`05/2/9に追加しないで...仕上がりが遅くなり結局10/18のUPになってしまいました(^-^;; えらそーな事ばかり書いていて自分でも嫌になってしまうので、四駆軽トラの走りについてのご参考には画像だけをどうぞ。また暫定的なアップの為、内容がグチャグチャなのでチョコチョコと訂正していきます。【`06/2/22:画像とコメント追加】

スピリチュアル軽トラ-ライフ
新規格以前の四駆軽トラのお薦め---其の二
良い“足”を手に入れたら---`05/1
ついでにジムニーもちょっと

 四駆の雑誌には良くある図。だが、此の走行ラインはこういう使い方を想定した車輌ではない軽トラには特に有効。というのも最低地上高というカタログスペックがあるが、これはデフなどの尤も出っ張っている部分と地面との間の数字を指す。なのでそういった部分以外はもう少しクリアランスがあるのだが、何れにしても腹下が低い為に、段差に対して直角に進入したのではモロに腹下が支えて亀の子状態になってしまう。
 その為に段差に対して斜めに進入して、両輪のタイヤが同時に低いところ(登りの場合には高いところ)を通らない様にするのは四駆乗りにとっては初歩的なテクニック。
 その場合に両輪の位置の差をサスペンションのストロークによって吸収し、駆動輪(四駆の場合には四輪)が地面を掻き前進する力を掛けられるようにタイヤが浮くのを防ぐわけだが、この軽トラ(や、格好ばかりの4WD)はサスが伸びないために、直ぐにタイヤが浮いてしまう。だからこそ、此の軽トラに設定されているデフロック機構が有効なのだ。

 このページは道具としての軽トラをフィーチャーしたものです。自分の場合はどちらかというと遊び道具といったニュアンスの方が強いでしょうか。また自然と関わりながら遊ぶための道具。なので四駆が前提です(貨物車のR駆動は平地でさえもちょっとした泥濘、凸凹のある草むらでもスタックしますからね...)。もちろん日々のトランスポーターとしても使用していますし、自分の仕事に使う事も偶にあります(インターネットで商売をやっているとはいえ、どちらかというと大地や自然、環境とは切り離せない仕事なもので......)。以前バイクのレースをやっていた時はサニートラックとかホーミー、キャラバンなどの1BOXを使っていましたが、今は大きな物は運ばないので近隣で、また局地的に機動力のある軽トラです。

 などと何処の馬の骨かわからない私が言っても何のことか解りませんし、人それぞれイメイジも違うでしょう。別に軽トラなんて興味もないし、荒れたところを踏破するにはもっと優れた四駆もあると仰る方々も多いと思います。それでも、軽量でパワーの少ない軽トラは自然に対してもローインパクトだし、大型の車種よりも燃費は良いしということで、見栄を張らない実質的な物に興味がある人達や、実際的な人には非常に役に立つ道具だと思います。
 なので、普通の人はあまりやらない四駆軽トラがどの位の能力があるかというのをつまびらかにして、日々の生活の中で更に有用に活用しようということと、緊急時(災害時?)のリスクマネージメントのためにも使う道具のキャパシティを明らかにしておきたいと考えたからでございます。そう遠くない将来に我が国は国家破産しそうだし、、、はたまた大災害や気候変動によって今のような安定した生活は望めなくなる可能性も高いでしょう(別にそうなることを望んでいるわけでも強くイメイジしているわけでもなく日頃は楽しく暮らしているのですがリスクマネージメントだけはしっかりとやっておかないとね)。そのような中、日本の狭い道路、急峻な地形のところにおいて何よりも役に立つのは四駆の軽トラなのではないでしょうか。
 それも旧規格の幅の狭いタイプ。実際の局地的な用途に於いてこんなに役に立つ道具はないと思うのですが、、、如何なものでしょう。四駆の軽トラってタイヤを其れなりのものを着けて、ライン取りとアクセルワークを上手くやれば可成りの踏破力あるんですよね。普通の人は結構ビックラします。その上、デフロックなんて機構がついているタイプは、オープンデフ(LSDとかエアロッカーなんて着いていない普通の)のジムニーが対角線スタックしているところを平気で登って行くし・・・ やるなあ、軽トラ! それにボッコンボッコンに凹ましても気にならないのはジムニーと同じ。えっ?そんな勿体ないことは嫌だって。。。だったらわたしが代わりにやってみましょうか。四駆軽トラ(チューンしていない普通の)の限界極めます。(^-^;; ということでちょっとおバカな奴の手に渡った可愛そうな四駆キャリイの不幸な物語のはじまりはじまり。


 このページは前編の“新規格以前の四駆軽トラのお薦め---其の一『良い足を手に入れる?`04/12』”の続きである。スピリチュアル(何処が?)な農的生活には四駆軽トラ。その前述のページに“また折を見てこの後の機種でデフロック付きのものを手に入れようと考えている。”と書いたところ、神の恵みか友人の慈愛に依るものかスズキ農繁キャリイH7年式が一銭も出さずに当家にやって来てしまったのだ。欲しかったハイ(4H)とロー(4L)の高低の四駆ギア比が切り換えられるデフロック(リアタイヤの両輪駆動直結)機能付きの軽自動車新規格以前の小柄なタイプ、軽トラの中では荒野に於いて極めて踏破性の高い究極の機種が年賀プレゼントされた。

 その件(くだり)は又後で書くとして、前回四駆軽トラの機能性について書いた内容とその例に使っている画像の内容に差があって気になっていたので、此処で新しく撮った画像を織り込みながら新規格以前の四駆軽トラのオフロード走行性能にフィーチャーしてページを作ってみたいと思う。
 又、その同じ月の内に同居人の彼女が中古スズキ ジムニー(JA12W)を買い、それと同時に仕事仲間の友人(此のキャリイを買ってくれた人)も同じく中古ジムニー(JA11C)を買ったこともあり四駆軽トラのスズキ キャリイのみならずジムニーのことも含めた記事にしたい(全て中古車であり、それも全車、割とリーズナブルな価格で調子の良いものを手に入れることが出来たというリサイクル性の高い話なので此のサイトにピッタリの話故、その経緯も段階を追って書き足したい)と思う。その後、更に四駆軽トラが仲間内で一台増えたし。
 都会モンが憧れる農的暮らしの第一歩は四駆軽トラからだ。特に我々のように形から入る人間は、きったない中古の軽トラに麦藁帽、長靴を装備だ。これで気分は自給自足?自分の力でなんでもやるぞって。恰好をピシッと決めて晴れて農村の仲間入り。農協に行っても白い目で見られなくて済むって・・・んなわきゃないか。

 さて、機能の高い道具を手に入れたなら、その機能がどの程度まで効果があるのかを試してみたいし、使わなければ運用技術もレベルアップしないし、其の良さも実感できないであろう。道具は使ってナンボである。

 とは言うものの一般的には自分がやっているような所では走行しないだろうし、もし同様なことを行うのでも危険が伴う場合もある。また車輌自体も痛い目に遭う可能性は高い。なので此処に書くことは一応参考値として留めて頂ければ幸いである。また場所によっては自然破壊にもなるので同様のことを行う場合には所を選んで行って欲しい。

 また、後にも書くが車が痛い目に遭っても、これら新規格前の軽トラやジムニーは中古や廃車が多いので忠実に探せば部品取りが出来るタマが沢山見付かるのも良い。また昔の車であることや実用車である設計上、プラスティックが多用された一体型のエクステリアが少ない事もリーズナブルに修理がし易くて良いことだ。
 それから此の型のスズキ660キャリイはジムニーのJA12までの型と同じスズキの軽自動車によく載っているF6A型のエンジンで共通パーツが多いのも嬉しい。こういったところがリサイクル型の貧乏人の生活スタイルには非常に良く合っている次第なのだ。もちろん、車選びは好みの問題もあるので、他にも有効な車種選びもあるしそれぞれ優れた特長を持って居る。エンジンがよいモノや前後バランスの良い車種もある。自分の場合にはデフロック付きが欲しかった事、四駆のハイとローの変速も欲しかった事、そしてアプローチアングル(Fタイヤとバンパーとの接点を結んだ対障害物への対向角度)、ディパーチャーアングル(Rタイヤとバンパーとの接点を結んだ対障害物への対向角度)、ランプアングル(タイヤと腹下の低い部分との接点を結んだ対障害物への対向角度)の条件がオフロード向きである事だった。例えばスバルのサンバーの四駆軽トラは鼻が長くアプローチアングルは問題外なほど低レベルなので対象外であった。
 これらの総合点からスズキのキャリイが自分の好みなのでこの車種の中のデフロックの設定がある物だけを探した。ただ、修理に詳しい中古自動車屋&チューナーである岐阜、可児市のピットサービスの社長によれば、キャリイはジムニーと同じF6Aエンジンなのだが、スペースの関係上、エンジンを斜めに傾けて設置しているためにコーナーを曲がる時のGフォースのためにエンジンオイルが片方に寄る現象が起きるのでジムニーに乗せている同じF6Aエンジン程は保たないと言う事だった。

