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高層階からの眺望

 2006

2006.05.29. 掲載
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中之島のマンション37階からの眺望をご紹介します。ここに来て、まず 夜景 に驚きましたが、昼間の眺望もそれとは違った都会を感じます。夜景の変化は少ないのですが、昼間は時間、天候、季節によって千変万化、見飽きることがありません。また、夜景は平面的ですが、昼間の眺望は立体的で、まさに鳥瞰、俯瞰と言えます。まだ、それほど撮りだめをしていませんが、北西方向から、西、南西、南、南東の方向へ順に視点を移動して、鳥瞰写真を供覧し、簡単な説明を加えておきます。

写真1.北西方向の建物群 梅田地区の西側にあたる

遠く、左から中央にかけて六甲山系が連なり、宝塚あたりが右に見えます。高層ビルは、一番左の丸い天井のおしゃれなビルがホテル・リッツカールトンの入っているハービス大阪で、同じ丸い屋根の少し低いビルはハービス・エントです。その間に梅田ダイビル大和ハウス大阪ビルが見えています。

ハービス・エントと同じ高さで、その右にある白いビルはヒルトンホテル大阪で、その二つに挟まれた形の少し低いビルはヒルトンプラザ・ウエストです。ヒルトンの右には、天井が逆三角形の盃のようになったニッセイ同和損保フェニックスタワーが建っています。このビルの地下2階には、大ビヤホールスーパードライ梅田があります。このすぐ右うしろにヒルトンとほぼ同じ高さの大阪駅前第3ビルがあり、その左には少し低い大阪駅前第4ビルが見えます。

梅田駅前第3ビルの右うしろにある横長のビルは、大阪駅や大丸が入っているアクティ大阪で、そのうしろに梅田スカイビルが見えています。アクティ大阪からすこし少し離れて並んでいる低い横長のビルがヨドバシカメラです。

写真2.ハービス大阪から梅田スカイビルまでの拡大撮影

望遠レンズで、ハービス大阪から梅田スカイビルまでを拡大撮影しました。背後には六甲山六甲山系の山なみが連なっています。拡大している分だけ、ビルはこちらの方が良くわかります。大阪駅前第3ビルアクティ大阪との間に全面ガラス壁の梅田DTタワーを見つけることができます。ここ西梅田地区には、大阪のユニークなビルの多くが集まっています。

私は大阪駅前第3ビルができた時、これが一番好きなビルでした。しかし、ハービス大阪ができてからは、こちらが一番好きです。国道2号線の曽根崎通りあたりから見上げると「カッコイイなあ」と思わずつぶやいてしまいます。

写真3.西方向に見える中之島地区 左が土佐堀川、右は堂島川

西方向には中之島のほとんどが眺望できます。中之島は淀川の支流大川土佐堀川堂島川分かれてできた中州です。大阪の主要なビルのかなりの数がこの地区と、両岸の堂島川沿いや土佐堀川沿いに立ち並んでいます。

手前に見える橋は、難波橋で、江戸時代より天満橋 天神橋とともに浪華の三大橋と言われてきました。難波橋から西へ向かうと、最初に見える茶色の建物は東洋陶磁美術館で、その先に大阪市中央公会堂 大阪市役所があり、その向こうに御堂筋が見えます。御堂筋土佐堀川を渡る橋を淀屋橋堂島川を渡る橋を大江橋といいます。

さらにに西に向かうと、ニチメンビルがあり、そのすぐうしろを阪神高速環状線の北向きループが通り、その後に住友生命・中之島セントラルタワー 中之島三井ビルが建っています。その左うしろには、大阪市内では2番目に高い関電ビル195mが聳え立っています。住友生命・中之島セントラルタワー中之島三井ビルの間には、それらよりかなり低いフェスティバルホール朝日新聞本社ビルの建物が見えます。

中之島をさらに西へ進むと、関電ビルの左手に茶色い横長の建物が見えますが、これが大阪で一番大きいホテルリーガロイヤル・ホテルです。その左には大阪国際会議場 中之島インテス 中之島センタービルが見えています。中之島センタービルの屋上には、ゴルフボールのような球体が載っているので、すぐ分かります。

中之島より北側の堂島川沿いには、NTTデータ堂島ビル大阪中之島合同庁舎(法務庁舎)が遠くに見え、中之島より南側の土佐堀川沿いには大同生命大阪本社ビルが見えます。

このほか、大阪市中央公会堂のうしろに府立中之島図書館があり、大阪市役所のうしろには日本銀行大阪支店があります。また、土佐堀川沿いには旧住友銀行本店の建物が三井住友銀行大阪本店営業部の名前で残っています。いずれも、ルネサンス様式の重厚な建物ですが、今はそのどれもが高層ビルの狭間に隠れてしまっていて残念です。

