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ばちあたり出雲・1日目

 
 

s_001 ブルートレイン


 東京駅21:10発の寝台特急。本当ならこの次に出るサンライズ出雲に乗りたかったのだけれど、人気車両につき切符が取れず。なくなくこちらに変更。ま、着けばいいのよ、というアバウトさ加減がここでも爆発。
 ちょっと早めに東京駅に着いたわたくしたちは腹ごしらえと称して東京駅地下街でオムライスを食す。オムライスはおいしかったのだけれど、隣の席に座った妙なじいさんに心奪われてしまって実は気もそぞろ。だって、なんだかおっつかない人で、食べながら歌うは指振るわで、まだ時間があったにもかかわらず、私たちは早々ににそこを立ち去りました。で、喫茶店へ。食ってばっかり。
 そして、やはり寝台には酒だと、いったいどっちが言い出したやら。東京駅地下のワイン専門店にてハーフサイズのワインを3本購入。うち1本はほとんどジュースで、後にわたくしの不評を買うことに。

 ここで、この旅の行く末を暗示するような事件発生。

 おのぼりさんのわたくしたちは出雲の発着ホームが分からず、切符に書いてある10番線を求めて構内をキョロキョロ。と、のりぞうが、「出雲に行くなら新幹線の線路を走るはずだから新幹線ホームだ」と主張。そんなもんかい、と言いながら新幹線の改札をくぐろうとしたら、自動改札機の野郎がキンコンキンコンとなりくさりやがるんです。呆然とするわたくしに駅員さんはおっしゃった。

「お客さん、それ、夜行でしょ。ホーム違うよ」
 ……のりぞう……(怒)
 そこで喧嘩してもはじまらないのですごすごと在来線ホームへ。ありましたよ10番線、東海道線のホーム。来たときの進行方向からはささくれてて見えない角度のところにひっそりと。
 ついでに言うとさ、のりぞう。確かに東海道線だから新幹線と平行して走るけどさ、新幹線の線路は走らねえよ、ブルートレインは
izumo16・酒〜  ま、なんのかんの言いつつも無事乗車。B寝台の下の段に向かいあわせで席をとってもらったので、楽な格好に変身してから即、酒盛り。ちなみにグラスは酒屋の試飲コーナーから抜け目なくくすねていったプラスチックグラス。満員御礼で上の段にはよその方がいらしたので、なるべく控えつつ、盛りあがる。
 2本目があいたころにはもうほろ酔い気分で、そのままぐーっ。
 一路、列車は出雲へ向けてひた走ります。


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taisou 出雲到着

 朝も白々と明けるころには、もう日本海が見えました。
 ちなみに方向音痴のわたくしは、位置関係がまったく読めず、のりぞうにるるぶを開いて地図を出してもらいました。
 そして、2度目の不孝は訪れます。
 寝台車実質初体験(6歳ごろ一度乗ったっきり)のわたくしは、システムがよく分かっていませんでした。放送で、弁当の車内販売は鳥取まで、って言ったらしいんですが、それが鳥取で売れ残りをおろしてしまうのだということに頭が回らなかったんですね。心はもう、出雲。着いたら観光タクシーのおっちゃんに順路を説明しなきゃならないので、それで頭いっぱい。で、普通、特急ったらスッチーのお姉さんがワゴン押して来るっていうイメージがあるじゃないですか。で、頭の片隅で、ワゴンが来たらって考えてたらしいんですよ。のりぞうは「お弁当どうするー」とか言ってたんですけど、それが買いに行こうという意味に繋がらなかったわたくしは、ことごとく無視したらしいんですよ、記憶にないんですが。
 で、晴れて鳥取を過ぎて「弁当、売りにこなかったね」と言ったわたくしに、のりぞうの冷たい目。
「買いにいくんだよ、食堂車まで。でも、もう降ろしちゃったからないよ」
 がーん。
 呆然とするわたくしの横を、カニ弁当下げたがきんちょが楽しそうに歩いて行きました。

