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課題本 2008年度

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書名 著者名 出版者 コメント
『Eggs 夜明けなんて見たくない』 ジェリー スピネッリ 理論社  課題だということを忘れて読んでしまったので感想が難しい。こどもの頃本気でけんかしたのはいつまでだっただろう?中学せいになると、まわりの反応を考えて加減するようになったように思う。この女の子はジプシーだろうか。
 卵というのは何かの象徴だろうか。復活祭にも卵か関係しているが。アメリカにいたとき、ちょうどイースター休み中でお祭りムードだったことを思いだいした。
『海の島』 アニカトール 新宿書房  姉と妹の性格の違いが切ない。ユダヤの金持ち→収容所の事実で深みが出ている。戦時下でも恋が有って続きを読みたくなる。
『ぼくらの七日間戦争』 宗田 理 角川書店  感動した、というか、おもしろかった記憶があるのだが、ストーリーは忘れてしまっていた。ミステリーでもない、冒険ストーリーに感動していたのか?疑問だ。
さすがに使っている言葉は古い。全共闘とかセン公ポリ公、スケ番って今の子どもに通じるのか? 表紙を見ているとどうしても小学生が主人公に見えてしまうし、主人公たちの行動も「今の中学生はこんなことしないだろう」と覚めてしまう。
(出版年から子供の頃に読んでおもしろかったのは、たぶん別の本だということが判明。タイトルも作者も不明)
『半パンデイズ』 重松 清 講談社  個人的に転校生の話は辛い。主人公が語るという形式なので、主人公が低学年のうちは年と合っていないと感じた。きれいごとばかりじゃないところが惹かれるのだけれど。子供はともかく、お母さんまで方言を習得してしまったというのはすごい。がんばったんだね。
『なまくら』 吉橋 通夫、 講談社  時代物も少年物も好きなのに、江戸時代の少年(子供)の話になると辛くなってしまう。13歳以上の子は労働者とみなされていたからか?ちょっと入り込めない感じだった。
児童文学の定番、未来を感じさせるラストはほっとしたけれど。
『靴を売るシンデレラ』 ジョーン・バウアー 小学館  働く女性の話は無条件で好き。この本のように前向きな話は特に。シンデレラだけでなく、女性社長もナイス。最初は気風がいいので、女性だとわからなかった。
言葉の使い方が若者向けだし、テンポがあって訳がうまい。
「神様、わたしに授けてください。自分で変えられないことを受け止める平静さを。変えられるものを変えていく勇気を。そして、その二つを見分ける賢さを。」 様々に訳されているけれど、AAでなくても心に留めたいフレーズだ。
『墓場の少年』 ニール・ゲイマン 角川書店  様々な年代の話し方に雰囲気があって良かった。後半の追跡する場面などは、ロードロス、パリーポッターのようなゲーム的な感じがして気になった。
心に響いたのはP162.「生きている人には可能性がある」ということ。スカーレットとの別れは辛いことだけれど、それでもやはり生きなければ。新しい出会いがあるのだから。
ストーリー的には日本の民話の方が好き。
『聖夜』 佐藤多佳子 文藝春秋社  P61.音楽は記憶を生々しく再現する。中高と吹奏楽部だったので、共通するものがある。そういえば中学時代、牧師の息子がユーフォニウムを吹いていた。やはり特別な目で見ていた気がする。そして、牧師といえば牧師の妻だったモンゴメリが浮かぶ。
主人公がお母さんについていかなかったのはなぜ?
『ビッケと弓矢の贈り物』 ルーネル ヨンソン 評論社  P25 どうしてもアニメの印象が強いのだけれど、頭のいいビッケとポケットにいろいろいれてる「普通の男の子」だというところ、これは昔の「男の子」なのかも。今はできる男の子はしょーもない遊びはしないというイメージがある。
全体的に展開が遅いと感じる。1963年発行では仕方ないか。
好きだったシリーズなので全部読んだ気でいたけれど、こんな話はあったかな・・・。このシリーズはまんが『ワンピース』の発想の元だそうで、だから復刊されたのだろうけれど、今の子たちが読んでもかったるいだけでは?