 オフロードコースの斜面を下る。サイドウィンドウから身体を乗り出して走行ラインを確かめながら下る。木の枝などが室内まで入って顔を打つような所は窓を閉めたりもするが、ウィンドウのフルオープンは基本。中途半端に開けておくと障害物で車体が跳ねた時に顔をガラスの角で割る事がある。また、ハンドルを握る際は親指はステアリングホイールのホイール上に添えて握る。でないと障害物に当たった時のキックバックによって勢いよくハンドルが回転させられ親指を強打、または骨折することがある。此等は四駆乗りの基本的知識。  此の画像は上の右リアタイヤが浮いているところを下から撮った場合。スロープがそんなに急峻ではないので、こんな具合に降らりれるが、もっと急だったら超怖いかも。
 此処では左に障害物が無いので、素直に左にハンドルを切って手前に向かって降りることが出来るが、これが仮に障害物があって右へハンドルを切らなくてはいけない場合には傾斜角によっては横転の可能性があるので要注意。ま、やっている現場だったらこんな事言わなくても体感的に解るけど、下が滑りやすいところだと、車の動きに突発的なことがあるからね。軽トラはリアが軽いので下りでのブレーキは一般道でも危険が伴う。

 

 段差を登る。画像だと分かり難いが角度がある段差で、軽トラのノーズが乗るか乗らないかギリギリくらい。此の軽トラはホイールサイズをインチアップしているので超えられるが、普通のタイヤサイズだと無理。ジムニーなどの16インチホイールの車には障害といえるほどの段差ではないのだが、ノーズの直ぐ上にラジエターがあるような此の軽トラにはちょっと厳しい。  なので、そういうところは正面からアプローチするのではなく、少しでも手前に出っ張っていて、且つボディが干渉する前に先にタイヤが当たるところを探して斜めにアプローチする。片帆の車輪が少しでも登って地面がボディに干渉しないようになればしめたもの、リアにデフロック機能が付いていれば、対角線上にホイールが浮いても楽勝で段差を上がれる。

 鼻面の下が低いとこんなところでもやっと上がれるくらい。それでも勢いで登るのではなくラインを観ながら慎重に車を傷めないように低速で上がることが柔な(ジムニーに比べて)軽トラには必用な技。軽トラはこんな走りをすることを前提に造られて居ないので、ちょっとぶつけりゃ直ぐにボディが凹むし。此の型のキャリイはバンパーの真裏にラジエターがあるので突撃モードは絶対に御法度ね。
 こんな簡単そうなところでも足回りが硬くて伸びの少ない貨物車のサスだと、オープンデフの状態では直ぐに空回りして前進できなくなる。其処でこの農繁キャリイというデフロック機構をもった機種を選んだ(4速のみの高速走行を前提としない)意味が活きてくる。今の格好ばかりの四駆乗りには例え装着されていても只の飾りだが、実用的作業車である上、高機能なサスペンションを持たないチープな軽トラには実に有効なオプションがこのデフロック機構だ。
 勢いとエンジンパワーだけで障害物を乗り越えるのがオフロード走行の手法ではない。如何に(4本の内)数多くのタイヤをグリップさせるかというライン取りや荷重の移動、微妙なアクセルとクラッチワークのテクニックで、極低速に於いて走破することはクロスカントリー用のマシンではない柔な軽トラでの正しい姿だ。
 いいの、、、四駆の軽トラは、ジムニーと同じステージを走れなくとも。いいんです。でも・・・一般的なイメイジよりもけっこう凄いところを走れる可能性があるので、それを言いたくて、こんなページを作りました。(^-^;;

 自分は何にでもガンガン使える四駆の貨物車が好きなのでこのラインナップ。このデリカはガソリン車なのでPM法はクリアしている。が、もう11万kmを越えているので彼方此方がやれているので今後どうしたものか。
 この駐車スペースにあとジムニーも1台入れるので1BOX四駆はデリカのスターワゴンかバンしかチョイスがない。沢登りや山菜キノコ採りなど山奥に入り車の中で野宿する事が多いのでこの辺りの機種がベストチョイスなのだ。次ぎに欲しいのも同じ機種。

 こちらは別ページにも載っている去年まで乗っていた当家の四駆軽トラの前モデル。550キャリイ4WDである。先日、新しい方の660キャリイで河原の土手を登ろうとしていきなりFバンパーが土手と勝負。旧モデルである此の550の方がアプローチアングルに余裕がある?
 エンジンやラジエターのマウント位置がそもそも違うしね。660になったときに冷却効率を良くするためにバンパー真裏にラジエターが来ちゃったのがその原因?

 実は右上の画像此の緑の550四駆キャリイはトランスファーが5速に載せ替えてある(エンジンも660に換装しているという噂もあったがパワーはそれほど無いのでどうなのか?)。なので四駆にHとLはなくなっていてHのみ。またサスは社外製の白い筒の物が付いていて具合がよい。
 それで新しい660キャリイに乗ったところハンドルが重いし走りが今一シャープじゃなかった。それは550で履いていたタイヤを付けても同じであった。此は勿論サスのせいもあるが、前出のピットサービスの社長が言うには、このタイプのキャリイは設計ミスでステアリングが重くなってしまっていると言う事だ。そのまま設計ミスと受け取って良いかどうか解らないが、550(F5Aエンジン)と660(F6Aエンジン)の違いと共にラジエターの取り付け位置が違っていて、550はシフトレバーの下辺りにあったものが、660ではFバンパーの直ぐ真裏にある。これじゃあオフロードではちょっと気を付けないとちょっとした事でダメイジを受けてしまうよね。ちょっとガッカリかも。より新しい物が全てにわたって良くなっているとは限らないということは当たり前かも知れないが、車に限らずヘビーデューティ仕様の道具に関して言うと、昔設計されたもの程、手間暇を掛けてクオリティと耐久性のレベルが高いものが多いことも事実。

 550キャリイ4WD(緑色)と660キャリイ4WD旧規格(白色)が揃ったところ。この緑色が気に入っているので、660もオールペンしたいところだが、トラックはフレームかが見えるので、塗装するとなると全部引っ剥がしての作業になるために費用が20数万円から30万円近く掛かると言われてしまう。緑色いいなあ!別れた今でも愛してます。

 550キャリイ4WD(KC)と同型のものを別ページに書いたCT110ハンターカブの元オーナーのハラ氏が持っている事が判明。見に行ったらたった製造番号が1900台ぴったり違うだけ(走行距離12000km台)。550キャリイ4WDを上げた宮司には丸ごと貰ってきて調子悪いエンジンごと載せ替えたり部品交換すれば?と言ってあるのだが。

 

 さて、オフロード用にホイールとタイヤを履き替えてみた。最低地上高が上がったのは若干なのだが、この少しの差が障害物の乗り越えに効く。また4速しかないこのキャリイは町中でも4速に入りっぱなしだが、外径が大きくなるとかなりエンジン回転数が下がって静かになる。空荷なら全然問題がない。また高速道路も楽だがスピードメーターの目盛りは設定し直さないと不味い。因みに右側のタイヤは185/70R13のブリジストンのスタッドレス。ハンドルを思いっ切り切るとホイールハウスの内側に当たるが通常走行では問題ない。また荷物をフルに積んだ事も無いのでその時の事は分からない。

 上の画像は表のスタッドレス二種である。アルミホイールに入っている方がブリジストンの155/65R13タイヤ。鉄ちんホイールの方が185/70R13である。この差は大きい。因みにこのキャリイはH7年式なのでPCDは104のタイプ。この後からはPCD100mmに変わると同時にエンジンのマウント位置も変更があったらしい。同じ顔をした新規格になる直前のキャリイでも中身が多少変わっている様だ。前出のピットサービスの社長の話では平成8年から10年に掛けてのモデルの様な事を言っていた。また車種の設定でも5速EL(エキストラロー)付きの物にデフロックも設定できる機種もこの時にリリースされたようである。

ブリジストン
農耕用リブラグタイヤ
SNOW MASTER
標準タイヤ
Light Truck
スタッドレス
BLIZZAC
スタッドレス
BLIZZAC
サイズ
5.00-12 6PR

145R12LT 6R/P

155/65R13
185/70R13
直径
53cm位
53cm位
51.5cm位
58cm位
画像
画像無し
コメント

何にもましてハンドルが重たい。走行音がウルサい。外径が小さい。結局オフロードは走っていない。車検用にキープ

直ぐに処分してしまったので画像無し。
軽トラでこのタイヤを履いて雨の日にパニックブレーキを踏んだら行く先は何処になるか解らないから
アルミホイール付き。このホイールに履けるラリー用タイヤの中古品が出るのを待っているところ

ストロークした状態だと、もうギリギリ。チェーンなんて絶対に巻けない。が、ターマックでは可成りグリップが良い。それはこの軽トラの車重だから?

