模型道楽 | ARMOUR MARDER IID

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MOKEI-DORAKU : Scale Models and Composite Photographs.

MARDER IID "ブレックファスト"

春が近づきつつあるとは言え、氷点下の風が時折吹き付けるロシアの平原で、いつ現れるか分からない、
ロシアの戦車を待ち伏せる対戦車自走砲部隊は、奥行きが無く、幅広い防衛線を支える重要な使命を担っている。
二号戦車のD型車台に、薄い装甲を貼り合わせ、捕獲したロシアの76.2mm砲を改良して搭載したこのMarder IIDは、
T34に対抗できる数少ない戦闘車両なのだ。身体の冷えきったクルー達の数少ない楽しみといえば、近くの
村から補給される暖かい食事と少量のウオッカ。今朝も、いつもの顔なじみの兵士がよろよろと雪原を
歩いて来てくれた。「頼むからころばないでくれよ!。食事抜きじゃ戦えないぜ」

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Marder IIDのキットについて

AlanのMarderは、全体的にダルなモールドで、スケール物としてはB級モデルといえる出来です。そこで、砲や装備品を田宮のMarder IIIからスカウト。足周りは定番のカステンに交換しました。
雪のダイオラマは3つ目になりますが、今回は平原の広さを感じさせるため、余計なものを排除し、シンプルな地面としました。一段高くなった道路は、T34とMarderの轍が重なりあい、戦闘状況を想像させます。
また、歩兵を加える事で、車両単独で存在するのでは無く、援護の歩兵部隊も展開しているという状況を表現しています。気に入っているのは後部の金網で、アベールのちょうど良いエッチングを入手できたのはラッキーでした。その後、再塗装とフィギュアの改造を行い、キヤコンに応募しました。

後で、改造したダイオラマを眺めてみると、まだまだ表現テクニックや全体のバランスが悪いと反省しきりです。地面の表現も、失敗を時間内でリカバーするのに大変で、次回に生かせればと思います。