`05/10/18追記:定価21000円のカセットコンロをン円で・・・なんでそんなことが続くかなあ。感謝!
`05/10/5追記:かつて5万円以上した米国製超優れものの電気フライパンをン円でゲット!

中古道具屋・砥石屋さん巡り(チベットの忿怒尊に呼ばれて


 3月(`01)の確定申告の申告期限が近づきつつある忙しい日(気持ちだけ...)に、東京都内へ古道具屋巡りに連れていって貰った。案内して下さるのは小山師匠。同乗者は偏屈木地師の須田氏、毎度の最強偏屈メンバーである(わたしは違うけどね..)。
 場所は荒川区。目的の店は、明治通りに建ち並ぶ機械工具屋さんのなかの中古機械が置いてあるところだ。最後は砥石の問屋さんへ回る予定。小山師匠は此の辺りに15年ほど通っているとのこと。時間を作っては、出物がないか遙々と東京の西からやってくる。

 小山師匠の工場の大型小型何れの加工機械は新品で購入したものが殆ど無い。知り合いのクズ屋さんが出物があると小山師匠に知らせてくれる。それで旋盤やボール盤などの大型のものでも数万円で手に入れているようだ。でも、ケチなわけではなく必要なところにはお金を掛ける。つまり、ちょっと勉強して手間暇掛ければ、新品など買わずとも、必要充分以上のものが買えるので、それで経費を抑え各設備を充実させているのだ。
  それにしても詳しい!目が利く!手間を掛ける(ゴソゴソとひっくり返しては丹念に探す)!交渉が上手い!腑に落ちないときは飛びつかないで再度出直す・・・などなど。。。 この間もナイフの柄に使う象牙の出物があったので、何度か出直して、最後にン十万円をポンと出して何本も買ってきていた。
 今回、小山師匠は旋盤のバイトやボール盤の刃などを沢山買ったが、その殆どが未使用品で、それを格安で手に入れていた。そういうスタイルで日本のあちこちまで足を延ばして動力ハンマーや良い金床、鋼材などを手に入れてきてしまう。そうやって設備が充実され資材も整っていく。これはスタイルというよりも哲学みたいなもので、この大量消費使い捨て文化を補正する良い姿勢のものであると、改めて感服してしまうのであった。こういうやり方で、多くの方がご自分の工作環境を整えて行かれれば、少ない投資で施設を充実させられるしリサイクルにもなる。ご縁がある人だけでもそんなことを広められると良いなと考えて、このページを作った。
  いや、それにしても、これらの商店は使えるものが沢山あって楽しい。。。ただ、これは私のような素人が自分だけで行ったのでは良く解らないわ・・・やっぱり、小山師匠とご一緒させていただき、教えを請いながら巡るのが良かった。
 もちろん、良く解っている人はご自分で回ってみてちょうだいな。参考に数件の連絡先を書いておきますで。。。しかし、各地にも探せばそういうお店もあるでしょうし、廃品の中を丹念に探せば使えるものは沢山あるのでは。。。 うちの方(神奈川県西部の山の中)でもリサイクル屋があるので結構通っている(例えば、大きなモーターのグラインダーで、まるきり回転ガタのない絶好調のものが5千円だった。中古機械工具屋では倍くらいの値段か?)が、思うに、出物があるところは、商品が糞味噌にゴッチャになっているのがその傾向だ。特に自分達の分野から外れたときには値段が途方もなく低かったりする。そんな店で閃いたら迷わずゲット!あなたはモノに呼ばれたのだ。


【中古機械】

 

 初っぱなに行ったのが朝日商店。電話の局番は03が付く。エアコンプレッサーが沢山並んでた。ボール盤や旋盤もあったが、旋盤は小型のものが1台だけ。溶接機、万力、グラインダー、ディスクグラインダー、チェーンブロック、カッター、各種工具などなど沢山あった。
 ここで須田氏は、目的の大木を伐採するときに使うでっかい1.5tチルホールと?十mワイヤを買っていた(併せて27000円)。

 

 電車で行くならJR尾久駅で降りて明治通りに出ればよい。この辺りの通り沿いには沢山の中古機械工具屋さんがある。田端方面に戻った所が朝日商店がある場所だ。

 私が朝日商店で買ったのはリューター。小山師匠が、これは良いものだけれど俺は持っているから要らないや、と言ったのを聞き逃さなかった。回転砥石が幾つも入っていて6000円。日本精密機械工作株式会社製、商品名はリュータージュニア(箱の表書きにはHAND GRINDERの文字も)。箱には手書きで昭和58年3月20日の文字も。小山師匠は、これは新品だと3万数千円はするものだと言うが。。。ちゃんと電気を入れて動作確認させて貰った。最終的な価格は5500円。充分です。


 

 その隣にある、あまりやる気の見えないお店。看板が下がっていて、それには店名と電話番号は書いてある。が、中は此の状態。でも、使えそうなものは沢山ある。
 小山師匠は、何時来ても此処の親父は居ないんだよなあ、良いものがあるので買おうとするんだけどよ、と曰う。物色して次に行こうとしていたら、車が止まって中を見ている人が居る。やがて看板に書いてある電話番号に携帯から電話をしている。そう、此処は用事がある人が電話をして親父を呼び出すシステムなのだ。しかしながら携帯など持つ気のない小山師匠にはご縁がなかった。


 

 次に行ったのは、車を数十m走らせたところ。ここは綺麗なものばかり置いてある。
 小山師匠によると此処はちょっと高めなのだとか。小山師匠は、捏ね鉢などの内側に使う丸い形の鉋を買っていた。

 隣のお店には金床が幾つも積み重なっていた。でも、小山師匠によると、この金床は銑(ずく)で出来ているそうで、買うんだったら鋳鋼(ちゅうこう)の方がよいということ。銑は打ってみるとガンガンと音がし鋳鋼はカンカンと音がするそうだ。
 レジンダというブランド名のベルトグラインダーの良いものが32000円で置いてあった。


 

 次は機械工具の“やましな tel 03-893-5031”(※注)へ行く。前にハチノスを買ったところだ。

小山師匠は、四角い銅のパイプでこんなコイルを作っている。コイルは一巻きだけではなくて、二重三重に組み合わさる。

 とにかく色々なものがある。安いものも相応のものも各種取り揃えている。


※注 `04/1/9追記:先日、小山師匠と電話をしている時に出た話では、この間から都内に出た時に、何回かこちらのやましなに寄ったところ毎回お店が開いていなかったそうだ。実は昨年か一昨年に奥さんを亡くされたおやじさんはめっきり元気が無くなってしまい体調も優れなかったらしい。それで品物もあまり動きがない状態が続いていたらしいのだが、大分具合が良くないのだろうか。こういう楽しいいいお店は末永く元気でやっていて頂きたいものなのだが。`04/4/24【お知らせ】:昨日、小山師匠のところへ行って久々に“やましな”の話題が出たが、おやじさんは昨年の暮れに亡くなられたそうだ。ご冥福をお祈り申し上げます。今は息子さんが店をやっているらしいが、開いたり閉まったりで親父さんの様な品揃えにはならない様子。
 小山師匠はなんにでも興味を持つタイプなので、あちこちの古道具屋、骨董市に足繁く通い、出物が有ると買ってきてはいじくり回している。この所のご執心は笛だ。尺八やら様々笛を買ってきてはバラしたりして研究し、自分で笛を作っては遊んでいる。材質も様々だがもう十本や二十本は作っているのでは無かろうか。工作機械も揃っているし仕事が丁寧なので美しい仕上がりの笛が束になって転がっており、行くと買ってきた笛や自作の笛の説明をして音色を聞かせてくれる。またコネ鉢も幾つも持っており、自分でも削って作ったりもする。それでウドンや蕎麦を練って打ち旨いものを食っている様だ。
 先日、工場にお邪魔した時に、銅のパイプのコイルが沢山あって、それぞれがコイルの中に順に納まる径を持っていたので何をするものかと聞いたところ、その3本を接続して三重の銅パイプのコイルを作るのだとのこと。それは、電源周波数を変換した高周波(10KHz、15KHzなどのこと)の電気を、その周波数を落とさずにノイズを持たない成分に変換するもので、水冷した銅のコイルで電磁的に起電させる高周波発生装置(溶接や溶断などのワークをやると言っていた)の大事なパーツなのだそうだ。それを見て、腕に技術があり工夫にも長けている方なので時間を作り出せる仕事が出来るのだと改めて得心したのであるとともに、何事にも興味を持って追求する性格がそういう仕事に就く動力にもなったのだろうと考えた出来事だった。

 

 こういうお店を回るには軍手が必要だ。油だらけのものや、ささくれがあるものを引っかき回すからだ。ひっくり返して裏もチェック、微に入り細に入り丁寧に見て、値踏みをする。


 