「カニ弁当・・・食べ物の恨みは恐ろしいダニよ。私、相当ひもじそうな顔をしていた模様。お姉さん、ありがとうございました。」
 

なんか、よっぽど悲しそうな顔をしていたのか、前の夜、上の段にいた女性からクッキーを恵んでいただいた。なんだかなあ。
 山陰地方は天気予報のとおり、たいへんよい天気で、なんとか米子でお弁当も買えたし、行い良いじゃーん、とうかれていたのもつかのま……。なぜだか島根に入ったところで天候急変、土砂降り模様となってしまいました。もう、お互いどちらの行いが悪いかっていう醜いおしつけあいを展開するのみ。
 しかし、しかしです! 出雲市に入ったところで、晴れたんです。快晴ってわけじゃないですけど、代わりに雲間からはさーっと陽がさしてきて、おまけに虹のアーチでお出迎えですよ、皆さん。しかも、完全半円形の7色ばっちり発色した完璧な虹。そのうえ、2段がけ!! これが熱烈歓迎でなくてなんだというのでしょうか。いやあ、感動でした。写真撮り忘れたけど。

「こんな虹は、はじめて見ました。これも神のなせる業か!!感動に胸を詰まらせていた私達は、これがこの先行きを暗示しているとも知らないで浮かれていたのでした。」
 

なにはともあれ無事に出雲入り完了。

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seep01 須佐神社

 さて、出雲に入ってまずわたくしどものしたことと言えば、タクシーの運転手の寺本さんに「須佐神社行きたいんですけどぉ」とお願いすることでした。
 この旅行はお大尽旅行と決めていたので、二日間の移動はすべて観光タクシー借りきりです。というより、メジャーな観光路線にはわたくしたちの求める浪漫が含まれていないことが判明したため、移動手段に難儀した末の結果です。いやー、楽した楽した。
「こんなお大尽な旅行は初めてでした。幸せを噛み締めました。」(のりぞう談)
izumo02・須佐神社  須佐神社っていうのは、読んでそのまま素戔嗚尊(スサノオノミコト)を奉ってあるんですけど、出雲の市街からはむっちゃ離れてるんです。ま、でも1時間くらいで着いたには着いたんですけどね。間に温泉峡を越えて行ったのにはびっくり。まず、普通の観光路線バスは行ってくれません。民家の間の細ーい道抜けていくんですよ。
 神社の大きさこそ小さいんですけど、格式は高いんだそうです。神社の格っていうのがいったいいか程のものかは知りませんけれど、そうなんですって。
 ちゃんと拝殿、神楽殿、本殿ってあるんですけど、拝殿は最近作ったやつらしくてモルタルの壁でした。でも本殿はかっこよかったー。あの大社造りっていうんですか? 屋根が人の字っていうか八の字っていうか、こう、裾のほうが広がって上のほうにひょって反ってるんですよ。で、屋根の上には大きなバッテンが乗ってるんです。神社っていうより神殿っていうかんじですね。古代史ミーハー女たちの心にきゅんときました。本殿の裏手には大きな千年杉が生えてたんですけど、あれは本殿と同じくらいの年齢なんですかね。

「大社造り・・・心トキメキました。もうメロメロ。」
 

観光客はあまり来ない(そうだろうなあ)ところらしく、宮司さんに珍しがられてしまいました。千葉から来たといったら、あらあら、って言われちゃった。あげくに、宮司さんに写真撮ってもらったりして、ご親切に感謝いたしました。
 ここには7不思議がつたわってるそうなんですけど、建看板見たら、みーんなもうなくなってるんですよ。ひとつだけ、ここの井戸は日本海につながっていて、潮の満ち引きによって塩辛くなる、なんていうのがまだ有効そうでしたけど、飲んでこなかったのでわからない。

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eku2 出雲大社

 須佐神社を出ると、またもや雲行きが悪くなりました。とりあえず市内まで戻るというのでタクシー乗車。10分もしたら、ざーっですよ。ああ、やっぱり行い悪い。裏うちするように、寺本さんは「こんな天気は滅多にないです」発言! だれのせいかなあ。

「誰のせいだろね。日々を振り返ってみよう。」
 

 ところがです! 市内に入ったらばまたもや虹が!
 歓迎されてるのねー、って喜んだんですけど、考えたら虹には凶兆と吉兆と二つの意味があるんですよね……。どっちなんだろう。
 さて、寺本さんも見たことがないとうくらいな立派な虹をくぐって出雲大社へ。
 でも、雨止まなかったんです。しとしと降ったまま。
 傘を貸してもらってご参拝することになりました。手を清めて参道に立ったんですが、正面に見える本堂の裏から、もやが立ち上ってるんですよ。いやーな感じに。

