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課題本 2005年度

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書名 著者名 出版者 コメント
「種をまく人」 ポール・フライシュマン あすなろ書房 あわただしい時期、短編集で助かった。すぐに読めた。
こんな多人数の人が畑を作れるなんて、どれだけ広い空き地なのか。 1つ1つのエピソードがつながって、全体ではこうなりましたという進行がいい。 バラバラなようでいて、物事にはみんなつながりがある。
笠間市立図書館 気になる図書館 に感想を載せました。
「図書館に訊け!」 井上真琴 ちくま新書 本当は図書館見学に行く前に読んでおいてもらいたかったもの。 図書館利用者向けのこの手の本がなかなかなくて苦労する。 以前課題になった「図書館へ行こう」より、年上の人たち向け。
「野ブタをプロデュース」 白岩玄 河出書房 辛い本だった。結局作者は「自分を作るとバレたとき困る」といいたいのか? それとも、高校生にはこんなこともあるよということか? きちんとプロデュースできるってすごいと思うけれど、最後の展開は急すぎてわざとらしく思える。
「ちびくろさんぼ」 ヘレン・バンナーマン 瑞雲舎、岩波書店など 市民の運動で絶版になったいわくの本。その岩波書店版絵本が復活された。 絶版になった頃、どうしてかといろいろ調べた名残が自宅に残っていた。 他の出版社でもこの話は出しているので、何種類か持ち寄った。 私が読んだものは岩波版ではなく、「キンダーブック」とかそのての雑誌に載っていたものだと思う。
「チポリーノの冒険」  ジャンニ・ロダール 岩波書店 擬人化した登場人物は基本的に苦手だ。読み終わる前に何度も意識が無くなった(寝てしまった)。 文体が古く、冒険の雰囲気に入りこめず、政治的な内容で固い感じがした。 名前の訳し方はおもしろかった。「いち子」「さくらん坊や」「インゲン小僧」とか。
「だからあなたも生きぬいて」 大平光代 講談社 前半、これでもかと裏切りが続くものだからフィクションをよんでいるような気分になった。 辛い内容なので、現実にあったこととは思いたくないのかもしれない。 親の態度で非行に走るというのは、ありがちで怖いところだ。それだけに、養父の「立ち直ろうとしないのは自分のせい」という言葉が重い。
後半は「資格取得を目指す人のために」みたいなところがあるし、クスリと笑えるところもある。しよせん資格試験など、テクニックの問題と思えてくる。これもまた怖かった。
全体的に文章が幼く、訓練を受けてこなかった(学校に行っていない)のだと感じさせられた。
「イワンの馬鹿」 トルストイ 北御門二郎訳 地の塩書房
「せかい1おいしいスープ」 マーシャ・ブラウン ペンギン社 スープの作り方は知っていたけれど、その前にどのようあことがあったのかは知らなかった。 村人は兵隊が3人来るということで、食料を隠してしまったんだった。確かに3人は頭がいい。
大人になって読むと、村人が愚かだと思うより、戦争があって兵隊が村に来るということは 食料を隠さなければいけない状況なんだなと思う。