`01/10/26 & `01/11/18追記:チタンフライパンの価格下落

沢登り教室で学んだ自然の中での生活術から---サバイバルお箸セット&チタン製野外調理セット`99/9

 世の中、凄い様相を呈してきました。いつ何時、サバイバルの状況に置かれても不思議ではないような天候の荒れかたです。

 なんでこのようなページを書こうかと思ったかというと、TVのニュースなどを観ていても、日頃からもうちょっとリスクマネージメントをしていれば、助かるだろうなあと思うことや、いざという時にはこんなのがあれば、非常時の生活には少しは楽だろうなあと思うことがあったからです。

 べつにその為に、沢登りの教室に行ったわけではないのですが、そこで習ったことは災害時にも役に立つことばかりだからです。

 沢の濁流での徒渉技術(スクラム徒渉とかザイルを使った徒渉)とかザックを浮き袋にした泳ぎの方法、ザイルを使った確保の方法など、まさにそのまま使える技術です。でも誰もが使いこなせるものではないので、その辺は好きな人に覚えて貰って、いざとなれば頑張っていただくということになりますが、今回はそこまでの話ではなく、ちょっとした道具の話を書いてみましょう。


☆サバイバルお箸セット

 これは箸のセットとチタン製のスプーン&フォーク。箸のセットは下の写真のフライパンの左側にあるように一本の棒に入っています。菜箸は深瀬学校の人達がみんな使っているので、わたしも山に行くときはこれを持っていくようになりました。みんなは釣り用の長い浮きを入れるビニールの筒を使っていますが、わたしは折れた渓流釣りのカーボン竿の手元の部分を箸入れに使っています。それがこの棒です。
 その元竿の頭にワインのコルク栓を削ってはめ込み蓋代わりにします。お尻のところはネジ式なので其処から箸を出し入れするというわけです。これが便利なのは上下の蓋を外せば火を起こすときに火吹き竹の代わりになることです。菜箸が四本入って90g。これは便利そうでしょう? でも、山に行って火を熾すことのない人には実感がないかな。。。

 それからチタンのスプーン&フォークはリングつきで35gと軽量です。器用な人は、山で食器向きの木を選んで刃物でなんでも作ってしまうでしょうが、それぞれ大した重さではないし丈夫なので、わたしはお薦めだと思います。焚き火などの火が強いときの調理時や、みんなでガツガツと食らうときには、遠くにあるものを捕りやすい此の菜箸は非常に有効です 。(^-^;;; 焚き火を引っかき回すにも使えますしね。周りに良いのが無いときはイワナを串刺しにして焼くときの串代わりに使っちゃいます。それで箸が焦げ焦げ・・・


☆チタン製野外調理 セット(省エネ、無害、軽量、はたまた健康にも良さそう? チタンの未来は明るい)

 これは中華のフライパンセット。フライパンはチタン、お玉はステンレス製、蓋はアルミ。お玉は重たいので殆ど持っていきません。チタンフライパンは30cm径で630g(モチヅキ製。ノギスで測ったら1.5mm厚)。わたしの持っている鉄製のものはこの倍近くで1100g弱(同じく1.2mm厚)。チタンは流石に軽い。大勢で沢登りに行くときに活躍します。
 蓋があれば炒めもの以外に汁物やカツ丼の調理にも使用可。ザックも60リットルくらいのものならこの大きさでも入ります。

 でも、このチタンフライパンは山よりも家で活躍しています。なぜなら非常に(全然)錆びにくいからです。調理したものをそのまま入れっぱなしにしておいても変質しないので沢山作って次の日も食べる(鍋から?)ときに楽なのです。
 チタンは金属イオンが溶け出さないので、金属アレルギーの人もOKです。あの金属の食器を使ったときに口の中に残る嫌な感じがありません。表面に酸化皮膜を作るので、白金の次に海水に対して耐食性が強いそうです。また空気中でも安定しているとのこと。ただ、材料費がステンレスの10倍くらいするし、展延性が強いので加工が非常にしにくい、それで価格が高めになってしまうというわけ。このフライパンは確か16000円くらいで買った(※注:下記参考欄)と思います。でも、便利だし軽い。同様のアルミの製品と比べれば3、4割軽く作れるそうです。それにアルミやフッ素加工のものは、傷ついたり剥げたりしたら体に悪いものがそこ出てくるので、野外で乱暴に扱うものは、こういう無害で丈夫なものがよいでしょう。