 

 斜面へのアプローチ。真っ直ぐ入ってみるとこの程度の角度で、既にバンパー下がゴリゴリ擦っている。どうしても其処から上がりたいときは土盛りをすべし。  ノーズが上がってしまえば大した角度の斜面ではないのだが。どうしてもダメな場合にはよりアングルが深いリアから上がるという手がある。但しそれでもノーズは擦るが。

 


【05/11/19画像とコラム追加】

:この写真は知り合いの神社の山の上のお宮に荷揚げを手伝いに行った時のもの。本ページの前のものである其の一に神社の山への道路を作る作業を手伝いに行った模様が載っているが、道が極端に狭くまたスイッチバックが二カ所あるので旧規格の四駆の軽しか上り下り出来ないのである。んでもって、今回はデフロック付きの軽トラを持ち込んだので、試しにどの位の効果があるか実験してみたわけ。なので、左の写真は自然破壊行為を行っているわけではない。軽くパワーのない軽トラでこんな事をやっても落ち葉の地面が少し凹んだだけ。

 その上、運転しているのは神社の宮司。愛車はジムニーのJA11Vと、私が上げた緑の四駆軽トラ、スズキキャリイ4WD550。この宮司は若い時は悪ガキだったので、持っているウィリスジープで此の神社の急な階段を登ったという。そんな爺さまだが、この農繁キャリイの能力にはたまげていた。今回、荷揚げ作業が終わってから、ついでだからと相模川のトライアルコースにも連れて行き簡単なセクションや河の中も走って見せたが、軽トラでそんな事が出来るとは思ってもみなかったと随分と楽しかったらしい。

 でもって、四駆軽トラへの認識を新たにしたと共に、新規格の軽トラだったらこの神社の荷揚げは、巾とホイールベースの関係(つまり四輪の位置が全て旧規格に比較して遠くにある)で絶対に無理という結論になった。此処の神社の山も保全して里山らしく綺麗にしようとしているのだが、玉切りした大木を運ぶ為に狭い林の中を走るにも新規格の軽トラだったら役に立たない。と言うわけで、このタイプまでが我々にとって役に立つ良い道具という結論に。

 昔ながらの日本の狭い路地がある村、漁村農村の公では無い路は、人や牛馬が歩いて移動できるだけの巾しかないところが多くある。他の家も他人ではなく親戚や仲間などの共同体の中で互いの体温を感じながら生きていくコミュニティではそれで充分機能しているのであろう。そういった極狭い路での貨物車輌はリアカーだったり荷車だったりしたわけだが、其れに近いものが旧規格までの軽トラだと思う。それも急峻なところだったら四輪駆動のものでないと役に立たない。新規格の車輌サイズではもてあますところも多いであろう。勿論、衝突安全性に於いては少しは安全だろうが、それでもペコペコのボディの軽トラであることには変わりない。確かに荷物もより多く積めるだろう。でも、大きな車輌サイズが徒となる場合もあり得る。道具は新しければ何でも優れているかというとそうではない。此のサイトで書きまくっている刃物に関してもそうだ。昔のものの方が質が高く技術レベルも上だったということもあるのだ。そもそも、安易な迎合や儲けのためのコンセプトではなく、優れた使い手にとって良い道具である様に作られた哲学や理念を持った製品や道具。要求に応えられる道具として自然に発達してきた道具達であるが、それは使う側のレベルによっても質が変わってしまうこともあるということ。売れているものが良い道具という様なものの本質を観ることの出来ない所謂消費者が増えている為に世の中の道具や文化が廃れているという現象もあることを忘れてはならないと考える。ナンチャッテ××とかモノを持っているだけで何かになりきっている様な気分で幸せになれる人は良いんだけど、そうではなくて実際に機能が必用な人にとっては要求が満たされなくて困る世の中になっているのも事実。

 ホラ、こんな路地でも通り抜けが楽勝。新規格の幅広の軽でも通れなくは無いけれど、ミラーを畳む必用があるかも。一見通れそうも無い様に思える此の狭い路地でも、気軽に試しに入っていけるのがこのキャブオーバータイプの良さ。
 ま、学生の頃に散々バイトしていたピアノ運送屋さん達は2tや3tロングのトラックを荷物満載しながら狭い住宅街をミラー倒しながら入ったりバックしたりして居た。その薫陶を受けているから軽トラなんかじゃ何も怖いものはない。こんなにバックし易い車は他に無いしね。

 他のページにも書いている様に日本の国の在り方もおかしく、日本の文化を破壊する様な方向でもって、資産も外国に叩き売りしてしまう様な事しかせず、その上我々が生きていく上での肝心要の食糧自給率も2005年の時点で40%という。これはあくまでもエネルギー換算の自給率だと思うのだが、確か1999年頃には穀物自給率は20数%まで落ちていたはず。そんな低レベルの国は先進諸国といわれる国には何処にもあらず何処も100%前後は保っているし輸出国でもある。
 有り得ないでしょう?そんな状態で戦争が起きて石油食料がストップしたらどうやって生きていくの?冬の北海道や東北で灯油が無くなったらどうするんですか。そのうえ原子力は安全性と道義上使用しない方が賢いし代替燃料は未だ替わりになるまでにはなっていない。

 其れよりもテクノロジーの発達って何だと自分などは考えてしまう。山も手入れされないとドンドンと鬱そうとした山になって山全体が死んでいって仕舞う。活力のない暗い生物や植物を受け入れない閉鎖的なところになってしまうのだ。植林山や里山など人の手が入ったところはメンテし続けられないとどうしようもない動物や植物にとっても暮らしにくい厳しい山になってしまう。その上、針葉樹林は雨を蓄える機能も落ちて大雨の時に出水し易いし、また根も弱いので台風などで直ぐに倒れる。単層林は色々な面で脆弱だそうだ。兎に角、人や動物が入れない山は荒れていくばかり。また、里山でも鬱蒼と茂ってしまい犬などが入れなくなると猪の天下になってしまったりする。すると掘って食い荒らして山の植生も偏ってしまうことに。すると、今度は畑に出てきてやり放題の猪。バランスが悪くなると互いの不幸になる。
 また水質浄化の仕事関係の人が教えてくれたのだが、工業化によって地下水が少なくなっている問題について、その一つの要因も田圃にあるという研究が進んでいるらしい。田圃の機能としては森と同じく大雨が降った時のダムの機能を果たしているというのはわりとポピュラーな内容だが、その他にも低い水の温度を上げて小川や用水の温度を保つ機能もあるそうだ。其れによって生物や植物の多様化に貢献もしていることもある。それと共に、地下水の話で言うと田圃があることで川に水を流すだけではなく、地面の奥に水を送って地下水の流れを作る助けになっているらしいのだ。河も表面を流れていくだけでなく地下の伏流水として流れていくのは目にすることがあるだろう。沢登りなどをしていて源流に行くとそう言う現象も目にするが、大きな河川でも取水によって水量が少なくなってしまった河が途中で途切れてしまっているのだが、そのまた下流では水が表に姿を現して流れになっていたりする。
 そういった地下深くの伏流水には田圃の土も大きく関与しているらしい。耕し起こして運用している活きた田圃でなくては、水を地下に送る機能が働かないので地下水の供給側の問題としてあるらしい(大企業の工場による取水を原因とする地下水の低下問題は別にして)。となると、河も同じ様な原因で地下に浸透している水が少なくなると言うことも起きているのかも知れない。針葉樹林を原因とする多量の土砂流出が川底を塞いでしまっているかも知れない。それも不必要なダムや堰堤により上流側に堆積させるのと同時に、流れが弱くなった下流側にも汚泥が堆積する。またダムによる堰き止めで太陽光線が届かない深いところでは光合成が行われずに酸素も発生しない環境になる。すると微生物も働きにくくなるので水の浄化能力も落ちるといった悪循環が起こるわけだ。

※`05/11にスズキキャリイにフルキャブのショートホイールベースタイプ(FC)が追加された。フルキャブってえのは、此処で採り上げている旧規格のタイプと同じ様に、タイヤハウスの真上にキャビンが載っているタイプ。やっぱりなあ。日本の自然の中で活躍できるのは此の手のタイプだよね。単にボディ寸法と最小回転半径のみの問題ではないですからね。タイヤの位置が何処にあるかによっても曲がれる曲がれないということと障害物を避けられる避けられないということが発生しますから。かなり要求が多かったんだろうね。この新しいショートホイールベースのFCは、旧規格の660よりもホイールベースで5cm、トレッドで10cm広い位だから、普通の使用方法だと僅差と言えるでしょうね。でも、自分の使い方だとどうなんでしょ?時々手伝いに行っている神社の荷揚げ用の山道は極度に狭いし、石積みがあるからなー。ま、乗ってみないと解らないですよね。今度貸して欲しいな〜。--->スズキ自動車さん
 ご参考に数字によって下記の様に比較してみました。

【スズキキャリイ農繁仕様新旧規格&ショートホイールベース車諸元データ比較】(旧規格660キャリイのエンジンは型式F6A、新規格660キャリイのエンジンは型式K6A)農繁仕様はデフロック付き

車 種
全長
全巾
全高
ホイールベース
トレッド前
トレッド後
車体重量
エンジン出力
最小回転半径

最低地上高

KL農繁仕様
(旧規格660)

3295
1395
1775
1855
1205
1200
710kg
42ps
3.8m
160
KC農繁仕様
(新規格660)
3395
(+100)
1475
(+80)
1940
(+165)
2350
(+495)
1305
(+100)
1290
(+90)
750kg
48ps
3.8m
160
FC農繁仕様
新規格ショートホイールベース
3395
(+100)
1475
(+80)
1940
(+165)
1905
(+50)
1305
(+100)
1290
(+90)
770kg
48ps
3.6m
(-0.2)
160

全てノンパワステ仕様4WD、農繁キャリイの比較(記載が無い数字の単位はmm)

 下記は現行のダイハツの軽トラックのスペック。前から気になっていたんだけど、数字をみてみればスズキキャリイの新しいショートホイールベースが殆ど同じ。スズキがショートホイールベースをリリースしたって事は、新規格のロングホイールベース車が出てからも、昔からのフルキャブタイプのホイールベースが短いタイプを作っていたダイハツの軽トラがそこそこ売れていたんだろうか。ありそうな話だよね。

【ダイハツトラック農用スペシャル(新規格)諸元データ比較】ご参考:(エンジンはSOHC6バルブ45psとDOHC12バルブ53psの2タイプがあるようだ。DOHCのほうが高回転型。最大出力発生回転数は1100rpm高く、最大トルク発生回転数は400rpm回転数が高い)
 個人的には現行機種よりも旧規格のこのタイプのダイハツトラックのハイゼットがいいな。シート裏のスペースもあるジャンボが。別ページに書いたこの出物のジャンボは私が口をきいたら結局8万円まで負けてくれた。自分が欲しかったくらいだが、どうもスズキの方が頑丈そうな気がして・・・(探せば此のタイプにも合うデフロックが有るようだし)。このホイールハウスだと大きなタイヤが装着できそうだしハイゼットジャンボも捨てがたい?

