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III THE EMPRESS 〔女帝〕 ◆女帝エンドラ ■作成者名 秋智あきやさん ■作成者サイト quill ■作者コメント 女帝と言うことで、そのままエンドラを描かせていただきました。 エンドラのストーリーは、悲劇的で、堕ちていくイメージがあるのですが、 この絵のエンドラのイメージは、堕ちる前と言いますか・・・・ 何かを手にした瞬間というか。 虚構であれ、満たされている時、そんな風に思い描いて描いてみました。 |
■ 正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕 |
このアルカナのテーマは、あらゆる意味の豊かさです。 正位置では、その具体化が良い結果をもたらすプラスの意味を表し、逆位置はそれが過剰になった場合にもたらされるマイナスの意味を表します。 ●正位置のキーワード 豊かさ、実り、芸術、芸能、ペット、妻、女性的魅力、母、結婚、発展、繁栄、妊娠、出産、収穫、 豊かな土地、良い土地、美術 ●逆位置のキーワード 愚図つく結婚や恋愛、生産力の低下、迷い、甘え、過保護、無駄が多くなる、浪費、停滞、ぜいたく、 肥満、自分本意、中絶、流産 |
■ タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕 |
![]() 彼女は手に杖を持ち、足元にはワシの紋章がついた盾が置いてあります。 彼女は豊かで満ち足りているように見えます。 彼女が象徴するのは数字の3です。3は新しいものを創造することで、対立する二つの原理の緊張を調停する統合の原理を象徴します。 彼女が作り出す第三のものは、コスモス(宇宙)を造る元となる混合された物質の塊です。 彼女は、コスモスを創造する二つの原理の一方を象徴します。 東洋では「気」と呼び、深層心理学では「女性原理」と呼びます。 彼女は、大地を象徴します。大地は黒く、ただの土のように見えます。 しかし、その中には、たくさんの植物の種子が隠れています。 彼女は植物を大地から芽生えさせ、秋になると枯れさせてしまう力を生み出します。彼女は子供の保育者、母性であると共に、暗い冥府から生命を引き出したり、またそこへ送り帰したりする母なのです。 大地そのものである彼女から生命を芽吹かせるのは、次の皇帝の力です。 彼女は、皇帝の力を受け入れる準備を整えています。 足元の盾に描かれている♀は、女性の持つ手鏡を記号化したもので、受容する力を象徴するからです。 女帝の周りを見て下さい。大地の中からいかに豊かに植物が実るかが分かるでしょう。 黒い大地は、闇の物質を象徴します。その中に眠っている植物の種子は、光のかけら、つまり私達の魂を象徴します。 植物が太陽の光に暖められて芽吹くように、魂も光の神の導きによって、闇の中から脱出することが出来るのです。 |
■ 光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕 |
女教皇に案内されて、若者は水晶球の中に入っていった。 広大な闇の中に、光のかけらが闇の物質と混じり合って漂っていた。 光と闇の混合物の中には、ちょうど土の中に眠っている無数の種のように、光のかけらが散りばめられているのだった。 若者が見ていると、一人の天使が現れ、たくさんの天使達を使って、霞のように広がっている混合された物質を集め始めた。 それは次第に固まって、巨大な球になった。 「それは何ですか?」と若者が尋ねると、彼女は「これはコスモスよ」と言った。 「あなたは誰ですか?」と若者は尋ねた。 「私は熾天使の一人で女帝と呼ばれているわ。」と彼女は答えた。 「私の仕事は、霞のように広がっている光と闇の混合物を一つに集めておくことよ。」と女帝と呼ばれる熾天使が言った。 若者の耳に無数のすすり泣く声が聞こえた。 「このすすり泣きは、誰の声ですか?」と若者が尋ねた。 すると女帝は「光のかけらがすすり泣いているのよ。」と教えてくれた。 「植物の種が太陽の熱に暖められて、土中から芽を吹き、光に向かって伸びるように、光のかけらも光の国へ帰りたがっているのよ。」 女帝と呼ばれる熾天使は、仕事の手を休めずに説明を続けた。 「どうやって、光のかけらを闇の質量から分離するのですか?」と若者が尋ねた。 すると、「それは皇帝、またの名をコスモクラトールという光の神ミトラの仕事よ。」と女帝は答えた。 |