Game&Watch Gallery 4

カードeリーダーゲーム&ウォッチカードを出す予定という口車に乗せられて発売日にカードeリーダーを買ったものの結局現在までまったく音沙汰無し。つーか、カードeリーダー自体が既に音沙汰無しという寂しい状態だったりする訳ですが、そんな状態に止めを刺すべく発売されたのが本ソフト (いや、ROMカートリッジで発売するってことはやはり・・・なんでしょうね (苦笑))。まぁ、今のところ海外でしか発売になってない (カードeリーダー自体、海外ではつい最近リリースされた) のがゲーム&ウォッチカードの最後の望みでもあり、サッサと日本でも発売してくれぇ!という悲痛な叫びでもあったりする訳ですな、これが (笑)

まぁ、愚痴っぽい話はこれくらいにして早速中身の紹介。今回収録されてるのはファイア (ワイドスクリーン版)ドンキーコングJr (ニューワイド版)ドンキーコング3マリオズ・セメントファクトリー (ニューワイド版)ボクシングレインシャワーの6本。ちなみにドンキーコング3ボクシングは1カートリッジ対戦に対応しています (GBAが2台あれば星を集めるのは超簡単 (笑))。個人的には、同じ対戦モノならジャッジが欲しかったところですが・・・贅沢ですかね?
これに、他のGBギャラリーシリーズでもお馴染みの星を集めることでオマケのゲームが遊べるようになるギャラリーモードがあり、オクトパスシェフドンキーコングマリオブラザーズファイアアタックの5本が遊べるようになります (ゲーム選択画面に出てくるメニューはコレで全部という意味 (意味深 (笑)))

それぞれのゲームがどんなモノかというのはコチラを見ていただくとして (説明が載ってないページもあったりするのがご愛敬 (苦笑))、とりあえずギャラリーシリーズのお約束としていまモードが追加されていることが挙げられるでしょう。今回は、オマケで出てくるゲームにも全ていまモードが追加されています (過去のシリーズではオリジナルしかないものがあった)。従来のシリーズで既にいまモードがあったゲームに関してもグラフィックが奇麗になっただけでなく、ゲームを進めていくうちに背景が変わったり、画面内のキャラクタが動いたり (海の中で魚が泳いでいたりとか、空を鳥が飛んでいくとか) と、かなり凝った作りになっています。

むかしモードに関してもパワーアップ。何がパワーアップかというと、液晶のパターンがうっすらと表示されているところ。本物のG&Wで遊んだことのある人は分かると思うけど、実際の液晶画面って液晶のパターンが見えるんですよね。で、このパターンを見ることでキャラの移動量とか移動する場所が分かるのでこれがあるのと無いのとではかなりゲームの進行が違います。実際、シェフとかファイアはかなり簡単に感じます (実際にすぐにカウントループしましたから)。ただ、相変わらず縦開きのマルチスクリーンドンキーコングは画面が寸詰まりというか、かなり無茶な縮小表示になってしまっていて見辛いです (もっとも、上の画面はスイッチ入れたら即右を押しっぱなしにしてジャンプという操作しかしないのでほとんど困ることはありませんが (笑))。横開きのマルチスクリーンもちょっと狭っ苦しく感じられますが、ゲームとして成立しないほどではありません。逆に1画面にまとまってる方が遊びやすくて良いかも (笑)

あと、ギャラリーシリーズのひとつ、G&Wを紹介するミュージアムは本ソフトでも健在。その数が9個と少なく、しかも画面は小さ過ぎて識別不能だし、説明は英語で理解不能だし (いや、私は分かったけど・・・(苦笑))。まぁ、海外版だから英語なのは仕方が無いとして、画面はもう少し大きくするべきだろうと (従来のシリーズもそうだったけど)。というか、中途半端な大きさの画面と説明文を出されるくらいなら、画面の写真だけでもドンとアップしてもらった方が良いですねぇ。まぁ、今回は数が少ないことから考えて容量埋めというカンジがしないでもないので、あまり文句を言うのも筋違いかもしれませんが・・・なーんて意見は今までのシリーズのお話。なんと、今回はスコアを稼いで星を集めると、このミュージアムで紹介されているゲームも (むかしモードだけだけど) 遊べるという超太っ腹仕様!!マンホール(ニューワイド版)トロピカルフィッシュマリオズ・ボム・アウェイ(パノラマスクリーン)パラシュートボムスイーパークライマーセイフバスターライフボートゼルダという超すんばらしい (一部例外アリ (笑)) ラインナップが揃っています。ヒャッホゥ!!

