明けて22日。前日のハプニングは単なる前奏曲に過ぎなかったと思い知る1日の始まりです。
松江
まずは、それは朝ごはんからはじまりました。今日はもう出雲から遠く離れた千葉へと帰る日だから、最後の食事は味わって食べようと、朝日のはずなのに夕日のような色あいの陽光のなかでいただいた朝ご飯。わーいご飯だご飯だと箸をとったら、箸袋に入ってるのにもう割れてるんですよ。気がきく(ばか)じゃん、って取り出したら箸の先には青海苔やら汁の跡が。・・・・一度使った箸だったんですねえ。
そりゃさ、昨夜、冷蔵庫に持ち込みのワインやらカクテルバーだとかどかどかつっこんだり、水くれとか言ったのはわたくしでございましたけどもさ、これはあまりな仕打ちではありませんこと?
しかし、気が弱いんで、なにしとんじゃわれえ、とは言えず、控え目にお箸とりかえてくださーい、これ使ってある箸でーすと申告。淑女だよなあ。
のりぞう横で爆笑中。
えーえー、みーんなわたくしのバチあたりな言動行動に端を発しているのでしょうよ、わかってますよ。
ほどなく、たいした謝罪もないまま、新品の箸到着。心広いですから、おとなしくご飯食べました。暴れるなんてもってのほか。
このときは、ただ朝からついてないねえ、とこぼしながらも大して気にせず、お宿を発ちました。
しかし、出雲の神様たちはこんなくらいでわたくしを許してはくださらなかったんです。
千葉に向けて、延々8時間、そしてそれはわたくしのバチの総決算の旅・・・(遠い目)
まず、松江駅。トイレで転びました。
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「一緒に喫茶店に入り「おトイレに行く。」と立ち去った君。喫茶店の中のトイレに入ったんだと思っていたのに、外に出ていたのね。なかなか帰ってこないと思ったらコケてたなんて、これもすべて神様のお導き。信心なさい。」
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スーパーやくも
松江発岡山ゆきの特急。指定券を手配してもらっていたので、とことこ席へ。
いやー楽しかったねーと和んでいると、「すいません、席間違いないですか?」という声が。
やだなー、10−AB、ここですよ、ほら。と券を見せ会うおじさんとわたくしたち。だって車掌さんも検札してくれたし。やだ、ダブルブッキング?
などと言いながらよくよく指定券を見ればほのかな違和感。
・・・・今日、何日?
検札の日付は22日なのに、指定券の日にちは21日。
21日って、わたくしたち黄泉津比良坂におったよねえ・・・・。
・・・・・・。
そうです、切符の手配が違ってるんです!
パニックですよ、パニック。急いで手配してくれた旅行会社に電話して、どうしてくれると(いえ、正確にはどうしたらいいんでしょうと泣きついた)と言ったら、車掌に聞いてくれっていうので自由席に移って車掌を待つことに。
「あれ、さっき指定席のとこにいましたよねえ」といわれ、申し訳ございません、と事情を話したら、あまりのボケ加減に悪気がないことが伝わったのでしょうか、やくもの車掌さんは笑って許してくれました。
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「日付の間違いに気付いた瞬間、頭真っ白になりました。でも「ここで姉さんを責めてはいけない。」と思った心優しいのりぞうは、黙って姉さん付いていきました。」
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信用してまったく確認しなかったわたくしもわたくしですが、普通、こういう間違いはないだろう、○○○トラベルさん・・。でもいいお勉強になりました。他人は決して信用してはいけないんですね。(でもまたきっと騙される)
しかし、状況にもよるのでしょうが、ああいうとき車掌判断だと言うのは初めて知りました。
でも、全席指定ののぞみではちょっと無理かもしれませんねえ、といわれました。
そりゃそうでしょうとも。
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岡山駅
とりあえずみどりの窓口へ。指定券の買い直しについてはやぶさかではないのですが、やくもの車掌さんも旅行会社の人もとりあえずのぞみに乗ってしまってから車掌に聞けっていうんですけど、ほんとに大丈夫なのかと心配になったので。だって、乗りました、4時間座れません、は辛すぎるでしょう?
