☆☆「巻き巻き」の巻 ☆☆

---久々に行ったキュウハ沢(中級の沢を初級にしてやるぞ)---
丹沢エセマタギの特別個人講習会(
えっ、ウッソー、ホントー、アブねえなぁ

プラス
豪華特別付録
「傷はこうやって作るのだ!」の巻
 


遡行日:平成15年7月吉日
メンバ:まゆみ姉さん---子供は結婚しているし時間が自由。その上にアウトドアに目覚めたてしまったものだから、今年になって、あちこちのマタギの岩登りや沢登りの講習会、クライミングジムなどに出没して各地でお騒がせしている。沢は今年になって7回目。山行は休みの度に行っているのでとってもたくさん。病院関係の仕事なので、平日の休み多し。高澤---記録者、久々に行ったら全然登れないでやんの。というか、登る気になれなかった人。
天気:曇り時々晴れ


 久々に遡行記を書いてみる。去年は沢へは行けなかった覚えがあるが、それでもその前はチョコチョコとは行っていた。が、遡行記録は書いていない。行っていたのは、丹沢と、あとは岩手の遠野に行った。遠野へは、秋田側の白神でハイキングをした後に回った。が、連れが居たので、登ったという程ではない。また、ボードクライミングもご無沙汰している。

 実は3年前に北海道釧路原野に引っ越すぞ騒ぎがあって、翌月には引っ越しをするところまで行ったのだが、北海道女の、「貴方色に染まりたくないの!」の一言で、野望は破談となった。先方の町長だったオヤジさんは、「うちのバカ娘はもういいから、家はあるし、嫁は誰か世話してやるからこっちに来い。」とまで言って下さったが、「愛がないのに、独りでそんな寒いところへは行けませ〜ん。」と丁寧に断った。だが、未だにご両親との交流は続いていて、時々美味しいものを頂いているのはわたしがお調子者のせい?

 その3年前の夏は8月の末頃、蓼科高原を皮切りに新潟からフェリーに乗って小樽に降り立ち、そこからニセコや札幌の彼女の知人宅や、お薦めポイントをあちこち野宿しながら道東に行き、彼女のご実家を起点に更にあっちゃこっちゃ行った。そしてこれまた野宿をしながら温泉巡り(秋田の玉川温泉は強烈だった、岩手の国見温泉も印象深い。みんな良い温泉だったね)をして9月半ば過ぎに帰ってきたのである。広い北海道も、地元の優秀なガイドが居ると短期間で充実して実に楽しく過ごせた。野宿OKの女性は気が楽で自由が利いて楽しかったね。とても頼もしくて相性のいい人だったんだけどなぁ。北海道の彼女の友人の方々もみんな歓迎して下さったし。。。。
 件のその彼女は、今は北陸の山奥で仙人の様な暮らしをしている。その間にチベットに行ったり自由に暮らしているようだ。因みに、釧路原野での渓流釣りは、初めて竿を持った彼女にも、岩魚や山女がぼこぼこ釣れる程、おぼこいめんこい魚たちだった。そして釣りをしている森の中を、大きな旨そうな蝦夷鹿が、ガッサガッサと駆け抜けていく。北海道は、楽しくて美味しいところだったのに惜しいことしたぜっ、と周りの連中が盛んに、本人より悔しがった。まあ、本人は、あのスケールのデッカい北海道育ちの彼女のお相手は、器が小さい自分には出来なかったから、これで丁度良かったかも、と至って謙虚に反省している。(^-^;;

 ということで、そんなこんなで沢にご無沙汰していて振り出しに戻った初心者ということに成り下がり、最近知り合いになった沢初心者のまゆみ姉さんとだったら丁度いいやと、久々にキュウハ沢に出掛けた。

 キュウハ沢はガイドブックに中級とされている沢だ。5年前に行ったときは、沢仲間のA氏(移動で群馬に行ってしまった)と行き、楽しく直登してきた。4年前に行ったときは、楽しかったが10m滑落した。しかし落っこちながらも楽しい良いイメイジしか残っていないので、またキュウハにしようと考えたのだが。。。。
 それに10m滑落したところを改めて見ておきたかったし、家から近いし、天王寺尾根のあの気持ちの良いブナ林に入りたかったし、まゆみ姉さんが沢に行きたがっているし、、、で、お気軽に出掛けた。
 ところが、クライミングもご無沙汰、滝の直登もご無沙汰していると、なんかホールドが良く解らなくて腰が引けてるんだよね。そいでもって、初めて一緒に沢に行ったまゆみ姉さん、色々な沢屋、○○マタギ先生方の岩登り、沢登り、ウォータクライミング、山菜採りなどの教室や講習会に掛け持ちで出ているから滝のクライミングもバリバリかと思いきや、お育ちのせいか、かなりお上品なのでありました。勿論、今年からこんなことを始めたというまゆみ姉さんのことを考えれば上等すぎるくらいのレベルではあるのだが。まだまだキュウハ沢の滝、自力直登はきつかったようだ。 本人は、クライミングヘタだからと宣言していたのだが、「まーたまた、ご冗談を〜!」と、日頃、謙虚だが行動力の塊みたいなお姉さんを勝手に解釈していたはわたしだ。じゃあ、わたくし丹沢エセマタギが、近場のちょっと易しいところをご案内致しましょうかと相成った。