星を全部集めきってないので、最後の最後どうなるかは分かりませんが、他にはミュージックモードが用意されています。これは、いまモードで使用されているBGMを聴くことが出来るモードです。正直、BGMはどうでも良いというか (ぉぃ)、むかしモードのピコピコ音の方が性に合ってるんですが、そういえば昔ゲームボーイギャラリーのCDが発売されてたなぁと思い出し、結構需要はあるのかもと思い直してみたりもします (何書いてるんだ>私 (苦笑))。あと、G&Wヒストリーという海外版のG&Wの発売年表が出てきます。これはテキスト表示だけなのですが補足資料としては結構役に立つのではないでしょうか (マニア限定で (笑))

操作性についてはレスポンスは良好です。ただ、マンホールファイアアタックのような斜め方向にキーを入れるゲームの場合、ちょっと戸惑いがち (基本的に十字キーで上下左右に動き、L/Rボタンで対角線移動する)。これは今までのシリーズでも言えることだったんですけどね。せっかくGBAになってLとRが増えたんだからL、十字キー、R、A(B)をそれぞれ斜め方向のキーとして使えるようにすれば良かったと思うんだけどなぁ。まぁ、オリジナルを知らない人には十字キーで移動してAボタンでアタックとかいう方が自然なのかな?オリジナルを持ってた私としては斜めキーで移動&攻撃できた方が自然なんですけどね (笑)

あ〜、あとね、ファイアアタックは操作系だけじゃなくて画面もオリジナルと違ってます。いや、多分差別表現に対する配慮だとは思うんですが、オリジナルでは襲撃してくるのがインディアンだったんですが、本ソフトでは普通の人になってます (頭の羽飾りが付いてない)。おそらく、今後再販されたとしても同じ様な修正が入ると思いますので、オリジナルのファイアアタックは貴重だと思いますよ。マイナーであまり数が出てないっていうことも含めて (笑)

G&Wと同じ横長筐体のGBAで本ソフトが出たことは、ある意味運命的なモノを感じます (かなり無理があるか (笑))。今後ともぜひシリーズ化していってもらいたいところ (気になるのは海外版3のパッケージ写真があったこと・・・もしかして海外では全部リメイクされてる?)。まだ、ギャラリー化されてないゲームもあるし、今までのリメイクも欲しいですしね。しかし、そうなるとますますもってゲーム&ウォッチカードの出番が無くなるなぁ (苦笑)

そうそう、本ソフトの画面をキャプチャしたモノをいくつか紹介します。こちらをご覧になってください。一応、海外の友人にキャプチャしてもらったものなので (私、まだGBA用のバックアップ機持ってないので)、転載は不可ということでヨロシク。ちなみに、奇麗な画像がそうです。滲んだ画像は私がテレビdeアドバンスで撮り込んだモノです (友人は、まだ隠しゲームを出していないそうなので (汗))

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MORTAL KOMBAT DEADLY ALLIANCE

モータルコンバット (略してモーコン) といえば、いかにも洋ゲーといったカンジの世界観と難易度、実写取り込みのキャラの摩訶不思議なモーションと残虐表現、といったところが普通のゲーマーの印象ではないでしょうか。かくいう私も完璧にバカゲーのカテゴリで捉えていました (笑)。特にGB版は操作性の悪さと相俟ってまともにゲームをプレイすることが出来なかったので当然といえば当然といえるでしょう。

そんな私が何故このソフトを買ったかというと、コンティニューという雑誌に掲載されていたモーコンの特集を読んだからに他なりません。その記事を読むと、なんとあのトンチキな実写取り込みの2D格闘ゲームというのは過去の話で、もうかなり前からポリゴンキャラが動き回る格闘ゲームに生まれ変わっているというのです。しかもシステムも一新されておりGBA版も多機種に劣らない出来といわれたら試してみたくなるのは (たとえ格闘ゲームに疎い私でも) 至極当然のことといえるでしょう?!元々、洋ゲーの『何考えてるんだ』っていうくらいの技術の詰め込み具合 (以前に購入した DOOM なんかその最たる例) には一目置いていましたしね。

で、久しぶりに対面したモーコンは、ホント記事の通り全くの別物に生まれ変わってました。ポリゴン (なのか鉄拳アドバンスのようにポリゴン風の2Dかは分からないですが) によるキャラクタはGBAではさすがにドットが荒くて何とかキャラの区別がつくというカンジですが、その動きは滑らかで (ステージの軸移動や相手との距離が離れるとカメラ視点が遠目になるなどの効果もスムーズ) これが、あの『実写のキャラがガタガタの動きをしていたゲームと同じゲームなのか?』と思ってしまいました (笑)

もちろん、見た目が変わっただけではありません。他の格闘ゲームにあるようなコンボや必殺技なども当然盛り込まれています。さらに、各キャラクタには戦闘スタイルというのが2つずつ用意されています (バトル中にLボタンを押すことで随時チェンジできる)。戦闘スタイルを変えることで、同じキー操作でも繰り出す技が変わります。見た目が変わるのは当然ですが、攻撃を加える個所や攻撃後の状態も変わったりするのでスタイルのチェンジが結構重要・・・なのかもしれないけれど、新生モーコン初心者の私にはその違いのほどが良く分かってなかったりします (苦笑)

あと、これはGBA版だけかもしれないけど、操作系が非常に簡単になっているのが良いですね。左とAボタンの同時押しとか下押してから上と同時にBボタンとか、同時に押すタイミングがあるとはいえ、十字キーではやりにくい斜め入力とかボタンの長押しなんていう操作が無いので普通にガチャガチャやってるだけでもかなりの技を出すことが出来ます。また、FATALITY (必殺技) を除けば全てのキャラで操作系はほぼ共通であり、しかも FATALITY 自体も過去の作品とは比べ物にならないくらい入力が簡単になっています (コマンドについては後述)。多機種と比べていないので断言は出来ませんが、件の雑誌の記事の中にはかなり複雑なコマンドが書かれているので、おそらくGBAに移植する際に入力系の貧弱さを考慮して簡単なコマンドにしたんでしょうね。これは非常に嬉しい仕様変更といえるでしょう。正直、従来のシリーズでは使い慣れたキャラでも FATALITY の入力に失敗して鬱になりましたからね (苦笑)