 ベルトグラインダー11000円。確か100Vも使えるようになっていた。やましなで買ったのはリューターの回転砥石各種。1個300円の箱に放り込んであったが最終的には1個100円。ホームセンターなどでは1個で何百円もする品物だ。それからグラインダー用の砥石。風車状になっているものでガシガシと削ってしまう用。これ500円。それからピンセットが150円。〆て2000円。

 

 やましなの80歳になる親父さん。人形の写真などを撮るのがご趣味らしいが、結構、味のある良い写 真が事務所に掛けてある。その店の奥の2階には少しばかり骨董品などが置いてある。
 これは 其処の奥の方ににあったチベット密教の忿怒尊。ヤブがユムを抱く例のタントリックな仏像だ。一抱えもあり持って歩くのが大変なくらい重い。親父さんが・・・万円だと言うのを、財布に・・・・・円しかないから、それだったら買うよ、と言って交渉成立。いやあ、またまた良い買い物をしてしまったー!
 その店で、私がちょっと目を離している隙に小山師匠はその鋭い観察眼で具に忿怒尊を調べたらしい。何がチャンと結合しているところまで作ってあるじゃないか、良い買い物をしたなあ!だって・・・ 俺はそんなこと考えていなかったぞ。佛さんが儂を連れて行けと言ったので、親父さんと懐の相談をして、連れて帰ることにしただけなんだ。けっして何が何に何しているなんてところに興味を抱いたわけでもなく、そんなこと言われるまで知らなかったのだから。。。
 この忿怒尊、顔の数と手の数と足の数、持ち物などで、何の佛さんかが決まるのだが、小山師匠が異常に興味を持つのと須田氏のポンコツジムニーで小山師匠の所まで行ったので、その帰路での破損が不安だったために店巡りに使った小山師匠の車の中に預けてきてしまったままなので、未だ素性の調べがつかない。
 因みにわたくしめは、特定の宗教はやっていないが、よくある仏教、神道、アニミズム何でもござれの典型的日本人である。神社仏閣は言うまでもなく、山の中で精霊を感じても、人間相手でも、何時でも手を合わせてしまう。ナモー! でも、チベット仏教は何故か身体に馴染む。なに?タントリズムだけだろうって・・・ピーンポーン、ピンポンピンポンピンポン!!! 全てが合一する無上瑜伽の境地!!!凡は梵。。。煩悩即菩提。いやあ、教養が(スケベが?)隠す間もなく滲み出てしまうなあ。(^-^;;;

 


【砥石問屋】

 

 お次は鍛冶屋のレポートにも書いておいた荒川区荒川の砥石やグラインダーの石の卸し、東宝砥石(電話番号を間違えており、間違えた方にご迷惑をお掛けしている旨のご指摘をブラウズして頂いたお二人の方から連絡を頂戴したので、東宝砥石さんに確認して訂正させていただきました。:tel03-3806-4452、fax03-3891-7383が正式です。間違えて記載したお宅へは電話を入れさせて頂きましたが、お怒りでまだ謝罪がちゃんと出来ておりません。また改めて連絡させていただきお詫びをさせて頂きたいと思っております。ご連絡を頂いた方々、ありがとうございます)へ行く。前回は天然砥石の大平の木っ端をお安く分けていただき素人に天然砥石の何ぼたるかを楽しませてくれたお店だ。京成電鉄の高架の下にあるお店で、駅は町屋が近そうだ。でも、頼めば遠方の人にも送ってくれるので相談すると良いだろう。代金着払いも出きるそうだが、高くなるので、振込後発送の方が良いよ、と言っていた。

 

 ご親切にも須田氏が持っていったグラインダーの石にブッシュを入れて鉛を溶かしたもので固定して下さった。径が合っていなかったのだ。横の砥石は天然物だけれど、鑿鉋用。右側の薄い砥石は、それが必要な使い方があるそうだ。

 

 天然砥石のコーナー。高そうな天然砥石がズラリ。今のところ私に縁はなさそう。

 

 

 外には桶があって、砥石の具合が調べられる。顔が利く小山師匠はここで目的の天然砥石で試し研ぎをしてから買う。
 私が買ったのは、グラインダーで使うバフ3枚とそれに付ける青棒という研磨剤。それからリューターの細い回転砥石。そして、日本刀の研ぎに使う薄曇り砥だ。小山師匠は1kgぐらいの塊を買っていた。それは水に漬けてそれから薄く割って使うからだが、わたしは細かい割れて居るものを選んで購入。kg辺り3800円だそうだが、わたしは300g位であったので、それと先のものと併せて3800円ちょっと。こういうのはどの程度使えるかはやってみなければ解らない、と師匠。ちっこいリューターの砥石1本は頂いてしまった。感謝。


 東宝砥石さんは、卸しだけあって、ホームセンタなどの店頭の値段よりもかなり安い。人工、天然の各種砥石、ディスクグラインダーの刃、ベルトサンダーのベルト等々、その方面のものは全部ある。大量に使う人には特にお得であろう。


 今回も、いつものメンバー、暇な3人、、、いや時間を自由に出来る3人でのツアーでした。皆、良い買い物が出来て満足満足。翌日の昼には小山師匠が電話をくれて、昨日の買い物は80%バッチリだったとのこと。買ったボール盤などの刃は殆どが新品だったし、あとはそれに近いものだったそうだ。あとの20%はと聞くと、鉋が今一だったと言うこと。でも使っている鋼は良さそうだとも付け加えていた。
 そして、私が預けてある、やましなで買った忿怒尊を工場に持っていって、どういう造りなのか研究しているらしい。やましなの親父さんも小山師匠も、忿怒尊のことをエロ佛と呼んでいるが、それはちょっと違う。単にハメているわけでなくて、宇宙の陰陽のエネルギー極の精妙な振動数での合一をあらわし、無上瑜伽タントラの悟りの境地を顕わしている尊いものなのである。むろん、形によって護法尊だとか守護尊などなどそれぞれ意味があり、役割や表すものが異なる。早う家にお連れして、師匠のいやらしい眼から守るとともに、ちゃんとお祀りして差し上げたいものである。写真で見る限りチャクラサンバラ(ヤブ四面十二臂、ユム一面二臂)に近いのだが、でも腕が16本だし、、、と良く解らない。もしかすると只のおみやげ物かも、などと考えてしまう。。。ま、、いいか。(^-^)
以上

今度はチベットの忿怒尊に呼ばれたRecycler `01/3/10記


【ご参考:家の近所のリサイクル屋(ゴミ屋?)】
 近所に何軒かリサイクル屋がある。よく行くのは、ゴミか商品か解らないものが、ゴチャッと置いてあるデッカイリサイクル屋だ。
 商品を綺麗にして磨いて展示しているリサイクル屋は、お値段が高く得した気分にならないので遠慮している。自分が好きなのは、磨くと綺麗になったり、ちょっと手を入れればちゃんと動くようになったりするものを、捨て値で出してくれるところ。その上、店主の得意分野でないものだと破格の低価格で表示がしてあるところだ。
 自分が行くところは、そんな店ばかりなので、沢山のお宝を格安でゲットしている。例えば、一体型のオールドマック、Macintosh Classic の綺麗なものが500円てのはどう。安いだろー。但し、HDDが変なうなり方をしていて立ち上がらない。でも、オブジェとしては最高。その内、暇を見てメンテしてテキストエディタにしようかと思っている。 此のMACを買ったところの女店主は、あれも500円、此も500円、此は百円てなノリである。そんなものだから、コールマンの初期タイプ、レア物のランタン(使えるもの)を何百円で手に入れたラッキーな人が居るらしい。

 

 こちらは別のお店。フイゴを買ったお店だ。この店は何よりも工具や土木作業用機械類が充実していることが特長だ。ユンボも出るし、トラクタも出る。発電器だって溶接機だってあるが、鋸や、鉈や大ハンマー、カケヤだって鉋だって、、、それから鑿などもある。一般家庭電気製品から食器、家具、鍋釜コンロ、お洋服、スポーツ用品、鉄瓶などの古道具、家庭用品も沢山取り揃えている。

 

 つるはしやスコップ、大ハンマー、斧など、外にまとめて放ってある。でも、売り物だ。くれはしない。値段は千円くらいかな。自分は、あれ幾ら、これ幾らと聞いて、じゃあ全部で此の金額までまけて、と言い、OK出たら、ついでにこれもおまけしてよと、もう一品足す。そんなことが通じるのも、しょっちゅう行っているのと、格安のお宝を見付けたときは、言い値で素直に買っていたりするし、数百円位の元から安いものを更に値引いたりしないので、高いもの買うときに、おやじが気持ちよーく、たっぷりと値引いてくれるのだ。だから、つるはしなども、あれやこれや買ったときに紛れ込ませて、結局500円くらいで買っているのではないかと思う。それも、置いてあるヤツの中で一番にいい物を。

 