 そもそも、遡行初っぱなの堰堤を巻くのに何も考えないで登れない逆側に行ったりしたのは、自分が3回目なのでナメていたためか注意力不足で何も考えていない証拠だ。その次の次の堰堤では、巻く側を間違えてどん詰まり、沢身に降りるのに、ザイルを出すダメになってしまう。出足から何か締まらない。
 間違えちまったと言うわたくしに、まゆみ姉さんは、「間違いなんか無いわよ、楽しいからいいの。」と仰って頂くが、初っぱなから時間が掛かっていては先がきつくなる。

堰堤の上に出るのに、いきなり30mザイルで懸垂下降だ

ありました。グラマンのエンジン。よく数を数えたら18気筒のようだ

初っぱなの高巻きはこんなところだが、此処に登る下の方では、お助けロープでお姉さんを確保しながら引っ張り上げた

 前回のキュウハ沢遡行記“丹沢本谷川水系キュウハ沢`99/6/6”に書いたグラマンのエンジンを見ながら堰堤を乗っ越していく。そして、その時に同行したS氏(現在は東京に戻ってきて、通信会社の研究グループのリーダーになっていて忙しいし、今回は平日に行ったので誘わなかった)が滑落した4mの滝を登り、そこでまゆみ姉さんを振り返り見ると、頭を横にブンブン振っている。じゃあ、確保するかと、支点を探したらちょっと緩いがハーケンが2本打ってあるので、それでビレイの用意をしていた。「ところで、この先のもう一段の滝はどうなっていたっけなあ。。」、と念のために見に行く。おお、今日は水量が多いわ。お姉さんを此処まで引っ張ってきても、此処は登らねえだろうなあ。上にビレイを取るところが有ったっけなぁ、どうすんべえと考える。ほんでもって、今日は気力が出ないし、出掛ける前にどうしようかと考えていたハーケンは、重たいからと結局持ってこなかったこともあって、直ぐに安易な方に考え直す。「巻くべえ...」
 根性無しの真骨頂。。。それで、またまた懸垂で、登った4m滝を降りて戻る。そして高巻きに入るのだが、自分は良くてもお姉さんを危ない目に遭わすわけには行かない。またまたザイルを出して確保。巻くのも大変だねえ。

 そんなことを繰り返して着いたF1の12m大滝。前回、わたしが滑落したところだ。犯人は現場に戻る、と言うわけではないが、過去のトラウマを解消するには、もう一度再体験して原因を確認した方がよい。まあ、大してトラウマになった訳でもないので、物見遊山で、「ほーう、こんな所を落ちたんかいな。。。」「よく何ともなかったね〜。ラッキー!」と見物に行ったのである。

此処を登っていて落ちたんだよなあ。5m位垂直。5年前にA氏と来たときにはフリーで楽勝に登っていたので、翌年の時はナメてしまったんですよね〜 そして、お姉さんが居るところの更に下の滝壺まで落っこちていったわけですね。結構高いなあ

これが、12mの大滝の全景。今回は、この落っこちた滝横のチムニーは登りませんでした。お姉さん連れだからね

えっ、もしかしてチムニーの上部は滝の落ち口より高いから、都合12m以上滑落したわけ?

 四町四反の沢側からF1の12mをえっちらおっちらと巻く。そいでもって、お助けロープ(平たいテープスリングを長く輪にしたものが便利)を使いながら沢身までズルズルと降りていって、再度遡行開始。

やっとお姉さんも歩きにリズムが出てきた。丹波川本流のウォータクライミングも習っているんだから、濡れるのは平気よ! 人の後を歩いているとつまらないし、ルートを見つけだす力が付かないので、先に歩いて貰う

 

スイスイと登っていく

が、登れない滝があると高巻く為に、またまた変なところで懸垂下降

 今回は徹底的に滝を登らない方向でキュウハ沢を攻めてみました。(^-^;; 中級とガイドブックにあるけど、われわれは初級にしてみせるぜと、意気込んで遡行しましたが、これが大変なんだわ。高巻きはだるいし高度があるので危ないし、やばいところを登るときも、または懸垂下降でザイル出すのにもそれぞれ手間掛かるし時間も掛かるし、結局、沢登りは滝を登った方が絶対にラクチンだということがあらためて証明されたのである。

腹減ったー。もうちょっと登って開けたところがあったら飯にしよう、と登っていく。

北海道天塩川の特大シジミ。友人に貰ったので、冷凍しておいて、お味噌と一緒に持ってきた。この超旨いシジミの味噌汁が身体を温めてくれた

 そんなことをやっているものだから、少し遅くなってやっと1時過ぎに昼食にする。高巻きで汗をかいてビショビショなので寒い。温かいもので身体を温め、元気良く、さあ出発だぁ!
 オットット、、、アレッ!なんか変だなあ。飯食ったのに疲れが取れていない。足が重いしなあ。なんか変だね。エッ、お姉さんも? 普通、食事したら少しは元気出るでしょう。。。おかしいなあ、何でだろう。食事したところの場が悪かったのかなあ。なんか変だった?と二人で話す。
 「なにか途中で拾ってきたんじゃないの。」とお姉さん。なんか背負っているかなあ??? ハッ!と邪気を祓ってみると自分は少し軽くなった。お姉さんは変わらないらしいが、そんなんで軽くなるんだったら、どこかでお土産を拾ってきたのかも知れない。昼飯の所は、一応は良さ気な所を選んだつもりだったんだけど、とっても気持ちがよいという場所でもなかったのは確か。原因はなんだろ。