 その勢いで、わたしは山で使うコッフェルもチタン製に変えてしまいました。この写真の右上にあるものです。アルミは嫌なのでステンレス製を使っていたのですが、あの金属臭が耐えられませんでした。それでチタン製品で使えそうなものが出てきたのを見て購入してみました。それから、右下にあるグレーのケースはガスコンロのバーナー部分の入れ物です。今までは、ピーク1とかMSRの白ガス(ホワイトガソリン)燃料のものを使っていたのですが、身体が冷え切ってしまう沢の遡行では、直ぐに火が点くガスが有り難いので、プリムスの火力の強いものに変えたというわけです。

 それらを展開すると左の写真のようになります。左から上までの4つがコッフェルセット(スノーピーク製280g)。マグカップ大のものと、コッフェル中、大、そして蓋(お皿)。右上はチタンの小さいフライパン(エバニュー製?製120g)。クリーム色のものはプラスティックの大根颪器、黄色いのは小型ガスボンベ、あとはボンベの装着するバーナー部分とそのケース、そして100円ライターです(ガスコンロセットとライターで500g)。これだけのものが入っています。このプリムスのコンロはこのボンベと組み合わせて、温度と高度の条件が良ければ、たしか4300カロリーまで出力が出せたと思います。中華もガンガンですが、その代わりワイドオープンにした場合に燃費が悪いのは仕方がありません。

 さて、チタンは熱伝導率が良い(下記の株式会社ホリエに電話をして確認をすると、逆にステンレスより熱伝導率が悪いと教えられました。この辺りの理屈は勘違いしているようなので、後日確認修正させて下さい)そうです。直ぐに温まります。でも、使いにくい場合があるのです。熱伝導率が良いということは、冷めやすいということでもあります。すると温まっている部分と火が通らない部分の温度差が開くということになり、その辺の使い勝手で調理しにくい時が出てくるのです。鉄製のフライパンみたいに全体が熱くなって食材全体に火を通すということがやりにくい場合があるということですね。これはチタンの強度が強いので製品が薄く作られていることも原因でしょう。
 また、たしかこの中華フライパンを買ったときに付いてきたマニュアルには、揚げ物等に使わないで下さいと書いてあったと思います。たしか理由はチタン鍋は熱くなりやすいので危険だということだったと思います。熱伝導がよいので、熱コントロールが難しいということでしょう。
※解りました。チタンのキーワードでWebサイトを検索していたら、山岳雑誌の岳人(`99/7 No.625)に記事が載っていた“新潟県燕市の株式会社ホリエ”がヒットしました。こちらの会社はチタン加工製品のオーソリティで、幅広い分野での製品開発を行っています。アウトドア製品、調理器関係、アクセサリ、ランプシェードなどの家庭内用品、工業製品、クラフトやアート製品など多岐にわたって製品化しておられるようです。
 そして、そのページに、フライパンの底が丸いと火が回って、油に火が点きやすいので危険ということの内容が書かれていました。それで納得。チタン製調理器具を使っている人は、このサイトをチェックしておくと正確な使い方が解るかも知れません。
 結局、チタン材は強いので薄く作れるために、熱伝導率が良くないチタン材でも火の回りが早いということです。でも、熱伝導が良くないので、ステンレス鍋と同じように、水分(中身)が入っているところの境界線に温度差が出やすいのですね。その為に、鍋全体で保温して低火力で調理するというようなやり方には、現状のチタン鍋の1枚構造では不向きということになります。だから、弱めの火でも焼ける薄いチタン材で炒め物をするにはOKなんです。

 また、ビックリしたことに、発色加工されたチタン製品は、ナゼか、水を美味しくしたり、肩凝りが取れたり、体調が良くなったり、部屋の空気が綺麗になったりする、ということが書かれていました。株式会社ホリエでも、その原因は良く分からないそうです。でも、これらのことは、マイナスエアイオンがプラスイオンを上回った状態の時に起こる現象と同じですから、チタン及び発色加工されたチタンが、強力にマイナスイオンを発生していることが考えられます。その理由は???