 例えば、上の写真のがらくたは、しっかりした箱付きで1万円。。。高い? いいんや、だって右の写真の鉈と斧はかなり良いものだ。古道具価格としてみても、それぞれ3千円以上はするだろう。新品をあらためて鍛冶屋に作って貰ったら、それぞれ軽く1万円前後にはなると思う。銛やヤスも良いものだったし、他にも、木を引きずり出すときに木に打ち込んで使うアンカー?の良いものも何本も入っていた。訳の分からない鉄の玉も入っていているし、古い、多分和鉄製だと思われるものも入っている。どうも、鉄製品が好きな人が、しっかりと保存していたみたいだ。木の箱もちゃんと使える頑丈な物なので、小山師匠や他の人も、これは得したなあ、と言った。
 実は、此の鉈は、別の所に置いてあったのだが、買うつもりだったので、此の箱の上に置いておき、それから、やおら、おやじを呼んで、箱の中の要らない物を、これとこれは要らないからと不必要な価値のない物を全部出し、後の残り此全部で幾ら?と聞いて、鉈ごと1万円で買ってきたのだ。ラッキー!
 ところが、このオヤジの息子の店が、そのまた近くにあるが、こちらは正札も高いが、値引きもしない。よっぽど商品に自信を持っているらしいが、気持ちのやりとりがないので、買い物しても得した気にならない。だから自然と足が遠のく。従業員でさえも、息子んとこは高いよね、という大バガヤローな商売をしている。その上、さっき此の息子の店で買ってきた、車載用ジャッキを試してみたら、ジャッキが伸びて車が持ち上がると同時に、ブシュウーッとオイルが漏れだした。程度は良さそうだったのだが、オイルシールが酸化していたみたいだ。あの息子のことだから、交換しないだろーなー。。。(;_;)

此の店は、大工道具や土木作業に関わるもの、建機、発電機、溶接機、コンプレッサーなどもあるので、仕事がそちら関係でなくとも、自給的生活をする人には便利なものが色々ある。

 

使えないものも、手直しすれば使えるものも、一緒くた。


以前に買った鍛冶屋のフイゴは、この奥の方に埋もれていた。鉄瓶なども沢山あるが、良いものなのか、大したことがないものなのか、見る目が無いものには、良く解らない。オヤジのふかしを鵜呑みには出来ない。でも、良いものが安く手に入る可能性もある。オヤジが良く解っていないものも多いのだ。

 てなことで、古道具、中古品が好きなRecycler `01/10/11追記 エッ、人間はどうかって? はい。×一×二、みんなピカピカにして見せます。じょうだん、ジョーダン。。。

P.S.それから、古いもので、なにか変な感じの物を買ってきて仕舞ったら、ちゃんとお祓いをしましょうね。盛り塩したりして。。。ときどき怠い奴もありますぜ。


`04/10/20追記:手回し轆轤を買うはずが回転水砥石の機械をかなりお安く買ったお話し。

 水の飛散を防いだり、上から砥石に水を垂らす事のできるカヴァーが欠品している。でも、程度はかなり良い。
 小山師匠によれば、此の手のはかなり水が飛ぶ。砥石は外してバケツに20分位浸けておくのだが、そのあと研ぐ時にはスポンジに水を浸して時々砥石を撫でながらやればよいということだった。

 別に大した話では無いのだが、折角だから書き足す。前述のリサイクル屋には近くを通る時にはしょっちゅう寄っている。出物に何時出会うか分からないからだ。特に古い民具類は二度と出ないものが有ったりするのでタイミングが大事だ。だからなにか気になった時には足を延ばす事にしている。
 今回は陶芸用の手回し轆轤が欲しかったので、ちょいと覗いてみた。が、大分前にはあったけれど売れてしまったという。今度出たらとっておいてと頼んで他のものを見ていたら、お店のおばちゃんが、「あるじゃないの。此を代わりに使えないの?」という。よく見ると回転水砥石だった。
 「何か台を作って載せれば使えない事無いけれど、どうせ社長が高い事言うから買えないよ。」「手回し轆轤だって新品でも5,6千円で買えるしね〜。」「でも、聞くのはタダだから、あとで社長に聞くだけ聞いてみるわ。」と言っていたら、いつの間にか社長を引っ張ってきて、おばちゃんが「社長!これ幾らで出すの?」と聞いてくれている。
 社長:「四千円だったら出してやる。それ以上まからないよ。」だと。ふーん回転水砥石が四千円なら安いけど、今は特に要らないしなあ。「四千円じゃあ貧乏人には辛いけど、一応動くかどうか試させて。」といってコンセントのところに持っていって動作確認。おお、結構まともじゃん。
 社長:「これ載せてやってみな。」とコーヒーカップを渡したので、砥石の真ん中に載せて電源スイッチを入れたら・・・・取っ手にGが掛かったコーヒーカップは回転しながら横に飛んだ。
自分:「やっぱ、ダメじゃん。これじゃあ使えないわなぁ。」って、やる前から分かり切っている事だけど。。。「まあ、手で回せば手回し轆轤代わりになるけど台がなあ・・・」
社長:「あれは使えるべな。」 と日清のカップラーメンか何かの偉く小さい円形のちゃぶ台を眼で示す。
自分:「ん〜、これ三千円になる?」、三千円位だったら新品の手回し轆轤の半額位までの価格だから、取り敢えず買っておいても良いか。。。。
社長:「いいわ!三千円でもってけ。」
自分:「あと、この台は幾らだ?」
社長:「やるから持ってけ。」
自分:「ありがと。」とサッサと社長の気が変わらない内に車に積み込む。

 どうも、社長は前々回に、わたしがおばちゃんに確認して買った木の長ベンチ(1500円:2m位の全部木で出来た割と良いもの)を持っていこうとしたら、「ダメだ、これは展示品を載せるのに使うからっ。」とおばちゃんに怒って、わたしに売らなかった事を気にしていたのかもしれない。か、もしくは虫の居所が良かったのか、そのどちらかだな。

 帰ってきて小山師匠に電話をして教えて貰うと、「えっ、そんなに安く買ったのかよ。中古でも普通は8千円位はするぞ。」「前にやましな(前述)に友達を連れて行った時は一万円位したなあ。」と仰る。1000番位の回転砥石だって新しく買うと八千円(?六千円だったかな)位はするという。この回転水砥石のはキングの6000grainと書いてあったから六千番の仕上げ砥なのか。取り敢えずかなりお得な買い物をしたかも知れないと改めて認識。
 小山師匠は電圧を変えるのを付ければ電動轆轤にも使えるかもなと仰る。結局、後日小山師匠から電話があって、「そういえば、以前会社が要らないので捨てると言って奴でかなり精度の高いベアリングが付いた15kgの台をうちに貰ってきてあるんだ。特注の試作器用に作ってもらったもので30万円以上掛かったベアリングだ。此に円形の台を付ければ良い手回し轆轤になるから使うんだったらやるぞ。」とのこと。ということでこちらも一件落着。因みにこの電動回転水砥石の機械はマキタ製だ。


`04/12/21追記:またまた何時ものリサイクル屋さんで、珍しい鉄の飯炊き釜、鋳物の竃(かまど)付きを購入

 以前から鍛冶の師匠の小山氏に「鉄釜が欲しいんだよな。リサイクル屋に行った時にもし有ったら教えてくれ。」と言われていた。小山師匠は、以前持っていた鉄釜を偏屈木地師の須田氏にうっかり上げてしまって手持ちが無くなっていたからだ。
 そんな事が頭の隅にあったのでリサイクル屋さんに行く時には鉄釜があるかを気にして居たのだが、有ってもボロボロのものばかりなので其のままになっていた。ところが一昨日、都内からの仕事の帰りに丁度通り道だった事もあってリサイクル屋さんに寄ってみた。
 車を停めて降り、気が付いたのは敷地の端の方に山積みに置いてあるリサイクル品の中にあった竃と一体の鉄釜だった。もう目が釘付け。埃で汚れて居るし、真っ赤に錆びてはいるのだが、何か存在感があり訴えるものがある。居合わせた他のお客さん達も一様に此の釜を見ている。
 広い店内を一通り見て回って他に出物は特に無い事を確認。再び鉄釜のところに行って観ていると、後ろでリサイクル屋の社長が「2万円だよ。」と言っている。でも、年末になって貧窮しているので無視する。。。

 それでも後ろ髪を引かれる思いなので立ち去れずに、また工具類を一回り観てくる。そして鉄釜の前に戻って他のお客さんと、「これで飯を炊くと旨いんだよなあ・・・」などと話をしていた。すると社長が後ろの方で、「幾らなら買う!」と怒鳴ってる。無言で首を横に振って渋い顔で無視。そうしたら、「1万6千円でどうだ?」と言う声が聞こえた。

