釣行記録 釣行記録 -2006年-

釣行回数64回
バス最大39 cm
水揚5匹
ニジマス最大34 cm
水揚約28匹
マルスズキ最大67 cm
水揚66匹
ヒラスズキ
(セイゴ)
最大26 cm
水揚2匹
その他最大コイ 70cm、ボラ 50cm、フナ 38cm、
イワナ24cm、チヌ 23cm
水揚89匹

4月早渕川にて遅い初釣り
5月鶴見川水系のコイ釣り / 入江川にてシーバスタックルでハゼを釣る
6月続・鶴見川水系のコイ釣り / 管理釣り場でシブいマスを釣る
7月鶴見川にてフッコと出会い、その釣りにハマる
8月鶴見川でのセイゴ・フッコ・スズキ釣り / 木村さんの巨ゴイ / 安田くんとの出会い
9月セイゴ・フッコ・スズキを釣りまくる / 鶴見川(関東)での初バス
10月チームラリオ横浜本部結成 / 鶴見川での最後のスズキを釣る
11月神崎川での最初のスズキを釣る / 博多でフッコとバスを釣る
12月2年10ヶ月ぶりの芥川での釣り / 由良川にてカニを釣る

4月 -2006年-
4

24

(月)
場所神奈川県横浜市早渕川……都筑区新北川橋下流
天候晴れ
状況水位平常
同行者なし
釣果コイ2匹バラシ(50cm級)
ルアー・
パターン
超小型ペンシルベイト(ジャクソン T-ピボット)、小型ポッパー(スミス 亀主・爆ラリオプロップチューン 黒)
使用
タックル
スピニング……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン1.5号
メモ非常に遅くなったが今年の初釣り、しかも転勤で横浜に来てから初めての釣行。ついこないだまで住んでいたウィークリーマンションの近所に小さな川が流れている。幅数メートル程度の流れで水は汚いが、コイが何匹もうようよ泳いでいる。これをルアーでからかって遊んだ。しかし、1発目はハリが一瞬で伸び、2発目は乗らず。ただトップウォーターの面白さだけは楽しめたかも……。
4

30日
(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……港北区新羽橋下・早渕川合流点・鶴見区矢向水道橋下〜潮鶴橋下
天候晴れ
状況水位少なめ
中潮、干潮12時14分(潮位-3cm)、満潮18時56分(潮位171cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン1.5号
メモ同じ横浜市内の某所に引っ越したので、これまた近くの川に出かけた。バスが釣れるらしいポイントで狙ってはみたものの、ヘドロ底にトロトロの汚い水、反応は皆無。対岸の中学生か高校生ぐらいのバスアングラーも釣れてはいなかった。川を下っていき、支流が流れ込む合流点でコイの群れを発見。これを狙ってみたがルアーへの反応は極めて悪かった。そしてさらに川を下り、シーバスポイントを視察。途中から海水が混じってきているのが目で見てわかったのでそこから狙い始めたが、やはり釣れない……。結局7〜8キロほどを自転車で下り、河口まで1.5キロのところで行き止まりに突き当たってしまったのでそこで納竿した。途中で何人かのシーバスアングラーやエサ釣り師に出会ったが、いずれも釣れるときには釣れるということだった。

5月 -2006年-
5

4

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……港北区新羽ポンプ場水門〜亀ノ甲橋下周辺、大熊川……都筑区大竹橋下、江川……都筑区川向ポンプ場横
天候晴れ
状況水位少なめ?
同行者なし
釣果コイ1匹(50cm弱、ほか同サイズ1匹バラシ)
ルアー・
パターン
小型ミノー(ラパラ オリジナルF3 蛍光ピンク)、小型ポッパー(スミス 亀主・爆 黒)
使用
タックル
スピニング……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン1.5号またはナイロン1号
メモ今度は近くの川を上りながら釣りをしてみた。狙いはバス、コイ、小魚(?)。さすがは横浜市内しかも新横、どこもかしこも魚の気配すらなく、いないわけではないという程度だった。途中で支流との合流点にさしかかり、支流のほうを覗くとコイの群れがいたのでこれを狙ってみた。しかし警戒心が強くまた至近距離での釣りになってしまい全く相手にされなかった。そうこうしているとルアーアングラーが2人、ポイントを覗きに来た。ナマズ狙いで、合流点で夏になると釣れるとのことだった(ちなみに今の時期はダメらしい)。コイなら支流の水門の向こうが釣れますよ、と教えてもらい、行ってみたのは会社のすぐ近くを流れるホソ。関東での初フィッシュ!は、そこで浮かせっぱなしのフローティングミノーを食ったコイだった。
5

20

(土)
場所神奈川県横浜市鶴見川……大熊川合流点
天候晴れ時々曇り
状況何故か濁りが入っていた
同行者なし
釣果コイ1匹(50cmアップ、ほか同サイズ1匹バラシ)
ルアー・
パターン
小型ミノー(ラパラ オリジナルF3 蛍光ピンク)
使用
タックル
スピニング……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1号
メモ朝の5時前に目が覚め、それから二度寝せずにいようということでしばらくくつろいでから、早めの時間に家を出た。自転車に乗って川沿いの道を走り、途中、先日ナマズが釣れると聞いたポイントに下りてみた。出勤前のチョイ釣りという感じで、パンを撒き餌しながら小型のトップを投げた。コイは濁った水の中にウヨウヨいたが、よく見えていないのかトップにはなかなか反応しない。慣れていないためかパンへの反応もあまりよくない。しかしながら、先日コイに食わせることができたフローティングミノーを浮かせてやると食うやつがいた。1発目はすごい引きでハリがはずれてしまったが、2発目はそれほどでもなくうまくいなして獲ることができた。ただし、トリプルフックを吸い込んで3本とも刺さってしまっていて、プライヤーがなくてジタバタしていたら思い切り泥水をぶっかけられた。帰りの土手でも滑ってしまい、スーツもシャツもドロドロになってしまった。
5

22

(月)
場所神奈川県横浜市江川……都筑区川向ポンプ場横
天候晴れ
状況水位・水質ともに平常
同行者なし
釣果コイ1匹(50cmアップ)、オイカワ3匹
ルアー・
パターン
コイ……小型ミノー(ラパラオリジナルF3 蛍光ピンク)、オイカワ……エサ(パン)による脈釣り
使用
タックル
スピニング……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1号、ハリスナイロン0.3号
メモ昼休みに会社のすぐ近くのホソに行き、コンビニで買った昼ご飯をそこで食べ、それから釣りをしてみた。ルアーを投げる前にパンを撒き餌するのが最近のやり方だが、ごく小さくちぎったのを丸めて投げるとオイカワが一生懸命つつき始めた。それでこちらのほうを先に狙ってみた。スナップの先に0.3号のナイロンハリスとチカバリ2.5号を結んだだけのごくシンプルな仕掛けで、ハリにパンを付けて流す。気分としては川虫を付けたいところだが、小さいながらも魚たちは応えてくれた。その後、余興でというか本命のはずだったコイも狙ってみた。これも例によっていつものフローティングミノーで、よく太った良型の引きが楽しめた。
5

29

(月)
場所神奈川県横浜市入江川……神奈川区守屋町常盤橋下流
天候晴れ
状況中潮、干潮12時3分(潮位-6cm)、満潮19時17分(潮位175cm) <神奈川 新山下>
同行者なし
釣果ハゼ1匹
ルアー・
パターン
1/2インチワームのノーシンカーリグ
使用
タックル
スピニング)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.5号、ハリスフロロカーボン0.6号
メモ昼下がりから、地図上で自宅から最も近い(といっても片道8キロあるが)海のポイントということで、自転車で神奈川区の子安に向かった。入江川沿いのいかにも古い港町という風情の建物の並びを眺めつつ、釣りが出来そうな場所を探したが、水際に降りれるところはほぼなかった。水はどこも赤茶色に濁っていて、たまたま見つけた釣り可能なポイントは常盤橋という橋の下流。そこだけはわりと水が澄んでいて、橋脚や係留船のまわりなどを狙ってみたがダメだった。足元でごくごく小さな魚が反応したので、仕掛けを変えて狙ってみると、あがってきたのは数センチほどのハゼだった。

6月 -2006年-
夕マズメの早渕川 ← 夕マズメの早渕川。ここのコイたちは警戒心が強く賢い。
6

1

(木)
場所神奈川県横浜市早渕川……都筑区新北川橋下流
天候晴れ
状況水位平常、少し濁っている
同行者なし
釣果コイ4匹(50cm級)、カメ1匹
ルアー・
パターン
エサ(パン)による脈釣り
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.5号
メモ4月に初釣りに行った早渕川にリベンジに行ってみた。水は前のときと比べると緑色がかって透明度が低く、コイの魚影が確認しづらかった。パンを撒き餌してみると、最初は全く反応がなく、たまたま見つけても警戒して近寄ろうとしない。そのうちヒゲで触ってみるやつも現れたがちょっと触れただけですぐ反転したり、口を使うとまではいかない。それほど賢く警戒心の強い魚ばかりだったので、何度もルアーを投げたが一向にダメだった。それで一生懸命撒き餌をうっているうち、時々口を使う姿も見られるようになり、必死でエサを追う個体も現れた。それでもルアーではまったく齒が立たなかったので、一本バリにパンを丸めたごくごくシンプルな仕掛けに変更。それをごく自然に違和感なく落としたり、流したりして釣るというフライフィッシングのような釣り。そんなシブい状況だったが、なんとかコイ4匹をかけて豪快な引きを楽しむことができた。また途中アカミミガメ1匹のおまけまでもが釣れてきた。
6

3

(土)
場所神奈川県横浜市江川……都筑区川向ポンプ場横
天候曇り
状況途中で水に濁りが入ってきた
同行者なし
釣果コイ2匹(50cmアップ、うち1匹スレ)
ルアー・
パターン
小型クランクベイト(ラッキークラフト シャロークラ・ピー マットホワイト)
使用
タックル
スピニング……ロッド: PROX PACK SHOT 60ML-T、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン1.5号
メモまたまた昼休みに会社の近くのホソでコイ釣りをした。先日ショッピングセンターの釣り具コーナーで見て衝動買いしてしまった安物パックロッドを使ってみた。スペック表記はミディアムライトとなっているが、実際のところ愛用中のシマノのウルトラライトのバスロッドとロッドパワーは大して変わらない。さてさてパンを撒き餌してみると、ここの魚は面白いように食って来る。ルアーを落としても何のためらいもなく吸い込む。一匹目は口にかかったのが別の魚の尻ビレにかかってそっちに移ってしまい、後ろからの取り込みで苦労した。二匹目は口にかかった状態だったが、強烈な引きでなかなか寄って来ず、やはり苦労して取り込みした。新品のクランクベイトは傷だらけで、ハリも1本が折れて2本はひん曲がっていた。コイのパワーの凄まじさを痛感した。
6

10

(土)
場所神奈川県横浜市鶴見川……新横浜大橋下〜亀の甲橋下・大熊川合流点、江川……都筑区川向ポンプ場横
天候晴れのち曇り
状況水位低い
同行者なし
釣果コイ1匹(50cmアップほか同サイズ1匹バラシ、同サイズ2匹ラインブレイク)
ルアー・
パターン
小型クランクベイト(ラッキークラフト シャロークラ・ピー マットホワイト)、ポッパー(ジャッカル SK-POP クリアチャートタイガー)、エサ(パン)による脈釣り
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.5号
メモまたまた朝早くに目が覚め、そのまま起きて支度を整え家を出た。出勤時刻まで2時間ほどあったので、自転車で会社のほうに向かいつつ鶴見川のバスを探る。バズベイトを流していると、驚いて逃げていく魚の水流が確認できた。小さなヨレのときと大きなヨレのときがあり、小さいのは小魚、大きいのはおそらくコイか。あちこち探ってみたがバズベイトはキャスト時にラインブレイク、スピナーベイトは水中のゴミに根がかってロスト。回収はできたがポッパーでさえも根がかるぐらいで、水中のゴミはハンパではない様子。見切りを付けて大熊川合流点に行き、コイを狙った。ポッパーに口を使いそうになったのがいたが、やはり吸い込まない。パンの撒き餌も気付かないのか気に入らないのかあまり食わない。やはり最終兵器はフローティングのホットケ、それで1匹かけたがハリが伸ばされウロコ1枚だけが釣れてきた。2度目はしっかり口にかかり、村上式サムブレーキ釣法を使うとコイの力強い引きが思い切り楽しめた。しかし、最後に必殺兵器のマットホワイトの小粒シャロークランクを根がからせてロストしてしまった。
その後、昼休みにも会社近くのホソに行った。ポッパーでかけたが激しい抵抗により痛恨のラインブレイク、次はルアーのロストを抑えようとエサ釣りに切り換え、しかしそれでもアワセ一発でラインブレイク。コイの瞬発力は凄まじい。
江川のせせらぎ ← 江川のせせらぎ。いつも昼休みに遊んでるのはこんな場所です。
6

20

(火)
場所神奈川県横浜市江川……都筑区川向ポンプ場横
天候晴れ
状況水位やや低め
同行者なし
釣果オイカワ8匹(ほか1匹バラシ)
ルアー・
パターン
エサ(パン)による脈釣り
使用
タックル
一本竿……ロッド: 硬調8尺、ライン: DUEL X-TEX 3lb. + ハリスフロロカーボン0.6号 + チカバリ2.5号
メモ会社の近くのホソで昼休み。今日は、最近このために買った振り出しの一本竿を使ってオイカワ釣りをした。穂先は硬めだがさすがにルアーロッドよりはいくらか柔軟で、小魚の引きもそれなりに楽しめる。仕掛けは中通しの小さなウキと目印を併用した独特の脈釣り仕掛け。パンを撒き餌したりハリに付けて流したりしていると、流れの中の石の影からカジカのような魚が飛び出してきたりする。頭の大きいハゼ科の魚だ。この川には別の種類かと思われるもっとスリムな体型のハゼ科の魚(ゴリ?)もいる。そいつらを釣ることはできなかったが、短時間でオイカワを8匹も釣ることができた。
6

26

(月)
場所神奈川県横浜市鶴見川……大熊川合流点
天候曇りのち雨
状況水位低い
同行者なし
釣果なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: PROX PACK SHOT 60ML-T、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーナイロン1号
メモ朝5時に目が覚め、眠気もあまりなかったので起きて出勤前のチョイ釣りをした。家を出たときは降ってなかったがしばらくすると降り始めた。ポイントはいつもの場所、大熊川合流点。水位が低く非常に浅いため、コイたちは近くにはいない。流芯近くのブレイク付近にいるようで、そのためサイトフィッシングができず、2時間近く雨の中粘ってフッキングしなかったバイト1回とヒゲで触れるだけのバイト数回のみで終わってしまった。しかもまたまた、必殺兵器のマットホワイトの小粒シャロークランクを根がかりでロストした。
6

28

(水)
場所神奈川県横浜市江川……都筑区川向ポンプ場横
天候晴れ
状況水位平常
同行者なし
釣果コイ2匹(50cm級)
ルアー・
パターン
小型ペンシルベイト(ラッキークラフト NW-Amigoペンシルベイト)
使用
タックル
スピニング……ロッド: PROX PACK SHOT 60ML-T、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーナイロン1号
メモ昼休みの釣り。本当はハゼ科の魚をじっくり観察したかったのだが、この日はお留守のようだったのでしかたなく(?)コイを狙った。自分も含めて地元の人たちがいつも餌を与えているポイントというのがあり、ここを外れたところを泳いでいた魚は全く反応しなかった。しかし餌やりポイントに投げるとあからさまな反応を示し、すぐに食ってきた。1匹釣ると暴れるのでほかの魚たちが橋の下に隠れてしまうが、その後も橋の下に上流から流し込めば食ってくる。しかしながら非常に小さなポイントなので、2匹釣るともうおしまいになるのが常だ。
6

29

(木)
場所神奈川県川崎市麻生区 FISH ON!王禅寺……2ndポンド・4thポンド・3rdポンド
天候晴れ
状況水温24度と高水温のため最悪の状況、水も悪い
同行者なし
釣果ニジマス約10匹(18〜25cmうちスレ約9匹、ほかバラシ3匹)
ルアー・
パターン
小型スプーン(フォレスト アトミック0.8g オリーブブラック・ダークブラウン、ダイワ ムーヴ0.8g ダークレッド、ダイワ ムーブ1.5g シェルホロピンク)、小型メタルジグ(マリアオフィス ムーチョ・ルキア7g パールピンクバック、ダイワ 月下美人プリズナー1.5g オレンジゴールド)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーDUEL X-TEX 3lb.
スピニング(2)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーDUEL X-TEX 3lb.
メモ早朝からポンド型管理釣り場のFISH ON!王禅寺に初めて行ってみた。天気がよく水温が高いため最悪の状況、受付の人にも一番悪いときに来ましたねぇと言われた。それでとりあえず2ndポンドから釣りを開始。広い池だが、放流はしてないそうでスレ切ってだらけた残りマスだけが泳いでいる場所のよう。ルアーへの反応も皆無で魚影も薄く、コンディションの悪い魚ばかり。そのうちそこにいた人たちが皆ほかの池に移動していったので、同じように見切りを付けた。4thポンドでは、魚影も比較的濃く魚の元気さが違っていた。ルアーへの反応は良くはなかったが、岸際ぎりぎりを超小型のスプーンで引くと1匹ヒット、これでボウズは免れる。その後当たりルアーや当たりカラーを探してみるが、カラーによる反応差は微妙でアクションで反応が全く違っていた。朝のうちはそうやって4匹をかけた(しかしそのうち3匹もバラした)が、昼近くなってくると全く釣れなくなり、魚たちが水温の低い一ヵ所にかたまって動かないようになってしまった。そこを釣ろうとするとスレでかかってくるぐらいで、しまいにはお持ち帰り分をキープするための引っ掛け釣りになってしまった。

7月 -2006年-
フッコ54センチ、鶴見川にてシャッドで ← 本当のファーストヒットはバラしたが、こいつが鶴見川でのファーストキャッチ。めちゃくちゃ嬉しかった。
7

6

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……早渕川合流点付近・大綱橋上流久光院裏・樽綱橋下流〜矢上川合流点、矢上川……鶴見川合流点〜矢上川橋下
天候曇りのち晴れ
状況水位高い、濁っている
中潮、満潮14時54分(潮位143cm)、干潮19時26分(潮位121cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ1匹(54cm、ほか同サイズ1匹バラシ)、イナ1匹(スレ)、カニ4匹
ルアー・
パターン
フッコ……シャッド(バスデイ シュガーレイシャッド75F ゴーストアユ)、イナ……ポッパー(ヨーヅリ アームズポッパー ウォーターメロン)、カニ……シングルフックのみ
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.5号
メモ昼の2時過ぎから、ダメもとで鶴見川を下ってみようと出かけた。最初は早渕川が流れ込むポイントに入ろうとしたが、背丈よりずっと高く草が生い茂り水位もかなり高くなっていて、前行ったときには中洲のその先まで歩いて行けたのが、全て水に浸かり竿を出す場所すらない状態になっていた。数投ののち移動し、綱島辺りまで来てちょっと覗いたポイントで生命反応を確認。沖合いではボラが跳ね、ウィードの際のアメンボを何者かが捕食しようとしたのか水面がボコッと膨らみ、捕食者から逃げ回っているのか小魚が水面をピピピッと跳ねる様子も見えた。沖合いはポッパーとミノーで、ウィードの際はポッパーとジグヘッドリグで探ってみたがアタリはなし、しかもミノーは一発で根がかりしてロスト。さらに下った場所では、岸際の浅瀬で小さなイナがキラキラと光り、時おり大きめの魚の出す波紋も見られたのでポッパーを投げたがダメ。矢上川合流点ではイナではなくボラが群れでいたので、可能性ありと見ていろいろなルアーを試したがそう甘くもなく、矢上川を遡るもめぼしいポイントがない。
そこで引き返し対岸に移ってみると、面白そうなポイントがあった。イナが岸際でピチャピチャ、ボラが沖合いでドボンドボンと跳ねる中、ポッパーを岸沿いに引いてみる。それでは反応はなかったが閃くものがあり、濁っていることと岸際に水深があることから潜るルアーを試してようと、シャッドに切り替えた。そしてしばらく岸沿いを引いていて、丁寧にやっていたら奇跡(?)のワンバイトを得ることができた。しかしまさか来ると思ってなかったので根がかりかと思い、それでも引きを感じるのでコイだろうと油断してジャンプ一発フックアウト!したのはなかなかのサイズのシーバス。その後同じパターンでしばらく粘っているともう1匹来て、今度はバラさないようにと落ち着いて取り込み関東での初シーバスをゲットした。これは展開的にも面白くかなり嬉しい1匹だった。
フッコ56センチ、鶴見川にてシャッドで ← 重い引きでハラハラさせてくれた体高のあるフッコ。
7

9

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋下流・鷹野大橋下流・樽綱橋下・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候曇り一時雨
状況水位高め、少し濁っている
大潮、干潮10時15分(潮位16cm)、満潮17時26分(潮位176cm)、干潮22時30分(潮位121cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ1匹(56cm)、コイ2匹バラシ
ルアー・
パターン
フッコ……シャッド(ベルズ スーパーシャッド60SP ゴーストギル)、コイ……シャッド(ベルズ スーパーシャッド60SP ゴーストギル)、小型テールスピンジグ(ドリームウィル グリーディ9gプロペラ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン3号または2号
メモまたまた昼の2時前頃から、先日のシーバスポイントの周辺をさらに探索に出かけた。途中少し気になる場所もあったが、やはり最初は例のポイントに入ってみる。まずはポッパーで表層を広範囲に攻め、それからシャッドに切り替えて深めの水深を探る。先日より少し濁りが引いて緑色の多少透明度のある水になっていたので、表層を泳いでいるものなら魚影を確認することができた。それで60センチ級のコイの目の前に静かにシャッドをプレゼンテーションすると、一発で食ったものの一発でハリを伸ばされてしまった。回収したルアーをチェックすると腹側(前)のトリプルフックのうち2本が伸び切って、スプリットリングまでもが若干伸びていた。そうこうしているうち、2時半を過ぎ潮位が100cmを越えたぐらいから足場が浸水し始め、迫り来る(?)水から逃げるようにしながら釣っていたがついには完全に足場が水没してしまった。
その後は少し下流に向かい、鷹野橋人道橋の下のポイントに入ってみた。先行者がいて、しかもその人は4月頃に初めて鶴見川を下ってみたときに会ったことのある釣り人だった。その人と少し話した後、さらに川を下ってみたが、釣りにくくしかも取り込みができない完全護岸で高足場の岸に切り替わってしまったので、ざっと様子見だけで水門のあるところまで進んで、そこからUターンした。途中にはコイのブッコミ釣りや小物釣りをしている人がたくさんいて、完全護岸のところも岸近くは浅く、でかいコイの姿がたくさん確認できた。
それからいくつかのポイントに入ったが芳しくなく、また例のポイントに戻った。足場は水没していたわけだが護岸の斜面部分が残っていて、そこから釣りができたのでポッパーを投げたり、ミノーやシャッドで探りを入れたりしてみた。一度、50センチ級のコイにうまくテールスピンジグをプレゼンテーションして掛けたが、思いっきり走られてバレてしまった。それからさらに周辺の探索を続け、ブッシュの中を突き抜けたりしてあちこちでルアーを投げてみたがダメだった。
その後行った水門のポイントは、浅くてコイがうようよいる場所で、しばらくそのコイをからかってみたがルアーを怖がってばかり。すぐ上流側のもう一つの水門は深さがあり、ここはもしかしてと思い水門から本流に出る流れの部分を攻めてみた。そうしているうちに少しだけ潮が引き、かろうじてその先の足場に行くことができるようになったので、水門の外側を攻めてみた。シャッドを岸沿いにトレースするパターンでバイトがあり、ナイスコンディションのシーバスをゲットすることができた。サイズは前回とさして変わらなかったがドラグが出てかなりの引きが楽しめ、最後の最後で釣れたのでやはり嬉しかった。
鶴見川。樽町ポンプ場水門前より下流を望む ← 干潮で水位のないときの鶴見川。右のほうに見える岸沿いのゴミ(自転車2台と原付バイクのフレーム)が、前回釣れたシーバスの着き場。
7

13

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門・東海道新幹線橋下・大綱橋下・東急東横線橋下流
天候曇りのち雨
状況水位低い、少し濁り気味
中潮、干潮12時42分(潮位10cm)、満潮19時32分(潮位186cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果ボラ1匹(50cm)、イナ1匹(スレ)
ルアー・
パターン
ボラ……シャッド(ラパラ シャッドラップSR-5 チャートリュース)、イナ……シャッド(ベルズ スーパーシャッド60SP ゴーストギル)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモ昼の2時前から、先日から釣れているシーバスポイントの視察を兼ねて出かけた。視察というのは、ちょうどこの日のこの時間帯が干潮で、川底の様子が確認できるだろうと思ったからだ。案の定、釣れたときより1メートル近く低い水位のため、前回のポイントは水深30cmを切るぐらいになっていた。ちょうど食って来た辺りには、自転車2台と原付バイクのフレームが沈んでいて、いかにも格好の着き場という雰囲気に納得。ほかにも沈んでいる色々なモノを確認し、前々回のポイントに向かった。
するとそこにはヘラ師らしいおやっさんが釣り座を構えていた。声をかけて色々聞いてみると、竿も仕掛けも全くのヘラ仕掛けだったがヘラではなくマブナを狙っているとのことだった。フナが釣れるという話に驚いたが、10年ほど前にヘラブナの放流があってから数年間はヘラが良く釣れ、しかし最近はマブナが時おり釣れるだけとのこと。そして、目の前でシブいアタリを取り、36cmという巨大なマブナを上げて見せてくれた。体が太く丸く、口先まで丸っこい少し違和感のある体型だったが、それはヘラの血が混じっているからでこの大きさもそれによるものらしい。そのポイントの水深はかなり深いようで、足元にヘラ竿を突っ込んでもらうと元から2本分が水に浸かった。足場ぎりぎりまで水が来たら3メートルぐらいの水深になることになる。その後も色々と話をしつつ、クッとウキが沈んで、スレだったが今度は同じぐらいの長寸のヘラブナ。おやっさんの話ではヘラは珍しいらしいのだが、さらにその後、非常にシブいアタリを取って乗せたのは39cmほどあった半ベラ。ここ1、2年は一日やって1枚がやっとで、ボウズのほうが多かったとか。今日は朝にも1枚上げていて合計4枚、これまた珍しいことだと言う。どうやら潮の動きがいつもとは少し違うらしい。釣果についてもそうだが今日はボラの跳ねるのが少ないともしきりに言っていた。そうこうしているうち、水位が上がって来たのでこちらのほうの準備に取り掛かる。するとおやっさんはもうそろそろ引き上げるとのこと、入れ替わりということになった。
さて足場まで30センチ程度にまで水位が上がって来たところで攻め始めたが、シーバスの気配はない。沖目に細かい波紋がいくつもできている辺りを撃つと、イナがピピピッと逃げて行く。しかしボラの跳ねはやはり少なく、やはり状況が少し違うという感じがする。そうしてしばらくイナをからかっていると、スレで小さなイナっ子が引っかかってきた。手元まで寄せてくるとすぐにハリから外れたが、致命傷になったのか足元付近をクルクルと回っている。それで、捕まえてシャッドのテール側フックに鼻掛けし半ライブベイトフィッシング(?)を試してみたが、数投でどこかに飛んでいってしまった。その後も探りを入れていったが返答はなく、さらに水位も上がって足場が浸水してきたので前回のポイントに移動した。
しかしそこでも状況は同じようで、シーバスの気配はなかった。何より、岸辺を泳ぐボラの姿がないのが前回および前々回との違い。シーバスはボラの群れに混じったり同調して上がって来るはずなので、その時点でこれは期待できないということを確信。そうこうしているうちに根がかりし、それを外そうといろいろやっているうち、かなり重かったがかかったものが上がって来た。それは泥を含んだ汚い色のビニール袋だったが、寄せてくるときに手長エビが付いて来ていた。意外と生物の数や種類が多く、日本で3番目に汚いと言われながらも豊かさのある川なのだなと思わされた。その後は足場が完全に水没しそこそこの水深になってしまったので、その足場だった付近をうろつくコイややっと姿を見せたボラを狙った。何投もしているといきなり強烈な引きが来て、一瞬でシーバスでもコイでもないとわかる、鋭く速さのある走り方。50cmもあるボラで、口元近くにかかっていたのでスレなのか食ったのどうかはわからないが、とりあえず一匹は一匹とした。
それからは上流に戻りつつあちらこちらに探りを入れたが、やはりそこから上流ではボラの跳ねるのも泳ぐ姿もなくなりもちろんシーバスの気配も感じなかった。
7

16

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門・鷹野橋人道橋下〜矢上川合流点
天候曇り一時雨
状況水位高め、比較的水は澄んでいる
小潮、干潮2時19分(潮位90cm)、満潮7時57分(潮位170cm)、干潮14時24分(潮位52cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号またはナイロン1.5号
メモ今月になって通い始めたシーバスポイントだが、これまで3回とも昼の2時頃に繰り出し夕暮れにかけて攻めるパターンだったので、朝マズメはどうだろうかと思い朝の4時半過ぎに出た。水位がこの日の干潮と満潮のちょうど中間ぐらいで、足場が確保できて水深もちょうどいい時間帯に当たっていたというのも理由だった。しかしいざポイントに着いて状態を見てみると、夕マズメのときとは全く違った様相を呈していた。すでに明るくなっていたというのもあるかもしれないが、あまりにも水面が穏やかで、キーとなるイナッ子(メインベイト?)、沖合いを跳ねるボラ、岸際を泳ぐボラの群れという3つが存在しない。
それでもとりあえず攻め始めてはみたが、シーバスの気配はなく、いつもそこかしこで表層に出てくるコイの姿もまばらで、朝マズメの場合も光量がキーで暗いうちでなければダメなのだろうと考えられる。少しずつ潮が差してきて水位が足場にまで近付いてきたため、比較的足場が高くなっているポイントに移動。そこでいつものようにシャッドを潜らせてみたら、思ったより水深が浅くなっているのか、すんなり根がかりしてしまった。それを外そうとしているうち、地元のオジサンが根がかり外しのアドバイスをいろいろとしてくれた。ただ自転車やいろんなモノが沈んでいることについては既に調査済みで、どうしても外れないなら潮が引き切った時にまた取りに来ればいいという言葉に従いラインを思いっきり引っ張ると、あっさりメインラインとリーダーの結び目のところで切れてしまった。
その後、そこの足場も水没して釣りができなくなったこともあり、何となくそのオジサンと立ち話を始めたのだったが、話好きなようで話題が尽きず、とてつもなく長い時間立ち話をすることになってしまった。鶴見川の傍で生まれて育った「鶴見っ子(?)」で、しかも川自体やそこに棲む生き物について熟知しているロコアングラーでもあったので、いろいろな話を聞かせてもらえた。バスやシーバスなどの魚がどこでどのぐらい釣れているかや、ブルーギルが生息していて時々釣れること、ペット用の大型肉食外来魚などが時おり姿を見せること、水質的には昔よりキレイになっているようだがゴミの量がハンパではなく、潮の動きのためにゴミたちが上流から河口の間をひたすら往復して旅していることなど……。具体的な釣り方の話なども聞いたりしているうち、軽く2、3時間程度も経ってしまっていた。そうしているうち、初めてここに来たと言う釣り人が現れ、メバル用らしいロッドにメバル用にしては大きなワームを付けたノーシンカーリグで釣りをし始めた。自分も2g程度のスプーンを投げてイナっ子をからかったりし始め、オジサンのほうは店が開く時間だと言って帰っていった。
その後は水位がちょうどいい水深に戻りつつあったので本格的に釣りを再開。先程シャッドで根がかりしたばかりだがやはり美味しいポイントであるピンスポットで、ディープダイバー系のミノーのトゥイッチングをしていて見事また根がかり。そのときは水位の関係でメインラインで引っ張るしかない立ち位置にいたため、足元の草にメインラインを巻き付けてそこで切って置いておき、釣りを続行。水位が下がって根がかった場所にかなり近付けるようになってからそこに行き、リーダーを掴んで引っ張ることでルアーの回収に成功した。そのとき、同じ場所でしかも竿先が届くところに先程根がかったシャッドが見えたので、これもロッドとラインをうまく使い引っかけたり揺すったりして、回収することに成功。それからは根がかりを怖れて小さめのシンキングミノーに変え、木の梢が張り出したオーバーハング近くにキャストするとグッと重くなり、一瞬沖のほうに引っ張られる感じがしたかと思ったらすぐ外れた。根がかったのか、魚が食ったのか。魚であったならシーバスっぽい当たり方だったので、何となく後味が悪かった。
それからは、水位が下がっていくに連れ足場になる場所に入れるポイントが出てきたので、そういったところを回って探っていったが、マバラなコイの姿とボラの小さな群れを見ることができただけだった。そしていつもとは逆で、2時前に昼ご飯を食べるために納竿し帰宅したのだった。
7

20

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門・樽綱橋下・樽綱橋下流
天候曇り
状況水位高め、比較的水は澄んでいる
若潮、満潮14時7分(潮位137cm)、干潮17時53分(潮位127cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ1匹(35cm)
ルアー・
パターン
シャッド(バスデイ シュガーレイシャッド75F ゴーストアユ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモまたまた鶴見川のシーバスポイント釣行。完全夕マズメ狙いのため、出たのは夕方の4時半頃。潮も水位も、足場が水に浸かるか浸からないかというぐらいでうろちょろするだろうと見ていたが、これはまさにその通り、しかしながら雨後で濁りが入っているだろうという予測は外れた。前日二日間ほど、それなりのまとまった雨が降っていたのだが、水の濁り具合というより澄み具合は前回と変わらなかった。
まずは水門のほうのポイントに入った。水位が迫っていて足場は限られたが、釣りに支障はなく逆に理想的な水深。いつものように岸際をトレースするが、一通りやって反応はなし。まだ明るいうちだったため、イナっ子はいたがボラの姿は全くなくコイの姿も見なかった。水門のまわりの沖合いにミノーをキャストしていると、グッと重くなり明らかに魚の引き。シーバスっぽい当たり方でもあったが、乗った後に来た重みはそこそこですぐ外れた。ルアーを回収してチェックすると、ウロコが掛かっていたりハリが伸びていたりはしていなかったが、スプリットリングが伸びてしまっていた。身切れしたのかもしれないが、魚の種類は判断が付かず、シーバスだったらけっこうなサイズだったかも知れないので、コイだったんだろうと思うことにした。水位はその後もほぼ一定で、若潮の一番上下差のない時間帯だったため、ほとんど水位変動は感じられないぐらいだった。その場で暗くなるまで延々釣りが続行できそうな感じだったが、一通り叩いてダメだったので当然のようにポイントを移動。
次に入った樽綱橋下は意外に浅くて魚の気配に欠けるポイントなので、岸際と橋脚周りを手早くチェックしたのみ。そして早々に初シーバスをゲットしたポイントに移った。
足元が3メートル近くとかなりの水深があるポイントなので、やはり約束のシャッドを潜らせ岸際トレースをする。まずは初シーバスゲットルアーであるバス用のシャッドを引き、このポイントのために先日買ってきたシンキングシャッドを投入。7センチのボディに15gという重さで、2メートルラインをトレースできる。しかしシーバス用なのでホログラムカラーのサイレント仕様、ラトル音は一切ない。バス用シャッドがだいたい1〜1.5メートルラインでゴーストカラーでラトル音強大のため、両極端にも思えたがとりあえずこのローテーションで行く。そして、しばらく岸際を進みつつ、ルアーをローテーションしながら進む方向に投げて引き少し進んだら逆に来た方向に投げて引くということをしていて、逆向きのときにヒット。ルアーはバス用シャッドのほうで、来たのはフッコ、35センチ。小さかったがシーバスが釣れたことがとても嬉しかった。と同時にこれぐらいのサイズもいるということが確認できた。小型のフッコがいたこと、しかもそこそこ浅めのところで食って来たことから、ローテーションにシャッドラップの5センチも加えてみた。これもラトル音なしだが、カラーはチャートでアクションも微妙なアピールが期待できる。しかしながらフッコが釣れた時でもうすでに辺りは暗くなっていたので、サイレントは少し心細かった。2匹目を期待してまた岸際を進んで行った、途中で潮が動き始め足場が浸水し始めた。それで戻りつつ釣りをしたが、ちょうどポイントに入った地点まで戻ったときには完全に足場が浸水。その後も陽が完全に沈んでいたもののそれなりの明るさがあったので水門のポイントに戻ってまた少し釣りをしたが、夜の8時半を過ぎてしまっていたのでそこそこにと納竿した。
フッコ49センチ、鶴見川にてシャッドで ← 日没後に出たナイスコンディション!素晴らしく良く引いてくれた。
7

24

(月)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候曇り
状況水位高い、水は少し濁った感じ
大潮、干潮10時31分(潮位17cm)、満潮17時40分(潮位183cm)、干潮22時52分(潮位119cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ2匹(49cmと45cm)、イナ2匹(スレ)
ルアー・
パターン
フッコ……小型ミノー(ティムコ シュマリ55SS ホログラムワカサギ)、シャッド(バスデイ シュガーレイシャッド75F ゴーストアユ)、イナ……小型ミノー(ティムコ シュマリ55SS ホログラムワカサギ)、小型リップレスミノー(スミス パニッシュ70SP改 ホログラム黒銀オレンジベリー)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモ今の仕事は週休二日で木曜と日曜が定休だが、今回予定変更により日曜が仕事で月曜が代休になった。そして、今のところ休日皆勤している鶴見川シーバスポイント。夕マズメを狙った半夜釣りで、出たのは夕方の5時前。潮、水位ともにいつもの足場は完全に水浸しの状態だったが、とりあえず竿を振ることは出来た。大潮で満潮に迫っていく時間帯から満潮になり徐々に下げていくパターンで、足場の限られる釣りだったが思わぬ発見のある一日でもあった。
さて最初は樽町ポンプ場の第一水門のほうに入って、根がかりを避ける意味でレンジの浅いミノーで岸寄りから沖合いまでまんべんなく探った。この日はイナっ子もいたがボラが大群で来ており、30センチから50センチぐらいまでのボラが目の前を何匹も泳ぎ回っていた。それで小型のミノーやジグスピナーなどを引いてみたが、やはりボラはルアーには食って来ない。フローティングのミノーの先にハリスを出し一本バリを付け、パンをエサにウキ釣りみたいなこともしてみたがダメだった。
そうしているうち、水門の中のほうでイナっ子が捕食者に追われているような動きをし始めた。もしかして何者かがいるのかと、その周辺を探ってみると、まずはイナっ子がスレでかかってきた。そして水門の奥、さらに水深が浅くなるためレンジの浅い小さなトラウト用ミノーに付け替え、投げるとグッと重みが来た。これは一瞬で外れ、次に来たのは少し引いたところで外れた。そのとき回収したルアーのハリには薄く魚の身らしきものがかかっていたので、身切れしたのだろう。その後、同じスポットに投げ入れるとまた来て、今度はしっかり乗った。コイのような重さも瞬発力もなかったので最初は小さめのボラかと思っていたが、少し近くに寄せて来たところでエラ洗いをした。少し細みだが良く引くフッコで、しかもトラウト用ミノーでフックは細軸なので無理ができず、ランディングする手前でオートリリース。45センチぐらいの型で、水門の奥、いつもの足場が水から出ているときには干上がっているような場所にいたというのが新発見だった。
その水門の奥をさらに撃って探ってみたが、コイがスレでかかりそうになっただけでそれ以上の魚は望めそうになかったので、ポイントを移動。すぐ上流にある第二水門のほうに入る。しかしここではイナっ子が落ち着いて泳いでいて、捕食者の気配はなし。それでまた第一水門のほうに戻り、さっき釣っていたときと逆側からミノーを投げると、コツコツと何度も当たる。ボラやコイにスレでかかり、引っ張られて走られては外れ、また投げてはかかるの繰り返しで、魚の感触が楽しめて飽きなかった。沖合いのほうに投げてもコツコツというアタリはあり、たまにかかったりして、ランディングできた魚はなかったが非常に魚影が濃い日だなと感じた。
もう7時半をまわって、十分暗くなっていた(といってもこの辺は夜でも明るいが)のでそろそろ終わろうかと思っていると、第二水門のほうの足場が水から出ているのが見えた。ここで最後の一投をやってから帰ろうということで、お決まりのシャッドの岸際トレース。岸際では出なかったが、水門と本流の合流点を探ると、グッと乗った。一瞬コイかとも思ったが、このルアーでこんな気持ちいい出方はしないのでシーバスに間違いない。緩めのドラグ設定だったのでコイのように引いてくれてなかなか楽しめたが、あげてみると49センチ、鶴見川のシーバスは引きが強く色も黄金色がかったナイスコンディション!めちゃくちゃ嬉しい一匹だった。
7

27

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候曇り
状況水位高い、水は澄んでいるが透明度は低い
中潮、干潮12時18分(潮位12cm)、満潮19時1分(潮位192cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果イナ1匹(スレ)
ルアー・
パターン
小型ミノー(メガバス X-55F GGモツゴ)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
スピニング(2)……ロッド: PROX PACK SHOT 60ML-T、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1.5号
メモこの日も皆勤(?)を目指し、鶴見川シーバスポイントへ。夕マズメ狙いなので当然出たのは夕方4時頃、水門のポイントに着いたときはすでに足場は一部しかない状態だった。ここから7時頃の満潮までずっと水位は上がり続けるため、とにかくルアーの届く範囲で岸際トレースをする。いつも通りのシャッドではなくやや小さめのバス用スプーンビルミノーを付けて探ると、トゥルーチューンが出来ていないためか泳ぎが偏っていて、岸壁などに当たるガガガッという感触が手元に来る。それでも何回か投げてみて幸いにして根がかりはなく、しかしながら魚のアタリもなかった。イナっ子とボラの群れの状態を見ると、岸際や足場が浸水して出来た浅場でいつものようにイナっ子が戯れ、沖でも時々ボラが跳ね、岸際をボラや大きめのイナが群れで泳いでいた。先日の大潮の時ほどではないが、それほど悪くないように見えた。それでもやはり中潮なので、潮の動きは緩やか。
そうは言っても少しずつ水位が上がって来て、足場がなくなってしまった。それで水門の脇のところから先日と同じ釣り方を試してみた。水門の流れ(と言っても流れは全くないが)を横切るようにルアーを引くと、コツコツという感触。しかし先日ほどの魚影の濃さはなく、スレ掛かりはほとんどしない。思わぬバイトを得た水門奥にも投げ込んでみたが、お留守のようでバイトはなし。ルアーをローテーションしつつ何度も何度も投げ込んでプレッシャーを与えてしまったので、もう一つのほうの水門に行ってみた。
そこでも同じような釣り方を試してみるが、掛かってくる漂流ゴミの頻度がハンパではない。10投してゴミを拾わないのが1投あるぐらいで、ゴミばかり釣っては外しを繰り返しながら粘ってみたが、魚の気配はなし。
それでまたさっきの水門に戻り、しばらく水門側をやってから本流側を探ると、グッと来た。掛かったのはイナで、大きさは25センチぐらいだったが体の側面に掛かっていたためドラグが出てめちゃくちゃ引いた。その後水門側でも良型のボラを掛けたが、やはり強烈な引きでウロコだけになって手元に来た。気まぐれでタックルを変えてやったりもしてみたら、水門奥でトラウト用ミノーに来たがライトタックルなので奥まで走られて外れ、姿見ず。もしかしたらシーバスだったかもしれないが、回収したルアーにはウロコも魚の身も掛かってなかったのでわからない。その後はダメ元でもう一つのほうの水門をあれやこれやと攻めてみたが、やはりゴミが多くシャッドに来たアタリも魚かゴミかわからないまますぐ外れて、それっきりだった。
7

