山 伏( 山伏:2,013.7m ) 2006.05.03 登山



【PHOTO & 記録 山 伏 4】

過去の登山なので、今更登山記録でもなかろうと、写真と簡単な記録という形式にしました。


人が多く休んでいる新窪乗越は休まずに通過し、 登りに取りかかる。 今にも崩れそうな崖の縁を進み 見上げれば、 先ほどまでは荒々しいと思っていた 山の斜面が 美しく見える。 砂の流れる斜面は なかなか魅力的である。
それにしても、 これから登る崩壊地の縁 ギリギリに続く尾根道は、 間違いなく かつての道より後退しているに違いない。
実際は、 崩壊した斜面の縁を進むのは始めのうちだけで、 あとは林の中を進むことになる。 確かに縁だけを進むのでは、 登山道は崩壊に耐えきれないであろう。

崩壊した斜面を横にして、 この斜面を登り切れば頂上かと思っていたら甘かった。 もう頂上かと思ったら裏切られること数回、 ようやく 12時25分、 大谷嶺頂上に到着したのであった。
頂上には立派な標柱が立っていたが、 そこに書かれた 「行田山」 の文字は削られている。 削った本人にとっては、 この山は 「大谷嶺」 であるべきなのだろうが、 山梨側と静岡側とで呼び方が違って当然なのに、 気に食わないからといって 削ってしまうとは言語道断である。 そういえば、かつて登った 甲斐駒ヶ岳でも、 標柱の 「東駒ヶ岳」 の文字から 「東」 だけ削られていたっけ...。

大谷嶺山頂から見下ろす大谷崩は美しさはなく、 凄まじいという表現があたっている。
一方、 この頂上からの南アルプス方面は、 山伏と同様なかなかの眺めである。 ただ残念なことに、 この頃になると 少々ガスが出始め、 視界があまり良い状況ではなくなってしまったのであった。 富士山ももうほとんど見えない状態であった。

この大谷嶺からは、 山伏では少々隠れ気味であった赤石岳がかなり姿を現しており、 その右に荒川岳、悪沢岳と続くのが見える。

赤石岳の左手には、 山伏では大きく姿を見せていた聖岳が、 青薙山の後ろに ほんの少しだけ奥聖岳とともに頂を見せている。 その左の上河内岳は、 ここからもなかなか魅力的な形を見せている。 その左に見えるのは茶臼岳であろうか。



山 伏 1、  山 伏 2、  山 伏 3、  山 伏 5 もご覧下さい。

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