「いや〜な感じ?あなた「神秘的に靄がかかって良かった」って言ってたのに〜 でも、これがタタリの前触れだったのかしら?私は靄見てなかったもん。」
izumo04・出雲大社
「上の写真を撮る時だけ雨が小降りになったんですよ。おかげでバックまで綺麗に入りました。
 これも神様の御利益かしら、私に対する。ホホホホホホホ。」
 

 出雲大社はこの旅行のいわば本命ですから、心躍らせていたのですが、なんだかあんまり歓迎されてない?(歓迎されてないのは君だけ……のりぞう談) でも気にせず参拝しました。
 そうそう、何がびっくりって、ご祈祷を希望する自動車はこちらからお入りください、の文字。ねえ、自動車もご祈祷するの? 交通安全のご祈祷で一台3000円なんだってけれど、昔で言うところの馬って感覚なんですかね。なんか妙な感じでした。
 拝殿の中ではご祈祷の最中で(というより神様の来ている間は入れ替わり立ち替わり延々やってるらしい)楽の音と祝詞で厳かな雰囲気。ちょっとお賽銭を奮発してお祈りいたしました。
 普通、神社の礼拝形式って、二礼二拍手一拝なんですけど、出雲大社とその分社に関しては、二礼四拍手一拝なんですよね。でもって高らかに柏手を打つ、と。
 届いたかな。

「届かなかったか、あるいはあまりに無理難題なお願いをしたがために罰当たりになってしまったか…。どっちでしょうね?」
 

せっかくだからと宝物殿に入りました。出雲というか島根地域は古代の産鉄地でもあるんで、いわゆるタタラ工業の発祥地になるんですよね。銘刀と言われる村正とかが最初に飾ってありました。でもね、疑問だったんですけど、出雲大社って大国主命をが祭神のはずなのに、なーんか素戔嗚尊が幅を利かせた感のある宝物殿だったんですよね。
izumo03・十九社
 宝物殿の後は拝殿を回って本殿へ。途中、出張してきた各地(特に関東地方)の神様たちが宿泊しているという十九社という建物の前で記念撮影。神様とツーショットっとか思ったんですけど、昼間は仕事してるんでここにはいないんじゃないかとのりぞうが言うんですよ。でも、中には休憩してたりズルしてるのの一人や二人は居ると思うんですよねえ。

「私がお勤め中だからって言ってるのに罰当たりな事を言うから図星をつかれた神様に意地悪されちゃうのよ。せめて休憩中とか言えば良かったのに。自分の正直な口を怨むのですね。」
 

本殿は囲いの中でして、普段は参拝所から正面をうかがうだけなんですけど、神在月につき、囲い内の竜神さまが公開されていたので、それにかこつけ本殿を横からも拝見することができました。
 八幡宮系のお社はわりと赤とか金とかの色をたくさん使っていて、ある意味派手でおめでたい雰囲気があるんですけど、大社系のお社は色合的には無色で、厳かって感じがします。っていうか、お寺みたい。昔の絵巻とかを見ると、昔は雲に届くくらい、といったらおおげさですけど、かなり高い足場と階段をもった大神殿だったみたいなんですよね。本当だったら凄いなあ。見てみたかったです、その時代の出雲を。
 さて、本殿を拝んだ後はおみくじアンドお守りを購入。
 のりぞうは当初の目的である縁結びのお守り、わたくしは厄除祈願。なんで縁結びを買わなかったかはまた後で。
 そして、神楽殿前で験かつぎの投げ銭実施。釣ってある巨大しめ縄に向かって五円玉をなげ、縄に刺さったら願いごとがかなうというもの。のりぞうチャレンジするもなかなか入らず。わたくし、入ったと思うんですけど、よく分からなかったです。
 そうして、本日の目玉、出雲大社参拝は終了したのでした。
 が、悲劇はその後に!