 マッタリさんは大根さんです。それも、可成りのご立派さんです。折角なので日頃遊んでいて使っていない窯風呂に入って頂き(湯気が上がっているのが見えるかなあ)記念写真を撮りました。
 飯炊き釜はこんな事にも使えるんです。(^-^;; `05/12/20画像追加

 途端、『んんん....』と心が動いてしまった。こんなものの相場は知らない。が、自分の中ではその位だったらというイメイジがあったのだろうか。でも、この先、入金の予定はないし、、、だが、こんな程度の良いものは今後出そうもないし、、、先の事は分からんが、ええ〜い、買っちまえ。。。『社長、手持ちが無いんだ。5千円だったら手付けに置いていくけど?』と自分。「ええよ。それで。」と社長。『残りの金は何時用意できるか分からないけどとって置いて。』と帰ろうとしたら、社長が、「持ってけ。こんなモン置いておくと来るお客みんなが、あーだこーだ聞くから五月蠅くてかなわん。持ってってくれ。」という。『金何時払えるか分からんよ。来年だぞ。』と言うと、「かまわん!」というので晴れて我が家にやってきた。
 仕事で出掛けていた昨日の一日は竈をかまえなかったのだが、今日やっと掃除をしたりドリルに付けたワイヤーブラシで錆取りをしてみた。綺麗に掃除をしてみてビックリ。えらくコンディションがよい。外観上の欠けや割れはなし。錆もそんなに深くまで進行していない。部品の欠品もない。あるのは一つだけ、ロストルのところのストライプ状の鋳物の燃材受けが二本折れていて隙間が出来てしまっていたこと位だろうか。

 組み立て式で胴のの部分が五分割になり、焚き口の扉が下に開き、その下の空気孔の蓋が外れる。かなり製作精度は良い。その一番上の枠の中に鉄釜をスッポリと入れて使うようになっている。鉄釜の木の蓋は大分反りが出てしまっているが致命的な不良はない。これは何時のものなのだろう。昭和の中頃のものなのだろうか。竃と鉄釜の大きさは画像右側のジャンベ(西アフリカの太鼓)と比べて欲しい。

 自分が此の竃付きの鉄釜を買ったのには幾つかの実用的な理由がある。けっして骨董趣味ではない。
・燃料が薪:災害で電気ガスが止まった時にはどんな場合でも長期に亘って手に入れる事が可能なのは薪でしょ。それに化石燃料や電気ガス等の他人に依存する燃料に頼らないで生きていく方法を残しておきたいから。
一升炊き(もっと大きいみたいだ):量が少ない場合には、ダッチオーヴンでも薪でご飯が炊けるが、大量に炊く場合にはこの方がよいし、しっかりとした専用の炉があるために燃焼効率も良さそうだから。もちろん、ステンレスの多層構造の鍋をカセットコンロや登山用の小型ストーブで使って美味しいご飯を炊くのは出来るし、飯盒で炊くのもOKだけど、沢山の飯を炊くのには此が良さそうだから。
・鉄釜を使ってみたかった:単純な興味。同様の形の大きなものにアルミ鋳物の釜はあるけれどアルミは身体に悪いものが出てくるそうなので論外。

 あいにく、家には土間がないので土間があるところに引っ越すまでは、部屋に置いておき必用な時に外に設置して使う位しかない。毎日使うものではないけれど、こんなものが必用な時もあるかも知れない。因みに、当家ではご飯を炊くのに鍋でご飯を炊いてもう二十年以上。電気炊飯ジャーは持っていない。そういう文化なので、ガスレンジが薪になっても違和感は無い。

 この鉄釜を手に入れた事については直ぐに鍛冶の小山師匠に電話で報告、内容を詳しくお伝えする。良いものを手に入れたなあ、、、と仰るが購入価格については若干の?マーク。確かにもうちょっとまけて貰う事も出来たと思うし、いつもは交渉しているので安くして貰う事は可能だったろう。でも、このリサイクル屋さんでは結構良いものを可成り安く幾つも幾つも手に入れているので、自分が納得した金額なので良しとする。一般には手に入らないもので新品だったら十万円近くもするものも数千円で買ったりしているし(社長が相場を知らないので)、またそれなりのものも可成り安くして貰っている(1800×1200×70mmのムクの多分ケヤキのテーブルで百数十kgのものを65000円までまけて貰っている)。なので自分としては満足。
 因みに鉄釜は3,4千円から出て居るみたいだ。小山師匠から聞いたのだが、知り合いの賃貸業の鉄砲打ちのお金持ちのN氏(鉄砲から始まって趣味のものは使わないものまで沢山持っている。例えば、バイクのハンターカブが2台。モンキーが2台。四駆の軽トラ2台。ジムニーの最新のもの。パジェロなどなど。でも使うお金にはとてもシビアな人)も、1ヶ月位前に此処のリサイクル屋さんで鉄釜を買ったそうだ。蓋はなかったらしいがそれで3,4千円だったらしい。でも何時も鉄釜がないか気にしてみているが、そんなにコンディションの良いのなんて無いんだよね。でも今回のはバッチリ。
 鉄釜は他にも欲しい人も居たので、結構そういう要求がある人達が居るのが状況のようである。きっと昔、薪で飯を炊いた味を知っている人達だね。
 んな訳で珍しいものが家にやってきたのでちょっとアップしてみた。あと、鍋などについて道具としての見方は上のケヤキのテーブルが載っている各種調理器具のページや他のステンレス多層構造鍋のページにも詳しく書いてあるので興味がある方は覗いてみて欲しい。中には鉄釜に近い位の飯が炊けるものもあるし。

“手打ち鉈他、造林用の良い道具類を手に入れる`01/2”に載せている近くの鍋屋金物店に立ち寄って、最近リサイクル屋さんで良い鉄釜と鋳物の竃を買った話をしたら店主が絵を描いてこういう物かと言う。まさしく其れだと申し上げると、それならうちにも売っているという。上の画像がそうだ。14000円ちょっと。煙突付き。
 灰の掻き出し口が別個に無いタイプを展示してあった。今まで置いてあるのを見た事が無かったは、この時期になると餅つきの為の餅米を炊いたり蒸かしたりするのに需要が高まるのだからだそうだ。

 なあーんだ、結構こういうものが流通していたんだと、納得。何も知らない自分であった。この欄は`04/12/25追記

 カタログを見せて貰ったら結構なお値段のものだった。これにアルミの釜が1万円弱位からのものが必用なので合わせると可成りの額のものである事がわかった。そうしたら結構な良い買い物をしたみたいだね。
 改めて鉄釜のサイズを測ってみたら内径が280mm、深さが240mmだったからこれらの中でも一番小さいサイズになる。それでも一升ということはないみたいだ。それで分かったのはリサイクル屋さんで買ったものは排気口の煙突差し込みようのカヴァーが部品としてあるはずなのだが、それが無い事。電話をして探して貰うように伝えたが、どうしてもなかったら作るしかない。そういうことは古物を買う時には付いてまわるが、自分でなんとかする手法を持っていないとちょっと辛い事になるかもね。

 本日クリスマスの日(仏教徒には関係ないが)に、山梨の道志村に登り窯を持っている八王子の陶芸の先生ご夫妻が、わざわざ自家製の濁酒を届けに寄って下さった。もう一組のリタイヤ組のご夫婦と農的に優雅に暮らして居られるのだが両家で濁酒造りを切磋琢磨している。その成果を時々ゴチになって居るのだが、年間を通して味は結構変化するので面白い。その先生が部屋に上がって此の竃を見るなり、良いねえこれと褒め称えた。なんでも濁酒を作る時に同じ様な機能のものをホームセンターで買って使っているとか。兎に角ご夫婦で絶賛だった。うちも濁酒造りをやろうかなとも思ったが、山の上の方で町中よりは涼しいところではあるけれど、結構日中日当たりが良いところなので温度管理が難しいから多分無理かも。先ずは年輩者には評判の良い竃付きの鉄釜であった。

【竈のその後】:道具として使おうとして手に入れた此の鉄鋳物の竈だが、なかなか此だけの量のご飯を炊く事は無いので出番が無くリビングの置物になっていた。でも、自分達の舌に合ったベーコンがどうしても欲しいので自前で燻製をすることになり、現金がないので身の回りを見回したら、此の竈が使えるのではないかという閃きが。案の定、ドンピシャ!下記のページをご覧あれ。
・飯炊き用の鋳物竈をスモーカーに転用 ---鋳物の飯炊き竈は骨董コレクションで買った訳ではない。電気ガスなどが無くても生活できる基盤を確保しておく為だったが、そんな事態になる前に、燻製器(スモーカー)にも転用されて大活躍。
・鉄鋳物の竈での薫製、炭火でベーコン作り。何れの相乗効果もあり輻射熱(遠赤外線)で美味しいベーコンが `06/2
・ついでに竈本来の使用方法に則って、大豆を炊いて味噌作りを行った(鉄鋳物の羽釜のメンテナンス完了) `06/4