 なんとか軽くなった足取りで、それでも疲れ気味にえっちらおっちらと登っていく。やがてF4の8m滝へたどり着く。これは左岸から巻き。岩の壁を野バラの棘を交わしながら登っていく。少し上がったところで、F5の10mの滝が見える。「ええっ!また滝い〜。。。」と泣きが入るお姉さん。この間は、沢登りの講習会の時に一緒になった身体のデッカい男性が、滝が登れなくて泣いていたもんだから、「まったく男の癖にだらしないだから、泣き言言うんだったら講習会に来るなって言うの。」「その上、あたし達の上に落ちてきたんだからとんでも無いわよ。」と言っていたらしい強気だった人が、この位で泣いたもんだから、嬉しくって思わず手を叩いてしまうのであった。

 さて、そのちょっと弱気になっているお姉さんをプッシュしてまで、ビレイしてシャワークライムをやってもらう元気はいまのわたくしめには無い。夜中に仕事やっていてついノリノリになって昨夜は2時間しか寝ていないのも祟っているかも知れない。そこへ、丹沢山の下の急峻なガレ場を見て、「あんなとこ詰めるの嫌だぁ。」というお姉さんの言葉をこれ幸いに、、、もう既に15時を回っているしー、帰りの山道をヘッドランプで降りるのは嫌だしー、もうショートカットしようかなあ、と辺りを見回す。さっきのF4の下が1000m弱だったし、この辺りの尾根の上は1200m位かなと、この高巻いている途中から登るんだったら、此処からだと低い方の尾根に逃げればあと比高100mちょいか?じゃあ楽勝だべ。それも、あの崩れたガレ沢を東に越えれば、超すぐじゃん、、、などと地形図を見ながら甘いことを考え始める。

 一応念のために、位置を特定しておこうなんてことで、ザックからガーミンのe-trex SUMMITなんていうハンディGPSを取り出す。これはけっして沢登りの為に買ったわけでも、キノコ採り山菜採りの為に買ったのでもない。仕事で、土地の測定をするのに必用な為に必要経費で嫌々買ったものだ。でも、持っているなら有効活用しようと、今回の沢行に連れ出した。(^^)
 尾根の開けたところで衛星を捕捉する。やっと位置確定に最低必用な3つの衛星をキャッチ(GPSは地球を回る24個の衛星からの情報を採れるが、e-trexは12個までキャッチ出来る)。谷間だと開けたところでも、その最低限である3つ位の数を捕捉するのがやっと。e-trexは、その地域で電源を初めて入れる場合、正確な衛星情報を捕捉するまでに12分半が必用とされている。そしてその地域の衛星情報をインプットしておけば、一旦電源を切って再度起動したときに速やかに衛星を捕捉出来るので、入渓点などで、一度衛星の捕捉を行っておくと良いだろう。
 さて、そこの尾根のポイントのマーキングをして経度緯度、そして標高を見ると、自分の持っているカシオの高度計付きの時計より50mくらい高く示している。お姉さんの高度計付きのスントは、わたしのと同じくらいの標高だ。入渓点の680mのところで、三つとも全部確認しているから、e-trexだけ数値がそんなの高いのは解せないが、まあ今日のところは勘弁してやることにする(って、e-trexの方が正確なのかも知れないが...)。

痩せ尾根の、向かって左側は、ガレた急峻な涸れ沢。足を滑らせて落ちたら、すぐに50m位は滑落しそう。この涸れ沢の向こうから尾根に上がろうかと思ったのだが 野バラと、岩の急な尾根を四つ足でよじ登っていく。怖かったらしい。ここを万が一降りるとなったら、ザイルで確保しながらでないと、滑り落ちること必至

 結局、安易なガレ沢を乗っ越して東に逃げる考え方は止め、そのままガレた尾根をひいこら言いながら休み休み四つん這いで登ること1時間以上だったか。。。途中からブナ混じりの樹林帯に入る。まだ手を使いながら登るようだが、ところどころ日本庭園の様な趣のある景色が表れる。獣道が交錯し、苔や岩が樹木の間に整ったたたずまいを見せる。動物たちの天国だね。鹿の糞はたくさんあるが、中には見たことのないものもある、熊の糞じゃあ無いし、、、それにしては大きいし、と犬の糞の様な大きな黒い糞もあった。
 大分、空が透けて見える様になって、あと少し、あと少しと短い様な長い様な詰めの最後。急峻は急峻だが、藪漕ぎもなく相変わらず綺麗な景色の良い詰めだった。結局、真っ直ぐ上の方に登ってきたので、1300m強のところ、天王寺尾根の最後の方に躍り出た。すると沢身からだと比高300m位を冷や汗かきながら四つん這いで登って来たわけだ。お疲れさ〜ん!