さて、さっきから書いている FATALITY ですが、これは最後のとどめをさす時に使用する文字通り必殺技で、これこそがモーコンの魅力といって良いかもしれません (ぉぃ)。FINISH HIM (HER) のメッセージがコマンド入力の合図。他の機種では非常に短い間に正確にコマンドを入力しなければならないのですが、GBA版では比較的時間的な制約は厳しくなく、コマンド自体も簡単になっています。まぁ、そのぶん残虐表現が大人しめになっていたりする訳ですが (つーか、GBAじゃ最初から表現に限界がある罠 (笑))、それでも心臓?が飛び出して血が吹き出したり、氷付けにした敵を蹴りで粉々にしたりなど、結構キテル表現が出てきます。うーん、海外ではニンテンチェックはやってないのかな (笑)?ちなみに、各キャラクタ (ノーマル7人+隠し5人) の FATALITY は以下の表の通りです。

キャラ(*1)FATALITY入力コマンド(*2)
KenshiContortionist下を押した後に、上とBを同時押し
ScorpionHeart Rip右を押した後に、左とAを同時押し
Sonya BladeKiss Crush左を押した後に、左とBを同時押し
JaxSlam Head Crush上を押した後に、上とAを同時押し
FrostIce Summoning下を押した後に、下とAを同時押し
Li MeiHeart Attack Kick下を押した後に、上とAを同時押し
Kung LaoStylish Distraction右を押した後に、左とBを同時押し
KanoOrgan Ripper左を押した後に、左とAを同時押し
KitanaKiss of Death上を押した後に、下とAを同時押し
Quan ChiDeamon Neck Rip左を押した後に、左とAを同時押し
Shang TsungMulti-Slam上を押した後に、下とAを同時押し
Sub-ZeroSpinal Tap上を押した後に、上とAを同時押し
(*1)太字は隠しキャラ
(*2)自分が相手の左側に居る時のキー入力です

他の格闘ゲームでもそうだと思うんですが、やはり最後は豪快な技で爽快に決めたいと思うんですよね。FATALITY はそんなキモチに応えてくれるシステムです。GBA版ではコマンド入力も楽になり、より手軽に技が出せます。やはりハードに合わせた仕様の変更というのはとても重要ですよね。もし、GBAで他機種版と同じ様な操作を強いられたとしたら、果たしてここまで私が楽しめたか疑問です。というか、多分すぐにお蔵入りにしてしまっていたでしょう (苦笑)

技の出しやすさというのもあるんですが、レスポンスの良さも (従来のシリーズを知っている身としては) かなり驚きました。こんなにスムーズに動いて良いんでしょうか。以前の普通に動かすのですら鈍重だったヤツらは何処にいったの (笑)?適当に動かしてるだけでもキビキビと動いてくれるので初心者でも安心。ただ、このゲームの特徴であるガードボタンがRに配置されてるのでガードシステム (とRボタンの押しにくさ) に慣れるまで苦労するかも。というか、元々ガードをボタンでするということ自体が画期的 (悪く言えば異端) だった訳で、しかも格闘ゲームの素地を作ったスト2などはレバーによるガードを採用していた為 (なんとなくこっちの方が自然だしね)、あんまり馴染みが無いんですよね (バーチャプレイヤーは別でしょうけど)。この点を除けば、かなり敷居の低い格闘ゲームになっていると思います。

ゲームモードは2ラウンド先取で勝ち抜いていくアーケードモード、体力の限り敵を倒していくサバイバルモードがあります。練習用のモードが無いのが残念ですが、オプションで COM のレベルを VERY EASY から VERY HARD まで5段階の中から設定出来るので初心者から上級者まで幅広く楽しむことが出来るでしょう。あと、KRYPT (正確には CRYPT) モードというのがあり、バトルに勝ったりやミニゲームで貰うことが出来るコインを集めると、コインの数に応じて棺桶を開けることが出来ます。中にはキャラクタのグラフィックを変えたり、コインが増えたりするなどのオマケが用意されている他、隠しキャラが使えるようになったりもします。棺桶の数は全部で120個で他の機種に比べて少ないらしいですが、正直全ての棺桶を開けるのに必要なコインの数を考えると、私にはこれでも多いくらいです (苦笑)

まだCOMのレベルを低くして遊んでいる状態なんですが、それでも結構強く手こずってますが他の格闘ゲームと違って何か自分でちゃんと操作して闘える (と錯覚してる (笑)) のが良いですね。今まではこのシリーズを普通の人どころかゲーム好きの人に勧めるのですら躊躇してましたが、本作は自信をもってオススメできます。元旦に発売されるのが恒例になっている某格闘ゲーム (笑)を買うくらいならコレを買え!!

