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課題本 2009年度

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書名 著者名 出版者 コメント
『天と地を測った男−伊能忠敬−』 岡崎ひでたか くもん出版  忠敬が天文学を勉強したことは知らなかった。歴史物語として読んだ。業績は知っていたが、少年時代のことは知らなかったので興味深かった。
『図書館が教えてくれた発想法』 高田 高史 柏書房  司書資格を持っていますが、「こんなふうに教えてほしかった」。改めてなるほどと思える手法が載っていました。物語仕立てで最初の方はまどろっこしいのですが。図書館初心者は手にとるのでしょうか?どのあたりをターゲットと考えているのか作者に聞いてみたい。
『夢の彼方への旅』 エヴァ・イボットソン 偕成社  冒険物はあまり読まないが久しぶりにワクワクした。思えば昔は『ハックルベリィ・フィン』や『宝島』、ベルヌは好きだった。おもしろい冒険物が最近減っていたということか?
 フィンがアマゾンの少年に変装していたのは想像がついたが、家庭教師が元のメイドだったとは「やられた〜」という感じ。
『魔法のホウキ』 オールズバーグ 村上春樹訳 河出書房新社  冒険物はあまり読まないが久しぶりにワクワクした。思えば昔は『ハックルベリィ・フィン』や『宝島』、ベルヌは好きだった。おもしろい冒険物が最近減っていたということか?
 フィンがアマゾンの少年に変装していたのは想像がついたが、家庭教師が元のメイドだったとは「やられた〜」という感じ。
『ランプの精 リトルジーニー』 ミランダ・ジョーンズ著 サトウユカ絵 ポプラ社  挿し絵がじゃまにならない。外国の話なのに日本の女の子にもなじみやすいのは、訳のはたらきもあり、イラストの印象もありではないか。
ただ、文章は文だけではイメージが浮かびにくい。使われている言葉が時々古い感じがした。これは1960年代を意識しているからだろうか?アリのおばあちゃんがダンスを踊っていた’60っておばあちゃんはいくつだろう?私の母と同じくらいか?
『バドの扉がひらくとき』 クリストファー・ポール著 徳間書店  一度読んだはずだが、感想を記録が見当たらない。二度目に読んだ感想を。結末は覚えていたけれど、そこいたるまでの前三分の二ぐらいは全く記憶に残っていない。作品内ではっきりとは書かれていないので、1930年代のアメリカの状況ということがうまく想像できないうちにエピソードが展開しているせいかも。終わり良ければ全ての印象は良し!
『サンネンイチゴ』 笹生陽子著 理論社  リズムのいい文章だと思ったが、主人公の無口な女の子のイメージがわかなくて困った。中学生が読むだろうか?それとも小学生か?個人的には小学生の頃に読みたかった。あるいは高校生の時か。
『半月館のひみつ』 ポール・フライシュマン著 偕成社  なつかしい。昔読んだ”児童文学”という感じがする。さし絵もそうだ。出版は’93だが、出版は’80、確かにピッタリ。私は大学生の頃に、先輩・後輩から本を紹介してもらった。そういう意味ではハラハラのあとのハッピーエンドは正統派といういうところ。犯人の心理だの、何が悪かわからないなどということもない。
『戸村飯店青春100連発』 瀬尾まいこ著 理論社  とにかくこの兄は嫌なヤツと思っていたけれど、「兄の立場に立ってみると実は」というのが印象的だった
『かはたれ』 朽木 祥著 福音舘書店  かっぱの子がかわいい。幼い子を置いてでかけるということで、前の『半月館のひみつ』を思い出した。人間としたら「幼いから連れていけずに置いて行く」というのは変な感じだが、日常的に他の子を育てるという習慣があるなら、「そういうこともあるだろう」と思う。
怖い人間とは正儀をふりかざす種類の人間というのが笑える。まったくその通り。目に見えないもの(本当の物)が見えてきたり、色が戻ってきたことについて。悲しいことが平気になったわけではない、中に落ちておさまったということだということに共感した。