 一休みして、尾根を歩いて下りに入ったときに、天王寺尾根から、先ほど乗っ越そうかと考えたガレ沢とその東側を覗く。ぎょえ〜!こりゃあ行かなくて良かった。こんなところ登ってきた日にゃぁ、何時になったら辿り着いたのか。場合によってはお姉さんを捨てて来ちゃったかも知れないし。今更ですが、詰めは甘く考えない方がよかとです。はい。

やっと出ました天王寺尾根。斜面が急なだけで、命からがらと言う程ではない詰めだったけど、怪我もなくホッと一安心 柔らかでたおやかで綺麗なところだねえ。ガレた斜面を詰めてくると、ほんと天国の様に思える

 まゆみ姉さんの行っている街○○○の先生の所の沢登り教室だと、その年の最後の教室最終試験がキュウハ沢なんだそうだ(街○○○の先生の所のところに行っている美容院経営のMさーん。お元気ですかぁ。F教室で一緒だったTですよ。キュウハ沢で調べてこのページを見に来たりしませんか〜。まゆみお姉さんは相変わらずですよ、、、って、こんなチョロいページ観たりしないか...)。そしてその街○○○の先生はとっても真面目な先生なので、沢は最後まで詰めるのが教室での習わしとか。。。すると、あの丹沢山の下を詰めるのかなあ? そしたらわしなんか即落第だね。毎回、大ガラン沢の支尾根に逃げているし、、、今回なんてもっと手前にショートカットする尾根を見つけちゃったもんね。でも、この尾根が楽なところと言うわけでは無いから誤解がない様にね。登るのに、岩や灌木を掴んだり、崩れ落ちているところをカットして渉らないとダメなところもあるので、経験がないと結構危ないと思う。丹沢の東側は山が若いから、岩が全然落ち着いていないんだよね。西の方の山は丸くなってしまっているけど、こちら側は、山が険しくて、岩も脆く剥がれやすいし、斜面の岩は浮いているしで、頼って力を掛けたら崩れること必至。バランスをとる為に触るくらいのつもりでないと、東丹沢裏丹沢の沢の詰めはやばいとこばかり。灌木や木の根も、生きていることを確認してから力を入れること。何も掴むもののない遥か下まで崩れている崩壊あとの斜面を渉るときは、足下をけり込みながら足場を作って、必ず3点支持で渉ること。あとは、使い方を知らなくてもアイスハンマーを持っていれば、足場を削ったり、打ち込んでホールドにもなるから、持っていて損はないだろう。また用を足すときにも穴を掘れるしね(使用済みのティッシュは焼いてくる様にね)。

天王寺尾根にはこんな景観が沢山ある。
倒木を苔が覆い柔らかな緑が気持ちを優しくしてくれる

 そんでもって、仕事でハンディGPSを使うと共に地形の3D画像も使うので、カシミール3Dが重宝している。これは優れもののソフトだよなあ(作者の杉本さんや、他のGPS関連のソフト、情報をアップロードしている方々に感謝!)。結構、難しいが面白い。ただ、沢登りでは狭い渓が樹で覆われているから衛星の捕捉が難しいし、尾根の詰めは大抵の場合樹林帯の中に入ってしまうこともあり、歩いた軌跡(トラック)を全て記録出来るわけではないので、GPSを稼働したまま移動して、帰ってきてからカシミール3Dソフトの3D鳥瞰図作成機能、カシバードの3D画像上で、その軌跡を表示するという技には大して役に立たない。迷いそうな場合のリスクマネージメント用、もしくは帰ってきてから特定の場所、休んだポイントは何処だったか確認するくらいだ。それに、結構電池も食うから、電源をつけっぱなしでトラックを記録するのにはまだ実用的じゃないしね(SUMMITの場合、カタログデータで13時間)。一休みの時に使うくらいがせいぜいでしょう。大体、沢登りみたいに、感覚を研ぎ澄ますことが必用な遊びで、そんなテクノロジーの塊みたいなモノに頼ってはいけません。(-.-;; あくまでも補助、遊び、保険、、、です。

 ハンディGPSはフリーソフトのカシミール3Dとリンクして使えるもの使えないものがある。e-trexのシリーズの日本語版だと以前は使えなかったので購入する時にはその点の確認が必要だろう。自分の場合はWebで調べて各販売者に電話をして確認してから購入した。購入したところは広島の(有)ライトスタッフさんだ。購入を決めたのにはご本人達がユーザーとして活用しておられること、環境への配慮を会社ぐるみで行っていること、それよりも何よりも具体的な詳しい使用方法をサイトにアップロードしているからだ。そして他の販売者との決定的違いはe-trexと各PCとの特殊ケーブルも自分たちで作ってサポートしてくれるので何があっても安心だからだ。わたしもWindowsPC用は勿論のことWindowsCEマシン、それからMacintosh様にUSBケーブルも購入した。また対応も良く値段も他と変わらない。色々分からないことがあったので結構電話をしたが親切に教えて貰えた。ハンディGPSも使いこなそうと思ったら煩雑な事もあるので、大手の販売者よりもこういった小回りの利く販売者=ユーザー自身であるところの方がわたしには嬉しい。

 で、帰ってきてから国土地理院の1/25000の地形図をカシバードで3D化して、ショートカットした途中でインプットした場所を緯度経度で特定してみた。なんだかんだ言って、こういうの好きなんだよねえ。理由を付けちゃあ、大して使わない道具が増えていく。折角、このページを此処まで読んで頂いたんだから、ぜひ観てやって欲しい。この3D化に際しては、地形図の等高線を表示するモードを選択しているが、景観を重視する時には、冬山夏山を初めとして色々なモードがあり、太陽の位置や雲の状態を始め、カメラの種類などなど、考えられること全て設定出来る如くの機能を持っている。

 PCで等高線付きカシミール3D上の平面地形図の上で調べて見ると、特定した位置は標高1109mだが、e-trexのデータを見ると1025mになっている。気圧の変化が影響するかどうかは、e-trexのALTIMETERの設定が AUTO CAL ON になっているので、GPS高度を使って気圧の変動による数値変化を自動補正しているから影響がない設定になっている。そこから考えられるのは、衛星が3つの捕捉だったので、数値がずれたのだろうかということだ。急峻なところなので、GPSの位置特定精度の10mを超えたら、高度情報はかなり狂いそうなのだが。どういうシステムになっているか未だ理解出来ていないのでまた試してみよう。