車 種
全長
全巾
全高
ホイールベース
トレッド前
トレッド後
車体重量
エンジン出力
最小回転半径

最低地上高

農用スペシャル
3395
1475
1780
1900
1295
1300
750
45or53ps
3.7m
160

ノンパワステ仕様4WD、デフロック付き(記載が無い数字の単位はmm)

 新車を購入される方で山の中や本当に狭い農道に乗り入れるのだったら此等のショートホイールベースタイプの四駆軽トラでないと、大分手前のところに車を置いて歩く事になるケースもあるだろう。尤も、普通の常識を持った人がわたしと同じ事をするとは思えない。でも、時には此処のページに書いている事以上の使い方をしている人が居るかも知れないので一応書いてみた。スズキ、ダイハツ共に此のショートホイールベース車を乗った事が無いので想像でしか言えないが、写真を見ている限りは旧規格のものよりもノーズが長く出ている様に見える。キャリイでの新旧比較だとホイールベースで50mm違い車体全長で100mm違うのだからデッキ側(リアタイヤ車軸以降)が伸びているのでは無い限りF側のノーズが、つまりバンパーが衝突安全性の為に出っ張っていることになるのは簡単に想像がつく。50mm出ているとアプローチアングルは何度くらい損なわれるのだろうか。
 ここで載せた様な土手を登る事はあまり無いかも知れないが、荷物を満載にして前も後ろも沈み込んだ状態で荒れた路を山から下りてくる際には、結構こんな事が効いたりする。岩や切り株が出っ張っていたり林道が大雨で削られて深い溝が出来て居たときに此のちょっとの差は大きな障害になったりもする。
 ま、何れにしても自分の事ではないので余計なお世話だし、実際にそんな使い方がどれだけされているのか解らないからね。軽トラでそんな事しないぜ、と言われるのがオチ。
 ただ、出来るだけ自分の手で他人をあてにせず手間も少なく、またよりエコロジカルに自然の中で活動しようとしたら四駆軽トラは良い道具なので厳しい状況の中でも使い易くあって欲しいと思うのでそんな事を書いてしまっている。そして、他のページにも書いた鍛冶屋が作る農具や大工道具、刃物類もそうだが、新しいモノほど使い易くて質が高いかというと、この希望とは逆の現象が起きているからだ。
 軽トラに関して言えば燃費やエンジンパワーなどは昔より向上していることは良く実感する。でも道具として使い易い設計になっているかというと、それはそうなっていない部分も少なからずある。耐久性も然りだ。操作系も簡便になって何でもボタンスイッチで作動する様になってしまっているので耐久性に不安が残るだけでなく、何か不具合が起きたときに現場で応急処置をしたり自分で部品交換が出来ずに工場に持ち込まないと直らないなどということになる。世の中が綺麗に整って簡単便利な世界になってしまい、誰でも扱えるバカチョン道具しか売れなくなっている風潮があるからだと思う。そしてお金さえ出せば何とかなる様になっていると言う事の逆に、お金が介在しなければ何も出来ない世の中の仕組みになってしまっているのが恐ろしいと思うのだけれど如何でしょう。
 心の眼を開いて真っ当に現状を観れば、何時自分の身の回りで大きな災害が起きても不思議な時代では無いように思える。自分自身日頃楽しくは暮らして居るけれど、そういった時の為のリスクマネージメントも忘れてはならないと強く思える自然現象が世界各地で起こっている。その様な中、もし何か起こった際には、運搬移動車輌として此の四駆軽トラはこの狭い日本の地では相当に使い易い道具ではないでしょうか。今は再度リアカーが見直されて自治体などにも組み立て式のリアカーが大量に納入されている様子。リアカーの上位の道具と言ったら軽トラでしょ。取り敢えずガソリンが手に入っている段階までは軽トラが機動力があって役に立つ事でしょう。
 そして、そういった厳しい災害の状況の中で荒い使い方をされたらこういった車輌にも不具合は当然発生するはず。その時に自分の手で直せるかどうかが問題なわけ。アフリカやインドの国々では日本の古いトラックが活躍しているらしいが、一般的な風潮として手に入ら無い部品は自分たちで作ったり、エンジンを換装したり、違う自動車同士をくっつけたりしてちゃんと使えるように仕立ててしまうと言う。古い車ほど金属部分が多くあり構造がシンプルだったり、また材質その物が丈夫だったりして人の手を入れ易い造りだから出来る事なのだろう。道具というものはそういった造りであって欲しいものだ。特に山の中や原野で扱う道具はそうでしょ。ジムニーのJA11位まではそんな造りなんだけどね。

05/11/19&06/2/22&3/8追加分は以上


 閑話休題で元に戻って・・・

 画像で観ると大したことが無いが、運転している本人は随分と空に向いているようなきがする。これが下りだとこれまた斜度は大したことが無いのに恐怖感があるのはキャブオーバータイプで前が無い車の共通点。急な下りは地面に突き刺さるイメイジ?  こちらは突起状の盛り土を跨いでみた図。この程度で腹が支えてしまうんだよね下が土だったら勢いで、石とか岩だったら撤退? いや場所によって戻れないところだったら、走行ラインに踏み石や土盛りをして腹を上げてぶつからないように越える。

 

 小さいバイク用のジャンプ台で右リアが浮いているが、ほら全然ホイールが下がっていないでしょ。サスのストロークは非常に短く、ホイールトラベルは十数cmなんだろうね。  此の画像では、腹が擦っているのが解るだろうか。ドライブシャフトのガードが当たっている。こんな土のところだったら勢い付けてジャンプすれば腹は当てないで越えられる?

 

 うーん、こんなんでリアが浮いてしまうか? 二駆の軽トラだったら即スタックだな。ホント二駆の軽トラって、タダの平らな草むらからも出られなくなるときがあるからね。  相棒のジムニーが切り株に乗り上げてスタック。こんなことも有ろうかと持っていった4tエアジャッキで持ち上げて切り株を切って、タイヤに石をかまして脱出。

 


 2010/5/15追記:一昨年の時点で画像を用意してあったのだが、文章が書けずにそのままになっていた記事を追加。ま、大した内容ではないのだが、2007年の秋(本記事は2005年にUP)に仕事仲間に頼まれて八ヶ岳に軽トラで出張したときの話。土地の地磁気測定とか磁場調整などの特殊な仕事だが、やることは土木作業だ。8000坪の敷地で二日間、四駆の軽トラが思う存分活躍できるシチュエーションだった。

 斜面の下からのアングルなので斜度がよく分かり難いが結構な急坂。下から勢いをつけて登り切る。  こんな林の中をあちこち走り回って資材を運ぶのだが、特に道路になっているわけではない。

 現場は八ヶ岳の裾野で高度が800mほどの尾根筋の山。岐阜や東京から技術者が集合。ここは割となだらかな台地だが端の方は滑り落ちるほどの急斜面。何年生だろうかかなり大きい赤松の林だった。岐阜から4tや2tトラックが来たが、表の道路からは4t車は入れず。

 上部は平坦地だが脇の方は相当な急傾斜の山の中で作業。  山の端の方では、ユンボもブームを支えにして降りないと転がる位の斜度。

 急斜面の仕事なら任せなさい!というユンボのオペレータの岐阜から来た土建屋の社長。「軽トラは降りてきたら出られなくなるぞ。」と言うが、『平気平気、だいじょぶだって。』とユンボが降りていったところをバックで降りていく四駆キャリイ。デフロック付いているし土質も柔らかいがぬかってはいないのでだいじょぶだろうと確信。いざとなったらユンボも居ることだし、キャリイには、4tエアジャッキからチルホール(1.5t-15mワイヤー)、Uシャックル、ワイヤー、ベルト、滑車までが荷台の道具箱に入っているので、重量の軽い軽トラだったらどうにでもなる。

 こちらは、やはり手伝いに来ていた八ヶ岳に住む仲間のハイゼットの4WD。最大手の広告会社を早々にリタイヤしての八ヶ岳暮らし。大型の四駆も持っているがはやり軽トラが便利だと。  荷台に積んでいるのは300Lタンクと発電器。川に水を汲みに行っては現場に供給? 何やっているんでしょうね。この位の重量の負荷が掛かると逆にタイヤに荷重が掛かって登りやすい?