ちなみに、本ソフトの発売よりも前に第1作目を完全リメイクしたという触れ込みで MORTAL KOMBAT ADVANCE というソフトが発売されましたが、これは本場北米のゲーム批評雑誌で0点を取ったという伝説のクソゲーですので間違えて買わないようにしましょう。いや、実際には逆にそこまで酷評されるほどの凄いゲームを見てみたい気はするんですけどね (笑)

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KELLY SLATER'S PRO SURFER

突然ですが、リンクス というゲーム機をご存知でしょうか。ゲームボーイの人気に対抗してアタリが発売した筋力増強マシン・・・もとい携帯ゲーム機です (笑)。機能的にはゲームボーイを遥かに凌駕していたものの、いかにもアメリカンに合わせた大きさの筐体と、単3電池6本で1時間ちょいしか動かないというアメ車並みの燃費の悪さから日本では一部の熱狂的なマニア以外は手を出さなかったというレアなハードです (小型化されたリンクス2というのも後に発売されたが1作目の失敗でユーザーが既に離れてしまっていたのはイタイな)

さて、そんな不遇のリンクスでしたがソフトの方は・・・玉石混合 (というか石の方が多かった気がしますが (笑))、これまたマニアが喜ぶといったカンジで日本人にはあまり馴染めないモノが多かったです。そんな中で当時の雑誌でもこぞって紹介してたソフトがカリフォルニア・ゲームズで、リンクスの代表作といっても過言ではありません (といっても、元々は多機種で発売されたもので、リンクス以外にもたくさんの移植版があったりするのですが)。リンクス版では4つのスポーツゲームが収録されていたのですが、その中で特にオススメだったのがサーフィン。波に上手く乗り数々のトリックを決めてハイスコアを狙うこのゲームは、単純な内容ながら微妙なボタン操作による姿勢制御や速度の維持などを要求され、ソノシンプルさとは裏腹にスコアアタックはついつい夢中になってしまう中毒性がありました。

前フリが長くなってしまいましたが、本ソフトはこのカリフォルニアゲームズの流れを汲む (と言って良いかどうか分からないけど)、サーフィンのゲームです。PS2などでも発売されているようですが、当然のことながらポリゴンによる3Dゲームになっているのでゲーム性は全く変わっています (面白いかどうかは別問題ね)。やはりここは2D最強マシンのGBA版で遊ぶのが本筋といえるでしょう (何の本筋だっての (苦笑))

まぁ、オヤジゲーマーの戯れ言はさておいて、本ソフトのタイトルにある KELLY SLATER とは過去6度も世界大会でチャンピオンに輝いたことのあるサーフィンのチャンピオンでその世界では知らない人はいないという超有名人らしいです。しかしながら日本での知名度は正に知る人ぞ知るといったカンジで SK8 -Tony Hawks PRO SKATER2-TONY WAWK と同じと言えるでしょう。こういった当人が監修しているゲームはその人の知名度によって大きく売り上げ・人気に影響が出るものですが、アメリカでは人気シリーズになっているにも関わらず日本ではこの手のゲームが発売されないといったことがそれを照明しています。で、非常に惜しいといえるのがこれらのゲームが面白い=知らないのは勿体無い、といえるゲームだということです。

ゲーム自体は極めてシンプル。基本的な動作としては画面上に現れる波に乗り、十字キーの左右を押して波を滑っていく、これだけです。滑るだけでもその流れるような動きにウットリしますが、もちろんそれだけではゲームになりません (苦笑)。Aボタンを押してジャンプしたり、Bボタンでサーフボードを掴んだり、L/Rボタンで回転したり、また十字キーとの組み合わせでエアリアル、スイッチバック、スライド、リップライドなどの豊富なトリックを決めることが出来るのです。トリックの種類はかなり豊富です。波の上に居る時、ジャンプで空中に居る時、波のループの中に居る時、など色々な状況下で違ったトリックを出すことが出来るのでそのトリックを把握するだけでもかなり大変です。しかし、全部を覚える必要は当然ありません。というか、適当に押してるだけでも勝手にトリックをキメてくれるので小難しいことを考える必要が無いのです。もちろん、トリックを決めた後は注意しないとバランスを崩してサーフボードから落ちたり、崩れていく波に巻き込まれてしまったりするので注意しなければなりませんが、アマチュアレベルで練習してれば自然にその辺の対処方法も身に付くので問題無いでしょう。

しかも、操作に関してはマニュアルにきちんと記載されている他にゲーム自体にもチュートリアルモードが付いているので、それで練習すればどういった操作をすればトリックが出るのか知ることが出来ます。ただ、英語の読解力が無いとチュートリアルで何をしてるのか分からなくなる可能性はあります。というのも、先ほども書いたように波に対してどのような状態にいるかで入力コマンドが同じでも違うトリックになるので (波の上の方で十字キー+Rでpower snap、滑り降りている時に同じコマンド入力だと単なる snap など)、それが分からないと何度チュートリアル画面に表示されるコマンドを入力してもトリックが出ないということになります。また、姿勢制御にも注意しないと (特にエアリアル=空中でのトリック時) 着水した時に後ろ向きの状態 (Fakie) になってしまい、これもまた違うトリックとして認識されてしまいます。まぁ、でも注意するのはこれくらいかな。実際問題ゲーム中は『このトリックを出す!』とかいうよりも自分の覚えてるトリックを次々に出していくというカンジになると思いますしね。