 さて、ソフトウェアカメラの視点は、天王寺尾根から東南東にある尾根の上空1400m辺りからキュウハ沢全体を観た。地形図上にキュ−ハ沢と書かれているところの支流は四町四反の沢。“ショートカット尾根ルート”と表示された赤線の先が、詰めの途中の尾根で一休みしたときに衛星を捕捉して経度緯度高度をマークしたところ。等高線が少し解りにくいが、一応出っ張った尾根部分を天王寺尾根と表示がでている部分に向かって登ったことになる。地形図だと、ガレて崩れた沢の凄さは読みとりにくい。実際に現場を観ると、地形図上のこんななだらかな斜面ではなく、雨や土石流で崩れてとても登れない様なザラザラツルツルの溝が走って、斜面がもっと凸凹に削れている。
 また、このこの3D表示の高度倍率(高さの強調強弱)は1:1に指定してあるので、実際もほぼ此の急峻さだ。細かいところは兎も角として大凡の山の地形を表しているはず。自分たちが2回行ったキュウハ沢上流大ガラン沢は、この3D地形図に天王寺尾根と表示された下の方だから、以前登ったときは、丹沢山と寝て書かれた丹の字の下の若干丸く出っ張った尾根を詰めたことになる。此処も、良い景色のところであったが、この3D地形図から読みとれる様に、結構な斜度である。休むときは、斜面から生えている大きめの樹に跨って一休みしていた。そうでないと、何か掴んでいないとズルズルと滑り落ちてしまうからである。沢登りってほんと急なところを登るんだよねえ。一般登山者が観たら、ええ〜、あんな所を登って来たのかいな、というところを這いずって登るのが沢登りのフィナーレ。だから、沢登りする人間に変人が多いのも解る気がする。

 だが、それでも丹沢山直下の崩れ落ちたところ側を詰めるのなんてのは、ど素人に限りなく近い自分らにはとても考えられない。実物を観るとホントに急峻で、あんなところ登る人が居るんですかぁ状態だ。
 この3D地形図には、早戸川から登る本間沢の頂上、本間ノ頭も見えている。黍殻山は蛭が岳から通って焼山から青根に降りる途中の山だ。蛭が岳は、多分この3D地形図の天王寺尾根と書かれている向こう側だろう。

 そんなこんなで、このなだらかな尾根をダラダラと下り林道を歩いて塩水橋の車を止めたところまで戻ったのは18時過ぎだった。尾根道は上の3D画像の様に長いし、林道に降りてからも長いしで、久々の沢登りで足が痛かった軟弱ものでした。お姉さんは、あと少しで塩水橋という林道歩きの時に、樹が覆い被さる擁壁のところを見て、顔が引きつり、「あっ、誰か居る!」と後ずさりした。「何も居ないじゃん、あのフェンスの出っ張っているのがそう見えただけだよ。」と言い切るわたくしめの首筋はゾゾゾ〜と鳥肌立っていた。だって、わしにも一瞬変な感じに見えたんだよ〜。でも、見なかったことにしようとしていた矢先なのに。。。こんなところで余計なお土産を貰って帰るのも嫌なので、努めて明るく無視して、お姉さんをからかうのであった。お姉さんは病院勤めなので、しょっちゅう人が亡くなり、院内では何かを見たとか怖い話が沢山あるけど、自分は平気、見ないよう・・・と言っていた癖に。こんなところで、余計なものを見てくれちゃって(^-^;; あーらら。知らないよお。

 このキュウハ沢の翌日、お姉さんは早出で4時に起き、朝の6時からもう仕事をしていたそうな。そして翌週の水曜日は街○○○の先生の講習会。ほんとにタフだよねえ。休みの度に、山か沢に行っている。瞬発力は無いけれど、回復力は凄い。本当は、今回のキュウハ沢で力を小出しにしていたのではないかと思わせるようなスケジュールだ。

 帰った夜にお姉さんから以下のメイルを頂いた。
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 「F教室」にも、「街○○○」にもない、暖かい空気に
つつまれて、楽しく、のんびりの嬉しい沢登り。
高澤さんを、信頼していたから安心でした。
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 おおー、丹沢“エセ”マタギの面目躍如だ。ほおおお、お姉さん、人を見る目あるじゃん。現実は、登攀力無くて全然登れないレベルだしルートは間違えるしだが、確保だけはしっかりやった。教わるんじゃなく連れて行って貰うのでもなく、本人が能動的に登り、ザイルワークを出来たのは、取り敢えず良かったというお話しであろう。暖かい空気はエロいという理不尽な噂もある。顔はエロいが心は清らかだ。温かかったのは天塩川のシジミの味噌汁は食べたことがない程の絶品だったからかな。そしてノンビリなのは体力無くてペースが上がらなかったからだ。
 なんといっても、F教室の校長なんて、後ろに着いていくと、同じところに足を置けない。ペースも違うけど、それ以前の技術と体力脚力の違いが根本的にある。ヌルヌルの滝の登りもフワフワとなんでもないところのように登る(他の上手い人も確かに凄いが、登っているという感じがする。ところが、F校長はフワフワ〜となんでもなく蜘蛛のように登っていくのが凄い!:まゆみお姉さん談)。身につけたものじゃなくて、生来の持っているモノが違う。ということで、冗談丹沢エセマタギの名は今回限りで消去。今後講習会はやらない。だからビレイがちゃんと出来るようになって遡行のパートナーに成長して欲しい。わたしももうちょっとレベルアップしておくからね。

