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XVII THE STAR 〔星〕 ◆聖騎士ラウニィー ■作成者名 夏江さん ■作成者サイト 鴉の止まり木 ■作者コメント 星のタロットの暗示はまさに自分が頭に描く 『伝説のオウガバトル』のイメージそのものですね。 殆ど迷わず選ばせて頂きました。 ラウニィーを選んだのは単純にその『伝説』に登場するキャラたちで 一番好きだからでぃす。(笑) 鉄火肌お嬢さん… |
■ 正位置と逆位置 〔ウェイト版より The Rider Waite Talot Deck〕 |
このアルカナのテーマは希望です。 正位置では、希望の光に焦点が当てられ、逆位置では、夜空(闇、星のきらめきを隠す雲)に焦点が当てられています。 逆位置は正位置の意味を否定するものではありません。正位置が示す結果の前に主に心理的な障害があることを示しています。 ●正位置のキーワード 信仰、未来、そうあれば良いなという願い、希望、満足、将来への展望、明るい兆し ●逆位置のキーワード 理想が高すぎる、センチメンタル、失望、不満、非現実的、厭世感、美貌の衰え、アイデア不足 |
■ タロットの解説 〔ウェイト版より The Rider Waite Tarot Deck〕 |
![]() そして、空には小さな星に混じって大きな星が一つ輝いています。 彼女が裸なのは、彼女があやゆる人間的なしがらみから、自由になっていることを象徴しています。 水差しの一方は大地に他方は流れに注がれています。流れに注がれている水は、彼女の感情がはけ口を見つけたことを表しています。 大地に注がれている水は、希望を実現するために着実な努力をしようとする気持ちが生まれてきていることを示しています。 植物は一夜にして実を結びません。星のアルカナが象徴するのは、希望とか可能性です。 それを手にするには、着実な努力が必要だということを意味しているのです。 星は希望を象徴します。小さな星は、それらで表される希望がまだ可能性にすぎないことを意味します。 大きな星は、それで表される願い事の実現される可能性が大きくなってきたことを意味しています。一つだけ大きいのは、希望が明確になり、一つに絞られてきたことを意味しています。 これは裏返せば、希望を遂げるには、希望を一つに絞り込まなくてはいけないことを意味しています。 星は夜空で美しく輝きます。しかし空全体は圧倒的な闇で覆われています。 このことは、現実派不幸の方が大きく、希望は小さな光にすぎないことを象徴しています。 しかし、星のアルカナの絵では、夜空を黒く塗っていません。青く塗っています。 そして、一つの大きな星が輝いています。 これは、このアルカナが絶望の中の小さな希望ではなく、約束された希望を意味しているからです。 星のアルカナは、17番目です。17は、1+7=8なので、8という数と関係があります。第8番のアルカナは「力」ですので、このアルカナも強い精神性を表します。 「力」は自分に打ち勝つ力と信念の象徴でした。 星に象徴される希望を達成するには、力が必要なのです。逆に、静かで揺るぎない確信を与えるものが希望だとも言えます。 |
■ 光と闇の神話 〔古代ペルシア神話より〕 |
魂達の呼び声に応えて、コスモクラトール=ミトラが答えた。 「私が行って、深みの中から照らす一つの光となってお前達を守り、光の国へ連れて行こう。」 こう言うとミトラは、双子の少年神カウテスとカウトパテスに先導させて、天使の一隊と共にぐんぐん闇の中へと降下して行った。 ミトラの行く手をカウテスとカウトパテスの持つトーチが明々と照らし出した。 遂に魂達の前にミトラが姿を現した。魂達は、希望に明るく輝いた。 ミトラは、カウテスに先導させ、魂達を出口へと導いて行かせた。 カウトパテスには周りを偵察させ、悪魔達に不意をつかれないように見晴らせた。 「さあ、光の子達よ、元気を出して、目を高みに向けなさい。そこにひときわ明るく輝く星が見えるはずだ。その星から射す一条の光に従って、昇るのだ。そこには光の船がお前達が来るのを待っている。」 星から射す光――希望の光――は、細かったが、決して切れない糸のように強靭であった。 魂達は、翼を切りとられていたために飛べなかった。 彼らは天使達に守られて、この光の糸をたぐって、這い登って行った。 しかし悪魔達も、これを黙って見過ごしはしなかった。悪魔達は上昇して行く彼らに襲いかかった。 カウテスとカウトパテスは、精霊達を使って、悪魔達がどこから襲ってくるかを素早く察知して、ミトラに正確な情報を送った。 双子の少年神は、ミトラの目や耳の役目を負っていたのだ。 ミトラは、天使の一隊を率いて先回りし、これを撃破した。 ミトラの卓越した指揮の元に、天使達は次々と襲いかかってくる悪魔の軍団をことごとく撃破していった。悪魔達は、魂達に全く近づくことが出来なかった。 魂達は上昇を続けた。魂達に絡みついていた闇の牢獄の鎖や枷が次々と外れて、闇の中に落下していった。魂達は、本来の無垢な姿を取り戻しつつあった。 地上を見下ろすと、裸の女性が大地を河に水を注いでいた。 若者の魂がミトラに尋ねた。 「あれは誰ですか。」 「あれは、光の乙女(the Maiden of Light、観音とも言う)だ。彼女は地上の全てのものに、生命の水を注ぎ、希望を与えているのだ。」 ミトラはこう答え、彼女に向かって手を振った。彼女もそれに応えた。 ミトラは天使の一隊と共に、悪魔の一群を迎え撃ちに、若者の側から去って行った。 |