■BANGAI-2002A■
大阪湾 USJ→天保山航路・世界最大級客船<Star
Princess>出港見送り
写真 大阪港天保山岸壁に停泊中の<Star Princess>煌々と輝くイルミネーションが幻想的に映える。
●世界最大級客船<Star Princess>大阪港天保山岸壁から出港見送り
2002年2月24日(日) 世界最大級109,000総トンの新造客船<Star Princess>が、その処女航海で大阪に寄港すると言うことで楽しみにしていた日がやってきた。早朝07:00入港で夜21:00出港とのことであった。早朝には強くない小生のこと、のんびり出港を見送りに行こうと出かけたわけだがもちろん港へ行くなら船に乗りたいと思うのは常のことである。で、停泊中の<Star Princess>の観賞も兼ねて今回はUSJ港から未制覇の<ハリウッド>で天保山埠頭へ向かうことにした。
●航路 ユニバーサルシティポート→海遊館 WEST HARBOR <ハリウッド>
写真 左:USJポート接岸の<ハリウッド> 中・右:USJ港から大阪港天保山岸壁の遠望 大観覧車の手前に輝く<Star
Princess>が見える
JRユニバーサルシティー駅に降り立ち駅舎を後にしてUSJ港への連絡道に出るといつものイルミネーションに輝く大観覧車の誇る天保山の夜景が遠望できる。が、今宵は趣が少々異なっていた。大観覧車の下方に煌々と輝くイルミネーションが輝いていた。<Star
Princess>の雄姿だ。さすがに巨大な船影は遠景ながらもその雄姿を見事に夜景の中に誇っていた。
●<ハリウッド>船上から
<ハリウッド>は毎時三十分ごとの出港で定刻五分前くらいに天保山からやってくる。定刻19:30USJ港を出港。凪の静かな水面を滑るように天保山まで十分の航海が始まる。USJ港出ると直ぐに右へ旋回し湾岸道路の橋を潜ると左前方には早くも天保山岸壁の光景が眼前に広がる。
写真 天保山へ向かう<ハリウッド>船上から望む<Star
Princess>
<ハリウッド>は船室と言うべき閉鎖された空間がない。一階も二階も吹きさらしの夏向きの船である。この時期いかにも涼しいと言うよりは寒いわけであるが何とも四季のあることを設計者あるいは運行者のお方はお忘れになっていたのであろうか? そう言えば前回乗船時まではUSJ港の乗船場となっている浮き桟橋も見事にテントの下、寒風吹きさらしであったが今回はプレハブの待合所が出来ていて暖房もされていたのがちょっと嬉しかった。が、地上か係員の方々には詰め所もなくお気の毒に思っていたが、こちらも仮設テントが設けられていて寒風は何とかしのいで居られるようであった。(笑)
とにかく、そんなUSJ港を後にして左舷前方に天保山埠頭の夜景の中に近づいてくる燦然と輝く情景<Star
Princess>の雄姿に向かい次々とシャッターを切った。頂上が地上120mにおよぶ大観覧車を背景にしての絶好のアングルに恵まれているわけで<Star
Princess>の巨大さも一目瞭然であろう。船高は50m前後はあるのであろうか。
シャッターを切り続けるうちに、もう<ハリウッド>は舳先を左へひるがえし天保山海遊館前の桟橋に接岸していた。可動タラップが二階デッキに延ばされてきて下船。辺りに他の乗船客の人影はない。貸し切り状態であったわけだ。ふと航路存続を危惧する思いが脳裏を過ぎる。
●世界最大級客船<Star Princess>大阪港天保山岸壁にて
写真 接岸中の<Star Princess>
天保山岸壁で巨大な船形を間近に見極めようと勇んで降り立ったのだが・・・。NYのテロの影響なのだろうか、安全のために立入禁止措置が取られていて岸壁から間際に近寄ることは出来ない。止むなくマーケットプレイスの建物の埠頭側送迎通路? からの観賞となった。
最後尾から最前部までマーケットプレイスの建物の端から端まで300m近くあるのであろう。デッキも12層あるいは13層か。巨大だ・・・。新造船らしく船体の白色もまばゆいばかりに真新しい。正に王女の趣。普段埠頭の先端に手持ちぶさたに巨大にそびえ立っている搭乗ブリッジがこの日は中程の乗船口に移動されていてフィンガーが延ばされ横付けされている。あまりにも巨大な<Star
Princess>の間際にあっては決して巨大ではない。
ちょっとしたマンション郡がひとつになって佇んでいる感じがするほどに海に浮かんでいると言うよりは巨大な建造物そのものの印象である。
前方の出目金の目玉のように飛び出したブリッジが印象的。
写真 伊勢エビ味噌汁
船尾から船首まで一通り見て回って後、出港までまだ一時間あまりの時間があった。マーケットプレイスの中に入り一休みと決め込み船を眺めながら一時を過ごせるお店を物色。船尾近くの埠頭側に面したレストランへ入った。メニューを眺めるに色々あるが・・・、伊勢エビの味噌汁1400円などというのがあった。それを注文、運ばれてきたのが写真の通り巨大伊勢エビがたんまり入った代物。巨大船を眺めながら巨大伊勢エビの一時となったわけだ。(笑)
●世界最大級客船<Star Princess>大阪港天保山岸壁から出港見送り
伊勢エビ味噌汁は実は格別のお味と言うほどのモノではなかったがそれなりにまぁまぁだった。とにかく心地よく小一時間は過ごせた。小生としては味噌汁より300円でお変わり自由のホットコーヒーが気に入った。
出港定刻21:00の十分前、食い尽くした伊勢エビの殻の山に別れを告げ送迎通路へ出た。何処から沸いて出たのか見送りの人の姿が湧き出ていた。埠頭には立入禁止となっているので人影は殆どない。唯一係留綱を解く作業員の姿が散見できるだけ。五色のテープもない。銅鑼の音はなく、どこかの国の民族音楽だろうかエスニックな味気ない録音の演奏が流れていた。
甲高い注意を促すわめくような音が鳴り響き、搭乗ブリッジが船腹を離れ旋回していた。どうもデカすぎて情緒も何もあったものではない。
汽笛3声、テープの波もなく定刻21:00巨大な船体は静かに地味に離岸した。
写真 大阪港天保山岸壁を離岸、ハワイへ向け出港する<Star
Princess>
前後でタグボートが曳いていたようである。雄姿は徐々に遠ざかっていった。
●大観覧車から
写真 大観覧車から旅立つ<Star Princess>を見送る
岸壁を離れた<Star Princess>を見送って後、大観覧車へ急いで向かい終了間際駆け込みで搭乗できゆったり15分の空中散歩。海遊館の先で百八十度旋回し舳先を大阪湾に向け遠ざかって行く船影を見送った。
2001 H13
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