 と、またまただらしない遡行記をアップしてしまって良いのだろうか。以上が今回のキュウハ沢の遡行記録である。

 

 だが、お姉さんは精進を怠らず、その後、山行、沢登り講習会を重ねて出ている。それじゃあ今年の終わり頃にゃあ、バリバリの沢屋になっているか、それとも痛い目にあって、それでも挫けずに夢見ているかどちらかであろう。お姉さんは、大企業勤めの時にも、土日だけ大工の修行に行き、それを6年間続け建築の大まかなところは解り、自分でも多少のものは作れる位になっている人間だ。山奥に家を建てて、電気食料自給の生活を夢見ているこれまた変わった人。近所の山屋さんが集まる喫茶店では、お姉さんは、その内、おっ死ぬんじゃあないかと噂されているらしい。その位、疲れ知らず怖いもの知らずの勢いで山や沢に行き始めたのだが、今回始めて講習会ではない沢登りに行き、ちょっと怖かったようだし、滝登りにも泣きを入れていたので、丁度良かったのではないかと思う。「もう、滝登りなんて飽きたでしょ?」という問いには、「全然!」ということで、下記のメイルの様に、翌週は沢登り講習会で楽しく?過ごしてきたそうだ。

 で、お姉さんからのメイルを許可を得たので載せちまおう。ところどころカットしたり編集してある。メイルの「リプライ(積み重ね)」をやっている人は解るだろうけど、電子メイルをファクシミリや手紙のような運用をしている方々にちょっと説明。
 下記の文章の前にある“>”(引用符)は、前回の相手のメイルの文章を引用しているということ。そして > が二つあって“> >”という場合は、そのまた前の自分が書いた文章ということになる。つまり、下記のメイルは、前々回のまゆみ姉さんのメイルに高澤がリプライを書いて、それにまたリプライしているメイルの内容だ(二人でやり取りする場合)。また、Subjectとは異なる内容になったときに、その旨を書いてSubjectを変更する。そうでないと、議事を進めている場合には、メイル上の議題名が変わってしまっていると、あとで検索して照会するときに解らなくなってしまうからだ。だからやたらにSubjectを書き換えないことがマナーである。

 これが電子メイルに於ける文字のリサイクルと内容の共有、そしてあとで言った言わないが無いように、相手のセンテンスを引用し、確認をとりながら話を進めていく電子メイルの(世界的な)文化であることを頭の隅に置いて読んで欲しい。日本で本格的に(商用)インターネットが普及しても、こういった運用までは未だに広がっていないので、老婆心ながら書いてみる。まあ、勘違いしていることもあるかも知れないけれど、10年くらいメイルで商売しているから強ち間違っては居ないと思う。各国独自の文化があるのは当然だが、電子メイルのような世界共通のものは、その文化を学び、有用なものは採り入れよう。こんな簡単なことでも、運用には意識の転換が必用である。それは、人の意識が進化する上でも必用なステップに思う。其れはと言うと・・・

 あと、付け加えるなら、電子メイルをその時の感情に任せて勢いで書いてしまうと、あとで取り返しの着かないことになることも多々ある。文字に残ること、そして画面上で文章を読むという作業は、左脳に優位な処理の為に、左脳の能力を越えた場合(感情的な痼りがある場合も含め)、読み間違えや、また否定的な受け取り方、攻撃的な感覚になりやすい。それを、そのまま感情がショートしてスパークして書いたものを、直ぐに返信するのは控えた方がよいだろう。
 書いたとしても、時間をおいて、相手の文章をもう一度読み直し、自分の文章を読み直すと、結構な行き違いがあったりする。右脳、左脳の話は論議を呼ぶこともあるが、脳はあくまでも物理的スイッチであり、右脳左脳の話は、人間の意識の在り方の理解には分かりやすく必用な為に引用している。
 また、携帯電話の小さな画面で文章を読むと、全体像が把握出来ずに、些末な文章の語尾に捉えられ真意を勘違いして受け取ることもあるので、あまり感情的に複雑なことのやり取りはしない方がよいと思う。人によって多少の範囲の違いはあるだろうが、文章は一字一句追って左脳的(ノイマン型コンピュータ処理)なことだけを行っているわけではなく、全体を視野に捉え、右脳的な画像処理の上でキーワード処理を行いながら、更に左脳的な理解をしているような気がする(つまり、幾らコンピュータが発達したからといって、紙媒体のような、いっぺんに全体が観られるテキスト表示媒体は、人間の高速な脳の処理、認識方法にとって必用なものであるということ。本による知識吸収、情報収集は、それらの文字列だけではなくて、書いている人間の意識に合わせて、書き手の意識流入と共に感応も行っているように思われる。それは、ページ全体を画像としてみることが出来ること、そして本という綴じ込みの中に、テキスト以外の何かが籠もっているのだと思う。それというのも、必要な情報があるときに、本屋さんに行って、気になった本を手に持ちパッと開くと、そのページの目に飛び込んでくる内容が、正しく自分が求めていたものだったなんてことは、再々あるし、他の人達も、同様のことが良くある経験を多くしているからだ。これはコンピュータ画面でテキストをスクロールアップしてブラウズするのでは出来ないことなのではないか)。