あ、でもチャレンジというゲームモードの中には規定のトリックを決めるのがクリア条件になってるステージがあるので、まったくトリックの操作を覚えなくても良いという訳ではありません (もっとも、規定のトリックは決まっているので、そのトリックに付いてだけ覚えれば良いという話ではありますが)。このチャレンジモードはゲーム中に登場する8人のプロサーファーのそれぞれに対して指定されたコース (海岸) で用意されているステージ (3ステージ) をクリアしていくモードで一定ステージをクリアしていくと使用出来るサーフボードが増えていきます。ちなみにサーフボードにはバランス、ジャンプ力、スピードなどの性能が設定されてます。意外にボードによって反応が変わるので自分の能力や波の性質に合わせてチョイスすると良いでしょう。

波の性質と書きましたが、各コースによって波の進む速さの範囲、波の高さの範囲、波の崩れ方の特徴が設定されています。また、他機種版でもそうなんですが波に関してはランダムで生成されるので同じコースでもその時々で波の性質が変わります (1ステージの中でも、サーフボードから落ちてもう一度ボードに乗り始める時に別の波に変わる)。実際、ゲームをしてるとさっきとは波の速度が違うなぁとか、滑りやすいと感じることはあります。ただ、全て違う波と言われてもそれを判断する術は持っていません (苦笑)。グラフィックが大幅に変わる訳ではないですからね。そうそう、グラフィックと言えばこのゲームにおける波のグラフィックはかなり良いですよ。海面の揺らめき具合とか、波が崩れていくところや着水した時の波しぶきなどはGBAの表現力をかなり引き出していると言えるでしょう。しかもコースによってピーカンあり夕焼けありと見た目の鮮やかさも際立っており、GCやPS2の表現力とはまた一味違った良さがあります。

一応、このゲームのメインとなるのはチャンピオンシップと呼ばれるモード。世界中にある実際の12のコースを巡り他のサーファー達と腕を競います。一つのコースでは3回数の演技を行い、そのうちでもっとも高い得点が採用され3位以内に入れば入賞となり次のコースに進むことが出来ます。なお、ここでいう得点というのは表示されるスコアのことではなく、審査員 (つーかCOM) が付ける得点のこと。演技に使ったトリックの種類、組み合わせ、どれだけ安定して滑ったか、チューブライドしたか、などの細かい項目によって評価されます。高い評価を得るにはミスしないことは当然として、なるべく多くの種類のトリックを連続で出すこと。ただし同じトリックを連続で出しても評価は低いので 540degree を連発する危険を犯すよりは 540degree のあとは flip とか snab に繋げて緩急を付けた方が良いみたいです (あくまでそう感じるだけで確証は無い (苦笑))。このモード、最初のうちはかなり簡単に進むことが出来るのですが後半になってくると他の連中が急に上手くなっちゃってナカナカ上位に食い込むことが出来ません。アマチュアレベルですらこの状態ではプロレベルになったらどうなっちゃうんだろ・・・

そんな私のようなヌルゲーマー用のモードがドロップイン。まぁ簡単にいえばフリースタイルです。他のモードで出現させたボードやコースから好きなものを選んでプレイすることが出来ます。制限時間 (他のモードと同じく2分間) 以外は何も制約が無いのでトリックの練習や、コンボの条件 (特定のトリックを繋げるとコンボになり一気にスコアが増えるチャンスになる) を見つけたり、新しくゲットしたボードの性能を試したりと自由に遊ぶことが出来ます。もちろん、ここでプレイした記録 (ハイスコア、出したトリックの数、MAXコンボ数など) もセーブされるので、自分のスキルを確めるのにも使うことが出来ます。

とにかく、このゲームも SK8 -Tony Hawks PRO SKATER2- と同じく遊べば遊ぶほど自分のスキルが上がっていくのが実感でき、純粋にアクションを楽しめるゲームといえます。最初は何かするたびに波に飲み込まれたり着水に失敗したりしてイヤになるんですが、システム自体が単純で失敗=自分の操作ミスというのが納得出来るので何回もリトライしてしまいます (コントローラーを叩き付けたくなるようなゲームというのはこの辺が曖昧というか不条理な出来事でミスになってしまうモノが多いような気がします)。で、リトライしてるうちに出来なかったことが出来るようになる→新たなコースに挑戦という具合に良い循環が出来ていると感じます。特にバレル (波がそっくりかえってループになり始めてるところ) をくぐるというテクも最初は中に入るのにも一苦労 (すぐに外に出ちゃったり脇にハマって転んだり) したのですが、慣れてくると数秒間中を滑った後に外に出てスラローム、なんてことも簡単 (とはいえないか (笑)) に出来るようになって俺って天才?みたいな自己満足に浸ることが出来ます (最長で10秒近く滑れた時は興奮したなぁ)

ゲームの題材がサーフィンであり、SK8 -Tony Hawks PRO SKATER2- のように色々なコースがあるという訳ではなく波のカタチが違うというだけなので正直ゲームの見栄えというか展開としては地味です。また、ゲーム中のBGMも種類が少なくてちょっと残念。ノリは良いと思うんだけど、もう少し種類を増やしてノリノリ (死語) でゲームがプレイ出来ると良かったかなぁと思います。もっとも、BGMよりもSE、というか野郎の声の方が気になってそれどころじゃないという話もありますけどね (特にミスした時の笑い声はムカつきます (苦笑))

正直、万人にオススメ出来るゲームではないのですが (題材的にね)、アクションゲームとしては非常にツボを押さえてると思います。リメイクばかりで新鮮味の無い国内のGBAソフト状況に飽き飽きしてる人はプレイしてみてはどうでしょうか?

