News >「仕事日記」2006年12月


12月1日(金) ソロ 金沢・もっきりや
寄り道温泉ライブ、早くも第二弾。ホテルにアーリーチェックインしてのんびりしたあと、夕方にふらりともっきりやに寄ると女性が一人でカウンターに。平賀さんが“僕の恋人です”。これはすぐに冗談だとわかったところで吉田慶子ちゃんだと判明。僕が来るのを知って滞在を延ばして待っていてくれたとのことでとても嬉しい。何曲かご一緒して、やはりもっきりやは楽しいことが起こる場所。
12月2日(土) DUO w/三木俊雄 吉良・インテルサット
名古屋で待ち合わせて名鉄の乗り場を探すところから始まり、乗ってみたら吉良吉田は凄く遠くて、降りてみたらば送迎バスはなくて(西尾に一日2便ぐらいだそうだ)、タクシーを呼んだら一台が何度も往復するので30分ほど待って“僕だからいいけれど、大坂昌彦だったらとっくに怒ってますよ”とは三木の弁。僕もそう思う。準備・下調べの欠落もここまで来れば立派なものだが、本番には間に合うし別にいい、、、なんていうのはダメかやっぱり。

DUOの出来が凄く良かった。僕には出せないダークネスと温度の低い高燃焼みたいなものが体験できた。何よりなのはお客様が喜んでいたこと。この出来事を不思議と感じるのではなく、M’sやPONTA BOX的な音楽におけるような“演奏と客受けの結果についてのある種の方程式感覚”が身につけたいところである。本来音楽家はそこまで知らなくていいのだが、好きなものの幅が広すぎる身としては誤らず偏らない方向性は大事かと。やっぱり必要ないか、、、。
12月3日(日) 欧陽菲菲 横須賀芸術劇場
エイズ撲滅キャンペーン。はいいけれどこの素晴らしいホール、2000人収容の小屋にパラパラの客というのはなにか違和感を感じた。フィフィさんはめげずに目いっぱい盛り上がっていた。えらい。
12月4日(月) 私塾 松濤 高木クラビア
生徒達の断っての願いで、三木君に無理を言って再びお出ましいただいたらやはり効果は絶大。
12月5日(火) 牧千恵子リハーサル 山手ゲーテ座
アドーディオンのミヤック(注:日本女性)は国立音楽大学ピアノ科卒。パリに遊んだ時地下鉄でストリートミュージシャンのアコによる“群集”を聞いてその足で楽器屋に行ったそうだ。依頼アコーディオンプレイヤー。情熱的。牧さんは久しぶりにご一緒する。変わらぬ明るさとポジティブシンキングが嬉しい。喋りを思いが追い越してとりとめがなくなる様子もお変わりなし。
12月6日(水) 奥平純代コンサート 川根
“つながり”“大屋小学校校歌”と僕の曲を二曲歌ってくれた。松田昌の“孤独”もとてもよかった。基礎がしっかりしているというのはそれだけでいいもんである。シャンソンにもっと取り組んでみてほしい。
12月7日(木) M’s w/MASAKO 奥入瀬町
スグル仕込の合併記念イベント。それも有難いが、僕としては大好きなジュニアにみんなで行けることが凄く楽しみだった。それがあるから無理してコーディネイトを買って出た、といってもいいくらい。ところが!

一次会を居酒屋で腹も膨らまし、ほろ酔いにもなっていよいよ皆を引き連れてジュニアへ。もともと狭い店だが無理矢理入ってもそれなりに楽しめるはず。

結論から言うと、自分の好きなものを、自分の好きな人たちも好きだとは限らない。MASAKOさま、藤井マネージャーは僕と同年代なので僕が高校時代にしびれていたLPがつぎつぎ掛かるのはさぞ楽しかろうと思うのは当方の勝手で、思い当たってみればかれらはポップス好きだからジャズにはきょとんとするばかり。大坂はいまどきの綺麗に設えた店やワインが好きだから、この雑然とした中で焼酎を、というのはこれも思い当たってみれば無理からぬ話。小井君だけが友達だった。マッコイなど大音量で聞きながら大いに盛り上がりつつ、ちょっとした寂しさも味わった夜だった。
12月8日(金) FEN トリオ 八戸・A7
東京より石沢さん(B)が来てスグルとのお気楽トリオ。今回思い立ってソウルもの。本田さんのスーパーサファリなんてトリオでやっちゃって盛り上がったりしちゃって。地元のジャズシンガー(女二人)、ブルースシンガー(男)など飛び入りもあって、極めつけはマサト。
12月9日(土) 笠よしこディナーショー w/デュークエイセス ホテルオークラ千葉
小井政都志、松山修とのトリオによる伴奏。例によって修がリハーサルに間に合わず(これは遅刻ではなく、いつも忙しいので事前諒解済みのこと。例によってというのはそれでも頼みたいからお願いしての上でいつものように、との意)コウスケ君がリハトラ。
書き込みなどしていたが、本番前にチェックしていた修が一言“こうすけ、いくつになった?”これは書き込まれた事項より、むしろ筆跡のあまりの汚さによるものかと思われたが麗しき師弟愛に立ち入るのは遠慮しておいた。
12月11日(月) クリスマスコンサート リハーサル ミューザ川崎
 