30

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候曇りのち晴れ
状況水位高め、水は比較的澄んでいる
中潮、干潮13時52分(潮位49cm)、満潮20時19分(潮位185cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモこの日は昼前の11時から急な仕事が入ったが、午後3時過ぎには片付いたのでその後、鶴見川シーバスポイントに行った。これでこの月の休日皆勤(?)を達成。タイドグラフをチェックすると変化のなだらかな中潮だったが、水位のほうはちょうどいい具合で、ポイントに着いたころは足場が水面から30センチほどの高さ。それで、最初に入ったのは樽綱橋下流のポイント。
岸際からどん深の場所なので、まずは上層からとミノーを投げ、中層をとシャッドを投げて探った。そして低層をとシンキングシャッドをカウントダウンして引いたりもしてもみた。かなり歩いて下ったところで、シンキングシャッドのカウントダウンで根がかりしてしまい、あっけなくロスト。それからは下ったところを上りつつ中層メインで探ってみたが返答はなく、少しずつ水位上がって来たので移動した。
前回と同じくこの日も潮の動きは緩やかで、なおかつ魚っ気がかなり少なかった。岸際のイナっ子、ボラの群れ、沖合いで跳ねるボラの三つがなく、コイの姿も見られなかった。水門の周辺を今まで以上に広く探索し、木の枝が川面まで伸びているオーバーハングの下を抜け、ヘラ師が釣り台を構えるために作ったであろう足場のいくつかとその先の笹の葉が水中に垂れているところも探ってみたが、やはりダメだった。
それでもう一つの水門のところに行き、先行者のエサ釣り師がいたので話をした。今日釣り竿と仕掛けとエサを買ってきて、たった今始めたばかりとのことで、ラフだがかなりおしゃれな服装をした、若いのに柔らかな物腰で話をする好青年だった。何が釣れるんでしょうと聞かれたが、イナかフナぐらいしか思い浮かばないですねと答え、逆に何を狙ってるんですかと聞かれ、スズキが釣れるんですよと答えるとかなりビックリしていた。それから少しばかりの時間、ポイントや釣れる魚の話などをいろいろとして、奥さんらしき人(想定だが)から晩ご飯コールが入り、ちょうど潮が差してきて足場が浸水し始めたところだったので片付けて帰っていった。帰り間際に握手を求められ、終始人当たりの良い感じがする人だった。
その後はその水門を攻め、水門と本流の合流点を探っているとグッときて、もしかしてシーバスか?と期待させるアタリであったがすぐに外れた。回収したルアーにはでかいウロコが付いていて、シーバスのバラシでなかったことに気持ちが落ち着いた。ウロコはコイのもののように暗色部がなくて真っ白で、なおかつ海の魚っぽい匂いがしたためボラだとわかった。それから水門の中を攻めたがやはりゴミに悩まされ、もう一つの水門に戻って水門奥をかなり攻めてもみたが、コイをスレ掛かり寸前で怖がらせたり暴れさせたりするだけで終わってしまった。

8月 -2006年-
セイゴ、鶴見川にてミノーで ラリオとフッコ58センチ、鶴見川にてミノーで ← ルアーと変わらない大きさのセイゴ。8月のテーマはこれに決まり。

→ ほぼセイゴ狙いでこんな良型のフッコが来た。
58センチ、あと2センチでスズキである。
8

3

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……矢上川合流点・鷹野大橋下〜末吉橋下・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門、矢上川……北綱島ポンプ場水門
天候晴れ
状況水位高め、鶴見川はやや濁っている、矢上川は水が澄んでいた
長潮、満潮12時39分(潮位133cm)、干潮16時5分(潮位126cm)、満潮22時39分(潮位166cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ1匹(58cm)、マルセイゴ7匹(ほかバラシ数匹)
ルアー・
パターン
フッコ……小型ミノー(スミス トラウティンウェイビー65S テネシーシャッド)、マルセイゴ……小型ミノー(スミス D-コンタクト63 テネシーシャッドレーザー、ティムコ シュマリ55SS 赤金、メガバス X-55F GGモツゴ)、小型メタルジグ(ムーチョ・ルチア7g パールピンクバック)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
スピニング(2)……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1.5号
メモ7月は鶴見川のシーバスにどっぷりハマってしまったので、8月はどんな釣りをしようかといろいろ考えていたけれど、昼の2時を過ぎたあたりから結局鶴見川に出かけてしまった。潮は長潮で今までにないパターン。最初は樽綱橋下流のポイントを覗いてみたが、陽が高く明る過ぎる状況でさらに自分の影が真下に岸と並行に落ちており、岸際のシェードが全くない状態。それで竿は出すことはしなかったが、岸壁を覗き込んでいると小さな小指サイズのハゼがいるのを発見。ハゼは2匹いて、岸壁にへばり付いてちょろちょろと動いたりしていたが、まるで水底にいるかのように岸壁にピッタリ腹を付けていたので水槽を横から眺めるかのごとく観察することができた。ほかにも岸壁にへばり付いていたのはカニで、思っているより生命感に溢れていることを実感。カニはどうかわからないが、ハゼはやはりシーバスの恰好のベイトになるのだろう。
潮加減を見て最初に竿を出したのは矢上川合流点。ここでやや小さめのシーバス用ミノーを投げていると、コツコツとアタリが来る。底に当たっているような魚のような、と思っていると、足元まで引いて来たところで小さな魚影。セイゴの群れがルアーを猛然と追って来ていたのだ。トラウト用ミノーに付け換えて2、3投ですぐに釣れたのは、シーバス用ミノーとほとんど変わらないサイズのセイゴだった。そこでは群れが居付いていたのでタックルをバス用ウルトラライトに持ち替えてしばらくルアーローテーションしながらセイゴと戯れたが、サイズは10センチから大きくても18センチぐらい、30分もすると群れが移動したのか反応がなくなってしまった。それでタックルをシーバス用に戻して、半ばセイゴ狙いでやや大きめのトラウト用ミノーを引いていると流芯からゴンっと来て、真っ昼間から良型のフッコが釣れた。近くでギター片手に気持ち良くBGMを聴かせてくれていた若者3人組がいたので、写真撮影をお願いした。
その後矢上川の少し上流側にある水門をフッコ狙いで攻めてみたが、かなり深くなっているようでシャッドで全く根がからなかった。水門脇の岩底のところでフッコらしい見事な体高の魚がコイのように身を翻す姿を二度ほど見たが、ルアーに食って来る魚はいなかった。
その後はさらに鶴見川を下り、末吉橋まで行って対岸に移って引き返して来たが、途中でハゼ釣りの人が何人かいた。最初のおじさんに釣果を聞くとセイゴ一匹混じりで数匹釣れたとのことで、見たことがない魚が釣れたが何だろうと見せてくれたのはブルーギルの幼魚。鶴見川ではかなり海に近い汽水エリアでブルーギルがいるというのに驚いた。声をかけた二人目の若者もそこそこ釣ったとのこと、この若者も見たことがないと言う魚を釣って何ですかと見せてくれ、キビレの幼魚だったのでキビレという種類のクロダイですよと言うと驚いていた。その辺は水深は浅いが大きな石があちこちに入って変化に富んだポイントだったので、試しにトラウト用ルアーを投げてみたらセイゴが釣れた。
それからさらに引き返し、片付け中の年配のハゼ釣り師に声をかけるとその人は20匹ほど釣ったとのこと。セイゴも10匹ぐらい釣ったそうで、またもうすぐして8月半ばぐらいになるとコトヒキが上がって来るという情報も得ることが出来た。これで8月のテーマは決定、シーバス全クラス(セイゴ・フッコ・スズキ)制覇と小魚と戯れること。陽もとっぷり暮れて夜の8時をまわったのでそのおじさんは帰っていったが、私は引き返しながら途中樽町ポンプ場の水門に寄って少しだけ撃ってみたりもした。しかしこの日はここでは何も出なかった。
鶴見川。大熊川との合流点 鶴見川のコイ ← 鶴見川の大熊川合流点。ナマズ釣りの好ポイントらしく、夕方の帰宅時に一人の釣り人の姿を見た。

→ パンをエサにウキ釣りで釣れたコイ。
8

5

(土)
場所神奈川県横浜市鶴見川……大熊川合流点
天候晴れ
状況水位低い。本流側の水はいつものように少し濁っていたが、大熊川から流れ込む水は非常に澄んでいた
同行者なし
釣果コイ1匹(50cm)
ルアー・
パターン
エサ(パン)によるウキ釣り
使用
タックル
スピニング……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーナイロン1号、ハリスフロロカーボン0.8号
メモ久しぶりに朝早くに起きたので、出勤前のチョイ釣りをしてみた。会社近くのポイントでコイを狙ったのだが、潮の加減で水位が低く非常に浅くなっていて、岸寄りからほとんど水がない状態だった。それでも土手の上から眺めたところでは小さめのコイが体高いっぱい程度の浅場に何匹もいたり、流れ込みのところに小さめの魚がたくさん群れていてなかなか良さげだった。それで最初はルアーを投げていたが、やはり釣れなくてすぐにエサ釣りにスイッチ。少し沖目のブレイクのところでウキが沈み、そこそこのサイズのコイが釣れた。しかしながらその後は釣ったコイが暴れたせいでほかのコイが逃げてしまい、全く釣れなくなった。それでルアーにまたスイッチし、イナをからかってスレ掛かりを期待したが2度だけかかってすぐ外れ、やはりスレを狙うのは難しいと実感。普通に引くとイナは全く反応しなかったが、一瞬だけ反応する小さな魚がいてそれはオイカワだった。
鶴見川。矢上川との合流点 木村さんとコイ80センチ、鶴見川にてバイブレーションで ← 鶴見川に流れ込む矢上川の合流点。立ち込んでいるのは木村さん、パンツを履いていないTシャツ姿(?)にも見えるが、濡れないよう短パンの裾を短くたくし上げているのである。(写真2 写真3)

→ 木村さんが見事釣り上げた巨ゴイ80センチ。
小さめバイブをしっかりと咥え込んでいた。
8

6

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門・矢上川合流点・鷹野大橋下流・鷹野橋人道橋下・樽綱橋下流
天候晴れ
状況水位高め、鶴見川は濁り気味で、樽町ポンプ場水門はアオコだらけ、鷹野大橋より下流は泥濁り。矢上川からの水は澄んでいた
中潮、干潮9時20分(潮位39cm)、満潮16時51分(潮位172cm)、干潮21時53分(潮位132cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者木村さん
釣果フッコ1匹バラシ(40cm級)、マルセイゴ1匹(10cm級)
木村さん……コイ1匹(80cm)、謎の大物1匹ラインブレイク
ルアー・
パターン
フッコ……小型バイブレーション(ビルルイス ラトルトラップ1/8oz シルバーレインボーシャッドピンクヘッドチューン)、マルセイゴ……小型ミノー(ティムコ シュマリ55SS 赤金)
(木村さん)コイ……小型バイブレーション(コットンコーデル スーパースポット3/16oz レッドボーン)、謎の大物……ミノー(ジャクソン アスリートS7 クリアレッドヘッド)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号または3号またはナイロン1.5号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーナイロン1.5号
スピニング(3)……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1.5号またはフロロカーボン2号
スピニング(4)……ロッド: SHIMANO Scorpion 2600F-4、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1.5号
※上記スピニング(1)と(3)を木村さんと共用、スピニング(4)は木村さんが使用
メモこの日は、勤務先の先輩社員でごく近所に住む木村さんが、私の釣り三昧生活に触発され「釣りに行きたい!」ということで、同氏を同伴しての釣行となった。潮の具合は良くないのはわかっていたが、スピニングタックルを扱うのがン十年ぶりの木村さんにとっては練習目的、また8月のテーマである小物と戯れなおかつあわよくば大物も、という欲張りメニューで挑んだ。昼の2時前にお互いの自宅近所に自転車で集合し、出発した。
まず最初にチェックしたのは樽町ポンプ場の水門。水位は足場がそれなりに確保できる程度で問題はなかったが、水門の中の水はアオコでドロドロに濁っており、魚っ気もなく全く釣れそうではない。とりあえずそこでタックルセッティングをし、私のタックル貸し出しでスピニングタックルでのキャスティングのレクチャーをした。木村さんはエサ釣りしか経験がなく、スピニングタックルは小学生の頃に触ったことがあるだけ。そのためかつぎ投げになってしまいなかなか飛距離が出ず、なおかつ左巻きでのリーリングがとてもぎこちなかった。それでもそれなりに投げられるようにはなってきたので、実釣を開始。足場の岸壁沿いと水門の中の両方のパターンで攻めてみたが、やはり陽が高いことときついアオコのため反応は得られず、すぐ移動することにした。
次に行ったのは矢上川合流点。お互い短パンで木村さんはサンダル、私は水陸両用シューズという装備だったため、膝下程度の水深になっていた足場に立ち込み釣りをした。矢上川からの水は澄んでいて適度に冷たくて気持ちよく、不快感は全くなかった。お互い流芯の向こう側に向けて投げてルアーを引いていると、コツコツと底に当たっているような魚のようなアタリが来る。しかしそのアタリも前回ほど頻繁ではなく逆にゴミが頻繁にかかってくるのでセイゴかどうか判断できかねていたが、しばらく投げていて足元まで追って来た一匹のセイゴを確認。いないようではないが魚影は少ないと判断。ここでは少し粘ってみて、私が木村さんに用意したはずのルアーを2個も根がかりでロストしたり、ロストしないまでもお互い根がかり頻発のため、別のポイントをと下流に下ることにした。
それで鷹野大橋から下流を流してみたが、きつい濁りが入っていて水深も多少深くなっており、全く芳しくない。一通り撃ってから水門のところでUターンし、きつい濁りから澄んだ水に切り替わる辺りに行ってみようと遡ることにした。そして途中、休日にしては珍しく少ないハゼ釣りの人たちに釣果を聞いてまわると、皆何匹かは釣れたものの全く良くないとの答え。3人目の人は前回会った年配のハゼ釣り師で、この日はリール竿で投げ込み釣りをしていた。
次のポイントは鷹野橋人道橋下、予想通りこの辺りから濁りがきつくなくなっていて、セイゴを期待して小さいルアーを投げているとコツコツとアタリがあるが底か魚かが判断つかない。木村さんはここで何度もルアーを根がかりさせていたがその度外すことに成功し、私はウルトラライトのタックル(Mデレ)に持ち替えてかろうじて一匹のセイゴ、それも10センチ程度のを釣り上げることができた。実際に魚が釣れたのでコツコツというアタリも底が半分魚が半分という風に見て、しばらく粘ってみたがやはり矢上川合流点がベストだなということで、矢上川合流点に戻った。
さてその判断は果たして正解で、やはり根がかりが多かったが私の投げていたセイゴ狙いの小型バイブに待望のヒット。狙っていたよりずっと型の良い、35センチから40センチぐらいがあるフッコだったが、1、2度のエラ洗いでフックアウト。私にとっては珍しくもなく(注: バラシがではなくフッコが、です)惜しいものでもなかったが、実際のシーバスの魚体を見たことがない木村さんに見せられなかったのが少々残念だった。それと最初にこのポイントに入ったときに私が根がかりさせた小型バイブを同じルアーの色違いで引っかけて回収。珍しいこともあるものだなと二人で大笑いした。
その後、私が大物狙いのタックルに持ち替えようとセッティングしている最中に、木村さんに待望のヒット。木村さんもセイゴ狙いでバス用のウルトラライトに持ち替えていたままだったため、寄せて来るのにかなりの時間がかかったが相当の大物の様子。何分かの格闘の末、川底からヌワッとうすらでかい魚体が姿を現し、大きさと魚種を確認してビックリ。玉網で取り込みして玉網の枠が歪みながらも陸揚げしたのは、80cmの巨ゴイだった。これには木村さん本人もビックリしていたし、まわりの河原などにいた何人もの人たちもビックリして見に来たり拍手喝采を浴びたりまでしてしまった。それからは木村さんも大物狙いのタックルに持ち替え、またまた大物をヒットさせたが、しばらくのやりとりの末にラインブレイク。フロロのリーダーがおそらく根ズレしたようで10センチほど傷が付いて切れていたので、根ズレしたのか、でかいシーバスに飲み込まれたのか。シーバスだったら悔しいのでコイだったんだろうという結論にしたが……。
それから日が暮れて、一発大物を求めて樽綱橋下流のポイントと樽町ポンプ場の水門のポイントに向かい岸壁沿いのパターンを試してみたが、やはり潮が悪いためか魚はいないようで何も出はしなかった。
8

10

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……矢上川合流点・鷹野大橋下〜下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候晴れ
状況水位高い、鶴見川はどのエリアも濁っており、鷹野大橋の下だけが少し澄んでいた。矢上川の水も少し濁っていた
大潮、干潮11時53分(潮位16cm)、満潮18時31分(潮位195cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果マルセイゴ3匹(20cm頭、ほか1匹バラシ)、イナ5匹(スレ)、謎の大物2匹バラシ
ルアー・
パターン
マルセイゴ……小型バイブレーション(ビルルイス ラトルトラップ1/8oz シルバーレインボーシャッドピンクヘッドチューン)、小型ミノー(ティムコ シュマリ55SS 赤金、スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー)、イナ……小型ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー・ピンクバックレーザー、スミス ルナM47S レッドヘッドホログラム)、謎の大物……小型バイブレーション(ビルルイス ラトルトラップ1/8oz シルバーシャッドピンク)、小型ミノー(スミス トラウティンウェイビー65S テネシーシャッド)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン2号または1.7号または2.5号
スピニング(2)……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号または1.7号
メモ前回木村さんと同伴釣行した際に貸し出し用として購入したサブロッド、K'sLABOの湾人 ヴァカンス755-RF3のインプレと、前回良型のセイゴをかけたがバラしてしまった小型バイブ、ラトルトラップ1/8オンスに施したバレ対策チューンの効果を見るという二つの目的を引っ提げ、昼の2時半頃から鶴見川へ。潮は大潮、中程の潮位から夕方6時半の満潮いっぱいまで徐々に上げてくるという状況。個人的見解では鶴見川のシーバスは中潮の時が釣れず、大潮、若潮、長潮の時が釣れると見ている。なので決して悪くはないだろうと思っていた。
途中で必ず通る樽町ポンプ場の水門のポイントは、陽が高いことと水位がまだ低かったため全く釣れる気がせず素通りし、矢上川合流点に向かった。足場はまだ水に浸かっておらず水深も浅めだったため、根がからないようリップレスミノーをチョイス。そしてロッドはヴァカンス755-RF3。長さと継ぎの多さ(5ピース)のわりに軽く、またグリップが短めなので非常に取りまわしがしやすい。ベンディングカーブも悪くないが、やはりメインロッドにしているダイワのモアザン70L-3と比べると柔らかい。最初の一投目かニ投目ぐらいで足元まで追って来たセイゴが確認できたが、使い慣れないトゥイッチングのしにくいルアーだったため食わせることが出来なかった。得意なトラウト用ミノーにはセイゴが食って来たが、10センチ程度の大きさで魚が掛かっているとわからないまま引いて来て近くまで寄せたときにバレてしまった。
さて次はラトルトラップバレ対策チューンを投入。このルアーは確かによく釣れるが、特にシーバスの場合エラ洗いされたとき簡単にフックアウトするいう欠点がある。それはずっと昔から使っていて思っていたことだが、根がかりもしやすいので今まではそちらの対策をメインにチューニングしていた。具体的にはベリー側のフックをスプリットリングを外してダブルフックに交換(ハリ先はもちろん内側)していたのだが、今回ベリー側にスプリットリングを付けてシングルフックにし(これもハリ先は内側)、テール側はダクロンアイのバーブ付きトリプルフック(私はバーブレスフックの使用を基本としている)にして、なおかつスプリットリングは両側とも楕円形のものにしてみた。これで根がかりしにくさを向上させつつバレにくさを求めたのであるが……。さて待望のヒットが訪れ、しかもニューロッドでの初物なので慎重にやりとりしてみたが、かなり重い引きでぐいぐい走られ、沖のほうでフッと軽くなった。コイかもしれないし、いいサイズのシーバスだったかもしれないが、回収したルアーにはウロコも掛かっておらずハリ先が伸びてもおらず。これぐらいではチューニングの効果の程はわからず。
次にルアーチェンジしたのは、今月始めに同じポイントで58センチの良型フッコを掛けた小さめのミノー。これにもズンッというアタリがあり重い引きが来たがまたしばらく走られて軽くなった。回収したルアーをチェックすると1本だけハリ先が伸びていた。これもコイだったのか、シーバスだったのか……。どちらのアタリでも、竿が柔らかくドラグセッティングもそれに合わせて緩くなるため魚が十分に走ってくれ、ジャンプにまで至らないのだ。だから寄せて来るまでシーバスかコイかのどちらかを判断するのは難しい。スペック上ではバス用のライトアクションぐらいの硬さで、シーバスロッドとしては少々頼りない感じがする。メーカーのコピーではライトソルトウォーターゲーム用ということであるから、中型以上のシーバスでは少々荷が重いといったところかもしれない。
さてそんなニューロッドだが、そこでトラブル発生。潮が上がって来て足場が浸水し、立ち込みして釣りを続けていたのだが、マルチピースの欠点である穂先や2番が少し回ってしまっているのを見て直そうとしたとき、元2番目を持った途端に元(グリップ部)が外れてポシャンッと水没。糸を手繰ってすぐに拾い上げたが、お気に入りのリールが鶴見川の水に浸かってしまった。これは、家に帰ったらオーバーホールしなくては……。フェルール部分はコンパウンドで微調整して食い付きを良くしてやり、さらにロウを塗るなどの対策が必要なようである。
その後は少しブルーになったため、メインロッドのほうに持ち替えて釣りを再開。やはりこちらのほうが使い慣れていてしっくりくる。矢上川を少し上流側に行って北綱島ポンプ場の水門を攻めてみたがまるで反応なく、向かいの鷹野橋下辺りを目指して移動した。
鷹野橋下はほかのエリアより濁りがきつくなく魚影が濃く、橋下より少し下流側も探ってみてダメだったので橋下に落ち着いて釣りをしてみると、コツコツというアタリが時々来る。トラウト用小型ミノーに換えて投げてみると、20センチほどのセイゴを釣り上げることができた。その後とはタダ巻きでは食って来なくなったためトゥイッチング用ミノーに換えてトゥイッチングで2匹追加。それからも5匹追加したがそれはセイゴではなくイナっ子で、おびただしい数のイナの群れが接岸して騒ぎまくっていた。そうして釣っていると珍しくルアーマンが現れキャスティングを始めたので、こちらが一段落着いたところで声をかけてみた。そのポイントのすぐ近くに住んでいる地元のオジサンで、バス用スピニングタックルでバイブレーションを投げていた。聞くとこの橋の下でしか釣りはしないが、昨日60センチオーバーを立て続けに2本上げたと言う。橋の下の足元から沖のほうにかけて砂地底でずっと続いているラインがあり、そこを通すと根がかることなく釣れるのだとか。また去年は42センチもあるクロダイが釣れてビックリしたとか、ここでシーバスを掛けると浅いので潜らずに横に真上にジャンプして特に面白いともしきりに言っていた。橋の下を二人して眺めているとおびただしい数のイナの群れはさらにおびただしくなり、水面をひたすら騒がせていた。近くに捕食者が潜んでいるようで、オジサンはその捕食タイミングを待っているようだった。
夜の8時に迫って来たところで切り上げ、途中で通り樽町ポンプ場の水門のところを通ったとき、さらっと竿を出してみはしたが生体反応は全くなかった。
8

13

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……矢上川合流点・鷹野大橋下〜下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候晴れ
状況水位高め、大雨の後のため鶴見川は全体が濁っており、鷹野大橋の下もドロドロだった。矢上川からの水だけが少し澄んでいた
中潮、干潮13時22分(潮位48cm)、満潮19時41分(潮位192cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果マルセイゴ1匹、謎の大物2匹バラシ
ルアー・
パターン
マルセイゴ……小型ミノー(スミス D-コンタクト ピンクバックレーザー)、謎の大物……小型バイブレーション(ビルルイス ラトルトラップ1/8oz レッドヘッド)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: Berkley FireLine 1.0号8lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
スピニング(3)……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン1.7号、ハリスフロロカーボン0.8号
メモ朝二度寝して昼の1時半と遅めの起床だったため、この日は3時過ぎからと遅めの出撃。良型フッコと小型セイゴの2本立てで、荷物にはなるがそれぞれに適した2セットのタックルを持って出かけた。潮は中潮、干潮過ぎから満潮に向かって行く頃合。期待度は微妙だったが、何かしら得られるものがあるならばそれで良かった。
途中通り過ぎた樽町ポンプ場の水門のポイントにはエサ釣りの親子。シーバス狙いには水位が低過ぎだしジャマする気もなかったので、まっすぐ矢上川合流点に。目的地に着いた時点では足場が全部水から出ていた。まずはフッコ狙い、流芯を大きめのミノーで攻めてみる。しかし前日の大雨のために鶴見川は全体が濁っており、矢上川合流点もその影響で濁っていた。ミノーヘの反応はなく、小型のバイブにチェンジしセイゴを含めて探索をかけたが魚影を目で確認できない状態、コツコツというアタリもない。それでもセイゴ用のタックルに持ち替えて小型ミノーをトゥイッチしていると、足元で小さいが腹のぽってり膨れたセイゴが釣れた。サブロッド、ヴァカンス755-RF3での初水揚げで、今日は継ぎが抜けてしまうこともなく快調、そしてメインロッドと比べると明らかにセイゴの引きが感じられた。メインロッドのモアザン70L-3は、15センチ以下のセイゴだと引きがほとんど感じられず、魚が掛かっているのかゴミなのかの判別さえ難しい時がある。
そうしているうち、足場は浸水し始めた。対岸のブッシュの奥でベイトフィッシュが追われているのが見えたため、そこを狙ってロングキャスト。遠投の利くルアーでとにかく届かせようと試み、小型セイゴ用サブロッドと良型フッコ用メインロッドの両方で試してみたがミノーではほとんど変わらず、最終手段ということでメインタックルと大型バイブの組み合わせにしてみた。結果、飛ばし過ぎて対岸のブッシュに突っ込んでしまい、回収しようと引っ張ったらメインラインが出切っていて下巻きラインとの結び目のところで切れてしまった。
足場が完全に水没しメインタックルのラインが無くなってしまったので、後ろのほうで釣っていたアングラーに声をかけてみた。いつも秋頃になるとこの辺に来るという地元の人で、シーバス狙いでラパラのX-RAPを投げていた。ラインシステムに興味があったので聞いてみると、PEラインに25ポンドのフロロのリーダー、そしてノットはあの村越正海氏直伝の「セイカイノット」とのこと。なんでも昔、実家にいたときに村越氏が近所に住んでいて教えてもらったのだとか。ほかにもあの丸橋英三氏と同船したことがあってその時に船上で非常に丁寧にノットを組んでいるのを見たなど、いろいろと面白い話を聞かせてもらった。私がメインタックル用の替えスプールを取り出し交換していると、その人も替えスプールを持っていて、釣行時間も昼過ぎから夕方にかけてがメインと、共通する部分がいくつかあった。ルアーをローテーションしながらその人が釣っている隣で、私は話を聞ききながら完全セイゴ狙いの特別仕掛けを作り、その仕掛け、2インチグラブのライトキャロライナリグで探りを入れてみたが無反応だったため、ハゼを含めて小物狙いをしてみようとその人と一緒に対岸に渡ることになった。
前回はほかのエリアより濁りがきつくなくかなり良い感じだった鷹野橋下だが、この日はかなりきつい濁りがここにも入っていた。そのためにハゼ釣りの人がいなかったのだろう、先行の一人だけいた釣り人は我々と同じシーバス狙いで、ゴツ目のタックルでペンシルベイトを投げていた。私もセイカイノットの人も先行者と少し距離を置いて探索を開始、最初私はライトキャロで探っていたが全くアピールしなさそうなので小型バイブに換え、それでもアピールが弱いと感じて小型バイブのトゥイッチングという荒っぽい釣法を考え出して試してみた。橋の下だったこともありラトル音は強烈に響き、これでもかという感じのアピールで葦際にて待望のバイト(?)。しかしグググッと引いた後、ドラグがきつめだったのですぐ外れてしまった。回収したルアーを見るとテール側のトリプルフックの1本が折れていて、ボラのスレだったのか何だったのか確認できず。ボラのスレであれば30センチぐらい、シーバスであれば40センチぐらいの引きか。何にせよラトルトラップバレ対策チューンはさらに改良の余地あり、テール側に付けたダクロンアイのバーブ付きトリプルフックは本来トラウト用の細軸だったので無理もない。
その後2人のシーバスアングラーと情報交換などをしながらしばらく攻め続けてみたが、濁りがきついためかやはり厳しく、セイカイノットの人は先に帰って行った。私も今日は早めに切り上げようと思っていたので帰ることにしたが、ゴツ目タックルの人はもうしばらく粘ってみると言う。確かにこのポイントはそれから上げいっぱいになった時がチャンスらしく、そのことを私が言ったためかも知れず、後ろ髪を引かれる思いでお先に失礼した。首尾よく釣れてくれたらといいのだが……。
そして帰る途中、やはり通り道の樽町ポンプ場の水門のところを軽く狙ってみたが、足元近くでグッと重みが来てすぐ外れ、40センチ程度の魚の銀鱗が閃いたのみ。ルアーはラトルトラップバレ対策チューン、魚はおそらくボラで背中かどこかにスレ掛かりしたと思われる。時刻を確認すると夜の7時半になっていたのでそこで納竿した。
コイ61センチ、矢上川にてシャッドで ← 尻掛かりだったため、恐ろしく引いてくれたコイ。メータークラスかと思った。
8

17

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門・矢上川合流点・鷹野大橋下、矢上川……北綱島ポンプ場水門
天候晴れのち曇り一時雨
状況水位高め、少し濁っている
小潮、満潮11時0分(潮位137cm)、干潮15時3分(潮位123cm)、満潮21時30分(潮位171cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果マルセイゴ3匹(20cm頭)、コイ1匹(61cm、スレ)
ルアー・
パターン
マルセイゴ……小型ミノー(スミス D-コンタクト ピンクバックレーザー・テネシーシャッドレーザー)、コイ……ミノー(メガバス ライブ-Xマーゲイ MGスターダストシャッド)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '05 BIOMASTER 2000S、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
メモ朝三度寝して昼の1時に起き、昼食後いそいそと支度をして3時過ぎに出発。ターゲットはセイゴからスズキまでだが、タックルは一本に絞ってメインロッドのみとし、先日買った予備用リール、シマノのBIOMASTER 2000Sの使い心地を確かめることにした。ラインは標準的なコーティングなしのPE0.8号、スプールの縁が1ミリちょい残る程度に巻いて、細めのリーダーをオルブライトノットで結び余り糸をライターの火で処理し、最大限の結束強度が出るようセッティング。潮は小潮と鶴見川では初めて経験する潮で、水位の高い干潮いっぱいからゆっくりゆっくり上げていくという具合。
樽町ポンプ場の水門では傍に怪しげなカップルが一組、土手に座ってくつろいだりしていたが、少し距離を取るだけで全く気にせずポイントに入った。足場がいい具合に水から出ていて水位がちょうど良かったからだが、さらっと攻めてみたもののシーバスの気配はなし。ただしおびただしい数のイナっ子の群れが、一面に広がってではなくて黒くて長い一本の筋になって泳いでいた。
その後矢上川合流点に行ったが、水の動きがほとんどないせいか水面は風によるさざ波が立っているだけ、風が止まると鏡のようになる。それでいて水は透明度が幾分ありながらも濁っていて、魚の気配がない。浅場にはイナっ子はいるが沖合いにはボラもコイも姿を見せない。良型シーバス狙いで大きめのルアーを投げても、セイゴ狙いで小さいルアーを投げても、何の反応もなかった。それでも少しだらけながらもそこで粘って釣っていたのだが、もういいだろうというところまでやって切り上げポイント移動。
少しだけ動いて、矢上川の北綱島ポンプ場の水門のポイントに入った。水面は非常に穏やかで、遠く沖合いのほうではところどころに波紋が出来、コイがいるのがわかった。初めは水門の中ではなく外側や周辺一帯を、扇状に広く投げて攻めてみた。ここは水深がかなりあり、2メートル程度まで潜る大きめのシャッドなどを引いていても全く根がからず、足元近くに岩が点在しているもののロッド操作で無難に回避できる。そのため中古品でも高い値段が付いていたメガバスのスプーンピルミノー、LIVE-Xマーゲイで探索。そして何投かしていると、グンッと重くなった。大型狙いできつめに設定していたドラグがやすやすと引き出され、どこまでも行くかのような勢いでどんどん沖へと走って行く。今まで経験したこともないような凄味のある引きに、メーターサイズか?と思いを馳せる。慎重かつ大胆なファイトで寄せようとするが、全く寄って来ない。
そう、ここは90センチのシーバスが上がった実績もあるポイント。そして使用しているタックルは、ラインこそ細いもののメータークラスはもちろんシイラなどにも対応可能なほどのパワーロッド。何分か耐えて、少しずつ寄って来るようになり少し沖のほうで水面に姿を現したのは、メーターサイズのシーバスのでかい頭でも同サイズのでかいコイの頭でもなく、赤みがかった、中型のコイの尻ビレだった。口に掛かっていたなら何ごともなく寄せて来られるサイズだったが、そんなところに掛かっていてはたまらない。足元まで寄せて来るのにもそれなりに時間がかかったが、なんとか玉網で取り込んだコイは、錦鯉の血が少し混じったような赤いヒレの60アップだった。
その後は水門の中を探ったりしてみたが、魚の気配はなく、見切りを付けて鷹野大橋下へ向かった。対岸側から見たときは数人のハゼ狙いらしき釣り人の姿があったが、私がそこに着いたときには最後の2人が去ろうとしているところだった。それで貸し切り状態で釣りを開始。しかし、濁りがあって状況はあまり良くない感じ。橋の下の浅場やまわりにイナっ子の群れがいたが、群れの大きさは小さかった。まずはただ巻きでバイトを期待できるトラウト用ミノーで探索してみたが、コツコツというアタリはおそらく底に当たっているだけだった。それでトゥイッチング専用のトラウト用ミノーに替えてみて、さらに沖目を探ってみると、手の平をいっぱいに広げたぐらいのサイズのセイゴが釣れた。それからは同じルアーで、少し沖目、それも橋桁の際に投げて少し沈め、ゆっくり目のトゥイッチで引いてくることで2匹追加することができた。なんとなくだがパターンがわかった気がした。
それからは暗くなり、夜目の利かないセイゴから夜目の利く良型シーバスに狙いをシフトする時間帯に差し掛かってきたが、潮の動きや水の濁り具合、ベイトフィッシュの数と動きから見てあまり期待できないようだったので、引き上げることにした。帰りはもちろん樽町ポンプ場の水門のところを通るのでそこを少し探ってみたりもしたが、バイトはなく時刻も夜の7時半を過ぎてしまっていたのでそこで納竿した。
フッコ50センチ、鶴見川にてバイブレーションで ラリオと安田くんとスズキ62センチ、鶴見川にてシャッドで ← 2発目のバイトは慎重にファイトしてランディング。

→ シャッドで食わせた待望のスズキクラス、8月の目標達成。
右がこのページを見て釣りに来たという安田くんである。
8

19

(土)
場所神奈川県横浜市鶴見川……矢上川合流点・鷹野大橋上流〜鶴見区上末吉水道橋下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第二水門、矢上川……北綱島ポンプ場水門
天候晴れ
状況水位高め、少し濁っている
若潮、干潮7時29分(潮位64cm)、満潮16時14分(潮位156cm)、干潮20時18分(潮位147cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者木村さん、安田くん
釣果スズキ1匹(62cm)、フッコ1匹(50cm、ほか同サイズ1匹バラシ)
木村さん……なし
安田くん……フッコ1匹バラシ?
ルアー・
パターン
スズキ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストアユ)、フッコ……バイブレーション(ダイワ TDブラスバイブレーション106S チャートリュース)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号または2.5号
スピニング(2)……ロッド: PROX PACK SHOT 60ML-T、リール: DAIWA Carbo Striker ST-10、ライン: ナイロン1.5号
スピニング(3)……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '05 BIOMASTER 2000S、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
※上記スピニング(3)は木村さんが使用
メモ不完全燃焼の三度寝で朝11時に起き、昼食後の昼1時過ぎに出発。いつもより出るのが早いのは、同伴の木村さんの要望だった。潮は若潮で少しずつ上げていき夕方前の4時過ぎに満潮を迎え、そこから少しだけ下がるという微妙な潮加減。前回の小潮の時ほどではないが潮の動きが緩やかで、特に満潮を過ぎてからはほとんど潮が動かなくなるという具合である。
最初に入ったのは矢上川合流点、すでに水位が高くなっていて足場が水没していたため、いきなりの入水。前回の時と同じく、浅場にイナっ子がいるだけで魚っ気はない。いつもここでは良型狙いとセイゴ狙い(木村さんはコイ狙い?)の二通りを試すのだが、ポイントが広いだけに攻め尽くすのに時間がかかる。それで陽が高かったこともありだらけてしまい、小一時間ほどだらだらと投げては引いてくるだけの釣りになり妙に疲れてしまった。木村さんが言うには、小さいのが1匹だけ追って来たとのこと。しかし木村さんには気兼ねなしに投げられるという理由から中古品で100円(税込み105円)のメーカー不詳のミノーを提供し使ってもらっていたが、サイズこそ7センチとちょうどいいながらトゥルーチューンもスイムテストもしてないルアーをひたすら投げ続けていたことを思うと少し申し訳ない気がした。
それから少しだけ動いて矢上川の北綱島ポンプ場の水門のところに行き、周辺一帯と水門の出口や奥などを攻めてみたが不発。木村氏も水門の反対側から攻めていたがお目あて(?)のコイはかからなかった。
7月のパターンと8月頭のパターンから一転して様相が変わってきていることを感じ、どこかに大きく動いてみようと考えた。それでとりあえず対岸に渡り、鷹野大橋の少し上流辺りから橋下にかけてセイゴの様子を探ってみたが、気配はなかった。いつもそこで会う年配のハゼ釣り師に聞くと昼過ぎからだんだん釣れなくなってきたとの答え、少し下流にいたウキ釣りの人に聞いてもハゼはちょこちょこ釣れたがセイゴは全くとのこと。そこから下流に向かって少しずつ下って行き岸際のポイントでセイゴを探索したが、全く気配なしのため、セイゴは諦めさらに下流に下ることにした。
そして末吉橋の少し上流辺りから良型狙いにシフトし、さらっと探ったものの返答なし。末吉橋の真下は置き竿が何本も並び釣り人の数も多い常連様専用ポイントのようだったので素通りし、さらに下流にある水門のところまで向かった。そこには先行の釣り人がいて、ルアーを投げていたので様子を聞くと今来たばかりでまだ釣れていないとのこと、水門の中はどうですかと聞くとそこはやってないと言う。高い足場から、ひたすら沖の流芯をめがけて投げていた。さてそこに別の釣り人が現れて、ルアーロッド片手に荷台に玉網を括り付けた自転車に乗った、我々と同じようなスタイルの若者が「ホームページ書いてる人ですよね?」と声をかけてきた。確か我々が鷹野大橋の少し上流辺りにいた時には対岸の矢上川合流点に、末吉橋の少し上流辺りにいた時にも対岸のほうで姿を見た釣り人で、風向きが悪いのでこちら側に来たとのこと。このページを見て鶴見川でシーバスをやるようになったとかで、これにはビックリ、とんだサプライズ!であった。
そこからはその安田くんという高校一年の若者と行動を共にした。さらに下流の水門に行ってみたが、そこは水門側の川底が本流の水位より高く全く水量のないところだったので期待度は薄かった。一応周辺に探りを入れてみたが反応はなく、さらに下流側の水門のほうに行くことにした。
そしてその水門では水深も幅もそこそこあり期待が持てそうなポイントだった。安田くんが言うには、こないだこの対岸側で岸際を引いていて42センチの初シーバスを釣ることが出来たとのこと、またバラしてしまったがもう少し型のいいのも来たとのこと。こんなただっ広くまっすぐな護岸の場所でも岸壁トレースパターンが通用するのかと、半ば半信半疑で得意の岸壁トレースをしていると不意に足元でヒット。ギラッと光った黄金色がかった銀鱗はそこそこのサイズで、緩めの設定にしていたドラグがちょっとずつ出て行くので少しきつくして寄せて来ようとしたら、またギラッと光ったかと思うとフックアウトしてしまった。かかりが浅かったために簡単に外れたのか、身切れしてしまったかのどちらかだろう。
さてシーバスのヒットがあったことで俄然周囲もやる気を出して攻め始めた。私もこのパターンがこの場所で成立することを知ってさらに慎重に攻めてみた。水門の向こう側の岸ギリギリにキャストし、岸ギリギリをトレースすると水門の角のところでバイト、今度はファイトも慎重に行い無事取り込んだのは50センチジャストのフッコ。ルアーは先程のヒットと同様、バス用バイブレーションのチャートカラーだった。
その時点では夕方6時過ぎでまだ明るかったが、少しずつ陽が傾いてきて、ルアーを少し大きめのバス用シャッドにチェンジ。さらに念入りに岸壁トレースをして、少し暗くなって来たところでまたヒット。今度はさっきのより幾分大きく、ややてこずりながらもランディングしたのは待望のスズキクラス、62センチ。これで8月のセイゴからフッコ、スズキまで全クラス制覇するという目標は一応達成した。
その後はどんどん暗くなっていき岸壁パターンが通用しなくなる光量になったが、安田くんに待望のバイト、しかしグンッと一瞬絞りこまれただけで外れてしまったとのこと。木村さんも小さめと大きめの両方のバイブレーションを使って自分なりに探っていたが、何とか釣らせてあげようとクランクベイトにチェンジし、ポイントの選定とキャスティング、トレースラインの見極めとリトリーブまで全てレクチャーしてみたがダメだった。
そうしているうちに十分暗くなり時間も時間になってきたので、安田くんはもう帰りますとのこと、我々も着いて行くわけではないが自宅が同じ上流方向だったので戻りつつ帰ることにした。途中で使っているルアーの話や私の開拓したポイントや釣り方などの説明を安田くんにしたりしながら鶴見川沿いを自転車で走り、途中、樽町ポンプ場の水門に差し掛かったところで別れた。木村さんの最後のワンチャンスということでこのポイントを試してみたのだったが、木村さんが投げた後私が攻めてみても何も出ず、木村さんは水門奥から聞こえるウシガエルの声にしきりに感嘆というか驚きの声を上げていた。そして夜8時半、納竿とし、いつもより長く濃い釣りは終わった。
8

20

(日)
場所神奈川県横浜市江川……都筑区川向ポンプ場横周辺
天候晴れ
状況水位やや低め、水はとても澄んでいる
同行者なし
釣果オイカワ1匹
ルアー・
パターン
エサ(パン)による脈釣り
使用
タックル
一本竿……ロッド: 硬調8尺、ライン: DUEL X-TEX 3lb. + ハリスフロロカーボン0.6号 + チカバリ2.5号
メモスケジュール変更で昨日が休みになって今日は仕事、久しぶりに昼休みに会社近くのホソに行ってみた。振り出しの一本竿に、以前ここでオイカワ釣りをしたときのままの仕掛けを取り付けて釣りをした。パンを撒き餌するとコイが出てきて場が荒らされるので、ごく小さくちぎったパンをコマゴマと撒いてみると小指ほどもないごく小さなオイカワがエサをつつき始めた。最近この川沿いを通ったときにはそこそこの大きさになった婚姻色の出た個体が何匹も見られたのだが、なぜか小さいのしか姿を見られず、少し大きめのが時々目の前を泳ぎ去って行くだけ。それであちこちを探ってみたがクリアな水にごく細い流れのため、自分の姿を見られて逃げられてしまうばかり。上流側からひたすら流していって1匹だけ釣り上げることができたが、それっきりでなかなかシビアな釣りだった。
8

21

(月)
場所神奈川県横浜市江川……都筑区川向ポンプ場横
天候晴れ
状況水位やや低め、水はとても澄んでいる
同行者なし
釣果コイ1匹(65cm)
ルアー・
パターン
エサ(パン)による脈釣り
使用
タックル
スピニング……ロッド: PROX PACK SHOT 60ML-T、リール: DAIWA Carbo Striker ST-10、ライン: ナイロン1.5号
メモ今日も昼休みに会社近くのホソに行った。今度はコイを狙い、リール竿で挑む。初めはパンを撒き餌するのだが、消費期限切れのサンドイッチがあったのでまずはそれを消費する。ハムサンド、ツナサンド、タマゴサンドと3種類とも、集魚効果はあまりなく食いも良くない。それで買ってきたばかりのチーズパンを試してみたが、こちらもなぜか食いがよろしくない。それを丸めてハリに付けて流してみたら、テンションをかけた場合は当然のように簡単に見切られ、またラインが太いためかハリのチモトにスナップを付けていたためかナチュラルドリフトでも見切られ、吸い込んでも一瞬で吐き出してエサだけ取られる。餌付けで慣れている魚達とはいえやっぱりコイは賢い魚のようだ。最後に一番餌付けされているよく太った個体が戸惑いなしに食いついてきて、1匹だけ釣ることができた。ただし大きい魚だったのでファイトに時間がかかり、またランディング時にもたついて喉元を掴もうとして一度失敗し、その部分に大きな傷を付けてしまった。二度目に無事ハンドランディングしてリリースしたが、かなり弱ってしまっていてヨタヨタと流れていった。多分この魚は死んでしまうのだろうなと自責の念を抱きながら見守っていると、下流のほうで岩に引っ掛かってとどまり、それからしばらくすると自力で泳ぎだしていったので少し安心した。しかしながらやはりその後の生存率はかなり低いものと思われ、後味の悪い釣りになってしまった。
フッコ40センチ、鶴見川にてバイブレーションで 円筒状のカゴ ← 小さかったので抜き上げたが、リリースする時には玉網を使った。

