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SWORDS 〔剣〕 ◆暗黒騎士バールゼフォン&剣聖ハボリム ■作成者名 GINGERさん ■作成者サイト NIGHT AIR ■作者コメント 物語の最後のデニムへの言葉の中で、ハボリムは自らの心の 有り様、そして自分は何のために剣をふるうのかを悟ったようでした。 己の心を剣に託す。剣で生きざまを語る。 「剣の道」の精神性を語るにラームズ兄弟の生き方の違いは 象徴的だと思います。 ソードのカードとしてのテーマはあまり消化できておりませんが 2人に託した心を読み取っていただければ幸いです(^^) |
■ 正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕 |
このアルカナは、ロゴス(言葉や論理)の強い力を表します。 正位置では、それが正しく使われていることを表し、逆位置は、それが誤った形で使われていることを意味します。 ●正位置のキーワード 支配、野望の達成、征服、主義の勝利、力、成功、繁栄、決意、社会的英知、相手を口説き落とす、 社会的地位の獲得、やり遂げねばならない大事業、法、律法、法律 ●逆位置のキーワード 気まぐれな行動、危険が多い、悪い結果を招く、犠牲を強いられる、強い妨害や反対に合う、 非常な仕打ちを受ける、愛の失敗、崩れる権力と地位、多くの敵、強引な行動が裏目に出る |
■ タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕 |
![]() そこから広がって、言葉によって作られたものや、人間のコミュニケーション活動などを表します。 身近なものでは、伝言、提案、宣伝、噂、書類、書物などがあります。さらに約束、待ち合わせ、連絡、馬車などの輸送や交通の手段も風の力の現れです。 これらがさらに高度になると、思想、哲学、主義、主張などになります。 風の力は、思考力や論理構成力によって倍化されるのです。 これらの例から、風の力が鋭い剣のようなものだということが、よく分かると思います。風の力は使い方を誤れば、人を傷つけ、また自分をも傷つけます。 しかし、剣を捨てるわけにはいかないのです。 風の力は、平和を守る正義の剣だからです。 平和を愛するなら、それを守る剣が必要なのです。 風の力を使いこなすのは、剣の道を修めることに似ています。 剣の道が心の道であるように、風の力もまたそうなのです。 |
■ 光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕 |
宿屋の女将がナイフを取り出して、果物をむき始めたのを見て、ザラシュストラが言った。 「今度は、風について話をすることにしよう。風はコミュニケーションを表すんだが、マリア、なぜだか分かるかね?」 「よく、分かりません。それに剣で表されることも、ピンと来ません。剣は危険な感じがしますが、風はしません。」 ザラシュストラが答えた。 「昔、東の地、中国に老子という名の賢者がいたんだ。彼は言葉についてこういうことを言っている。」 ザラシュストラが説明を続けようとすると、弟子の一人ヘルマスが言った。 「コミュニケーションと言葉の関係が分かりません。そこを先に説明して下さい。」 ザラシュストラはうなづいた。 「コミュニケーションとは、二人の人間が互いに自分の思っていることを伝え合うことだ。それには言葉が必要だろう? 言葉は口で話すもので、それは声となって空気の中を伝わって行く。それで空気つまり風に結びつくのさ。先に進めていいかね?」 「もちろんです。」とヘルマスが言った。 ザラシュストラは続けた。 「老子は、言葉は剣のように、なくてはならないものだが、危険なものだと言うんだ。例えば誰かが『これは美しい』と言ったとしよう。そうすると『美しくないものはどれだ?』と人々は探し始める。同じように『彼は優秀だ』と言うと、『優秀でない者もいるのかな』と人々は疑い始める。言葉にすると、はっきり表現できるが、こういうふうに必ず『そうでないもの』を生み出してしまうんだ。それは、ちょうどパンの一部を切り取って、それを『パン』と呼ぶと、残りは自動的に『余りもの』になるのと似ている。」 「言葉はパンを切るナイフにあたるのですね。」とマリアが言った。 「そうだよ、マリア。何気ない言葉の中に悪意や差別が入り込まないようにしなくてはいけないね。」とザラシュストラが言った。 「剣はナイフと同じなんだ。どちらも風の力を象徴する。剣を正しく使うには、何が必要だろうか?」 「技ではありませんか?」と弟子のミクラスが言った。 ザラシュストラは首を横に振った。 「心ではないでしょうか?」とマリアが言った。 「その通りだが、マリア、どういう心かね?」 「それは、正義の心だと思います。」しばらく考えてから、マリアがきっぱりと言った。マリアは真正面からザラシュストラの目を見つめていた。 「マリア、正にその通りだ。風の力は正義の力なのだ。正義があってこそ、この鋭い剣は、初めて人の役に立つのだ。そのことを忘れたくないものだ。」 |