この5年ほどで、欧州各国では実際の運行ルートが分かる路線図が公表されるようになりましたから、リンクを紹介させていただきます。(一部は非公式サイトです)
リンクだけになってしまうと寂しいため、国別ページではノウハウもご紹介させていただきます。
なお、きっぷの買い方や、指定席の取り方のようなお役立ち情報は、旅行サイトさん(例えばみゅうさん)が詳しいのでそちらをお調べください。
欧州鉄道路線図
インデックスページ
路線図(国鉄系幹線)へのリンク
以下は、鉄道事業者さんが作成している路線図のうち、運行形態が分かる図のリストです。詳しくは、以下に国別に紹介します。
ほとんどのサイトでは最初に「Cookie(クッキー)」を受け入れるかどうかを外国語で聞かれます。単にクッキーを使うかを聞かれただけですから、どうか慌てずに。大概のサイトは、クッキーを受け入れなくても地図は開けるようです。
- フランス
- 高速鉄道網(SNCF connectさんサイト)地図の下の「Retrouvez la carte au format PDF」を開いてください。
- 地域交通線を含めた路線図(SNCF connextさんサイト)
- ダイヤ検索(フランス国鉄 SNCFさんサイト)
- ダイヤ検索・停車駅・設備案内(フランス国鉄 TGV Lyria)
- TGV運行区間(2022) 【非公式】(自作ですから) クリックで拡大。
- 本数が非常に少ない路線(週末1便のみ等)や、ほとんど停車列車がない駅も多いので要注意です。
- フランス 路線図及び中小民鉄【非公式】クリックで拡大します
- ドイツ
- 高速鉄道(ICE)及び都市間特急(IC) 2022(リンク先:ドイツ鉄道DBさん)
- 1.Baden-Württemberg バーデン-ヴュッテンベルク
- 2.Bayern バイエルン
- 3.Berlin/Brandenburg ベルリン・ブランデンブルク
- 4.Hamburg ハンブルク
- 5.Hessen ヘッセン
- 6.Mecklenburg-Vorpommern メクレンブルク-フォアポンメルン
- 7.Niedersachsen/ Bremen ニーダーザクセン・ブレーメン
- 8.Nordrhein-Westfalen ノルドライン-ヴェストファーレン
- 9.Rheinland-Pfalz/ Saarland ラインラント-プファルツ・ザールラント
- 10.Schleswig-Holstein シュレスヴィヒ-ホルシュタイン
- 11.Sachsen, und Sachsen-Anhalt ザクセン及びザクセン-アンハルト
- 12.Thüringen チューリンゲン
- ベルリン市内料金均一区間(ゾーンA,B,C)内の路線図(S+U-Bahn)
- ダイヤ検索(ドイツ国鉄 DBさんサイト)
- ポルトガル
- ベルギー
- オランダ
- ハンガリー
- 駐日ハンガリー大使館 観光室
- ダイヤ検索 ハンガリー国鉄 MÁV-STARTさんサイト)
- 欧州の地下鉄
- 非公式なサイトです。UrbanRail.Netさん
SNCFさんの図は分かりやすいのですが、運行形態がわかりにくい点があります。例えば、フランス北部のリールから南部マルセイユや、西部のナントから中部のレンヌなど、パリ発着以外の列車が存在していることが読み取れないことから、以下に私の自作のものも貼り付けておきます。


地域鉄道路線図です。
閲覧する上ではインフラ管理会社であるDB NETZさんのインタラクティブマップが便利です(※アクセス時に、クッキーをどうするかを聞かれます)。
・印刷用には、ドイツ鉄道(DB)さんのサイトの下半分の12枚前後に分けた地域別路線図(全駅掲載)があります。
このDBさんのサイトでは、アルファベート順に書かれた州名から見たい地域を選ぶ必要があり分かりにくいです。その場合、下図中の番号を参照ください。
ただ上記は全駅掲載されていますので主要駅のみの概略版でしたら、上記の高速鉄道(ICE)や都市間特急(IC)のものを参照すべきです。
以下に、便宜上2022年8月時点の、DBさんが公開している各地域路線図へのダイレクトURLを掲載しますが、実際に旅行されるような信頼性が高い情報が必要な場合、必ず元のDBさんのサイトを参照願います。更新頻度がきわめて高いためです。

情報元(Source):ドイツ鉄道(DB)さんの各地域路線図。
繰り返しますが以下のリンクは古い可能性があります。極力ドイツ鉄道さんのサイト上の地図を参照ください。
※上記のドイツ鉄道さんの路線図(No.3)では、ベルリン市内のドイツ鉄道さんの駅は省略されています。ベルリン近郊は、(1)環状線(S40,S41)内ゾーンA、(2)その他のベルリン市域内ゾーンB (3)隣接する範囲のゾーンC に分かれています。
路線図は冒頭の「鉄道ネットワーク」というところから開けます。このサイトでは、オープンアクセス鉄道会社ジェシェブ(GYSEV)さんの乗り方についても説明があり、非常に親切なサイトです。
各国別の民鉄に関する紹介ページ
各国別の鉄道紹介ページです。民鉄リストとともにご紹介をしております。どこに行こうかこれから決めようとしておられる方はぜひ参照ください。
地域交通網
旅行ガイド等で目にする鉄道運行路線図の多くは、都市内の路線図か主要路線図になっているのではないかと思います。でも、実際には、網の目のような路線網が、今のところ残っています。
「いつまでもあると思うな 地方路線」ということで、いずれは希少品種となってしまうであろう地方幹線(水色)及び地方鉄道線(黄緑)を目立つように作画した図が下のものです。時間の余裕がある方は、ぜひ足を伸ばしてお出かけください。

ドイツやフランスでは、地方政府が国鉄系の路線であっても地域交通線にお金を出すことで路線網を維持する仕組をとっています。ドイツでは、ドイツ鉄道(DB)さんの路線なのに多数の会社があるように見えますがこれがSPNVという制度により運営にあたっている鉄道会社さんで、地域鉄道会社さんの独立性や、地方政府の交通行政の独立性は高くなっています。
利用者からするときっぷは通しで買うことが可能で(JR各社さんをまたぐ場合と同じです)、まったく意識する必要はない話でした。詳しくはドイツを参照ください。
図1の中の赤で示したものは高速鉄道線です。
高速鉄道でも、いわゆる在来線部分も走行できるのが欧州のシステムです。特に都市部では新線建設は大変ですので、在来線内に信号システムを整備し、既存の駅のホームに乗り入れるケースが多いです。こうすることにより建設費等を抑えられるメリットがあるので、地図上では、赤い線は切れ切れになっているるように見えています。
詳しい運行形態はこの図からは読み取れませんので、下に紹介している各国鉄道事業事業者さんが作成している路線図を参照ください。
また、欧州では、多くの保存鉄道があります。博物館内にあるものもあれば、ボランティアが週末に運行するものもあり、普通鉄道と変わらない頻度で営業しているドイツのモリーのような観光路線もあります。