▼今年の出来事
日本でのニュースは、小泉純一郎内閣発足かな。多分彼は大臣になって欲しいと思われつつも、絶対にならないだろうと確信されているような人だったと思うんですよね。そりゃNHKでドリフターズがコントを交えて歌うような時代ですから、何があってもおかしくないと思いますけど。同時に国会中継が異例の視聴率を得たり。あ、そうだ、もうひとつでかいニュースがありました。ようやっと皇太子ご夫妻に皇孫殿下が生まれたのでした。その後続報があまりないので、すっかり忘れてました(<ひどい)。うーん、今年の国内十大ニュースはどっちをトップにするか迷うところですね(明らかに後者だけど)。いろんなことがあった1年でした。自分の環境もすんごく変化しました。日記にリンクしながら今年1年を振り返って。
今年のボケ
私のボケのひとつ、早とちり。これだけは誰にも負けません。去年の早とちり。
「アンバサダーホテル」の意味を○○と間違える
ジョージアの浜田課長の思いやり、は違うものだった
とびきりチョコ
左右を間違え、霞ヶ関で迷子
シールを三枚おろしにした
手前の駅で降りる
うーん、いろいろありますね。。。
今年の妹
同居してた妹とも離れてしまったので、最近ボケを聞いてません。先日、ふと「そう言えば、私には妹がいたんだった」と思ったのでした。去るもの日々に疎し。
どこでも寝る妹
パン(らしきもの)を作る妹
大人の遠足に行く妹
ヘッドロックをかける妹
ヤケ食いをする妹
誕生日を忘れられる妹
社内報に載る妹
どうでもいいけど、こうやってまとめ読みすると、毎日見てる人の気分がわかってきた。。。確かに面白い(自分で言うのもなんだけど)。
▼今年のミステリ
まずは今年の『このミス』と、『ミステリベスト10』ランキングから。 それでは私の投票から
1. 宮部みゆき『模倣犯』
2. 大倉崇裕『三人目の幽霊』
3.恩田陸『MAZE』
4.柴田よしき『ふたたびの虹』
5. 黒田研二『ペルソナ探偵』 今年の読書
というわけで、今年の私的ベストです。2に出てきたものと重複するものは適当に省いて、その他のものを中心に。
ロボットは人間になれるのか、ロボットの社会的位置付けは?今後出てくるであろう様々な問題を提起する小説、菅浩江『アイ・アム』。難しい問題を抜きにしても面白い本です。今年一番かな、と思ったのは、荻原浩『誘拐ラプソディー』。誘拐というと岡嶋二人と私は思っていたのですが、それに勝るとも劣らない出来の作品。笑いあり、感動ありのユーモアミステリです。先ほどもあげましたが、今年の恩田陸はやはり『ドミノ』です。たたみかけるように次々と起こる事件、事件、事件。それが徐々にからみあって・・・。ドミノ小説の秀作。そして設定がよかったと思ったのが、受験生青春小説、竹内真『風に桜の舞う道で』。そしてホラーでは『夏の滴』。ホラー小説ってどこかお馬鹿なところがありますけど、受け入れられる(面白い)おばかと、単なるテンションの違いと二通りあると思うのです。これは前者。だから面白かったですね。つらつらとあげましたが、なんとなくトリックを捻ったものよりも、生々しい人間が最近の私の好みなのかもしれません。
▼今年のご飯
よく考えると、どの店も地図があっても行きにくいところばかり。天邪鬼ぶりがわかるリストになってしまいました。
1. 軍鶏丸 (軍鶏料理 / 恵比寿) 2. 川安 (うなぎ / 足助[愛知県] ) 3. ダズンロージス(フランス料理 / 京橋) 4. 波奈寿司 (寿司 / 酒田[山形県]) 5. 芳醇楼 (京料理 / 青山) 6. 銀座きんせん(和食 / 銀座) 7. シェ・松尾 青山サロン (フランス料理 / 青山) 8. 銀座 木屋 本店(うどん / 銀座) 9. 浪花家総本店 (たいやき / 麻布十番) 10. 華都飯店 (中華料理 / 三田) 次点: セピアの庭で (珈琲 / 渋谷) ▼最後に
というわけで(<無理矢理終わりに持ってこうとしてるのが見え見え)、今年も1年間、HPLを読んでくださった皆様ありがとうございました。おかげさまでこのページも5周年。HPLも6年目に突入です。早いものです。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
このミス1位、本格ミステリ6位。文句なしの今年1番の話題本でしょう。○○ページ、上下段2分冊。厚さだけとっても今年のトップだと思います。厚さを言うときに、よく使う(使われる)常套句、「厚さを感じさせない面白さ」。もしその言葉の典型例をあげるとしたら、この本、と思うに違いありません。
いろいろ悩んだ挙句、2位はこれにしました。連作短編集。日常ミステリと言われるものは数多くありますけれども、この雰囲気に1票。
本当は今年の恩田陸は『ドミノ』が1番だと思うのです。でも『ドミノ』はどう考えても本格ミステリではない。この本も本格ミステリではないかもしれないのですが、謎に満ちた迷路が一体何なのかを解き明かすホラーともミステリとも言えるこの作品に1票。文章でここまで背筋を寒からしめるこの本、なかなかですよ。
料亭おかみが聞き役となって、店の客が持ち込む様々な謎を解き明かす安楽椅子探偵連作短編集。ミステリ部分よりも、おかみの人柄、それをとりまく人々との触れ合いが非常に印象的な作品。去年の『桜さがし』に続いて、柴田よしきの恋愛小説的ミステリの傑作です。来年は本格的に恋愛小説に取り組むということも「隠し玉」にかかれていて、非常に楽しみ。これも投票したのは私だけかな?
『硝子細工のマトリョーシカ』がベスト10入りしたネット出身作家のくろけんさん。わたし的には『マトリョーシカ』よりもこちらのほうが好きだな。これまた投票したのは私だけかも(笑)。
Copyright(c)2001 Hiroe KATAGIRI. All rights reserved.
HPLへ戻る/椰子の実通信へ