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ojigi そばや荒木屋

 気付けばお昼も過ぎた時刻で、空腹に誘われるままそば屋へ直行。
 出雲といえば割りこそばなんだそうで、そば猪口でそばつゆをつけて食べるんじゃなくて、小さめの丸い漆塗りの器(よくわっぱ飯とか入っているあれ)にちょこっとずついれて、それに直接つゆをかけて食べるんです。だいたい、3段重ねくらいが普通だとか。中でも、わたくしどもがお邪魔した荒木屋さんは、その3段にそれぞれ違う薬味が入ってるんですね。とろろ錦糸卵生卵。そばも出雲そばっていう無茶苦茶腰の有るそばで、とってもおいしかったです。のりぞうは手放しで喜んでいて、お土産にめんつゆ買っていきました。

「非常に美味しかった。ちょとコシが強すぎた点は否めないが、それを上回るおいしさがツユにはありました。」
 

が、わたくしは心に立ち込める暗雲に惑わされて、味わい半減。
 なぜなら、出雲大社で帽子なくしたらしいことに気づいたから。
 お気に入りの帽子だったんですよう。なもので、ご飯が終わるやいなや大社に向かってダッシュ。のりぞうはお土産のお菓子を買いに俵屋というお菓子屋へ。
 しかし、悲しいかな帽子はございませんでした。落とし物でも届いてないとのこと。おみくじの嘘つき、失せ物よく見つかるって書いてあったのにーっ。
 というわけで、ちょっと古いんですが人間の証明・・・お母さん、ぼくのあの帽子どこへいってしまったんでしょうねえ。

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お菓子や俵屋

 俵屋は荒木屋からほんの数メートル行った所にある明治初期から店を構える有名どころ。大黒様にちなんだ俵まんじゅうと俵せんべいの2種類だけ売っているお店なのですが、この俵まんじゅうがおいしんですよ!お客さん。
皮はカステラ風味で中の餡が白餡で、食べた感触は「ふんわり」。おすすめの一品です。ぜひ一度お試し下さい。(注:私は俵屋の回し者ではありません。)・・・以上、のりぞう談。

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setbl 島根ワイナリー

 悲しみの出雲大社(対象者若干1名)を後にしたわたくしたちは、日ノ御埼に行くか、という寺本さんの進言を「海やら灯台やらには興味ないです」と一蹴(とんでもない奴ら)。それじゃあ、と連れて行かれたのが「島根ワイナリー」
 チケット頼んだ旅行会社からのパンフにも入ってたんですよね。他のは何にも入ってないのにここのチラシだけ……。そんなに酒飲みに見えたんでしょうか、わたくしたち。いや、そのとおりだけどさ。
 島根がワインの産地というのは今一つピンと来ないものがあったんですけど、なんでも最近になって山梨の方から苗を入れて改良したらしいです。で、それが根付いたので、ワインの生産を始めたんだそうです。
 いやあ、まんま「島根ワイン」とか銘打ってるんだもんなあ。でも、この島根ワインはのりぞうの舌にジャストフィットしたらしいです。酒好きと言うわりには甘い弱い酒しか飲めないのりぞうさんはこのわたくしとしたらジュースやんけ、という「島根ワイン」に惚れたらしく、お土産用と自宅用と、たんと買い込んで宅急便してました。わたくしは実はあんまりワインは得意じゃないので(前日寝台列車内でけろりとハーフボトルあけたとか、ワインの試飲コーナーでは置いてあったのは皆飲んだとかは棚上げ)もっぱら名産品に走りました。そば蜂蜜とか、なんかそういうの。

「この姉さんが本当に良く飲むんだ。私は制覇できずにジュースを飲んで一息ついてると、まだ飲んでるんすもん。あきれちゃいますよ。」・・・悪かったな(by きみ)
 

そして、のりぞうさんはワイン以外にも千葉県民の本領発揮。職場の皆さんへのお土産を買うわ買うわ。確かに、いろいろ人数の多い職場なんですけどね。40人くらいいるのかな? わたくしのところは9人ですから、まあ4倍強はお買い上げになる計算になりますね。そしてなにより彼女にはある目論みが!
 職場旅行で後日、北海道に行くそうなんですが、彼女は欠席なんです。それで、北海道のお土産をたんとせしめるための根回し根回し。エビで鯛の法則ですね。