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SUPER PUZZLE FIGHTER II-X

カプコンのスト2シリーズといえば、言わずと知れた格闘ゲームの草分け、というか2D格闘においては、これが全ての始まりと言っても過言では無いのですが、そのスト2がパズルゲームになっていたのをご存知の方はどれくらいいるでしょうか?いや、実際には山下章が監修していた攻略本 ALL ABOUT シリーズ (電波新聞社刊) で取り上げられていたくらいなのでゲーム自体の出来は良かったと思うんですが、その割にはあまり一般には浸透しないうちにフェードアウトしていったような気がして (笑)

しかも、初めてアーケード版が稼動したのは1996年。まぁ、最近になって他の機種 (パソコンやケータイのゲームにもなってますね) に移植されてる流れからGBAにも移植されることになったんだと思いますが、その割には海外での発売 (しかも開発自体は違う会社) だし、これといったアレンジがされている訳でもないし、何よりキャラ的にもゲーム的にも旬を逸しているような気がするもんで (ぉぃ)。まぁ、そんなゲームではありますが、何はともあれ遊んでみた感想を書いてみたいと思います。

とりあえず、このゲームを知らない人のために簡単にルールを説明すると、ジェムという物体が上から2個1組で降ってきます。ジェムには通常降ってくる四角いカタチのノーマルジェムの他にクラッシュジェムという丸いジェムが降ってきます。ノーマルジェムと同じ色 (赤・青・黄・緑の4種類がある) のクラッシュジェムをくっつけるとジェムが消滅します。基本的なルールはこれだけです。簡単でしょう?ただ、これだけだと単にチマチマとジェムを消していくだけの単純作業になってしまうので他にもルールが設定されています。まず、同じ色のノーマルジェムを大きな四角 (正方形でも長方形でも可) になるように並べると、ジェムがくっついてビッグジェムに変化します。ビッグジェムを消すと画面上で派手に弾けるだけでなく、次に述べるカウンタージェムを大量に発生させることが出来ます。カウンタージェムとは、相手のフィールドに送り込むお邪魔ジェムのことで一度に消したジェムの数が多ければ多いほどたくさんのカウンタージェムを降らせることが出来ます。カウンタージェムは読んで字のごとくジェムの中にカウンタが表示されており、ジェムを1回接地させる毎に1ずつ減っていき0になるとノーマルジェムに変化します。ノーマルジェムに変化した瞬間にビッグジェムになったり、クラッシュジェムとくっついて一気に消滅が始まったりします。もちろん、ジェムが消えた後に、下に降りたジェムが他のクラッシュジェムにくっついて連鎖が起きたり、ビッグジェムになったりもします。このようにしてプレイを進めていくうちに、相手のフィールドがジェムで埋め尽くされてしまったら勝ちとなります。

あ、あとひとつレインボージェムというのがありました。これは、オールマイティのようなモノで、これが接地したジェムと同じ色のジェムが画面上から消え去ります。上の方までジェムが埋め尽くされている状況で出てくると非常にありがたいですが、これを使ってジェムを消した場合には相手のフィールドに送り込むカウンタージェムの数が通常の半分になる他、カウンターの初期値が3 (通常は5) になるなど、デメリットもあるので気を付けましょう。

さて、ここまで読んだ所で、いったい何処がスト2なんだ?と思った方も多いでしょう。まぁ、画面を見れば一目瞭然なんですが、自分が選んだスト2やヴァンパイアハンターに登場するキャラクタ (および相手のキャラクタ) が画面の中央に表示されます。ジェムを消した数に応じて技を出したし、自分のフィールドの状態によって態度が変わったり、チョコマカと動き回っています (まぁ、ぷよぷよと同じじゃん、と言われてしまえばその通りとしか言いようが無い (笑))ます。実際に、何をする訳でもなく、要するに単なるデモみたいなもんです。実際ゲームをしてる時にそんなのを見てる余裕のある人がいるかどうかは分かりませんが (苦笑)。あと、キャラクタ毎に数種類のヴォイスが入ってて、スタート時、攻撃時、勝敗決定時などに喋ってくれます。不思議なのは、海外版ソフトであり、画面のメッセージ等も全て英語であるにも関わらず声は日本語ということ。まぁ、グラフィックと違って音声をローカライズするのはかなり労力が必要だと思うのでそのままになっているんだとは思いますが、向こうの人はコレ聞いて意味分かるんですかね (別に分からなくてもゲームには関係ないという話もあるけど (苦笑))?

