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3周年記念企画扉



あなたとお付き合いするようになって2度目のゴールデンウィーク。去年も今年も直前までどうしようかって悩んでしまうせいもあって、結局いつも遠出をすることはない。

もっとも、どこへ出かけようとも人が多くて、わたし達のように直前で予定を決めるような人間にはとてもじゃないけど、旅行になんて行けない。

あの人の予定はあってないようなもの。
高校の頃よりはもう少し近く感じるけれど、それでも四六時中一緒にいられるわけじゃない。その上、10代の頃とは違う世界があって、どうしてもそっちにも時間を割かなくちゃいけない。

だからこそ、こうやって例え近場だったとしても二人でゆっくり過ごせる時間は嬉しくて楽しくて。




そろそろお迎えの時間かな。
着替えを済ませて目覚まし時計に目をやると、時計の針はもう10時を回っていた。そろそろ下に行って、チャイムが鳴るのを待ってようかしら、それとも玄関先に立ってようかしら。


もう2年も付き合ってるのにまだ、なんだか初めてのデートの時みたいにドキドキしてる。









そうだ、今日はどこへ行くんだったっけ?


森林公園でしょ


???


繁華街でぶらぶらだったかな


遊園地だっけ


臨海地区だったよね


水族館だよ


お散歩……かな


今出かけるのはよそう


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