模型道楽 | ARMOUR M8 Greyhound

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MOKEI-DORAKU : Scale Models and Composite Photographs.

M8 Greyhound "ゴーイング ホーム"

ノルマンディーに上陸を果たし、祖国開放へと向かう自由フランス軍第5機甲師団第1偵察連隊所属のM8は、
ドイツ軍の抵抗もすっかり下火になった中を、一路南へと向かっていた。コマンダーは自分の故郷が
近づくにつれ、おしゃべりが多くなってきた。
「もうちょい先の小さな橋を渡って右に折れると実家のパン屋があってな、その斜向かいに町一番の美人
が住んでんだ。どうしてっかなぁ・・・」
さっきから、うるさくってしょうがないが、ドイツ軍のタマに比べれば少しはましだ。道路脇には
破壊されて間もないキューベルワーゲンがころがっている。反対側は地雷原の標識があるし、そろそろ
雲行きが怪しくなってきた。スナイパーだって潜んでいるかもしれないし・・・

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M8 Greyhoundのキットについて

米軍車両の中で、このM8のスタイルは昔から好きでした。タミヤの旧キットは買えませんでしたが、小学生の頃の欲しいものリストに入っていました。新しいキットが出て、すぐさま買い求めたのはもちろんです。出来のいい上に、組みやすいキットなので、省略されているバイザー内側や、ライトガードなど、お決まりの部分をディテールアップすれば、すばらしいM8が手に入ります。

私の場合は、少しやりすぎて、フィギュアを乗せたら見えなくなる部分まで作り込んでしまいました。市販のエッチングパーツはライトガードの部分に使っただけです。荷物をいろいろ積みたかったので、田宮のアクセサリーキットから、シート類を使用。熱でちょっと曲げたり、裏側をエポキシパテで補ってやれば、砲塔に密着した自然な感じが出せます。アンテナ部分は強度が心配なので、スプリング部分を洋白線+銅線巻きにして、曲げてあります。アンテナの揺れ止めは、リード線をばらした物で結びました。
ストーリーの中で出てくるキューベルワーゲンもタミヤ製です。これも、ちょっと手を加えた程度で、すぐ組み上がる出来のいいキットですね。

ダイオラマ方は、橋を渡り、キューベルワーゲンをどかそうとしているM8ですが、その橋の下にはパンツァーファウストを持ったドイツ兵が待ちかまえていたというシーン。緊張したドイツ兵と、故郷へ戻ったうれしさがにじむフランス軍のコントラストがテーマです。
M8にひかれた軍用自転車のスポークは伸ばしランナー。MG34の方は、リアサイト他、細々ディテールに
こだわっています。写真ではいまいち解りにくいかな。ちらばった薬莢は、これまた伸ばしランナー。橋の下のドイツ兵はドラゴンのキットをほぼストレートに使用しました。