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フォントネー修道院
Fontenay Abbey

47 38 21.92N,4 23 22.15E

 西洋建築史の写真集にこの修道院を見た時には、一瞬建築途上で見捨てられたのではないかと思ってしまった。何しろ装飾が一切と言っていいほど無い。ステンドグラスも、灯りも、椅子もない。清貧を旨としたシトー修道会は、クリュニュー会の絢爛さとは余りにもかけ離れているのです。こんな所があるのだと感じてから早30年は経ってしまったような。でもようやく訪れることが出来ました。

 観光案内所で呼んだタクシーに乗って約15分、凍り付いた大地の中に修道院は姿を現しました。こういう厳寒の気候が何とも似合ってしまう、正に張りつめた空気を感じてしまいます。着いた時刻は10時前、受付が開くのを待ち、本日の最初の訪問者となりました。シャリシャリシャリ。凍り付いた土を踏み、先ずは教会堂から訪れます。

買った写真集の表紙を拝借しました。夏の深い緑の中ですね。グリッドに構成された建物群がとても綺麗です。左が教会堂。その右に方形の回廊が見えます。右にちょっと離れて建っているのが鍛冶場でした。
プラン。下の1番が入り口。順路は左の12番の付属教会堂から回ります。25番が回廊、14番が総会堂、17番が共同寝室、その1階が写本制作室、別棟の26番は鍛冶場です。
庭園側から振り返る。右が教会堂、正面が総会堂他です。もう11時にはなっていますが、まだまだ早朝のような光ですね。ごらんの通り、庭は真っ白

フォントネー