江戸歴史散歩第5号



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江戸歴史散歩メールマガジン         第5号   2000年1月25日
 
                          まぐまぐ1186部
                                                     Pubzine  164部

【 江戸歴史散歩 】


発行人        榎本民夫 jt7t-enmt@asahi-net.or.jp
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目次  ==============================================================

▼港区七福神巡り
       ▼台徳院霊廟
              ▼皇居の参観
                     ▼雑感
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▲港区七福神めぐり
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港区というと赤坂、六本木、白金、高輪と、ハイセンスな街が多いところで
すが、それぞれの地域に神社・仏閣があり、それを支える人たが沢山います。

私は、正月に2カ所の七福神巡りを行いました。港区七福神巡りについて、幾
つか書きたいと思います。

【宝船】の十番稲荷神社は、善福寺で有名な麻布十番一丁目にがあります。大
きくはありませんが、最近改築した都会的な社です。

【大黒天】の大宝寺は、老舗と名店多いことで有名な、麻布十番商店街を通り
大黒坂を上ったところにあります。この辺は地形的に、台地の縁にあたり谷と
坂が多いところです。谷の下が古川が流れています。(元麻布)

【毘沙門天】の氷川神社の標石の文字は徳川家達公によります。しばらく歩く
と、仙台坂(伊達藩の屋敷に由来します。)名前以外は面影はありません。


【寿老人】の桜田神社は元麻布の路地裏をしばらく歩いて、中国大使館をすぎ
て、テレビ朝日、小さくて目立たない神社ですが、創建は古く桜田から移って
きたものです。

【福禄寿】の天祖神社がある、六本木七丁目辺りは、麻布竜土町という町人地
でした、ここに天祖神社が今でもありが信仰されています。麻布竜土町の隣に
肥前蓮池藩の上屋敷がありました、注意深く見ますと石垣が100m程残って
います。

【布袋尊】の久国神社は、太田道灌が勧請しました。六本木交差点から、赤坂
方向に行き、真田藩邸跡にあるアメリカ大使館官舎の石垣沿いに進む、近くに
は忠臣蔵で有名な南部坂があります。

【恵比寿】の熊野神社は麻布にもどり、狸穴坂ロシア大使館とすすみます。


【弁財天】の宝珠院、江戸時代は台徳院霊廟裏に大きな泉水がありました、今
も池に面影を忍ことがができます。



         ▲二代将軍秀忠 台徳院霊廟
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芝の増上寺には、戦災で消失するまで六人の将軍と夫人などの広大・壮麗な霊
廟がありました。東京プリンスホテルの敷地が、六代家宣(文昭院)、七代家
継(有章院)の霊廟でした。今は安国殿の裏に改葬されています。

二代将軍秀忠の台徳院霊廟の惣門はゴルフ練習場の入り口にあり、回りは駐車
場となっていてます。今では、何故ここにあるかすら、すぐには分かりません
周囲を散策すれば、増上寺の子寺が多くのこり、御成門、二天門等から将軍家
菩提寺としての増上寺の権勢を偲ぶことができます。

【荘厳な霊廟建築】 

 戦災を免れた、惣門以外の建築物は西武球場前の不動寺に移築されています
勅額門、天人門、丁子門、全国の大名が寄進した銅灯籠などがあり、往時の荘
厳さを伝えています。

【大奥の女性達】
 
不動寺本堂の回りの石灯籠も、増上寺から移された物で、台徳院殿、桂昌院殿
などの法名が読みとれます。かつてはそれぞれの霊屋の前にあったものです。
私は桂昌院の名前を”発見”して、文献ではない現実に存在したの江戸、大奥
を感じました。江戸時代に生きた女性が、確かにこの場所で多くの物語を作っ
たことを。
 思えば、私の母校は文京区春日にあり、春日局に由来します。


               ▲皇居一般参賀
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【正面からの富士見櫓】
かつての江戸城の皇居は、多くの部分が公開されていますが、正月2日、一般
参賀に参加し二重橋、蓮池堀、桔梗門など公開されていない場所を見ることが
できました。特に富士見櫓を正面から見ることかでき、櫓台は加藤清正によっ
て慶長11年(1606)に築かれた。また、総石垣で囲まれていた江戸城本
丸の普請方法ついての知識が広がりました。
江戸城の石垣の石は、主に伊豆半島の石切場から、白い石は御影石で関西から
船で運ばれてきたものです。機械のない時代でも、技術が高かったことに感銘
します。

なお、皇居東御苑管理事務所で所定の手続きをとれば、いつでも参観が可能で
す。

                             ▲雑感
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 サイトを立ち上げて、二年になり、多くの皆様からご評価を戴いたことを心
より感謝申し上げます。個人で運営し、趣味を整理するために、サイトを作ろ
うと思ったことが、江戸歴史散歩の原点です。
 まだまだ、確かめてみたいポイントは沢山あります。これからも、少しずつ
更新をしていきます。メールマガジンは不定期ですが、思いが重なりましたら
発行をしていきます。
 
これからも、皆様のご意見を戴きたいと思います。ご支援をよろしくお願いい
たします。


◆作者◆   榎本民夫 jt7t-enmt@asahi-net.or.jp
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