12月12日(火) ソロ 新庄・レキシントンホール
なんとゴールドベルク変奏曲の演奏会を依頼されたのだ。とても嬉しい。京都のときに三木君が作ってくれた解説プリントをここでも配布したが、“始まってすぐに何番かわからなくなった”との苦情有り。落語のように横に“めくり”を置いてアシスタントが捲って言ったらどうでしょう。<<<ダメでしょう。
大泉先輩は打ち上げ始まった瞬間にとろとろに酔っ払っていた。喜んでくれてればいいのだが、ヤケになっていたのだったらどうしよう。高橋さんはいつもと変わらず最後までシャンとして仕切りきってくれた。
12月13日(水) 国立音楽大学
 
12月14日(木) 松田昌 テレビ東京収録
香西かおりちゃん始め演歌四人娘の正月番組にピアニカゲスト。その心意気や良し。多少こったアレンジに文句も言わず、共演も四の五の言わずにすんなりと。実力者ぞろいなんだろう。
橋本信二クァルテット 高田馬場ゲイトワン
ベースは河原秀夫。旧友に再会した気分。トリオで何か、といわれてためらわずにI Remember Clifford を弾き出したら“そう来ると思ってたよ”とは河原の演奏後の談。サムタイム時代に僕がよくやってたらしい。忘れていたけれど。体が反応したのだろう。
ドラムは村上寛さん。僕は彼の人柄も大好きだし、ドラミングも大好きプラス大尊敬しているのだが、先方はさほど受け止めてくれていないようだ。
12月15日(金) 牧千恵子リハーサル 山手ゲーテ座
外人墓地の道路向い。港の見える丘公園の道路内側。なんと素晴らしいロケーション。ピアノはスタインウエィのD型。ヤヒロトモヒロも参加して気持ちよくリハーサル。
12月16日(土) 観劇 ア・ラ・カルト 青山円形劇場
和田誠さんをお誘いしてのお楽しみ。なんだか寒気がするのでアヤメさんのお誘いも断って帰ろうとしたが、和田さんがビールでも一杯というので、なんとバー“ラジオ”へ。さすがに一流のバーはビールのグラスまで美しいアンティーク。和田さん、普段よりよく喋り、ジャズ談義に花が咲いている最中に“ピューッ”と吐いてしまったのだ。
あわててトイレへ行くと×××。霍乱というやつ。話題のノロウイルス。牡蠣にあたった二年前と全く同じ症状なので安心はしているし、和田さんがとりなしてくれて尾崎さんもとっても優しくしてくれたけれど、、、やはり出入り禁止だろうな。
12月17日(日) 瀬木貴将DUO 越前市・いまだて芸術館
 
12月18日(月) 牧千恵子(ドゥ・マルシェ)コンサート 横浜市緑公会堂
ヤヒロが別件のファックスを受け取ろうと事務所に行くと、確かに届いてはいるが、私用に使うことは禁じられているのでお渡しできません、とのこと。すでに紙に印刷されてそこにあるのにもらえない歯がゆさよ。役人というものはかように融通が利かないからこそ仕事になるのだ、という坂本竜馬の京都土佐山藩邸事件を髣髴す。
12月19日(火) We Got Rhythm マスタリング 青山ビクタースタジオ
飯森先生からの修正リクエスト。この段階ではとても無理だと思ったが、奇跡を起こすエンジニア・川崎さんの魔法でより優れたオーケストラ演奏になった。
12月20日(水) 松田昌 八王子・敬愛保育園
上領(カミリョウ)さんという珍しい苗字の一家が長年主宰なさっている保育園。このあたりに八つほどもあるらしい。長女はドラマーだったこともあり、大坂昌彦とも縁があったそうな。
部屋の綺麗さや本棚に並んでいるものなどで、誠意を持って教育に当たっている様子がよく偲ばれるが、それ以上にスタッフ(意外に若い人が多い)が皆さんにこやかで、挨拶など声掛けもよく、そういうところだけは今日のみの余所行きでは誤魔化せないものだろうから、というのは意地悪い見方かも知れぬが、愛情を持ってプライオリティとしている様子がよく伝わってきて気持ちよかった。
12月21日(木) クリスマスコンサート リハーサル ミューザ川崎
 
12月22日(金) クリスマスコンサート ミューザ川崎
 
12月26日(火) ダスト+ポンタ 三軒茶屋チャド
 
12月28日(木) 和田組忘年会
映画監督の平山さんと一年ぶり。忘年会でしか会わぬというのも淋しいが、それよりもこの1年間の間にレディジョーカーを見ていなかったことに思い当たり忸怩。岸部さんとも折角親しくしていただいているのだから、来年は日本映画をいっぱい見る年にしよう。
12月29日(金) ミュージカル・ガラ・コンサート リハーサル フジテレビ#6リハーサル室
 
12月30日(土) ミュージカル・ガラ・コンサート リハーサル フジテレビ#6リハーサル室
 

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2006年