京急電車の部屋

ローカル線時代の空港線羽田空港駅
 京急の空港線は、羽田空港ターミナルへの乗り入れにより現在はドル箱的路線になっていますが、つい最近までは、3両編成の電車がのんびりと行き来する都会のローカル線でした。太平洋戦争後GHQによる羽田空港の接収により分断された路線を空港内まで延長する事は長年の京急の悲願でありました。これについての経緯は大変複雑なのでここでは省略いたしますが、長らく空港線の終点として親しまれた旧羽田空港駅の廃止直前の姿を紹介したいと思います。



旧羽田空港駅の駅舎です。駅前(写真の柵の手前)から、空港ターミナルまでの連絡バスが運転されていましたが、あまりPRがされておらず乗客は少なかった様に記憶しています。駅の前面には、細い道路を挟み海老取川が流れ、ここには空港敷地内に向かっていた旧線の鉄橋が残っていた。京急は、この鉄橋にいつでも路線を復活できるよう定期的に塗装を行っていた。



停車中の800形(805~)。今はもう見る事が出来ない3連です。このように単線の終端駅でした。



営業休止を伝える看板がひっそりと掲示されていた。