 水が美味しくなることに関しては麦飯石やセラミックス、ある種の特殊な焼き物、気源石という気を込めた石、トルマリン(電気石)などが同様の働きをしますが、この何れも水のクラスターを小さくし、電子(マイナス)を発生して弱アルカリ化された水を作り出すものであるようですから、効果から見ると発色加工されたチタン材も同様の効力があるのかも知れません。つまり、これらのことは、電子(マイナス)を発生してフリーラジカルに対し、その電子を補給して正常化させるという機能なのでしょうか。興味ある現象です。電話をした際にも、発色加工したチタンマグカップに入れたお酒は甘くなると聞きました。これは、前出の麦飯石以下に見られる現象と同じです。その際に出た話では、麦飯石で日本産といっているものは麦飯石そのものではないと教えて貰いました。どうりで効果に違いがあるわけです。

 また、熱伝導率が良い(材が薄いために火の回りが良いという意味)チタン製品は、弱い火で調理が可能だから省エネにも貢献する内容が書かれていました。それで小さめのチタンクッカーだと焦がしやすかったということが解りました。その対策としては、チタンのコッフェルでご飯を炊くときには、コッフェルの下に同じチタンのフライパンを敷くと、とても具合がよいということが、チタンのキーワードでヒットした別のサイトの方が書いておられました。こういう情報は有り難いですね。私も今度実験してみしょう。

 ウ〜ン、それにしてもチタンの可能性は凄いなあ。株式会社ホリエでは、家庭向けの省エネ調理器具、1台で焼いて炒めて煮ることができる“トリプルパン”という火力が少なくて調理が出来る製品や、少ない火力でステーキが綺麗に焼ける“ステーキパン”など、アウトドア用に発色加工されたマグカップなどを開発販売しています。電話でいろいろお話を伺ったところ、発色加工された調理器具は、通常の黒いチタンのものより料理が美味しく出来るそうです。チタンの鍋は熱効率を良くするために、底はバーナーの面積より広く平らでなくてはならないと教えて貰いました。また、スポーツ選手にはチタン製のネックレスやブレスレッドを付けて試合に臨む人が多く、それは体調を整える効果があるからだとのことです。私も肩凝りの所にチタンのスプーンを当てていたら大分楽になりました。ホリエでは特殊なネックレスも開発中で、それとトリプルパンの二つがホリエの社員の一番喜んで使っているものだそうです。トリプルパンを今度購入して使ってみますので、その時にまたこのページでインプレッションを書きます。ステンレスの多層鍋もそうですが、チタン製品は先ず使う側の意識を変えないとダメみたいですね。
 私の閃き通り、どうやらチタンの未来は明るそうです。本物志向、新しもの好き(ネオフィリア)の人にとって、発色加工チタン製品は実験してみる価値ありのアイテムです。

 まあ、山(沢に?)に行かない人はここまで凝る必要はないかも知れませんが、地震など災害時の緊急持ち出しようの備品の中にこれらのものが有れば救助が遅れそうな地域に住んでいる場合には、有る程度安心かも知れません。ザックに入れる道具類は軽い方がいいですものね。でも、一回も使ったことがなければ危険な場合もあるかも知れませんし、山から木を採ってきて火を熾せるくらいになっていなければ、道具ばっかりもっていてもいざとなったときに役にも立たない場合もあります。ガスボンベだって容量に限りがありますしね。勿論、今回は調理器具の一部しかピックアップしていませんので、これらの物とともに、丈夫なカッパや濡れても体温を奪わないウェア類、長靴や手袋、鉈や鋸類の刃物、風雨避けに大きなブルーシート、ザイルやロープなど用意しておく物がまだまだあります。