→ 水門のところにこんなカニ捕り用か魚捕り用のカゴが仕掛けられていて、これにルアーが掛かってしまった。導入口部分の網目は崩れ切っていて塞がらず、獲物は何度入ってもまた出ていける。
8

22

(火)
場所神奈川県横浜市鶴見川……鷹野大橋上流〜鶴見区上末吉水道橋下流・樽綱橋上流樽町ポンプ場第一および第二水門
天候晴れ
状況水位高い、比較的澄んでいる
大潮、干潮10時18分(潮位28cm)、満潮17時16分(潮位188cm)、干潮22時44分(潮位109cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ1匹(40cm)、セイゴ2匹(20cm頭、ほか1匹バラシ)
ルアー・
パターン
フッコ……バイブレーション(ダイワ TDブラスバイブレーション106S チャートリュース)、セイゴ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストアユ)、バイブレーション(ダイワ TDブラスバイブレーション106S チャートリュース)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ前回の鶴見川シーバス釣行時には早めに出たためにだらけてしまったため、少し遅めにして昼の3時前に出発。大潮で夕方5時過ぎに満潮を迎える。したがって水位は高く、途中にある樽町ポンプ場の水門も通り道から見える矢上川合流点も今回はパスした。
釣りを始めたのは鷹野大橋から少し下流に行ったところ。岸際に葦が生え、川底に岩が点在する浅場で、ディープダイビングミノーを投げて根がからないようトゥイッチしているとギラッと銀鱗が光るのが見えた。良型のセイゴが明らかな捕食体制でルアーを襲ったのだが、間合いを見極めるのがヘタなのかバイトにならなかった。何度か同じルアーでやってみてあまりにも食い損ねるのでサイズダウンし、トゥイッチング専用のトラウト用ミノーを試してみたが、これも反応はすこぶる良いもののバイトに至らない。こないだセイゴ釣りをした時に感じたのは、食うのがヘタでトゥイッチングのリズムが不規則だと食い損ねるのではないかということ。それでトゥイッチのリズムを一定にし、さらに自分のいつものペースより少しゆっくり目にしてやると、うまく掛けることができた。今回は足場の高い場所からのトゥイッチングだったのと水から飛び出すのを抑えるのに大きめで重めのルアーを使っていたため、うまく食わせることができなかった。末吉橋の少し上流辺りまでところどころにある同じようなロケーションのポイントを攻めてみたが、セイゴの反応はあるもののことごとく食わせることができず。かなり悔しかったが、唯一フッコ狙いで投げていたでかいシャッドにセイゴが足元でバイトし、ピックアップ直前でラインのごく短い状態だったのですぐバレてしまった。
末吉橋真下の常連様専用ポイントを過ぎてすぐのところからは、本格的に良型シーバスを狙うようにしていく。地続きの島の周りや岸寄りの障害物周りを攻めてみたが、またしてもセイゴが反応してくる。岸寄りの障害物がなくなった辺りからは岸壁トレースパターンでどんどん探っていったが、バイブレーション、シャッド、クランクベイトとことごとく反応なし。それでどんどんキワどく攻めるようにして、本当に岸際数センチもない際に撃ち込みしっかり際ギリギリを引いたりもしたがダメ。アイスジグを取り出して岸壁ジギングもやってみたがこれもダメ、というか途中で根がかりしてロストしてしまう。それで上末吉の水道橋の少し下流辺りまでやって、岸壁トレースパターンには見切りを付けた。水道橋のところでは橋桁があり岸は土嚢を積んだような護岸が出っぱっていてと変化に富んでいるので、その周辺をチェックしてもみたが返答は得られず。
そこからは折り返し、少し趣向を変えて水門周りを中心に攻めることにした。上末吉ポンプ場の水門のところで、水門の奥(といっても奥行きは2メートルもないが)にルアーを投げ込んでみた。そうすると6センチのバイブレーションに10センチちょっとのセイゴが食って来て、小さかったがやっと釣り上げることが出来た。アクションは、ただ巻きではなくてジャーク&トゥイッチ。そして二匹目のどじょうを狙ったところ、またしてもバイトがあり今度は良型のセイゴ、と思いきやサイズアップして小型のフッコ、40センチ。これもジャーク&トゥイッチで、新しいパターンとして記憶にとどめておくことにした。しかしその後上流に戻りつつ2、3の水門を攻めたが魚が居なかったためか同じパターンは通用しなかった。
そして末吉橋の下を通り過ぎようとすると常連の釣り人が続々と帰っていくところだったので、竿を出してみた。ここは水深は浅かったが橋の脇が灯りで照らされかなり明るく、ルアーを引くとコツコツと当たっては逃げて行くほどイナやボラの魚影が濃かった。灯りに照らされたところと暗がりの境目辺りを引いているとバイトがあり、20センチぐらいのセイゴが釣れた。このぐらいのサイズになるとやっと小気味よい引きが感じられる。ルアーは先ほどと同じで、今度のアクションはただ巻きだった。
そこからさらに上流に戻って行くと、途中で2人のシーバスアングラーと遭遇した。一人目は高い足場からライトタックルで小さいルアーを投げていた。見ていると小刻みなトゥイッチを入れながら巻いて来ているので、何を狙っているのかと聞くとセイゴで、小型のペンシルベイトで際を引くと出ますよ、とのことだった。もう一人は暗いところでライントラブルを起こして立往生していたので、ライトで照らしてほどくのを手伝ってあげた。2人はお互い連れのようで鷹野大橋の下でさっきすごいボイルが起きていたと口を揃えて言っていたが、そこに3人揃って辿り着いた時にはすでにボイルは止んで静まり返っていた。
2人のシーバスアングラーと別れた後、最後に、樽町ポンプ場の水門のポイントに寄って反応を見てみたが、バイブレーションを何投かして根がかりした。前回に引き続きこの日のヒットルアーだっただけに回収したかったが、見えない底のほうでがっちりと掛かってしまっていて外すことが出来ず、玉網の先で長い間つついたり引っかけようとしてみたりしたが、全く動じず最終的にラインを持って引っ張り、あっさり切れてしまった。それで納竿としたのは夜の8時前だった。
ラリオの前頭部 ラリオとフッコ39センチ、鶴見川にてミノーで← 前頭部にルアーが激突、頭皮にグサリとハリが刺さってしまった。普通ならこの後すぐにでも病院に駆けつけるところだが……。

→ 前頭部に超危険なボディピアスをしたまま釣りを続行、完全セイゴ狙いで釣り上げたフッコ。写り方がヘンなのは自分で撮ったため。
8

27

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽綱橋下流・鷹野大橋下〜獅子ケ谷水門周辺
天候晴れのち曇り
状況水位低い、水は澄んでいたが、途中から濁りが入ってきた
中潮、干潮12時54分(潮位49cm)、満潮19時5分(潮位197cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ2匹(39cm頭、ほか1匹バラシ)、セイゴ3匹(23cm頭、ほか4匹バラシ)、ボラ1匹スレ、謎の大物3匹バラシ
ルアー・
パターン
フッコ……小型ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー、スミス D-コンタクト63 テネシーシャッドレーザー、ティムコ チェプDR55S ホログラムヤマメ)、セイゴ……小型シャッド(ヨーヅリ エバシャッド スラッシュホログラムレインボー)、小型ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー、ティムコ チェプDR55S ホログラムヤマメ)、ボラ……小型ミノー(スミス D-コンタクト63 テネシーシャッドレーザー)、謎の大物……小型ミノー(ティムコ チェプDR55S ホログラムヤマメ)、小型メタルジグ(ジャクソン ギャロップC14g ホログラムゴールドレッド)、バイブレーション(ダイワ TDバイブレーション106S チャートリュース)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
メモ昼の3時に出発、まずは樽町ポンプ場の水門のポイントに寄り、前回ヒットルアーをがっちりと根がからせてロストした辺りをチェック。先にハゼのエサ釣り夫婦一組がポイントを陣取っていたが、ごく小さなセイゴに飲み込まれてヘタクソなハリ外しで死なせてしまい、ポチャンと川に捨てるという感じの悪い連中だったので無視して入った。前日に入手した根がかり回収器、ルアーリトリーバーを試そうと思ったのだが、しかし時すでに遅く水深は30センチほど。チャートリュースカラーとはいえ濁った水中にその姿を見つけることができず、断念。
その後は樽綱橋の下流のポイントに行き、中古激安品ルアーのトゥルーチューンおよびスイムテスト。前々回に木村さんにひたすら使ってもらった7センチのミノーは、驚くことにチューニングしなくても足元まできっちりまっすぐ泳いでくる。メーカー不詳、詳細不明のミノーだがコパーベースの若鮎という凝ったカラーで、光に透かしてみると不透明着色ではなく、しかも重心移動システムを内蔵。アクションはワイドウォブリングで、鶴見川に合うかどうかはわからないが全く悪くはないルアーだ。そして次は昔懐かしのクランクベイト、スミスのハスティ2。こちらは少し傾いた状態で泳いできたのでほんの少しだけアイを傾け、トゥルーチューンを施す。浮力の強いキビキビアクション、たるませ引きでの釣れそうな感じと流麗なデザインは、やや縦にフラットだが常吉のハマクランクのようで、悪くないかも。お次ぎはダイワのバスハンターバイブSP。その上級版の(全然違うかもしれないが)TDバイブがシーバスにも強力に効く名作ルアーなので、同じくバス用名作ルアーの一つとして期待しているルアー。サスペンドのため軽く飛距離が若干落ちるのが惜しいのだが、その分根がかり率が低くて有効かと思われる。これもバイブレーションのくせに若干傾いて泳いできたので、トゥルーチューンを施した。
しかし、そうやってチューニングしてはしっかりと狙いを付けて釣りをしたりしているうち、とんでもないハプニングが発生。自分にしては珍しくロッド捌きをミスってしまい、なんとルアーを自分の顔面に向けて激突させてしまいそうになった。とっさにうつむいたため顔面衝突は免れたものの、前頭部のジェルでしっかり固めた髮にグサリと刺さってしまった。痛みがなかったのでガチガチの髮に絡んで取れないだけだろうと、しばらく髮を解いたりしていたが全く外れず、ミラー代わりになるごく小さなものがあったので写してみて納得。しっかりとハリが頭皮に刺さっていた。しかもいつもは全面的にバーブレスフックを使用しているのだが、最近忙しくてバーブ削りの作業をさぼっていること、バラシの多いシーバスのためにわざとバーブを残していたことも手伝って、バーブ付きのハリ先だったのだ。ペンチで抜こうとしても全く動じることがなく、貫通させて切ってやろうかと思ったが、バーブのところを貫通させることは出来たものの手持ちのペンチではあとの作業が出来ない。帰宅してから鏡の前でペンチとニッパを使って手術することにし、痛みがないのをいいことにそのまま釣りを続行。ボディピアスのようなものと思い、もう片方のブラ付いているフックには念のため(二次災害を防ぐため)フックカバーをしておいた。
その後鷹野大橋下のポイントに行くと、ハゼ釣りの人がたくさんいた。いつも会う年配のハゼ釣り師に聞くと、今日は悪くないとのこと。潮も澄んでいて、これはいけるかもと思い、お大事に(前頭部)との言葉にお礼を言って早々に別れ少しだけ下流に行って釣りを開始。中潮で干潮から少しずつ上げていく時間帯、水位がかなり低かったので岸沿いしばらくは反応なし。しかし、前回セイゴのチェイスが頻発したポイントに入ると、やはりセイゴが来た。初っ端はバラしてしまったが、2発目はちゃんとランディング。少し成長したようで20センチを越え、いい引きをしてくれるようになっている。そしてそこから爆釣タイムに突入。前回よりさらに頻発するチェイス、しかも水の透明度が高くなっているためちゃんとルアーに食いついてこれる。そして岸際の草が生い茂る中からはフッコも飛び出して来た。沖に投げても足元でも、いろんな食い方でいろんなサイズが飛び出てきて最高にエキサイティング。40センチクラスとフッコとしてはそれほど大きくないが素晴らしく引きがよく、足元がブッシュなのでやりとりもハラハラさせられる。足場が高いこととロッドが硬いことからセイゴでもフッコでもバラシが多発し、玉網は常時伸ばしっ放しになっていた。そんなこんなで結局キャッチできたのは5匹だけだったが、バラシや食い損ないを含めると十数回以上のバイトがあったことになる。ボラが一匹スレで掛かってきたり、明らかにコイと思われる引きですぐに外れてしまったのも一度だけあり、短時間だったが非常に楽しめた。
さてそんな様子を通行人の方達に見られていたわけだが、セイゴ程度では魚や釣りに興味のある人しか声をかけてこないが、フッコになるとそんな魚が釣れるのか〜、と普通の人でも声をかけてくれる。そんな普通の人の中に、実は釣り人という人が一人いて、話をしてみるとこないだ東扇島にシーバス釣りに行ってきたばかりとのこと。鶴見川で釣れるところがないか探しに、家の近所を散歩がてら見まわっていたのだと言う。先ほどからの釣れ具合を話し、家がすぐ近くなのにここで釣りしないなんて絶対損ですよ〜、と言うと、家に戻ってタックルを用意してくると言って去って行った。
それからは、少しずつ潮が差して水位が上がって来て、同時にやや強めの濁りも入って来た。これは良くないかも、と思っていると風によるウネリが出始め、濁り水が掻き混ぜられて均一になってしまった。さらにはウェイクボードを引くクルーザー一艘とジェットスキー一艇が何故かしら入り込んで来て、強烈な引き波が発生。状況は全く打って変わってしまった。岸沿いに目を向けるとかなり離れたところに先ほど家にタックルを取りに帰った釣り人が戻って来て釣りをしていた。それでその人のためと残しておいた手近のポイントを自分でやってみたがやはりダメで、濁りが魚との距離を遠ざけてしまっているようだった。
しかし、水門のポイントで奥にルアーを投げ入れ引いてくると、出口のところで50センチクラスのフッコが反応してきた。セイゴ狙いで小さめのバイブレーションを使っていたためかしっかり食うには至らなかったが、こんなところにも良型が潜んでいるということがわかり、先ほどの近所の釣り人も驚いていた。それで食い損ねのフッコかもしくは2匹目のどじょうを狙ってメタルジグに付け替え、岸ジギを試してみたがフッコもセイゴも来ず、代わりにスレで大物がかかってバカでかいウロコだけがハリに掛かってきた。直径にして1.5センチから2センチぐらいはあるそのウロコは、端が黒くなっていたためおそらくコイのものと思われ、近所の釣り人もやはりそれを見てビックリしていた。
その後は近所の釣り人が釣りをしている水門の反対側に行き、隣に並んで一緒に釣りをしながらいろいろと話をした。一度だけその人にバイトがあり、小型のシャッドを引いていて、バス用スピニングで得た感触からするとおそらくセイゴだろうとのこと。私もその後沖合いや岸際、水門などを攻めてみたが、シャッドの岸壁トレースで根がかりし、ルアーリトリーバーで回収を試みたが失敗、リーダーが切れてロストになってしまった。そうしていると近所の釣り人には家からの帰れコールメールが来たらしく、ちょっとだけと言って出てきたようなので竿をたたんで帰って行った。もう辺りは暗くなってきていたがとりあえず私は釣りを続行、ラインシステムを組み直して小さめのメタルジグを付け、岸ジギを試す。しかしまたしても根がかりし、しかし今度はアシストフックのみだったにもかかわらずうまくフックに掛けることができて回収成功。ルアーリトリーバーがやっと役目を果たした。それから、水門の中を同じルアーで攻めてみた。今度は水門扉のさらに奥にスキッピング気味に突っ込み、弱めのシャクリを入れながら引いて来るとグンッと乗った。ドラグがジジーッと出て、大物シーバスか?と思った瞬間に身切れしたのか外れてしまった。あるいはコイがスレでかかったのかも知れないが、ポイントが全く見えない真っ暗闇のようなところだけに何ともいえないところ。
そしてその辺一帯のポイントを見切り、自宅方向に戻りつつ上流に行くことにした。途中の鷹野大橋下は誰もおらず、しかしイナッ子が激しく水面を沸かせていたのでどうしても気になって竿を出してみた。バイブレーションでイナッ子の群れの下を引くとグッと来て重みのある引き。コイのような……と思っていると外れてしまい、その後はルアーをローテーションしたりしてみたが当たらなかった。この日はここでの釣りが最後になったので、夜7時の納竿。途中必ず通る樽町ポンプ場の水門周辺も気にはなったが、いつものようにあやしい若者の群れがいたので今回は遠慮した。
フッコ52センチ、鶴見川にてシャッドで ← 何人もの通行人に見られながらランディングした。鶴見川ではなぜかアユカラーのシャッドが釣れる。
8

31

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……鷹野大橋下〜上末吉ポンプ場水門周辺
天候晴れのち曇り
状況水位やや高め、水は澄んでいたが、ところによって濁りが入っている場所もあった
小潮、干潮14時28分(潮位119cm)、満潮20時38分(潮位176cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果フッコ1匹(52cm)、謎の大物1匹バラシ
ルアー・
パターン
フッコ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストアユ)、謎の大物……ミノー(メガバス ライブ-Xマーゲイ MGスターダストシャッド)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号または2号
スピニング(2)……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
メモ昼3時出発、夜7時納竿、この月も前月に引き続き休日皆勤達成。釣りの前に、鷹野大橋の下でいつも会う年配のハゼ釣り師と会い、いろいろ話をした。昨日はハゼが75匹ほども釣れたとかで、かなりの大漁だったようだ。そして今日はどういうわけか笹の若い幹を手に持ち、葉を取ったり皮を剥いだりしていた。何をしているのかと聞くと、コトヒキと遊ぶための竿を作っているのだと言う。例年より遅く数もまだ少ないがちょろちょろと姿を見せ始めているそうで、いったん大水で川の水が流れた後にはどんどん入ってくるんじゃないかなとのこと。笹の幹で作っていた竿は1メートルほどとごく短く、すぐ足元でからかうための長さだそう。10センチ程度と大きさは小さいそうだが、コトヒキは何にでも好奇心を示しルアーに果敢にアタックしてくるおちゃっぴいな魚なので、良くわかる。自分も出身の和歌山でいつもコトヒキと遊んでいて、15センチ以上のも釣ったことがあると言うと、それぐらいならよく引いて面白いだろうと頷いていた。もう少ししたらこの辺にも上がってきて釣れるようになるらしいので、非常に楽しみだ。
年配ハゼ釣り師と別れ、少し下流に下った辺りから釣りを開始。潮がかなり澄んでいたので前回のようなセイゴとフッコのアタリに恵まれることを期待し、そのために持って来たライトゲーム用サブロッド、ヴァカンス755-RF3で、根がからないようシンキングリップレスミノーで探り始める。下流に行くにつれところどころ水中に煙が立ったような濁りがあり、水の澄み具合も微妙になり、岩や粗大ゴミなどのストラクチャーが点在するシャローを重点的に攻めたが反応なし。前回爆釣したポイントまで来て、岸近くの岩の周りにイナが群がっていたのでやはりここならいけるか、と思ったが反応なし。使っていたシンキングリップレスミノーはシマノのオシアミノーリップレス55、使い慣れず魚を釣ったことのないルアーで、自分の激しいトゥイッチングでは頻繁にテーリングを起こす。後で調べてみてわかったのだが本来の使い方はリフトアンドフォールとただ引きがメインのスレシーバス用ルアーのよう。ルアーが合っていないのかと前回の爆釣ルアーでなおかつ得意なトゥイッチ専用ミノー、D-コンタクト63にチェンジし、いい感じのトゥイッチを繰り出してみたものの追って来る気配もなし。
そうしていると、少し遠くから一人の男性が近付いて来るのが見えた。カジュアルな服装ではなくクールビズな仕事着といった感じの出で立ちで、歩くスピードも散歩というより明らかに自分のほうに向かってきている。このページを参考に鶴見川に通っていて、ポイントのことや釣り自体に関することなどで何度もメールをやりとりしている人がいるのだが、その人がぜひ挨拶したいと携帯にメールしてきていたので、多分そうだろうと思っていた。しかしもし違っていていきなりこちらから話しかけたら不審がられるので(笑)、とりあえずそのまま普通に釣りをし続けた。すると向こうから声をかけてくれ、やはりその人だった。最近ルアーフィッシングを始めたばかりという私より少し年上なビギナーの方で、釣りの経験は子供の頃にエサ釣りをしていただけといういわば全くの初心者。それで右も左も分からないため、僭越ながら私が釣り歴20年ルアー歴15年の知識と経験を使って様々な質問にお答えしたりしていたのだ。当然釣りの話をたくさんしたわけが、わざわざ仕事の合間に会いに来てくれたことが非常に嬉しかった。釣り談義に花が咲いて本当なら一緒に釣りがしたいところだったが、仕事中ということで引き留めるわけにいかずその人はまた仕事に戻っていった。
それからもいい感じのトゥイッチで一通り探ってみたがダメで、水位が上がって少し水深が深くなったのでリップの長いミノーにチェンジ。今度はティムコのチェプDR55S。前回これでセイゴとフッコを釣ったがそれが初めての釣果、それまで時々使ったりはしていたものの実績がなかったルアー。しかし、トゥイッチしたときに大きくダートしつつヒラを打ち、その閃きが素晴らしい。相当のアピール系でかなりいい感じなので、今後のルアーローテーションのレパートリーに確実に加わると実感。やはりトラウト用ミノーは自分には合うようだ。しかしそれでもさすがに反応は得られず、末吉橋上流側の水門近くまで来たところで5本継ぎのサブロッドの元2番と先3番との継ぎが抜けてしまい、ロッドの先が川の中にラインを伝って滑り込んでいった。その先にはルアーが付いていたため無事回収できたわけだが、これを機にとメインロッドにチェンジ、良型シーバスを含めたストラクチャー狙いにシフトした。
さて水門のところにはウキ釣りの年配の人がいて、水門の外側を釣っていたので声をかけて水門の中側を釣らせてもらった。ルアーは満を持して送り込むラッキークラフトのスラー・フィッシュ100。ワインド釣法的にも使えるソフトスイムベイトで予測不能なダートがいいが、まだ使いこなせていないのと薄いグレーのシースルーワームカラーに無音の低アピールが鶴見川では頼りなく感じられる。当然水門扉の奥に入れ込んで引いてきたが、魚がいないのか、途中でテーリングして投げ直したのが悪かったのか返答は得られなかった。その間年配の人といろいろ話しながら釣りをしていたのだが、その人は対岸に住んでいてこちら側の岸が常に部屋から見えるため、今日は釣り人の姿を確認してどうにも気になって来てしまったとのこと。小さいセイゴが3匹ほど釣れたそうだが、あまり芳しくなく5時になったからと言って帰っていった。
それからはさらに下り、岸壁トレースをどんどん試していく。今日中古釣具屋で買ってきたばかりのバイブレーションを試してみたがやはり少し傾くため、トゥルーチューンを施してから投げる。しかし名作ルアーのTDバイブとはいえサスペンドのためほとんど潜らず、最初のうちはキャストがうまく決まらず岸壁に当ててばかりでそのうち塗装が剥げ剥げになってしまった。ラトル音も軽やかで頼りなく浅いレンジしか探れないため不安になり、ディープダイビングのミノー、メガバスのライブ-Xマーゲイに変更。これもなぜか傾いて泳ぎ、リップが大きい分難しかったがなんとかまっすぐ引けるようチューニングして探っていく。末吉橋に近付いて来たところで、ゴミ溜りの中にでかいルアーを発見し、ルアーで引っかけて釣ることに成功。12センチのリップレスフローティングミノーで60センチほどのごついリーダーが付いていたが、切れたところを見ると根ズレしたのではなくノットがスッポ抜けたような感じだった。さてその近くで深めを探っていると今度は根を釣ってしまい、ボウアンドアロー式根がかり外し法を2回試みて外れずしかし足元だったのでルアーリトリーバーで回収に成功した。
それから末吉橋真下の常連様専用ポイントを過ぎ、少し下流のところにある複雑な鉄鋼が組み立てられたようなストラクチャーを狙ってみた。まずストラクチャー周辺を引いてみて、それからストラクチャーの中をずばり狙ってみると、際どいところに見事に入り、ズンッと掛かって持っていかれる感触。ドラグが出て、ストラクチャーに巻かれたので引っ張り出すために少し強めに寄せようとしたら、外れてルアーがそのまま返って来た。もしかするとコイのスレかもしれないが、居場所と出方からするとシーバスっぽく、少しやる気が出てきた。それからまた足元で根がかってまたルアーリトリーバーで回収し、気まぐれにすこし沖目に投げて引いていたらしっかり根に掛かってしまい、今度は距離があるためルアーリトリーバーが使えず、ボウアンドアロー式根がかり外し法も全く効かないので糸を持って引っ張ったら、根ズレしていたためかあっさり切れてしまった。
それでやむなくルアーチェンジ、次はデュエルのバス用シャッド、ハードコアSH-60SP。これのワンサイズ小さいSH-50SPはよく使うルアーでバスだけでなくトラウトに強烈に効くが、SH-60SPは今回全く初めて使う、シーバスに威力を発揮するかどうか。SH-50SPとは少し味付けが異なるようでラトル音がけっこう大きく、悪くはない気がしたが岸沿いをずーっと攻めていって結果は出ず。水門のところに来てまたここぞとスラー・フィッシュ100を繰り出してみたが不発、それでまたルアーを戻し次の水門のところまで通してみたがやはり結果が出ず。それで、実績のあるルアーでやってみようと前にこの周辺でスズキクラスを釣ったラッキークラフトのベヴィシャッド75SPに付け替えた。
その時点では周りに通行人がたくさんいて、ルアーを水から上げたところを見ておばさんがもう魚が釣れたなどと言っていた。さてそのルアーチェンジが良かったのか、見事にフッコをヒットさせ、かなりのいい引きと激しいエラ洗いに何人もの通行人からの熱い視線を浴びながらファイトしてランディング。52センチの良型フッコだったが、ルアーを外すときに下唇を掴むと親指の爪で下顎の薄い部分を貫通させてしまった。親指が通るほどの大きな穴が開いたわけで、大丈夫だろうかと思いつつ、無事蘇生後は元気に泳いで行った。その後はすぐ近くのところでまたグッと来たのだがすぐ外れて上がって来たのは直径に1.5センチから2センチのでかいウロコ。端が黒かったことと大きさからコイだろうとが、こんなところでもコイが潜んでいるのかと思わされた。
それからはそのまた下流の水門のところまで探ってみたが、またここぞとスラー・フィッシュ100を繰り出してやっているうちにラインがトラブってメインラインの途中にダンゴが出来てしまった。その時にはもうすでに暗くなっていて、ダンゴを解くにも結び直すにもやっかいだったのでそこで納竿とした。

9月 -2006年-
フッコ56センチ、鶴見川にてミノーで ラリオとスズキ61センチ、鶴見川にてミノーで ← なんてことないトゥイッチに水面直下まで食い上げてきて、ビーフリーズ65Sをハーモニカ食いした良型フッコ。

→ セイゴポイントで出たぎりぎりスズキクラス、61センチ。
通りすがりのおじいさんに玉網の網だけで掬ってもらった。
9

7

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……矢上川合流点・鷹野大橋下流
天候晴れ、少し暑い
状況水位高め、比較的水は澄んでいた
大潮、干潮10時59分(潮位31cm)、満潮17時28分(潮位196cm)、干潮23時16分(潮位76cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果スズキ1匹(61cm)、フッコ3匹(56cm、52cm、40cm)、マルセイゴ2匹(23cm頭、ほかバラシ1匹)、コイ1匹(70cm級、スレ)、ボラ1匹バラシ(40cm級スレ)
ルアー・
パターン
スズキ・フッコ・マルセイゴ・コイ……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65S レーザーゴールドチャート)、ボラ……バイブレーション(ダイワ TDバイブレーション106SP レーザーホットタイガーレッドボディチューン)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号または2.5号
メモ月初めの休みが2日と3日の土日連休になり所用でその二日ともが潰れてしまったので、久しぶりに釣りに行く。とはいっても一週間しか空いていないのだが。そんなわけで少しソワソワしながら、早めの昼2時前に家を出た。潮は大潮、しかも中ほどから満潮に向かう時間で、夕方のちょうどいい時間、 5時半頃には満潮いっぱいを迎える。これはかなりいい感じだと思いながら、自転車を力強く漕いで急ぎ足で走った。そして少し時間が早く余裕もあるということで、最近あまり行ってなかった矢上川合流点をチェックするために鷹野橋人道橋を渡ると、橋の上からボラの魚影が確認できた。それも偏光グラスをかけていたのでよく見え、川の流芯辺りで相当の数のボラが表層を泳ぎまわっていた。いつもよりさらに多く濃い生命感にかなりの期待を持ちつつ、矢上川合流点のポイントに入った。
足場は完全には水没しておらず、とりあえず水に浸かっていないところから足を踏み入れ釣りを開始。最初は岸際をチェックするために水際から少し離れたところからキャスト、派手なルアーの動きにイナっ子が逃げて行く。ファーストキャストのルアーはジャッカルのタイニーマガロン、ソフトなテール部分を除くと7 センチ程度しかないごく小さなバス用ミニスイムベイトだ。デッドスティッキング気味のトゥイッチングでは瀕死の小魚そのものだが、ただ巻きでは超ワイドウォブリングでアクションが大き過ぎ、シーバスにはあまり良くなさそう。しばらくそれで探ってみたがほとんど潜らないので、もう少し深い層を探ろうとバイブレーションにチェンジ。サスペンドのTDバイブだが、飛距離を出して引いて来るとある程度潜る。それでグッと来たのは40センチぐらいのボラで、一発得意のジャンプをした後スレ掛かりで背中かどこかに掛かっているのだろう、グングン走ってグングン引いて行って終いには外れてしまった。雨後のため漂流しているゴミの量が酷く、10回のキャストで8回はゴミを拾ってくる具合だったので試しにスピナーベイトにチェンジ。しかし完全バス用ルアーの使い勝手はシーバス狙いではあまりよろしくなかった。
そしてこの日この後の運命を変えるルアーチェンジ、ラッキークラフトのビーフリーズ65Sに付け替え、広く探っているとセイゴが食って来た。ただ巻きしていると何気なくセイゴが付いて来たという感じの釣れ方だった。魚を持っていると近くにいたおじさんが声をかけてきて、何の魚?と聞くのでセイゴ、スズキの子供だと答えると納得したが、しかしこんなところまで上がって来るのかと不思議がっていた。釣りはする人のようで、海釣り仕掛けならあるがそれを持って来て試してみようかななどと言うので、セイゴも数が釣れるが大きいフッコやスズキも釣れることを言うとまたビックリしていた。そうやってひとしきりおしゃべりした後、そのおじさんは去って行き、それからはセイゴのアタリは続かなかったのでさらに深くと、デュエルのSH-60SPにチェンジ。しかし、これは潜り過ぎたのか流芯の少し手前側のところで根がかってしまって外れなくなり、ラインを引っ張るとリーダーごと切れてロストしてしまった。そこでポイント移動をすることにした。
鷹野大橋の下に行くとやはりいつも会う年配のハゼ釣り師がいたので、またいろいろと話をした。今日は不調とのことで、コトヒキもごく小さいのがいたりいなかったりだそうだが、やはりまだまだだと言う。私はこないだの教訓を経てこれを持って来たのだとかけていた偏光グラスと吊り下げ袋の中の帽子を見せてアピールした。そうやってひとしきりおしゃべりした後、いつものようにハゼ釣りの人が何人もいるので下流のほうに移動し、途中にもいるハゼ釣りの人も避けながらルアーをキャスト。セイゴはいないかと岸壁際から沖合いまで広く探りを入れていたルアーは、先ほどセイゴを釣ったビーフリーズ65S。そしてこれを岸沿いに引いてきてなんてことのないトゥイッチングに、ピックアップする少し前の浮き上がってきたところでギラッと銀鱗が光った。ちょっといいサイズのセイゴか、小型のフッコだろうという判断はすぐに覆され、しっかりと乗ったのは良型のフッコだった。バラさないようリールのストッパーをオフにして村上式サムブレーキ釣法を駆使し、しかしランディングしようとたすきがけにしていた玉網で掬うまでかなりもたついて、ロッドのテンションを緩めてしまったりラインを全くのフリーにしてしまったりもしたが、ルアーをハーモニカ食いしていてガッチリかかっていたため外れることなくランディング。思いがけない場所で思いがけないサイズが飛び出てきて気分が高揚し、リリース後、ネットの水気を取るため思いっきり玉網を振るとグシャッと音がして柄が折れてしまった。見ると玉網を取り付ける一番根元の細い部分が破損していた。
その後も釣りを続行したが、運悪く70センチほどはあるような巨ゴイが掛かり、玉網が使えないため鷹野大橋下の浅いところまで引っ張って行くことに。そうやって数十メートルほど上って行って鷹野大橋下に近付いて行くと、例の年配のハゼ釣り師を始めハゼ釣りの人がぞろぞろとギャラリーとして集まってきた。そして岸際に濃い葦があるところでそこをかわそうと何度か試みたが、なかなかうまくいかずコイがブッシュの中に潜り込んでしまい、ラインが絡んでしまった。そのラインをブッシュから外そうと玉網の柄でつつくとラインは無事外れたが、その後いろいろやっているうちにコイからもルアーが外れ、オートリリースになった。これはちょっとお騒がせな一件だった。
さてコイのヒットポイントまで戻り、玉網が使えないためセイゴ狙いに絞ってさらに下流に下って行った。前々回のセイゴ・フッコ爆釣ポイントまで近付いたところで待望のヒットがあり、20センチを少し上回る狙い通りのセイゴ。通りすがりのおじさんが声をかけてきて、やはりまた何の魚?と聞いてくる。先ほどと同様に答えると少し驚いた様子を見せていた。しかしそのあとが問題で、次はサイズアップして40センチのフッコをヒットさせ、これはごぼう抜きでランディング。また釣れたとおじさんが驚き、これでも小さいほうでまだ大きいのもいると言うとまた驚く。そしてその言葉通りに次にかかったのはさらにもっとでかい魚。またまた釣れたとおじさんは言い、そうしているうちに後ろのほうにギャラリーが何人も集まってきていた。満潮で水位が上がり足元から水面まで1メートル程度になっていたため玉網のネット部分だけでもなんとかランディング出来そうだったので、ギャラリーの中の一人にお願いし、地べたに寝そべってもらってなんとか掬ってもらった。かなりの体高と大きさで、これなら文句なしのスズキ、高級魚だしこんなのお金出して買ったら高いでしょうとおじさんは言い、測ると61センチあってぎりぎりスズキである。おじさんにはまた無理を言って写真撮影をお願いした。
そうやってギャラリーに見守られる中、またしても数投後に同じぐらいのサイズが来た。今度は少し小さめだが引きが重く、手前でエラ洗いをしたのでシーバスであることは間違いなかったがコイのようにグングンと沖に走りドラグがどんどん引き出されていった。なんとか寄せて来てこれもまたおじさんに掬ってもらったのは、体高があって立派な52センチのフッコ。しかしこの日の3番目のサイズだったため、フックを外し終えたら弱らせないよう素早くリリース。しかし同じ釣り人ではなく一般人であったにしてもギャラリーに見られながらの爆釣はなかなか気分がいいかも。最近の鶴見川ではいつもそうだ。
その後も数投でバイトがあり、セイゴ一匹をバラし、またピックアップ直前におそらくセイゴのチェイスがあったが食うには至らなかった。そんなこんなで陽も暮れてきて、少しずつ状況が変化していっているのを肌で感じた。ギャラリーも暗くなったらみんないなくなってしまったが、一人だけシーバスのルアー釣りをするという若い人が現れた。いつもは沖堤に渡船で渡ったり少し遠くの釣り場に行っているそうだが、釣具屋の情報で鶴見川で釣れると聞いたと言う。まさしく私が爆釣していたところにギャラリーから4本の魚を上げたと聞き、様子を聞きに来たよう。あまりシーバスについて詳しいほうではないらしいので、釣りのこと、ルアーのこと、ポイントのことなどについて、これまた僭越ながら講釈を垂れたり、いろいろと話をしたりした。自宅は鷹野大橋のすぐ近くとのことで、それならここで釣りをしない手はないですねと言い、宣伝がてらこのページのアドレスも名刺を渡してお教えする。そうやってひとしきりおしゃべりした後、その人は帰って行き、私は玉網のことがあってこれ以上ここでの釣りを続行出来ないと思い、自宅方向に戻りつつ上流に向かった。
それで玉網の要らないポイントである鷹野大橋下でキャストをしてみたが、イナッ子が激しく水面を沸かせるだけで反応なし。途中必ず通る樽町ポンプ場の水門周辺も玉網が要らないポイントなので試してみたくなったが、かなりの量のゴミが水門の中に漂っていたのでやめておいた。そのため納竿は夜7時、帰宅したら玉網の柄を修繕しなければならない。しかし、前々回に前頭部にルアーをぶら下げたまま釣りを続行した時よろしく、何かトラブルがあってもそのまま釣りを続行して爆釣してしまうのは何故だろう、と少し疑問が残った。
9

10

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……早渕川合流点対岸・鷹野大橋下〜獅子ケ谷水門・末吉橋下〜上末吉ポンプ場水門
天候晴れ、暑い
状況水位通常、水は全般的に強い濁りが入っており、獅子ケ谷水門周辺より下流は比較的澄んでいた
中潮、干潮12時26分(潮位52cm)、満潮18時31分(潮位201cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者安田くん、大栗さん
釣果マルセイゴ2匹(20cm級)、コイ2匹(70cm級と60cm級、どちらもスレ)、謎の大物1匹バラシ、謎の魚1匹バラシ
安田くん……謎の大物3匹バラシ
大栗さん……なし
ルアー・
パターン
マルセイゴ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストワカサギ)、小型ミノー(スミス D-コンタクト63 テネシーシャッドレーザー)、コイ……バイブレーション(ダイワ TDバイブレーション106SPスローシンキングチューン チャートリュース)、ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65S レーザーゴールドチャート)、謎の大物・魚……小型ミノー(スミス パニッシュ70F GTOオイカワメス)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモこの日はこのページの読者で先月釣り場で出会った安田くんと、同じくこのページの読者でメールのやりとりから発展して知り合いになった大栗さんとの同行。潮は中潮、今までこの潮ではあまりいい思いをしたことがなかったのだが、満潮いっぱいが夕方6時半といい時間帯にあったので少しながらの期待を持って出かけた。安田くんの要望でいつもより少し早めの出撃となり、家を出たのは昼の1時。大栗さんとは諸事情により別に3時頃に落ち合う予定。新羽橋付近での待ち合わせだったが、安田くんが少し遅れてくるということで一足先に川を下り周辺の散策をしてみた。
いつもは全く気にも留めず通り過ぎる場所に何気なく立ち寄り、水面を覗いてみると強い濁りが入っていたがポイントとしては悪くなさそうだった。それでそこでタックルセッティングをしてしまおうとロッドを継いでリールを装着、ルアーを付けて軽く探りを入れた。そしてそうしているうちに安田くんが現れ、いろいろと話をしながら安田くんもその場所で釣りを開始。あまり釣れそうでもなかったのでルアーのトゥルーチューンなどをしていると、不意にセイゴが何匹もの群れで追って来て足元でヒット。干潮時で水深もなく泥濁りの状況で、こんな一見何の変化もないポイントで釣れたことに2人して驚く。その後二度ほどセイゴの群れのチェイスがあり、私がトゥイッチング専用ミノーでもう1匹を追加したが、その後は残念ながら続かなかった。
しばらくして大栗さんから連絡が入り、鷹野大橋下にいるとのことで、お互いのいる方向を目指して移動する。しかし、途中大栗さんの姿は見ずすれ違った気配もなく、そのまま鷹野大橋下まで行き着いてしまった。そうするとまた大栗さんから連絡が入り、さっき私と安田くんがいた辺りに着いたとのこと。どうやらお互い右岸と左岸を取り違えて話をしてしまったようで、大栗さんに引き返してもらい鷹野大橋下で到着を待つことにした。
鷹野大橋下ではいつものようにハゼ釣りの人が何人もいて、やはりいつも会う年配のハゼ釣り師もいた。大橋の下はダメだが、少し下流の辺りではよく釣れているとのこと、ただしセイゴは全く混じらないと言う。足元に珍しいものが置いてあり、どうしたのかと聞くと干潮いっぱいの時に川に入って拾ったらしく、ルアー数個を並べて自分もルアー釣りをしてみようかなと冗談のように言っていた。そうこう話をしているうちに大栗さんが現れたので、そこからしばらく下流一帯に並ぶハゼ釣りの人垣を越えて下流側に行き、3人で釣りを開始した。大栗さんはロッドと玉網を新調したということだったので見せてもらうと、安田くんが使っているのと同じシリーズのロッド(安田くんは9フィート、大栗さんは8フィート)に、継ぎの長い細身の4.5メートルの玉の柄に直径45センチと少々小さめの玉網だった。
改めて釣り始めたのは鷹野大橋の少し下流、両岸が護岸でただっ広い濁った流れのところだったが、流芯近くにはボラとイナがたくさん群れていて、生命感はなかなかだった。しかしシーバスの気配はほとんどなく、私が一度トゥイッチング専用ミノーでセイゴか小型のフッコのバイトを弾いてしまっただけに終わった。そこから少しずつ下流に下っていったが、ボラとイナの群れが見られなくなると同時に生命感も乏しくなり、前回のセイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントにまで辿り着いてもシーバスの気配はないままだった。濁りはきつく、水面は穏やかで陽射しのきついどピーカン。私がやっとの思いで掛けたのも70センチ級のコイの尾ビレで、重い引きで思いきり走られやっとの思いで何分もかけて寄せて来て、玉網で掬おうとするとルアーだけが網に引っ掛かりコイは外れオートリリースになった。その後すぐ下流にある獅子ケ谷水門に行き、安田くんに探りを入れてもらうが反応なし。私が水門扉の奥にルアーを投げこんでも返答なしで、かなり渋い状況にあるということがよくわかった。
それで渋いときの常套手段として末吉橋の下流をストラクチャー狙いで攻めて行くこととし、移動。鉄鋼を組んだストラクチャーでは反応なし、その近くを岸壁トレースしていると強烈な根がかり。ルアーリトリーバーでかなり苦労して回収に成功したものの、シャッドの腹側のトリプルフックのハリ先2本が伸び切っていて、あとでよく見るとその部分のエイトピンが2〜3ミリ飛び出しているというほどの状態だった。そしてさらにひたすら岸壁トレースを続け、安田くんに待望のヒットが訪れたが、惜しくもバラしてしまった。テクトロしていると来たがすぐに外れてしまったらしく、姿見ずのためコイだったかもしれないとのこと。しかしそこから3つ目の水門まで三者三様の攻め方を試してみたが、返答はなし。それで折り返して常連様の帰った末吉橋真下まで行ってそこを攻めることに決定。途中戻りつつ私がテクトロをしていると根がかりし、ボウアンドアロー式根がかり外し法2回ほどを試して外れなかったので軽くラインを引っ張ると、傷が入っていたのかあっけなくリーダーが切れてしまった。
末吉橋真下に辿り着くと家族連れの釣り人がいたが、釣りをする十分なスペースがあったのでそこに入った。灯りに照らさせた側の水面にはイナっ子の小さな群れがいて少々期待が持てたが、3人ともノーバイト。家族連れの釣り人3人のうちお父さんらしきおじさんはバス用ベイトロッドに小さなクランクベイトを付けて投げていてで聞いてみると、狙っているのはシーバスだとのことだった。次に探ってみたのはセイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントだが、この時間帯も今日はダメだった。時計を見ると時合はすでに過ぎていたので、いたし方ないかもしれない。それで鷹野大橋下に行ってみたが、いつも水面を沸かせているイナっ子がおらずひっそりとした静けさ。一通り探ってみたもののやはり返答なしで、奥さんがうるさいという(?)大栗さんはここから家路につくことになりここでお別れとなった。
それからは安田くんと自宅方向に戻りつつ上流に向かう。もう十分遅い時間だったが、ボウズは免れたいと言う安田くんを樽町ポンプ場の水門のポイントに案内。いつもはあやしい若者の群れがいるのだが、この日はなぜか韓国語か朝鮮語を話す老若男女入り混じったざっと見30人ほどの大集団がたむろっていた。かなりあやしくものものしい集団だったがとりあえず気にせずにポイントに入り、安田くんにここでの攻め方を教授。水門の脇に立ち、水門奥に向かってミノーを投げ込むのだが、安田くんのロッドは9フィートと長く、あしらうのが難しいようでうまくルアーが入っていかない。それで手本を示すというわけではないが私が水門奥に小型のフローティングミノーを投げ込むと、一発で来たもののすぐに外れた。光った銀鱗からすると20センチから30センチぐらい、セイゴか小型のフッコだったかもしれないが、おそらくは小さめのボラのスレ掛かりかと思われる。そしてニ投目にはさらに重いアタリが来て、バシャバシャと激しい水音を立てたもののこれも寄せてくるうちに不意に外れた。水音はシーバスのエラ洗いのようだったがそうだとすると良型のフッコ、いやおそらくはコイのスレ掛かりと思われる。これを見て安田くんがやる気を出し、水門奥を再度攻め込んでみたらグッと重みが乗って外れてしまったよう。これだけのアタリの多さかからすると水門奥に潜むコイの群れにスレ掛かりしているものと想像する。水門奥にさらに入っていって攻めてみるとやはりスレ掛かりのアタリが何度かあった。
もう一つの水門のほうにも行き、そこでの攻め方も教授。そこは水門奥ではなく水門と本流との合流点付近がポイント。しかし反応はなく、水門の中や奥を攻めるとゴミを拾ってしまう。安田くんがそこを攻めている間私は先ほどの水門に戻り、逆側の水門の脇に立って水門奥に投げ込む。今度はさっきより少し大きめのシンキングミノーで、2、3投でスレ掛かりらしきアタリが1回あったあと、グンッとしっかり魚が乗った。重い引きだったが水門の橋桁に巻かれないよう引きずり出し、本流のほうに誘い出すと思いきり沖のほうに走って行く。これもかなりのパワーでてこずらせてくれたが、強引に寄せて来て玉網を使うとルアーだけが引っ掛かってオートリリース。60センチ級のコイだった。
やはり水門が芳しくなかったので最後に、安田くんが気になるという今日最初に入って私がセイゴ2匹を釣ったポイントに行ってみた。満潮を過ぎていたため最初のときとは水深が全く違っていて水面が足元にかなり近付いていた。2人とも思い思いに攻めてみたが、私は適当にミノーやバイブレーションを投げていてノーバイト、安田くんはシャッドでグッと乗ったものの外れてしまったとのこと。正体は例によってわからないが、シーバスだったのか、コイのスレ掛かりだったのか……。この時点で夜の9時近くになっていたため、ここで納竿とした。
フッコ50センチ、鶴見川にてバイブレーションで スズキ62センチ、鶴見川にてバイブレーションで ← いつものように出た3匹目、フッコ50センチ1.2キロ。こいつは引き味を楽しめた。

