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ホーム・ガーデン |
東北の隅は鬼門とされるが、道路の傾斜の関係でここにガレージを作らざるを得ない。この石 造りの土留めの隙間にいつの間にか園芸家のS氏にいただいたオキザリス・ぺスカプラエが根付いて元気にしている。北アメリカ原産の帰化 植物。このオキザリスはユーラシア大陸の最西端のロカ岬の1月の強風のな かで咲き誇っていた。潮風に強く、一鉢いただいたのにこの10年で我が家の雑草をほとんど駆逐して繁茂してい る。地下茎が水平に伸びてそこからから地上茎が縦に立つ多年草である。継続的に肥料をあたえないと次第に勢力は衰える。
ガレージ脇のオギザリス 2013年3月 20日
裏の家のソテツの実をカラスがついばみ捨てた実からソテツの実生が6本ばかり育った。それぞれ適切な場所に植え替えると5本順調に育っている。10年位育 つと黄色な雄花をつける。雌花は小さめで赤い実をつけるが、我が家の雌花はもすこし時間がかかる。ソテツは日本原産の植物である。
実生から育ったソテツ 2015年4月29日
ソテツの奥にカラスが落とした実から自然に発芽したシャリンバエを隣との境に植えたところ強い潮風にも絶えて育った。この木の下には落ちた実から沢山の芽 がでて成長するため東と西の生垣にもするため植え続けている。ハマヒサカキの実も野鳥の好みでシロハラなどをここで見た。ここに住んで40年、シロハラを みとめたのははじめて。日本や朝鮮半島、中国で越冬する渡り鳥である。日本ではほとんどが冬鳥で、本州以南の積雪のない低地で主に見られる。日本で越冬す るものは春になると北方の繁殖地に戻る。2010/1/15表周り(北側)の植生
家を建てるとき、南面する庭は狭くなるが、家を南側にシフトして北側の道路との間に幅5メートルのグリーンゾーンを作った。これは大成功。南側は強い潮風 と日射で特定の植物しか育たないが母屋に守られた北面は塩害も少なく、裏の家の巨大な白色の壁が日光を反射してくれるし、朝夕には必要最低限の光も届いて いるようで、あらゆる花が季節を飾ってくれるところとなった。
ミセス・グリーンウッドの実家から移植した2本の月桂樹の幼木が巨木にそだった。エントランスにあった1本は日陰をつく るので伐採したところ新芽がでた。これを小さく刈り込み、バラをからませてい る。この新しい塊は5年で直径1メートルに太った。朝の日当たりがよいため今もバラが中心である。バラの下草としてローズマリーを植えたが、しだいに衰え 絶えてしまった。
1997年に丹名盆地で購入したオリーブの樹2本のうち、玄関脇の1本は2011年8月の台風で倒れた樹はトラを張り、
を詰め、再度風倒木にならぬように管理していたが、その後も何度も倒れた。バラに囲まれているため、その蘇生には怪我を覚悟せねばならず、ついに根本から 伐採した。丁度20年生きたわけだが、ここは強風地帯でオリーブには少し過酷なところだ。
バラ 2012年5月16日
昔は犬小屋を改造した郵便箱の周りにヤマホロシを植えてあったが老木となり枯れてしまった。2002年から17年間つかった東急ハンズに特注した犬小屋風ポストは修復不能となり廃棄。組み立て式のポストを組み立て。風でとばないように、鉄の杭に固定。台風19号で飛ばないと実証。
ヤマホロシ 2002年
もらったキランソウ(ジュウニヒトエ)は元気に根付いたが土中に住むヨト ウムシに食べられてほとんど絶滅。階段の右手にはデモフォセカ(アフリカン・デージー)を植えたがその後、白色のランタナ( シチヘンゲ)も重ねて植えた。
エントランスの月桂樹 2003年5月
玄関ドア前の月桂樹はトリミングしてスペード型に形を整えた。しかし強い西風で西側の葉がかれてしまい。2011年には 丈を詰めて扁平なお餅型にしたがついに枯れてしまい根元から伐採。
花をつけた月桂樹 2008年4月 |
オリーブの木 2008年4月 |
玄関ドア前の月桂樹の横に 1997年に丹名盆地で 購入し たオリーブの苗も根付き、1回だけ実をつけた。ピペントを詰めたスペイン産マンザニラ種のオリーブの実の塩漬けのような塩漬けをいずれ作ってみようと思っ ていたが、その後身の丈は大きくなっても実を結ばない。オリーブの木は草のように根と幹がやわく、結局、2018年の台風で弱り枯れたので伐採。
