Wilco/Kicking Television
LIVE CHICAGO
ライヴバンドとして評価の高いウィルコ。アメリカン・ミュージックを継承した良質のロックバンドとしては貴重な存在かもしれない。そんな彼らの2枚組アルバム。最近は余り聞くことがなくなったアメリカン・ロックの原点を感じさせてくれる大人のロックミュージックだ。
Santana/All That I
am
当時、「ブラック・マジック・ウーマン」で、ラテンとロックの融合とか言われたサンタナであるが、ジョン・マラフリンとのコラボレートだとか、最近ではハービーハンコックとのコラボレートだったりとか勢力的な活動を継続している。「スーパー・ナチュラル」でグラミー賞を獲得し、世界的に注目されたが、今回のアルバム・コンセプトもその延長戦上で、多くのゲストを迎えてのコラボレーション・アルバムとなっている。なかでも引きずるようなミッシェル・ブランチのヴォーカルは秀逸で、本当にHOTに楽しめるアルバムになっている。
Madonna/Coffesions
on a Dancefloor
最近のマドンナはフキレテいる。前作「アメリカン・ライフ」もなかなかよかったが、こんどのアルバムはマドンナ本来のダンス・アルバムで、多様化する音楽シーンで改めて、こんなダンスミュージックは新鮮で、インパクトがある。迷いがないということは素晴らしいことだと思わせられる。
サザンオールスターズ/キラーストリート
サザンオールスターズのキャリアの集大成といえる気合の入った2枚組オリジナルアルバム。ビートルズの代表作「アビーロード」のアルバムジャケットをパロッたビクタースタジオのあるキラーストリートをモチーフとしたグラフフィックが泣かせる。日本語のロックミュージックの世界を確立した彼らであるが、ビートルズやリトルフィートなどのサザンロックに影響を受けてきたとのこと。そんな意味も込められての集大成ということなのだろうか。桑田節だけではなく、DISC-2に入っている原由子ヴォーカルの「リボンの騎士」はなかなかエロティックでいい味を出している。
Rolling Stones/A Bigger
Bang
ローリング・ストーンズの8年ぶりのニューアルバムが発売になった。オリジナルでは「ブリジッス・トゥ・バビロン」以来8年ぶりとなるという。「ブラウン・シュガー」みたいなイントロではじまる「ラブ・ジャスティス」ではじまるが、ロン・ウッドのスライド・ギターなどもバリバリで、やっぱりストーンズだ。全体的にどうかな?と思ったりもしたが、聴けば聴くほどロックをやり続けてきた重みが感じられる。やっぱり今回の作品は意味あるアルバムだ。私のもっとも好きなアルバム「ブラック&ブルー」的スルメ味的味わいもある!!
Al cooper/Black Cofee
元ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズのメンバーでもあり、あのレイナード・スキナードの育ての親(レコード会社「SOUND OF SOUTH」の創設者でもあるアル・クーパー。自分の音楽人生の中でも、彼のアルバム「早すぎた自叙伝」と「アイ・スタンド・アローン」は衝撃を覚えた作品だ。ゲイリー・ルイスとプレイボーイズの「恋のダイヤモンド・リング」は彼の作品だということもあとになって知った。自分は行けなかったが、数年前、コンサートで来日して評判となった。発売になったのは30年ぶりのオリジナルアルバム!ダン・ペン等の曲も歌っており、まさに彼のキャリアの重さを裏切ることのないアルバムだ。ヴァン・モリソンのニューアルバム「MAGIC
TIME」、ライ・クーダーのニューアルバム「チャヴェス・ラヴィーン」もなかなか良かった。
Amos Lee/Silver Rain
最近は、このようなフォーキーなサウンドがオシャレなのか。話題の新人エイモス・リーもオーガニックで、フォーキーなリラックスしたソウル・サウンドでこころなごませてくれる。JAZZの名門「BLUE
NOTE」のアーティストであるが、同レーベルも最近は新しいポップスに力を入れているという。エイモス・リーは小学校の英語教師出身で、いろいろな血がまじっているというが、教会音楽=ゴスペルをベースとしたソウルとは趣を異として出どころ不明、あらゆる音楽のミクスチャー的なところがいいのかもしれない。
Natalie imbrugilar/counting
down the days
イタリア人の父とオーストラリア人に母の間に生まれたというナタリー・インブルーリア。1998年デビューの彼女、充実の3rdアルバムだ。アコースティックなサウンドをベースにしっかりとした彼女のヴォーカルが伝わってくる。M-7の「Sanctuary」はポップなチューン!最近、新しい女性アーティストが多く紹介されているが、ローラ・ニーロ的雰囲気もあり、その中でもイケテル1枚だ。
Yusa/Breathe
今、キューバ音楽の新世代アーティストとの呼び声が高いジューサ。彼女のセカンドアルバムだ。キューバ音楽、ブラジル音楽、ジャズ、R&B、ヒップホップ等の要素がミックスされ、彼女の音楽として昇華されています。引き締まったヴォーカル、メロウなサウンド・・・オーガニックというのか。アーニー・ディフランコとか、最近、こういう音楽が好きだ。ジャケットもいい!!
Murcus Miller/Silver
Rain
今、JAZZ界のNo.1ベーシストともいえるマーカス・ミラーのリーダーアルバムが発売になった。彼のベースが前面にフューチャーされ、メロディ楽器としても泣きのフレーズが散りばまられなかなか緊張感のある出来上がりだ。エリック・クラプトン、メイシー・グレイも参加で、適度なテンションとリラックス感が混在した感じで楽しめる1枚だ。夜のレインボーブリッジを真っ赤なスポーツカーにタイトなスーツに身を包んだスリムな女性を助手席に乗せこのアルバムを聴きながら走るのはサマになるかなア。
Jack Johnson/Between Dreams
極上のサーフミュージック”というキャッチにつられて買った。アコースティック・ギターをベースに繊細なヴォーカルが心地よい。ジャケットもシンプルで、彼の音楽をそのまま表現しているようで印象的だ。サウンド的には今風のマイケル・フランクスといったところか・・・。リラックスして聴ける1枚だ。
BoA/BEST OF SOUL
BoAの初のベスト・アルバム!「BEST OF SOUL」、言い換えれば「私のすべて」実に良いタイトルだ。BoAのタイトなヴォーカルにラップが絡んだり、今どきの日本のポップスの原型とも言えるのではないか?よいシングル曲あってのベストだし、何も考えずに楽しめる作品だ。若さとか、気合みたいなものも感じられて、勢いがあるのが一番だ。
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