 また、それ以前に鍛えておくのは勘でしょう。現代のテクノロジーに溺れてしまって感覚が鈍くなっている人は、何れにしてもどこかで破綻してしまうのではないかと心配です。

 以上、日常生活に近い部分でのサバイバル編でした。


※上の写真について:新潟の(株)ホリエにお願いして、ちょっと加工して貰った。EPIの大きいサイズのチタンクッカーに発色加工をして貰ったのがブルーのもの。その下に敷いてある板はチタン製で、焦げやすいご飯を炊く場合に使う下敷き兼、鉄板焼用チタン板。箸を差し込んで板を持ち上げられるようにするために穴が二つ開いている。その下には、チタン製(グラデーションの発色加工までした)の菜箸が2セット。右は同社の標準商品ステーキパンだ。ステーキ用だが、形がザックに入れやすいので山用のフライパン代わりにしている(高級!確か東急ハンズの池袋店で1万円か8千円くらいしたんだぜ。24cmサイズ)。一人用としては充分な容量を持っているので、スパゲティなどたっぷり作ってそのまま食器として食べられる。ただしこの初期のロットは、油保持用に沢山の細かい穴が凹んでいるので、使いにくい部分はある。次期ロットからはこの凹みを無くすということなので、そうすれば使い勝手が上がるだろう。

2008/6:その後こんなものも増えた。
リサイクル屋では、他にもチタンのフライパン27cmを100円でゲットしている。

 また、チタン菜箸は焚き火の調整などにも使えると思って作って貰ったのだが、熱伝導が良くないので手元は熱くならないのだが、料理の調理時に熱くなったものを料理を摘んでそのまま口に運ぶと痛い目に遭う。TPOを考えて使うことが必用だ。
 ブルーのチタンクッカーは光触媒効果によってかマイナスイオン効果によってか、とても水が美味しくなる。ただ、形が深めなので、チタンプレートを敷いても、ご飯を上手く炊くのには可成りのテクニックがいる。ご飯を炊くのには、平たい形の方がやりやすいのは事実だ。因みに背丈の低いスノーピークのチタンコッフェルでは、この敷物のお陰で簡単(常に気を張っていなくても失敗が少ない)に上手く炊けるようになった。

 以前、スノーピークやシグ製に、アルミとステンレスの多重構造のコッフェルを見たことがあるのだが、こういうタイプをチタンで実現するのは、コストと技術の両面で成り立たないのだろうか。チタンが安くなれば、何れは出来て来るであろう製品だ。期待して待っていよう。(チタンは鉄より元素記号が若いので、供給は必用充分以上に出来るのであろうが、まだ技術面でコストが高くなっているのでしょう)

 新潟県燕の(株)ホリエに`99/11にお邪魔してきたが、やはり此処の技術は凄い。社長は偏屈で気さくな?職人の鏡みたいな人だ。そして自由なマインドの人だ。お願いした加工も社長自らやって下さった(日曜日に)。会社は好きなものにとっては宝箱のようなところで、ここでいろいろなものを作れたら楽しいだろうと、社長は幸せだろう、と思わされるような少し大きめの町工場であった。その時に社長にいろいろお伺いしたが、ビジョンも哲学も持つこういう会社は、今後、更(今でも注目の的だが)に伸びていくことは自明の理であると思わされた。また、チタンという素材もそれだけのものを持っているものである。チタンに関して良い企画や販売力を持っており、且つ(株)ホリエをパートナーとして迎えるスタンスを持てる会社は是非アプローチをされると良いと思われる。そして、良いチタン製品を世に送り出して頂ければ1ユーザーとしても嬉しいことなので是非お願いしたい。