そのほかにも、ここから見えない建物として、関電ビルのさらに西側に、大阪大学中之島センター 国立国際美術館 大阪市立科学館があります。このように中之島地区は行政、経済、情報、文化などの集積地です。

西方はるか彼方に、神戸の街、さらにその向こうには、明石海峡に架かる明石大橋の支柱が明石側と淡路島側の両方見えます。左手に淡路島の山なみ、右手には明石 須磨の山なみを望見できます。

幕末維新の頃、イギリスの駐日大使オールコックが著書の中で、中之島をセーヌ川のサンルイ島に似ていると述べているそうです。そう言われてみると、パリのサンルイ島は中之島剣崎公園、橋で結ばれたシテ島は中之島と似ています。セーヌ川に当るのが大川で、どちらも観光船が行き交っています。シテ島にあるノートルダム寺院に相当するのは大阪市中央公会堂でしょうか。また、セーヌ川には36の橋が架かっているそうですが、大川堂島川 土佐堀川に架かる橋は、毛馬橋から端建蔵橋(はたてくらばし)まで21あります。その内で、このマンションから眺望できるのは9橋で、その中には大阪の橋として有名な淀屋橋 大江橋と浪華三大橋と言われた難波橋 天神橋 天満橋の5橋が含まれています。

写真4.望遠で中之島センタービルからNTTデータ堂島ビルまでを拡大撮影

中之島センタービルからNTTデータ堂島ビルまでを拡大撮影しているので、ビルの詳細はこちらの方が良く分かります。このサイト中之島のBOWの再出発を飾ったトップページの写真はこれです。

写真5.南西方向は中之島公園から ベイエリア 関空 鳴門海峡へ続く

マンションの南西直下には中之島公園バラ園があり、その向こうには、左から大阪証券取引所ビル 日商岩井本社ビルがあります。また、はるか彼方に見える3つの高層ビルは、港区弁天にあるクロスタワー大阪ベイ ORC200 ORCプリオタワーです。

このビル群より左にある高層ビルは、大阪市内で最も高いコスモタワー256mで、住之江区南港北にあります。また、このビル群から少し離れた右側遠方には、此花区島屋のユニバーサルシティにあるホテル日航ベイサイド大阪 ホテル近鉄ユニバーサルシティ ホテル京阪ユニバーサルシティの3つのホテルが見えます。

中之島公園は1891年に大阪市で初めて誕生した公園です。大川堂島川土佐堀川に分かれる中之島剣先公園から始まります。バラ園は、バラの庭、バラの広場、バラの小径を経て大阪市中央公会堂まで続きます。バラ園では春秋2回、89品種、およそ4,000株のバラが咲き誇ります。

写真6.南方向は 中之島剣崎公園 から天王寺地区 堺 岸和田 に続く

マンションの南直下には中之島剣崎公園があり、その左側(西側)には阪神高速環状線の南方向ループが見えます。また、右側(東側)には、浪華の三大橋の一つとされた天神橋大川に架かり、そのまま南に下がると松屋町筋となります。天神橋北詰を起点として、北に上がる道路が天神橋筋です。

同じく天神橋北詰を起点として天神橋筋の東側を並行して北上し、天神橋筋7丁目まで延びる天神橋筋商店街は、全長約2.6キロの日本一長い商店街として知られています。ここは、天神さんと親しまれている大阪天満宮の参道から出発した商店街です。8月に開かれる天神祭大阪天満宮の祭りで、千年を超える歴史があります。

中之島剣崎公園のすぐ南にある黒っぽいビルは、大阪の高層ビルの先駆けとなった大阪大林ビル120mで、1972年の竣工です。この最上階にあるレストランでは、交野市医師会の新年会が何度か行なわれました。

右側(西側)に聳え立つ高層ビルは、大阪市内のマンションの中で最も高いシティータワー大阪170mです。正面中央のはるか彼方に見えるビルはあべのグラントゥール大阪市立大学医学部 大阪市立大学医学部付属病院です。このマンションの真南に位置しています。

写真7.望遠で 阪神高速環状線 から シティータワー大阪 までを拡大撮影

シティータワー大阪の南にある二つの高層ビルは、左側(東側)がなんばパークスタワー、右側(西側)がスイスホテル南海大阪です。また、はるか遠くの左側にある高層ビルは、堺市にあるベルマージュ堺・弐番館です。

写真8.南東方向は天満橋から天神橋まで 中央に見えるのは NHK大阪放送会館

マンションの南東直下には、大川が分岐して堂島川土佐堀川に分かれる中之島剣崎公園があり、それを跨ぐ形で天神橋が見えます。大川の南岸には天神橋から東へむけて中之島新線の工事現場が見えます。工事現場に続いて京阪天満駅の入っている京阪シティモール(旧松阪屋百貨店)があり、その東側にはOMMビルが見えます。OMMビルのうしろには、大阪城の天守閣が見え、写真中央右よりにNHK大阪放送会館が聳えたっています。

