二十一世紀最初の船旅

■FR−015■
太平洋  大阪←→高知航路  モーニングスティー・桂浜めぐり
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写真 桂浜、青い空、青い海・・・広い

2001年 正月 悪天候の間隙を縫って、往路にちょっと揺れました・・・だけ(^^)

                      

●航海 往路・紀伊水道→太平洋 復路・太平洋→紀伊水道
@★★★★☆ 往路 大阪→高知 大阪高知特急フェリー <フェリーこうち>一等特別室 夜行便
A★★★★☆ 復路 高知→大阪 大阪高知特急フェリー <フェリーこうち>一等特別室 夜行便
 総トン数:4,140.00 全長:118.14m 全巾:20.00m 旅客定員:350名(475名) 航海速力:22.18ノット 主機 (最大出力):29,540馬力 車両積載数:トラック94台・乗用車16台

●旅程 船中一泊+船中一泊 二泊三日
第一日目 京都→大阪南港→
第二日目 →高知 高知ホテルモーニングスティー 高知城→桂浜→高知市街→高知港 高知→
第三日目 →大阪南港→京都

 

二十一世紀の始まりを告げる<思い立っての船旅>となりました。

 昨年に引き続き年始は高知への船旅となった。昨年新造船<フェリーこうち>が就航していたので狙っていた航路ではあるが最上級船室としては一等特別室。二室しかないので確保できるかどうか心配ではあったが年末に問い合わせると幸運にも往復ともに確保できたので今回は正月の高知を一日満喫することとした。
 この航路は大阪南港出港21:20で高知入港が早朝06:30だが駅前の高知ホテルと提携していて「モーニングスティ」サービスの予約が船内で出きることが嬉しい。

 

●第一日目 昨年新造された<フェリーこうち>で大阪南港から

●往路 大阪→ 大阪高知特急フェリー<フェリーこうち> やはり大阪南港から
 乗船後、まずは案内所で、「モーニングスティ」を予約する。予約のバウチャーを受け取り、それから船内探検、とは言うものの4,140トンと可愛い小柄な船体を巡るにはさほどの時間を要しない。案内所のまわりにラウンジ、自販機コーナーが配されている程度で後部に二等船室、前部に一等船室、最前部に一等特別室が配されている。
 さすがに新造船でペンキの香りが漂い真新しさが感じられる。
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写真 <フェリーこうち>の船内 左:一等特別室船室 中:案内所カウンター 右:自販機コーナー

 船内を一巡し、自販機で夜食に焼きそば、鶏の唐揚げなどを買い求め自室に戻る。室内は肌寒い。どうも体験的には南へ向かう船は船室の温度が低く、北へ向かう船の船室は高いようである。船窓から緩やかに流れ行く夜景を眺めながら夜食を頬張り、まどろむ内に泉州沖を通過した頃には微かな揺れを感じるようになっていた。

 

●第二日目 高知でモーニングスティ、そして高知城、桂浜へ

●高知入港 高知での一日
 目覚めると既に高知湾内に差し掛かっていた。程なく夜明けを迎える。定刻06:30高知港入港。連絡バスで高知駅へ向かう。すっかり夜が明け冷たい外気に出迎えられて高知駅バス停に到着。
【モーニングスティサービス】
 高知駅の向かいにある高知ホテルへチェックイン。朝食にレストランへ降りる。和風のレストランでは和定食の朝食が供される。焼き魚、煮物、練り物、味付け海苔、香の物と味噌汁、味も程良く量もたっぷりボリュームがある。それにデザートにメロン、コーヒーまでついている。
 高知ホテル:正午までのスティ+朝食込みで3,000円 お値打ちである。これは、お勧め!
 昼前までうたた寝、正午にチェックアウト。

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写真 左:モーニングスティで利用した高知ホテルの部屋から見下ろす高知駅界隈 右:高知城

