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2006年の総括

 死亡想定年をふり返って

2006.12.31. 掲載
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はじめに

今年2006年は、私の人生で特別な意味のある年でした。それは、71歳になる2007年4月までに死亡するとの想定で生きてきたため、2006年は、死亡想定年に当たるからです。それに対して、2007年は、オマケの人生の始まる年となります。

私は32年間の開業医生活で、一度も病気で休診をしたことがなく、健康には自信があったのですが、年末に尿閉のため、1週間緊急入院する羽目に陥り、予定が大幅に狂ってしまいました。退院した翌日の29日に、突貫作業で年賀状を印刷し、なんとか投函できたので、じっくりと、この特別な年である2006年をふり返ってみようと思います。

今年は古希を迎えた年でもありました。そのため、小学校、中学、高校の古希の集いがあり、50年振りに会った旧友と親しく語りあうこともできました。大学は古希とは関係ないのですが、5年毎に行なわれてきた同窓会の45年目の会が行なわれ、ここでも旧友と歓談できました。その席で、次回の卒後50年同窓会の出席メンバーは、大幅に減るだろうというのが大方の予測でした。

今年も、また一人、大学の同窓が鬼籍に入りました。これで80名卒業した16名がこの世にいなくなりました。彼は解剖実習を共に行なった学友の一人で、これによって解剖グループ6名中4名が亡くなってしまいました。また、同窓生で亡くなった16名のうち7名は特に親しかったので、今年を死亡想定年としたのは、あながち間違いではなかったという気がします。

病気の友人も増え、大学教養時代からのコーラスの友人の一人が脳梗塞で半身不随となり、もう一人は腹部大動脈瘤の大手術を受けました。

私自身も、体調の衰えを痛感した年でした。3月に受話器握って失神 してしまったことがあり、50数年前に朝礼で一度失神して以来のことでした。また、生まれてこの方、肩凝りを知らなかったのですが、9月頃から、これに悩まされています。肩凝りというより、筋収縮性頭痛と言うほうが正しいかも分かりません。眠っていても肩の緊張がとれず、これは、オマケの人生に入るまで解消されないのではないかと諦めています。

そのほか、これまでいくら暴飲しても嘔吐をすることがなかったのが、30数年ぶりに猛烈な量の嘔吐をしてしまい、訪問した美しい新居を汚してしまいました。

そして、最後のダメ押しが、今回の尿閉による緊急入院でした。45年前のインターンの時に、入局予定の外科で鼠径ヘルニアの手術を受けたことがあります。しかし、鼠径ヘルニアは病気とはいえないので、病気での入院は生まれてはじめての体験でした。

暗い話ばかりを続けてしまいましたが、決して滅入っているのではありません。むしろ、私の死亡想定時期の設定が、あまり外れていなかったことを知り、嬉しく思っているのです。


人生で精神的に一番活動的だった1年

肉体的には急速に衰えはじめています。しかし、これは生物の宿命、いたしかたないことです。しかし、精神的には、これまでの人生で最も活動的だった1年間だったと思います。知的好奇心、新しいことへの創造意欲は一番強く、それを実行し完成させる集中力も、どの年よりも高まっていたと思います。それは24時間一緒にいる妻も認めていることです。

想定死亡時期までの時間が1年となった時、32年間の開業医生活のまとめとして、「開業医の小児科独習法」をWebサイトに掲載するとともに、CD−Rによる電子書籍として出版しました。それに続いて「疾病図譜」「病気とストレス」を同じようにサイトに掲載し、電子書籍出版するつもりでおりました。

しかし、限られた時間を思うと、もうまとめはこれくらいにして、それよりも、新しいことを始めたい。その内の一つは、一般の人がまだ手をつけていない新しいテクノロジーに関するものにしたいという思いが非常に強くなり、「疾病図譜」と「病気とストレス」は断念しました。時間が限られると、能動的欲求を優先してしまうのは、もう私の性なのでしょう。