ゲームとしては、あくまでも相手を倒すことが核となっており (だから1人で延々とプレイするエンドレスモードというものが無い)、細かく設定されたルールと各キャラ毎に異なるカウンタージェムのパターン (キャラクタによって、降らせるカウンタージェムのパターンが格子状だったり一直線だったり、赤一色だったりと様々) により、かなりヤリ込み度の高いゲームになっています。まぁ、この辺は最初に書いたように ALL ABOUT が出版されていることからも明らかでしょう。逆に一度パターンを掴んでしまえば単調になってしまう (あくまでCPU相手の話ですが) という話もありますが。

ただ、このGBA版の場合、大きな問題が一つあります。それは、パズル&探偵コレクションみんなのパズル・くるくるポン!と同じく、ジェムの色の区別が付かないということ。色数は少ない (赤・青・黄・緑の4色) んだけど、ジェムが小さいこと、GBA-SPだとライトが明るくて色が薄くなり、従来のGBAだと画面が暗すぎて色が潰れているので、ホントに見分けが付きません (苦笑)。これも開発に使ってるモニタとかでは問題無く表示されてたんでしょうか。イージーレベルなら適当に動かしているだけでも勝てますけど、そんな風にプレイしてもゼンゼン面白くないですからねぇ。出来ればカラーパレットの変更が出来る様にして欲しかったかも (まぁ、無理だとは思いますけど)

ゲームモードはアーケードでお馴染みのモード (イージー、ノーマル、ハードの3種類の難易度が選べる) の他に、通信ケーブルを接続してプレイする2人対戦モード、1台のGBAを2人で使う (1pが十字キーの左右とLボタン、2pがABボタンとRボタンで各々ジェムを動かす) というユニークな対戦モード、対戦相手に勝つことで様々なオプション (キャラクタのカラーリングを変えたり、エンディングが見られるようになったり、隠しキャラが使えるようになったりする) を手に入れることが出来るシークレットパズルモードがあります。シークレットモードは結構やりがいがあるモードだと思うんですが、やっぱり遊びにくいのでどうしても収集欲よりも諦めの方が先になってしまいます (苦笑)

ゲームの演出、すなわち音楽やグラフィックに関しては、良く出来てると思います。声も入ってるし、デモも入ってるし、アーケードの雰囲気を上手くGBAに再現出来ていると思います。ただ、なんでタイトルに TURBO の文字が入っているのか謎だったりします (だって箱にもマニュアルにも何処にも書いてないのにタイトル画面にだけあるんだもんなぁ (笑))。もしかして、何か追加要素でもあるのかな?あまり遊べてないから細かい違いとかは分からないからなぁ。

期待して買っただけにまともにプレイ出来ないってのがかなり残念。GBプレーヤーを買った時のためにとっておくかサッサと売ってしまうか、悩むところです・・・

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CRAZY TAXI -CATCH A RIDE-

元々はアーケード版だった、このゲーム。内容がかなりアナーキーだったせいかゲーセンではイマイチ人気が無かったようですが、その後DCに移植され一気にブレイク。その後続々とシリーズ化され、PS2、XBOXにも移植される人気ぶり (つーか、まぁDCがポシャったから他ハードに行っただけの話だけど (笑))。そして今回なんとGBA版も発売されるという、色んな意味でクレイジーな展開になりました (笑)。いや、何がクレイジーかって、いくらサターン並の処理能力があるとはいってもグラフィック表示は別の話ですからねぇ。グラフィック描画用に専用エンジンを積んでる訳でもありませんし。そういうハードでこういった3Dアクションを作るっていう、その考えがもう既にクレイジーだなと (笑)

とはいえ、GBAでは既に3D視点のレースゲームもリリースされていますし、海外では DOOM のようなFPSも数多く出ています。だから3D視点のゲーム自体は作られても今さら特に騒ぐような話ではないのですが、クレイジータクシーとなるとハナシは別。他のゲームみたいに(ある程度)決められたコースを走ったり移動したりといった類のゲームではなく、道端にいる客を乗せたら、道だろうが海の上 (さすがに描写性能のためでしょうか、海の中を走るということは出来なくなりました。おかげで道に迷いにくくなったのは良いんですが、演出的にはちょっと残念) だろうが、建物の屋上だろうが、とにかく目的地に着くためには街中の何処を走ろうがお構いなしというゲームなので、マップ上のありとあらゆる所のデータをちゃんと作っておかないとならないからです。そんなことがGBAで可能なんでしょうか?

結論から言ってしまえば、可能でした。まぁ、やっぱりポリゴンが欠ける部分があったり、DC版と違って海の中に潜らずに海上を突っ走るという風に仕様が変更になっている部分はありますが、ここまで出来れば十分合格点でしょう。流石に、GBAの小さい画面だと爽快感は無いし、あまり遠くまで見通せない、曲がり角が把握しにくい、という問題もありますけど、箱庭の中で走り回っているようなお手軽さが携帯機向けで逆に良いかなって気がします。

さっきチョコっと書きましたが、このゲームは街中で立っている客を目的地まで運んで金を稼ぐのが目的で、如何に早く客を見つけてタクシーに乗せ、とにかく早く目的に着くために道無き道を突っ走り (笑)、指定の場所 (止まるべき場所は点滅している) に如何にロス無く止まれるか、がポイントとなります。グラフィックの関係上、客が見つけにくいという難点はあるのですが、車で突っ込んでも客は逃げないどころか、他機種版に比べてかなりスピーディーに駆け寄って車に乗ってくれるので、スタートに関しては特に問題無し。クレイジーダッシュ (ニュートラル状態からリバースギア、ドライブギア、アクセル) をかまして、リミッターカット (走行中にクレイジーダッシュと同じ操作) すればグングンとスピードが上がります。

