美術史美術館

美術史美術館
(天気が悪い)

さて,昨夜はフォルクスオーパーの「カルメン」から戻ってきてからのこと.シャワーを浴びて髪を乾かしてそろそろ寝ようかと思ったとき,いきなり真っ暗・・・.停電になってしまいました.それも私の部屋だけ.このままではしょうがないのでパジャマから普段着に着替えてフロントに向かったのですが,夜遅くて誰もいない.困った困ったというわけで,その真っ暗なまま手探りでまたパジャマに着替え,ドライヤーも動かないのでタオルで髪を乾かして寝ることにしました.翌朝フロントに文句を言いにいったら私の部屋のブレーカだかヒューズが飛んでいたようで5分で復帰しました.

今日もいつも通り朝の8時過ぎに出発.ウィーンに来てからというもの雪こそ降らないまでも,連日,曇り・雨と天候に恵まれません.今朝も深い霧が立ち込めていて遠くの展望を見るどころではありません.天気が悪いので予定を変えて午前中は王宮と美術史美術館に行く事にしました.

王宮に行ってみるとメインの「銀器・食器展」は日本に貸し出し中.ひょっとすると私の住んでいる八王子でまさに今開催中の「ウィーン銀器・食器展」というのがそうなのかもしれない・・・.なんということだ(^_^;)

というわけで,道路を渡って美術史美術館に移動してきます.ちょうど初日に写真を撮ったマリア・テレジア像をこの美術史美術館とまったく同じデザインの自然史博物館とではさむ形になります.この日もマリア・テレジア像を前に写真を撮る観光客が多かったですが,残念ながら天候に邪魔されてしまったようです.

さて,この日の美術史美術館の特別展は「ブリューゲル」.私自身はあまり絵画には詳しくないのですが,せっかく来たので特別展だけでもということで中に入って見ることにします.ウィーンカードを見せると10シリング割引.ちょっとだけ得した気分.

宮殿のような美術史美術館の内部
(実は一階から二階に上がるところの壁画がクリムトだったらしい)

日本の美術館と何よりも違うのは自由に写真を撮ったり模写することが許されていることかもしれません.「バベルの塔」を前に記念撮影している団体客がいたり,道具を持ち込んで一生懸命模写している人もいました.市内であまり見かけなかった日本人もここにはたくさんいて,みんな真剣なまなざしで膨大な量の絵画を見ていました.有名な絵の前には必ずといっていいほど椅子が置いてあり,ゆっくりと座って見ることができました.逆にいうと椅子が置いてある絵は有名ということかもしれません(^^;)

結局,ガイドなし・予備知識なしで美術館に入ったので,すっかりわけがわからない状態になってしまいました.途中で英語のガイドをしている団体の後ろについていったのですが,わからない単語が多すぎてこれも挫折しました.基本に返り,自身のインスピレーションに頼るという原始的な方法で順々に絵画を見ていきました.最終的にはラファエロ,ルーベンス,ベラスケスといった有名どころを見れたので満足でした.美術の好きな人にはまたたまらない喜びがあるのでしょうが,私はオペラのほうにとっておくことにします.

美術館の中を歩くだけでも結構足に来るようで,中の喫茶で休むことにしました.とりあえずおなじみのメランジェとイチゴのトルテを頼んでみました.登場したイチゴのトルテは聞きしに勝る甘さ.これはすごいです.半分食べたあたりで味覚がどうかしてしまいました.いっしょに頼んだコーヒーの味がわからないくらいに甘いです.マリア・テレジア,シシィにしても王宮の貴婦人方がこんなようなものを毎日食べていたというのだから・・・.シシィの場合,173cmの身長で,58cmのウェストを保つために健康器具を持ち込んで運動をしていたともいわれる・・・.

霧に隠れたベルヴェデーレ宮殿

美術史美術館を後にして,今度は路面電車でベルヴェデーレ宮殿に行ってみました.とりあえず庭に入るのですが,宮殿はすっかり霧に覆われていて,壁際まで近づくとようやくその姿が見えるという感じでした.大変に幻想的で美しい光景ではあるのですが,なにぶん観光には不適な演出.カメラを向けても肉眼でほとんど建物が見えないという状況でした.とりあえず宮殿内の美術館でクリムト,ルノワールを見て引き上げます.

この帰り道,有名なザッハートルテを食べようとザッハーホテルに立ち寄ってきました.大変な混雑でまずクロークにコートを預けるように言われ,早速預けます.ここでチップを渡そうとすると「いらない」といった感じで断るので「そーかー」と勝手に思っていました.席につくと注文するのは考えるまでも無く「オリジナルザッハートルテ」.注文するとあっという間にやってきました(まぁ切るだけだし).砂糖抜きの生クリームが一緒に出てくるので,それと交互に食べると甘さもそんなにきつくはないです.実際さっき食べたいちごのトルテよりは甘くはないですが.

この店の従業員,行動が実に徹底しています.お客さんのお皿が空になったと思うとすかさず持っていってしまいます.店の回転を少しでも早めようとしているのがその行動からもよく分かります.とりあえずトルテも食べ終わり支払いを下のですが,ここでもチップは断られました.料金に含まれているのかなと思ったのが実は甘くて,クロークでコートを受け取るときに20シリング要求されました.ここでとるか・・・.

本日休魚 > ウィーン旅行記’97 > ベルヴェデーレ