イメージマップの作成方法などを紹介します。
1 枚の画像の中に長方形、円形、多角形の領域を作り、各領域に対してリンクを設定した画像 (イメージマップ) を作成することができます。
イメージマップ (「クリッカブル マップ」 と呼ばれることもあります) は特定の領域をクリックすると、指定された URL にアクセスすることができるグラフィック イメージです。イメージ上の領域は、図形(多角形、円形、長方形)とその座標を定義することによって与えられます。すなわち一つの画像に複数のリンクを貼った物です。
例えば、地図上の任意の場所をクリックするとその場所に関する情報を表示する、といった利用方法が考えられます。イメージマップを上手に利用すれば、見栄えがよく、読む人がナビゲーションしやすいページを作ることができます。
次の2種類のイメージマップがある。
イメージマップ使用するうえでの注意点(その1)
イメージマップは便利ですが、画像を見ることができなければリンクをたどることが一切不可能になってしまうという欠点もあります。例えば、ブラウザーで画像を表示できない(しない)利用者もいますし、目が不自由で音声に変えて読んでいる方々にとってもリンクをたどるのが困難になります。イメージマップを使用する場合は、通常の文字のリンクを同時に提供するか、または画像内の各リンク元の領域に説明 (代替テキスト) を付けておけばこのような欠点を補うことができます。
イメージマップ使用するうえでの注意点(その2)
サーバーサイド イメージマップにはブラウザにリンク先の情報がなく、画像を表示しないとリンク先に移動することができません。このため、目の不自由な人には利用しやすいページとはなりません。サーバーサイド イメージマップはなるべく使わないようにしましょう。
イメージマップの作成は [イメージマップ エディター] ダイアログボックスで行います。長方形、円形、または多角形の領域を作り、リンクを設定します。
① 「ページ編集」 画面で、編集する画像を右クリックし、表示されるメニューから [画像を編集-イメージマップの編集] を選択します。
「かんたん」 スタイルや 「スタンダード」 スタイルの場合
① 画像を選択します。
② かんたんナビバーの [画像の効果] ボタンをクリックし、表示されるメニューから [イメージマップの編集] を選択します。
② [イメージマップ エディター] ダイアログボックス内の 、
、または
をクリックします。
③ [イメージマップ エディター] ダイアログボックスの画像上で、選択したい領域が入るように対角線方向へドラッグします。
円形や多角形の領域を指定する場合
円形の領域を作るには、 をクリックしてから画面上をドラッグします。多角形の領域を作るには、
をクリックしてから画像上を頂点の数だけクリックします (クリックした点が多角形の頂点になります)。そして、最後の頂点をダブルクリックして終了します。
④ [属性]ダイアログボックスでリンク先を指定します。
⑤ 必要に応じて [ターゲット] の右にある▼をクリックし、リンク先をどのようにして表示するかを選択します。
リンク先の表示方法の選択肢
[新しいウィンドウ]:リンク先のページを新しい(別の)ウィンドウで表示します。
[親ウィンドウ]:現在のページが表示されているウィンドウ(フレーム)の親ウィンドウ(フレーム)に表示します。
[同一ウィンドウ]:リンク元が表示されているウィンドウ(フレーム)にリンク先のページを表示します。
[全画面]:画面がフレームで分割されている場合、全画面でリンク先のページを表示します。
[フレーム名]:現在のページがフレームを使ったページで、フレームに名前が付いている場合に、その名前が選択肢として表示されます。選択したフレームでリンク先のページを表示します。
フレームを利用していない場合は、[新しいウィンドウ]以外の項目はすべて同じ結果表示になります。
⑥ [OK] ボタンをクリックします。
⑦ [イメージマップ エディター]ダイアログボックスの をクリックします。
⑧ 各項目を選択して、[代替テキスト]に領域の意味やリンク先の説明などを入力します。
[代替テキスト] の必要性
[代替テキスト] に何か文字を入れておけば、画像を表示できないブラウザーでもリンク先にジャンプできるようになります。必ず入力してください。
⑨ 上記の操作3.~8.を繰り返して、1つの画像に複数のリンクを設定します。
イメージマップの編集
リンク先を変更するには、[イメージマップ エディター]ダイアログボックスで目的の項目をクリックし、 をクリックすると、リンク先を変更するための[属性]ダイアログボックスが表示されます。[属性]ダイアログボックスに別のリンク先を指定してください。
リンクを解除するには、[イメージマップ エディター]ダイアログボックスで目的の項目をクリックし、 をクリックすると、その項目に対応する領域が消えて、リンクが解除されます。
イメージマップの保存形式には、クライアントサイド(CSIM)とサーバーサイド(NCSA、CERN)があります。ここでは、管理が簡単なクライアントサイドで保存する方法を説明します。
① 画像を右クリックし、表示されるメニューから[画像を編集-イメージ マップの編集]を選択します。
② [イメージマップ エディター] ダイアログボックスの [イメージ] の右にある▼をクリックして [CSIM] を選択します。
③ [マップ] が指定されているのを確認して、[OK] ボタンをクリックします。(マップ名を変更することもできますが、半角の英数字で指定することをお勧めします。)
保存できないケース
「イメージマップ エディター」 の項目で、[領域外] は URL などを定義しなくてもかまいませんが、その他に未定義の項目がある場合は保存できません。
イメージマップの削除
一度イメージマップを保存したあとでイメージマップを削除するには、かんたんナビバーの[画像の効果]ボタンをクリックし、表示されるメニューから[イメージマップの解除]を選択するか、または画像を右クリックし、表示されるメニューから[画像を編集-イメージ マップの削除]を選択してください。画像からイメージマップが削除され、設定前の画像に戻ります。
上記の操作で作成された HTML ソースです。
画像をクライアント側クリッカブルマップにするには、当該画像を埋め込む img 要素に usemap 属性を用いて後述の map 要素と関連付けます。
<img src="map.gif" alt="サンプル" usemap="#computer_center1" />
クライアント側クリッカブルマップの定義です。
<map name="computer_center1" id="computer_center1> ~ </map>
基本的に、map 要素はマップとなる img 要素が埋め込まれている HTML 文書の body 要素内であれば、当該 img 要素より前に置いても後ろに置いても構いません。
map 要素の直下には領域の数だけ area 要素を記述します。
<area href="oth13.html#N_zoom" shape="rect" coords="169,219 382,265" alt="拡大鏡" />