→ ひさびさのポイントで出た1匹目、スズキ62センチ1.7キロ。
いなすようにして寄せたのであまり引きを楽しめなかった。
9

14

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……早渕川合流点対岸周辺・鷹野大橋下〜獅子ケ谷水門
天候雨のち曇り
状況水位低め、上流のほうは雨後で強烈な泥濁りで流速も速かった、しかし綱島付近より下流は流れも緩やかでミルキーに濁ったグリーンの水色
小潮、干潮14時1分(潮位116cm)、満潮19時59分(潮位182cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果スズキ1匹(62cm)、フッコ2匹(58cm、50cm)、謎の魚1匹バラシ
ルアー・
パターン
スズキ・フッコ……バイブレーション(ダイワ TDバイブレーション106SPスローシンキングチューン レーザーホットタイガーレッドサイドチューン・チャートリュース)、謎の魚……小型ミノー(スミス パニッシュ70F GTOオイカワメス)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ午前中強い雨が降っていたが、昼前頃から止んで釣りに支障ない天候になり、やはり釣りに行くことに。この日は寒いくらい涼しくレインスーツを上に着てちょうどいいぐらいだったので、雨避けのためにも全身防水装備で昼の2時半過ぎに家を出た。気になるのは雨後の強い濁り。家から一番近い橋である新羽橋を渡る際に川の水色を見たが、泥濁りで濁った水というより泥そのものが流れているようだった。そんなわけで釣れはしないだろうと思いつつ、それでもずっと下流に下れば状況も変わるかとも思いつつ自転車を漕ぎ川沿いを下った。
最初に竿を差したのは、前回気まぐれに立ち寄ってセイゴを釣ったポイントより100メートルほど上流、護岸ではなく泥土の上を植物が覆う自然の岸の、何気ないストレッチ。生命感はあり、すぐ足元で時おり大きな波紋を立てるのは人の気配に驚いたコイだろう。その様子と岸際の見た感じから想像するに非常に浅いポイントのようで、小さめのフローティングミノーで探りを入れたがやはり強烈な濁りのため全くアピールせず、反応なし。少し下流に行ったところに前回の気まぐれセイゴポイントに良く似た開けた護岸の場所があり、水深があるようだったのでシャッドを試してみると二度根がかりした。ルアーリトリーバーで回収して亊無きを得たものの、ビニール袋や枯れた水草などの軟らかいゴミが水底に沈む要注意ポイントのよう。そしてまた少し下流に行くと前回の気まぐれセイゴポイントがあった。ここはさらに水深があり根がかりもしなかったが、やはり強烈な濁りの中釣りにならず魚の反応もなく、しばらくルアーを投げてから見切りを付けその場を後にした。
そうして次に入ったのは樽町ポンプ場の第二水門。水は泥濁りではなくミルキーに濁ったグリーンで、良くもないが悪くもなさそう。そして水位がちょうどよく、足場は水から出ていて水面は足元まですぐの高さ、という絶好の状況。とりあえず水門の中を軽くミノーで攻めた後、ここぞとばかりに水門の出口、本流との合流点を狙うと、初っ端からグンッと来た。この場所でこの出方はコイのハズがないと思い慎重にファイト、濁って透明度のほとんどない中、水面に浮いて来て見えた銀鱗は紛れもなくシーバス。エラ洗いをいなし、突っ込みをいなし、よく見るとハリ掛かりが浅いか一本だけしか掛かっていないような感じだったのでさらに慎重なファイトをして、玉網を使い無事にランディング。62センチ、1.7キロのスズキだった。透明度の低さが至近距離のプレッシャーを無にしてくれていたようで、久しぶりにこの場所で釣れたことも大きな発見。小潮で潮が河川内にゆっくりと侵攻するため海水がしっかりまわって来ていて、同時に魚もこんな上流まで来ていたのだと考える。その後は足場の護岸際を探り、すぐ下流の第一水門が水位の関係でごく浅くイナがやっと泳げる程度の水深だったため当然パス、その下流側の護岸際も探ってみたがそのパターンでは何も出なかった。
さて鷹野大橋下に行くと例によってハゼ釣りの人達が並んでいたが、一人だけルアーを投げているおじさんがいた。おじさんと言ってもそこそこ年配のようでおじいさんと言ったほうがいいだろうか。そのルアーおじいさん、バス用のライトアクションのスピニングに管理釣り場用のような小さいルアーを付けて投げていて、狙いはセイゴとのこと。これではなかなか釣れないと言うのでタックルボックスを見ると、そのポイントに良さそうなルアーは1個もなく、どれも良型シーバス用の大きなルアーが中心。それで小さめのバイブレーションがいいですよと中古で300円か400円で買ったルアー(ラッキークラフトのベヴィバイブレーション50SP)をプレゼント、ただで貰うわけにいかないと言うのでジュース代として300円だけ受け取り、そのルアーの使い方やセイゴの釣り方とコツなどをレクチャー。余計なおせっかいをしてしまったが機嫌を損ねるようなことにはならなかったので、健闘を祈りつつ別れた。
それからまたいつも会う年配のハゼ釣り師に様子を聞くと、大漁だよ〜と言い、足元の発泡スチロールのボックスにはセイゴ数匹とハゼ数匹が入っていて、1匹だけ少し大きめのセイゴが混じっていた。玉網は直ったのかと聞かれ、一応エポキシ接着剤が固まったようだと見せると、さらにその上から糸を巻くといいよと言う。それは実は自分でも考えていたのだが、もう一人の年配の人から俺は横からピンを差して固定しているよと聞かされ、それはいいアイデアだと感嘆。ハゼ釣りの人達は食べるわけでないのにイケスに魚をキープし帰る際に逃がすが、結局のところセイゴなどはすっかり弱って死なせてしまい捨てているのと同じであるところがいただけない。ハゼの場合その辺がどうかはわからないが、しかしながら基本的にはほとんどみんないい人達ばかりだとは思う。
さてハゼ釣りの人達と別れてからはいつものように少し下流に移動し、すぐに釣り再開。ルアーはバイブレーションのみで、岸際、葦際、ブレイク、沖合いといろんなところをただ巻き、トゥイッチ、スローまたはミディアムいろんな引き方で攻めた。しかし漂流ゴミが多くやたらと引っかかってくる。そしてゴミ溜りの下には案の定巨ゴイが潜み、時おり大きな波紋を立てたり、人の気配に驚いて逃げたりする。そんなこんなでセイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントまで辿り着いてしまい、そこではやはり入念にチェックをした。しかし一向に反応が得られず、諦めかけたところで不意のバイト。60センチに迫る良型でかなりの引き、激しいエラ洗いも難なくいなし、しかしなかなかな寄って来ずそれどころか自分が岸沿いを右に左に引っ張られてしまう始末。それでもなんとか寄せて来て玉網を入れ、慎重にランディングしたつもりだったがうまく入らず、ルアーだけが網に引っかかってオートリリースになってしまった。計測すればもしかしたらスズキクラスだったかもしれないが、目測の推測で58センチのフッコということにした。実は後ろに若い女のコの二人連れがいたので、少し意識してカッコ付けようと取り込みを焦ったのがいけなかったのかも。1匹ヒットしたことでしばらくそこでチェックを繰り返し、ミノーにローテーションしたり同じバイブレーションの色違いにカラーローテーションしてみたりしたが、その後は続かず。群れに当たったのではなくたまたま居付きがいて食っただけのようだった。
そこからも少しずつ下流方向に下りながらチェックを続けていったが、獅子ケ谷水門のところまでノーバイト、水門の中でも水門扉の奥でも反応なし。そして水門を越えて少し行ったところで、ようやく岸壁トレースパターンでバイトを得た。今度も良く引いてドラグが出て行き、なかなかランディングまで持ち込ませてくれなかったが落ち着いて玉網を入れ無事に取り込んだ。サイズは少し小さめ、しかし50センチちょうどあり重さも1.2キロでまずまずの型。今日の3匹は全てバイブレーションだったが、エラ洗いの際に高足場であっても全くバラす心配なくあしらうことができた。しかも最初の1匹と2匹目はバーブレスフックに換装した同じルアー。バラシを防ぐために残していたバーブは今後全て削り取ってしまっていいかもしれない。
そこからは折り返して、自宅方向に戻りつつ上流に行き、暗くなり無人になっていた鷹野大橋下を攻めたがやはり無反応。それで樽町ポンプ場の水門のポイントをラストポイントとして攻めてみた。結果は、第一水門の奥でおそらくコイと思われる魚にスレ掛かりしてすぐ外れ、第二水門では何の返答も得られず。ここでは日没を大きく過ぎた時間には釣れたことがない。夜の7時をまわったところで納竿とした。
大栗さんとフッコ54センチ、鶴見川にてミノーで ← 私がランディングを失敗したせいか血だらけになってしまった。大栗さんがテクトロで釣ったフッコ54センチ1.5キロ。
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15

(金)
場所神奈川県横浜市鶴見川……潮鶴橋上流〜芦穂橋下
天候曇り
状況水位高い、水は比較的澄んでいるが透明度はあまり高くない
小潮、満潮20時22分(潮位171cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者大栗さん、石賀さん、清水さん
釣果なし
大栗さん……フッコ2匹(54cm、45cm、ほか1匹バラシ)
石賀さん……フッコ1匹バラシ
清水さん……フッコ2匹バラシ
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ大栗さんとそして彼を通じて知り合った清水さんという方の両方からお誘いがあり、仕事上がりに一緒に鶴見川下流部へナイトゲームに行くことになった。メンバーはもう一人、大栗さんの会社の先輩である石賀さんという方も含め、全4人での釣行。夜の8時頃に出発し、潮鶴橋の真下のポイントに8時半に入った。潮は小潮だがちょうど満潮いっぱいから下げ始める頃合。
大栗さんと石賀さんはさすがと言うかなんというか、会社を退社後に直行してきたようでスーツ姿のまま。大栗さんのシーバスへのハマリ具合がよくわかる。しかも奥さんにバレないよう残業を装うという大きな意味もあるのだとか。大栗さん石賀さんともネクタイこそ外していたが、その姿にウェストバッグを着けさらにシーバスロッドと玉網を手にした大栗さんは何とも言えないスタイルだった。石賀さんは大栗さんからちょいと拝借したというバスロッドを片手に持ったのみで、なんとなくだがそれほどの違和感はない気がした。清水さんとは何度かメールでやりとりをさせていただいていたが、会うのはこれが初めて。カモフラージュ柄のラフなスタイルの上にタックルベストを着込み、夜釣り用にツバのところにLEDライトをボルト付けしたという帽子を被っていた。ロッドも珍しいノリーズのシーバスプログラムという廃盤モデルで、かなりイカしたスタイルだった。後で写真を撮っておけば良かったかもと少し後悔。
さてタックルの準備が整ってからは皆思い思いに釣り始める。私以外の3人は橋の下を中心に攻め、私は橋の下から離れて岸際をメインに探っていった。いつも昼間にやっている釣り方で釣れるかどうかを試すわけである。最初はやはり上層からと比重の軽いスローシンキングのバイブレーションを投げるが、しばらくやって全く反応はなく、少し深めをとシャッドに切り替えた。それでも反応がなかったのでメタルジグを落としてみると水深は2メートルから3メートル程度とかなり深い。それで根がかりの心配はないことから比重の重いファーストシンキングのバイブレーションに切り替えてまたひたすら岸壁トレースパターンを繰り返していった。そうやって私は下流のほうに下っていったのだが、芦穂橋の下の行き止まりまで辿り着いてその橋桁周辺なども探ってみたものの返答はなく、テクトロをしながら足早に戻って行った。皆がいるところに帰り着くと一人にバイトがあったがバラしてしまったとのこと。橋の下の大きなシェードがこの日ここでのポイントのようだ。
大栗さんにはナイトゲームでの注意点などを聞かれたのでさらっとアドバイスをしておいたのだが、自分のほうでは全くそれを無視しデイゲームでの釣り方が通用するかをひたすら検証していた。そうしているうちにテクトロをしていた大栗さんにバイトがあったようで、地面に置かれたままになっていた大栗さんの玉網を拾って駆けつけると、なかなかの型のシーバス。しかし掛かりどころが悪いのか足元でかなり暴れている。なんとかそれをランディングしようとしたが、玉網の径が45センチと少々小さいこともありうまくネットインできず、ネットにルアーが引っかかっただけの状態で強引に取り込んだ。岸に上げるとシーバスは血だらけになっていて、計測と検量をして写真撮影を終え、玉網を使ってじっくり蘇生をしてからリリース。橋の下の岸際も私がさらっと探りを入れてはいたのだが、タイミングが変わってシーバスがまた回って来て着いたものと思われる。それからも3人は橋の下や橋脚回りを中心にバイトを得たようで、私も少しだけ橋脚回りをワインド釣法などで探ったりしてもみたがいい感触がしなかったので、また岸壁トレースパターンを試しに今度は上流方向に向けて上っていった。
潮鶴橋から少し上流のほうはかなり浅くなっていて、ちょっと行ったところでは水深が50センチもないほどだった。そこには水位メーターの柱が岸際から1メートルほど離れた水中に立っていて、良さそうなストラクチャーに見えたが、いかんせんこの水深と想像する周辺の水底の状況ではやはり居着きのシーバスはいなかった。そうしているとこの辺によく来るらしい青年シーバスアングラーと遭遇、ポイントの聞き込みをしたり、タックルの話などをしたりした。ここのシーバスはガツンと食って来るとのことで、しかしコイがしっかり食って来ることもあるらしい。そしてもっと下流側にいいポイントがいくつもあるようで、ただし駐車場所がなかったり岸辺に下りられなかったりとなかなか入りづらいポイントばかりなのだそう。今日はコイにリーダーごとルアーを持っていかれ、それで戦意喪失して帰ろうとしているところだとかで、普段は8フィートのベイトロッドに2号のPEでロングキャストして釣るという豪快なスタイルの釣りをするらしい。いろいろな話をした後、日付が変わらないうちに帰らなければ、と言ってその人は去っていった。
さて我々もそろそろいい時間になったということで、納竿することに。結局昼間の釣り方を貫いた私には全くのノーバイトだったが、ほかの3人はそれぞれ魚の感触が味わえたようだった。清水さんは橋脚回りで灯りに照らされた部分と影の境目付近でヤルキスティックなどを使っていて来たと言う。どうやら少しスレ気味のため低アピールなルアーのほうが釣れる場所なのかもしれない。大栗さんが確実に釣り上げることが出来たのはテクトロパターンの魚で、ガツンと食って来た魚。スレた魚と高活性な魚とが入り混じったポイントと見た。事実、玉網を持ったシーバスアングラーが脇を通り過ぎたり少し離れたところで釣っている姿が見えたりとプレッシャーはそこそこ高いよう。夜の11時を過ぎたぐらいでタックルを仕舞い、帰りの車中も行きと同様釣り談義に花を咲かせながら帰った。なかなか楽しい一夜だった。
9

16

(土)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽町ポンプ場第一水門・鷹野大橋下〜上耕地第一水門
天候曇り
状況水位通常、水は異様に澄んでいて水底が丸見え、水の動きも全くなし
小潮、満潮20時48分(潮位158cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者山口さん
釣果マルセイゴ1匹バラシ、謎の大物1匹バラシ
山口さん……カメ1匹、コイ1匹バラシ
ルアー・
パターン
マルセイゴ……小型ミノー(スミス D-コンタクト63 テネシーシャッドレーザー)、謎の大物……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65S レーザーゴールドチャート)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号または3号
メモ仕事の予定が変更になり急に休みになったこの日、少しばかりモチベーションとリズムが崩れたりしていたものの少し遅めの昼3時半には家を出た。明るいうちにルアーのトゥルーチューンをやったりして、少し暗くなってからはナイトゲームの訓練をしようという算段。昨晩の完全ナイトゲームでは全くのノーバイトで、夜の釣り方もある程度習得しておかなければと実感したため。ただし夜目が利かず健康第一の私は完全なデイゲーム派。なんとなく釣れる気がしなかったため、潮具合は全く気にせずにいた。
ただし水の澄み具合だけは気になったので水面が見えるところまで来て早速チェックすると、先日の泥濁りが嘘のように引いてかなり澄んでいた。そして最初に竿を差したのは気まぐれセイゴポイントのすぐ上流にある同じようなポイント。なんとすでに先行者がいて、一生懸命スコップを使って周辺の土を掘り返しミミズを捕っていた。使っていたタックルは短めのルアー用のリール竿だったが、ナス型オモリを使った脈釣り仕掛けでハゼを釣っているよう。声をかけてみると、こんなところは誰も狙わないみたいだからすごく良く釣れるよと言う。そうして私が隣でジャマにならないようタックルセッティングをしてルアーを投げ始めると、何も聞かなくても釣りに関する身の上話のようなことをどんどん話してくれた。この辺も自分が子供のころはもっと細いミミズがたくさん捕れ、それで小さなフナがたくさん釣れたが、最近はコイばかりになったとか。若いころはラパラのCD11などが出回ったばかりで、それを使って横浜港の近辺でスズキを釣りまくったとか。失礼ながら一見はただのおじさんだったが、様々な釣りを楽しんで来たらしい長く濃い釣り歴のあるらしい人だった。使っているタックルもロッドこそ最近の安物っぽいバス用ベイトロッドを逆さにしていたが、リールは往年のダイワSS-600スピニング。私の子供時代を彷彿とさせる逸品。ひとしきり釣って満足したようでその人は帰って行ったのだが、帰り際に釣果を聞くとごく短時間に10匹ほど釣れたとのことだった。
セイゴの反応があるかどうか、一通り投げて探ってみたが全く反応も気配もなく、予定通りルアーのトゥルーチューンを開始。愛用および酷使しているラッキークラフトのベヴィシャッド75Fはチューニング済みのため全く問題なく泳ぎ、アクションも良かった。どうにもまっすぐに泳がなくて今ひとつと思っていた中古で買ったディープダイビングミノー、マリアオフィスのミス・テティス70Fはスローでは全く問題なくまっすぐ泳ぐのだが、バランスが悪いためかミディアム以上の速度ですぐにバランスを崩し横倒しになってしまう。そうやって一通りトゥルーチュンしたかったルアーの検証が終わると、次は全く同じような様相の気まぐれセイゴポイントのほうに行き、また一通り投げて探ってみたものの反応も気配もなく、すぐ移動することとした。
次に入ったのは樽町ポンプ場の第一水門のほう。第二水門のほうにはすでに家族連れの釣り人が入っていて、興味はあったもののそっとしておこうと思ったため。珍しくお母さんのほうがシーバスロッドでルアーを投げていて、お父さんのほうはまたごっついルアー用のボートロッドのような竿でぶっこみ釣りをしていた。奇妙な図だな〜と思いながら、水門の奥深くにばっちりルアーを投げ込むつもりでいると、不意にそのお父さんに話しかけられ、よく見ると以前矢上川合流点で会ったセイカイノットの人だった。子供がコイを釣りたいと言い出して、家で眠っていたシイラロッドを持ち出してきて吸い込み仕掛けを投げ込んで釣っていたようで、奥さんもルアーや船など釣り全般をするので家族三人で来ていたのだそう。その後お母さんはお子さんの見たいテレビがあるということで一緒に帰り、お父さんのほうは別れて一人でシーバス狙いに下流に行くつもりだったということなので、ちょうど良かったと一緒に釣り巡ることに。それでその前に攻めようとしていた水門の奥深くに軽く投げ込み探りを入れたが、水深がごく浅くてシーバスは入っていなかった。
それからはとりあえず鷹野大橋下に行き、まずはハゼ釣りの人達の状況をチェック。例によって何人もの釣り人が並んでいて、発泡スチロールのボックスにはハゼが数十匹ほど入っており悪くはないよう。ただしセイゴは1匹も混じってなかった。やはり少し下流側に移動してチェックを開始。両岸が護岸の高足場に変わってすぐの辺りで、この辺では沖合いからセイゴがちょこちょこ釣れてくるとセイカイノットの人、山口さんに説明しながらさっそくトゥイッチング専用ミノーにバイトがあり、少し寄せたところでエラ洗いされバレてしまう。しかし単発でしか釣れず後が続かないとも説明しているとその通りその続きは来なかった。そして今立っている足元からも時々居着き型のフッコが出ることがあるという話をしたが、この日は水が澄み過ぎて水底が丸見え、シーバスが居着くような気配ではなかった。時おりいる巨ゴイも唇から胸ビレ尻ビレ尾ビレまで全て見えたので大きさが一目瞭然、メータークラスかと思われるほどの個体がいてギョッとなる。あとで70センチクラスのは何匹も見かけたがそれでも十分大きく良く太っていた。
そうやって岸際や沖合いを探り、葦際も探り、セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントまで辿り着くと期待の持てるポイントだけにお互い入念に探りを入れた。しかし私がコイと思われる魚を掛けしばらくやりとりをして外れただけでシーバスの気配はなく、山口さんも40センチぐらいのカメを釣ってしまいラインを持って抜き上げようとしたら切れてしまったとのこと。それで次の水門のポイントまで行ってみたがここにも魚の気配はなく、水門扉の奥に投げ込んでもやはり反応なし。その水門の周辺では根がかりが多発し、ボウアンドアロー式根がかり外し法で外れなかったものは全てルアーリトリーバーで回収できたものの、テール側のフックのハリ先2本が伸び切ってしまったりした。それから末吉橋までテクテクと歩いて探りを入れ、末吉橋の下もやってみたが全くダメ。納竿予定時間が近くなっていたのでここから下流の一つ目の水門のところまでやって折り返しましょうとまたテクテクと探りを入れて行く。途中にある鉄鋼を組んだストラクチャーのところにカモが1匹いて、近付いても逃げないのでじっと見ているとしばらくしてやっと離れてくれた。それでそのストラクチャーを攻めたらルアーの着水音にカモが興味を示し寄って来た。しばらくそうやってカモをからかいつつルアーを投げていると、怖がって逃げるどころかルアーにかなり興味を示してくる。魚よりも反応がいいぐらいで、岸壁トレースパターンで攻め続ける私に30メートル程度に渡って付いて来た。そんなかわいいカモだったが間違って釣れてしまうとシャレにならないのでからかうのもほどほどにして、少し脅かし足早に離れていくと向こうも少しずつ離れて去っていった。
そして水門に辿り着いてその中と周辺を攻めてみたがやはり返答なし。この日は水が澄み過ぎていることと小潮の一番なだらかな山を描く水の全く動かない状況で、要するに最悪の時合とコンディションだったのだ。そこからは引き返し、鷹野大橋下をダメ元で攻めたがやはり無反応、時おり騒ぐイナっ子も群れが小さく数も少ない。山口さんは今朝の未明3時ぐらいにもここで釣りをして、その時は橋脚のところで2バイトあったとのことだが、それは干潮いっぱいからまだ潮の動きがある時合。タイドグラフではこの日の昼間は昼前11時から12時頃にブレイクの頂点に差しかかり、そこから実になだらかなシャローフラットが続くといった具合であった。だから釣り始めてから納竿までの間の潮位差はわずか数センチ程度といったところ、見た目にも実際にも水は微動だにしていないわけ。
山口さんはここで納竿とし、私は樽町ポンプ場の水門のポイントで最後のダメ出しをしてみることにしてそこを納竿場所に決めた。第一水門に入ってみるとさらに水深が浅くなっていて全く魚がおらず、第二水門のほうは足場が水から出ていたためちょうどいいと岸際を探ってみたが、何度も根がかりするだけで魚は釣れなかった。この日はそんな感じでルアーリトリーバーを使って5回も回収に成功し、ロストは1回もなしだった。玉網の柄に付けるだけの簡単なものだが、ちょっと高めのルアー1個分の値段でこの働きは十分と言えよう。結局ナイトゲームの訓練には全くならなかったが、セイカイノットの山口さんと再開できたことが最大の収穫だった。そういうわけで納竿は夜8時過ぎだった。
フッコ55センチ、鶴見川にてシャッドで スズキ60センチ、鶴見川にてバイブレーションで ← 久しぶりの場所で釣れた魚、フッコ55センチ1.2キロ。

→ 未明の泥濁りの中のショートバイトの正体。
焦らして食わせたスズキ60センチ1.9キロ。
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18

(月)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽町ポンプ場第二水門・鷹野大橋下〜末吉橋下・樽綱橋下流
天候曇りのち雨
状況水位通常、水は泥濁りで透明度ゼロ、鷹野大橋より下流からは少し澄んでいた
若潮、満潮0時15分(潮位148cm)、干潮8時21分(潮位61cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果スズキ1匹(60cm)、フッコ1匹(55cm)、謎の大物1匹バラシ
ルアー・
パターン
スズキ・謎の大物……バイブレーション(ダイワ TDバイブレーション106SPスローシンキングチューン チャートリュース)、フッコ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストワカサギ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ昨晩は早めに寝て、今朝なぜか午前3時過ぎにバッチリ目が覚めてしまった。それでまだ深夜のうちから支度をし、出勤前の朝マズメ狙いをしようと夜3時半に家を出た。潮は若潮、中程より少し下の水位からさらに干潮に向かう頃合。前日はほぼ一日中降っていたのでもう降ってはいないだろうと思い外を見ると、小雨がパラパラ降ったり止んだりといった様子。出発してポイントに着くまでの間、ポツポツと降ったりしていたが、途中から急に激しく降り出して、レインスーツの下だけを履いていなかったため自転車を止めて全身防水装備となった。
まだ真っ暗な中最初に入ったポイントは樽町ポンプ場の第二水門。水位はちょうどよく、足場より15センチほど低い程度。ただやはり大雨の後のためゴミが多く、水も泥濁りしているよう。しかしながら薄っすらと見える水面を観察していると、大小の魚の出す波紋や引き波があちこちに出ては消えして、何かが潜んでいると思わせるようなただならぬ雰囲気が漂っていた。しかも雨がパラつき、一時雨足が少しだけ強くなる。ルアーはバイブレーションをチョイス、水門の中側を軽く攻めた後、やはり水門の出口、本流との合流点を狙う。下流側の角付近から上流側の角までを流れに沿って引いてくると一投目にゴッ、ゴツッという明らかに違和感のある感触が二度あった。暗闇の中でしかも透明度がないために魚もルアーが見えておらず、そのためのショートバイトだろうか。少しゆっくり目のリトリーブで周辺を何度か引いた後、バイトのあったところを狙ってここぞとばかりにゆっくり引いてくると、やはり潜んでいた魚が出て、乗った。突っ込みはするがコイほどのトルクはない心地よい引き、水面近くまで一瞬だけ浮いてまた身を翻した銀鱗はもちろんシーバス。ファイトの感触からしっかりフッキングしているようだったので余裕であしらい、玉網を使ってランディング。60センチジャストのスズキで、1.9キロと前にここで釣った魚より2センチ短いものの少し重いナイスコンディションだった。
その後雨は一時的に止んだが、ゴーッという激しい水音が依然聞こえてくる。目を良く凝らして見ると第一水門のほうで大量に水を放水していた。暗闇の中だったためにそれはまた恐ろしい光景に見え、迂闊に近づくのもやはり怖く少し距離を置き、その大量放水によってできた流れの変化で釣れないものかと周辺をくまなくチェック。上流側から、放水された水が本流に吐き出される場所、それによって出来た強い流れの脇、そして沖合いで本流の流れと交わりカーブしていくところなどに投げ込む。また下流側にまわって同じようにも探ってみたが何も出ず、下水のきつい臭いがしてもきたので退散した。
次に行ったのは鷹野大橋下、イナと思われる群れがあちらこちらで激しく沸いて騒ぎ、またあちらこちらから捕食音のようなバフッという音も時おり混じる。ここにも何かが潜んでいるようだったが、ボイルの周りを散々撃ってみたものの当たらず。透明度がないためにルアーが認識できないのだろう、よほど目の前をルアーが通らない限りバイトには繋がらないと思える。そしてボイル自体もそこそこの面積でしかもあちこちに散らばって起きるので、手の付けようがない。バイブレーションでは時々イナに引っ掛かったようなアタリがあるだけ、ミノーは全くのアピール不足、ポッパーも散々投げ倒してみたものの不発に終わった。そしてそうこうしているうちに辺りは明るくなり、茶色く濁った水色が明らかに、そして潮が少し引いて普段水に浸かっている泥底が一部露になっていた。ボイルも相変わらず頻繁に起きるがこの水では難しいと言わざるを得ず、ポイントが広く魚が散っているようだったので諦めた。少し離れた岸辺には小魚を狙う何種類かの水鳥たちも数羽いて、ひょいと足元を見るとイナではないオイカワに似た小魚が打ち上げられていた。体型はオイカワに良く似ているが背中はワカサギのように薄い茶色。イナよりも断然柔らかく美味しそうなベイトフィッシュで、もしかしたらこれがメインベイトかも知れない。よくボイルをよく観察するとそれと同じぐらいの人の指ほどの大きさの小魚が、水面をピピピッと逃げていく姿も何度か確認できた。
それからは下流の高足場の護岸をずーっと探っていったが、ごく浅くなった川にはコイの姿が見られるだけ。しかも水深が浅いためコイたちは背ビレを出して泳ぎ、頻繁に水面のエサか空気かを吸っていた。セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントまで来ると一部の川底が干上がっていて水底の変化を目で確認することができた。思っていた以上に変化に富んだポイントであることに納得、しかもこの日のこの状況でもイナの群れやコイたちが多くいた。その後はその近くの水門をやってみて末吉橋下で折り返すことにして、さらっと流していった。水門の中も奥も出口も浅いためか気配なし、岸際も同様。末吉橋下の橋脚や周辺のシャローエリアをくまなく撃っていくも返答なし。やはりこの辺にはいないと見える。そしてまたさらっと流しながら引き返していくと、派手なジャケットを羽織り釣り竿と玉網を持った釣り人が自転車に乗って現れた。セイカイノットの山口さんで、こんな早朝でしかも雨の中、お互い様だがかなりの釣りキチだ。それまでの状況と釣果を話すと、山口さんもセイゴらしきバイトが一度あったとのこと。この濁りと干潮という状況の中なので、やはり淡水と海水の境目があるもっと下流まで行かないとダメでしょうねと話し、私は仕事があるので自宅方向に戻りつつ釣って行くが、山口さんは下流の様子を見てみると下流に下って行った。
その後雨はさらに強くなり、途中寄った鷹野大橋下も水位がさらに下がって閑散としていたので素通り。最後にやってみようと思ったのは樽綱橋下流にある延々続く護岸エリア。すでに付けていた比重の軽いスローシンキングのバイブレーションで最初は探っていたが、水深の深いポイントなので探り切れないとシャッドにチェンジ。そして得意の岸壁トレースパターンを繰り出していってしばらく行ったところで来た。55センチ1.2キロのフッコ、このポイントでは久しぶりに釣れた魚。その後、そのヒットルアーを根がかりさせてしまい、それを回収しようとルアーリトリーバーを使ってみたら、ルアーにうまく引っ掛けることは出来たものの全く動かない。しばらくジタバタして、ラインを引っ張ると簡単に切れてしまい、ルアーリトリーバーも引っ掛かったままで回収不可能となってしまった。この後は仕事があるのであまりゆっくりは出来ないと、螺旋状になった先端部を引っ掛かりから外そうとクルクルと柄を回し外したが、先っちょのルアーリトリーバーのほうが抜けてしまってルアーと回収器の両方をロストしてしまった。それで納竿とし、もう朝7時半をまわっていて帰り道はさらに雨が強くなりレインスーツの上から水が滲みてビショビショになってしまった。
ラリオとスズキ63センチ、鶴見川にてミノーで
→ 謎の大物に引きずられていってフックアウトした場所で掛けた。
スズキ63センチ2.0キロ。鶴見川での記録を1センチだけ更新した。
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21

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……新羽橋下流・樽町ポンプ場第二および第一水門・鷹野大橋下〜末吉橋下・樽綱橋下流
天候晴れのち曇り
状況水位高め、水は澄んでいてかなりの透明度があった
大潮、干潮10時30分(潮位41cm)、満潮16時55分(潮位194cm)、干潮22時49分(潮位72cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者安田くん、清水さん
釣果スズキ1匹(63cm)、フッコ1匹バラシ(40cm級)、セイゴ1匹、謎の大物1匹バラシ
安田くん……なし
清水さん……なし
ルアー・
パターン
スズキ・フッコ・謎の大物……ミノー(メガバス ライブ-Xマーゲイ GPアボガド)、セイゴ……ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン3号または2.5号
メモ大潮で夕方5時頃が満潮、しかも晴れのち曇りと絶好の状況に思えたこの日、安田くんと同行の約束をして昼から出かけた。家を出たのは2時頃で、とてもいい天気で長袖では暑いぐらい。新羽橋付近で待ち合わせとした安田くんが到着するまでの間、周辺のポイントを散策。新羽橋の下流すぐにある水門のところに下りていき、コンクリートの足場が本流の岸際辺りまで伸びていたのでそこに入って水辺を観察すると、イナっ子らしき小魚の群れと小さな小さなバスを発見。10センチ程度のラージマウスの子供で、鶴見川で(というより関東に来て)初めて見るバスだった。それでそいつかもっと大きいのがいるならからかってみようと極小のルアーを結んで投げてみたが、シーバスタックルなので極小ルアーが扱いづらくうまく攻められない。そうしているうち水位が上がって足場に水が差してきてすぐ浸かってしまい、と同時に安田くんも到着した。足元が濡れるのがイヤだったのですぐに撤収、しかし久しぶりにバスの泳ぐ姿が見れたのがとても嬉しかった。
安田くんと一緒に釣りを始めたのは気まぐれセイゴポイントの上流側。水はめちゃくちゃ澄んでいて、透明度はかなり高く1メートル以上の水深にステイさせたルアーがはっきり見えた。私はちょこちょこと周辺に探りを入れたが反応は全くなし、暑かったので上に来ていた長袖シャツを脱ぎTシャツ一枚になった。安田くんはタックルセッティングをしてトゥルーチューンなどを行い、一通り準備が整ってから探りを入れていたが根がかりが頻発。そのためそのポイントは見切って、樽町ポンプ場の水門のほうに向かった。
さて水門のポイントに着くと先行者がいて、ベイトとスピニング各1本のバスタックルを持っていた。声をかけて聞いてみると狙っているのはシーバスとのことで、綱島駅まで電車に乗って来てさらにそこから歩いて来たと言う。しばらくポイントについて話していると「ホームページの人ですか?」と言われ、このページを含めネットでチェックして初めて来たようだった。九州出身の人らしく、魚影の濃さや釣り方などが全く違うと言い、九州はやはり魚が濃くトップやミノーがメインというのに対し、向こうと比べると魚が薄くバイブレーションなどを使って釣るということに驚いていた。その時点で足場は水に浸かっていて水門の周りを攻められなかったので、二つある水門の中側を中心に探ってみたが何も出ず。第一水門も水位が上がって水が入って来たばかりで、魚もまだ入っていなかった。そして予定ではその後樽綱橋下流の延々続く護岸エリアを釣るつもりにしていたが、水位が高く足場がない状況のためにパスし、鷹野大橋下まで行くことにした。
鷹野大橋下ではいつものようにハゼ釣りの人達が並び、発泡スチロールのボックスには少し大きくなったハゼが何匹も入っていた。安田くんは先日ここでハゼ釣りのおじさん方が見守る中良型シーバスをバラしてしまい、今日もその時のことでからかわれたりしていたよう。二人して橋脚を狙って攻めてみると、安田くんは足元までセイゴが追いかけて来たがすぐ岸際でルアーを食い損ねられ、私はさんざん手を尽くした末に1匹だけ小さめのセイゴを釣り上げた。だが後が続かず、かなり渋い感じだったのでその場所を切り上げて下流に下りながら釣って行った。護岸された高足場から沖合いと岸沿いの両方を攻めるも無反応、水は澄んでいてボラやイナの群れも全くいない。途中で巨ゴイの群れをいくつも見ただけで、セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイント、その近くの水門と反応の全く得られない状態が続く。そして私がラインシステムのノット部が傷んでいたのに気付いて結び直しているとメールが入り、しばらくしないうちに合流予定の清水さんが現れた。その時点で時刻は夕方5時過ぎ、仕事を早めに切り上げてきたとのことでタックルを家に取りに帰ると言っていったん消えた。それから末吉橋に向かってテクテクと探っていき、末吉橋下のポイントに着いたところで清水さんが合流。3人して橋脚や周辺を攻め尽くすも返答なし。
それでこういう渋いときの神頼みポイントとして、末吉橋下流にある三つの水門周辺を狙い打って行く。この時点で満潮は過ぎ、すでに下げに入っていた。一つ目の水門までを3人でお互い距離を置きながら探って行き、水門まで達したところで水門を攻めてみたがダメ。二つめの水門は水がないので三つめに狙いを定め、いつもそこで掛けるがバラしてしまうと言う安田くんに先行してもらったが、「ダメでした〜」と戻って来た。この時点で陽は沈んでかなり暗くなっていて、私は2人と少し離れて二つめの水門周辺を探った。その水門は水底が本流の水面より高く流れもないためポイントとしてはあまり変化がないように見えるが、コンクリートの水底部分が少しだけ護岸より突き出している。水門の上流側から下流側にかけてキャストしてその変化を探り、そこに魚がいないことを確認してから、下流側に移り今度は完全に岸沿いだけを見て探ることにした。そして水門があるところより少し下流に行ったところで、待望のバイト。使っていたルアーはメガバスのLIVE-Xマーゲイ、アタリも引きもシーバスのもの。しかしかなり良く引く個体のようで強烈な突っ込みこそないものの岸と並行に引かれ私もそれを追いかけるようにして付いていった。そして数メートルほど引きずられたところで少しだけ浮いて来たため、寄せようとテンションを少し強くしたところ敢えなくフックアウト。コイのスレ掛かりだったのだろうと思ったが、引き方が違ったのでかなりの良型シーバスでバイトが浅く身切れしたのかも。
そうやって導かれたスポットで再度同じように探りを入れたところ、またしてもバイトが来た。今度はそれほどは引かず、しばらくして浮いて来てエラ洗いをしたので紛れもなくシーバスと分かった。しかしかなり暗くなっていたのに偏光グラスをかけたままだったため、それほどのサイズでもないと早めに玉網入れをしようと試みるが、なかなか入ってくれない。それもそのはず後で分かったのだがそこそこの良型で、しかし何度かエラ洗いをかわしつつ玉網を構えていたら勝手に網に入ってくれ無事ランディング。離れていたのと暗かったのでどこにいるかわからないほかの2人に携帯で連絡するとすぐに駆けつけてくれ、計測と検量を行い写真撮影。63センチ2.0キロと私の鶴見川での記録を1センチと100グラム更新する良型で、しかも検量時にマウスクリッパーを付けようとしたらバス用の小さめのものだったため、分厚い下唇がなかなか入らなかった。いよいよボガグリップかオーシャングリップが必要かも知れず、私の手は両手ともシーバスの歯にやられて切り傷だらけで前回のときのもまだ治らずである。水から上げて少し時間が経ったために少し弱ってしまったシーバスを玉網で水に戻し、やりにくかったが蘇生作業を行った。玉網の中だと口が閉じたままでなかなかうまくいかないが、なんとか元気を取り戻してくれて無事帰って行った。
それからは安田くんがダメだったと言っていた三つめの水門を攻めたがやはり返答なし、しかしそこを越えて少し下流に行ったところでまたバイト。今度は小さく、ああ小さいなと油断していたらエラ洗い一発でバレてしまった。サイズは40センチぐらいで、いつもはバーブレスフックで良型が来たら重みでオートマチックにフッキングするのだが、バーブ付きのままだったことと魚が軽かったためにフックが貫通してなかったのだろう。ロッドでアワセていれば良かったと少し後悔した。そこからは2人が戻って来てお互い近くで釣り始める。さらに下って水道橋のところに行くと安田くんはワッフル護岸に根がかりさせてしまったようで、清水さんはそれを避けるためにジグヘッドを使っていた。私はそのワッフル護岸の下流側にシーバスの死体が浮いているのを発見、玉網で掬って上げてみた。明らかな屍臭がしたが、口元を良く確認すると釣りバリで開けられたと思われる穴があり、釣られて弱らされて死んでしまった個体と思われる。口が少し半開きになって硬直していた。
その後、さらに潮が引いたところで上流に戻るつもりにしていたが、午前中の部活がハードだったために安田くんは疲れてしまったようで、ここで納竿することに。私と清水さんはまだまだ余力があったため、その後攻める予定の樽綱橋下流の延々続く護岸エリアをやってみることに。安田くんと別れ、そのポイントに入ると水位はちょうど良かった。足場のコンクリートの隙間から草が生えているところが狙い目で少し潜らせるといいですよと清水さんにコツを伝授、すると最初の一投目でショートバイトがあった。私も少し離れて自分のペースで一通り探ってみたが反応はなく、清水さんの元に戻って聞いてみるとさっきの一投目のアタリだけとのこと。今日はそのポイントのシーバスはお留守のようで、それからは釣りよりも釣り談義に花が咲き、一仕切り話をして別れた。最後に樽町ポンプ場の第二水門に寄って数投してみたがここもお留守で、夜の9時になっていたのでそこでタックルを仕舞いて家路に着いた。
バス、鶴見川にてジグヘッドリグで ← 今年の、そして鶴見川で(関東に来て)の初バス。
9

