書名 | 著者名 | 出版者 | コメント |
『ピトゥスの動物園』 | サバスティア・スリバス | あすなろ書房 | 病気の友達のために動物園を作り、入場料を寄付する計画。うまく行き過ぎで、大人は理解がありすぎでしょうと思うものの、バルセロナでカタルーニャ語で書かれたならハッピーエンドじゃなくちゃというものだ。とにかく希望を。 |
『マチルダは小さな大天才』 | ロアルド・ダール | 評論社 | こんな話だったかな?以前は、優秀な小学校の先生と非情な校長の関係が印象に残ったが、今回はマチルダの両親の無関心さ加減の方が気になった。 |
『くものす親分』 | 秋山 あゆ子 | 福音館書店 |
虫を「かわいい」と思っていることが伝わってくる、ウオーリーを探せ的なページもあって楽しめる。細かくて老眼の目には辛いが。
擬人化されてる動物は好きじゃないけれど、ムシの姿をしているからギリギリセーフかな。 |
『世界がまだ若かったころ』 | ユルク シュービガー | ほるぷ出版 |
不思議な話。最初は聖書をわかりやすく子供のために書いたのかと思ったが、どうもそうではない。話の後の細字のコメントがおもしろい。
すっきりおもしろかったのは「いろいろな豚」ナンセンス話はどうも苦手。さし絵は明るくてちょっとホットする。 |
『園芸少年』 | 魚住直子 | 講談社 | 10代が主人公の本はちょっと緊張してしまう。この本は軽い気持ちで読めた。庄司くんのキャラクターが一番好きだ。 |
『ミッシング』 | アレックス シアラー | 竹書房 | 結末を知っているとハラハラ感は半減だが、前に読んだ時と違った印象があった。最後はこんなにあっさり終わっただろうか。やはり訳がうまい。終わりに近づくほど場面の切り替えが早くなってスリリング。若者すぎる言葉には違和感がある。 |
『トリツカレ男』 | いしいしんじ | 新潮社 | 以前読んだ時はひたすら暗い印象だったが、実は全体的におバカムードだった。表紙の絵が頭に残り過ぎか?はつかねずみは「幸福の王子」みたいに、最後は死んでしまうのかとハラハラした。秘密の兄弟って誰のことだろう。トリツカレながら最後はとにかく何かの役に立つって、現実にはなかなかないところがファンタジーなのかな。 |
『トリゴラスの逆襲 』 | 長谷川集平 | 文研出版 |
いやぁ、何げに怖い絵本だ。 街を破壊するトリゴラスは何の象徴なのか?出版されたのは2010年だけれど、3.11の後では放射能とか津波とか? 1作目の『トリゴラス』も読みました。逆襲だけ読んでも面白みは半減と思います。是非1作目と合わせてどうぞ。 |
『西の魔女が死んだ』 | 梨木香歩 | 新潮社 |