※鉄釜は一般名称では羽釜ということがやっと解った。竈に乗るように羽のような縁が付いているからだそうなのだが、言われれば確かに羽釜と言っていたような覚えが。。。サイズを測ってみると口の内径28cm、胴の内径が30cm、深さが24cmくらい。確かお湯を張るときに飯盒で6杯くらい入った(もしかすると7杯かも)ので、1.8*6=10.8リットル。三升炊きは出来るものだ。このサイズの鉄鋳物の羽釜をWebで調べてみると、安いところで二万円くらい。高めのところでは三万円を超えていた。
 それで、上記の鍋屋さんにあった竈のカタログから同じくらいの竈のサイズをみると、定価ベースで23000円。それに新品の鉄鋳物の羽釜を足すと合わせて四万円は軽く超してしまうではないか。なら中古で16000円は妥当なところだったか。それにカタログのものよりは竈の造りが良さ気だしね。おっと、木の蓋も買えば三千円くらいはする。

☆使ってみて解ったこと:鉄鋳物の竈は蓄熱量が豊富なので熱効率がよい。また、竈本来の使い方で、此の鉄鋳物の羽釜を薪を焚いて熱すると、小さくて細目の薪が数本でグラグラと煮立つ。此は熱効率が非常によいことと、そのお陰で凄くリーズナブルに運用できる。
 此の鉄の羽釜のメンテにガスレンジの上で何回もお湯を沸かした(錆対策の為に灰を煮たり、コーティングの為にお茶を煮たりした)のだが、非常に時間が掛かって、今度のガス料金の請求が怖いくらいに強火のガスを使った。其処へいくと、外で竈に設置して薪で湯を沸かすと、薪の消費量が少しだけなので、只だよね。お金が掛からない。現金が要らない、または少なくて済む、そういう生活には此だね! 勿論のこと、災害時や何かの時にも炊き出しに使えるのも良いね。


 この画像は、今回リサイクル屋さんでゲットしたものではなく、自分が昔から持っていた方のもの。でも今回手に入れた方も見た目は殆ど同じ。かなり綺麗だった。

`05/10/4追記:
 さて、今回は何をゲットしたかというと電気フライパン。電気のフライパンといっても只の電気フライパンじゃない。これが超高級優れもののアメリカ製のオイル封入18-8ステンレスフライパンである。

 一昔前に5万数千円で販売されていたもの。多層構造の間に炭素綱やアルミをサンドウィッチしたステンレスフライパンがあるが、其の保温材の代わりにオイルを封入した内径25cm強のもので、温度はサーモスタットにて様々に設定できる。
 特長としては、
・オイル封入の為に温度低下が非常に少なく、設定した温度で安定している。故に一旦温度が上がってしまえば省電力
・コンセントを抜けば丸ごと水洗いできる
・丈夫。鍋の内側も金属束子で掃除ができる。よって調理中にも金属ヘラが使用可
・蓋には蒸気抜きの穴があって取っ手を回すことで開け閉めができる
・蓋の形状と共に本体との合わせ面が工夫されているので熱効率良く調理が可能
・ずっしりと重たく中身が詰まった良い道具という気分を味あわせてくれる
・18-8ステンレスなので作り置きして於いても料理の変質が少なく保てる

 こういったことから、斯様な調理法が可能となる。
・油を敷かずに、手羽先や豚肉、ベーコン等がこんがりと綺麗に焼ける。つまり肉の脂で調理してしまうわけだ
・天ぷら油が少ない量でカリッと綺麗な天麩羅が揚げられる
・水が少ない量で茹でもの煮物が可能(但し、火を使うタイプより温度が一定のまま移行しやすいのでテクニックが必用

 勿論、普通の料理、
・鍋物
・湯豆腐
・パエリヤ
などには、電気を切ってしまっても冷めにくいので経済的に運用できる。

 他には、
・冷凍して於いたパンを中の水分が抜けない様に中がフワッと外はカリッと焼ける。同様に調理パンもフワッと温めることが出来る
・残り物の天麩羅をカラッと温められる
・他の多層構造ステンレス鍋や鉄鍋などの蓄熱しやすい鍋を乗せて、シチューやカレーなどの煮込み料理の最中にちょっとお出掛けすることを可能とする

 此の調理パンや天麩羅を再度温める際にはペーパータオルを敷いても温度を無茶苦茶上げすぎなければ使用可能。うちはアルミがあまり好きではないので出来るだけ使用しない為、この様なことを書いている。また、同様に温めるのは電子レンジで良いぢゃないかと言う方々も居られるが、うちは電子レンジは使わないことにしているので、この電気フライパンが重宝する。何故、電子レンジを使わないかって?そりゃあ、ご飯を二度温めて食べてみれば解るでしょ。一回目は解らないかも知れないけれど、味が落ちるというのは栄養素を壊していると同義だと自分は解釈しているからだ。

 えっ?それにしても此の電気フライパンについて随分と詳しいじゃないかって・・・そりゃあ、、、他に調理器具のページを書いている位だからね。よかったら覗いて下さいな。------>鍋でご飯を炊く男:ステンレス多層鍋を使いこなせ`99(栄養を壊さない逃がさない健康調理法)

 おっとっと、、、これで話が終わっちまうところだった。(^-^;; 此の超優れものの電気フライパンを幾らで買ったという話を書かなくちゃ。さて、幾らだと思います?知り合いにこの話をするときに指をV字にして、この値段というと、、、まあ大抵は、「二千円?」と答えますわな。。。その辺りがお安い買い物としての電気フライパンの妥当なところだろうね。でも違うんだよね!!!「二百円」、、「200円」、、、大きな声じゃ言えないけど「にひゃくえんっ!

「ヴァハハハハッ!」200円だぜ、二百円!!!それも綺麗な奴ね。どうだ驚いてくれたかね。料理が好きで調理器にも気を使う人だったら反っくり返って倒れちゃうね。100円ショップ隆盛の時代でも、200円で此の電気フライパンは無いよね。この友達の嫁さんの店はそんなノリで昔からやっている。此の店では前にも東急ハンズで1万円位で売っているチタンのフライパンを100円で買ったし。でも、此処のリサイクル屋の旦那(他の仕事をしている)に今回のそんな話をしても其れで良いらしい。まとめてガサッと引き取ってくるし、安く売っていても商売成り立っているし、逆に欲かいて値段をキチンと付け出すと逆に疲れてしまうと言う。それにお客さんは、掘り出し物のお宝があるから其れが楽しくて来てくれるので綺麗にして磨いて高く売る様になったら客足も遠のくだろうと言う。
 現にリサイクル屋さんも潰れている話は良く聞く。もう一軒の行きつけのゴミ屋、、、もといリサイクル屋のオヤジにも今日はリサイクル屋から引き取ってきたという話も何回か聞いているし。だから、なんでもかんでもあまりに目利きになってしまったら面白くないと言う。ありがたやありがたや、こういうところがあるからリサイクル屋さん巡りは楽しいんだよね。

 この友達のリサイクル屋での面白裏話があって、大分前に百万円位する絵を500円で売ってしまったことがあるんだそうだ。何故解ったかというと、取り置きして於いた絵をその旦那が見て、サインが入っているちゃんとした絵だったのでWebで検索して調べたそうな。そうしたら名のある作家で売った絵より小さい号のもので80万円していたとのこと。でも、約束した商品だったので、何も言わずに...そのまま500円で渡したんだそうだ。果たして買った人(その絵とジグソーパズルの絵の二つを500円ずつで買ったそうだが)が其れに気がついたかどうか。

 それで、つい先日も鍛冶の師匠の小山氏が電話をくれて仲間と古道具屋廻りをしていて良さ気な尺八やら工具をお安く手に入れたそうだが、その一つであるダイアモンドのタッチアップシャープナーも5千円位するものを500円で買ったとのこと。それも表面にダイアモンドを貼り付けたものでなくセラミックスに練り込んだ造りの良いものだったとのこと。その時もお店のあんちゃんが、幾らと聞いた小山氏に、これは500円で良いやと言って売ってくれたものだそうで、小山氏が言うにはモノを見る目が無い人には単に価値のないものだけど、観る目がある人にとってはお宝が埋もれているんだよなということ。だから面白いんだよね。誰もが全てのものに通じている訳じゃないし、それぞれに価値観が違うからフォーカスして観ているものも違う。なので、例えば山にキノコ採りに行っても、眼がキノコ目になっていって意識の焦点の合わせ方がキノコフォーカスにならないと獲物が沢山ゲット出来ないのと同じわけね。それはガツガツとして集中するのとはまた違う意識の合わせ方なんだよね。