24

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……新羽橋下〜下流・樽町ポンプ場第二および第一水門・鷹野大橋下〜鶴見区上末吉水道橋下・矢上川合流点、矢上川……北綱島ポンプ場水門
天候晴れ
状況水位通常、水は澄んでいて透明度があったが、ところどころ濁りも入っていた
中潮、干潮11時58分(潮位57cm)、満潮17時58分(潮位202cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者安田くん、後閑くん、清水さん、大栗さん、山口さん
釣果バス2匹(10cm級)、コイ1匹バラシ(スレ)、謎の魚2匹バラシ
安田くん……セイゴ1匹
後閑くん……なし
清水さん……なし
大栗さん……なし
山口さん……セイゴ1匹
ルアー・
パターン
バス……2インチワームのジグヘッドリグ、コイ……シャッド(バスデイ シュガーレイシャッド75F レーザーホットタイガー)、謎の魚……小型バイブレーション(ビルルイス ラトルトラップ1/8oz ブリーディングシャッドレモン)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン0.8号または2号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号または2.5号
メモ家を出たのは2時頃、とてもいい天気だったが風が強くてけっこう涼しい一日だった。潮は中潮、夕方6時頃が満潮だがいかにも釣れなさそうな気配。鶴見川では中潮の時にいい思いをしたことがあまりなく、しかもここ最近の異常なほどの潮の澄み具合が、魚を釣りにくくする要因のひとつだった。それでメインターゲットをセイゴとし、また先日見たバスを釣ってみようとウルトラライトのタックルも持って出かけた。
最初に釣りを始めたのは新羽橋の下だったが、風が強くて超セコ釣りな2インチワームのジグヘッドリグが全く飛ばなかった。魚っ気もなく釣れそうにもなかったため、早々に見切り、先日の見えバスポイントに入った。魚に気付かれないように近付いて行き、岸際までまだ距離のあるところから薄いブッシュ越しにキャスト。そして足元まで引いて来たところで、ククンッと小気味よいアタリ。あっけなく釣れたのは10センチを少し上回る程度のバス。しかしこれは今年の初バスで、鶴見川で(関東に来て)の初バスでもありその喜びはサイズとは全く無関係だった。9ヶ月ぶりに釣ったバスに感激したのだったが、その後も岸際まで下りてサイトフィッシングにて同サイズをもう1匹追加。それから何匹も小さなバスの姿を確認し、アタリも何度かあったのだがやはり小さ過ぎて乗らず。しかしながら明らかにほかの魚と違うルアーへの反応を見せる魚と戯れることが出来て、とても嬉しかった。
次は少し移動して気まぐれセイゴポイントの上流側に入り、見えバスを釣ったウルトラライトのタックルのままで探索を開始。小型のバイブレーションを投げて巻いているとグッと重みが乗って引いたが、しばらくしてすぐに外れてしまう。同じことがもう一度あって、使っていたルアーはアメリカンなビルルイスのラトルトラップ1/8oz、フックが買ったときのままの太目のものだったためか、ロッドが軟らか過ぎたのか、フッキングしなかったようだ。そして魚種も、コイのスレ掛かりならいつものシーバスタックルなら思い切り走られるが、とても軟らかいロッドのためにあまり違和感を感じずそれほど引かなかったのかも知れず、はたまたちょっといいサイズのセイゴだったのかも知れず。その後もルアーを変えて探りを入れてみたが、それ以上の反応はなかった。
さて次も少し移動して樽町ポンプ場の水門のポイントに入る。先行者がいたが、釣り人ではなくて写真家で一眼レフを持ってさまざまなものを撮っていた。水位はちょうどよく足場が水面から少し出た状態だったが、第二水門や岸際を探るも返答なし。水は澄んでいてうっすらと水底の様子が見えていた。
そして次も少し移動して鷹野大橋下に入る。橋脚の周りや葦際などを狙ってみたがセイゴの反応はなく、やはり今日は渋いと感じる。そしてこの日はいつにも増してハゼ釣りの人が多く、鷹野大橋下のポイントだけでなく少し下流のところまで何人もが並んでいた。いつも会う年配のハゼ釣り師は、「高校生の子はずっと下流に行ったよ」と合流予定の安田くんの行き先を教えてくれた。護岸された高足場からいつもセイゴの反応がある沖合いを攻めようと思ったが、ちょうどそこにはカヌーが留まっていて、ルアーを投げることが出来ない。沖合いと岸沿いの両方を軽く探りつつ下って行くと、セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントに安田くんとその友達、そしてもう一人合流予定だった清水さんがいた。様子を聞くと全く釣れていないとのことで、安田くんは気まぐれセイゴポイントでセイゴを1匹釣ったそうだが、そこでは10匹以上の群れが泳ぎ回っていたと言う。しばらく4人でルアーを投げたが芳しくなく、少しずつ下流に向かって行く。しかしハゼ釣りの人が末吉橋下を中心としてあちこちにやたらと並び、末吉橋下はもちろんその下流の鉄鋼を組んだストラクチャー2つを攻められず、次の水門もよくわからない唄をスイングしている若い女のコの集団が鎮座し、タイトに探ることが出来ず。二つめ三つめの水門にも共に魚は居着いておらず、岸際をひたすら探るも反応なし。水深はあったが潮が澄んでいて水底がうっすらと見え、一度60センチぐらいのシーバスが人が歩くよりも少し速いぐらいのスピードで上流に上って行くのを見た。
水道橋のところまで来たところで、折り返して上流に向かって行くことにしたが、ただ来たところを引き返すのではなく未開拓の対岸側に渡りそこを探りながら戻ろうということに。そしてほぼ初めてのポイントを探って行くが、かなりの水深があり、やはりずっと反応はない。末吉橋下で清水さんが大好きな橋脚攻めをしたものの返答は得られず、そこから少し下流に行ったところで大栗さんからメールが入り、矢上川合流点で釣りをしているとのこと。清水さんは家にライトを取りに帰ると言って消え、私はさらに上流に行き途中の水門を攻めてみたりしたが、途中の加瀬水門でグッと重みが乗り、やっと来たと思ったものの引きが重くおかしいなと思ったらすぐ外れ、でかいコイのウロコ2枚が釣れたのみ。そうこうしているうち清水さんからメールが入り、クルマで先に向かうとのこと、それで一気に大栗さんのところへ走る。
そうして矢上川合流点に着くと、大栗さんだけでなく山口さんもいて、知らない釣り人ももう一人釣りをしていた。大栗さんは「もよおした」と言ってトイレを借りに消え、知らない釣り人も去っていったもののまた一人別の釣り人が現れ、しばらくして清水さんも現れて満員状態となった。それで私と山口さんは矢上川の北綱島ポンプ場の水門のところに行き、水門の中や周辺を探ってみた。水門の下流側のところは草が刈ってあって釣りやすくなっており、岸際にどんどん入って行くと途中から湿地になっていて足元が濡れてしまった。水門の中を攻めてみたがそこではボラが跳ねたりしていて、あまり期待の持てる状況には見えなかった。山口さんは下流側の水門を出た脇のところでミノーを引くとブルブルというシロギスのようなアタリが何度もあると言い、私がシャッドを引くと確かにそんなアタリはあったが、数投目で岩に当たって根がかりした。それから鶴見川との合流点に戻ってしばらくルアーを投げたが、それぞれ帰る時間が来て納竿とした。ただし私だけは途中で寄る樽町ポンプ場の水門に入って探りを入れた。しかし魚はおらず、ルアーを根がからせてまた新しく買ったルアーリトリーバーで回収、その後数投した後見切りを付け、夜8時40分に納竿した。
9

28

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……早渕川合流点対岸・樽町ポンプ場第二および第一水門・鷹野大橋下〜鶴見区上末吉水道橋下
天候曇り時々晴れ
状況水位高め、水は少しだけ濁っていたがそこそこの透明度はあった。鷹野大橋下から獅子ケ谷水門までの間は、何故か岸際数メートルほどが帯状に濁っていた
小潮、干潮13時37分(潮位114cm)、満潮19時25分(潮位186cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果コイ1匹バラシ(スレ)、謎の魚2匹バラシ
ルアー・
パターン
コイ・謎の大物……バイブレーション(バスデイ シュガーバイブ60S レーザーホットタイガー)、シャッド(バスデイ シュガーレイシャッド75F レーザーホットタイガー)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ午前中と午後とで二つあった用事を済ませ、夕方近くの4時過ぎからと遅めの出発。寝冷えしたせいなのか、頭が妙に重く痛い感じがして首筋にも少し寒気のようなものを感ずる。晴れてはいるがところどころ曇ったりしていて、涼しいというか少し肌寒いぐらいの天候とあいまってなんとなく調子が冴えない。潮は小潮、夜7時半に満潮を迎えるまでずっとゆっくり上げていくばかりという状況。あまり良くない体調のせいもあり釣れそうな気が全くしなかったが、何かしら得られればそれでいいと思いながら日課のように釣りに行く。
最初に竿を出したのは気まぐれセイゴポイント。水位が高く水深もけっこうあり、水は前回より少し透明度が落ちて微妙に濁りが入ったような、しかし澄んでいるかのような緑色。ルアーを何度も投げてみたが、全く反応はない。そのため早々に見切ってポイント移動、この日は時間がないのでいつもよりもさらに見切りを早くしていく。
次は樽町ポンプ場の水門。足場は水没してイナが泳ぎ回れるぐらいの浅場になっていた。そのため護岸の斜めになったところからルアーを投げて攻めるが、第二水門のポイントでは生体反応なし。第一水門も一通り水門奥をくまなく撃ったが、まだ浅かったためイナしか入っておらず、シーバスはおろかコイやボラのスレ掛かりもなし。
その次は鷹野大橋下。橋脚の手前側をさらっと探ったがセイゴの反応はなし。ハゼ釣りの様子を見ようといつも会う年配のハゼ釣り師のところに行くと、ハゼは1匹釣れただけとかなり渋いよう。しかし、発泡スチロールのボックスの中を見ると小さな小さな魚がたくさん入っていた。指の爪ぐらいの大きさしかない小魚達は全てコトヒキの稚魚で、少し沖ならもうちょっとだけ大きいのが釣れるとのことだったが、あまりの小ささに驚いた。田舎の和歌山に帰ったときにこの魚をよく釣るが、スプーンや小型のミノーで釣れるのは10センチから15センチほどのサイズで、ルアーへの反応が素晴らしく良く引きも強い。しかし今ここにいるコトヒキは小さ過ぎてルアーの対象魚には到底ならず、タナゴ釣りの仕掛けが要る。
さて次は護岸された高足場から、いつもセイゴの反応がある沖合いを攻める。しかしやはり反応はなく、その後もだらだらと沖合いに投げて時おり岸際を引いたりもして探っていくも全く気配がなく、セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントも次にある水門にも魚はいない。どうも先週末あたりからパターンが大きく変わってしまったような気がする。イナやボラの群れですらほとんど見られず、たまに見る魚といえば巨ゴイである。
しかし、獅子ケ谷水門のところまで来て、少し水の感じが変わった。具体的には、何故かはわからないが沖のほうの水は少し澄んでいるのに岸際数メートルほどが帯状に茶色く濁っていたのが、そこからそれがなくなって岸際から澄んだ緑色になっていたのだ。淡水と海水の境目なのかというとそれは違うと思うが、明らかに濁りの境が出来ていた。そしてそれがよかったのかどうかというと何とも言えないが、岸際を得意の岸壁トレースパターンで攻めていてヒット。一瞬だけ浮いて来て透明度のさほど高くない水中で光った銀鱗は、銀色でシーバスのもののように見えた。そして明らかにコイでもボラでもない引き。しかし、前々回に鶴見川自己記録更新のシーバスを釣った直前に来たのと全く同じく、岸沿いをゆっくりと並行に走って行く。そのため自分も追いかけるようにして付いていったのだが、少しテンションを強めたところで敢えなくフックアウト。前々回同様コイのスレ掛かりだろうと思ったのだが、さらに後で思ったのはもしかしたらシーバスのスレ掛かりだったのかも知れないということ。もしそうだとすると私のルアーセレクトが少し間違っていたことになる。というのは、ルアーが泳いでいたレンジが魚と同じかやや深かったためにスレ掛かりに至ったという仮説。魚がいる少し上、10センチから30センチぐらい頭上をかすめるように通し、食い上げさせるのが理想なのだが、それが出来ていなくて少し深かったのではないかという想像である。陽が落ちて暗くなっており、少し濁っていたこともあって、魚が上ずっていたとも考えられたからだ。
しかしそんな考えは妄想でしかないかも知れない。正体を明かさないことには何とも言えないからだ。そうこうしていると、不意に背後から呼びかけられた。ロードタイヤに履き替えたマウンテンバイクにヘルメットを被りデイパックを背負ったその姿は清水さん。会社の創立記念日で全社員こぞって飲んで食べての帰り道とのこと、ありがたいことに手土産のお寿司をいただいた。それで小一時間ほど話し込んで釣り談義に花が咲いた後、そろそろ帰らないと奥さんに怒られると言って、清水さんは帰って行った。
それからまた釣りは再開したが、やはり釣れる気がしなかったもののシーバスがいるのかいないのかを徹底的に検証してみようという気になった。岸際をメインに、丁寧にかつポイントを漏らさずラン&ガンでひたすら探って行く。それも一番得意な岸壁トレースパターンでである。ちなみに、私の言う岸壁トレースパターンとはテクトロのことではない。岸際に立って、同じ立ち位置から上流側と下流側にそれぞれ岸ぎりぎりに撃ち込み、ルアーを引いては少し移動して同じことを繰り返すのである。そのためキャスト精度と持ち重りを考慮してショートロッドを使用する。同じことをロングロッドでテクトロでやろうと思えば出来なくはないが、自分がひたすら歩いて行ったり来たりしないといけないので効率が悪い。ルアーの引く方向を2パターン持たせてヒット率を上げることと、テクトロにはない投げて釣る快感を得ることが目的の釣法なのだ。
しかし、そんな私の熱意にその後答えてくれた唯一の魚は、おそらくはコイと思われるスレ掛かりの魚。掛かってすぐドラグが出ていかにもコイという引き方をし、しばらくしないうちにフックアウトした。岸壁ぎりぎりのところで掛かり、ウロコが付いてきたわけでもないので断定はできないのだが、すぐ後ろに若い女のコの二人連れがいたので、なんでもいいからでかい魚を上げていればビックリさせられて面白かったかも知れない。
その後は水道橋のところまで辿り着き、途中全く返答はなしだった。水道橋の下でも魚の反応はなかったのだが、ワッフル護岸のところが完全に水没していてそこを際どく攻めてルアーを2個、続けざまにロスト。一度目は足元で、ルアーリトリーバーで回収しようとしたがラインブレイクして失敗、二度目は沖のほうだったためどうしようもなくて、ラインを引っ張ったらスナップの結び目のところで切れた。そしてこの日はその前にもう1個ロストしたのだが、そのときもルアーリトリーバーで回収しようとしたら、スナップが伸びてしまって失敗した。グッドスナップという商品名で売られているスナップがあり、ウィードレス性を考慮した形状に魅かれてその#1.5のサイズを試してみたのだが、50lb.と謳っている割りに強度が低いのか、ルアーリトリーバーとの相性が悪いのか。そんなこんなで納竿としたのは夜8時前のことだった。

10月 -2006年-
ザリガニの子供 ← 樽綱橋下流のポイントで小さなザリガニを発見。まだ子供なので、爪が極端に小さい。
10

1

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……早渕川合流点対岸・東急東横線橋下・樽町ポンプ場第二水門および第一水門・鷹野橋人道橋下〜矢上川合流点・鷹野大橋下流〜獅子ケ谷水門周辺、矢上川……北綱島ポンプ場水門、神奈川県横浜市鶴見区京浜港……ふれーゆ周辺
天候曇りのち雨
状況水位通常、水は澄んでいた
長潮、干潮5時25分(潮位70cm)、満潮15時9分(潮位155cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者安田くん、山口さん
釣果なし
安田くん……なし
山口さん……なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ休みの日にしては珍しく朝のうちに目が覚めてしまい、それと午後に出かける用事が出来たので午前中に釣りに行くことにした。10時半過ぎに家を出たが、出かけるのが昼の2時半過ぎからなのでその一時間ぐらい前には昼食のためにも戻らなければならない。潮は長潮、昼の3時過ぎの満潮までだらだらとゆっくり上げていくという状況、なおかつ天候は曇っていて時々雨がったり止んだり降り続いたり。先週末からシーバスの姿をパッタリ見なくなってしまったので、全く期待はせず様子見のためだけに日課として釣りに行く。
気まぐれセイゴポイントでは全く気配なし、コイのスレアタリすらない。前回よりさらに時間がないのでチェックを素早く行いどんどん移動し探って行く。いつも通り過ぎてしまう綱島周辺のポイントも試しにさっと探りを入れたが、東急東横線の橋下は水深が浅い上に足場が非常に高く、釣りづらいだけだった。樽町ポンプ場の水門では水位が絶妙で足場がぎりぎり水面から出ていて、第ニ水門から第一水門の少し下流にかけてを岸沿い中心に一通り探った。樽綱橋下流の延々続く護岸ポイントに行ってみるとここも水位が絶妙で釣りができる状態だったため、岸壁トレースパターンで何度も岸際ぎりぎりにきっちりキャストを決めて、それだけで悦に浸った。しかしそこでは岸際の護岸の縁に小さなザリガニを発見、捕獲に成功。まだ爪の大きくなっていない子供のザリガニで、またもや鶴見川の生命感を思い知らされた。
そして川の状況と魚達の状態をもっと確かめようと鷹野橋人道橋まで来てその橋を渡り、橋の上から水面を見下ろしてみた。するとボラの姿は全く見えず、コイがあちらこちらに群れをつくって悠然と泳いでいた。その後は一週間ほど前に山口さんが良型を上げたと言っていた人道橋下と周辺の護岸際などを探ってみたが、イナが岸沿いに群れをなして泳ぐのみ。そこから矢上川合流点まで歩いて行って途中をチェックするも、やはりイナが岸沿いに群れをなして泳ぐのみ。矢上川まで来るとイナの大きな群れがあちこちにいて水面をつつきまわしていたので、その状況から少しだけ期待してセイゴを狙ってみたが、イナとコイ以外の魚はいないようだった。そこでは少し粘ってみたものの、トゥイッチング専用ミノーを根がかりしてロスト、ただ巻きのミノーでイナかボラかコイのスレアタリが何度もあっただけ。その上流にある水門のポイントも、さらに魚っ気がなかった。
さてそこからいつものように鷹野大橋下に向かい、ハゼ釣りの様子を見てみるとそこそこ釣れているよう。発泡スチロールのボックスの中にはハゼが2、30匹、小さなバッカンの中にもコトヒキの稚魚が同じぐらいの数入っていた。いつも会う年配のハゼ釣り師と話をしたのだが、セイゴのことを聞くと先週ぐらいからパッタリ釣れなくなってるなぁと言い、私の釣果と全く一致する。スズキ族はこぞって海に落ちてしまったのか、最近全く釣れなくなってしまっている。護岸された高足場から軽くキャストを織り交ぜながら下って行くも、巨ゴイの姿を見るだけ。獅子ケ谷水門のポイントもその下流側も全くよろしくなく、岸際ぎりぎりにまでコイがいる。以前から掛けてはバラしている岸沿いをゆっくりと並行に走って行く魚は、シーバスではなくやはりコイのスレなのだろうか。背中や尻尾ではなく頭に近い場所に掛かったためにそんな引き方になっているのだろうかなどど考える。そして夏のシェードパターン、ストラクチャーパターンが完全に終わって秋のパターンに移行していることを感じた。
その時点で昼の1時をまわっていて、雨足もそれなりになってきたので釣りをやめて家に戻った。そして昼食後、山口さんに迎えに来てもらい、安田くんのニューロッドを買うために中古釣具屋へ。タックルベリーの港北NT店に行ったのだが、シーバスロッドの品揃えが2、3本程度とあまりにも少なく閉口。山口さんもつい最近タックルベリーで古いリールをかなり安く買い叩かれたと言う。それで仕方なくルアーコーナーのほうに行った。そしてさらに雨も降っていたので安田くん山口さん2人ともが揃ってレインウェアを買い込み、いざ出陣。鶴見川の最下流部、京浜港のふれ〜ゆ横まで行くことになった。
さてポイントに到着しもう陽も暮れてしまってから釣りを開始したが、水面から3メートルほどとかなり高い足場に脇下ぐらいまでの高めの手摺りがあるためとても釣りづらい。鶴見川上流部のアキュラシー重視の釣りでもう少し短くてもいいなと思っていた7フィートロッドがとても短く感じられた。そこでは最初岸壁トレースパターンをとりあえず試してみたが何も出る気がせず、少し離れたところにある街灯で出来た岸際の大きめのシェードだけが狙い目のようだった。しばらく釣っていると安田くんはその明暗の境のある付近でシーバスのボイルを見たそうで、そう言われてよく見てみると小さなベイトフィッシュが時々キラキラと光っていた。そうして護岸された岸沿いを全て歩いて探ってみたが、安田くんがボイルがあったところでバイブレーションでショートバイトがあったのみ、山口さんはメタルジグでボトムから巻き上げた瞬間に一度アタリがあったそうで、私も岸ジギ用のメタルジグでボトムから少し浮かせたところでゴツンというアタリが一回あって、3人ともワンバイトずつのみという結果に終わった。しかし、そのポイントでは潮の香りがして、フナムシがあちらこちらを這いまわり、ボトムに落としたルアーにイガイが引っかかってきたり、足元にイガイがいくつも散乱していてまたエサ釣りの痕跡があったりと、海の釣り場らしい光景を久しぶりに見た。しかしどういうわけかところどころにガマガエルがいて、なぜこんなところにいるのかと3人して疑問に思いつつ、夜8時過ぎに納竿してその場所を去った。
ワニガメの子供 安田くんとフッコ54センチ、鶴見川にてミノーで ← 水門の中の澱みで泳いでいた、甲羅の長さ数センチほどの見慣れないカメ。

→ 久しぶりに見た、安田くんのフッコ54センチ1.3キロ。
10

5

(木)
場所神奈川県横浜市鶴見川……樽町ポンプ場第二および第一水門・矢上川合流点・鷹野大橋下流加瀬ポンプ場水門〜JR鉄橋下流市場ポンプ場水門、矢上川……北綱島ポンプ場水門
天候
状況水位高い、水は澄んで透明度も高かったが、各地のポンプ場からの大量排水によりきつい濁りが入った
大潮、干潮9時58分(潮位51cm)、満潮16時21分(潮位190cm)、干潮22時22分(潮位70cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者安田くん
釣果コイ1匹(66cm、ほかバラシ約10匹)
安田くん……フッコ1匹(54cm)、コイ1匹(スレ、70cm級)
ルアー・
パターン
コイ……ポッパー(ティムコ チャグペッパージュニア オイカワメス)、バイブレーション(ダイワ TDバイブレーション106SPスローシンキングチューン レーザーホットタイガー落書きチューン)、ミノー(ラパラ CD-9 ニジマス、ラッキークラフト ビーフリーズ65SP ワカサギ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号または3号
メモ雨の中、昼の1時過ぎ頃に出発。なぜだか分からないがなんとなく釣れそうな予感、ただし、先日にバスを釣って以降なぜか全くシーバスが釣れず、その呪縛(?)が解けるとは思えなかったが。潮は大潮、夕方4時半前に満潮を迎える絶妙な時合。2時以降に安田くんと合流して鶴見川を一気に下る予定にしていたので、それまでにいつも釣っている上流部をさらっと探って見切ってしまおうと足早に釣り場に向かう。
樽町ポンプ場の第二水門のところに下りると、足場は水面から15センチ程度出ていてちょうどいい水位。周辺や水門の中ではイナが泳ぎ回っている気配があり、良さそうにも見えたが、一通り探るもシーバスの気配はなく、漂流ゴミが激しくて非常に釣りづらい。雨足が少し強くなるとともに下流の第一水門のほうから大量放水が始まり、ドドドッと水が足場伝いにも押し寄せてくる。それに驚いたイナが捕食者に追われたかのように逃げ惑い、見る見る間に澄んだ水の鶴見川本流に泥濁りの強い流れが入り込んでいく。その様は圧巻で、見とれているうちに潮の動きもあって水位が上がってきて、足場もあと少しで浸水するぐらいになりまた激しい異臭もしてきたので撤収した。
次に向かったのは鷹野大橋下ではなく矢上川合流点。ここは水位の高い時は張り出した足場が水没して釣りづらくなり思うように攻められないのだが、対岸の草の生い茂る高足場からなら流芯からプレッシャーの少ない岸際にかけてを攻められると思ってのポイントセレクト。到着してみるとここでも上流にあるポンプ場から大量放水が行われていて、その泥濁りの水が澄んだ水と押し合い圧し合いするようにして流れていた。そしてその濁りの境目を中心とした一帯にコイが大量に群れ、ざっと見ただけでも百匹以上はいるようで、そんな数のコイが水面で空気かエサか何かをいっせいに吸っていた。そこでポッパーを取り出し、コイがうようよいる中にキャストして引いてくる。反応する魚はなくハリにゴミや小さな虫の死骸らしきものが掛かってきたりして、コイはそれを捕食しているのかもしれない。そう思いながらポッパーを引き続けていると、ポーズの時に吸い込むようなアタリがあり合わせると乗った。なかなかの重い引きをする魚の正体はやはりコイで、いつものスレ掛かりではなかったので比較的楽にいなしつつちゃんと寄せてくることが出来た。玉網を使って取り込みメジャーを当ててみると、66センチと思ったよりも大きい魚だった。
さてその後はコイの入れ掛かり状態となる。ポッパーではさすがに出る魚は稀れだったのでバイブレーションやミノーに付け替えてコイのいる水面下を引いてくると、面白いように当たり、アワセを入れると面白いように走ってくれる。ただしそのどれもがおそらくはスレ掛かりで、しばらく走っては外れてしまうばかり。しかしながら10匹近くのコイの引きを楽しんで、自分としてはコイ用として買ったロッド、ダイワのモアザン70L-3の本領発揮(?)。ドラグを緩くしているために走られるが、特大でなければ中大型のコイは楽にいなしながら寄せてくるだけのパワーがある。そうしてそんな風に自分なりの釣りを楽しんでいると、そこに安田くんが登場。その時点では泥濁りの排水が川全面に行き渡っていて、しかもその濁りの中でもコイが水のようにいる状態だったのですぐにポイント移動。
矢上川の北綱島ポンプ場の水門のところに行き、ミノーを投げ入れるとすぐにアタリがあり掛かったが、これもコイですぐに外れた。安田くんも少し大きめのコイを掛けてしまい、しかしほぼ尻掛かりだったため思い切り走られて寄せるのに苦労していた。玉網でなんとか取り込もうとするとルアーだけが網に残って無事オートリリース。コイばかり掛かってシーバスがいても釣りにならないと判断してその場を見切り、そこからは当初の予定通り一気に下流に下って行く。
鷹野大橋から下流の途中にある水門などを少し探ってみたが全く反応はなく、末吉橋の下もホームレスの人が一人いて釣れそうにもなかったのでパスし、新鶴見橋の下に入って橋下の岸際から橋脚までの間を狙ってみた。すると底に当たったのかも知れないが2回ほど軽いアタリがあり、安田くんもギラッと銀鱗が光るのを一度見たと言う。シーバスの気配はここにはあるようだったが、しばらくやってみたもののそれ以上の反応はなく終わる。そしてそこから少し下流、元宮の水門のポイントに入る。ここにはいますよ、と安田くんが言い、私は何を思ったか凄い勢いで放水している水門の中にルアーを入れ込んで遊んでいた。すると安田くんにアタリがあり、その後すぐに乗った。水門からの流れのためかなかなか寄って来ず、コイかとも思われたが水面近くに姿を現したのはフッコ。フックが口から胸ビレにかけて掛かっていたためエラ洗いされることなくぐんぐん引いたのだろう。サイズの割りに時間がかかったがなんとか足元近くまで上げてきて無事玉網で取り込んだ。サイズを測ってみると54センチ1.3キロと、思っていたよりも大きかった。その後は安田くんがちゃんと蘇生をしてからリリース。久しぶりに釣ったと言ってかなり喜んでいた。
さてそのポイントは上流にあるポンプ場の水門同様、放水が激しかったのでその流れの周辺を含めると比較的スケールが大きいと感じ、しばらくあちらこちらを撃ってみたが反応はなかった。どうも今の時期の貴重な居着き型シーバスが1匹だけ、水門下流側の角にでも潜んでいたのかと思われる。そしてその後はJR鉄橋下やそのすぐ下流の水門などを探ってみたが、安田くんがセイゴらしきアタリを何度か感じたというだけで良型の気配はなく、そこで引き返すことにした。本当はもっと早めのペースでもっと下流まで下って行くつもりだったが、雨がずっと降り続いてそのためレインウェアに水が浸みてかなり寒くなったりしていたため、モチベーションが低下していたのだ。
引き返しながら途中反応のあったところを中心に攻めて行ったが、どこも全く芳しくなかった。安田くんがシーバスを上げたポイントと、新鶴見橋の下では間違いなく魚の反応があったので比較的念入りに攻めたが、ワッフル護岸のところで根がかりが頻発、ルアーリトリーバーで回収しようとしたがスナップが伸びてしまって失敗。エイトロックスナップという商品名で売られているスナップだったが、両開きなのが便利ではあるのだがネジレに弱いようでルアーリトリーバーとの相性が最悪。その後からは通常のライトスナップでルアーリトリーバーでの回収に成功、またほか何回か少し沖合いで根がかったがこれはラインを持って引っ張るだけでハリが伸びたり、ボウアンドアロー式根がかり回収法で楽に回収できた。
そして最後に樽町ポンプ場の第二水門に探りを入れてみたが、3投だけしてそれから雨が強くなってきたので納竿、夜7時半。
山口さんとスズキ65センチ、鶴見川にてミノーで 後閑くんとバス43センチ、鶴見川にてシャッドで ← 矢上川合流点で山口さんが出したスズキ。さすが秋の鶴見川期間限定アングラー。

→ 後閑くんが釣った鶴見川での貴重なグッドサイズバス。彼は前日にも79センチのスズキを上げている、まさにミラクルボーイ!

チームラリオの全メンバー
← チームラリオ横浜本部(別称鶴見川漁協)の面々。楽しい釣りをありがとう!
10

8

(日)
場所神奈川県横浜市鶴見川……早渕川合流点対岸・樽町ポンプ場第二および第一水門・矢上川合流点・上末吉ポンプ場水門周辺・鷹野大橋下〜下流、矢上川……北綱島ポンプ場水門・矢上川橋下
天候晴れ
状況水位非常に高い、水は澄んでいるように見えたが、それなりに濁っていて透明度も低かった
大潮、干潮11時30分(潮位64cm)、満潮17時25分(潮位201cm)、干潮23時47分(潮位28cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者安田くん、後閑くん、清水さん、大栗さん、山口さん
釣果謎の大物4匹バラシ
安田くん……謎の大物1匹バラシ(50cm級のバスかシーバス?)
後閑くん……バス1匹(43センチ)、イナ1匹(スレ)
清水さん……なし
大栗さん……なし
山口さん……スズキ1匹(65センチ)
ルアー・
パターン
謎の大物……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド 75F ゴールデンシャイナー)、ミノー(スミス D-コンタクト63 テネシーシャッドレーザー、ラッキークラフト ビーフリーズ65SP ワカサギ)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン2号または2.5号
メモ昼の1時半を過ぎた頃に家を出た。今日こそは釣るぞという気合いだけはあった。しかし、仕事疲れと不規則な生活リズムにより、背部痛と疲労感、胃もたれなど明らかにいつもとは違う体調。辛かったが、普通の人なら家でゆっくりしようというところを、私は釣りに出かける。そうこの日は鶴見川最後の日、私は転勤によりまた元いた大阪に戻ることになったからだ。そしてこの場所で釣りをしていて出来た釣り仲間全員が集まって釣りをするという、最後の一大イベントの日でもあった。
潮は大潮でかなり干満差の激しい日、夕方5時半前に満潮を迎える絶好の時合。釣りをしながら徐々に仲間達と合流する予定だったので、それまでにいつも釣っている上流部をさらっと釣って行く。気まぐれセイゴポイントでは水位が高いためにそこそこの水深があり、ルアーが全くアピールしない感じだった。魚の気配もなかったので早々に見切る。樽町ポンプ場の第二水門のところでは、足場が少し水没していて橋の上から親子がウキ釣りをしていた。私は護岸の斜めになった部分から水門と本流の合流点を探ったが、日中の非常に天気の良い中ではシーバスの反応は得られなかった。
矢上川合流点に向かうと、途中、鷹野橋人道橋の下でルアー釣りをしている子供2人がいた。聞くと狙っているのはバスとのこと。ほかにも合流点にかけての間にリール竿を持った釣り人が何人かいたりした。矢上川の河口でもルアーを投げているらしい子供がいたので、その場所はパスして上流の北綱嶋ポンプ場の水門のところに行く。しかし一通り探るも反応はなく、水位がいつもより高く水深もかなりあり、探り切れていない感じがした。対岸を見ると少し離れた辺りにこれまた釣り人がいたが、合流予定の仲間達のよう。水門周辺を見切り、矢上川橋の下を少しだけやってから対岸に行こうと自転車を走らせていると、不意に声をかけられた。以前、セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントで、玉網の柄を壊した日に一度会った若いお兄さんだった。調子はどうかと聞かれたので、最近は釣ってないと正直に答える。その後、矢上川橋の下をシャッドで探ったが、足元近くで掛かったもののドラグが出た後すぐに外れてしまう。
さてそれから対岸へ行き、仲間達と合流。ただ私はやはり体調不良により疲れが来ていたのと、根がかったりなどライントラブルの連続で何度もラインシステムを組み直したりしてストレスが溜っていたのとで、少し無口になっていた。仲間達は思い思いにルアーを投げていたが、やはり私を含め全員で6人と人口密度が高く、プレッシャーを与えるだけで釣れる気もしなかった。下流のほうに移動することになり、その時別のシーバスアングラー2人組が現れてちょうど入れ替わりとなった。鷹野大橋を渡って鶴見川の対岸側に移り、追い風に乗って自転車を走らせる。風が非常に強く、最初の一漕ぎを入れただけで延々と自転車は走って行く。途中、獅子ケ谷水門の少し上流のところに何人ものシーバスアングラーの集団がたむろしていて、そのうちの一人がなぜかしら合図を送ってきてくれた。行ってみると、以前セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントで、バイブレーションのボディピアスを前頭部にしていた日に一度会った通行人でかつ実は釣り人だった。その人を入れて6人ほどの集団は、風があまりにも強く釣れなくなったため休憩中だったとのこと。しかしその人自身も含め仲間内で2本シーバスを上げ、ほか1本は大物でラインブレイクによって逃げられたと言う。それなりにシーバスは上がってきているようだ。
しばらく話し込んでいるうち、知らぬ間に仲間達はどんどん下流に行ってしまった。山口さんだけが近場で釣りをしていたので近くに行くと、セイゴらしきアタリがあるというので釣らせてもらったが、どうもコイのスレアタリのよう。お互いしばらくそのポイントをやったが、あまりにも風が強くなってきて釣りにならず、下流に行ってしまった仲間達を追うことにした。私は途中で上末吉ポンプ場の水門が気になったのでやってみたが、ここも反応はない。一番先頭を行っていたらしい大栗さんからメールが入り、足場が浸水しているので長靴を調達して釣りに臨むとのこと。それで気になったので行ってみると、水道橋のあたりから足場が浸水していた。いくら満潮とはいえ、異常に水位が高い。そして風は下流向きに強く吹いていて、行きは追い風で非常に楽だが帰りが向かい風、自転車で帰ってくるのが非常に困難。そのことは全員が思ったようで、長靴作戦は中止して撤収、みんながみんな自宅に近い上流方向に戻ることとなった。
途中で獅子ケ谷水門の少し上流のところに寄ると、先ほどの集団はまだたむろしていて、様子を聞くとさらに1本上げたと言う。また上流に向かって歩いていった一番年配のアングラーが、テクトロで3本上げたと言って上機嫌で帰って来た。これはかなりの数の魚が上がって来ていて、しかも強風と波が強烈に当たるために岸際にいるということだ。その年配のアングラーは、最初の話で数には入れていなかったそうだが釣り始めにセイゴも1本釣ったそう。さらに聞いていると昨日の夜まで別の場所で釣りをした後、さらに今朝は芝浦で釣りをしてからここに来てとずーっと釣りをし続けているとか。かなりの強者揃い、面白可笑しい話がたくさん出た。そうして話し込んでいるうち、仲間達は少し上流で釣りをしていたが見切りを付けて上がっていってしまった。私はその後もかなり長い間話し込んで、ようやく陽が暮れて暗くなってきた辺りで釣りを再開することに。テクトロで3本という情報を元に自分のやり方でさらに丁寧に探ってみたが、やはり釣られた後なので何も出なかった。そして疲れが出てきたので鷹野大橋の下で座り込んでしばらく休憩。そこではベイトの気配もまばらでシーバスの気配もなかった。
しばらくして仲間達のいる矢上川合流点に行ってみると、山口さんが65センチのスズキを上げたと言う。さすがは秋の鶴見川だけを釣る期間限定アングラー、秋パターンのシーバスを狙って出したようだ。そして前日にここで79センチというほぼランカーシーバスをヒットさせた後閑くんが、なんと上流の北綱嶋ポンプ場の水門のところで43センチというグッドサイズのバスを釣り上げたとのこと。後閑くんの使用していたルアーは今日も昨日もラッキークラフトのベヴィシャッドの小さいほう、それからすると最初からデカいのを狙っていたわけではないよう。みんなからミラクルボーイと呼ばれ、なぜかしら魚運の強い男としてメンバー全員の脳裏に刻まれることとなった。それからもみんな思い思いにルアーを投げて釣りをしたが、それぞれ帰る時間が迫ってきたので納竿とすることに。そして、チームラリオ横浜本部、別称鶴見川漁協の全メンバーで記念撮影を行い、最後の別れの言葉を交わした。
私はこの川の夏の攻め方はほぼ心得ることが出来て、そこそこの釣果も得られたが、秋になると全くパターンが読めず攻め方も分からなくなってしまった。以前上流でバスを釣って以降、パッタリとシーバスが釣れなくなるという不思議な呪縛(?)にかられてしまっていた。それが悔しくて、帰り道に一人になってから、鶴見川での初シーバスを釣った樽綱橋下流のポイントに入ってみた。ラリオ式岸壁トレース釣法で一通り探り、反応がないことを確認。この時点で悔いはなくなったが、最後に樽町ポンプ場の第二水門に少しだけ探りを入れてみた。いつもシーバスが出るところでの3投目、グッと重くなりドラグが出たが、きつめにしていたためにフックアウト。その後のダメ出しの一投で根がかりし、ルアーをロストしたため納竿。時間は夜9時を大きくまわっていて、ついに「呪縛」が解けることはなかった。
コトヒキとチサちゃん、由良川にてスプーンで ヒラセイゴと元気くん、由良川にてミノーで ← 私が釣った20匹の中で最小サイズのコトヒキ。写真では魚が背中を向けていて不細工だが、チサちゃん同様可愛らし過ぎ♥

→ 久しぶりに釣ったヒラセイゴ。それを持っているのが元気くんである。
10

14

(土)
場所和歌山県由良川……第二由良橋上流〜由良橋下流
天候晴れ
状況川の水はとても澄んでいて、海側の水は少し濁り気味だった
小潮、満潮14時39分(潮位149cm)、干潮17時14分(潮位146cm)、満潮19時10分(潮位147cm) <和歌山 下津>
同行者元気くん
釣果ヒラセイゴ1匹、チヌ1匹(幼魚)、メッキ4匹(ほかバラシ数匹)、コトヒキ20匹(ほかバラシ多数)、フグ3匹
元気くん……コトヒキ1匹
ルアー・
パターン
ヒラセイゴ……ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー)、チヌ……小型スプーン(メガバス スプーンXトゥイッチャー3g ワカサギ)、メッキ……小型スプーン(メガバス スプーンXトゥイッチャー3g ワカサギ)、ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー、ティムコ シュマリ55SS 赤金)、コトヒキ……小型スプーン(ヨーヅリ エリアスプーン3g 金、メガバス スプーンXトゥイッチャー3g ワカサギ)、ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー)、バイブレーション(ラッキークラフト ベヴィバイブレーション50SP ライムチャート)、フグ……小型スプーン(メガバス スプーンXトゥイッチャー3g ワカサギ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
メモ10ヶ月ぶりに田舎に帰り、実家の前を流れる川で久しぶりの小物釣りに興じた。釣り始めたのは昼過ぎ3時前頃、川沿いを歩いて下って行くと一年前に一緒に釣りをした地元の少年と再開。元気くんという名前の小学6年の男のコで、後から自分の釣り竿だけ持ってきて前と同じように私からルアーを借りて傍らで釣りをした。
期待できる獲物はおそらく手の平サイズの小魚ばかり、それをたくさん釣って、最近数釣り出来ていない鬱憤を晴らす狙い。ただし良型のシーバスが入ってくることも考えてタックルはいつものシーバスロッド、ダイワのモアザン70L-3のまま、リーダーの号数だけを少し落とした。ランカーシーバスはもちろんシイラすらも狙えるようなパワーのあるロッドだが、ティップがしなやかなためそれなりには仕事をしてくれた。ただし、フッキングは良かったもののやはりハジキやバラシが多かった。
最初はシャローで小型のペンシルベイトを投げていて、ルアーと同じか少し小さいぐらいの魚がたくさんチェイスしてきた。魚種はコトヒキで、魚のサイズに合わせて小型のスプーンに替えたものの、それでもルアーが大きいのかなかなか掛からない。小刻みなトゥイッチを繰り返して何とか食わせたが、サイズは手の平大どころか数センチ程度の幼魚。しかもチェイスは激しいながら海の魚らしくルアーの見切りが早く、小物ながらなかなか手をこまねく獲物達だった。そんなわけで小学生でルアー釣り経験のほとんどない元気くんには全く釣れず、私も思うようには釣れなかった。それでも数匹かのコトヒキを上げ、チヌの幼魚が小さな群れで泳いでいたのでその中から1匹だけ釣り上げることが出来た。そうやって釣った魚達は、元気くんの妹のチサちゃんが水を汲んだバケツを持ってきて入れてと言うのでそこに入れてあげた。
下流のだんだん深くなっているほうに少しずつ下りながら釣っていくうち、サイズアップして10センチ強のものが釣れるようになり、またメッキも釣れてきた。橋桁の向こうの澱みをミノーで狙うと少し手応えのあるものが掛かり、激しいエラ洗いを繰り返してヒラセイゴも釣れた。サイズは20センチ程度だったがやはり引きは強く、海の魚の中で私が最も好きなターゲットでもある。マルセイゴより捕食がうまくて引きも強く、セイゴの段階から岩陰などのストラクチャーに着いたり警戒心も強かったりする魚で、ルアーには下から食い上げるような派手な出方をする。その後はメッキを何匹か追加し、バケツに入れてみたがヒラセイゴはすぐ飛び出してしまうので逃がしてやり、メッキもすぐ弱ってしまうので逃がしてやった。小さなバケツだったのでだんだん魚の密度が増してきて魚で真っ黒になり水も汚れてきて、時々水を替えながら様子を見たりしていたが、ちょっと弱ったなと見えたらすぐさまその個体から逃がしてやった。
そんなわけで4種類の魚を釣ったので五目釣り達成を狙い、さらに下流のほうに行った。満潮になると水に浸かってしまう狭い足場があるのだが、この日は小潮でしかもほとんど水の動かない時間帯、それでもこの川の河口近くは水の動きが活発で、数分置きに何センチか上げたり下げたりを繰り返す。それで足場のところも水に浸かったり出たりを繰り返し、普通の靴では入って行けなかったので堤防に階段があって降りられるところからだけ釣りをした。狙いの5種類目はフグで、こちらも渋くてなかなか掛からなかったもののスプーンのただ巻きにて何とか3匹掛け、一応五目釣りを達成。
そして夕方の5時をまわったところで元気くんと妹のチサちゃんは帰って行き、その時点で釣ったコトヒキの数は17匹だった。せめて20匹きっちり上げようと自宅方向でもある上流に戻りつつさらにコトヒキを狙った。この時点ではそこそこ勘を取り戻していたのでミノーでほぼ思うように釣ることが出来、簡単に3匹を追加して納竿は6時前。小さな小さな獲物達ばかりだったが、総水揚尾数29匹と久しぶりに超セコ数釣り師の面目躍如(?)といったところだった。
ラリオとチヌ23センチ、有田港川にてミノーで ともあきとウグイ、有田川にてスプーンで ← 完全シーバス狙いの外道、チヌ23センチ。