新しいこととして、1)エンジョイBOWという名前のブログ、2)エッセイと歌に特化したBOWの部屋、3)映像に特化したBOWの映像の3つのサイトを5月から開設しました。

最新テクノロジーへの挑戦としては、ハイビジョンビデオの撮影、編集、保存を選びました。65インチの液晶画面でハイビジョンTV放送を見て、その映像の素晴らしさに驚嘆しました。このような美しいハイビジョン映像を知ってしまうと、もうアナログはもちろんのこと、ハイビジョン以外のデジタル映像でさえ、見たくなくなります。そこで、BD(ブルーレイディスク)搭載のVAIOの発売を待って、7月からハイビジョン・ビデオに取り組みました。

9月に入って、セプテンバーソングについての記事を載せたことがきっかけとなり、新に「英語愛唱歌」の歌詞を掲載しはじめ、そこから、その愛唱歌を唄っている歌手の唄い方の感想を載せるまでに発展しました。それに伴い、英語の歌の入ったCD200枚以上をすべてチェックし、私の愛唱歌をmp3ファイルで、PCのハードディスクに保存してデータベース化し、そのファイルを活用するところにまで行き着きました。

最後に、新しく作ったブログと2つのサイトと、従来からの掲示板の4サイトが、その母体となる「中之島のBOW」と分かりやすく連携できる工夫をしました。また、それぞれのサイトで記事を簡単に検索できるよう、配列構成の工夫もしました。


最近5年間のホームページ掲載記事

私の知的活動の大部分は、「中之島のBOW」というWebサイトに記録しています。そこで、最近5年間の活動を、掲載記事の数からふり返ってみました。

2002年:37件

「心に生きることば」を書き終えた年で、これを書かなければ死に切れないと必死でまとめた年でした。これを書き終え、私はしたいことの50%は果たすことができたと思いました。これで何とか悔いて死ぬことはないだろうと安堵したのでした。掲載記事が37件で、今年についで多いは、そのような事情からだったと思います。

2003年:26件

前年の反動で気がゆるみ、記事は少なくなっています。

2004年:35件
翌年息子に引継ぐため、診療に関するまとめを積極的に行なったので、35件ありました。

2005年:26件
9月の引継引越で、精神的、肉体的に疲労困憊の状態だった年なので、少ないのだと思います。しかし、合格最低点の60%はクリアできたと思い、何時死んでも悔いはない心境になっていました。

2006:40件
古希を迎えた年であり、想定死亡時期とした年、生涯で一番重要な年と思い、1年間ずいぶん頑張りました。お陰で、生まれて経験したことがなかった肩凝りに悩まされるようになりました。緊急入院がなければ、あと1〜2件は増えたと思います。


Google 検索順位

無数(30億以上)のホームページがある中で、できるだけ客観的、できるだけ正確に検索順位を表示することが求められます。検索エンジン Google が現れ、瞬く間に検索エンジン界のトップを占めるようになったのは、客観性、精度、実用性で他を圧倒したためであることは、良く知られています。

私のサイトの記事を読まれた方から、よくメールで感想を頂きますが、それは、あくまでも個人的感想であり、客観的評価ではありません。

それに対して、Google 検索順位は、現在のところ最も客観的で精度の高い評価と考えて間違いないでしょう。以前、Google 検索表示順位についてまとめたことがありました。それを思い出し、本年に掲載したタイトルのGoogle 検索表示順位をまとめてみました。