 メンバーも嬉々として走り回っていた。登攀にもチャレンジ。旧ハイゼットジャンボの四駆も、デフロックはおろかローレンジの4WDもなくエキストラローがあるだけだがノーマルタイヤで充分に活躍。もっともデフロック付きのキャリイの様には急斜面は走れないけれどね。
 こういったシチュエーションだと、旧規格の短ホイールベース、ナロートレッドのタイヤ位置の恩恵を享受。新規格のタイヤが四隅についたような車両だと切り株などの突起物を縦横に避けながら走るのはちょっと無理? やっても良いけれど、フロントのフェンダー下に垂れ下がるスカートが邪魔になって直ぐにバンパーごと剥がされてしまうのでは。

 八ヶ岳が綺麗だった。こんな処に住めたらね〜。  現場の一部。赤松林。松茸は採れなかったがイグチが少々採れた。

 磁場改良作業はそれなりに大変だったけど、こんな環境で身体を使ったり軽トラを走らせるのは楽しい。うちの四駆軽トラは持てる能力を発揮できて活躍。嬉しかったに違いない。でも、デフロックをオンにするほどハードでも無かったんだよね。地面が締まったところなら重量物を載せて登り降りするのもかなり安定していることが確認できたは良かった。

 山の中を走り回るのは楽しいのだが、草むらに隠れた切り株に何度もヒット!  あちこちで何度もぶつかって、かなり変形。そしてミッションの位置がずれた。

 これだけ楽しく走り回れば、それなりの代償を・・・ このキャリイはフレーム同士を繋ぐタワーでミッションを吊っている。これが柔だし、路面の突起物に引っかかり易い構造(補強のリブの出っ張りが外側に)になっていて、デフは地面の突起物にヒットしなくても、このタワーがもろにヒットして曲がってしまう。するとミッション位置がずれて、、、、ありゃりゃあ、なにか異音が。

 ドライブシャフトもジョイントの部分がへの字になって一直線ではなくなってしまった。でも、この時は、面倒くさいから、切り株の木っ端を使って乗り上げ、ヒットした切り株に反対方向からタワーをぶつけて大まかな位置修正をした。そして木っ端切り株を積み上げたものに乗り上げて脱出。業務作業中故、ジャッキとか出しているの面倒なもんでね。なので、上と下の修復画像は自宅に戻ってからのもの。

 兎に角、部品類が鉄で出来ている車は、山の中での修理が利くのが利点。プラスティックや回路が多い車だとリペア出来る範囲がどんどん狭まるからね。

 キャリイ(今のも?また、メーカによっても違う?)はミッションassyをこのタワーで吊しているのでガツンガツンやるとシャフトの位置までずれてしまう。  ミッションをジャッキでアップしておいてタワーを外し、ハンマーで板金加工。ドライブシャフトがジョイント部分から“へ”の字になっていたのを直した。

 上の右の画像が修正後。シャフトも真っ直ぐに伸びるようになった。左側の画像ではよく解らないが、タワーは本体が捻れて居たり、ボルト穴が千切れそうになっていたり、えらく変形していた。これで中央道を走って帰ってきたのだが、ドライブシャフトのジョイント部分にかなり負荷を掛けてしまったかも。唸っていたしね。

 さて、八ヶ岳編は以上。そして下記は八ヶ岳で調子こいたその勢いで千葉の現場も手伝いに行ったときのこと。

 “平らに見えるからといって舐めちゃあいけません!!!” という教訓そのまま。八ヶ岳に行った一ヶ月くらい後に千葉の茂原の方まで作業の手伝いにいったんだけど・・・

 はい、わたくしがバカでした。仲間二人にもバカ!と文句言われました。

 平らな雨後の宅地。歩いてみて平気そうだと荷を積んだキャリイで入ってみたら、、、右前がなんとなく低く落ちてきた。即、『ヤバッ!』っとストップ。慎重にバックしようとするもリアもフロントもタイヤが地面を掻くだけ。デフロックをオンにしてもだめ。前後にギアを入れ替えながらハンドルを左右に切って揉み返してもどんどん穴が深くなって沈むだけ。ガッカリ....

 取り敢えず荷物降ろして作業の準備をしてから、右フロントタイヤが掻き穿った穴の前後を平らにして、左のFタイヤの前後も整地して、、、またまた揉み返しながら前進後進をやってみるが同じ事。

 あまり状況が酷く成らないうちに、悔しいけれどバンザイして仲間の車に引っ張って貰うことにする。自己脱出、自給自足、自己確立が本サイトのテーマだから他の人の手を借りるのは最後の最後にしたいけれど、ま、この際だから良いっかと、荷物を縛るのに使っていた9mmのロープを編んで(編まないで一本ストレートだと割と簡単に切れるのでショック吸収の為に編む)繋ぎ引っ張って貰った。あまり苦労せずに出たね。それが下記の最初の画像。道路から近かったのが良かった。

 此の後、泥らだけで近隣をうろうろ出来ないので、直ぐ近くの用水路脇で洗車すること小一時間。脱出と両方併せて1時間半近く無駄にした。しょうがねえなあ。んで、良い子は痛い眼に遭ったときに学習するのが身上。もう二度とこんな事はやりません。雨のヌタヌタの赤土は例え平らであっても四駆軽トラで入るときには、よくよく調べてから地山(盛り土していない本来の地面)でなければ入らないことを誓ったとさ。

 歩いてみて平気だと思ったら・・・  戻ろうと4WDで掻いたらタイヤ半分まで沈んだ。  基礎工事をやるにしても安直な埋め立てね。

 と、なかなかバカが直らないわたくしでした。以上追記終了。


 ここから元に戻る。

 キャリイとジムニー二台の計三台で河原に遊びに行った。ジムニーの二人は中古ジムニーを購入して初のオフロードだ。  先ずは斜面で肩慣らし。って、言うよりも見本を見せて上げたら二人とも最初からガンガンと走りまくっていた。

 緑のジムニーJA12Wは彼女が運転している。日頃の公道上の運転では何かガサツでギクシャクしたものだし車庫入れもヘタだしアクセルワークなど含めて丁寧とはほど遠い人間なのだが、逆にこう言うところでは相性が良いようで、段差などは飛び降りて勢い付き、そのまま立ち木にぶつかりそうになって急斜面をブレーキロックして止まる始末。度胸がよいのかアホなのかが解らない位、楽しそうに運転していた。でも、一応基本は教えておかないと車を壊すか自分が痛い目に遭うかなので、チャンとラインを目視して窓から顔を出してFタイア、Rタイヤの動きや障害物とボディとの干渉を観ながらゆっくりと走るようにと厳しく言ったんだけど・・・
 コンペティションの場合はちょっと脇に置いて一般的な話として、オフロードではターマックとは違い、車の差、腕の差は出やすいかも知れない。結果として登れる登れないの違いが端的に出るからだ。見上げるような濡れた急な上り坂だったら、登り切れなければ、ブレーキを踏んでもいてもその場にとどまる事なんて出来ないから、ブレーキを踏んでいるだけでは斜面の下まで滑り落ちるので、下手なブレーキやハンドル操作をするとラインから外れて障害物にクラッシュするか、滑っている途中で横向きになって横転にまでなる場合もある。滑りやすい下りだって同様だし、路面が崩れやすいところだったら何回もトライなんて出来ない。この様に失敗に対する許容範囲の狭いオフロードでは、クラッチワーク、アクセルワーク、ライン取り、抜重や荷重移動、ブレーキワークからスピードコントロール、微妙なハンドリングによる修正などなどを土質や地形、路面の状態によって瞬時に判断して瞬時に身体が反応しないと踏破できないケースが多いから、それを上手くやりこなすには難しくなればセンスだけではなく経験も技術も必用。勢いだけでも無理だし、車が良くたって出来ないものは出来ない。でも車が良くなくとも先の条件を満たせばいい車より結果が出るのが面白いわけね(だからジムニーが面白いわけだけど)。
 また、車という道具の全体からフィードバックされるインフォメーションを感じ取る力、つまり感性や神経系の反応時間の短さなども上手に操るための要素の一つかも知れない。他にも動体視力やスピードに対する馴れもあるだろうしオフロードという三次元的要素のあるところでは立体的なイメイジ力や重力に対しての感覚、尻下(シートより下)への微妙な動きに対する敏感さも必用かも知れない。これは自分自身のバイクのオフロードのレースや山岳アタックなど、ジムニーなどでの河の遡行や登山などをやったささやかな経験からもそう思える。此等は車でレースやトライアルをやっている人には当然の基礎的な話であるだろうが、バイクのオフロードのエンデューロレースやトライアルをやっている人には身体に染みついた感覚であろう。
 また、もっと身体的要素が高く道具をあまり使わない岩や滝のクライミングも同様で、トラクション、抜重、荷重移動、バランス、ルート選び等の同じ要素が絡んでくる。これらは脆い岩やぬめって滑りやすい岸壁を登攀するのであるから感覚的に状況を読んで処理していく自動的で適切な身体反応が磨き上げられていなければならない。これらのオフロード(沢登りやクライミングは登山道のような人工的でないところを行くという意味で)遊びでは道具への依存度の高い低いはあるが、滑りやすかったり脆かったりする大地の上を登り下りするという点に於いて感性と身体反応を物理的に表現していくという共通点があると思う。