→ ともあきは初ウグイを見事狙って釣り上げた。
10

15

(日)
場所和歌山県有田市有田港、有田港川……河口〜国道42号線下、有田川……有田港横・有田中央大橋下流
天候晴れ
状況有田港と有田港川……水は少し濁っていて、水位が高めだったため有田港は足元から水面までが30センチ程度だった。有田港に注ぎこむ水路にも奥まで水が入っていた
有田川……水はとても澄んでいて水量も平常通り
小潮、干潮6時57分(潮位71cm)、満潮15時41分(潮位154cm)、干潮22時7分(潮位131cm) <和歌山 下津>
同行者ともあき
釣果メッキ3匹(20cm級)、チヌ1匹(23cm)、キビレ1匹、アユ2匹、謎の魚1匹バラシ(セイゴかメッキ?)
ともあき……メッキ3匹、キビレ3匹、ウグイ1匹
ルアー・
パターン
メッキ……2インチワームのジグヘッドリグ(バークレー パワーホッグ2インチ)、小型ミノー(ティムコ シュマリ55SS 赤金、スミス パニッシュ70SP ワカサギ)、チヌ……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB キビナゴ)、キビレ……小型シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド60SP ビームスグリーン)、アユ……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SP ワカサギ)、バイブレーション(ダイワ TDバイブレーションSPスローシンキングチューン チャートリュース)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: TORAY SALTLINE SEABASS PE0.8号12lb.(PEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモ11ヶ月ぶりに有田川周辺のシーバス狙いに昼前から出かけた。昼前とはいうものの、クルマでの移動と昼食に取られた時間があったので釣りを開始したのは実質昼過ぎ1時頃から。最初は、前情報なしに有田港から探りを入れてみた。
まずはメタルジグで岸ジギを試してみるが、足元にはシーバスはおらずチヌやキビレの幼魚がいた。ルアーをシャッドに替えるとそれらの魚が群れをなして興味津々に寄ってきたが、バイトはせず、トゥイッチを入れると逃げてしまう。足元から船下に狙いを変更し、停泊している船より向こうにキャストして、船の際ぎりぎりや竿先を船の下に突っ込んで出来る限り船下を通るようにして引いてくる。そうやって探りを入れたものの反応はなく、ここ有田港ではとある船の下にのみシーバスが潜んでいるのだが、これもこの日は50センチクラスが1匹のみでルアーに食い気なく追いかけて来ただけ。ともあきもすぐ後で同じ場所をミノーを引いていたが、これもルアーに着いて来ただけだったよう。停泊している船を端から順に探っていったのたがやはりシーバスの着き場はその場所だけで、途中で切り返して一度二度探りを入れたところにワインド釣法を試してみたものの、これには全く何の反応もなかった。
その後は船着き場の逆側に移動、足元の岸壁のシェードを狙ったが、追いかけてくるのはどれも25センチから30センチのやや小型のチヌばかり。ルアーには興味を示して寄ってくるが、何分普通のハードルアーにはバイトしない。数メートル間隔で船を固定するためのロープが張り巡らされていて完全なオープンウォーターではなく、とても釣りづらい場所なのだが、岸壁のシェードと組み合わさってストラクチャーとなるそれなりにいいポイント。しかしいつも潜んでいる良型のシーバスの姿はこの日はなかった。
有田港の外側に出て、海のような有田川本流のほうを狙ってもみたが、こちらもキビレの幼魚や小型のチヌばかり。ほかにときどきボラやコッパグレ、ハゼ系らしき魚も見られたがどれをからかってもバイトには至らず。一度チヌを釣ってみようと2インチのパワーホッグが付いたジグヘッドを投げてみたら、そのうちいきなり横から現れてメッキが食い付いた。あまりにも唐突で姿も全く見なかった魚だったのでかなり驚かされた。その後ジグヘッドをサイズダウンしてキビレの幼魚も狙ってみたが、これはやっているうちに根がかりして、回収できたもののハリが折れてしまったのでやめにした。ともあきはその間ライントラブルを起こして慣れないノットを組んだりしていた。
それで有田港の内側に戻って港に注ぐ水路を遡って行き、小振りのシーバスでもいないものかと探りを入れ始めた。そこは前々から目を付けていたポイントだったのだが、キビレの幼魚の魚影が濃く、ともあきはルアーをサイズダウンしキビレを何匹か釣り上げた。私はあくまでシーバス狙いだったのでサイズダウンせずに釣りを続け、キビレが何度もルアーを追って来たりしたもののそれはバイトに至らず。得意の岸壁トレース釣法では全く反応がないが、対岸ぎりぎりにアップクロスに投げて引いてくるとキビレが追いかけてくる。さらに上流のほうに行くと水門があって、そこでまた別の支流と分かれその支流は道路の下に入っていっているという絶好のポイントだった。しかし水門の中と周辺や道路下などを狙ったりしたもののシーバスからの返答はなく反応はキビレばかり。水門の上流側に行きさらに続く水路を遡って行ったが、途中からキビレの反応がなくなった。それとともにボラの姿もなくなったが、また少し離れた上流に行ったところに、ボラがちょっとした群れをつくっている箇所があった。
そここそが最後の狙い目かと、ボラの群れの脇に投げ入れるとゴツンッというアタリ。小さいながらも待望のシーバス、と思われたが寄せて来て上げてみると20センチ強のキビレではないチヌだった。その後もその水路が道路下に吸い込まれていっていたので、道路下の奥までルアーを投げ入れてみたが返答はなし。そこで切り返し、今度はルアーをサイズダウンしてキビレ狙いに変更。しかし、追っては来るもののなかなかバイトに至らない。やっているうちにコツは分かってきて、キビレやチヌはルアーが中層にあるうちはほとんどただ追って来るだけだが、竿先まで近付いてきてルアーが浮き上がってくると激しくチェイスするようになる。そこでわざと途中から竿を立ててルアーを中層から浮き上がらせてくるように引くと、ミスバイトの連続ではあるものの何回もバイトが得られるようになった。クロダイ系のルアー釣りにポッパーが使われる理由がよく分かった気がした。そうやって小さめのシャッドでもなんとかバイトに持ち込み、1匹だけ釣り上げることが出来た。ともあきのほうは3匹を釣ったわけだが、私がシャッドを使ったのに対して小さいミノーで泳層が浅めだったことと、アクションが良かったのかも知れない。私が使ったのはラッキークラフトのベヴィシャッド60SPでアクションは決して悪くないだろうが、ともあきが使ったミノーは古えの名作ミノー、レーベルミノー5センチ。派手めなウォブリングをするルアーで、最近流行のMリグ釣法でもラパラが使われるし、そんなクラシカルなミノーがクロダイ系にはいいのかも知れない。
それからは15時半を過ぎ時合が来たので有田川の上流のほうに向かった。上流といっても海からそう離れておらず潮止めの堰があってシーバスが上って行ける最上流部で、潮の高い時には海水が入り込んでもくるポイント。途中釣り具店に寄って情報を仕入れてみたが、シーバスの情報は今のところないとのこと、まだ時期が早いのか。さてポイントに着くと、久しぶりにウェーダーを履いて入水、これがなかなか足腰に来てけっこうな刺激で、少々疲れた。まずは堰のすぐ下から攻め始め、満潮とはいえ小潮の水位の低い時だったので川の流れがかなり強い荒瀬だった。私は一度ライントラブルを起こしてそれを直したりしていたが、ともあきはなんといきなり魚をヒットさせた。そして難なく取り込んだ獲物を見ると25センチほどのウグイで、ルアーはスプーン、初めから狙って釣ったとのこと。ともあきにとってはそれが初めてのウグイで、一度釣ってみたかったのだと言う。それから少しずつ下流に下りながら釣って行き、激流ともいえる瀬の中で私にもヒット。しかし、最初のアタリと突っ込みの激しさからちょっとしたサイズかと思いきや、その後はすぐに寄って来て、シルエットは今しがたともあきが釣ったウグイと同じぐらい。上げてみるとなんとそれはキレイなアユだった。
それからも下流に下って行き、川の様相を確認すると昨年とは岸の様子や瀬の深さが一変しているのが確認できた。ほぼ一年の間でゴロタが動いたり堆積し、岸も形が変わって草が背丈よりも生い茂るようになっていた。そうやって少し深くなったところを探っていると、底に当たっているのかコツコツ、ゴツゴツという感触が伝わってくる。しかし、重めのゴツゴツに対して軽めのコツコツは魚のアタリのよう。それでルアーを思いきりサイズダウンさせてトラウト用ミノーに替えると、なんとメッキが釣れてきた。20センチクラスで昨日釣ったものとは大きさも引きも違う。エラ洗いをしないのでセイゴでないことは寄せてくる途中でわかったが、こんなところにメッキがいることに驚かされた。
そしてともあきもルアーをサイズダウンしてメッキを釣り上げ、私はシーバス狙いでルアーをサイズアップしバイブレーションに替えたところでヒット。しかし寄せてくると難なく寄ってきて、上げてみるとまたまたアユ、友釣りで言うところの見事な背掛かり(?)だった。ちなみにその前に釣ったのは頭のほうに掛かっていた。それから少し小さめのミノーに替えて少し浅いところを引いているとまたヒット、今度はセイゴか?と思われる引きだったがジャンプされてバレてしまった。ジャンプでバレたのでその後しばらくはセイゴだったのだと思っていたが、それから全くセイゴがヒットしなかったのでメッキだったかも知れない。口に掛かっていて鋭い銀色に光っていたことだけが分かったのでアユやウグイではないだろう。
陽は暮れて少しずつ暗くなってきていたが、ともあきがまたまたメッキをヒットさせる。そしてそのメッキに別のメッキが付いてきていたのですかさずその近くにルアーを投げると、私のルアーにも別のメッキがヒット。それが最後になったのだがダブルヒットになった。それからはだんだん暗くなっていき、ルアーがほとんど見えなくなるまで少しずつ水の中を下流に進みながら探っていったが、シーバスを釣り上げることはかなわず。まだ時期が早いのかも知れず、それか潮が小潮だったためシーバスが上がってきていなかったのかも知れず。そしてポイントの様相が激変していたため、これは再調査とさらなる探索が必要と痛感。少し間を置いてまた来ることを決め、夕方6時半に納竿した。
ラリオとスズキ61センチ、鶴見川にてミノーで
→ 今年最後の(と思われる)鶴見川シーバス。
10

21

(土)
場所神奈川県横浜市鶴見川……新羽橋上流流作水門・樽町ポンプ場第二および第一水門・矢上川合流点・鷹野大橋下〜獅子ヶ谷水門上流
天候晴れ
状況水位通常、水は澄んで見えたが透明度は低かった
大潮、満潮4時34分(潮位190cm)、干潮10時31分(潮位66cm)、満潮16時29分(潮位195cm)、干潮22時50分(潮位34cm) <神奈川 鶴見/末広>
同行者なし
釣果スズキ1匹(61cm)、コイ1匹バラシ(スレ)
ルアー・
パターン
ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SP ワカサギ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ仕事での出張と旧居の退去手続きなどの所用で横浜に3日間滞在することになったため、その間の空き時間を使って鶴見川で釣りをした。チームラリオの一部を除いたメンバーも集結予定で、私は昼の3時半過ぎに家(横浜の旧居)を出た。潮は大潮、夕方4時半の満潮からひたすら下げ続ける絶好の時合。
いつもとは趣向を変え、新羽橋から下流に下って行く際に左岸を通り、数百メートルほど行ったところにある小さな水門のポイントに竿を差してみた。満潮が近かったので水深もそこそこあり、もしかしたら魚が入っているかもと思ったからだ。小さめのミノーを付け、メインラインを巻き替えたばかりだったので慣らしの意味で適当に本流側に向け軽くキャスト。何度か投げてみて硬く感じたはしたがトラブルになるような感触はなかったので、水門の外側から徐々に中へと攻め始める。水門の両脇のコンクリート護岸、そしてそれにボサが覆いかぶさったところ、上に架かっている橋の橋桁、水中の粗大ごみなどが水面に突き出たようなところなど、ミスキャストの許されないところをタイトに撃ち込み、速めのただ巻きや軽いトゥイッチを織り交ぜながら引いてくる。ストラクチャーの際ぎりぎりや、1メートル間隔に並ぶ橋桁の間を射抜いてその向こうの対岸ぎりぎりに着水させるなど、完璧なキャストでルアーを通せるところは全て探りを入れたものの、返答はなし。
次に向かったのは樽町ポンプ場の第二水門、水位は高く平らな足場はもちろん斜めになったところも一部水没していた。いつも入るところにはエサ釣りの親子がいたので反対側に入り、水門の中から外側まで一通り攻めるが反応なし。第一水門のほうに行くとボラやイナがたくさんいたが、それにスレ掛かることはなく、水門奥を攻めるとコイが背掛かりになったが、しばらく暴れてから外れた。このポイントも最初に入ったポイント同様タイトなキャストで攻めていったが、この日はシビアなキャストが比較的きっちり決まり、それだけでもとても気持ちが良かった。そしてまたこの川で釣りをすることが出来たことが幸せだったような気もしてきた。鶴見川の釣りはコイに始まりコイに終わる。今日はそれだけでいいかもとさえ思った。
その後はまた趣向を変えていつもパスする鷹野橋人道橋の下に行き、投げられるところを一通り手早く探った。ロングキャストし、少しずつ歩きながらリトリーブする。竿先の位置を上下左右に変え、リトリーブスピードを変え、ただ巻きだったりトゥイッチを入れたり、ストラクチャーをうまくかわすようにしながら、そうやって釣っていくうちにふとしたことに気付く。こういう釣り方は一般的なシーバスアングラーとはちょっと違うかも知れない。特にキャストした後、じっとしてないで猫のように足音を全く立てずに歩きながらリトリーブする辺り、同じようなことをするシーバスアングラーはなかなかいないのではないかと。川で足場のいい岸辺に立ってバスを釣ったり、渓流でトラウトなどを狙う時の私の釣り方だが、どちらかと言えば渓流でトラウトをルアーで狙う人の釣り方だ。常吉のルアーデザイナーでありダイワのエンスー向けバスロッド、ハートランドZのプロデューサーでもある村上晴彦氏も同じような釣り方をするが、おそらく多分に私は氏の影響を受けてはいるが、別に真似ようとしてそうなったのではない。自然の成り行きでもっと数を釣って良型も釣りたいという想いから、効率良く効果的にルアーを引こうとして結果的に同じ釣り方になっていったのだと思う。だから倣ったわけでもないのにキャスティングフォームも全く同じで、これも真似たのではなく、軽いルアーを遠くに飛ばそうとしているうちに結果的にそうなったもの。逆に初めて氏が釣りをしている映像を見た時、自分と全く同じキャスティングフォームだったのにビックリしたぐらいだ。
さて魚の反応がなかったので早々に見切り矢上川合流点へ。しかし、まだ陽が高いというのにシーバスアングラーの姿があちらこちらに見えた。合流点の鶴見川上流側に2人か3人ほど、矢上川の北綱島ポンプ場の水門にも2人、そして対岸つまり鶴見川下流側にも2人か3人ほどがいた。中にはハゼかコイのぶっこみ釣りをしているらしき人もいたが、あまりにもプレッシャーが高く居心地が悪かったので、シーバスアングラーが普通攻めない葦際をちょろっと探ってから早々に移動、対岸の鷹野大橋下に向かった。
橋脚の周りを探ってみたが何の反応もなく、しばらく釣っていると下流のほうからいつもここで会う年配のハゼ釣り師が歩いてきた。大阪に転勤したんじゃなかったの?と言われ、出張で来たので空き時間を使って釣りに来たと答え、それからしばらく話をした。どうもハゼもだんだん数が減ってきて、いよいよ釣りものがなくなってきたらしい。それでほかの趣味をやらないといけなくなってきたと言う。コトヒキもあれから見なくなったそうで、確かに最近はめっきり涼しくなって鶴見川での小物釣りは厳しいかも知れない。
年配のハゼ釣り師と別れた後は下流に少しずつ下りながら釣っていった。沖合いは全く考えずに岸際だけを攻めていく。すると少し遠めの下流のほうで釣り人らしき人の姿を発見。ずっと岸際に立っているので釣りをしているのは間違いなく、私が少しずつ釣り下っていくと向こうもテクトロをしているのか釣り下っていき、シーバスアングラーのよう。それで自転車に乗ってその人のいる方に向かい追い付くと、なんとバイブレーションのボディピアスをしていた日に会った通行人かつ釣り人。そしてまたまたなんでここにいるの?と聞かれたので、出張で来た旨を答えた。そしてそうやって話していると、その人が足元の護岸際でヒット。テクトロで小さめのシャッドを引いていたそうで、岸に沿って下流に走っていくのでそれに合わせて玉網がある下流のほうに向かって行った。岸際にまだいるんだなと思い、私はその後をゆっくり追うようにして半テクトロ半ラリオ式岸壁トレース釣法で探っていく。しかしなかなかアタリはなく、通行人かつ釣り人のその人もかなり遠ざかってしまったので自転車をつきながらのテクトロで手早く行って追い付くと、シーバスではなく小さめのコイだったとのこと、残念。
それからは傍にいたその人の友達とも話をしたが、ハンドメイドでルアーを作って釣りをしているという人で、作品を見せてもらうとかなり凝ったカラーリングでなかなかの出来映え。そしてその2人と3人で釣り談義に花を咲かせながら一緒に釣りをした。私が何か重いゴミを引っ掛けてしまい、抜き上げられずに困っているとお得意の自作ルアー回収器で助けてくれ、上げてみるとそれはカバンで、中に2センチほどのハゼの稚魚が数匹入っていた。その後も釣り談義は続き、釣りのほうは適当に投げて巻いているだけでほとんど話ばかりして盛り上がり、そのうち陽も完全に暮れ満潮も大きく過ぎてしまった。そうすると潮もだいぶ引いてきて、底が干上がってきた。セイゴ・フッコ・スズキ爆釣ポイントでは岬状の部分が2つ現れ、そのうち沖のほうの底も浮き上がってきた。そしてその様子をじっくり観察。最近にもこの辺で水深がある時に何気に投げたら何匹か釣れたとのこと。
そうやってポイント観察をしていると、深くなっているところでも水深30センチにも満たないぐらいにまでなってきたものの、一瞬岸際のほとんど水溜まりと言えるようなところでボイルらしき水の動きが発生。もしかしてシーバスかもと言うので、もうタックルを片付けてしまった2人の代わりに投げてみると、一投で出た。本当に浅い場所でそれほど引かなかったもののランディングには手間取り、無事取り込んでみると思ったより大きい61センチのスズキだった。計測と写真撮影に手間取ったため少し弱らせてしまい、蘇生にはかなりの時間を要してしまったが、鶴見川今年最後の(と思われる)シーバスに感慨もひとしお。そして思わぬところから出たことに3人とも驚いた。
その後周辺の地形を探る意味であちらこちらにルアーを投げて引いてみると、思った以上に水底に変化があり、また全般的にかなり浅くところどころが深くなっていることなどがわかった。そして投げられるところに一通り投げて2匹目のどじょうがいないことを確認し大体の地形を把握したら、その時点で夜の9時半頃だったので2人は帰っていき、私はチームラリオのメンバーと合流するため上流に向かったが、すでにみんな引き揚げてしまった後だった。
そのため最後に樽町ポンプ場の第二水門周辺にだけ寄ってみたが、干潮で水がほとんどなく、岸際に近づくとそこにいた2、3匹のボラが逃げていった。浅かったので付いていたミノーのままで探りを入れたが、3投目にさすがに根がかりしてラインブレイクでロスト。納竿は夜の10時頃だった。
10

29

(日)
場所大阪府神崎川……吹田橋下〜新大吹橋下
天候晴れ
状況水は透明度の低い緑色、新大吹橋辺りからは海水のようで比較的透明度が高かった
小潮、干潮5時32分(潮位40cm)、満潮15時33分(潮位139cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果セイゴ1匹
ルアー・
パターン
ジグヘッドリグ(マーズ ドリフトシャッド55 チャートゴールド+オーナー カルティバドリフトアックス6g)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号
メモ転勤で大阪に引っ越して初めて大阪の釣り場に出かけてみた。場所は自宅から一番近く歩いて行くことの出来る、淀川水系の神崎川。昼食後の昼1時前頃に出て、家から道を一直線に行ったところにある吹田橋のポイントから釣り始めた。両岸が完全護岸されていて目に見える変化は何一つないポイントがずっと続く川だったが、岸際を岸壁トレースで攻めたり、橋桁周りをタイトに攻めたりしてみた。水深はさほど深くも浅くもなく1メートルと少しぐらい。しかし、漂流ゴミが多く非常に釣りにくく、横浜の鶴見川とロケーション的にも良く似ている。
前情報は何もなし、完全に自分の探査能力のみに頼った釣り。河口からは約15キロ、海からは完全に繋がっているため、シーバスはいてもおかしくない。あとは上流のほうでバスが釣れるらしいという過去の情報があるのみ。しかし、さすがに釣り人の姿は全く見ず、そして魚の姿も見えなかった。得意のシャッドで岸際を攻めていくが、キャストがいまいち冴えず精度が定まらない。沖合いに投げてみても思うように飛距離が出ず流れのど真ん中までしか届かない。そうこうしているうちコイの気配は感じることができた。流れの真ん中辺りで時おり水面が動いたりし、その辺りを引くとルアーが魚に当たってそれを嫌がって逃げたらしい感触が伝わってきた。また、大きく波紋を出したり跳ねたりするコイも稀れに見えた。しかし、鶴見川ほどの濃さではない。
歩きのみでの攻略だったので岸沿いのポイントひとつひとつを洩らさず探って行くことが出来た。しかし、どこからも魚の反応はなく、どんどん下って行ってウィードが群生するところまで来ると、表層で数匹のコイが群れて泳いでいるのを見た。そこではシャッドやバイブレーションなど潜るルアーを引くとウィードに引っかかって釣りにならず、あまり潜らないミノーに替えてみたがそれでも引っかかってきた。ミノーをコイの目の前にプレゼンテーションしたがやはり嫌がって逃げて行く。トップなら引っかかることはないだろうとポッパーを投げてみたが、はっきり言って釣れる気がしなかった。
そこからまた少し下流に行くと、私の姿に驚いて水面で身を翻した魚がいた。鱗は銀色で、体高もありシーバスのように見えた。しかし、何の魚かははっきり判別できなかった。それから大きなボラが泳いでいる姿を2、3度見て、ちゃんと海から魚が入って来ていることに一安心。しかし、小さなボラ、イナなどがおらずベイトフィッシュも皆無で、なかなか厳しいフィールドであることを思わせられた。
さらに下流へと向かい、かなり歩いていったところでちょうど大きな橋があったので、そこを渡って折り返し地点とすることに決めた。そしてその橋の下で釣りをしていると、水の違いに気が付いた。透明度が高くなってウィードもなくなっている。海水が濃く入って来ている、いわば淡水と海水の境目がその周辺にあるようだった。そして、少し沖合いの何もない宙層にサスペンドしている魚を発見。背中に大きな傷か鱗の剥がれ落ちがあり、ボラかと思ってルアーをプレゼンテーションしてみると、それはシーバスで完全ニュートラル状態、ルアーには見向きもしない。見ていると上流に向かって少しずつ移動してはサスペンドする。追いかけてさらに観察してみたが、この完全ニュートラル状態の魚は釣れない。しかし、シーバスがちゃんといるということがわかった。その橋の下では唯一釣糸を垂れているエサ釣りの釣り人がいたので、その邪魔をしないように距離を取って橋桁周りなどを攻めたが、反応はなく、対岸に渡ることにした。
先ほどの完全ニュートラル状態のシーバスと、ベイトフィッシュが皆無なこのフィールドの状況を鑑みて、ルアーは通常のハードルアーからワインド釣法対応のソフトルアーにチェンジしていた。そして、橋桁周りを中心にして攻めてみると、手元近くまで引いてきたところでごく小さな魚が釣れてきた。手の平サイズのセイゴで、それが私にとっては大阪初シーバスとなった。以前10年間住んでいた間、シーバスを狙った釣行は何度かしたもののポイントも釣り方も分からない時に適当に釣り場を巡っただけだったので、釣れた試しはなかったのだ。それからは何艇ものカヤックが往来しルアーを投げるタイミングを図りながら攻め続けたが、それ以上の反応は得られなかった。
折り返し地点からは元来た上流のほうに向かいつつ探って行ったが、だいたいのこの日この川の特徴やポテンシャルが掴めていたのでそこからは手早く釣っった。途中、城東貨物線の橋の下のポイントに入ると、怪しげな声を出している怪しいおじいさんがいたが、気にせずに橋桁周りを攻めた。そしてそのおじいさんを回避して上流側にある水道橋の下のポイントに入って橋桁周りを攻め始めると、おじいさんが声をかけてきた。
この場所で生まれ育った人らしく、年寄りの話は聞いてしばらく時間が経ってから良く分かるんだと言って教えてくれたのは、コウモリが飛び回り始めるタイミングやこの川に棲む鳥達の話、橋桁の設計にまつわる話。夕方暗くなってからマンションや街灯などの灯りが点くと、ハトやスズメがいなくなってコウモリが出てくるのだと言う。そしてカモやカワウ、シラサギなどのたくさんの種類の水鳥がいるが、冬になると海のほうからカモメが50羽ほど上って来るとか。城東貨物線の橋桁と水道橋の橋桁が上流下流にちょうど並んだような位置になっているが、それは水道橋のほうの橋桁をあまり太く強くしないで経費がかからないように済ませた一つの工夫で、さらにその水道橋の橋桁の上流側と下流側に整流用の桁が設けられているのも、強い流れに押されて壊れるのを防ぐためだと言う。上流にある阪急線の橋は大正時代に作られたものだが、その長い年月の間に少しずつ水底が変化し、橋桁は元の位置からずれてしまっているとも言う。嘘のような本当のような興味深い話を聞かせてくれた後、上機嫌になったのかまた見たら声をかけてくれと言ってそのおじいさんは去って行った。
次に上流から原付に乗って下りて来たバスアングラーと遭遇。釣果を聞かれたのでセイゴが1匹だけ釣れたことを答えると、上流の神崎川と安威川が合流しているところでシーバスが釣れてビックリしたことを教えてくれた。
さてそれからは向こう岸にいた時に気になっていたポイント、唯一の流れ込みで下水処理場の水が勢い良く流れ込んでいるところを攻めてみたが、しつこく探ったみたものの何の反応もなかった。時おり水面を動かすコイらしき気配にルアーを投げ入れてみたりするが、やはり当たりもかすりもしない。最初に入った吹田橋の対岸側で、スロープになった橋桁以外の唯一のストラクチャーも攻めてみたが、何も起こることはなく、最後に吹田橋の橋桁周りや灯りに照らされた部分と影の境目周辺を探ってみて、夜の7時頃に納竿とした。
10

31

(火)
場所大阪府神崎川……高浜橋下〜阪急京都線橋下
天候晴れ
状況水は透明度の低い緑色、相変わらず漂流ゴミ(ウィードや草)が多かった
長潮、満潮16時18分(潮位144cm)、干潮22時22分(潮位98cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
メモ休日のこの日、昼からの用事を二つ済ませてからまた神崎川に探りを入れに行った。夕方の5時でこれから少しずつ光量が落ちていく頃合。前回釣り始めた吹田橋のすぐ上流にある高浜橋の下から、今度は上流に向かって釣って行く。やはり水深は深くも浅くもなく、相変わらずウィードや草などの漂流ゴミが多い。
高浜橋のすぐ上流には安威川との合流点があり、前回会った原付のバスアングラーがそこでシーバスが釣れたと言っていた。地形的に見てもその情報からもそこしかないと考えていたので、そのポイントに向かってシャッドで広く探りながら近付いて行く。合流点の近くには何匹ものカモ達があちらこちらに思い思いに散らばって浮かんでいたが、ルアーの着水点が近付くにつれ遠ざかっていった。その辺りではコイらしき魚の気配があり、水面がゆっくりと少し動いたりもした。そして、合流点の岬状に突き出た部分を攻め始めると、そこでいきなりボイルのような波紋が広がった。周辺を一通り探ったがシャッドではゴミを拾うばかりで、それではとポッパーに替えてみたが何も出ない。しかし、おそらくコイではない何物かが潜んでいるに違いない。
そこからさらに神崎川を上って行くと、向こう岸の護岸に変化がある箇所がいくつかあった。それほど遠投の利かないルアーでも、フルキャストでちょうど対岸ぎりぎりに届き、タイトキャストが気持ちよく決まっていく。珍しくエサ釣りをしているらしい人の姿が向こう岸に見えたのでその周りだけは避け、ずっと対岸ぎりぎりを撃って探って行ったが、ここでは魚の気配はなし。また、もう暗くなっていたので岸際の変化などもはっきり目では捉えられなかった。
さらに少し上流に行ったところは、川幅が少しだけ広くなっていた。ここも対岸に向かってフルキャストしたり、流芯に投げてみたり、手前の岸際を引いてみたりしたが、いずれも漂流ゴミが多くワンキャストワングラス(草)状態、とても釣りづらい。そして水道管の橋が架かったところの橋桁の周りが、流れがヨレていて見た目絶好のポイントだったが、何の反応も得られず。そうやって阪急京都線の橋の下まで釣って行って、その橋桁の周りも絶好のポイントに見えたが、何も出ず。魚がまるでいないのか、それとも着水後すぐにゴミが掛かりルアーがちゃんとアクションしないためにバイトが得られないのか。どちらかは分からないがそこで折り返し、ウィードレスなスイムベイト、今は無きヴァイパーデザインのブルーザー4インチのノーシンカーで探って行く。さすがにこれにはゴミが掛かることはなく気持ちよくポイントをトレース出来たが、橋桁周りの絶好と見えるポイントを引いてみてもまるで反応はなし。
最後に、唯一生体反応らしきものがあった安威川との合流点に向かって投げられる場所に入り、いきなりボイルが起きたところに投げ入れてみた。そしてゆっくりと引いてくると、スイムベイトの出す引き波の大きさが明らかに違っていた。後ろに大きな魚が付いて来ていたのか、それなりのサイズの魚が出す引き波だった。そして近くまで来たところで人の気配に気付いて反転したのか、その引き波はどこかに消えて行ってしまった。2投目に少しズラしたコースを引き、引き波を確認するとさっきのとはまるで違い、ルアーだけの引き波は非常に小さかった。やはり何物かが潜んでいたのだろう、そしてそれはバスではなくおそらくシーバスだったのだろうと考える。スイムベイトはバスなら一発でバイトしてくるだけの爆発力があるが、シーバスの場合には同じような効果はない。だいたいは追ってくるだけでチェイスすらせず、決してバイトには至らないのだ。
その後はシャッドに付け替えて周辺を広く攻めてみたが、やはりゴミを拾ってしまい釣りにならず、バイブレーションで遠投するとゴミはそれほど掛からないので思い通りに狙ったところをトレース出来た。しかし、魚の気配はなく、しばらくポイントを休ませてからポッパーで広く探ってみたものの、それにも何も起こらなかった。これ以上やってもかなり時間が経ってからでなければ魚は戻って来ないだろうと考え、夜の7時ちょうどになったところで納竿した。

11月 -2006年-
スズキ67センチ、神崎川にてミノーで ← 待望の大阪初スズキ67センチ。
11

5

(日)
場所大阪府神崎川……緑風橋下〜新大吹橋下・JR東海道本線橋下・大吹橋下・十八条大橋下〜十八条下水処理場排水門周辺・三国橋下・阪急宝塚線橋下・新三国橋下・安威川合流点
天候晴れ
状況水は透明度の低い緑色、漂流ゴミ(ウィードや草)は比較的少なくなっていた
大潮、干潮12時28分(潮位75cm)、満潮18時19分(潮位160cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果スズキ1匹(67cm)、セイゴ12匹。バス2匹
ルアー・
パターン
スズキ……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB キビナゴ)、セイゴ……小型ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー、ティムコ シュマリ55SS 赤金、ティムコ ヴィクセン55SS ホログラムテネシーシャッド)、バス……小型ミノー(ティムコ ヴィクセン55SS ホログラムテネシーシャッド、小型バイブレーション(ビルルイス ラトルトラップ1/8oz ブリーディングシャッドレモン)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号またはナイロン4号
メモ釣りの足として新車(自転車)を購入したので、早速神崎川に探りを入れに出てみた。出撃時刻は昼の12時半、今回は広く探るため、前々回に歩きで念入りに調査した辺りはさらっと流して行くだけ。阪急千里線の橋の下からまず竿を出してみたが、干潮いっぱいのため浅くなっており、透明度の低い水ながら底の状態も確認することが出来た。驚いたのは、あの鶴見川以上に原付バイクや自転車といった障害物がたくさん沈んでいること。そしてそれが格好のストラクチャーとなっているのか、岸際を攻めているとその影から小さな魚影が出てきた。姿形から小バスだとすぐに分かったので、ルアーを得意の小バスキラーミノー、ティムコのヴィクセン55SSにチェンジ。一投で釣れたのはセイゴサイズのバス。その後橋脚周りを攻めてみたもののほかの魚の気配はなし。
少し離れたところにロッドを持った少年がいて、見てみるとライトリグ用のスピニングタックルにバス用ルアーをたくさん入れたタックルボックスを持っていた。様子を聞くと釣れてはいないようで、この川では今まで2回だけバスを釣ったとのこと。やはり魚の数は少なく、渋い釣り場のようだ。しかし、それからセイゴおよびセイゴサイズのバス狙いで小型のルアーを投げ続けていると、城東貨物線の橋の下でもセイゴサイズのバスが釣れてきた。ただそこでもその一匹きりしかいなかった。
そんな調子でバスが釣れることがわかったので、さらに下流にあるウィードエリアに入ってみた。干潮で水深が浅くなっていたため、濃いウィードが倒れ込んでいて普通のルアーは引けない状況だった。それでウィードレスのスイムベイトをウィードの密集している際やポケットなどに投げて引いてみたが、今にもガボッと出そうなロケーションにもかかわらず何も出ることはなかった。
そして新大吹橋の下、JR鉄橋の下、大吹橋の下と、橋下および橋脚周りをメインに探っていったが、いずれもバスはもちろんシーバスの気配はなし。ボラの姿も見ず、コイは沖合いの流芯辺りにいるらしき様子。それでさらに下って行き、十八条大橋のところに辿り着くと「鯉釣り大会」という看板が上がっていた。確かに大会本部らしきものが設置されていたが、ぶっこみ釣りの長い竿は岸辺に数本程度しか見当たらず、釣り人もさほど多くなく数人しか見なかった。ただコイ釣りのメッカのような場所のようで、岸辺の手摺りにところどころ竿を差し込むための竿立てのようなものが取り付けられ、また無人だったが机と椅子のセットなどが明らかに捨てられているのではなくあちらこちらに設置されていた。その十八条大橋の下で「大会本部」の前だけは遠慮して、橋脚周りと岸沿いを中心に攻めてみた。しかし、日中から暗く絶好のポイントに見えるそのポイントも、意外と浅くいろいろなルアーをローテーションしてみたが返答はなかった。
そしてその十八条大橋のすぐ下流にある、十八条下水処理場の排水門をワインドで探っていると、ルアーの激しい動きに驚いて逃げて行く小さな魚がいた。ベイトフィッシュだと思って、さらにルアーを替えて探りを入れてみたところ、小さな魚はセイゴで、その群れが居付いているようだった。ルアーをトラウト用ミノーに替えて狙ってみると、かなり小さいサイズだったが面白いようにチェイスしてきてくれた。ただし捕食が下手なのと見切りが早いのとでなかなかしっかりしたバイトに至らない。私が得意とするスミスのD-コンタクト、ティムコのシュマリ55SS、同じくティムコのヴィクセン55SSという3種類のミノーを用い、激しいトゥイッチの合間に絶妙な食わせの間を入れさらにローテーションもすることでなんとかバイトに持ち込んだ。そうやって合計12匹をゲットしたが、それでもまだまだセイゴはいたので、小さいながらもなかなかに気難しく釣りにくい魚。そのポイントの周辺に良型が潜んでいないかも一応チェックしたが、やはりセイゴの群れが排水門のところにいるだけだった。スレてしまって釣れなくなったセイゴを相手にハマッてしまうと埓が明かなくなるので、移動。その後も橋の下を中心に探って行き、榎木橋の下を攻め、そしてまた大きく移動し、次は三国橋の下に入った。
そこは橋桁がかなり岸に近く容易にピンポイントキャストが可能なポイント。陽が下流側から斜めに当たっていて、魚が着いているとすれば川本来の流れの向きも潮による流れの向きも関係なしに、シェード側にいて橋桁に頭を向けているだろうと直感。いるとしたらこの辺にこんな感じだろうな、でもどうせいないんだろうな、と思いつつルアーを通すと、なんと一発で来た。食い方は非常にソフトで、その感触からハリ掛かりも浅いとすぐに分かった。しかし、浅めの水深で食ってきたそいつはすぐに姿を現し、見た瞬間にデカいとも分かった。ランカーではないが、明らかに60アップでもしかすると70あるかも知れないという魚体。そのため緩めにしていたドラグをさらに緩め、リールのストッパーもオフにし実に慎重なファイトを行う。何度も下に突っ込むたびドラグが出て、意図的にリールを逆回転させラインをいくらか送り出す。そして絶対にフックアウトしないようにいなす。それから玉網を片手にして伸ばしてみるが、まだまだ魚は浮いて来ない。そんなことをやっているうち、通りすがりのおじさんが現れ、手伝おうかと言ってくれたが大丈夫と断った。しかしながら高足場にショートロッドで魚の誘導がうまくできず、玉の柄もぎりぎりの長さで取り込みに四苦八苦。一度玉網入れに失敗しそうになったのをかわし、なんとか頭だけ入れたものの網にルアーのハリが引っかかってしまった。それで玉の柄をうまく操作して尻尾まで玉網の中に納めることに成功、無事ランディングしたのは67センチの見事なスズキだった。おじさんはこんなところで釣るのは初めて見たと言い、私も初めて釣ったのだと言った。大阪での初スズキ、半信半疑ながらも読み通りの出方で貴重な良型が獲れたことに、久々に手が震えるほどの感動を覚えた。
その魚をリリースした後、しばらくして同じ場所に自分のイメージ通りに着いている魚を発見。同じ魚か別の魚かは分からないが、自分の読みが正しかったことを実感した。それで2匹目のどじょうを狙って、ルアーを替えてその魚を狙ってみたが、直撃し過ぎで魚体にルアーが当たってしまい、失敗に終わる。
そこからは阪急宝塚線の橋の下、新三国橋の下とさらに攻めてみて、それぞれ絶好のポイントとも見えたが返答は得られず。少しずつ陽が傾き始め、コウモリが飛び回ってラインに時々当たるようになってきたため、そこで折り返した。初スズキのポイントにも入り直してみたがやはりもう魚はおらず、橋下のポイントを巡って行ったところ、ボラかイナらしき群れが水面を沸かせているところがあった。時々捕食者に追われているかのように水面を逃げ惑うような素振りも見せ、ナイトゲームポイントかと思ってしばらくルアーを投げていたが、そのうちボラかイナかの群れもどこかに消えて水面も静かになってしまった。そして最後に、とっておきにラストポイントとして残しておいた、安威川との合流点に向かった。しかし、合流点の岬部分にはなぜか若者が2人ほど座り込んでいて、タイトにルアーをキャスト出来ない状態。若者を直撃しないよう遠慮がちにキャストしてみたが反応は得られず、人がいることで前回その存在を感じた何物かもいないだろうと判断し、数投で見切りを付けた。納竿は夕方の6時半だった。
フッコ35.5センチ、御笠川にてシャッドで バス39センチ、御笠川にてミノーで ← 福岡、というより九州での初シーバス。小さかったが引きは強く、体高のあるキレイな魚体が印象的だった。

