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課題本 2010年度

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書名 著者名 出版者 コメント
『ピトゥスの動物園』 サバスティア・スリバス あすなろ書房  病気の友達のために動物園を作り、入場料を寄付する計画。うまく行き過ぎで、大人は理解がありすぎでしょうと思うものの、バルセロナでカタルーニャ語で書かれたならハッピーエンドじゃなくちゃというものだ。とにかく希望を。
『マチルダは小さな大天才』 ロアルド・ダール 評論社  こんな話だったかな?以前は、優秀な小学校の先生と非情な校長の関係が印象に残ったが、今回はマチルダの両親の無関心さ加減の方が気になった。
『くものす親分』 秋山 あゆ子 福音館書店  虫を「かわいい」と思っていることが伝わってくる、ウオーリーを探せ的なページもあって楽しめる。細かくて老眼の目には辛いが。
 擬人化されてる動物は好きじゃないけれど、ムシの姿をしているからギリギリセーフかな。
『世界がまだ若かったころ』 ユルク シュービガー ほるぷ出版   不思議な話。最初は聖書をわかりやすく子供のために書いたのかと思ったが、どうもそうではない。話の後の細字のコメントがおもしろい。
 すっきりおもしろかったのは「いろいろな豚」ナンセンス話はどうも苦手。さし絵は明るくてちょっとホットする。
『園芸少年』 魚住直子 講談社  10代が主人公の本はちょっと緊張してしまう。この本は軽い気持ちで読めた。庄司くんのキャラクターが一番好きだ。
『ミッシング』 アレックス シアラー 竹書房  結末を知っているとハラハラ感は半減だが、前に読んだ時と違った印象があった。最後はこんなにあっさり終わっただろうか。やはり訳がうまい。終わりに近づくほど場面の切り替えが早くなってスリリング。若者すぎる言葉には違和感がある。
『トリツカレ男』 いしいしんじ 新潮社  以前読んだ時はひたすら暗い印象だったが、実は全体的におバカムードだった。表紙の絵が頭に残り過ぎか?はつかねずみは「幸福の王子」みたいに、最後は死んでしまうのかとハラハラした。秘密の兄弟って誰のことだろう。トリツカレながら最後はとにかく何かの役に立つって、現実にはなかなかないところがファンタジーなのかな。
『トリゴラスの逆襲 』 長谷川集平 文研出版  いやぁ、何げに怖い絵本だ。
 街を破壊するトリゴラスは何の象徴なのか?出版されたのは2010年だけれど、3.11の後では放射能とか津波とか?
 1作目の『トリゴラス』も読みました。逆襲だけ読んでも面白みは半減と思います。是非1作目と合わせてどうぞ。
『西の魔女が死んだ』 梨木香歩 新潮社