 面白いのはリサイクル屋にしょっちゅう通っていてもお宝がゲット出来るわけではないと言うこと。何となく今日は行ってみようかななんて思った時や、又は必用な物欲しい物がハッキリしている時。そんな時にお宝が見付かる時が多い。去年も、以前から欲しいと思っていたコーケントーという光線治療器此は医者や治療師にも使う人が居てちゃんと使うと確実に効果があることが実体験できる)を何気に足が向いたいつものリサイクル屋でゲットした。15年位前にも買ったのだが母親に上げてしまったので自分用に欲しいと思っていたのだ。が高いので新品はなかなか買えなかった為そのままになっていた。
 それが行きつけのゴミ屋に行ったら表に置いてあるんだよね。ものはなんだか解っているんだけど、交渉上それとなくオヤジに聞いたら、なんと皺とり器だという。八王子のヤの字の人が持ってきて百万円位するものだから高く買ってくれと置いていったらしい。どうやらカカアか愛人が買ったものを何かの事情で処分したのだろう。それでフウ〜ンと素知らぬ振りで聞きながら、「じゃあうちの母親に効くかどうか買ってやるべえか。ホントに皺とりになるんか?」などと言って、「幾らだ?」と聞いたらヤの字が百万円で買ったというのに、「五千円だ・・・」と言う。じゃあ、貧乏で今はカネ持っていないから三千円だけ渡しておくわ、と持って帰って来た。殆ど綺麗な品物で傷とか無し。それで家に持って帰ってきて、自分が買ったメーカーのものと違うのでWebで検索したらなんと15万円のもの。
 ねっ! イメイジしていると縁が出来るのよ。で、これは体調の良くない嫁さんのお母さんのものに・・・ でも、良いや、自分のはまた今度稼げた時に買うべ。。。

 さて、話は戻ってこの鍋を手に入れた日は、河口湖から自然酵母(トマトやブドウや、その他色々な酵母から作る)を使い国産小麦の全粒粉の超旨いパンを焼く友人夫婦(石窯仲間)が遊びに来てくれて、以前から楽しみにしていたリサイクル屋さん巡りを実行したのだ。先ずは行きつけの大きいゴミ屋(リサイクル屋とも言う)に行く。広い店内をくまなく観るが4人とも(友人夫婦と嫁が一緒)特に心惹かれるものがなかった。これは自分としては珍しいこと。
 んで、次ぎに友達の嫁さんがやっている小さいゴミ屋(自分たちではリサイクル屋さんと言っている)に廻った。それで調理器具のところに行ったところ、直ぐに此の電気フライパンが目に入ったというわけ。綺麗なので高いこと言うかと考えながら店番の女の人(友達の嫁さん:つまり社長は居なかった)のところに持っていって聞いたら「200円です!」と堂々と言う訳。ホンマにそれで良いんか?と心の中で思いながらも直ぐに払って自分のものに。。。
 あとはゆっくりと見て回って、1本100円の工具類を何本か買う。ドライバー類も良さ気だし、手にした中の12mmのスパナは、片方が開口の通常のスパナで、もう一方はラチェット付きのメガネレンチになっている高級品。ええい!説明するのが面倒だから写真を撮っちまおう。これだ!こりゃあ100円ショップには無いだろう。殆ど傷無し新品同様。ホームセンターなんかだと千円以上はするんじゃなかろうか。

 わたしはこんなもんであったが、他には河口湖の友人夫婦も色々安く買えて満足だった様だ。ヨーロッパ製のプラスティックのブラシが100円で買ったそうだが其の友人によると3000円位のものらしい。素敵な額縁付きの小さい絵が500円。額縁だけでも充分安いもの。他には30円のスプーンだがフィギア好き夫婦の好みの超可愛いもの。他にはうちの嫁がバスケットを二つ。片方はジバンシィブランドのものだ。500円と700円。左の写真の小さいバスケットがジバンシィのもので、、、500円.....

 って事で、今回はみんなでお宝をゲットしたので家に帰ってからの宴会は其れは盛り上がったっていう結末。それでもって私が太っ腹なのは(って自分で言うなぁ!)、この素晴らしい電気フライパンを河口湖の友人に差し出したことだ。だって、同じもの二つあってもねえ。友人夫婦は二人とも料理が上手だし、あれば役に立ちそうだったからね。でも、後から考えてみると電気フライパンが二つあれば大勢のお客さんでドンチャンやる時に二つあれば便利だったかも。でも、其れは其れ、流れというものが有るからね。彼らのところに行くべきものだったんでしょう。金額的には200円のプレゼントであるが、普通手に入らないものだからとても喜ばれた。

 此の手に入らないの意味は、日本以外の海外では此のレナウェアブランドの製品は世界中で販売しているが日本では既に撤退している事もある。でも、それ以上の意味に、普通だったら幾ら便利で美味しく調理が出来たとしてもわざわざ5万円もの(現在だったらもっと安く手に入れることも可能だろうけれど)お金を出して電気フライパンは買わないでしょ。だからこのフライパンはプレゼント用として最適のものなのね(販売当時も、そして今回も)。彼女らは運が良いわ。※電気フライパンの項は以上

 運が良いという話のついでに書けば、そのパン作りの彼女は、自然酵母の培養は全然難しくないという酵母にパワーを送れる人なのだが(自分の体調が崩れると酵母も元気が無くなるそうだ)他にも可成りの不思議パワーも持っている。もとは大メーカで設計をやっていて部下が何十人も居たという人でベンツのV12を260km/hで高速を転がしていたという可成り飛んでいるお姉さんだった。それがどういう原因か全てを投げ打って人生を新たに築き直し(新しい旦那を見付けて:子供はアメリカの有名大学で量子物理学を専攻している)、過去の人間関係を断ち切って貧乏でエコロジカルな生活をしているのが現在。超美人でスタイルも良い(一般的に誰が観ても)し、火の様な性格は持っているが普通の人には優しいし、元が賢い人なので嫌でも人が寄ってくるタイプ。で、其れが煩わしいのと価値観がガラッと変わってしまい生き方も持ち物もシンプルに軽くなってしまったので、過去の付き合いの人と話が合わなくなってしまった為にノンビリと隠遁生活をしているらしい。

 で、生きて行く分だけ必用なお金が必用な時に入ってくればと良いという生き方になってしまっている彼女彼らは煩雑な俗事からは離れてしまいストレス無く楽しく暮らしている。その素晴らしいパンをイベントの時に出店したり、また頼まれた人に全粒粉自然酵母パンを作って送って居るのが今の生業。細々とやっているが拡張指向はない。あとは流れに任せてって人達なので、わたしとよく話が合うこと。

 街での暮らしでも、感覚良く上手く流れに乗れるように心も身体もそして生活環境も軽くして余分なものを背負い込まないと如何に楽に楽しく生きることが出来ることか。そしてモノって必用な時に集まってくるんだよねっていう話になる。お金が無くても(勿論、有っても良いのだが)今回の話の様に役に立つ人のところに向こうからやってくる。またはモノに呼ばれるわけだ。必要以上に大事なお金を掛けてモノやドンガラ(家や車だったり、資格や地位や権威のこと)で身の回りや心を鎧で覆う様にしなくても良いと思う。自分はお金より時間が欲しいのでお恥ずかしい位に稼ぎが無い。でも、不思議と豊かな生活をしているんだよね。貧乏ながらも運が良いっていえばよいのかも知れない。まあ、お金が必用な時はしっかりと仕事をすれば良いだけだからね。だからコントロール下の貧乏なので気分はラクチン。その点も彼女らも同じ。仕事をすれば人様以上に出来るので余裕こいた貧乏暮らしだ。

 上に同様のスパナを載せたのでついでに。これは首を振る8mmのもの。昨年、リサイクル屋(ゴミ屋)で200円か300円で買ったもの。滅茶苦茶造りが良くて質が高い。握りのところに“SK11”とか“72T+MULTIGEAR”と書いてある。此の10mmが欲しいのう。