 相模川の河渉り。確かめもしないでいきなり深いところに行くと危ないよ〜。一応牽引ストラップやワイヤー、Uシャックル、ハンドウィンチ、エアージャッキなどは持ってきているから何とかなるでしょ。。。でもジムニーがもう一台と軽トラ一台ではダメかな。非力な車で引っ張ってもニッチもさっちも行かない時がある。でもジムニーをランクルで引っ張るとごぼう抜きのように引っ張り出せるんだよね。  此の初心者コースではリフトアップしたジムニーだと何処も干渉せずに走れる。が、登れないところは登れない。でも、ジムニー初心者の二人とも何も言わずに自分たちで工夫して走り回っていた。
 ホラ軽トラだと気を付けないといけない場所でもジムニーならへでもない。

 逆に言えばこうった車輌を使ったオフロード遊びも、頭を真っ白にし全ての感覚を鋭敏にして臨む全身運動だから夢中になれるのであろう。それも本人的には可成り怖い思いをしながら、そして失敗すれば金銭的にも厳しい状況になるので、相当真剣な遊びになるからだ。これは道具を極めるという意味では割と簡単に参入でき、且つレベルの高い遊びであると同時に、また天変地異が起こった際には実に有用な移動、搬送技術となる、その為の技術錬磨と経験の積み重ねとなろう。
 これは他のページにも書いたが、大型のパワフルな四駆が役に立つのは重たい雪や泥濘地でそれらを掻き分けるラッセル時と他車を牽引する場合である。勿論、その重量による安定性のためにラフロードの様な荒れた路面での長距離の移動にも楽だ。だが、この重量級の四駆は一旦自身がスタックすると、自己脱出するには様々な道具が必用になってくる。大地が固いところで亀の子になってしまったらチルホールや滑車を使ってWラインを採っても簡単に脱出するものでは無い。此は他者をあてに出来ない場合を想定すると装備は増え車重はドンドン重くなっていくことを意味する。と同時に大地に対するインパクトも増大する。

 昔撮ったビデオ画像から。此方は多摩川での川遊び。台風の後の増水した多摩川は水が綺麗だし、日頃見かけない魚が水際に集っていたりするので楽しい。
画像は昔乗っていたスズキ ジムニーJA71C。
まだ、買ったばかりの頃の昭和の最後辺りか。

  軽トラじゃあ防水防備は大したことが無いであろうから深いところに行ってはダメ。エンジン位置が低いのでディストリビュータなどの電装が直ぐに浸水しそうなので波を立たせないように慎重に。
 整備屋さんは、兎に角ジムニーでもなんでも川に入って遊んだ後はオーバーホールを時々やって整備しないとダメだという。必ず水は侵入しているからだそうだ。

 相模川で川遊び。以前にも当時持っていた緑の四駆軽トラで川に入り、いざ脱出と思ってアクセルを噴かすとドンドン車体が沈んでいく。あれえ〜、やばい!と思って、窓から覗くとFタイヤが駆動していない・・・四駆にするのを忘れていただけね。(^-^;; 遠くで観ていた人は笑ったろうね。勿論、その後四駆にシフトしたあとは楽勝で脱出。
 新しいキャリイでも下の画像の様に水の中での状態を確認。でも無理はしない。昔ジムニーで散々川遊びをして、物臭で整備をしないものだからフリーハブやシャフトを何度壊したり折った事か。。。

 勿論大きい事で楽な事は色々あるのだが、自分としては実質を採りたい人間なので、狭く急峻な地形が多い日本のオフロードでは小型で軽いジムニーの様な耐久性もあり実用的なものと思われるのでそちらが好みというわけだ。先ずオフロードに入っていく気にさせる、させないの前段階で違ってきてしまう。
 自分としてはハッタリや見栄よりもちょっとした楽さよりも、四駆という道具を極めてみるという意味でも、此の機能特化したジムニーや四駆軽トラに気持ちが動くのである。さして重量の嵩まない脱出用具を装備したジムニーで、日本の彼方此方の山奥を一人で旅行する事が多かったが、実際に独力で脱出出来る可能性が高い機種で有る事は実証済み。そして四駆軽トラや、四駆ワンボックスタイプで鼻下や腹下が高いものであれば同様に思った以上にオフロードで思うように走るものである事も確認済み。
 ただ此等の事もケースバイケースで有る事は当たり前であるし、豪雪地帯には非力なエンジン、軽い車体では荷が重いであろう。その場合には違う選択もあって然りなのではあるが、、、此処が肝心、、、ランクルなどの重量級にも以前はSTDなタイプがあって必要最小限の機能のみの軽量な機種があったのが、今はラインナップから外されてしまい、有るのは全て満艦飾の乗用車と同等の機能を持った子供だましの余分な機能やハッタリが好きな人間向けの実用とは遠い機種しか選べなくなってしまった事にある。此はこういった肥大化した必用もない(また時としてはトラブルの元として深刻な状況をもたらす)機能が一般に受けるからであり、且つ売れ行きが伸びるからである。日本のメーカは特にその傾向が強く哲学的なスタンスなど何処かに吹き飛んでしまったかの様な有様である。ついこの間まで存在したヘビーデューティな本物の道具としての四駆の存在が消えかかっているのが現状。それは民度を顕しているだけなのだが。

 これは車でも住宅でも同様で何でもかんでも電気を動力源としてコンピュータコントロールを行う簡単便利機能を謳う傾向にあるが、此等のものはもし何らかの原因(事故や震災などを含む)で電気系統が断線したりショートしたり、又は冠水したりしてしまうと何も機能しなくなってしまう脆弱なものである。何か故障が起きた時のリカバリーについて、大事な部分は手動で作動させることが出来たり修復できたりすることや、他の動力源に切り換えることなどについて何も考えられていないパッケージでしかない。
 そんなギミックだらけの製品が罷り通っているのは実際にその機能を使い込むこともせず、、、と言うよりも本を読んだり話をするだけで行動が伴わない(気分だけやった気になっている)ナンチャッテ○○ばかりが一般的に増殖しているし、住宅に関しても付加価値を付けて他社との競争ばかりにフォーカスして家ばかり設計して、肝心な大事な住宅の耐久性や素材選び、本質的な機能性を疎かにしているからだ(だから見た目は綺麗な家でも長持ちしない)。

 こちらは仲間のVWトゥアレグ。別の日に行ったのだけど、トゥアレグの踏破性以前に立ち木が多くて狭いので走れなかった。・・・やっぱり、、、流石にボディにマークが入ったら勿体ないし、奥方同乗じゃね。
 だから言ったでしょ。軽トラとかジムニーが気兼ねなくて良いんだって。そう言っていたら頼んでおいた車屋さんから良い四駆軽トラが出たので、紹介したら即購入していた。

 そんな傾向はWeb上の掲示板を観てみると、実際に自らは何もやってもいないのにWebや本からの知識ばかりを盾に論議をしている輩が多いことからも世の風潮は解る。此は仏教の例え話にある様に、盲しいが集まって大きな象をなで回し、ある盲は象の足を触りながら象とはこういうものだと良い、ある盲は象の鼻を撫で回しながら象とはこういうものだと言い、それぞれに思いめぐらした象のイメイジが違うので喧嘩をすると言ったものと同様である。
 仏教的な言い方で大事な智慧の一つを“明”というが、物事を明らかに観ることのできる能力、出来事の因果を理解する能力、真実を見通す力が無いと、何時まで経っても自身の苦しい状況から抜け出したり、また新たなる災いを呼び込んだりしてしまう訳だ。つまり今の世は開き盲ばかりということになる。自分ではものを観ているつもりでも、元の所の意識パターンが催眠を掛けられていてマインドコントロールされているので、本人が思っているような真実を観て居るわけではなく、メディアや企業の意図に乗せられた中でしか判断できない状況になっている。

 大型のハッタリ装備ばかりの四駆で何処も凹んだり擦った痕など無く精々林道を走ったくらいの野にも出ていない車に乗っている連中よりも、ジムニーという車種を選択する人達の心の向きは、非常に実質的でまともに思えるからだ。勿論ジムニーに乗っている人間はご本人の深い部分の人間性をこちら側としては解らないが、お話しをしてみるとみな子供のような純真な心を忘れていない人が多いようにも思える(使いもしない癖にハッタリ装備の重量級の四駆に乗るような人間とは、ジムニーという車種を選ぶ意味合いも意図も世界が異なるのは当たり前のことかも知れないが...)。当然、そうではないケースは幾らでもあるが全般的な傾向としてはそういったものであることは否めないだろう。
 車を運転している多くの人が目にするように、ベンツやBMWに乗っている人間は横柄で無礼な運転をする人間が多い。ウィンカーも上げずに無理矢理割り込んだり、前走車をバンパーツーバンパーで追い回したりしているのをよく見かける。酷いケースでは高速道路の路肩走行を渋滞時でもないのを行うのも居る。ところがイタリアやイギリス、スウェーデン辺りの大型乗用車に乗っている人だとそういうケースはあまり見かけ無い。
 此は車という道具を選ぶ上で、何を意図して車種選びをするかが顕著に顕れていると思う。少なくとも遊び心のある人間、洒落が解りスポーツマインドを持っている様な人間だったらベンツやBMWの乗用タイプが車種選択の上に於いて優先順位の上位に来ることは無いであろう。また社用公用で運用される此等の車が運転マナーから外れた運行の仕方をされるわけがないので、そういった押し出しの強い車種で横柄な運転をしている人間はその中身がお粗末であることを外に向かってアピールしていることになる。
 そういった人種とジムニーのような軽く楽しく実用的で経済的な地球にも人にも優しい車を選ぶ人種とは異なって当然であるし、この今の地球の大変革の時期に於いて進化の流れに乗っているのかそれとも堕ちていく道筋に入ってしまっているのかを表して居るとも言える。きっと来世でも行くところが違うんだろ〜なぁ。尤も来世があればよいが、今は十数万年に一度の星の運行が重なり合う太陽系の大リセットの時代と云われていて、地球上の魂が一度篩に掛けられる時代と云われているからヘタすると??? でも、ジムニーや軽トラに乗っている人達全てがスピリチュアルな人なんて事はありませんから。ただ、傾向は違うと言うだけね。

