NSU Kettenkradのキットについて
田宮のケッテンクラートは、エンジンがダイキャスト!という、MMシリーズ初期のキットで、キャタピラが一体成形で作りやすい反面、表面のモールドが無いのが一番気になるポイントです。そこで、足回りを重点的に加工しました。
ゴムパッドの部分と金属部の境をレザーソーで切れ込みを入れ、プラ板の細切りをへの字に曲げたものを接着。センターの穴をあけ、丸い起動輪の歯をランナーで付け足し、起動輪外周のゴムパッドを止めている小さいボルトもぽちぽち付け足してあります。これで、キャタピラ別パーツにも劣らない、重量感が出せたと思います。
その他の加工点は、目だつエンジン部のメッシュを真鍮の網に置き換え。ドライバー席内の細かいパーツも昔ながらの手法でディテールアップしています。
ダイオラマの背景の建物はスチレンボード製で、映画セットのように表面だけそれらしく作ってあるものです。使い回しを考えて、そのようにしてみました。今回は、MMの旧作ですが、脇役としてシュビムワーゲンと4号H型を登場させてみました。キャタピラの走行中の雰囲気はいかがでしょうか。次の機会には、戦車が主役の走行中のシーンをやってみたいものです。