 先ず自らの人生を自分の手で生きていくということをあらためてやってみたいだけなのかも知れない。自分の手の届く範囲で生活を成り立たせるという基本が我々都会に育ったものには実感がない。脆弱な我々の経験と知識だけでは、与えられた条件の中でしか自らの生を保つ程度のものと自覚しているわけだ。短期間のキャンプとか野宿なんて、今の様に道具が揃っている時代には都会生活の延長でしかない。
 もっと地に足が付いたレベルでの自給自足に近い生活スタイルを身につけたいという深い部分からの要求が起こっている。周りの人間も山から材を切り出したり、炭焼きをしたり、菜種を栽培して自分で油を採ったりしている。油を絞る圧搾機も買うと高いから自分で作るわけだ。何故、そんな手間が掛かることをやるかというと、いま市場に出ている油には何が入っているか解らないからだ。あらゆる方面について自らの手でなんとかしたいということだね。あとは出来れば電気もソーラーと風力とを使って生活の補助にしたいし、水だって井戸を掘って確保しておきたい。薪も確保するのも当然。つまりライフラインなんてものが無くたって最低限、自分等の面倒を自分自身でみられる様にしたいということね。
 こんな事は町中に住んでいるからわざわざ考えることで、地方の厳しい自然の中で暮らしていた人達にとってみれば当たり前のこと。でも、飼い慣らされた都会人というのは、本当に情けない程何も出来ないんだよね。第一、頭が働かない。それに都会の中で周りが全て崩壊する様な何かがあったら、自分のことさえ自分で面倒をみれる環境に無いんだよね。そんなことを考えるのも、今後、我が国のそして世界経済も大どんでん返しが来ることがあるだろうし、天候異変や戦争によって、今まで通りの暮らしが出来なくなる可能性も高い様に思えるからというのが理由の一つ。そしてもう一つは、地に足が付いていない生活をしていると価値観や視野がおかしくなって頭がドンドン悪くなっていくんだよね。人間が腐っていくというか。
 だからといって不安を持ちながら後ろ向きの守りの生活をしようというわけではなくて、何かあったときのためにリスクマネージメントだけはしっかりとやっておこうということ、それから地に足が付いた生活をしてバランスをもう一度取り直そうというお話だ。

 それには一回色々なものを捨ててみるのが一番良い。貧乏暮らしウェルカム。でも余裕こいた貧乏暮らしだと不思議となんとかなっちゃうんだよね。街での生活でも何か周りに生かされていると感じることが多い。それに手持ちのお金が少なくとも、このページに書いている様に大したお金を出さなくても良いものが手に入ってしまうものなんだし。
 現代はみんな頭も心も硬直化してしまっているから、リストラだとか経営が上手く行かないだとかだけで精神がおかしくなってしまい自殺とか考えてしまう人が多いし。いま現在食べられているのに、またまだ暫く食べられるのに、パニックになってしまう心が飽和している人達ばかり。生きていく術は幾らでもあるのにね。
 しかし、心が弛んでいないと閃きも生まれないし、実際の行動力も出てこない。つまりチャンスを作ることが出来ないから現実の転換も出来ないわけ。その硬直化した心を弛めるには、いま生きていられることに感謝すること、今日食べられるものが有ることに感謝すること、人様の親切に感謝すること。それが出来れば、閃きや現状突破の手立てがヴィジョンとして生まれる。そして不思議なご縁というのも発動したりすることがある。此が会社辞めて13年間、何の保証もないフリーでやってきて、その上、人一倍働かず(でも、時々必死こいて)なんとかなってしまった結論である。それでもって最近人並みに結婚なんてしたもんだから更にラクチンになってしまった。ま、この先たくさんの現金が必用な時もあるだろうし、そうでないときもあるだろうし、必用な時は稼ぎ、そうでない時は違うことで学び実験しアウトプットしよう。取り敢えず現金が無くとも街で豊かに生活出来ることが体験できたしね。必用な時に不思議とシンクロして入ってくるという流れ、そういった流れになる時の心の在り方意識の在り方、そして日頃の心の持ち方とのリンク。
 こういった話はこのページを覗く人にはあまり興味のない話かも知れないが、イメイジの現実化の一つのサンプルということで。ん、貧乏人の言うことだと余り説得力がない?ま、貧乏人は貧乏人なりに楽しく暮らせるってえことで。。。あと、自分自身のライフワークとしては結構豊かに充実してるから、ドンガラでゴタゴタとエゴの殻とか見栄の壁を塗りたくらないだけ。余計なもの要らんからね。良い道具(お宝)が格安で手に入ったら、あとは自分で創り出していけば良いんだから。。。


 昔の熱源。最近の熱源。どちらもそれぞれ良い。でも、寒い日に炭火に手を翳して暖をとったり、灰を掻き回す楽しみはコンロには無いわなぁ。
 因みに長火鉢は5年くらい前だったか、此またリサイクル屋で、灰付きで五千円くらいで買ったんじゃあなかろうか。引き出しが三つ付いていて、あとお燗を付ける湯沸かしも入っているもの。後になって、宮大工の知人が此の長火鉢をみて、此の縁取りは渋柿の材を使っているんだよなと、火鉢に良い材だと教えてくれたもの。

`05/10/18追記:

 う〜、泣けるぜ! (^-^)v リサイクル屋って良いなあ。やっぱりゴミ屋じゃないわ。訂正します。で、今回のモノは何かというと、前回は鍋だったから、次はコンロでしょう。なので今回はコンロの話し。

 さて、昨日、上の記事にも書いた河口湖のパン焼き夫婦が、半月のアメリカ遊びの帰国後にお土産を持って遊びに来てくれた。んで、丁度1週間ほど前に友達の嫁さんがそば粉を持って泊まりながら遊びに来たので、蕎麦打ちして食べたあと残ったそば粉を大量に置いていってくれた為、丁度良いやと今回その粉でまたまた蕎麦打ちをして出した。粉の時点で800g位だから8人前はあっただろう。勿論、生粉打ちだ。十割蕎麦ね。自宅でそれだけやろうと思うと、茹でるのは順繰りにするから良いけど氷水で締めるのに、氷水を沢山用意しておくのが大変。
 でも、私がひたすら茹でて冷やして順繰りに出して友達夫婦と嫁がガンガンと食べて、わたしが最後に食べたがやっぱり結構美味しかった。後は納豆の天麩羅などもやったのだが、パン屋夫妻は、日本に帰ってきて納豆と生蕎麦が食べたかったそうなので、正しくシンクロしていて彼らはラッキーだったね。打ちたての蕎麦が食えたんだからね。相変わらず運のいい人達だ。

 んで、前回来たときに案内していい目に遭った彼らが、其のリサイクル屋にコールマンのクーラーボックスが置いて有ったのを思いだして、電話予約して取っておいて貰って有るんだそうな。アメリカでキャンプして暮らしていたときに、コールマンのマグカップを使っていたらアメリカ人が、「おお、何だコールマン使って居るんか?」と話しかけてきたとか。で、リサイクル屋さんにコールマンのクーラボックスが有ったのを思い出して、仕事に使うからと買い物とお土産の配達をまとめて用事を済ませに来たらしい。

 で、昨日、うちの嫁さんと併せて四人で、これまた別の友達の嫁さんがやっているリサイクル屋さんに行った。また彼らは他にも安い安いと色々買い物をしていた。なんでも、山梨にはリサイクル屋さんは少ないのだそうな。我々は、買うモノもなかったが、ただ一つ、前回の記事の電気フライパンのアメリカのメーカ、レナウェアの2リットルの鍋の蓋だけ見付けた。本体は違う物だったので蓋だけ買った。200円。電気フライパンと同じ金額だけど、この際百円単位の値段なんてどうでも良い。有るだけ素晴らしい!それもまあまあ綺麗。 ・・・で思ったのは、本当はフルセット有ったんじゃあ無いかという疑惑。売れてしまったのかなあ。。。だとしたらガッカリだ。

 それで、夕方に河口湖の彼らを見送って我々も帰宅。そして本日。嫁さんは二連休なので、今日のお昼は、、、今月の支払いをどうしようかというのにも関わらず、脳天気にも、この間お店に来て貰ったままだからと、嫁さんが働いている店に来てくれた小料理屋の旦那の店にラーメンを食べに行くことにする。うちの近所には美味しいラーメン屋がないが、此の小料理屋のラーメンだけは旨いので食べに行くのだ。そして美味しいラーメンを頂いて、お店の人と食い物商売の話をまったりとしながらダベってから失礼をした。それでもって金がないので本屋さんは下調べということで色々な本を事前調査して於いた。その中に、アウトドア雑誌のビーパルがあって、なんか今月は火力の特集かなにかでバーナーやコンロなど色々載っていたのね。

 家にあるステンレス多層構造の鍋ともピッタリ。美しいね。で、記事に書いたリサイクル屋さんで見付けたステンレス鍋の蓋は、此の画像の物と同じモノ。保守部品としてとっておきます。

 ん?これ昨日友達のリサイクル屋で観た奴だなあ・・・ステンレスの美しいフォルム。そのカセットガスが入るところの丸み。昨日は箱の蓋からちょっと覗いているのを観ただけなのだが、非常に酷似している。そんなのがページを捲っていたら載っていた。なになに、ちょっと待てよ、21,000円! なんじゃこりゃあ!!!こんな高いんか? 昨日、チラッと見えたのがこれだったら凄いよなあ。
 すかさず他のコーナーで雑誌の下調べをしている嫁さんに写真を見せて聞く。「昨日、・・・に有ったのは此かなあ。チラッと箱から見えていたステンレスの奴。」 嫁さんは、「似ているけど解らないなあ。あれ、買うって言い出すかと思っていたんだけど言わなかったね。」と言う。「良さそうに思えたけど金無いからしょぼくれていたんで聞かなかったんだわ。」とわし。すると、「結構良さそうに思えたんだけどね。」と嫁さんが言う。「じゃあ、直ぐに此から行くべえ!」ということで帰り道にはちょっと外れるけど近いので足を延ばしてリサイクル屋さんに飛び込む。