 コイルサスになったばかりのJA12W。流石にコイルサスは初期入力に対して柔らかく反応するので、四駆ローモードの1速でも速すぎるギア比のこの重たい乗用ジムニーを段差の上まで押し上げてくれる。これはヘタッピの彼女の腕よりもサスが良いから。  チャンと教えた通り、身体をホールドしながら窓から顔を出して障害物を見極めてライン取りをする基本的操作の見本。このジムニーはパワステなので小径ハンドルでOK。身体の小さい彼女向きだ。

 

 砂地のフープス。つまり波状路。軽トラで飛ばしていくとドッタンバッタンと結構忙しい。
 フォルクスワーゲン トゥアレグだとホイールベースが長い上、サスペンションストロークが長く動きもよいので、こんなフープス(ウォッシュボードとも言う)を大したスピードも出さずに走るくらいでは、運転席の位置では身体も大きく揺れず頭も振れないので路面の変化もあまり感じず普通の道を走るのと大して変わらないから運転してもつまらない。もっとスピードを出せば車も違う動きをするんだろうけれど、まさか他人様の車輌でそんなことをする様な極悪なことは・・・

 さてさて、たかが四駆軽トラを何故その様な観点で拘るかというと、意識レベルの大転換の時代とされる此の現代。そこで要求されている魂の進化の上に於いて“捨てる”“軽く”“依存しない(依存させない)”という意識の在り方を身につける事が人生の、また人類の重要なターニングポイントになるからである。そして其れは別にスピリチュアルに凝り固まったスタイルで現実の生活から逃避して行われるべきものではなく肉体レベルの生活に於いて実現できる事が幾らでもあるからである。物やお金、権威や名声を持つ事は悪い事ではない。しかし、手放すべきタイミングが来たらエレガントに差し出せるかどうかが魂の進化レベルを表すのでは。

 だが、なかなか其処まで徹底しきれない我々としてはこういった日常生活の中の学びの中でレッスンしていく事、それは自身の意識をフォーカスするレベルを吟味して物理的にも精神的にも“捨てる”“軽く”“依存しない(依存させない)”ということを実行していく事が、自分自身がいざ転換のタイミングになったときに軽やかに次のステップに進む事をフォローするであろう事は想像に難くない。

 それはこういった遊びのレベルにも繋がり、良い道具は持っていても使ってみないと良さは解らないし道具とそして自分自身の限界も解らない訳だ。また良い道具は使うのにもそれなりの技術を高めていくことが必用である。持っていて使わないのは、有る意味無駄な消費を増長しているだけで地球資源の食い潰しに加担していることになる。必用のない物は持たない。本物か似非か “消費者がお金を使わないと経済が回転していかない”という論理で脅かす人間達が居るが、そんな事で回っていかない経済の機構であれば遅かれ早かれ破綻する。
 今の消費者は可成り学習して賢くなっている人達がそうでない人達と比較して可成り抜け出てしまっているからギミックばかりの製品が売れなくなっているだけである。

 つまり言いたいのは、気分ばかりで実際に行動に移していない人間、つまり中途半端な人間というのは必用な時に意識の転換が出来ないし、人間性や魂の成長とはほど遠い所に居ると言うことである。此は別に大型四駆に乗っているとかベンツに乗っているからイカンとかいう意味ではない。それらに乗る必用がある環境にあって道具として使い切っているのであるのならば、自分の選んだ次のステージやステップに進む時、つまり局面が変わった場合、それは世の中が大変動を起こした時でも、速やかに心が柔軟に対応が出来るし意識の転換や生活の変化にも順応していくことは容易である。
 要するに生活スタイルやモノに固執して身の回りのモノを選んでいるわけではないから、ドンガラに拘りはないわけである。ところが大抵はそうじゃないんだよね。状況が変わって収支が合わなくなってもドンガラを維持して身を守ろうとするからおかしくなってしまうんでしょ。また逆に貧乏ながら貧乏に徹しきっていないと小金が入ると途端にドンガラで身の回りを固めていくわけ。何れにしても必要じゃないモノで自己満足の気分だけで道具を揃えているだけ。潜在性能さえ良ければ何かあったときにいざとなれば使えるなんて思っているけれど、そんなこと無いんだよね。
 道具は持っていても使って熟練しないと結果の程度は知れているもの。此はビジネスでも作業でも、なんでも或るレベルまでやりきっていれば法則性や目的達成のパターンを掴んでいるし、感性や直感力も鍛えられているので大きく道を踏み間違うことはないもの。。。それにいきなり大きなモノを思い通りコントロールしようたって無理でしょ(車でもビジネスでも)。
 ちょっと例としてはずれるかも知れないけれど、バイクでレースをやるときもいきなり大排気量のものにアタックしたら思うように操れ無いどころか眼も視野が追いついていかないし身体の反応だって土台操作するというレベルまでのことは出来ない。やはり小排気量車を全開で振り回しながら走れるようになって、バイクの動きの基本が解るし路面の特性がつかめるわけでしょ。またクラッシュするときの極限を越えたときの対処法などもね。オフロードなんて路面の変化や地形を読む力(経験)がなかったら、トラクションの変化に対応なんて出来ないでしょ。ましてや大型四駆の何tもある重たいものがはまってスタックしたら、場所によっちゃあユンボを呼んで来なきゃ無理だもんね。

 まあ、そんな能書きこいたって石油の供給(ガソリンが手に入らない状況も含め)がストップしてしまえば、こんなところで書いている話しもタダの能書きだしね。ガソリンが手に入らなくなってしまうようなその時には、もっと必死こいて命を繋ぐのにジタバタしているだろうね。

 さて、こういった能書きを煩く思う人が殆どだと思う。また自分の金なんだからどう使おうと勝手だろうという論旨を言う人も多い。しかし、此のサイト他のページも読んで頂いている方々にはご理解頂いていると思うが人の心の奥は全て繋がっている。
 自分と他人、そして地球や他の動物とは切り離された存在ではないのである。此はアクティブに創造的に活動してみれば感覚的に理解できるであろうことだ。自分の意識の在り方によって周りの反応や環境の在り方が応ずることを。我々は大地の一部を借りて生活し、地球の資源を使わせて貰って生かさせて頂いているというスタンスが基本のはずである。其れをエゴや欲の強い人達が、自分の力で得ていると勘違いするところから争いや競争が起こり、自分の持つ物理的な力を他者と比較して一喜一憂し、更に様々なドンガラを身に心に纏っていくのである。

 

 

2台で好き勝手に走り回っている。

そして散々走り回ったその揚げ句は...

ちゃんと教えたやろ。勢いだけじゃダメだって!!!
立ち木と接触して折角のオールペンのピカピカボディを凹ませ傷つけてしまって泣いている図。
でも、自分でやったんだから良いんだとさ。私がやったら +(`_'#

 オフロード初体験のついでに、水の中もちょっと体験。まあ、この位で良いのよ。ハブまで浸かるくらいだと、何かあったときのメンテが大変だしね。  泥遊びをした後は洗車。するとあちこちに傷が出来ていることを発見!
まあ、ジムニーだから良いっか、、ってえのが気楽で良いね。

 さて、此のスズキ農繁キャリイH7年式は今年(H17年1月)手に入れた。頼んでおいた信州佐久の車屋さんに出物があると連絡を貰ったので、内容を聞いて半分買う気で雪の中を仲間と出掛けていって購入。走行距離14000km強。程度良好(試乗で土手を四駆のデフロックにして乗り上げて確かめた)。車検3ヶ月付き27万円。仕事仲間が貧乏人で足が無くなっていたわたしに買ってくれた。この程度の農繁キャリイ(四駆、デフロック付き)は40万円以上する物も多いので格安だった。その後も絶好調。もう少し安いのもあるけれど、みんな走行距離が行っているからね。この走行距離はマジにそうみたいだ。裏の方が綺麗だったしね。此の車は当たり!