参考:手元に友人に送ったチタン製品のデータがありました。わたしのものとはまた違うものなのでご参考にどうぞ。エバニュー、CA-351チタンフライパン16:16.5cm、105g 同上、CA-303チタンクッカー3:15cm、1300ml、170g 同上、CA-302チタンクッカー2:13.6cm、900ml、140g 同上。またEPI社のチタンクッカーXSは700mlで100gです。山に行くとこの軽さが嬉しい。でも、まだまだ高い。故により多くの方にユーザになって貰って多少なりとも流通すれば少しは安くなるかも・・・
前記のチタンの片手中華フライパンの金額(16000円位)は近所のアウトドアショップでのものでしたが、購入した`97当時は他の登山用品屋さんでも同様の金額で売っていました。しかし最近(`00/7)アウトドアショップに行ったら30cmの片手が定価の19000円での販売とのこと(モチヅキ製)。又、昨日は新宿の東急ハンズの調理器具売場で、一番高い3m位の所に陳列されている同様のチタンの中華フライパン30cmが3万円を越える価格が表示され、そして33cmのものが4万円を超える価格なのです。そんな高価なフライパン誰が買うのでしょうか(そんな高いものを山に持っていけないぞっ! <-----ちょっと勘違い?)。東急ハンズは高い!それとも最近は、チタンがもてはやされて価格が上がってしまったのでしょうか。東急ハンズで売っているものは手に取ってみることが出来なかったため、アウトドアショップで売っているものとの造りの違いが解らなかったので、私の買ったものの倍近い価格で販売されている理由は解らなかった。よしんば手に取ってみれたとしても、いまの自分が使用しているモチヅキ製は充分丈夫だし、もし厚みなどが増えることで値段が高いのだったら重さも嵩むことになり、それだったら3千円くらいで買える鉄製で充分であると思う。まあ、ハンズでそんなものを買う人が居たらわれわれと客層が違うんだね(と、一個うん万円もするナベをいくつも持っている自分でもそう思う。。。フライパンに三万、四万円?)。
取り寄せを依頼したチタンのお玉が、1週間も掛からずに渋谷の東急ハンズから10/29に届いた。写真下がそうだ。
上は、以前より使用している鉄製の中華用お玉:11.5cm径、270g。
下が、今回購入したチタン製の中華用お玉:11cm径、170g。
軽い! 錆びない! ので山に持っていってもいいねえ。嬉しい!

☆その後
`01/10/26追記:昨日、東急ハンズの渋谷店で、当方取り扱いの商品を、渋谷ハンズで扱いたいので検討する旨の打ち合わせを行ってきた。そのついでに、欲しいものがあったので、店内を一回りした。目的の一つは、チタンの中華お玉だ。東京マタギのアウトドア教室のキノコ採りに行ったときに、深瀬校長が使っていたのを発見。それは、メンバーの方が、ハンズで4千円で買ってきて校長に上げたらしい。それなら自分も欲しいと狙っていたのだ。
 で、渋谷のハンズで探したが、見あたらない。お店の人に尋ねたら、新潟、燕の食器販売会社に問い合わせてくれた。やっぱり11cmのお玉で4千円だそうだ。取り寄せて貰うことにして注文。聞くとプラス300円で自宅まで配送してくれるそうなので、そのサービスも頼んだ。
 その時に有ったチタン製の33cmの片手中華鍋(底がちょっとだけ平らになっていた)が、11,800円! ありゃあ、随分安くなったもんだとビックリ。担当の人に、前には値段が凄く高かったじゃないですか?と聞いたら、そうなんですけど、最近ぐっと安くなったんですよ、という答え。メーカーは解らなかったが、先の、新潟、燕の食器販売会社が取り扱っているらしい。純チタンのはずだ。上記の、“東急ハンズは高い”の言葉は撤回しよう。。。(^-^;;
 こんな記事を書いていて2年経ったら、チタンが随分流通に乗るようになったんですね。チタンはイオン化しないので、身体に悪い影響を与えないですから、もっと製品が進化して、使いやすく、そして更に安くなると良いですね。絶対にアルミの調理器具とか、そういうものは、身体に良くないはずです。これだけが原因ではありませんが、いまの世の中に、そういったものを使用し続けてきた結果が表れて居るではないですか。