さて、いざ走り出すと道路には当然他の車も走行してますので、避けないとクラッシュしてタイムロスになります。GBA版では、他機種版に比べて交通量が少ないのと、あまりトリッキーな動きをするものがいないので避けるだけならそう難しいことではありません。しかし、このゲームでは他の車にギリギリまで近づいて抜くとクレイジースルーというボーナス点が入ります。また、走行中にリバースギアに入れ、すかさずドライブギアに入れハンドルを切ると進行方向に向かってドリフトをかます (クレイジードリフト) ことができ、ドリフトの時間が長いとこれまたボーナスが入ります。基本的に、客を目的地に届けるだけだと一定の点数しか入りませんので、少しでもスコアを上げてランクアップするにはこういった細かいテクニックを駆使することになります。ただ、他車との当たり判定が良く分からないというか、クレイジースルーが成功したりしなかったりするのが困りもの。距離感掴みにくいんですよねぇ。操作性に関しては非常に楽というか、クレイジーダッシュにしてもクレイジードリフトにしてもタイミングがアマイので成功しやすく初心者でもプレイしやすくなっているだけに、こういったところはなんとかバランスを調整して欲しかったところです。

他にも、クレイジーバックダッシュ (クレイジーダッシュをした直後、リバースギアに入れてダッシュでバックする)、クレイジードリフトキャンセル (ドリフト中にクレイジーダッシュをかけてクレイジードリフトした後の横滑りをキャンセル&加速)、クレイジーストップ (ブレーキを入れたと同時にリバースギアで急ブレーキ)、スピンターン (停止している状態でハンドルを切っておきアクセルを全開にしてリバースギア、ドライブギアを瞬時に入れる) など、他機種版で使える操作はほぼ同じ様に使えます (若干、感覚が違うけど)。まぁ、この辺の操作を省いたらゲームにならなくなっちゃいますけど (笑)。操作性については、携帯ハードだからといって手を抜かず遊びやすく調整されていると思います。

使用出来るキャラクタは、AXEL (いわゆるオールラウンド、というか可もなく不可もないキャラ)、JOE (スピード市場主義者用、ただ路面が悪くなると極端にスピードが落ちる)、GENA (加速が良さは断トツだけど、車体が軽いので接触に弱い)、GUS (GENA の逆) の4人。見た目だけでなくタクシーの性能も違うので、同じマップでも走行感が違います。DC版だとクレイジーボックス (後述) を全クリアすると、リヤカーひいたオジサン (とにかく、コーナリングに関しては抜群の性能を誇る) が出てきたんですが、このGBA版では残念ながら出てこないようです。チョット残念。

そのクレイジーボックスですが、遊んだことの無い方のために簡単に説明すると、ミニゲーム集です (本当に簡単だな (笑))。制限時間内にフィールドにある風船を全部割るとか、両脇が海になってる狭い道路を制限時間内に走りぬけるとか、スピードを上げてジャンプ台に突っ込み何処まで遠くへ飛べるかを競ったり、その他合わせて9つのゲームが用意されています。いずれも本編に劣らず無茶な設定だったりしますが、前述のテクニックを使わないとスコアを競うどころかクリアもままならないという状態です。そういう意味では、本編の練習用として遊ぶというのもアリかもしれませんね。ただ、練習用というにはチョット難易度が高い気もしますけど (DC版はおっと簡単にクリア出来たと思ったんだけどなぁ)

さて、クレイジータクシーといえば、グラフィックもさることながらノリの良いサウンドも大きな魅力の一つといえます。GBA版では、残念ながらヴォーカルは入っていませんが、2コードパンクスの本領発揮といったカンジのノリの良いBGMが4曲入っています。まぁ、欲を言えばシャウトの部分だけでも声を入れて欲しかったという気もするのですが、ドライバー (=プレイヤーね) や客の声が色んな場面で出てくるので、容量的に無理だったのかもしれませんね。あと、雰囲気に合っているといえば合ってるのですが、若干ザラついた音 (つーか、ノイズ (笑)) が入ってるのと、音量を上げると音割れするのが気になる人は気になるかもしれませんね。私もまぁ気にならないといえばウソになりますが、なんか慣れちゃったという話が無きにしもあらず (笑)

おそらく他機種版で遊んだことのある人 (特にマップがアタマに入ってる人) なら簡単にクリア出来てしまうと思います。特にGBA版では、客が近くにいると矢印が出ておおよその位置を教えてくれるのでさらに遊びやすくなっています。個人的にはかなり出来が良くてお買い得なゲームだと思います。まぁ、あくまで携帯ハードのゲームとしての出来であって、オリジナルと比較して良く出来てるという訳ではないんですけどね。

そうそう、最後に苦言を一言。ゲームが始まるまでの企業のロゴ表示が長過ぎ!しかもスキップ出来ないし。ゲーム中のマップの読込みに時間がかかる (ROMなのにNOW LOADING (笑)) のは、データの圧縮・伸張の関係だと思うから仕方ないと思うけど、一刻も早くゲームをプレイしたいと思っている時に、ダラダラとロゴ表示されるのはウザったいだけだと思うんだけど、どう思います?>ALL

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