→ ボイルの中で何とかヒットさせ、シーバスだとばかり思って慎重に取り込んだら、なんとバスだった。

フッコ50センチ、御笠川にてミノーで
→ 狙いすました一投で仕留めたボイルの主、フッコ50センチ。これも体高があって強烈な引きをしてくれた。
11

7

(火)
場所福岡県御笠川……比恵新橋下〜緑橋上流
天候曇りのち晴れ
状況水は透明度のとても低い緑色、漂流ゴミも少なくない
大潮、満潮10時50分(潮位191cm)、干潮16時18分(潮位68cm)、満潮22時24分(潮位213cm) <福岡県 博多船>
同行者なし
釣果フッコ2匹(50cm、35.5cm、ほか40cm級1匹バラシ)、バス1匹(39cm)、コイ1匹(スレ、ほか1匹スレバラシ)、謎の魚2匹バラシ
ルアー・
パターン
フッコ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストワカサギ)、ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB キビナゴ、ラッキークラフト フラッシュミノー80SP オーロラオイカワ)、バス……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65S レーザーゴールドチャート)、コイ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストワカサギ)、ミノー(ラッキークラフト フラッシュミノー80SP オーロラオイカワ)、謎の魚……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB キビナゴ、ラッキークラフト フラッシュミノー80SP オーロラオイカワ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーナイロン4号
メモ仕事で九州に出張することになり、ちょうど前日が休みだったので休日中に移動して前泊するというスケジュールを立て、その空き時間で釣りをすることにした。朝のうちに移動し、博多駅のすぐ近くに取ったホテルに昼過ぎの2時にチェックイン。遅い昼食を済ませて30分後ぐらいに、すぐ近くにある御笠川に歩いて行った。釣れるという情報があったからではなく、ただ単に地図を見て海から繋がっているから魚は入ってくるだろう、という程度の判断で選んだ釣り場。後は上流でバスが、河口部でシーバスが釣れるということ、一応安全な足場があって釣りをすることは出来るという必要最低限の情報だけを得てから臨んだ。
川に着いてみると、高い堤防が垂直に切り立っていてその遥か下に足場があった。ざっと見5メートル以上の高さがあり、到底降りることは出来ない。それで少し上流のほうに歩いていくと、階段があって降りられる場所があったのでそこから下の足場に入った。コイを放流している旨を書いた看板があり、一応魚はいるということでほっとした。川幅20〜30メートル程度の三面護岸の排水溝のようなドブ川で、水は濁った緑色で透明度が全くなく、見た目に魚がいそうには到底見えなかったからだ。そして開始してしばらくしないうちに、岸際をシャッドで岸壁トレースしていてガツン!と強烈なアタリが来た。グイグイと思い切り引いてくれ、幸先がいいなと思ったが浮いて来た姿を見るとコイのスレ掛かりで、しばらくファイトしていたら外れてしまった。
その後橋脚の周りなどを攻めてみたが、やたらとコツコツガツガツと底に当たるような感触が来る。相当浅いのかと思ってよく見ると、橋脚の周りだけ水の色が変わっていて、コンクリートで広く浅く盛られた部分があることが分かった。それは橋脚の上流側にも下流側にもかなり長い範囲で続いていて、攻めにくいがそれなりのいいストラクチャーであると見えた。それで沖合いに投げてその周辺部を探ったり、岸際の岸壁トレースをしてみたりと二段構えで下流方向に歩きながら探って行く。そうすると岸際の足元近くでヒット。かなりよく引いてくれたので慎重にファイトし、コイでないことを確認してちゃんと用意していた玉網で取り込んだのは、35.5センチと小型ながらも体高のあるキレイな魚体のフッコだった。
福岡、というより九州での初シーバスに気を良くしたわけだったが、その後は続かずずっと下流まで歩きながらじっくり探って行った。東光橋の次は堅粕橋、そしてJR鉄橋とそれに並んで架かっている作手橋、御笠橋、新御笠橋とどんどん下って行った。そして緑橋の少し上流のところに水門があってそこから先は進めなくなってしまったので、その水門の中や周辺を丁寧に探り、緑橋の橋下辺りまで遠投して探ってみたものの反応なし。ただボラの姿は時々見られるようになってきた。そこで折り返し、上流へと元来たほうに戻って行く。
途中、橋下でなおかつ岸が曲がって変化が出来ているところがあった。そこは来る時にもここぞと探りを入れてみた場所だったのだが、もう一度違うルアーで逆方向から通してみた。すると絶妙な入射角度が良かったのか、クンクンと引っ張られるシーバスの引きがすぐに来た。しかし、思わずロッドを立ててしまってジャンプされてしまい、バーブレスフックということもあってエラ洗い一発でバレてしまった。サイズは先ほど釣ったのと同じ、40センチあるかどうかというぐらい。50センチ以上のシーバスは何度エラ洗いされてもバラさないが、このサイズはいともたやすくバラしてしまう時がある。それを防ぐには手首のスナップを利かせ緩めにテンションをかけ続けてフックアウトしないようにするのだが、まだまだ修行が足りない。
それからそのポイントを反対側から攻めなおしてみた。岸が曲がっているところでまたグッと乗って持っていかれる感じがしたが、すぐに軽くなった。ゴミが引っかかっただけなのかもしれないが、おそらくは何かの魚にスレで掛かって外れたのだろう。そうやってしばらくそのポイントを、ルアーを替えたりもしながらしつこく攻めてみたのだが、それ以上返答は得られず。少しずつ少しずつ潮が差してきて足場まであと数センチという水位になってきたので、上流の少し足場が高くなったところへ逃げるべく見切りを付けた。
さてそこの少し上流に行ったところでは、岸際で小さな魚の群れがいて水面を賑やかにしていた。それにシーバスが着いているかもしれないと小魚の群れの周囲にルアーを投げて通してみたが、小魚達を驚かせていたずらに逃げ回ったり水面を沸かせたりさせただけ。しかし、小魚の群れは一向にその場所を動かず、逃げようとも移動しようともしない。水の透明度がないため人がいることに気付かないのか、全くおかまいなしなのか、私が近くに行ってもほとんど影響なし。そうやって小魚達をからかうようにして釣っているうち、だんだん光量が落ちてきて夕マズメが近付いてきた。それと同時に水面の沸き加減も少しずつ激しくなり、小魚の数もこころなしか増えてきたような気がした。そしてそこにいきなり、ボイルが始まった。
これはチャンスとばかりに、ルアーを何度も投げてみるがなかなか捕食者の位置を捉えられない。ボイルは岸際のあちこちで起こり、下流側に投げると上流側ですぐボイルが発生、そっちに投げるとまた別のところと、まるでかくれんぼかいたちごっこのよう。しかし、岸際をゆっくり引いているうちに足元のピックアップ少し手前で激しいバイト。今度はバラさないぞと慎重にファイトして、先ほどより少しだけ太め大きめの魚体を玉網で無事取り込んでみると、よく見ればそれは白銀の細長い魚ではなくグリーンがかった銀色に独特の模様の付いた太短い魚。なんとシーバスではなくバスで、測ってみると39センチ、今年初の良型バスが意外なところで釣れた。どうやら同じぐらいのサイズのバスとシーバスが入り乱れてベイトを追っているものと直感。そしてその後はさらに暗くなってきて、さすがに偏光グラスを外して釣りを続行。魚がベイト捕食者とも上ずっていると見て、レンジの浅い細めのミノーに替え、上流側に投げるといきなりゴンッと来た。しかし、これはかなり引く魚で、寄せてくるとちらっと尾ビレらしきものが見えた。そして引きも強烈というか、走り出したら走りっぱなしで全く言うことを聞かない。それもそのはず、コイの尾ビレのほうにスレ掛かりしていたのだ。そうして苦労してやりとりしているうちにもあちこちでボイルが起き、あっちを釣りたいから早く寄って来てくれと思いながらも慎重に寄せ、玉網に入れようとするとルアーだけが網に掛かって残り無事オートリリースとなった。
これでやっとボイルを狙えると、さっき起きたボイルの下流側のさらに先に、狙いすました一投。ゆっくり巻き始めてすぐにグンッと来て、これもさっきのコイに似たようなアタリだったが、引き方は違う、いや、狙いすまして掛けただけにシーバスに違いない。そして寄せてこようとするが、ここのシーバスはとてもよく引き、ドラグ緩めのせいもありなかなか寄って来ず長い間引きを楽しめた。なんとか取り込んでみたのはこの日一番の良型、フッコ50センチ。全く初めての場所、全く知らない場所で、なかなか楽しい展開になってきた。はっきり言って前情報は何もなしだっただけに、喜びが隠せず気付くと一人で「これはいい感じやん」などと独り言を言いながら釣りをしていた。おそらくこんな場所は地元の人も誰も釣りなどしないのだろう。釣り人は誰一人としておらず、また人が散歩のために歩くような場所でもないため誰かと会うことはなかった。ただ橋の上から、何人かの小学生がこんなところで釣りをしてると珍しそうに見てきたり、何が釣れるのかと聞いてきたりはした。
さてボイルの主だったと思われる良型フッコを釣り上げた後は、激しかったボイルも治まってしまった。同じルアーにおそらくコイか何かがスレで掛かったのか、残りシーバスのショートバイトだったのかグングンという感触の後すぐに外れてしまったのみ。それからもしばらく小魚達の活動は活発さを失わなかったので、さらに下流に戻って探ってみたりもした。それでそこでも小魚の群れがいて美味しそうに見えたのでしばらく釣っていたが、潮が差してきて足場が浸水し始め、私は慌てて避難。素早くしかしゆっくりと、ところどころ生えた水苔がぬるっとしていてそれで滑らないよう、べた足で気を付けながら上流の足場が少し高くなっているところまで歩いて行った。そしてそれからもしつこくルアーを投げ続けたが、反応はなく、時間も差し迫ってきていたのでテクトロをしながら最初に降りた階段のところまで戻って行った。しかし途中で根がかりしてしまい、ヒットルアーのシャッドをロストしてしまったのでそこで納竿、時刻は夜の7時を少しまわっていた。
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(日)
場所大阪府神崎川……緑風橋下・城東貨物線橋下・新大吹橋下・十八条下水処理場排水門周辺・三国橋下・阪急宝塚線橋下・神洲橋下・大豊橋下・JR山陽新幹線橋下・神崎橋下・JR神戸線橋下流・安威川合流点
天候曇りのち晴れ一時雨
状況川の水は雨後の濁りが入っていて、海側の水も透明度の低い緑色。漂流ゴミは非常に多くところどころにゴミだまりが出来ていた
小潮、干潮5時48分(潮位41cm)、満潮15時22分(潮位131cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果ハネ1匹バラシ(50cm級)、謎の大物1匹バラシ(おそらく良型シーバス)
ルアー・
パターン
ハネ……シャッド(ラッキークラフト ベヴィシャッド75SP ゴーストミノー)、謎の大物……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB キビナゴ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロ1.7号またはナイロン4号
メモ神崎川での自転車釣行2回目。釣り始めたのは昼過ぎの2時半頃、阪急千里線の橋の下から探りを入れる。ここは初回の自転車釣行の時に初っ端に小バスを釣ったポイント。しかし、この日はその時よりも水位が高く、雨後の濁りが入っていて透明度のない緑色の水に薄い土色が混じってさらに透明度がなかった。小型ルアーをあちらこちらに投げるも小バスの反応はなく、そして城東貨物線の橋の下に行っても同様に反応はなし。もちろん小バス狙いだけでなく良型狙いのルアーでのチェックも怠りはなく行う。
この川の初回釣行時にはっきりとシーバスの姿を確認し、大阪初シーバスとなったセイゴを釣った新大吹橋の下にもチェックを入れてみたが、気配はなし。そこでセイゴの数釣りをしようと十八条下水処理場の排水門のポイントに行ってみたが、この日は大きめのボラがかなりの数で群れていた。小型のバイブレーションを投げて引いてくると、ボラに当たって一匹だけ逃げたり、群れで逃げたりする。セイゴはいないわけではなく、探っていると1匹だけ姿が確認出来たが、群れていないためルアーへの反応が悪い。トラウト用ミノーなら反応させられたかもしれないが、あえてそれは試さずにひたすら小型バイブレーション数個をローテーションして投げ続けた。そしてその後、念のため良型狙いでシャッドやノーマルサイズのバイブレーション、岸ジギなども試してみたが返答はなく、見切りを付けた。
その後は大きく移動し、先日大阪初スズキを掛けた三国橋の下に入った。その時と同じ陽の当たり方、しかし若干違う状況で、同じスポットに今度は違う角度から違うルアーを投げ入れた。しかし返答はなく、前の時と同じ角度から投げて引いてみても同じ。ただ橋脚が何本か非常に狭い間隔で並んでいるその間を撃つと、一瞬グッと重くなり引かれていく感触があった。ロッドを立ててテンションをかけてみたところ、重いだけで生命感は感じず、ゴミだろうとさらにテンションをかけると外れた。後から思ったのだが、もしかしたらシーバスのショートバイトだったのかもしれない。漂流ゴミがあまりにも多く、引っかかってくるゴミやウィード、草などを切ったり外したりしながら釣っていたので、いつもは確実に獲るためドラグ設定を緩めにしているところを、少しきつくしていた。ゴミの中での釣りだったので仕方がなかったのだが、のちにこのドラグ設定は2回ものミスを招くことになる。
そこからは阪急宝塚線の橋の下をさらっと探り、新三国橋の下はパスして、各地点にある橋の下などめぼしいところをどんどんラン&ガンしていったが、どこも芳しくない。それで最後に辿り着いたJR神戸線の橋の下、そこからは自転車道が川岸から遠ざかってしまっていて、自転車を乗りながらのラン&ガンが出来ない。それで自転車を適当なところに止めておき、完全に歩きながらでの釣りにシフト。そうやって橋の下に入ると、絶好のポイントと見える場所があった。付けていたバイブレーションを投げ入れると一発で根がかりし、引っ張るとラインブレイクしてロスト。ストラクチャーなどにスレて弱っていたのだろう、見るとメインラインとリーダーの結び目の、結び目ではなくリーダー側すぐのところが切れていた。そうしてリーダーを結び直し、感度重視の細いフロロリーダーから今度は引っ張り強度とショック吸収性を考慮したやや太めのナイロンリーダーに変更。しかし、その変更ものちに起こす2回のミスのうちの1回の元凶となる。
リーダーを結び直している間、すぐ足元に60センチ前後の細めの魚体のコイを確認し、魚はいるなと少し安心。コイのいるところにシーバスもいるというわけではないが、コイも居付かない場所にはほかの魚も居付かないからだ。そしてルアーは意外と浅いらしい水深を考慮しレンジの浅い細めのミノーにしてみたが、頭上すぐが橋で枯れ草が周囲に伸びている中で思い通りにオーバースイング出来ず、キャストが決まらない。レンジも思ったより浅くなり過ぎてしっかり探っている気にならなかったので、シャッドにチェンジして岸壁沿いや橋桁周りにタイトにキャスト。しかし、何も出ることはなく、橋下のポイントを見切ってその下流に延々続く護岸際を探って行くことにした。
さてその作戦変更は、水の感じから直感で釣れそうな気がしたことと、自転車を降りなければいけなかったことの二つに起因する必然と偶然の組合せ。そしてさらに偶然か必然かのどちらかが組み合わさって、ドラマが起こった。シャッドで得意の岸壁トレースを繰り出していると、足元でピックアップ寸前に60センチぐらいはあるシーバスがガボッと水面を割った。チェイスというかミスバイトに終わり結局ルアーには当たりもかすりもしなかったのだが、完全に水中から背中全部を出して躍りかかったその迫力は凄まじかった。そしてここなら岸際に確実にいるということが分かった。秋という季節のイメージもあり、この魚影が薄い神崎川で秋パターンというもので魚を釣るのはなかなか厳しいものがあると感じていた。ベイトフィッシュがほとんど見られず、それまでホームにしていた鶴見川のようにはいかないと思ったからだ。
そしてその後、ルアーを少し小さめでロングビルタイプのミノーに変更し、さらに岸壁トレースを繰り出す。すると思った通りにヒットし、しかし引きが強く自分がいるほうと反対方向にグングンと持って行かれる。その先にはゴミだまりがあり、それに巻かれるわけにはいかないとテンションを強め引き離そうとすると、うまく沖に逃げてくれた。そして少し沖合いでファイトを続けると、いやな感触、2本掛かっていたうちの1本が外れたようで、プンッという微妙な手応えがあった。それでもまだ付いていたのでファイトを続けたが、いつもより少しきつめのドラグ設定、ストッパーをオフにしようかと迷っているうちにグッと引き込まれ、こちらもそれに耐えようとすると少し軽くなった。まだ付いていてくれと祈るように思いながら巻き取ると、ミノーがきれいにウォブリングしている感触が戻ってきて、フックアウトしたことが分かった。その時は鶴見川での時の癖でコイのスレだったんだろうと思ったが、後から考えても引き方からしてシーバスの可能性のほうが高く、初場所での十分な手応えに悔いはなかったものの少し残念だった。
そしてその残念な出来事はもう一度訪れた。今度はさほど大きくなく、50センチあるかないかのハネクラスだったのだが、ピックアップ寸前に重くなりゴミと思ってロッドを立てたところ、シーバスが付いていてすぐに口切れでフックアウトした。これも残念ではあったが、全く知らない場所で3匹のシーバスと出会えたことは有意義だった。次回はやはりいつも通りドラグ設定緩めで、かつ感度を損なわないフロロリーダーで再チャレンジとしようと思った。最初の一匹は活性が高かったが、どうも透明度がかなり悪いためにルアーをうまく捉えられずミスバイトになってしまうのか、リアクション気味に目の前を通り過ぎたルアーに瞬間的に口を使ってショートバイトになるのか、この川のシーバスは掛かりが浅い。
それからはライントラブルに見舞われ、自分でアレンジしたオルブライトノットの改良版、通称ラリオノットを組むのに何度も失敗。これはノーマルのオルブライトノットでリーダーが細かったり表面の滑りがいいとスッポ抜けが頻発するのを防ぐため、リーダー側もハーフヒッチして軽く2回内掛け結びを施し、なおかつガイド抜けを良くするためにメインラインのヒゲをリーダー側に持って行って一重結びのあと3回内掛結びをし、結び目をテーパー状にするというややこしい結び方である。そしてキモはリーダーとメインラインともヒゲを火で炙ってさらに強固にすること。それを夕マズメの強風の中ターボライターでやったのだが、光量がどんどん落ちていく中その仕上げの作業で何度も失敗し、結局は火炙りなしで仕上げた。しかしそれでもリーダーが軟らかく太めのナイロンだったので結束強度は十分だった。
それからは夕マズメも終わり、岸壁トレースでの反応も期待できなくなったので戻ることにした。途中、十八条下水処理場の排水門のポイントのところに珍しくルアーロッドを振っている釣り人がいたので、貴重な神崎川でのシーバス情報を教えてもらった。今日は50センチ程度のハネクラスを1匹バラしたとのことで、時おり夜にはデカいのが出るとのこと、対岸側もけっこう釣れるとのことだった。
それから最後は、帰宅寸前にラストポイントとして安威川との合流点に向かった。合流点の岬部分にルアーをキャストしてみたが、何物かの反応はない。最初はシャッドを投げていて、思うところまで届かないのでバイブレーションに替え、フルキャストで探った。しかし、岬の先端部に近いところはやはり浅くなっているようで、タイトにキャストし過ぎて根がかりした。一度目はゴミが掛かっただけだったので難なく回収出来たが、二度目は底に掛かってしまったようでラインブレイク、リーダーのルアーとの結び目のところで切れてしまった。それで納竿とし、夕方の7時半前に家路に着いた。
フナ38センチ、神崎川にてミノーで ハネ47センチ、神崎川にてミノーで ← 小さめのコイか、何の魚だろうと取り込んだら、こんな良型のフナだった。

→ 絶好のポイントで水底の影から飛び出してきて食い上げてきたハネ47センチ900グラム。
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14

(火)
場所大阪府神崎川……十八条下水処理場排水門周辺・三国橋下・JR神戸線橋上流〜下流
天候晴れのち曇り一時雨
状況上流側はいつも通り透明度の低い緑色の水だったが、下流に行くとなぜか澄んでいて透明度が高かった。漂流ゴミは前回より少なくなっていたがやはり少なくなくところどころにゴミだまりもあった
小潮、干潮8時45分(潮位61cm)、満潮16時18分(潮位129cm)、干潮23時48分(潮位81cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果ハネ1匹(47cm)、スズキ1匹バラシ(60cm級)、フナ1匹(38cm、スレ)、謎の大物1匹バラシ(おそらくコイ)
ルアー・
パターン
ハネ……ミノー(ラッキークラフト ステイシー60SP プローブルー)、スズキ……ミノー(メガバス ライブ-Xマーゲイ SGカワムツ)、フナ……ミノー(ラッキークラフト ステイシー60SP プローブルー)、謎の大物……ミノー(メガバス ライブ-Xマーゲイ SGカワムツ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロ2号または3号
メモ神崎川自転車釣行3回目のこの日は、前回に1回のミスバイトと2回の口切れバラシを喫したポイントへとリベンジに向かった。釣りを始めたのは昼過ぎの2時ちょうど、途中で唯一水が澄んでいる場所である十八条下水処理場の排水門のポイントで、ボラの群れをからかいながらリベンジに使うルアー達のトゥルーチューンを施す。一応セイゴや良型シーバスなどの気配もうかがってみたが、大きめのボラ以外は見られず。そしてまた途中、やはり気になる三国橋下の橋脚周りを探ってみたが、今回は橋脚ではなく足元の岸壁際に魚が着いていた。ピックアップ寸前のルアーがその魚の目の前をかすめたものの、特に反応らしき反応も見せずプレッシャーを感じたのかそのまま悠々と泳ぎ去って行った。
さてそれから随分と自転車を漕ぎ、20分ほど走ってやっと目的の口切れバラシポイントに辿り着いた。最初は橋の上流側を探ってみたが、ここは岸壁際も橋桁周りも気配はない。ただ、水を見るとなぜかよく澄んでいて透明度が高かった。それで橋下に入って前回にバイブレーションを根がかりさせた絶好に見えるポイントを見ると、ちょうど投げ込んだ辺りは浅くなっていた。そして岸際から70センチほどのところでコンクリートの底が垂直に落ち込んでいるという地形変化があった。やはりここは絶好のポイントだなと探りを入れたが、水面に浮かぶ漂流ゴミがジャマしてうまく攻められず、下流のほうに移動した。
さてその地形変化のある辺り、下流側からだと手前側には漂流ゴミがなくうまくルアーを引くことが出来た。そして、コンクリート底の地形変化に並行にトレースするように引いてきて、ピックアップの少し手前の出来事。水面のほうへ浮き上がっていくルアーに反応したのか、地形変化のところの深い部分から、全く見えない水底深くの影の中に潜んでいたらしいシーバスがいきなり出てきて、猛然と食い上げてきた。やや小さめのサイズだったが、見事なエラ洗いを猛連発させ、10回以上は首を振っただろうか、しかしうまくいなしてバラさずにランディング。見るとガップリとルアーを食っていて、口の中にテール側とベリー側の2本のハリがしっかり掛かっていた。その後も同じ場所の周辺や橋桁周りなどをチェックしたが、同じように潜んでいて出てくる魚はいなかった。ただし、リリースした後、その場所に一回り大きいボラともコイともシーバスとも判断の付かない魚影が悠然とたたずんでいて、しばらくすると消えてしまった。
それからは前回同様、下流に延々続く護岸際を探って行く。幸先は良かったが、ここからあと2匹ほど掛けて上げることが出来ればリベンジは成功かと思っていた。岸壁トレースを繰り出しながらどんどん進んで行ったが、なかなかアタリが来なかった。前回足元で良型がガボッと水面を割ってチェイスしてきたポイントは不発、そして口切れでバラしたおそらく良型のシーバスが掛かったポイントも不発。少し下流側に進んだところで、岸壁際に変化があって小さなゴミだまりになっているところでは待望の反応があった。ストラクチャーとゴミをかわす意味で少しだけ距離を置いたところを、スプーンビルミノーでトゥイッチ&ジャークを入れていると良型がストラクチャーの中から飛び出してきたが、間合いが悪くてバイトには至らず。そしてその周辺を反対方向からただ巻きで引いてみたりしたものの、二度目はなかった。しかし、さほど離れていないところで同じ魚なのか別の魚なのかはわからないが、岸壁トレースでルアーを引いてきて足元でピックアップ寸前に繰り出した8の字ならぬU字ターンに、猛然と追ってきて見事に食った。これはやった!と思ったが、しばらくファイトしていて魚が潜ろうとしたときにまた痛恨の口切れ。ドラグは緩めで、ストッパーもオフにしながら慎重にファイトしていたつもりだったのだが……。
そこからは沈黙してしまい、さらに下流に延々と攻めて行くも、途中で岸壁ぎりぎりを引いたルアーに驚いて逃げて行った魚が1匹、そして掛かった瞬間にスレ掛かりとわかる、もったりした重みながら生命感はある引きで上がってきたのは大きなフナ。コイではなくヒゲのない紛れもないフナだったが、大きさは38センチと特大で体高もそこそこあり妙に口先の丸いヘラの血がいくらか混じっているかのような魚だった。その後もずっと下流に延々と攻め続けていったが、あまりにも反応がなくしかも同じロケーションがずっと続いているのでシーバスの着き場は限られるのだろうと感じた。少し沖合いではイナなのか小さめの何かの魚の群れが泳ぎまわっていて、それに着いていはしないかと群れのまわりにルアーを投げたりもしたが反応はなかった。その小さめの魚達ははっきりとは確認できなかったが泳ぎながら口をパクパクさせていて、チラチラとエラの赤い部分を見せたりもしていた。もしかするとイケカツオの群れだったかもしれないが、よくはわからない。しかしその辺は確かに海にも近く海水が濃いようなエリアだった。
そこからは引き返して、あまり丁寧にではなく要所要所を適当という感じで岸壁トレースで折り返して行った。この日はそこそこ暖かかったが、天気はあまり良くはなく時々突発的な軽い雨に見舞われた。引き返す途中でも雨が降ってきて、最後の最後、雨の中で、前回口切れでバラしたおそらく良型のシーバスが掛かったポイントで、ランカーがヒット。と言っても今回のこれは、コイのスレだった可能性のほうが高い。ドラグ緩め、ストッパーオフの慎重なファイトだったせいもあるが、ラインが出ていくばかりでまるで寄ってこず、上流方向にどんどん走られ橋の下近くまで入られた。このままでは寄せられないと、ドラグを少しずつきつくしつつテンションも少しずつかけつつ、それでもかなり慎重に長い間ファイトしていたのだが、またフックアウトとなってしまった。姿見ずだったので何とも言えず、ひたすら重い引きからすると前回とは違いほぼコイであることは間違いなかったが、無念。リベンジとしては、ハネクラスを1匹上げたものの、間違いなく1匹良型をバラしているため、成功とは言えず、敗北感に満ちたものとなった。そのため早仕舞いとし、納竿は夕方の6時だった。
ラリオとボラ48センチ、有田港川にてミノーで ラリオとヒラセイゴ、有田川にてミノーで ← コイのような強烈な引きで全く寄って来なかったボラ。

→ ボイルの主を狙って仕留めた。がしかし、このサイズだったとは……。
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(日)
場所和歌山県有田市有田港、有田川……有田中央大橋下流
天候曇りのち晴れ一時雨
状況有田港……水は少し濁った感じの緑色だったが、透明度は高く水位は足元から水面までが30センチ程度だった
有田川……水は澄んでいて水量は少し少なめ
大潮、干潮11時10分(潮位86cm)、満潮16時53分(潮位175cm)、干潮23時26分(潮位23cm) <和歌山 下津>
同行者ともあき
釣果ヒラセイゴ1匹(26cm)、セイゴ1匹バラシ、ボラ1匹(スレ、48cm、ほか1匹スレバラシ)
ともあき……なし
ルアー・
パターン
ヒラセイゴ……ミノー(ラッキークラフト フラッシュミノー80SP オーロラオイカワ)、セイゴ……ジグヘッドリグ(マーズ ドリフトシャッド55 チャートゴールド+オーナー カルティバドリフトアックス6g)、ボラ……ミノー(ラッキークラフト フラッシュミノー80SP アユ)、リップレスミノー(ラッキークラフト ワンダースリム70 キビナゴ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモほぼ1ヶ月を置いて有田川周辺のシーバス狙いに昼過ぎから出かけ、再調査とさらなる探索を行った。地元の釣り具店は多分情報が入っておらずアテにならないと思ったので、また前情報なしで有田港から探りを入れる。
初っ端からワインド釣法を試して探っていると、やはりキビレの幼魚達が反応してきた。そして船下から出てきたのか2匹ほどのセイゴがルアーを追いかけてきて、そのうち1匹がバイト。しかし、試しにテールに取り付けていたアシストフックに掛かったようで、うまくフッキング出来ずバレてしまった。その後も小さいキビレが群れで追ってきて、1匹だけテールにバイトしアシストフックに掛かったが、これもすぐに外れてしまった。そしてそうやって小さい魚をからかいながら船下を探っていると、そこそこのサイズのシーバスも群れで飛び出してきた。しかしただゆっくり目に追いかけてくるだけでバイトには至らず。ともあきもその後を小さめのミノーで探っていたが、やはりゆっくりと追ってきただけだったよう。
さてここ有田港ではある船の下にいつも50センチクラスのシーバスが潜んでいるが、ワインド釣法でもあまり食い気のないチェイスをしてきただけに終わった。そしてワインド釣法があまり効かないことが分かったので、メガバスのスプーンビルミノー、ライブ-Xマーゲイを試してみた。この日はほかの船の下にも潜んでいたようで、少し潜らせた後に船底のエッジすれすれをトゥイッチしているとそれを追って50センチクラスのシーバスが出てきた。しかし、追いかけてくる速度はやはりゆっくりでとてもバイトに至るような気配はない。相も変わらず、ここの魚は食い気がなくニュートラル状態で難しい。
そんなこんなでしばらく探ってはみたが、それ以上シーバスとのコンタクトはなく小さめのキビレの反応がするばかり。40センチぐらいのチヌの姿やあまり多くないセイゴの姿も見たが、ルアーへの反応は悪く、早めに見切りを付けた。その後はキビレ狙いで有田港に注ぐ水路を遡って行く予定だったが、時間もなかったので予定を変更、15時過ぎに有田川の上流のほうに向かった。
潮止めの堰の下流で昨年のランカーシーバスの実績ポイントには、先行者がいてタックルを準備している最中だった。声をかけてみると今年ここに来るのはまだ2回目で昨年一度来ただけとのこと、ポイントを詳しく知っている人ではないよう。先に準備を済ませた我々は、攻める場所がバッティングしないよう少し距離を取って一足先に釣りを開始。しかし入水地点は、干潮いっぱいからあまり水位が上がっていないのと水量が少なかったことから水深がごく浅く、魚もほとんど泳いでいないようなチャラ瀬だった。それでもトップウォータープラグを投げて下流に下りながら探っていくと、少し深くなった辺りから様相が変わりやや大きめのボラが群れで泳いでいるのが確認できた。そして下流に向かって良さそうなところにミノーを投げると、軽くゴンッとアタリがあり魚の感触が来たがすぐに外れた。ハリ掛かりした瞬間ジャンプしたそれは何の魚かは分からなかったが、銀色に光っていたのでセイゴかもしくはイナのスレ掛かりか。
そうしているうち、その下流の良さそうに見える辺りで小さなボイルが起きた。ごく小さな魚がピピピッと水面を飛びながら逃げていったので、捕食者がいてフィーディングしていることは確実。しかしそれを狙うも捕食者を捉えることは出来ず、また少し沖合いの流芯でもボイルが起きたが、これも捕捉することは叶わず。どうやら水深がなく水底に特に何の変化もない場所のため、常に動き回っている様子だ。
それで無視するわけではないがボイルはボイルとして見ながらさらに下流に下って探りを入れていく。どこにいるか分からない捕食者にアピールして追わせるため、ポッパーを遠投して強めのアピールで広く探ったり、ペンシルベイトを遠投して少し弱めのアピールで素早く探ったりもしたが、反応はなし。そのためやはり良さそうに見えるところをダイレクトに撃つのがいいかと考え、ミノーにチェンジ、少し岸寄りの浅瀬のところで待望のヒット。グッと重くなった後、グングンと強烈な引きが来た。最近の釣果から身切れしないようドラグ緩めで慎重にファイトをしたが、全く寄って来ず引き方もコイのようなトルクと青物のような強烈さでシーバスではなさそう。いったい何が来たのかと思いながらテンションをかけるも、魚はどんどん走ってラインは出て行くばかり。そうして仕舞いには根に絡まって動かなくなってしまった。それを引き剥がそうとしたところ、魚は根などおかまいなしにさらに引く。なんとか根から引き離すことに成功し、ドラグをきつくして寄せにかかると、少しずつだが寄って来るようになった。そうして姿を見た魚はボラで、見事にミノーの2本あるハリ全部が尻ビレの周りに掛かっていた。サイズは48センチとそれなりの大きさだったが、やはり尻掛かりは引く。
その後もところどころ遠くでボイルと思わしき音と波紋がしたり、ボラやイナが騒ぐ音と波紋、また得意のジャンプなども見たが、なかなかシーバスのアタリには出会えず。さらにもっと下流に下ると岸寄りでボラが表層で群れているポイントがあったので、そこをリップレスミノーで引くとコンコンとスレアタリの連続、そしてそのうちスレ掛かりしてまた強烈な引き。ただそれは少し小さめの魚だったためすぐに寄って来て、姿を見た辺りで外れてくれた。そのポイントではいくら投げてもボラの反応だけだったので、別の方向である対岸側に向きを変えてルアーを投げる。足元の岸寄りは浅くなっていて我々はそこに入水していて、対岸側は深くボサが覆う絶好のポイントだった。さっきからその対岸側の絶好のポイントは攻め続けていたのだが、ずっと反応はなかった。そして対岸側に少し岸が川のほうに出っ張ったような地形になっているところがあり、その周辺にきっと潜んでいるぞと狙いを付けていたところ、ちょうどそこでボイルが起きた。
しかし、ボイルが起きたからといってそこをすぐ直撃しても、なかなか結果には繋がらない。いつもの戦法として、ボイルが起きてから少し落ち着いたところで、この辺に潜んでいそうだというところを予測してルアーを投げ入れ、こう引いたら食うだろうと自然に感じたラインをその状況にあった引き方でトレースする。リップレスミノーを周辺に投げてただ巻きした場合は全く反応がなかったが、これと思うルアーにチェンジし少し間を置いて狙いすました一投を入れたところ、思い通りに出てくれた。岸の出っ張りの下流側、ボサが覆いかぶさる岸際ぎりぎりに投げ入れ、ミノーでトゥイッチを入れたところ2回目のトゥイッチの後重くなった。グンッと乗って、シーバスらしい感触と引きだったが、思ったよりも軽くて意外に感じた。エラ洗いをしたのでシーバスであることは間違いなかったが、サイズは予想よりずっと小さかった。寄せてきて取り込んでみると26センチのヒラセイゴ、小さかったがボイルの主を狙い通りに獲れたことは非常に嬉しかった。そして思った通り、その魚を釣った後はボイルが止み、しばらくしてからまた同じ場所でボイルはしていた。おそらくは同じサイズか、大きくても一回り大きい程度のサイズのシーバスが何匹かでフィーディングしていたのだろう。
そのポイントはその後ともあきに譲ったが、ともあきはちょうどいいルアーを持っていなかったこともありそのポイントまで届かせることが出来ず、結局釣ることは出来なかった。そして暗くなってきてルアーも見えなくなってしまい、ちょうど雨も降ってきたので、夕方6時になったところで納竿とした。
11

20

(月)
場所和歌山県有田市有田港、有田川……有田港横、吉備町坂部池
天候曇りのち晴れ
状況有田港……川からの濁りが入って昨日より濁っていたが、透明度はそんなに低くなかった。水位は足元から水面までが50センチ程度
坂部池……水は大減水していて、以前釣りをした平常時より2メートル以上水位が下がって水底が見えていた
大潮、干潮11時45分(潮位87cm)、満潮17時20分(潮位177cm)、干潮23時57分(潮位13cm) <和歌山 下津>
同行者なし
釣果キビレ1匹
ルアー・
パターン
小型ミノー(スミス D-コンタクト テネシーシャッドレーザー)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2号
メモ昨日反応は悪かったが魚はそれなりにいた有田港に今日も行ってみた。家を出たのは11時過ぎで、釣り場に着いてから昼食を済ませ昼の12時頃から釣りを開始。干潮いっぱいの時間帯だったため水位が低く、川からの濁りが入って水色は緑がかった乳白色。人影によるプレッシャーを与えずに釣りが出来ると思ったが、実際にはそんな生易しくはなく、意外にもそこそこの透明度があった。濁りが入ったばかりということを考え波動と音でアピールさせようとシャッドを使ってみたが、この日はどの船下からもシーバスは出て来なかった。いつも岸際から反応してくるキビレの姿すらもまばらで、一通り船着き場を探り終えた後は逆側の船が全く着いていない対岸のほうに移動してみた。
対岸に移ってすぐ、岸際を岸壁トレースで探り始めたところ、ルアーを引いたところから40センチから50センチぐらいのシーバスの群れが、突然目の前に現れたルアーに驚いたのか逃げて行ったのが確認できた。今日は船下ではなくこちらに着いているのかと、一度逃げた魚が元の位置に戻っていったことを確認してさらに探りを入れる。もちろんルアーは全く違うものに替え、人影も極力感じさせないよう岸際から少し離れてかがんだ状態でキャスト。しかし、ワインド釣法でもここのやる気のない魚、それも一度スプーキーになったのを反応させるのはやはり難しく、なぜか1匹だけが何となくといった感じで付いてきてすぐ戻って行った。
その後もずっと岸壁トレースで探っていったが、全く返答はなく、ワインド釣法に時々小さめのチヌやキビレが反応するばかり。これらクロダイ系の魚はシーバスと違ってルアーには興味津々で寄ってくるが、なかなかバイトには至らない。しかも強めのトゥイッチを入れるとすぐに驚いて逃げて行ったりし、宙層を泳ぐルアーで釣るのは難しい。ずっと探りながら岸沿いを進んでいるうち、シーバスの反応と気配が全く感じられなくなったのでクロダイ系狙いにシフト。オレンジ系のカラーがクロダイ系にはいいと聞いたことがあったので試したものの、小さめのミノーとシャッドを投げてみてあまり違いは感じられなかった。どちらにしても宙層を泳ぐルアーは分が悪いと判断し、極小サイズのワームのジグヘッドリグも投げてみたが、コココンとアタリは常に来るものの全く乗らない。小気味良いアタリだけを楽しみつつしばらく我慢してその釣りを続けてみたが、釣り上げることは叶わず。
それで最終兵器とトゥイッチング専用ミノー、スミスのD-コンタクトにチェンジし、折り返してそれまで探って来たところを舐めていった。着水した後少し沈めて、ただ巻きして泳ぎが安定したところでハードトゥイッチを数回加えるというアクションの付け方を試す。小さめのチヌやキビレがそれなりの反応をしてくれたが、やはりバイトまでには至らない。ひたすら岸沿いを探って行き、橋の架かっている下のこの日一番の好ポイントでやっと1匹のキビレを釣り上げることが出来た。その後も少しルアーを投げ続けたものの、3時間近くやっていて結果その1匹だけと全く芳しくないので釣り場を替えることにした。
そうして次に行ったのはある野池、つまりバス狙いと大きく趣向を変えてみた。しかし、釣り場に着いてみると大減水していて、以前よく釣りをしていた頃より2メートル以上も水位が落ちていた。そして少し濁った水は見るからに水質が悪そうで、透明度は低いながらも水底が丸見えだった。足場が極端に高くなっていたので念のため玉網を携帯して攻め始めたが、スイムベイトにもシャッドにもアタリはなく魚の気配も全く感じられない。一通り攻められるところに得意なルアーを投げてみたが、どこからも魚からの返答はなく釣れる気もしなかった。最後に気晴らしで遠投しようとメタルジグを思い切り飛ばし、もしかして釣れたらいいなと思ってヘビ常をリグってこれも思い切り飛ばしてみたが、本当に気晴らしになっただけでやはり魚からの返答はなかった。
あまりにも芳しくない一日で少し疲れてもきたので、少し暗くなり始めた夕方4時半頃、早めに納竿した。
スズキ60センチ、神崎川にてバイブレーションで ← 久しぶりのベイトタックルの肩慣らしで投げていたバイブレーションに食ってきた。スズキ60センチ1.7キロ。
11

26

(日)
場所大阪府神崎川……十八条下水処理場排水門周辺・三国橋下・JR神戸線橋上流〜下流
天候
状況水位が高く、水も澄んで透明度が高かった。漂流ゴミは通常通り少なくなかった
中潮、満潮11時48分(潮位131cm)、干潮16時39分(潮位117cm)、干潮19時00分(潮位122cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果スズキ1匹(60cm)
ルアー・
パターン
バイブレーション(ダイワ T.D.PRO'Sバイブレーションサイレント107S マットブルーバックチャート)
使用
タックル
ベイト……ロッド: SHIMANO Scorpion 1601R-4、リール: DAIWA TEAM DAIWA-Z105HL、ライン: ナイロン2号8lb. + リーダーフロロカーボン3号
メモ神崎川自転車釣行4回目、口切れバラシへの対策および、ストラクチャーをよりタイトに快適に攻めるため、ベイトタックルにナイロンラインの組み合わせを試す。サブタックルとして柔らかめのスピニングも持って行こうと思っていたが、雨がしきりに降っていたため、タックルは一本のみとしてルアーもベイトタックルで投げられるものだけに絞り、いつもより比較的軽装にしてみた。そして家を出たのは昼過ぎの3時頃、まず最初に入ったポイントは十八条下水処理場の排水門のポイント。ベイトタックルには一年以上も触れていなかったので、肩慣らしで何度か、何もない沖合いに向かってキャストをしてみた。最初に結んだルアーは投げやすさを考慮して重さのあるバイブレーション、久しぶりのベイトタックルだったが昔使い込んだだけあって違和感なくあしらうことが出来た。
バス用の6フィートのライトアクションのベイトロッドは、短いこともあってすこぶる軽快で、ハリがあるのにしなやかなためとても投げやすい。そしてセミダブルのリアグリップは、いつも使っているシーバス用と比べると短過ぎるぐらいで全くジャマにならない。その軽快感を楽しみながら排水門から流れ出る強く太い流れの中や周りを引いてみて、ルアーのウォブリングの感触を感じてみる。フロロ3号をリーダーにしてメインラインはナイロンの2号だったが、さすがはバスロッドで感度も悪くない。そしてそうやってバイブレーションを引いているうち、排水門からの流れの脇をトレースしていてココンと当たり、うまく、というかオートマチックに乗った。
表層に近いところで食ってきたため、グンッと引いて黄金色がかった銀鱗が翻ったのが見えた。いつも使っているシーバス用メインロッドより微妙に柔らかい調子のため、激しいエラ洗いも難なくいなすことが出来た。ただその分ロッドパワーも少し落ちるので、そんなに大きくないように見えた魚だったがそれなりに走られた。口切れを防ぐためにドラグとクラッチを使ってテンションをコントロールし、慎重に浮かせる。そして水面に出てきたところでまた激しいエラ洗い。しかし、短いがしなやかなブランクとアンダー300グラムというトータルウェイトの軽量タックルで何の不安もなく対処することが出来た。ただし6フィートという短さは高足場でのランディングには不利で、シーバス用メインロッドの7フィートでも同様だが玉網まで誘導するのに一苦労。ルアーのフックを絡めてしまってオートリリースにならないよう慎重に玉網入れをし、無事上げたのは60センチを微妙に数ミリほど越すぎりぎりスズキクラス、1.7キロ。
ベイトタックル初挑戦でいきなり良型を上げて気を良くした後は、それからも周辺のポイントをルアーローテーションしながら探った。しかしほかに魚はいなかったのか反応はなく、ベイトタックルの使用感をシャッドで確かめたりした。愛用シャッドの一つであるラッキークラフトのベヴィシャッド75SPは、あまり投げやすくはないが水中を引いているときの感触はスピニングタックルよりいい感じ。やはりパワーロスがなくダイレクト感があるため、ルアーの動きを感知しやすい。先日買ったばかりの最新兵器、常吉のハマシャッドLR-T81Sも試してみたところ、コピー通り曲線多面ボディ形状によるフラッシングと、ハードフラッタリングシステムによる連続ヒラうちが、どちらもとても艶めかしい。見た目にも艶めかしさがあって人間から見ても魅力的なルアーだが、ベヴィシャッドより潜行深度が浅いところだけが唯一の不満点。
シャッドの次はワインド釣法も試してみた。残念ながら反応してくれる魚はいなかったのだが、タックルが軽量であることからいくらシャクっても疲れ知らず、とても快適にルアー操作を行うことが出来た。ベイトリールなのでキャストの手返しも良く、これなら一日中ワインド釣法で通すことも出来るかも知れない。
次は大きく移動して三国橋の下に入った。しかしこの日ここのポイントには魚は着いていなかったようで、反応はなかった。一度ワインド釣法でグンッと来て乗ったと思ったら動かなくなり、ゴミにかかってしまったようで外れたが、おそらくは最初から魚ではなかったと思う。橋脚や岸壁際にルアーを投げ入れてみたところ、岸沿いに投げるにはいつものスピニングタックルのようには正確に投げられなかったが、橋脚周りでは圧倒的にベイトタックルがやりやすかった。ピッチング気味のアンダーハンドキャストで、サミングを加えることでストラクチャーぎりぎりに音もなく着水させることが出来た。極めて正確に撃ち込むことが出来、なおかつ水に吸い込まれるかのように水飛沫を立てずに落とすことが出来るので、場所によっては大きな武器となり得る。
一通りそのポイントを探った後はまた大きく移動し、ずっと下流にある口切れバラシポイントに。橋の上流側を探ってみたもののなぜかキャストがうまく決まらなかったりして、魚の気配もなかった。橋下に入って橋脚周りや前回にハネを釣った絶好のポイントも探ったが、ここも魚の気配なしで、下流側に移動。そして反対の向きで絶好のポイントを攻めようとしたが、バックスイングが出来ずうまく投げられない。上は橋で左右には草が生い茂っていて、こういうところではベイトタックルは不利である。重みがあって投げやすいルアーにチェンジして、何とかバックハンドキャストが出来る場所まで行ってキャストしてみたが、反応はなし。橋脚周りも探ってみたが反応はなく、集中力が低下してきたのかなぜかこの辺りから微妙にバックラッシュ気味のキャストが頻発するようになってきた。
狙いを下流に延々続く護岸際にシフトし、ルアーを投げながらどんどん下流に向かって行ったが、この日このポイントではどこからも魚の気配と反応がなかった。水位が高くて、前は7フィートでも水面まで余裕があったのだが、6フィートでも水面に届くぐらいになっていた。水深もそれなりにあったため、魚のいる層が深くルアーが届いていなかったのかも知れないが、よくは分からない。そのポイント一帯は魚が居着く可能性のあるところは一通り延べ数十メートルに渡って探りを入れて行ったが、最後まで不発に終わる。釣り始めが遅くここに着いた時から少しずつ暗くなりかけていたので、光量の変化のせいで魚が岸壁際から離れてしまったのかも知れないが、それもよくは分からない。最初からいなかったと考えたほうが分かりやすい。
さて暗くはなったものの都心特有の現象で空が真っ暗にならず光を保っていて、夕方の6時を回ったところでもまだ十分に明るかった。しかし釣れないのと雨がきつくレインウェアは大丈夫だったが防水のはずの靴に水が浸みてきていたので、見切りを付けて引き返すことにした。途中で昼間に一匹釣った十八条下水処理場の排水門のポイントに寄ったが、新たな魚は入ってきていなかった。水位はさらに上がっていて、また排水門からの流れもさらに強く水量も増していた。その強く太い流れの周辺の流れのヨレを狙っていくつかのトレースラインを取ってルアーを引いてみたが、返答は得られず、夕方の7時を回ったところで納竿とした。
11

28

(火)
場所大阪府神崎川……川面下水処理場排水門周辺・十八条大橋下・南吹田下水処理場排水門周辺・糸田川合流点周辺・つつじ橋下・榎木橋下・さくら橋下・高川合流点周辺・天竺川合流点周辺・三国橋下・新三国橋下・十八条下水処理場排水門周辺、吹田市糸田川……河口〜五反田橋上流、吹田市高川……河口〜豊吹橋上流
天候晴れ
状況水位通常、水は少し濁っていて割りと透明度が低かった。漂流ゴミの多さは通常通り
小潮、満潮14時50分(潮位131cm)、干潮21時16分(潮位92cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果謎の大物1匹バラシ
ルアー・
パターン
ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB オーロラゴーストブラウン)
使用
タックル
スピニング……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロ2号
メモ神崎川の探索も7回目となるこの日、いつも釣りをしているほうの対岸側を探ってみようと、昼過ぎの2時半頃に出かけた。口切れバラシへの対策も考慮した柔らかめのシーバス用サブロッドに、飛距離を稼げる細めのラインを組み合わせたスピニングタックルで挑む。前回のバス用6フィートのベイトロッドと比べ、7.5フィートの長さのため少し取りまわしがしづらく、また本来海の小物(ライトゲーム)用のためかなり柔らかくて最初は違和感があった。ただ足場の高い場所ではその長さが活きてきて、メインタックルよりワンランク細いラインとの組み合わせもかなりの飛距離が出た。
最初に釣り始めたのは、緑風橋下流の川面下水処理場からの流れ出しがあるポイント。上流側にはコイを狙っているらしいエサ釣りの人がいたので下流側に入り、岸際と水が落ち込んでいるところや流れのヨレの周辺など一通り攻めてみたものの何の反応もなく、しばらくやって見切りを付けた。その後は下流に下って行き、初めてこの川で釣りをしたときにまぐれでセイゴが釣れたポイント、新大吹橋の下を釣ろうと思ったが橋下に数人のフナを狙っているらしいエサ釣りの人がいたので遠慮した。そして十八条大橋の下の岸際と橋桁周りをやってみたが、暗いだけで魚の気配も反応もない。
そこから少し下ると、下水処理場の排水門らしきところがあって流れのヨレが出来ていた。そのすぐ下流側にはエサ釣りの釣り人がいて、声をかけてみるとブルーギルを狙っているのだと言う。去年はかなり釣れたが、今年はさっぱりで今日もたった2匹が釣れただけとのこと。そこから始まってそのおじいさんの話はとても長く、ブラックバスやセイゴが良く釣れることや、下流のほうに行った支流でコイがたくさんいてそこそこ釣れること、ほかにもいろいろポイントがあることなどを聞かせてくれた。ひとしきり話を聞いた後はその排水門の周辺を攻めてみたが、岸際でゴミに一瞬根がかったと思われる重いアタリがあったのみ。ただ盛期にはシーバスがよく着くいいポイントかも知れない、そう思いつつ探索のためおじいさんに別れを告げてその場を後にした。
そしてそこからまた少し下ったところには支流が入り込んでいて、その河口の上流側から一通り攻めてみた。シャッド、ミノー、バイブレーションと一通りのルアーローテーションをしながら行けるところまで支流を遡って探るも、シーバスの反応はない。なんとなくバスが釣れそうなポイントに見えたが、魚の気配は全くなくその場を後に。そしてまた少し行ったところで水門があり、つつじ橋という名の付いた小さな橋が架かった下を探ってみたが、澱んだ水の中に生命感はなかった。後で同じようなポイントで水門にさくら橋という名の付いた小さな橋が架かったところもあったが、いずれも今日は芳しくなかったものの盛期にはシーバスの格好の着き場となり得るポイントに見えた。
さてそれからちょっと下ってやっと生命反応を得たのは、高川という支流でのことだった。最初は豊吹橋という吹田市と豊中市を隔てて架かっている橋の下で、ロングビルミノーにグンッと乗った。やっと魚に出会えたと思いながらファイトしたが、思いのほか強い引きでかなりのトルクがあり、ドラグを緩めたりストッパーをオフにして対処するも、グンッというひとのしで外れた。口切れしたのかとも思ったが、強烈なトルクからしてコイだろうと思われ、回収したルアーを確認するとハリ先が1本だけ伸びていた。その後その高川を遡って釣って行くと、案の定川幅の狭い緩い流れの中をコイが群れているコイポイントだった。行けるところまで遡って、コイの群れの中に混じるバスかシーバスがいないものかとひたすらルアーを投げて引いてみるも、時おりラインやルアーを嫌がってコイが少し逃げたりするだけだった。
高川からさらに下って行き、また同じように流れ込んでいる天竺川という支流の河口に着いた。ここは支流側に足場がないため攻め入っていくことが出来なかったが、河口周辺は広くてなんとも言えない艶めかしいとでも言うような流れのヨレが出来ていた。いかにもシーバスが潜んでいて釣れそうに見えたのだが、やはり何の反応も得られなかった。またこの辺から漂流ゴミが激しくなってきて、そこから下流では本流(神崎川)に架かる橋の橋脚などを攻めてみたりもしたのだが、ゴミが引っかかってくるばかりでとても釣りづらかった。そうやって新三国橋の下を釣った後は折り返していつも釣っている対岸側に移動し、実績のある三国橋下と十八条下水処理場の排水門周辺を攻めてみたが、シーバスの気配はなく反応は得られなかった。そろそろ12月なのでいわゆるシーズンオフ、もうほとんどのシーバスは海に落ちてしまって残っていないのだろうなと感じた。それで夕方の6時を回ったところで早仕舞として納竿した。

