☆. MW-56:マリオブラザーズ .☆

(MARIO BROS.)

- S58.03.14 Released (\.6000) -

それまでのマルチスクリーンシリーズは全て上下2画面タイプのモノだったのですが、このゲームでは左右2画面タイプに変わり、ボディも長方形から正方形に近い形になりました。

タイトルこそマリオブラザーズとなっていますが、内容はアーケード等で有名なゲームのそれではなく、完全にオリジナルのものだった (ちなみに、リリースはG&Wの方が早い)。

また、外箱には昔のマリオとルイージの絵が描かれているものの、実際のゲームではキャラクタの判別も出来ないほどオリジナルなキャラクタになっていました (笑)

ゲームの舞台は、とある瓶詰工場。マリオとルイージは2人ここで仲良く働いています (左画面にいるのがルイージで右画面にいるのがマリオ?)。この工場では、ベルトコンベアによる流れ作業でジュース?の瓶詰&梱包を行っていて、右画面の右下から出てくる空き箱を受け取り、ベルトコンベアに乗せるとその箱は左に流れていき機械を通って、何本かビンが詰められた状態で左の画面へ。

このままだと、ベルトコンベアから箱が落っこちてしまい商品にならなくなってしまうので、ルイージを動かして箱を1段上のベルトコンベアへ移します。今度は右の方に箱が流れていき機械を通って、さらにビンが増えた状態で右の画面に現れます。

今度はマリオを動かして箱をさらに1段上に移動する・・・という作業を繰り返し、最終的に梱包まで終わった箱をトラックに積み込むというのが目的となっています。

トラックには、都合8個まで荷物を積む事が出来 (6個積み込んだ時点で運転手登場&エンジン始動)、無事に8個積み込むとトラックは出発してボーナス得点、マリオ達はホッと一息・・・ついていると、工場長が現れてサボってる2人を叱り付けるという、勤め人の悲哀を詰め込んだゲームでもありました (笑)

内容的にはマルチスクリーンである必要は無かったように思うのですが (1画面でも可能なゲームという意味)、真ん中の折り目を介して左右の画面から流れてくる荷物の動きを見るというのは意外に難しく、これが1画面だったらもっと難易度は低かったかな?と思います。また、ボーナス時の愉快なアニメーションなどを考えると (キャラクタの大きさとか含め)、マルチスクリーンでリリースされたのは必然だったのかもしれませんね。

本ゲームはライオンよろしく、2人のキャラクタを別々に動かすというものでしたが、ライオンのように敵がランダムで動く訳ではなく、荷物は順番に動くものだったので、直感的には幾分難易度は低かったように感じました。

しかし、操作ボタンが長方形型のプラスチックボタンで連射性が悪く、素早い移動がやりにくかったため、結果として難易度は結構高めだったようです (って、一体どっちなんだよ (苦笑))。

ミスマークは、マリオ (ルイージ?)の顔。割れたビンの方がしっくりきたのだが・・・ま、仕方ないか。チャンスタイム制 (一定の間得点が2倍) のおかげで比較的高得点が出しやすかったように思います。

アラームマークは工場の始業ベル (アメリカのアニメに良く出てくる、けたたましく鳴るヤツね) で、これはなかなか上手いアイディアだと思いました (画面内に違和感無く存在してるしね)