 だから電子メイルは両刃の剣的なことがあって、運用は結構難しかったりする。書き方も、相手が読みやすいように、行変えや行間を空けるなども積極的に行った方がよいし、語尾も柔らかくするなどした方がよい。ビジネス文章なら簡潔に書くことが必用だが、それでもメイルの文章は、堅くなりがちなので工夫された方が宜しいだろう。メイルでのコミュニケーションがヘタな人は、相手の立場になって考えることが不得意な人、想像力が今一な人に多い。そういう自覚症状のある人は練習のつもりでメイルを運用すると、日常でもその効果が出るかも知れない。
 わたくしめは、声フェチで、電話の声が良いと、それでもうクラクラとなびいてしまう人間だけれど、メイル上手という人も居るんだよねえ。メイルが内容と表現が豊かだと、それで結構クラクラと勘違いしてしまう場合がある。仕事にかこつけて、メイルでナンパ? 時々チャレンジしております。m(_ _)m (ただし、本サイトの文章がヘタで幼稚なのは、もとから教養が無い為です。メイルは其処まで長文書かないし、内容でボロが出ないので、結構いけてます。悪しからず...)さて、閑話休題。

では、メイル編。
豪華特別付録
「傷はこうやって作るのだ!」の巻
 

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From: まゆみ姉さん
To: 高澤
Subject: 傷はこうして作るのだ!の巻

昨日と同じ、今日も肌さむーいですね!
昨日、やってもうた!

水根沢のハイライト、半円の滝を過ぎて、普通はここで終わりに
して登山道に上がる所を、街○○○の先生は最後まで詰める
ストイック派なもので、ずーっと詰めて最後の大滝の少し前まで
行ったとき、やっちゃったんですね〜。
 小滝をぽんぽんと過ぎて、な〜んでも無い岩場の所で
ズルッ、ゴチン!

暫く、起きあがれなくて、カエルがのびた状態っていうか
手足バンザイの格好でころっがていたら、先生ビックリ
して駆け寄ってくるは、後の人達も追いついて大慌て!
「大丈夫で〜す!」とけなげに、起きあがって手で顎を
押さえたら手袋が真っ赤に染まっちゃいました。

 私もビックリ!先生の奥さんが救急処置をしてくれたんですが
その後が偉いよね〜!私って!!
「ここで中止して病院に行かなきゃ」と言う先生や奥さんの言葉
を制止して、「続行して下さい」とビシリ!クーッ、大統領!

 それで続行して、温泉にもは入り、湯上がりにビールを飲み
楽しかった〜、水根沢!
帰りに病院によったら、何と宿直の先生が外科の先生で、
泊まりの婦長さんが私達の婦長さんでした。
な〜んてラッキー!すぐにみてもらい、割れていたので
縫わなくちゃと、3針縫いました。麻酔の注射が痛かった!

> あの近くの沢では、釣りをやって面白いのかなあ。
> 釣れたみたいですか?
> ヒル?
> わたしは、ヒルには何もされなかったしねー。
> されても良いんだけど、日頃の行いが良すぎましたね。
> 誰か一人、血だらけになっていた人が居たような気が・・・
魚は2匹ほど釣れたようですが、ヒルは、やたらめったらで
帰りの登山道はめちゃめちゃ駆け下りたそうです。
私の場合は、一、二匹、今後も宜しくねという意味で献血
したわけですが、や、ですね〜、小さなけなげな生き物に
さえ情けも掛けないな〜んて、薄情な人がいたような、いないような。

> でも、ブヨでそんなに腫れるかなあ。
> 鼻の左横も赤くなっていたけど、平気ですか。
> 山の中を、必死こいて這いずり回りましたから、名誉の負
> 傷は多少とも致し方がないですね。
> 怪我無く無事に帰ってこられただけでも感謝ですもんね。
> それよりも、皆さんに話題提供できたので、ホントは内心
> 嬉しいっしょ?
嬉しいのなんの!またまた、顎のキズなんて!
この暗い世相に、少しでも笑いをと、涙かくして笑顔を作る!
演歌だね〜!

> >そ〜だな〜、松島奈々子か、鶴田真由風でおねがいします!
> >できるよね〜、高澤くんだったら!
> どっひゃ〜!
> そ、そんな御無体な。。。(^^;;
> でも、チャレンジしてみます〜。
> 簡単に出来るのは、皺取り、光沢、白色化です。
> それだけでも、かなり違うんすよ。
> 友達の嫁さんのをやったことがあります。
> はい。
> 希望は失わないで下さい。
> きっと、何とかなりますよ。(^-^)
すてき〜!やっぱり高澤君、期待してま〜す!!

> 前日にビールなんか飲んじゃって。
> 今日は寒いのに。
> ウェットスーツ無しのウォータクライミング。
> 知〜らない。。。
> 水中オシッコやらかしてきて下さい。
寒いの何の、雨具も上だけで下は着ても意味がない
な〜んて先生が言うんだもん。
それにネオプレーンの靴下も忘れてしまい、半分やけ!
水中オシッコはできませんでした!
な〜んでだろ!私ってお堅いのよね〜ってか。

> 今度、様子を見に行ってみます?
> 体験があるといいですね〜。
> でも、ジムはホントに暑くなってしまうと、とてもじゃな
> いけどクライミングなんかやっていられません。
> いつかタイミングがあったら行きましょう。
是非、お願いします。
バサッと切るのは、生身の方がいいけど、ウシシ。

> うちのWebサイトの本間沢のページ観ませんでした?
> 3回に亘って書いてありますので、お目を通して下さいね。
知らなかった〜!早速観ました。
ヤダ〜、ホント!凄いところだったんですね。
ガイドブックに騙されるところでした。

> わたしは、早戸川の原小屋沢を考えているのですが、どー
> でしょうねえ。
ガイドブックによると「早戸川流域の卒業試験はこの沢だ」
となっています。おおっと、もう卒業試験ですか。
そんなに私は凄いのか、やっぱり!