 あとスズキ ジムニーは彼女に探して於いて欲しいと言われていたときに、岐阜に仕事で行きジムニーを気にしながら走っていたら、助手席の友人が橋の下の中古屋さんにジムニーが2台あるのを発見。道を探しながら見付けて店にたどり着き試乗させて貰った。

 最初は夜に行った。  良く見えなかったので、翌日瀬戸市の仕事を終わらせてから再度見に行った。

 その初めて見に行った晩に中部地方のカーセンサーやグーを買ってジムニーの中古車の相場を調べた。此の二台のジムニーも載っていた。

 どうしようかなあ、俺も買っちまおうかなあと迷っている連れ。  幌は米国ベストップが付いているJA11C。58PSのタイプの様だ。3型だね。

 結局、二台とも買っちゃったわけね。わたしの彼女(後年、嫁になった)の緑のジムニーはクラッチ板交換、ホイールのハブオーバーホール、タイミングベルト交換、車検をやって貰って66万円にして貰った。おっと走行距離は84000km。エンジンはメチャ調子がよい。ボディはオールペンしてあるので新車のように綺麗。勿論、山であちこちぶつけて居たみたいで凹んでいたというのを直したとのこと。フレームを観たりエンジンルームを観たりしても深刻なダメージを受けた痕は解らなかったので言葉通りだと信用した。補償も付けてくれているし人柄も信用してね。ピットサービスの社長は、昔グアムでのバギーレースも出ていたそうで、先年パリダカで優勝した三菱のドライバーの人、うっかり失念してしまいましたが、彼がまだ表舞台に出ない頃に一緒に走っていたらしい(そうだ、増岡さんだ)。

 その後、友人のJA11Cはエンジンを変ないじり方をして結局F6Aエンジンは潰してしまった後に、買ったピットサービスさんでK6Aに換装して元気に走り回っている。また、彼女のJA12Wはマイナーなトラブルはあったものの相変わらず調子がよい。先日、パリダカにも出ているジムニーのチューナーで有名なアピオの社長に此の緑のJA12Wに乗って貰ったら(K6のJA22は乗ったことあるけどF6のJA12は乗ったことが無いというので)、此のエンジンは滅茶苦茶調子がよい、良い買い物したなあとお墨付きを頂いた。

 仕事で浜松に行ったときに見付けて入ったお店。Jshop。なんだジムニーで有名な関さんのお店ジャン。  関さんのお店でジムニーを弄りまくっていたブラジルのグラシアノ氏。K6をカリカリにチューンしたJA11?に乗っている。

 ジムニーを買って、その後に気が付いたんだけどスーパースージーも雑誌になって本屋に並んでいるし、ジムニーは若い子に随分と流行っているらしいよね。と思いながら街を走っているとチューンしたジムニーの多いこと。ジムニーは色々な機種があるけれど、上手くやるとエンジンやパーツを載せ換えたり流用したり出来るしね。自分で色々いじくれるのが面白いわ。パーツ類も滅茶苦茶多いし、中古ならパーツも安く手にはいるしね(でも、ジムニーが走行距離が伸びてる高年式でも中古価格が高いのにビックリ)。こういう車の方が思いっ切り遊べて面白い(でも、四駆キャリイにはパーツ転用出来ないんだよね。残念)。そんなんだったら前に乗っていたJA71Cもとっておけば良かったかも。そしたらエンジン載せ換えたり色々遊べたね。JA71はCCVマガジンの読者プレゼント用に編集者に上げちゃったから、誰か貰ってくれた人が居るんだと思う。余生を全うしていてくれたらなあ(って、かなりポンコツにしてしまったから却って迷惑だったかもね

 わたしも彼女のJA12wはギア比が高くてオフロードを走っていても面白くないので、それをピットサービスさんに言ったらJA11のトランスミッションの良さ気なのをくれた。シャフトもどの車種のを組み合わせるのかも教わっておいた。こういうのを出来るから面白いんだよね。またジムニーはボディが鉄板で出来ているし、内装なんて無いか、直ぐに外せるものなので板金もし易い。パーツ類も自分で交換しやすいしね。流石に彼女のJA12のコイルサスのサスペンション交換は道具の少ない素人には手間が掛かったけど、それでもチャンと出来たし。我々みたいな人間には自分でいじれて修理できる車が最高。


 さて、それは住宅もそうであるし他のページで書いた農機具、刃物類も昔のものの方が材質も良く、また手作りのものの為に造りも良いので再利用も出来るし修理できる可能性を充分に持っていた。これは車もプラスティック多用電子制御部品多用のものよりは、鉄製品であり機械的制御を行われていたものの方がリサイクル性も高いし修復も容易。でも、車は進歩する度に人の手が入れられなくなってしまったんだよね。その上、造りは柔になっている。

 四輪駆動車なんてのはその辺りが顕著に出ている例であろう。いまは四輪を駆動しそれも電子制御で効率的に、また運転技術が無く感性が鈍く車からのインフォメーションを受け取れない者でも、ある程度は難しい状況でも運転できる様に高機能高価格大重量化してる車輌ばかりがリリースされている。しかしその殆どは雪道、アイスバーン、砂利道程度に対応するものであって、精々ラフロードと言われる荒れた“道路”にフォーカスしたもので大方の4WDといわれるものはそういったタイプである。それはそれで良いのだが、イメイジ広告によって相当な踏破性があり派手なアクションにも耐えられるように思って購入する人も多いであろうけれど、実際にそんな派手なことやったらマジに一期一会になってしまうくらいの強度や耐久性がないものと思っていた方が幸せかも知れない。昔の四駆、ランクル、サファリ、Jeepなどはフレームもガッチリしているのは当然として各機能部品もオーバークオリティぐらいの造りであり交換や修理が容易で有ったようだが、此等は大陸や局地での使用を前提で設計されて居たためにヘビーデューティな仕様を持っていたわけである。他の機種はその辺から素性が最初から違うことがある。

 此の写真は以前CCVマガジン主催の展示会に行ったときのもの。ホンマもののウィリスジープ。たまらんね、こういうシンプルな道具。  腹の下は非常にスッキリとしていて感動的なくらい。ボディサイズはジムニーと大して変わらない。これで砂漠のラットパトロールをやっていたんか。

 その点から観て、軽トラやジムニーは造りが簡素であり余分な虚飾も少なく道具として特化したものであろう(最近のジムニーは乗用車化しては居るが、未だオフロードビークルとしての最低限の機能と耐久性は持っている:知らない人に説明する為にパジェロミニと比較するが、例えば、パジェロミニでメジャーな四駆のトライアル競技やオフロードレースに出ている人が居ないのをみても解るだろう。見た目は似ていても、潜在的な余力や機能が最初から違う車種であるからで最初から住む世界が違うのである)。また軽トラやジムニーは数多くの中古車やスクラップが沢山あるので部品取りにも事欠かない。自分で部品交換を行えば幾らでも安く済む。またその造りも大事で、昔のモノはプラスティック部分が少ないので自分でハンマーで叩いたり、他の車で曲がった部分を引っ張ったりしても直す事が出来る部分もあったりする。このページはそういったスタンスで捉えていることを前提に読んで頂ければと思う。

 道具を使って何を生み出すのか、また自分のイメイジできる世界を如何に拡げられるかであって、道具を持つことが目的ではないからだ。道具では無いが、それにしても今の住宅って自分でいじれなくなってしまったよね〜。ちょっと壊れたらとんでもなくお金掛かりそうだし。

 ピットサービスさんは切った貼ったが出来るので組み合わせて格安の四駆デフロック付き5速のキャリイダンプが春頃にあった。試乗して連れが一瞬買いそうになったが。  結局、こっちを買った。嫁さんのお買い物用とか言っていたんだけど、今じゃ良いホイール履かせてちょっとエコチューンして、軽い仕事の足になっている。

 ああ、疲れた。いい加減に適当に書きまくったけれど、取り敢えず暫定的にアップ。後は随時校正改変、書き過ぎのところは落ち着いてから再度観てから消去。さて、貧乏人はケツに火がついたので此から仕事を頑張らないといけないので暫く此のサイトのページは本格的にはいじれないと思うので悪しからず。独断と偏見で軽トラとスピリチュアルをくっつけて書きまくっているけれど、仕事仲間の名古屋の会社の社長も、昔の質の高い頃のベンツと、あとは足代わりの国産車、それから軽トラのキャリイを持っているんだよね。古民家移築して家を建て直し薪ストーブを入れて、あとは徐々に農的暮らしに移行かとか言っているんだけど、やっぱり普段の足は軽トラが多いんだと。普段近所を走るのには楽だと言っていた。

以上

by Recycler


・CT110ハンターカブのその後---整備と部品交換。たかがCT、されどCT。足(たる)を知れと言われても...
『ハンターカブCT110が我が家に!』---CTがやってきた経緯
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・新規格以前の四駆軽トラのお薦め---其の二 。スピリチュアル軽トラ-ライフ。良い“足”を手に入れたら---`05/1
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・良い“箕”を手に入れる?---を追加。昭和28年より前の箕をリサイクル屋さんで手に入れたのだが、もしかして漂白の民と言われるサンカの人達の作ったもの!と期待したのだけれど。。。「手打ち鉈他、造林用の良い道具類を手に入れる」の追加記事内の続編--`04/10/9
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・騙された渓(メタボリック沢登り)ぎょうじゃにんにくぎょうざはどうじゃ?の巻 2008年7月:沢には原初の汚されていない美しい風景があり、そして美味しいものが沢山ある。天気にも恵まれ、楽しい仲間たちと行けば、それは天国さ。それにしても荷物重てぇなあ。一泊なのになんでこんな荷物背負ってるんだろ。足下が良きゃいいけど、ちょっと滑ったら滑落だぜ。俺等なんか勘違いしていないかなー。
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