12月 -2006年-
コイ50センチ、神崎川にてミノーで ← スプーンビルミノーにしっかり食ってきた、丸々としたコイ。
12

3

(日)
場所大阪府神崎川……新大吹橋下・南吹田下水処理場排水門周辺・糸田川合流点周辺・つつじ橋下・榎木橋下・さくら橋下・高川合流点周辺・天竺川合流点周辺・三国橋下・庄内下水処理場排水門周辺・神洲橋下・十八条下水処理場排水門周辺、吹田市糸田川……河口〜五反田橋上流
天候晴れ
状況水位低い、水は少し濁っていて透明度も低かった。漂流ゴミ多さは通常通り
中潮、干潮11時25分(潮位93cm)、満潮17時9分(潮位141cm)、干潮23時59分(潮位-3cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果コイ1匹(50cm)、謎の大物1匹バラシ
ルアー・
パターン
コイ……ミノー(ラッキークラフト ステイシー60SP プローブルー)、謎の大物……バイブレーション(デュエル ライブベイトバイブ スケルトンレッド)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000S、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン2号または2.5号
メモ神崎川探索8回目、もう12月なので今日釣ることが出来なかったらシーバスはシーズンオフにしようと決め前回とほぼ同じコースで探索に出た。家を出たのは昼過ぎ1時半頃、タックルはシーバス用メインロッドに前回使った細めのラインの組み合わせ。やはり使い慣れたロッドはあしらいやすく、ワンランク細いラインでの飛距離は普通のバイブレーションでも50メートルほど飛んでいってくれる。遠投仕様のルアーや重さのあるジグなどを投げたら果てしなく飛ぶだろうなといった感じで、感触は上々。
川面下水処理場の流れ出しのポイントはパスし、前回に数人のフナを狙っているらしいエサ釣りの人がいたので遠慮した新大吹橋の下が誰もいなかったのでそこから竿を出してみた。冷たい寒風吹きすさぶ中で、さすがにこの寒さの中では誰も釣りをしないのかもしれない、もうそんな季節なのだ。さてルアーを投げてみての反応はというと、魚の気配も反応も全くなかった。パワーのあるメインロッドに細いラインの組み合わせは、軽く振っただけで遠投が利いて橋桁の際ぎりぎりを難なく撃つことが出来たが、何の返答も得られず。次に入ろうとした南吹田下水処理場の排水門のポイントは、数人のエサ釣りの人がいたので遠慮がちに竿を出した。下流側の岸壁沿いだけを探ってみたのだが、やはり魚はいなかった。
そしてそこから少し下ったところにある支流、糸田川との合流点を、前回攻めた上流側ではなく下流側から攻めてみた。スプーンビルミノーを合流点の緩やかにカーブしている岸壁沿いにトレースしていると、足元で食った。しかし、翻った魚体はシーバスではなくコイで、さほど大きくないこととスレ掛かりではなくちゃんと口に掛かっているため、引きは楽しめたがほとんど走られることなく難なく取り込むことが出来た。体長50センチちょうどで丸々と太った魚体、長いリール竿でぶっこみ仕掛けを投げ込んでいたおじさんも何事かと見に来たりした。シーバス狙いでは外道になるがいつものスレでなくちゃんと食ってきて釣れたことが非常に嬉しい一匹だった。さてその支流も前回同様少し遡っていってみると、ごく浅くなっていてスプーンビルミノーでは底を小突きゴミを拾ってばかりなので普通のミノーにチェンジ。そして対岸スレスレに撃ち込んだり流芯を引いたり手前の岸際ぎりぎりを探ったりするも、見かける魚は体長20センチ程度のイナの群れと、中型のコイのみ。少し行ったところにある堰堤の上側にも試しにルアーを投げてみたが、こちらには魚は全くいなかった。そうしていろいろ探っていると、支流に架かる橋の上から釣れますか?と話しかけられた。話をしてみるとベイトの有無などを確認する意味であちらこちらを見て回っているそうで、しかしながら服装は明らかに作業着。仕事中の運転がてらなのか、しかしこの支流のポイントで一、ニ週間前に地元の少年によって60センチクラスのシーバスが上げられているという貴重な情報を得た。またその人はもっと下流のほうで釣りをするそうだが、カケアガリがあるポイントで回遊シーバスの群れが溜っているときに当たると爆釣するとのことだった。
それからはまた川を下りながらめぼしいところを探っていったが、前回おそらくコイのスレと思われるヒットがあった支流の高川は不発。その支流は遡って行くと川幅は狭いながら何匹ものコイが群れているコイポイントがあり、そこでパン捲き釣りをしようとロールパンを持ってきたりしていたのだが、先ほどハードルアーで気持ちよく釣れたので止めておいた。ロールパンは自分が食べることにして、下流のシーバス探索に勤しむことを優先したのだ。
そこからどんどん下って行き、三つ目の支流となる天竺川との合流点に着いた。ここも前回は上流側に入ったのだが、今回は下流側に入ってみた。手前の岸際を探り、支流の対岸を探り、合流点の流芯部分を探り、それから支流に足場がなくて遡れないため可能な範囲で上流に向けてルアーを投げ込んでみたが、返答はなかった。そこで本流側の沖合いを探ってみようとバイブレーションに付け替えて投げてみると、気持ちよく飛んでいってくれた。軽く40メートル以上は飛距離が出ていて、その気持ちよさにハマってしまってしばらく何度も何度も遠投を繰り返した。そのうちの一回でヒットがあり、それもかなり遠いところで当たったのだが、掛かってからグイグイと重いトルクで持って行かれ、しばらくファイトしていると外れた。引きからしてコイのスレ掛かりだろう。
その後は三国橋の下を探ったがここも芳しくなく、大きく下って庄内下水処理場の排水門の周辺を探ってみたところ、アタリはなかったもののゆったりと泳ぐ魚影を何度か見た。白っぽく見えたその魚体はおぼろげで、サイズは40センチから50センチぐらい、明らかにコイではないがボラかシーバスかの区別は付かなかった。それで本命の魚がいることを祈りつつルアーを投げ続けたが何も当たることはなく、さらに移動。対岸に移動して、今度は自宅方向である上流に上って行く。目指したのはやはり実績ポイントである三国橋下と十八条下水処理場の排水門のポイントだが、途中で神洲橋の下も良さそうに見えたのでやってみた。口切れバラシポイントに少しだけロケーションが似ているところがあったので探りを入れたわけだが、水面は穏やかで鏡のように凪いでいて漂流ゴミの溜り場となっていた。やはり不発のため三国橋下に行き、ルアーを投げるもそこも漂流ゴミの溜り場だった。ただ水面は波立っていて水の動きは多少あった。
最後は十八条下水処理場の排水門のポイントに行き、周辺を攻めてみた。水面は比較的穏やかだがやはり排水門からの流れと本来の水の動きとがあって流れのヨレが出来ていた。そして少し上流に向かって投げると、途中でコンコンと小さなアタリがある。時々それはブルっという明らかな生命感を伴い、イナか小さめのボラに軽く当たったり引っかかって逃げたりした感触であると断定出来る。魚はいる、そして時おりイナが小さく水面を騒がす。それも軽いボイルのような水音と飛沫を立てるので、ついついシーバスのボイルかと思ってしまう。それでかなりの時間粘って、ディープダイビングミノーやレンジの浅い普通のミノー、それからスピーンビルミノーといろいろ試したりしてみた。しかし、いずれもスレアタリの感触が絶えずあるだけで当然乗らず、それでも飽きることなく楽しくルアーを投げることが出来た。もうそろそろいいだろうと納竿したのは夕方6時半のことだった。
ニジマス34センチ、芥川にてミノーで ← この日一番の良型は大好きなミノー、ヴィクセンのトゥイッチングに食って来た。
12

5

(火)
場所大阪府芥川……柳ヶ瀬エリア〜摂津峡大橋下流
天候晴れ
状況水温8度。水は例によってよく澄んでいた。全体的に水深はかなり浅くなっていて、魚の数も少なめだった。釣り人の数は十数人と平日にしてはやや多めか
同行者なし
釣果ニジマス12匹(最大34センチ、ほかバラシ数匹、バイト多数)
ルアー・
パターン
小型シャッド(デュエル ハードコアSH50-SP ホットレッド・トロピカル)、小型ミノー(ティムコ ヴィクセン55SS ホログラムテネシーシャッド、デュエル ストゥープ50SR ブラックパンサー、ジャッカル タイニーフライ38SP ホログラム金黒)、小型スプーン(ティファ チライ・ウラン1.5g メタリックレッド、ダイワ ムーヴ0.8g 濃赤)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL X-TEX 2.5lb. + リーダーフロロ0.3号
メモ比較的近場でこの時期に釣れる釣りがしたいと思い、2年と10ヶ月ぶりに芥川に行った。朝の9時半頃に現地着、入漁券を買う際に空いているかどうかを尋ねると平日の朝からというのに10人強の釣り人が来ているとのこと。エサ釣りの人は皆無でほとんどがルアー、そして1人か2人がフライだった。とりあえず空いているポイントに入って釣りを始めたが、今までずっとシーバスタックルばかりを扱っていたため、タックルの違いにかなり戸惑った。ロッドはトラウト用ではなくバス用で一番繊細な、トラウトにも向いているものをチョイス、以前はそればかり使っていてかなり体にも馴染んだタックルのはずだったが、さすがに極細モノフィララインと組み合わせるといつものシーバスロッドとPEラインの組み合わせと違いがあり過ぎた。最初はキャストの際のラインを放すタイミングが合わなくてテンプラキャストになって、2投目か3投目で頭上高くにある木の枝にルアーを引っかけてロストしてしまった。
そして釣り場のほうも基本的な地形は同じだがやはり川なので、2年と10ヶ月も経つとところどころの水深が変わってかなり浅くなっていた。以前は平均的に50センチ程度の水深はあって魚影も濃く、少し深くなった淵やプールのようなところには黒々と固まっていたが、全体的に浅いため魚はまばらに散っていて、全体の数も少ない。最初にルアーを投げて引いてみた印象は、かなり渋かった。漁協のおじさんが来て放流をしてくれたが、その直後でも全く釣れない。この川でよく釣れるのはプラグではタイトウォブリングで波動の強いものだが、やはり最初から実績の高いミノーを投入したものの全く反応してくれず、もしかしてこれは全く釣れないで終わるのでは?と心配になったほど。
3年近いブランクがあるのでスプーンでの釣りはほとんど考えていなかった。というよりここ最近はシーバスばかりのためいきなりそんな繊細な釣り方をしようとしても無理がある。とりあえず最初の一匹はフローティングのミノーでただ巻きになんとなく食って来た魚で、しかしその後全く続かず釣り方も掴めなかったのでやはりスプーンを投げてみた。この川で一番実績のあるカラーである赤金を選んでみたが、派手目のアクションのスプーンでは見向きもせず、一番実績のあるタイプのスプーンでもダメ。それで赤金ではなくメタリックレッドの少し地味目のアクションのスプーンを投げると2匹釣ることが出来た。その後でほかのスプーンをローテーションした感じでは、また違うタイプのスプーンでもメタリックレッドや濃い赤などの両面塗装のものが一番反応が良かった。
昔はスプーンの釣りも一応こなしていたが、こんな繊細なタックルと釣り方は最近では全く御無沙汰だったのでうまく気持ちの切り換えが出来ず、やはり好きな釣り方のほうに戻った。放流されたばかりの魚も落ち着いてきた頃、水深はごく浅くて対応領域ではないと思われたが得意のシャッドを繰り出してみた。普通に引くと底を小突くばかりで魚を誘えないどころか蹴散らしてしまうので、竿を目一杯立てて意識して中層を泳がせるようにする。すると、そのアクションにスイッチが入った個体が猛然と追って来てバイト。また全く同じルアーでカラーローテーションしてまた気持ちよくバイトし、自分の好きな釣りが出来ることが分かった。
ただシャッドのアクションは派手でスレやすいため、2、3投もすると反応が遠のいてしまうのが難点。コースを変えたり意識して別の魚を狙ってみたりもしたが、一度その波動を覚えた魚達は興味を持って追ってはくるものの口を使ってはくれない。ただスプーンと違い、何度目かであってもルアーを追うスピードも反応もシャッドのほうが速くて激しい。シャッドが効かなくなってきたところで今度はミノーのトゥイッチングにシフト。得意のハードトゥイッチ専用ミノー、スミスのルナを試してみたがこれはあまり反応が良くなく、ダートアクションが得意なティムコのヴィクセンでのトゥイッチに変えると、見事にスイッチが入った。1匹目は少し小さめの魚だったが、しばらく置いて釣ったのはこの日の最大魚でしかもスティールヘッド系の鼻曲り。最大魚とはいっても34センチとそんなに大きなサイズではなかったが、体高のある立派な魚体が自分のアクションで獲れたことに意義がある。
しかしその後は釣れ続かず、小型のクランクベイトや両面塗装の赤色スプーンで好反応がありいくつかのバイトを得たもののバラしたり掛からなかったり。それで軽く昼食を食べて休憩をした後は、そのポイントを置いて上流のほうに向かった。途中のポイントでは数人の釣り人を見たがその人達が一通り釣ったと思われる手近なポイントはやはり反応が悪くて釣れず。大きく移動して、昔いい思いをしたエサ釣りポイントに行ってみた。水深はごく浅く、ルアーを引けるような深さがない場所が多くしかもエサ釣りに来る人が少なくて放流されていないためか残りマスもほとんどいなかった。しかしルアーを見慣れないで残っている個体はルアーへの反応がとても良く、それがこの場所の楽しみでもある。極小サイズだが強波動ウォブンロールアクションのアピールの強いミノーを投げると、すぐにガツンと食って来る。魚のサイズは小さいがとても気持ちのいい釣れ方で、自分としてはいかにも渓流釣りといった雰囲気が楽しい。同じ釣れ方でもう1匹釣って、しかし魚の数が少ないというよりいないので後は続かず。
少し上流に行くとまったくの浅瀬が続いていて、10センチ足らずのおそらくはハエが群れでいた。その浅瀬を抜けると少し深みになった場所があり、大きな岩がある絶好のポイントがあった。少し大きめの残りマスがいたので狙ってみると、案の定人の気配で岩陰に隠れ込んだ。そこで岩の下の隙間にうまく入って行くようにしてシャッドを通すと、岩の下から猛然とバイトしてきたが乗らず。それでもう一度少し違うアクションで少しだけ違う位置を通すとまた岩の下から飛び出してきたが、またしても乗らず。しかし三度目の正直、岩の下を直撃するアプローチでしっかりと食った。寄せてきて見るとバス用の5センチはあるシャッドにしっかり食いついていて、ルアーは半分が飲まれていた。魚のサイズはアベレージより少し大きい30センチちょっと、これも嬉しい釣れ方だった。
その後はさらに上流が段々になった瀬が続いていてさすがに釣りが出来そうになかったので引き返し、摂津峡大橋の下で釣りをしていた人と話し込んでルアー釣りポイントの渋いだらけた状態をやり過ごした。その人は元々バスアングラーで今回初めてこの釣り場に来たそうで、初回でトラウトにハマってしまったとのこと。話が大いに弾んで小一時間近くを釣り談義で費し、夕方近くの4時頃になったところでイブニング狙いということで釣りを再開。私は下流のほうへ下って行き、やはりシャッドで未開拓のポイントを通すとバイトがあった。やや小振りの魚だったがすぐにバレてしまい、少し移動してもまたバイトがあってそれなりの反応が楽しめた。水深としては30センチほどしかないポイントばかりだったが、今回のシャッドでの釣りのキモはカラーローテーションだけではなくアクションローテーションだった。全く同じルアーのカラー違いなのだが、あえてトゥルーチューンしないことで浅い水深に対応させて、なおかつそれぞれを別方向に傾いて泳ぐ状態で使った。
それから一番最初に入ったポイントに戻ると、石で囲って作った池というかイケスの近くには猫がいて、近付くと逃げていった。見ると置いていた荷物が荒されていて、イケスの中の魚も引っかかれたのか傷が付いていて、一匹は自分で逃げたのか猫に奪られたのか、一番小さいのがいなくなっていた。それらの魚をシメて捌き、クーラーボックスにしまってイブニングの釣りに突入。やはりルアーはシャッドで、小振りながら気持ちよく2匹釣ることが出来た。しかしその後は光量が落ちてきてどんなルアーにも反応がなくなってしまったので、規定制限時間を30分回った夕方の5時半で終了した。
12

10

(日)
場所大阪府神崎川……十八条下水処理場排水門周辺・三国橋下・JR神戸線橋上流〜下流・出来島船溜り
天候晴れ
状況水位やや低め、水はささ濁りして透明度が低かった。漂流ゴミはいつも通り多い
中潮、満潮14時50分(潮位131cm)、干潮21時16分(潮位92cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果コイ1匹(60cm級、スレ)
ルアー・
パターン
ミノー(アイマ リジッド70 マコイワシ)
使用
タックル
ベイト……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 832MFB-ti05 KAWA SPECIAL II、リール: DAIWA TEAM DAIWA-Z105HL、ライン: ナイロン2号8lb. + リーダーフロロ3号
メモ前々回の神崎川釣行でシーバスシーズンオフを決めたのだったが、日曜日ということで釣り客でごった返す管理釣り場に行く気にはなれず、また朝起きるのが遅かったため遠出をする気にもなれず、ダメ元でまた神崎川を探索することにした。そんなわけで神崎川探索9回目、今回は新しく購入した、8フィート3インチとかなり長いがシーバスなどバス以外のいろいろな魚種にも対応するバス用ベイトロッドの筆おろしに出かけた。自宅での昼食を済ませた後に家を出て、昼過ぎの1時半過ぎ頃から釣りを開始。最初のポイントは十八条下水処理場の排水門周辺。
やはり最近ほとんど使っていないベイトタックルでなおかつ初めて振るロッドのため、肩慣らしで軽くキャストを繰り返す。愛用の6フィートのバス用ベイトロッドより明らかに長くパワーもあるが、さほど違和感は感じない。強いて言えば長さとロッドの自重があるため長めのシーバスロッドを振る感覚に近いこと、リアグリップが長く袖にまとわりつくのがうっとうしいことなど。少し慣れてきたところでピッチング気味のアンダーハンドキャストをしてみると、長いので軽く振るだけで思った以上に遠くにルアーが運べ、なおかつベイトタックルなので正確にかつ着水音を立てずに落とせる。川スペシャルIIというサブネームが付くこのロッド、広い川で遠投して釣るというイメージがあるが、高足場での接近戦でもかなりいい感じだ。
しかしやはりシーバスは海のほうに落ちてしまっているようで、気配もなく反応は得られなかった。そしてそんなことをしていると二人連れのシーバスアングラーが登場。釣れますかと聞かれるが、今の時期は厳しいですねと答える。いろいろと話をしてみると、最近シーバスを始めたそうだが3ヶ月間全くのノーフィッシュ、セイゴでもいいからなんとかして一匹釣りたいと、噂で釣れると聞いた神崎川に来たのだと言う。しかし時期が少し遅く、もう一ヶ月ほど早ければ手堅く釣ることも出来た状況だったのだが。それまでクルマであちこちを回って来たそうだが、どこも玉砕してしまったとのこと。神崎川のオンシーズンでのポイントを自分の掴んでいる限りでざっと教えてあげると、魚がいることが分かって少しやる気が出てきましたと喜んでくれた。ただ時期も悪いがルアーやタックルもあまりよろしくない感じで、ナイロンライン直結でバス用の小さめのルアーを使っていたので少しアドバイス。特に片方のアングラーは12フィートはあろうかというロングロッドにレバーブレーキ付きリールで、しかもシャロークランクを投げていた。
しばらくあれやこれやと話をした後、二人連れもポイント移動するということなので自分も予定通り下流に向かうこととした。今日の狙いは実績ポイントに残りシーバスがいるかどうかの調査と、地図を眺めていて見つけた有望ポイントの探索。とりあえず下って行き、いつものように三国橋下に入ったが、ゴミが多くて流れの速さもそこそこあって攻めづらく、シーバスの気配はなかった。そしてまた大きく下って口切れバラシポイントに入った。しかし、実績のあるスポットを次々撃っていくもシーバスの気配は感じられず、やはりもうシーバスは海に落ちたのだと実感。代わりに岸際から少し離れた辺りを悠々とコイが泳いでいて、試しにそれをからかってみるとルアーを嫌がりこそするものの逃げはしない。2投目で見事に掛かり、グンッと引いたかと思うと元々泳いでいた方向に向かって猛烈な勢いで走り出した。ドラグが緩めだったためしばらく重いトルクのある引きで走られたが、魚の走りを止めるように一瞬少しテンションを緩め、ハンドドラグでラインが出ないようにしてから一気に寄せにかかる。ハリがあってパワフルなロングロッドが大きく弧を描き、しかしそのベンディングカーブは美しくまたしなやか。尻掛かりであったにもかかわらず、主導権を全く渡すことなく意のままに寄せることが出来た。しかしながら玉網入れは非常に難しく、ロッドのパワーを使って魚を抑え込み不動状態にして一度は頭から入ったのたが、またすぐ逃げ出してしまった。そしてルアーのハリが玉網に引っかかってしまい、今度はロッドではなく玉網を使ってコイをなんとか玉網の中に入れようと試みる。だがそうなってしまうと玉網入れはまず無理で、いろいろやっているうちに外れて逃げて行ってしまった。60センチは優に越す、この川特有の丸々とした体型のコイだった。
その後もシーバスの気配はなかったが、ロッドのポテンシャルを確かめるのに十分な事件が頻発。ビニールイカが爆釣、数百グラムからキロアップまで十数杯が立て続けに釣れ、そのどれもがロッドパワーで難なく抜き上げることが出来た。ビニールイカとは水底に沈んだビニール袋のことで、見た目がイカに見えることもさることながら、ヘドロを含んでいるために陸に上げると墨を吐くのだ。そのため岸にはホントのイカを釣った時のような墨跡がいくつも出来た。また木や木の枝である「木魚」、草や藻の塊である「草魚」も抜き上げまくりで、根がかりを恐れずに攻めることが出来てロッドのパワフルさが十分に分かった。おそらくハネクラスのシーバスやバスも50センチ以下ならごぼう抜きが出来そうだ。
さてそんな感じで口切れバラシポイントが不発に終わったので、目星を付けていた有望ポイントに移動。そこからは自転車道が川沿いながら堤防の外側になってしまい、また途中どこからも河川敷内に入れなくなっていた。ひたすら走って到着したそのポイントは出来島の船溜り。堤防の階段を登り降りして入ったその場所は船舶免許の実技試験場らしかったが、立入禁止とはなっておらず人も全くいなかったので悠々と釣りをすることが出来た。ただし魚の気配は全くなく、漂流ゴミの溜り方も凄まじい場所だった。小さな港のようになっていてあちこちに船が付いており、盛期にはシーバスが居付く格好のポイントと見て間違いないだろう。一通り竿を出せるところは探ってみたが全く魚の気配はなく、暗くなってきて釣りづらくなったので引き返した。
自転車でかなり走ったので、帰るにはそれなりの時間を要した。最後に、途中休憩としてやはり十八条下水処理場の排水門のポイントで釣りをした。そして新しいロッドに慣れるためにひたすらキャストを繰り返し、探りを入れていったがボラかイナにコツコツと当たるだけで、最終的にはスプールでバックラッシュ気味になったラインがスレて切れてしまい、そこで納竿とした。そのときには夕方の7時近くになっていた。
淀川伝法大橋下流
→ 荒れ模様の淀川。
12

17

(日)
場所大阪府神崎川……JR神戸線橋下流・出来島船溜り、西島川……両島橋下流・西島水門周辺、淀川……新伝法大橋下流
天候晴れのち曇り一時雷雨または雹
状況神崎川……水位高め、水はささ濁りして透明度が低く、漂流ゴミもいつも通りの多さ。表水温13度
西島川……透明度が高く水底が良く見えた。表水温15度
淀川……少しうねりが入ってかなり荒れていた。そのため岸辺の水は濁っていた
中潮、干潮10時30分(潮位101cm)、満潮16時16分(潮位121cm)、干潮23時23分(潮位21cm) <大阪府 大阪>
同行者なし
釣果なし
ルアー・
パターン
なし
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA morethan 70L-3、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000S、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーフロロカーボン1.7号または2.5号
メモまたもや日曜日、神崎川探索10回目としてまた神崎川と、そしてそこから淀川に繋がる水路や淀川本流辺りまで探ってみようと出かけた。おそらく魚はいなくて釣れないだろうが、未知のポイントを見たりまた既知のポイントもさらに掘り探るというオフシーズンならではの楽しみ方がある。自宅で早めの昼食を済ませた後、家を出たのは昼の12時半だったが、目的地に着いたのは一時間後の1時半。今回はバイクやクルマでの行き方も知ろうと川沿いの自転車道でなく市街地の一般道を走ったのだが、信号待ちで何度も何度も止まる機会があってかなり時間を食ってしまった。
最初に行ったのは口切れバラシポイントで、しかしここはクルマで行った場合は駐車場所がなく、バイクですら近くには停められない。自転車でもかなりの時間がかかる場所で、しかも柵があって自転車乗り入れが不可能なため歩きになるので、やはりこういうところが穴場となるのだろう。ただ穴場といってもそれほど劇的に釣れるわけでもなく、漂流ゴミが多く相当釣りづらいポイントでもある。この日はシーバスがいないかどうかの最終確認をする意味で、細身のクランクベイトを引き、細身のバイブレーションで岸ジギっぽく落とし込んだりリフト&フォールをし、ソフトベイトで入念にチェックしてポイントの水深も把握した。結果、場所によって水深は違っていて水底に沈んだゴミの量や根の有無なども違い、魚は岸壁沿いを悠々と泳ぐ丸々としたコイのみだった。
そして次は、前回有望ポイントと見て入ったが光量がなくてしっかりチェックできなかったところに日の高いうちから入った。やはり明るいと水の中が良く見えてポイントの状況も遠くまで見渡すことができる。足元近くをチャートカラーのシャッドで引いてみると、透明度が高くてルアーの動きもシルエットもはっきりと見えて魚もいないことが良くわかった。船着き場の岸と船の間や船と船の間などを通したりしていると、船の下を引いているときに船体の底に引っかかってしまった。根がかり外しの方法をいろいろ試してみるが外れてはくれず、仕方なくラインを持って強く引っ張るとあっけなく切れた。しかししばらくして引っかかったルアーが勝手に外れて波に漂い始めたので、別のルアーを使ってうまい具合に引っかけて回収。しかし、その回収に使ったほうのルアーはその後のキャストでメインラインがガイドに絡まった反動でラインブレイクし、沖のほうに飛んでいってしまいロスト。遠目に高速道路の橋の橋脚があってその周囲は良さそうに見え、その橋脚の左右を撃ってみたがやはり反応は得られず。水温を計ってみても神崎川本流と変わりなく魚がいないことはほぼ明白であったので、早々に見切りを付けて移動した。
それからは神崎川から支流の西島川のほうに入って行く。この支流は神崎川と淀川を繋ぐ水路のような川で、両側の川の合流点に水門がある。平常時、干潮時には上流側である神崎川から淀川へと水が流れるが、満潮時には逆の流れとなる。この日は中潮でほとんど水位が動かないような時合だったのではっきりと目に見える流れはなく、しかし淀川との合流点の水門では外が荒れていたためか流れは逆流となっていた。途中からは幅数メートル程の水路となり、シーズンであれば意外と釣れそうなポイントに見えたが、少し高めの堤防があってさらにそこに柵が付けられているため、釣りにくい場所でもある。そんな川なのでちょこちょこと横目に目だけでチェックしながら川沿いを下って行き、事前に地図を眺めていて有望ポイントと見ていたところに入った。淀川との合流点にある水門の内側で、かなり広くなっていて脇には奥深くなった船着き場がある場所である。
しかし、このときそれまで降っていた雨が一段と激しくなってきた。そこに着くまでも雨は降っていて朝ベランダに干してきた洗濯物が気になったが、それを理由に引き返すわけにもいかずまた間に合うわけもなく、常に防水防寒スタイルのため雨自体は気にせずにいたのだが、雷鳴さえも轟くほどの降り様。それでも自転車を川沿いに停め、風も強くて停めた自転車がスタンドを基点にずるずる動くので風の影響を受けない位置にとどめた。そして両島橋という橋の脇からキャストするが、水深は思ったよりも浅く透明度も高く、水底が丸見えで1メートルかもう少しあるかというくらいの深さ。かなり高い足場だったので普通のハードルアーは使えないと思い、今回新たに投入するソフトルアーのジグヘッドリグにブレードを付けたルアーを投入。リフト&フォールを駆使してバス釣りのような釣り方をしてみたが、反応する魚はおらず、遠投してロープ周りを狙ったときに根がかってロストしてしまう。それで安定性を出すためにオフセットフックのベンド部にシンカーを挟み込んだウィードレススイムベイトを投入したが、これにも当然反応はない。
それから少し移動し、橋を渡って対岸側に行ったところにちいさな水門があってそこそこ強い流れ出しになっていた。ここはもしかしてと思い、ここぞと投入したのは少し大きめのバイブレーション、ダイワのTDサイレントバイブレーション107S。メタリックゴーストアユというカラーで竿先を煽ってヒラを打たせると大きめのシルエットと相まってなんともいえない艶めかしい燐きを見せる。シーバスがバイトしてきてヒラを打ちギラッと銀鱗が光るときのあの燐きに酷似していて、またベイトフィッシュがヒラを打ったときの燐きにも似ていていかにも釣れそうだった。しかし、とても釣れそうに見えたそのポイントにも魚はおらず不発に終わる。ただしそのポイントでは白い太めのナイロンラインの切れ端が落ちていて、シーバスを釣りに来る人がいるのだなということがわかった。当然そのラインの切れ端はゴミとして回収した。
さてその次に入念に探ったのは淀川との合流点にある西島水門の中。淀川から逆流して入って来る強い流れがあって大きな流れのヨレが出来ていて、岸の形も変化に富んでいてストラクチャーやシェードも豊富にあったが、どこも無反応。しかし、ここはさらに奥に船着き場もあって淀川に一番近い澱みでもあり、盛期にはとても釣れそうな場所と見えた。
その後行く予定にしていた淀川の河口部である矢倉緑地は、向かい風であまりにも強く吹き付ける雨風と海側の状況を見て止めにして、手近な場所でとりあえずルアーを投げてみるだけにした。淀川本流の西島水門から少し上流に行った辺りで、あちこちに並ぶ石積みの小さな低い防波堤の一本を適当に選んでその先に立ってみた。もちろん釣れる気はしなかったがそこでキャストをしてみたかったのだ。波があって広大な淀川最下流部はロケーション的に琵琶湖に似ていて雰囲気はけっこう好きかもしれない。リップラップの上に立っていると荒波が打ち付け砕け散り、足首の高さまで波が滑り込んできた。釣り用のニーブーツを履いていたので全く平気だったが、ヘタなシューズでは足元を掬われるだろう。延々と降り続く雨と強く吹き付ける風で手が思いきり冷えてかじかみ、指先は思い通りには動かずキャスト時にはPEラインが人差し指を切るようで痛かった。この日はほかにも一時的に雹が降ってきたりしてなかなか過酷な状況で、納竿したのは日没後の夕方の5時過ぎ頃、それから自転車で帰宅するのにもかなり時間がかかったがそれなりに楽しむことは出来た一日だった。
イワナ24センチ、芥川にてミノーで ← ファーストキャッチはイワナで、ミノーにしっかりと食いついていた。
12

19

(火)
場所大阪府芥川……柳ヶ瀬エリア〜旧中条橋下流
天候晴れ
状況水温7度。水はよく澄んで冷たく、水深も浅かったが水量が少し多くなっていた。魚の数も少なめで、釣り人も十人以下と少なかった
同行者なし
釣果イワナ1匹、ニジマス6匹(ほかバラシ3匹)
ルアー・
パターン
イワナ……小型ミノー(デュエル ストゥープ50SR ブラックパンサー)、ニジマス……小型スプーン(ナカマスポーツフィッシングプロダクト トロットスプーン1.8g メタリックレッド、ティファ チライ・ウラン1.5g メタリックレッド、フォレスト マーシャルトーナメント1.5g パレットブルー)、小型ミノー(ジャッカル タイニーフライ38SP ホログラム金黒・アユ)
使用
タックル
スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: DUEL X-TEX 2.5lb.
メモ平日のこの日はよく冷えてトラウトにいいかもしれないと思い、先々週のリベンジとしてまた芥川に行った。到着したのは昼前の11時頃、朝二度寝したために遅くなったのだが、これがいけなかった。この釣り場は最近は朝一でなければコンスタントには釣れないようで、昼を過ぎた辺りから釣り人は少しずつ帰り始め、午後3時にはほとんど釣り人がいないほぼ貸切り状態となった。そんなわけで放流直後であっても容易には釣れてくれず、プラッギングではほとんど歯が立たなかった。最初のポイントでプラグで釣れたのは開始直後の一匹、しかしこれは掛かりが浅くバレてしまい、しばらくしてからフローティングミノーでソフトトゥイッチを何度も入れてなんとか食わせたのは小さめのイワナだった。
その後もしばらくは自分の好きなミノーやシャッドの釣りをしていたが、それなりに反応はしてくれるものの食いつくまでには至らず。マスが何十匹も一ヵ所に溜ってカタマリになっているところがあり、スレ掛かりでもさせるつもりでそこをスプーンで定層定速で引いてくると1匹だけちゃんと食ってきたが、やはりスプーンでの釣りがイマイチしっくりこない。それでもなんとかして釣ろうといろいろやっているうち、見付けた最も反応のいいメソッドはボトムでのシェイキング。マスのカタマリの少し脇に落とし込んで水底でスプーンをチラつかせるようにシェイクすると、気が付いたマスが寄ってきてシェイクの強弱加減によってはかなりいい反応を見せてくれる。それでなんとか2匹を追加したが、比較的近距離でボトムがフラットなところをサイトで狙わないと、魚の反応を見ながらシェイクの加減を調整し食わせる方法なので難しい。おそらくそのメソッドがここでは一番数が出る釣り方かもと思ったが、効率もさほど良くなく少し疲れる釣り方で、自分としてはあまり好きな釣り方でもないので見切りを付けた。そのメソッドが使えるポイントもその一ヵ所だけしかなく、それからは上流に上りながらあちこちを手返し良く撃って行くいつもの釣りに切り替えた。
さて釣り場の基本的な地形だが、先々週来た時と同様水深が浅かったが、たった2週間で微妙に地形が変わったりもしてした。そして釣り人も少なかったのだが魚の数も少なかった。そのため最初に入ったポイント以外はどこも魚影が薄く、かなり渋い釣りになった。まずプラグの釣りでは陽が高いためなのかルアーに食いついてくれない。相変わらずシャッドの強波動に対しては猛然とルアーを追って来はするが、最初の一投だけで2投目では少し追いが悪くなり3投目でほぼ無反応となる。ダートアクション系のミノーのトゥイッチングでも好反応はなく、いつもただ巻きで使う極小サイズの強波動ウォブンロールアクションのミノーもダメだった。
それでやはりというかいつものように、昔いい思いをしたエサ釣りポイントに入って行く。この日はニーブーツを履いていたのでそこそこの瀬でも立ち込みして渡ることが出来た。いつも釣りをする辺りは普段釣り人が入らずしたがって放流もないため魚がほとんどおらず、また水深も浅くてほぼ釣りにならなかった。前回岩陰から残りマスを引きずり出してを釣ったポイントにも魚はおらず、その時のような嬉しい出会いはなかった。それでずっと上流に行くと水深がかなりあるエサ釣りポイントがあったが、エサ釣りの人が何人かいたので遠慮してさらにその先のルアー・フライエリアに入った。そこはもう3年前どころかもっと以前にしか入ったことがないポイントで、あまりはっきりした記憶はないが基本的に地形は変わってないがやはり浅くはなっている気がした。小さめのアベレージサイズから40センチ級の大きい残りマスもいたが、どれも釣ることは出来ず。最上流まで行ってみたところ10センチ程度のハエが群れていてライズを始めたが、ルアーで釣ることはかなわず。
そして午後3時を過ぎた頃、エサ釣りの人達は一通り釣ってしまったのか誰もいなくなってしまった。それでそのポイントを攻めてみたが、残りマスは大小混じりでところどころにいるもののやはり反応は良くない。それで引き返して釣り下って行くことにした。途中で唯一反応の良い個体がいたいつも釣りをするエサ釣りポイントのひとつで、極小サイズの強波動ウォブンロールアクションのミノーで食わせることが出来た。猛然と追って来て岸際まで近付いたところで引き返していったのを、ピックアップ後すぐその魚の脇を狙ってキャストして通すと思い通りに食いついてきた。ただ掛かりが浅かったのかすぐにバレてしまった。
それからはルアー・フライエリアに戻ってスプーンの釣りを展開。そしてやっとスプーンでの釣り方がだんだん思い出せてきて、小さかったが3匹追加することが出来た。シャッドやミノーでの釣り以上に、リトリーブスピードはもちろんだがダウン・アップ・クロスのいずれの引き方なのか、つまり流れによる影響やアクションおよびカラーのローテーション、キャストの間の置き方などに神経を使いながら釣る必要がある。そんな調子でやっとスプーンの釣りが出来るようになってきたが、やはりプラッギング好きな私はポイント移動をしながらシャッドを引き倒したりする釣りに戻ってしまった。そして夕マズメが過ぎて光量が落ちてくるとルアーへの反応は全く感じられなくなってしまい、夕方の5時半頃まだ少し夜目が利く状況だったものの納竿した。
カニ、由良川にてミノーで カニ3匹、由良川にてミノーで ← ニューロッド、震斬での初物はなんとカニだった。

→ 次の獲物もカニで、なんと3匹が絡まって上がってきた。
12

31

(日)
場所和歌山県由良川……由良橋下流・網代鮨前・名無し橋上流・佃橋下流堰堤上流・保育所裏堰堤上流
天候晴れ
状況水は下流上流とも冬の気配でよく澄んでいた。下流は干潮のため水位が低く一部の底が干上がっているほどだった。上流は堰堤の堰が開いていて、保育所裏の堰堤の上流で水深がなかった
中潮、干潮9時34分(潮位100cm)、満潮14時58分(潮位141cm) <和歌山 下津>
同行者なし
釣果コトヒキ2匹、フグ1匹、カニ4匹
ルアー・
パターン
コトヒキ……小型ミノー(ティムコ シュマリ55SS ダブルデビル)、フグ……小型ミノー(ティムコ シュマリ48S ホログラムテネシーシャッド)、カニ……小型ミノー(スミス ウェイビー65S レーザーピンク)
使用
タックル
スピニング(1)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン1.7号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: フロロカーボン3.5lb.
メモ年末年始の連休で田舎に帰り、大晦日のこの日は例年通りに実家の前を流れる由良川での釣り納め。そして、新しく購入した7フィート4インチのPEライン用セッティングのバス用スピニングロッドの筆おろし。午前中は下流に行ってヒラセイゴを狙ってみたが、やはり寒さのため河川内に残りヒラセイゴの姿はなかった。しかも干潮いっぱいの朝9時半で大きく水位が下がっている時間帯、水深はなくところどころ干上がっているところもたくさんあった。そんな状況だったので最初のうちは全く魚の気配すらなく、自分が河口に近付き潮が動いて少しずつ水位も上がり始めると、海から戻ってきたのか魚の姿が少しずつ見られるようになった。一番最初に目にしたのはごく小さなイナの稚魚と思われる小魚で、岩についた水垢を食んでいた。
さてニューロッドのインプレだが、岸釣りでどこまでも遠投してルアーを遠隔操作し、なおかつライトリグからレギュラーサイズのハードルアー、小型スイムベイトまで全てのルアーを投げて操ることが可能というコンセプトの、PEパフォーマンス震斬というサブネームの付く入手困難かつ超高価なロッドである。エキストラファーストかと思うようなテーパーでなおかつティップから十分にパワフル、渓流竿などでいうところの「硬調」なアクションで、普段シーバス用メインロッドとして使っているモアザン70L-3と比べて明らかに硬くパワーがあり、そして重い。バス用のミディアムアクションクラスのためヒラセイゴ狙いには明らかにオーバーパワーで、余興(というかそっちが本命?)の小物五目釣りでは言わずもがなである。キャストフィールは、それなりに重さがある遠投向けルアーなら胸のすくような遠投が可能だが、軽く空気抵抗のあるルアーではPEラインの細さに頼ったキャストになってしまう。ルアー操作に関してはミノーのトゥイッチングなどがしやすい硬さでもあり、巻き物ではティップだけが柔らかく仕事をするといった感じだ。
硬いティップがバイトを弾くかと思われたが、肝心の本命の獲物がいなかったので問題にはならなかった。しかしイナの稚魚や小型のフグなどが群れていて冷たい透明感のある水ながら生命感はとてもあり、岸際にカニが群れているのを発見。ミノーをプレゼンテーションしてみるとそのうちの1匹が見事に食いついてきて、しっかり掛かってロッドパワーのおかげで難なく取り込めた。しかも残っていたカニをもう一度狙ってみると二度目は残りの3匹がいっぺんに釣れてきた。というわけでニューロッドでの初物はカニで、初魚はというとその後小さなコトヒキが群れでまわってきてそれをからかっていて2匹だけ釣り、その後にまた違うところで小さなフグを一匹掛けただけ。やはり汽水域の冬の釣りは渋いもので、そうこうしているうちに昼飯時になってしまったので帰宅した。
そして昼食後、今度は由良川の上流に上って行き冬の川バス狙いの釣りとした。そうするとロッドはバス用なので何の問題もないように思えるが、やはりバスの冬の釣りは厳しかった。3ヶ所ほどバスのいるポイントをまわってみたがバスの姿は見られず、釣りにならなかったため最後に取っておいたポイントに早めに向かうこととなった。本当は夕マズメに入って一発勝負をしようと思っていたポイントだったが、行ってみるとバスは数匹いたものの全くの冬の低活性パターンになっているのが見て取れた。小さめのウィードレススイムベイトを真っ先に投入するも何の反応も得られず、それからあの手この手を尽くしてもバイトはおろか反応すら得られず。途中からはラインをPEではなくフロロカーボンの3.5ポンドに変更してフィネスな釣りを展開していったのだが、何とかしてでも食わせるにはやはりロッドもよりフィネスなライトリグ用が欲しいところだった。
最後には夕方の5時をまわって暗くなり始めたところでライントラブルに見舞われ、ラインを直して釣りを再開しても釣れそうな状況ではなかったため、納竿。ボウズで終わらなかったのは良かったが、良型のバスを狙っての釣りが1年振りで感覚が取り戻せなくて思うように釣れなかったこと、それでニューロッドで本命のバスを釣って締め括りたかったのだがそれが叶わなかったことが心残りだった。


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