<エッセイ> 検索キー 順位 件数 タイトル 死期を想定して生きる 1 17,700 死期を想定して生きる 私にとっての死 1 85 私にとっての死 旧友との再会 10 41,500 (1/4,150) 旧友との再会 古稀 25 1,680,000 (1/67,000) 古稀を生きる 古希クラス会 1 804 庄野学級古希クラス会 古稀+ドジ 1 190 古稀はドジで始まった 先生+手紙 29 1,870,000 (1/64,500) 先生と交わした手紙 校医 6 549,000 (1/91,500) 校医を辞めました ハンドルネームBOW 1 673 ハンドルネームBOW <音楽> 検索キー 順位 件数 タイトル 葬送+音楽 1 239,000 葬送の音楽 英語愛唱歌 1 61,700 英語愛唱歌 英語愛唱歌を唄った歌手 1 233 英語愛唱歌を唄った歌手 <映像> 検索キー 順位 件数 タイトル 高層階+眺望 138 99,400 (1/720) 高層階からの眺望 中之島バラ園 80 590 (1/7) 中之島バラ園 ハイビジョン・ビデオ+撮影 79 845,000 (1/10,700) ハイビジョン・ビデオ(1)撮影 高い所から見た天神祭 1 16,900 高い所から見た天神祭 一力亭 3 9,760 (1/325) 祇園一力亭の宵 ハイビジョン・ビデオ 特殊編集 1 135,000 ハイビジョン・ビデオ(2)カット編集 ハイビジョン・ビデオ 特殊編集 3 135,000 (1/45,000) ハイビジョン・ビデオ(3)特殊編集 <パソコン> 検索キー 順位 件数 タイトル PCへのデータコピー 1 610 新しいPCへのデータコピー ダブルパソコンシステム 1 1,130 簡単なダブルパソコンシステム PCオーディオ+基礎 1 451,000 PCオーディオの基礎 <医療> 検索キー 順位 件数 タイトル 胃透視検査法 1 79,600 胃透視検査法 下痢の食事療 3 1,110 (1/370) 下痢の食事療 嘔吐の食事療法 1 10,400 嘔吐の食事療法 失神 83 2,380,000 (1/28,600) 受話器握って失神 小児科独習 1 1,020 開業医の小児科独習法 <トップページ> 検索キー 順位 件数 タイトル 中之島+BOW 1 500 中之島のBOW 野村医院 1 18,900 中之島のBOW

以上が本年に掲載したタイトルのGoogle 検索表示順位です。

<エッセイ>では、9件中5件が単独1位で、91,500件当り1位相当のもの、67,000件当り1位相当のもの、64,500件当り1位相当のものがあり、高く評価されているのが分かりました。

<音楽>では、3件すべてが単独1位で、239,000件中1位のもの、61,700件中1位のものがあり、非常に高く評価されています。

<映像>では、7件中3件が単独1位でした。その内で、実用ハイビジョン・ビデオ(2)カット編集が135,000件中1位というのは、ハードやソフトのメーカーからの記事がたくさんある中での高順位なので、非常に嬉しく思いました。

しかし、自信の持っている「中之島バラ園」が、590件中80位で7件当りの1位に相当するという評価は釈然としません。これだけが検索エンジン Google に対する不満でした。

<パソコン>では、3件すべてが単独1位でした。その中で「PCオーディオの基礎」のように、451,000件中の第1位のものがあり、非常に高い評価を与えられていることを知りました。

<医療>では、5件中3件が単独1位で、その中でも「胃透視検査法」は79,600件中の第1位でした。引退した医療部門でも、高い評価を頂いているのが嬉しいです。

<トップページ>では、現在の「中之島のBOW」が500件中の1位であるのに対して、旧のホームページ名である「野村医院」の方は18,900件中の第1位で、過去の遺産の大きさを示しています。だから、私のホームページのURLを知らせるよりも、「野村医院」で検索していただければ、どの検索エンジンでも第1位で表示されますと伝えています。


まとめ

あと3ヶ月残っていますが、ここで死亡想定年までの人生を自分なりに評価しても、それほど間違うことはないでしょう。合格最低点を60%とし、理想を80%とした場合、私の人生は、その中間の70%であったと自己判定しています。だから、いつでも満足して死んで行くことのできる良い人生となりました。それから後は、オマケの人生に入ります。幸運と、妻と、私を助けて下さった多くの皆さまに、心から感謝しています。


<2006.12.31.>

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