1,000円で放出していた純チタンのフライパン。取っ手の付け根が弱い。

 チタンのフライパンの話の続き。今年(`01)の初夏に、長野の飯田の人がチタンのフライパンを1,000円で買ったというので、本当かと聞いてみると、ホームセンタか何かで、定価で3,980円くらいのものが、処分のため捨て値で出していたらしい。まだ、有ったら買っておいてくれと頼んだ。暫くして、こちらに来るときに持ってきてくれた。プレゼントだそうだ。それで、ちゃんとしたパッケージに入っていたので、見たら純チタンだった。ただ、取っ手はかなり重い金属で、プラスティックの柄が付いている。取っ手の取り付けは、直ぐにガタがきたりして値段なりだ。サイズは26cmで、重さは550g(先の片手中華フライパンは630g)だから、取っ手が重たいのだと思う。だから大きさの割には、メチャ軽いという感じにはならない。
 確かにパンの部分がチタンなのは金属イオンとけ出さないとか、錆びないとかは良いけれど、その美点と共に、実際の使い勝手、チタン熱伝導の特性を知らない人には、買ったけれど何処が良いのかという受け取り方になるだろう。それじゃあ在庫品が出て、捨て値で放出することになっても仕方がない。商品コンセプトが曖昧な製品だね。パッケージの箱も、チタンの良さが明確に書いてなかった。でも、そのお陰で、安く(ただで?)手に入ったのだから自分にはラッキー!
 何れ、取っ手を改造して、取り外し可能の軽いモノにして山用にしたい。パン自体の形は使いやすく、スパゲティだったら、なんとか3人分は調理できそうだ。

またまた追記:`01/11/18
 昨日、キノコ採り教室へ行ったところ、いつものメンバーが、チタンの片手中華フライパンを新調してきた。30cmのものが、東急ハンズで9800円だったとか。偉く安くなってきましたねえ。造りはちょっとばかり違ったが、やはり新潟の燕の会社だった。上記の1000円のチタンフライパンも、燕の販社で売っているものだ。
 この時のキノコ教室のメンバーは、コッフェルやマグカップ、スプーンなどチタン材を使っているものがかなり多かったので、みんなでチタン大会をやっていた。それから中の二人は、キャノンの開発部隊で、デジカメの開発をやっている人だったのため、自分が使っているIXY Digitalの話などが聞けて面白かったね。OSはキャノンユニークで、自分達で開発しているそうだ。I/OのところだけトロンOSに準拠しているらしい。CPUは企業秘密だと言っていた。で、遅いんだよなあ、シャッターのレスポンス。結構、熱くなるしね。でも、沢屋でIXY ユーザは結構多いんだ。旧タイプと200は、防水ケースも小型だしね。
 キャノンは、昔、日本にNEXTSTEPを持ってきた会社だよ。NEXTSTEP知らない?いまのMAC OS ィのコアの部分になっている先進的OSだね。MSの窓みたいなジャンクOSじゃない洗練された安定度の高いオブジェクト指向のOSを大昔にリリースしていたんだ。そんなものを扱っていたからキャノンはこだわりの社風があるのかも知れない。でもキャノン販売が今一力不足だったので広まらなかった。それはそうと、みーんな持ってるIXY Digital。みーんな使っているチタン調理器、食器。(^-^) IXYもチタン材のものが出たら良いね。きっと高くて買えないけれど。それとも緩衝材でガードされたものの方が良いだろうか。自分のも結構落としたりしているけれど、IXYは頑丈だ。動いてる。


鍋でご飯を炊く男:ステンレス多層鍋を使いこなせ(栄養を壊さない逃がさない健康調理法)

料理を美味しくする調理器具、不味くする調理機器具

私の使っているステンレス鍋製品例:レナウェア(20年前のカタログより)

・サバイバルお箸セット & チタン製野外調理 セット:(発色加工チタン材は、水を美味しく、空気も綺麗に、体調も整える?)