中之島新線の出発駅は京阪天満駅で、中之島の地下を通り、難波橋、大江橋、渡辺橋付近に途中駅を作り、終着駅は玉江橋付近となります。全長約3km、2008年開業予定です。この工事が終了すれば、工事現場の殺伐とした光景は取り除かれ、中之島地区の交通はさらに便利になります。

はるか彼方の左側に生駒山系、中央に二上山雄岳と雌岳、右側に大和葛城山金剛山が並んでいます。

写真9.望遠で NHK大阪放送会館 を中心に拡大撮影

マンションから南東方向やや南よりでNHK大阪放送会館を中心に拡大撮影をしました。NHK大阪放送会館の左側にある茶色の建物は大阪歴史博物館で、二つの建物は1階ホールにある通路でつながっています。NHK大阪放送会館の手前にある白い建物は建築中の大阪府警本部です。背後の山は、左が生駒山系、中央が二上山雄岳と雌岳、右が大和葛城山です。

写真10.望遠で 大阪城 を中心に拡大撮影

マンションから南東方向やや東よりで大阪城を拡大撮影しました。大阪城のうしろに横たわるのは生駒山系大阪城の手前にある建物はOMMビル、その右手にある白い建物は京阪シティモールです。この二つの建物の間を天満橋の上に建設された高架橋が貫いています。天満橋天神橋 難波橋とともに江戸時代には浪華三大橋といわれました。

天満橋北詰から北の道路を天満橋筋と呼び、天満橋南詰めから南の道路を谷町筋と呼びます。谷町筋土佐堀通りとが交わる天満橋交差点が交通のネックとなったため、1970年に天神橋の上に高架橋が建設されました。これによって、大川だけでなく、天満橋交差点も跨ぎ、天満橋筋谷町筋が直接つながるようになりました。

付録:大阪市の道路の名前

このマンションの37階から大阪市内を眺めると、建物の名前が知りたくなります。そのため地図を何度も調べていたある時、大阪市内の道路名には簡単なきまりがあるのではないかと思いつきました。そこで大阪市内の南北に走る道路名には、東西に走る道路名にはが付くという仮説を立てて、実際に検証してみたところ、ほぼ正しいことが分かりました。

このことを理解しておくと、大阪の道路が分かりやすくなります。そこで、付録として大阪市の道路の名前を書いておきます。

●大阪市内を南北に走る道路の名前には「筋」が付く
西から東へ順に主な道路を挙げて行くと

1.なにわ筋 2.四つ橋筋 3.御堂筋(国道25号) 4.新御堂筋(国道423号) 5.堺筋 6.天神橋筋・松屋町筋 7.天満橋筋・谷町筋 8.上町筋 9.玉造筋 10.今里筋

●大阪市内を東西に走る道路の名前には「通」が付く
北から南へ順に主な道路を挙げて行くと

1.都島通(曽根崎〜関目) 2.扇町通 3.曽根崎通(国道1号・2号) 4.土佐堀通 5.本町通 6.中央大通 7.長堀通(国道306号) 8.千日前通 9.なんさん通

ニューヨークでは南北道路をアヴェニュー(Avenue)と呼びますが、大阪ではこれをと呼び、ニューヨークでストリート(Street)と呼ぶ東西道路を、大阪ではと呼ぶわけです。

●面白くなって、神戸と京都も調べてみたら
南北道路は西から順に
神戸:1.鯉川筋 2.トア・ロード 3.京町筋 4.フラーワー・ロード
京都:1.西大路通 2.千本通 3.堀川通(国道1号) 4.烏丸通(国道367号・24号) 5.下鴨本通・河原町通(国道24号) 6.東大路通、白河通

このように、南北道路に規則性はありません。京都は道路はなんでものようです。

東西道路は北から順に
神戸:1.山本通 2.中山手通 3.下山手通 4.元町通 5.栄町通 6.海岸通
京都:1.北山通 2.北大路通(国道367号) 3.今出川通 4.丸太町通 4.三条通 5.四条通 6.五条通(国道9号・1号) 7.七条通(国道24号) 8.八条通 9.九条通(国道171号・国道1号)

東西道路はすべてのようです。

●結論として、南北道路と東西道路の名前を区別しているのは、京阪神では大阪だけ。大阪が合理的な町づくりをしてきたことを知りました。これは商人の知恵かも分かりません。

東京を調べてみると、皇居を中心の環状と放射状道路が中心で、東西、南北の主要道路はなく、結論として大阪の道路名が大都市の道路として一番合理的であるということになりました。ちょっと大阪人の自画自賛の感なきにしも非ずですが、ご容赦下さい。(笑)


<2006.5.29.>

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