フッ、その結果は……エビで鯵だったよ。係長の買ってきてくれたオルゴールだけが心の支えでした。お菓子は沢山もらったけどね。白い恋人とかとうきびチョコとかマルセイバターサンドとか…ほんとに食べ物ばかり。美味しかったです。」

そんなこんなで山のようなお土産を両手に、ワイナリー退散。

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sheep01 一畑薬師

 出雲大社に行ってしまいましたので、この日のわたくしたちの野望はもう達成されたのですが、寺本さんは宿に行く前にもう一つ寄りましょう、といって一畑薬師なる山の上のお寺に連れて行ってくださいました。
 一畑というのは地名でして、禅宗系のお寺です。縁起に寄れば、漁師が海で拾った薬師如来像を家にもって帰ったら盲目の母親の目がよくなるという御利益があったとか。それを市井に置くよりはお奉りした方がいいだろうということでお寺に奉納したのが始まりのようです。由来が由来ですので、眼病を直すという霊験があるとか。両目裸眼0.04のわたくしは迷う事なくお守り購入。なんだかよく分からない、有り難いお茶もただで飲んで来ました。
 山の上なんで、見晴らしは最高のはずだったんですけど、ガスっていたので宍道湖は霞のむこうにぼんやりと見えるだけでした。  蛇足ですが、利用した観光タクシーは一畑電鉄さんのタクシー。名前が同じだけで特にこちらと関係があるというわけではないそうてすが、10万体仏像奉納キャンペーン(ちょっと違う)ではかなりな大口寄進をしていらっしゃいました。一口一体の真鍮の仏像を奉納する形で、銅版に寄進額に応じた大きさで名前を彫ってくれるんですって。

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bu03 玉造温泉

 さて、お泊まりは当然、温泉です。玉造は読んで字のごとく、玉、つまり勾玉の生産地にあたるんですね。勾玉って、命のことなんですって、あの妙な形。一つ二つを見るにはかわいい、きれい、て済むんですけど、あれが20も30も並んでるところって、不気味……。だってね、だんだんとあれが胎児の姿に見えてくるんですもの。買おうと思ったんだけど、そのせいで断念。
 閑話休題。
izumo05・ごはん〜  泊まったホテルは「白石家」。るるぶにも載ってる有名どころだったみたいです。手配してもらったからよく知らなかったんですけど。広くてきれいなところでした。お風呂は24時間入れるし、お部屋でお食事できるし。
 お食事、すごかったですよ、量が。最後には味がわかんなくなってきたくらい食べちゃった。バレーボールを見ながら。
 すんごいおいしいっていうほどじゃなかったですけど(ねえ)、残すようなものでもなかったってことはおいしかったんでしょう。最後にご飯がおひつてせ出たんですけど、ここでおばさんパワー爆裂。テンプラ用に付いてきていた「抹茶入り塩」が余っていたのをいいことに、まぶして握ってこっそり夜食作成。・・・えー、みんなするよねえ?
 食後はお風呂です。露天もついててきれいなお風呂でした。なんかバリアフリーを考えて作った?っていうくらいに段差のないお風呂で気持ち良かった。
 そうしてここは深夜2時に男湯(1F)と女湯(2F)が入れ替わりになるんです。入れ替え制がなくても、誰も入ってなければ男湯をのぞく趣味がある(……)身のうえとしては、これは行かずにはおれません。ええ、行きましたとも、深夜の3時に
 3時に一度偵察に行き、ほんとに誰も来なかったので、これはなかなかないチャンスとばかりにのりぞうを起こしに戻ったのですが、のりぞうはそれはそれは健やかに眠っておいでで、ちょっとやそっとでは起きる気配なし。

「だって夜行の疲れが出たんだもん。久しぶり?の旅行で緊張したんだもん。のりぞう実は繊細だから。疲れのあまり超熟睡。お風呂で煩悩するからバチ倍増しちゃうのよ。」

 しょうがないから一人で入りましたさ、深夜に。もう、やりたい放題
 ところで、わたくしとちょうど入れ違いにそろって1Fのお風呂から帰ってきたカップルがいたんですよ。タイミングからいって、あの人たちもしかしなくても勝手に混浴設定にして入ってたんじゃないだろうかとか勘ぐってしまいました。


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