が、みどりの窓口も同じ返事。わたくし、JRがあんなにアバウトだなんてついぞ知りませんでした。
とりあえず、空きのあることを確認してもらって車内で交渉にのぞむことに。
そうとなれば腹ごしらえと、カレー屋へ。
わたくし野菜カレー、のりぞうコロッケカレー。おいしく食べて、さあ、じゃあホームヘ!
って言ったら、切符ないんです・・・。ポケットに入れたはずなのに・・・。
指定券だけならいざしらず、乗車券もなんてことになったら2万ぶっとんでしまいます。
阿鼻叫喚の地獄絵図。
あきれかえるのりぞう、慌てまくるわたくし。
多分、落としたならカレー屋だと当たりをつけてもどったら、カレー食べてたおっちゃんが「さっき誰かがひろって改札に持って行ったよ」って。
岡山駅には改札いっぱいあんのよーっ。
どうにか新幹線の改札口で行方を確認。そしたら、ホームの放送室に持って行ったっていうんです。
ちょっとまってください。切符は改札の外に落ちてたんですよ、なのにそれホームに持って上がって放送することになんの意味があるというのですか? 切符もってなかったらホームにいるわけないじゃん!!
愚痴ってもしょうがないので、走りましたともホームまで。階段かけのぼって放送室駆けこんで、切符返却してもらって。この間5分ちょいだったんですが、もの凄く長かったです。
それから改札で待ってるのりぞうのとこまで再ダッシュ。1年分くらいの運動しました。
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「この時もね大変だと思ったんだけど、なぜだか焦らなかったのよ私。だって神様が私にそんな意地悪をするとは思えなかったんだもん。」(・・そうかよ、悪かったよ)
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しかし、これだけ邪魔のはいる列車にこれから乗り込んで無事にすむのでしょうか。
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のぞみ
のぞみに乗って車掌さんに泣きつくが、混む可能性大なので、指定券は買ってください、だそうです。
いいですとも。帰ったらく○にし○さんに返してもらうもん。
というわけで無事に乗車できました。
が、今度はわたくし、体の調子が絶不調。頭痛はするは10分ごとにトイレに通うは最低最悪。
のりぞうは、このバチはすべてわたくしに振りかかっているものだから、あたしゃ関係ないとばかりに熟睡。そうね、あんたは信心深いいい子だものね。みーんなわたくしが悪うございますとも。ちっ。
それにしても長い長い4時間でした。景色よりなによりトイレのことしか覚えてません。
それでもなんとか4時には東京着。懐かしい総武線にのって家にたどりついたのでした。
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おまけの罰あたり
さて、これで終わらないところが出雲の神様のお怒りの深いことを示しているのでしょう。
翌23日、喉の痛みとだるさで寝て暮らしました。
明けて24日、仕事に出ましたが咳と鼻水のため集中できず早退。
この時点ではまだ甘く見ていたのに、翌25日、起きあがれませんでした。
しかし、まだ大丈夫と踏んでいたその夜、喘息の発作併発。
26日。まだ寝てます。声、ほとんど出ません。
27日、いい加減にしてくれー。
28日、とりあえず人間にもどれました。
そして現在12月8日、いまだに声がかすれています。
のりぞう、君が無傷なのがわたくしにはどうしても納得できません・・・・。
「幸せ」
きーっくやしいっ(ハンカチ噛んじゃう)
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さてさて、ボケボケコンビの出雲日記、いっそ気持ちいいくらいにバチがあたっている馬鹿者のその後も含め、少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです。
計画だけはまたどこかに行こうといっているのですが(わたくし、しばらく遠慮したい(涙))そしたらまたご紹介してみてもいいでしょうか。
まっとうな観光にはあまり役にたたないこと受けあいなレポートになることと思いますが。
企画としては「鬼門からはいる京都」とか「熊野八呎烏を探して」とか「一度は泊まりたいスイートルーム」とかどっちにしてもばち当たりなきかくばかりなんですけどね。
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