 ひとまず散策しながら高知城へ向かう。天守閣まで坂道を辿り上り詰めると晴れ上がった空の元に眼下に高知の町並みを見下ろすことが出来た。ゆっくり城門まで戻ると待ち受けていたタクシーの運転手が親しげに語り掛けてくる。何気なく言葉を交わす内に人の良さそうな運転手の言葉に親しみを覚える。何処か美味しい昼食の出きるお店を知っているかと尋ねると観光客の行くところではないが新港の近くに美味しいレストランがあるという。食い気に釣られではではとタクシーに乗り込み、そのお勧めレストランへ。安い美味い、正月で残念ながらカツオにはありつけなかったが新鮮な刺身をたっぷり食った。
 昼食を終え、桂浜へ向かう。
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写真 三枚とも:桂浜、青い空、青い海・・・広い
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写真 桂浜から高知新港の遠望
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写真 三枚とも:桂浜から見た高知港へ入港する<サンフラワーくろしお>

 桂浜でゆっくりと時を過ごした後、路線バスで市街地へ戻ることにした。途中港の側を通るときには桂浜で遠望した<さんふらわぁくろしお>がこちらに正面を向けて鎮座していた。程なく出港するはずであった。
 はりまや橋でバスを降り夕食をするお店を探しつつ繁華街を散策。居酒屋風のお店に入る。海の幸の炭火コンロ焼きがお勧めのらしく勧められるがままに鍋と一緒に食することにした。名も知れぬ小魚の干物が香ばしく焼き上がり何とも美味い。店を出て歩いてはりまや橋のバス停に向かい、そこから港まで路線バスで向かった。

復路 高知→ 大阪高知特急フェリー<フェリーこうち>
 プレハブ小屋のような待合所には人が溢れ返っていた。南国の夜はさほど寒くはない。熱い珈琲を自販機で買い求め外へ出て船を眺めながら飲み干す頃には乗船が開始され始めた。結構乗船客が多くタラップまでには長い人の列が連なっていた。さすがに正月の繁忙期。
 岸壁からタラップを上り船内へ。案内所でキーを受け取り船室へ。すっかり一日中南国高知を満期した充実感に抱かれて心地よい疲れに誘われながらいつしか深い眠りにおちていた。目覚めると既に泉南は関西空港沖を航行。定刻06:30に大阪南港入港。

 

●第三日目 早朝大阪南港に帰着

●往路 →高知 大阪高知特急フェリー<フェリーこうち> 早朝に大阪へ帰着するのだが・・・
 この船には船内休息の時間が設けられていないので着岸後はすぐに下船しなければならない。普通の移動目的の乗船客にとっては何の不思議もなく疑問にも思うはずのことであろう。が、船大好き、のんびりゆっくり船に乗るそのこと自体が目的の小生にとっては少々辛い。旅の終わりを名残惜しみながら下船せざるをえない。
 ターミナルのビルのレストランでは朝定食が用意されている。窓際の席に座すると眼前左手にオレンジフェリー<おれんじ8>が既に着岸していた。右手の名門太陽フェリーのバースは空いているが間もなく新門司からの到着便があるはずだ。

 

●余談 印象一言
 大阪高知特急フェリーは相互に発着時間帯が便利である。大阪からは夜出発、早朝高知到着、夜に高知を出発だからまるまる一日南国四国を満喫するにも便利だし、今回の小生のように「モーニングスティ」サービスを活用すれば充分にゆったりとした疲れのない旅を満喫することもできる。

 

■後日追記 2001年 秋 10月中旬
 あのときも桂浜から高知港へ入港して来る<さんふらわぁくろしお>を眺めながら結局<さんふらわぁくろしお>間もなく航路も廃止になるから乗船の機会もなさそうだと感慨に耽ったモノでしたが・・・。今はもう無き航路となってしまいました。桂浜から戻る途次のバスの車窓から垣間見た灯りを照らし輝いていた接岸中の雄姿が思い浮かびます。

 

@A大阪高知特急フェリー

 

2001 H13
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