> > それじゃ〜ね。もう一杯飲むかな〜、やめよかな〜。
> どーしたんでしょうか。
> 飲みましたか。
すみません、飲んじゃいました。
今日は、早起きして病院へ寄り、キズの消毒をして
から山へ出かけました。
大月の駅で降り、御前山、730mへ。
山頂に巨大な岩やがあって厄王権現様が祭ってありました!
と、ここで電話でした!
ホント、いつもメール打ってるときに電話!
グッドタイミングの時が多くてビックリ!
今日は、ちょっと落ち込んでいたんです、
やっぱりキズはショックだな〜。

 それではね〜!!
あ、おとなりさんとバーベキュウやりましょう、やりましょう。
私、浴衣なんか着て踊ってもいいですよ!
そう、見たくないって、ふう〜ん。

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以上。

 内容は、奥多摩水根沢での街○○○の先生の講習会(先日の尾瀬での講習会も出席し、ご夫婦でやっていた奥様がかっこうよかったらしい)のこと、岩で顎をパックリ切って3針縫う事件が、キュウハ沢行きの翌週あった、それから今回のキュウハ沢でのこと、その近くの沢にお姉さんのお知り合いの方々が釣りに行ったこと、それからWebサイトにキュウハ沢の件でアップするなら、お姉さまのお顔の画像に処理を加えて欲しいということ、近くの小さなプライベートクライミングジムサクラ塾(サクラ塾は別に、真剣で巻藁を切る道場をやっている:於国立)のこと、次回の初級の沢は何処に行こうかという話、そして、次の休みには、即近所の山に行った話が書かれている。そいでもって、天気が悪いのでわたくしめとの沢行きが中止になったお姉さんは、昨日は足柄の金時山に登りに行っていた。
 因みにお姉さんのお顔には画像処理を加えていない。素のままで充分に美しいお姉さんであった。スリスリ (*-*)V あと、本間沢の件が書いてあるが、それはガイドブックに“取りつきから小滝が連続し、しかも全て直登可能ときているからうれしい。”と書いているのを読んで、こんど本間沢に行こうと言ってきたもんだから、そんな直登可能って言ったって、素人が全部直登するのなんか無理だって、実際落ちている人が居るんだよ、それにヒルだらけだし、下山道はスッゲー急で滑るから足が痛いし、行くの嫌だねと言ったことを受けて書いている。そんなに凄いところというわけではないんだけど、初心者が直登するならトップロープでやらないと落ちる可能性が高いところが2カ所ある。

 さあ、お姉さんの行く先にはどんなドラマが待っているのだろうか。わたしは、ドラマチックな場面には立ち会いたくない。山から携帯で電話をしてきて、お迎えに来てなんてやだからねー。はたまた白い服を着て、大きな川の向こうで手招きなんかしないでくれよなあ。逝くときは自分で勝手に逝くから道連れってのは無しね。

 ということで、初級のキュウハ沢遡行記&豪華特別付録は終わり。皆様方の楽しくて安全な沢登りを祈念させていただいて、また暫くのお別れです。

そういえば、静岡、島田市の鈴木さん、この間キュウハの件で電話をくれたけど、遡行したのかな。これ観てたらメイル下さいな。

 


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・東京マタギ深瀬教室の仲間とのキノコ&蕎麦の会 `07/11/20---裏々キノコ教室:性格悪い奴はキノコ採れない伝説。楽しい仲間とのキノコ採りの風景と、少しばかり美味しく出来るようになった蕎麦打ちのプチ自慢。性格悪い奴ほど能書きが多い!!!って、、、誰のこと?

・`03/7 丹沢本谷川水系キュウハ沢「巻き巻き」の巻き:久々に行ったキュウハ沢(中級の沢を初級にしてやるぞ)

・2000年5月某日某所、東京マタギの沢登り講習会の前夜

99/5/23 丹沢、神の川水系伊勢沢:ほとぼり冷めたかなあと思って載せたけど。またまた能書き満載

・丹沢本谷川水系キュウハ沢`99/6/6:沢登りの滑落から学ぶ、量子力学、神、そしてシンクロニシティの実際・・・ホログラフィックな観点から見る。

・山岳渓流ガイド:東京マタギの講習会

・本間沢での事故教訓談。M・N氏へのメイルのリプライを転記。

・小川谷廊下遡行2:ちょっと柔らかかったガバホールドの巻`98/7/26分

・奥秩父笛吹川 東沢 釜の沢 遡行:鍋を担いだ沢登りレポート `97/10/11分

・本間沢遡行後日談(F10直下で血だらけのタオルを発見)`97/9/2分 

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・東北渓流釣り旅行記:山はいいなあ!会社を辞めて1年半遊んでいました

・渓流ウォッチング---川面を叩くフライマン他---マスコミや業界が作った流行に乗せられやすいタイプの人が多いように見える遊びを通して、日本人の意識下を陽の下にひっぱり出す。鱒が反射するあなたの心

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