バスのページ

岩手県北自動車のボンネットバス

私が子供の頃(かなり子供の頃)はボンネットバスは比較的ポピュラーな存在でしたが、80年代頃にはもはや一般的な存在ではなく、観光用の話題作りのために各事業者が何とか走らせているのが実情でした。この岩手県北バスは観光用ではなく必要に迫られこの路線にこのボンネットバスを走らせていました。地熱発電所で有名な松川温泉への路線ですが、ここへのルートは狭く急な坂が続く山間の道路で、冬期に通常のバスを走らせる事が難しかったのです。しかしながら当時4輪駆動のバスは製造されておらず、古い4輪駆動バスを大切に走らせていたのでした。春になって雪が溶けるまでのお勤めでした。
このバスは元々4輪駆動トラックのシャーシを改造して製造され、設計上の関係からボンネットスタイルとなったもので、他事業者のような無理やり存続させていたボンネットバスとは意味合いが違いましたが、それなりの経年は経て、当然充分に風情と風格を備えておりました。
1984年2月12日 松尾村



東八幡平交通センターで待機するボンネットバスいすゞTSD40改。
このバスは全部で4台あり、松川温泉線以外でも大雪で動けなくなった時のピンチヒッターとして働いていた。
1984年2月12日 東八幡平交通センター
松本電鉄のバス

懐かしい松電バスの旧塗装です。近年大型ではほとんど採用例を見ない北村製作所のボディが架装されたいすゞ製バス。当時は関東以北の事業者で比較的採用例が見られました。
詳しいスペックは不明なので割愛させて頂きます。

上高地バスターミナルにて
信南交通のセンターアンダーフロアーバス

「飯田線に乗ってたらさ、温田の駅に珍しいセンターアンダーフロアーらしきバスがとまってたぜ!」との話で、早速見に行こうという話になりました。深夜車を飛ばし早朝の温田駅でバスを待つ、「来ました来ました」小さなボディで見た事の無いスタイルのバスです。こういうときはバスの後ろから車でついて行く、そして着いた所が急坂を登った丘の上「阿南町早稲田」の車庫でした。ここでパチリと撮った写真がこれです。
詳しい事は知りませんが、かつては全国で活躍した形式のバスとの事です。引退後は日本バス友の会に引き取られ保存車として保管されています。日野BT51(金沢産業)1967年式
1984年5月5日 信南交通早稲田車庫