 行って直ぐに昨日観たところに行って探すが解らない。「アレレレレ、売れちゃったんかなあ。良さそうだから真っ先に売れるよねえ。。。」と幾つもあるコンロの箱を観る。全部綺麗に蓋がしてあるので解らなかったが、ビーパルに「イワタニ」とメーカ名が載っていたのでイワタニを探す。すると、、、エッヘッヘ、有りました有りました銀色の箱。確か此だったわと、蓋を開けて観ると、おおっステンレスの此の丸み。此ですわ、ちょっと雑誌のと違うような気がするけど前の機種かも知れないし。んで、売り子のお姉さんに聞くと500円という。「此は動作確認済みです。さっきお客さんが来て観ていった人が居たので丁度動かしてみたばかりだったんです。」という。「へっ?その人買わなかったんかいな・・・」などとは、口に出さず、買います。即買います。はい。ってなわけで、イワタニのカセットコンロを買って他の物も物色。お店のお姉さんも、今度は逆に、良さ気なグラスや小さなボウル状の器を持ってきて、これはフランス製なんですけど値段を幾らにしたらいいのか解らないんですなどと聞いてくる。で嫁さんが詳しいのでアドバイス。
 一通り買い物をして落ち着いて裏を覗いたら、其のリサイクル屋の経営者の友達も居たので立ち話をして、、、でもカセットコンロの市場価格は言わずに、、、いや、彼には言っても良いんだけど、彼の嫁さんのやり方でリサイクル屋の経営をやっているので、旦那(本業は別)にあんまり安い話しを言ってストレスになっても悪いから、、、安い買い物を出来ましたとお礼だけ言って帰ってきた。

 でもって、家に帰ったら先ず綺麗に油っけを洗って磨きを掛けてお浄めをする。そして次にやることはWebで検索でしょ。箱書きにあった製品名と型番を入れて探す。同じ製品名は出て来るんだけど型番が違う。でも、ビーパルに載っていたのと同じ値段。おおっと、やっぱり当たりかぁ。。。でもおかしいなあ型番が同じのが無い。大分昔のタイプなのかな、じゃあ、機能も最新のものよりも落ちるかも、、、と思いつつキーワードを違う順にして入れて再検索。
 「アモルファ3」。なんと最新のイワタニカセットフーのアモルファ2Nと同じモノを、雑誌通販生活ではアモルファ3として販売しているんだそうな。中身は同じ。ウッヒャア!21000円。Webで16000円弱から17000円弱と同じモノ。それが、5・0・0・え・ん・ごひゃ〜くえ〜ん。磨いて綺麗。ちょっと錆有り。でも、火力の調整も極とろ火から最強まで凄く安定していて火が綺麗に燃焼している。物は中古として完璧。その上、このカセットコンロは、バーナーの熱をボンベまで伝えて温め気化熱で冷えないようにし、ガスが無くなる最後まで火力が落ちない仕掛けになっている超高級カセットコンロ。TV番組のお料理番組でも使われたり料亭でも使われたりしている高級タイプなんだそうだ。500え〜ん!ゲットしましたねえ。グッドデザイン賞受賞製品がご〜ひゃ〜くえ〜ん!!! ビンゴ!です。嫁さんと二人で笑いまくりました。貧乏って良いですねえ。超幸せですね〜。こんな金額でハッピーに成れるなんて。。。なんで、こんなに金無いのに良いモノが手に入るかなあ。ああ、神様って居るのかもしれな〜い・・・って。

 昨日も河口湖の自然酵母国産小麦全粒粉パン屋の友達が来ていたときの納豆の天麩羅は卓上でカセットコンロの上に、油が少なくて済む100円スキレット(調理器のページに記載)を載せて使ってやっていたんだけど、油が跳ねてコンロが汚れるんだよね。なので丁度この18-8ステンレスパネルの掃除がし易いコンロが最適。うちにピッタリね。お金持ちの人は知らないけれど、我々貧乏人にとっては1万円だって、七千円だって、買う買わないのまな板にも乗りゃしないカセットコンロの高級〜品! それも丁度、家のリビングや他の調理器具とピッタリの素材と色。まさに家に来るために有ったものなのさ。
 それも、昨日行ったときに買ったんじゃあ無くて、今日雑誌を観て気が付き、そんな高いモンじゃあとワクワクしてリサイクル屋さんに乗り込んで行き、それも直前に観たお客さんが買わないで居たままで、そして家に帰ってWeb検索して古いものでなく最新のものであることを確認、雑誌に載っていた21000円の物と同じモノが500円!と驚いた、其の流れが楽しい方にシンクロしていて面白かった! 多分、昨日価値を知らないで買って後で気が付くよりもたまたま捲った雑誌の1ページに載っていて、、ん?と疑問に思って行動に移したという流れなので、只買うよりも俄然盛り上がったしね。

 それにしても面白いことが続くもんだよねえ。感謝!と嬉し泣き。
 うちはホント現金超少なくても、良いモノが集まって来るんだよねえ(美味しいものもね)。みんなビックリするくらいだしね。現状知らなかったら貧乏人て信じて貰え無いみたい。こういう巡り合わせが良い生活ってのはスピリチュアルって言わないかなあ。物が多すぎるのって。。。。でも使う道具なんだけどね〜。どれも役に立っているし、、、、って、本物のスピリチュアルな生活から程遠い似非スピリチュアルライフのサイト管理者でございました。(^-^;;


`06/2/23追記:

 この所買っているステンレスと黒とのコンビネーション調理器具シリーズの第三弾だ。格好いいので結構気に入っている。

 上から来て、飯炊き竈に電気フライパンにカセットコンロに、そして今回はトースターか。。。調理器具関連ばかりじゃねえか。鍛冶屋の話から大分ずれちゃったねえ。

 ま、今回のは特別トピックスも無いものだけれど一応綺麗だから載せておこうなんてとこ。TOSHIBAのエレクトロラックスって書いてあった(と思う)トースター。掃除してアルコールで消毒したら超綺麗。新品と殆ど変わらないものになった。上の電気フライパンやカセットコンロと同じ店で買った。800円。
 ???って、5万数千円の電気フライパンが200円だし、2万1千円のカセットコンロが500円だし、、、でもこのトースターの元値はそんなに高くないだろうから、同じ比率で行くともっと安くても良いはずだが、まあしょうがないでしょ。此の方が価値がある様にお店の人には見えたという事で(オッと!この数字を観ると元値が安いもの程、中古販売価格が高くなっているし...)。
 尤も、この所このお店では他にも色々買い物をしていて可成りお得感の高いものを沢山ゲットしているからこの位はサービス?で良いの。他に、メーカーは聞いた事がないところだけれど、まあまあ良い質の外国製の多層構造の片手鍋小と、もう一つはパイレックスの片手鍋の此の二つで300円とかね。それからIRISオオヤマの金属ラックは定価1万円を超えるであろう物を1500円とか1800円で程度がよい物を二台も買ったしね。鍋棚が更に二つも増えてしまった。

 それで、何故トースターを買ったかというと、この後、他にページも作るが、上記の鋳物製の飯炊き竈を転用して燻製窯にし、それでベーコン作りに励んでいるからだ。で、塩気の効いた薫り高い旨いベーコンがあるとなるとBLTサンドが食べたくなる。其れには人数が居ると、今ある電気オーブンやダッチオーブンだけでは食パンが同時に数枚しか焼けない。なのでトースターが欲しかったというわけだ。そしてドンピシャ。うちの家に合うステンレスの綺麗な筐体のトースターが手に入ったというわけ。シャンシャン!
※何十年ぶりかに此の手のトースターを使った。で、パンを焼くわけだが、焼き上がりは他のものに比べてあまり良くない。他のものとは、電気オーブン、それから電器フライパン(前出の)、そしてダッチオーブンのスキレットだ。日常的に食事の際に使うパン焼き道具としてはこんなものでしょう。
 結論的には、普通にパン焼きに使うんだったら電気オーブンが綺麗に焼ける。それから冷凍して於いたパンを焼くにはスキレットが良い。其の次には電気フライパンか。何故なら、スキレットは蓋も焼いておいて、一気に熱を掛けると共に、パンを入れる空間が狭いので水分を保ったままで焼けるからだ。特に冷凍して於いた中身の詰まった重たいパンなどはフワッと、そして周りはこんがりと焼ける。スライスして冷凍したパンの水分を飛ばしたくなければアルミホイルにくるむという手があるが、こんがりは焼きにくいよね。天然酵母、国産小麦のパンなどを食べきれないで冷凍しておくことも多々あるのが、スキレットで焼いてみても大して味は落ちておらず美味しく頂ける。なので上記のような評価に。

 以上


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