デンハーグの美術館
Museum in Den Haag
マウリッツハイス美術館(Mauritshuis Museum) 52 04 49.56N,4 18 51.91E ここデンハーグでの大人の目的は、マウリッツハイスとハーグ市立美術館。フェルメールの「ターバンを巻く女」は、日本に何度か来ているし、あの「デルフトの眺望」はその昔パリのグランパレで対面していますが、ここで一同に見るのはまた別。美術館というよりは領主の館という感じのこぢんまりしたここマウリッツハイスには(実際こちらの美術館は、領主の館を転用したものが多いのですが、この小ささはまた独特です)、やはり小さな絵が似合います。レンブラントもルーベンスもここに結構代表作があるけれど、やはりフェルメールのための美術館と言っていいかもしれません。デルフトから出ることもなくひっそりと生き、普通の家庭を持ち、10人以上子供を設け(昔でも普通じゃない?)、43歳で死去し、その間に30点少々の珠玉の絵画を残し、でも暫くの間歴史から忘れ去られていた画家。人々に数千キロを旅させるだけの力をこの画家の作品は持っています。 |
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マウリッツハイス全景。本当、これで全部?と思わせる位の大きさです。でも中は何時間いても飽きさせることはなかった。 |
デルフトの風景。当然ストロボは使えないので、こんな状況です。グランパレで対面したのが1986年。その時は何の心の準備も無かったので、思わず動転してしまいましたが(何でここにあるの?)、今回は万全の体勢でのご対面でした。本当、一日見ていてもいい位です。 |
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ハーグ市立美術館(Mauritshuis Museum) 52 05 21.65N,4 16 50.38E
もう一つ訪れたのがハーグ市立美術館。1998年にここの大改装があった時に、モンドリアンの代表作がどさっとBunkamuraに着たのを思い出します。彼のことを、オランダの風景こそがグリッド状の絵の原風景になっているなんていう人がいます。普通の樹がどんどん縦と横の線になっていくそのプロセスは、カンディンスキーの風景画がどんどん抽象になっていくものに共通するものがあります。
ハーグ市立美術館では撮ったつもりが、目の前のトラムしか撮っていませんでした。