ポーチへのアプローチの両側にはアガパンサス(ナイルのユリ)を植えてある。この場所を気に入ったか毎年元気に花を付け る。 年々株が大きくなるため、株分けして人にあげたり、南斜面の空き地に植え替えたり している。
芝は手入れしても雑草が入り込んでしまい、純粋な芝ではなくなってしまったが定期的な芝刈りでなんとかそれらしく見せている。雑草のうちでもネジリバナはラン科で 駆除せず楽しんでいる。
アプローチのアガパンサスと芝のネジリバナ 2000年
株分けしてもらったキランソウ(ジュウニヒトエ)は元気に根付いた。土地
に合っていたようだったが、ヨトウムシに食べられてほとんど絶滅。
水盤と紫ラン、チューリップ、キランソウ 2002年5月
つつじが丘から移植したエビネランは40年間、けなげに花をつける。ホトトギスを5年ころまえ植えたら、秋には2020年には見事な花をくれた。その他、ルリマツリ・ブルームーン、ム ラサキシキブ、アジサイ、マ ンリョウなどは潮風にもめげず元気である。ハ ナミズキはウドンコ病で枯れてしまった。石灰硫黄合剤を散布してやればよかったと今頃悔やんで いる。1970年にはキン グサリやバイカ ウツギを植えた。
夜のルリマツリ・ブルームーン 2002年9月
エンジェルス・トランペットも大きな花をつける。寒さに弱いのが欠点。結局、根本から伐採。アジサイも元気だ。沖縄から 送ってもらったヤ エヤマカズラ(ベ ンガル・スカイバイン)は家を覆うほど大きくなるが、気温が零下になると枯れ死してしまう。
エンジェルス・トランペット 2009年7月
エンジェルス・トランペットの下には以前白色のアジサイのあったところに店頭でみつけたあざやかな青色のアジサイを植え た。これから挿し木をとって西のトランジション・ゾーンに植えると青みがかった紫色になった。南斜面に植えるともっと赤みがかった紫色になる。土地と日射 量が影響しているらしい。 アジサイの葉には青酸配 糖体と呼ばれる成分が含まれているのでこれを食べると消化酵素で分解されてシアン化水素になるので危険である。
青色のアジサイ 2008年6月
表廻りにミセス・グリーンウッドはチューリップ、ワスレナグサ、ムスカリ、ブルーベル、クリスマスローズなど様々な花の 球根を植え、バラや実生の草花を育てて四季折々の露 地植えの花を楽しんでいる。
ワスレナグサ、ムスカリ 2018/4/6 |
チューリップ、ブルーベル 2018/4/2 |
1996年に植えたミモザアカシ アが4メートルの大木に育った。雪で幹が折れ、添え木とロープ支持で再生したが、2001年鎌倉に上陸した台風でロープが切れ、根元から幹が折れ てしまった。 セ イヨウ・ヒイラギも大きくなったが、2004年の台風で倒木となってしまった。
下の子が1年生の時に学校から貰ってきたコ ノテガシワやモクレンをもらってきたが、コノテガシワだけが根ついてもう背丈は3mになって庭で最大の木となった。この木にリュウキュウスズメウリ一年草のツル植物を絡ませている。毎年種からそだっている。玄関脇に自然に発芽したサ ンゴジュは潮風とアブラムシに弱いが、西風の強い西側の防風林の中に混植してみた。I氏夫人にもらったコ ウヤマキの幼木も潮風に負けずに育ち、かろうじて防風生垣になっている。
受粉のため2本目のオリーブの樹が必要と2006年3月シチリア原産の チプレッシーノ(Cipressino)という2本目を西側のコウヤマキの風下に植えてみた。説明書には受粉用にはPendolono、 Frantoio、Leccino、Moraiolo、Maurinoが必要と書いてある。このためか2007年には入り口にある先輩オリーブの木が実を つけ、2018年にはしっかり中型の木に成長した。しかし強い西風で絶滅。
コウヤマキ、2本目のオリーブ、小型アガパンサス 2008年6月
フキをミセス・グリーンウッドの実家から分けて南面に植えたが、ツワブキとササに駆逐されてしまった。ご近所から株分けしたフキはエントランス脇でささや かな命脈を保って、春には 「ふきのとう」をプレゼントしてくれる。
玄関のポーチはヒマラヤ・ユキノシタで縁取られている。
ヒマラヤ・ユキノシタ
表周りから庭周りへのトランジション
表周りから庭周りへのトランジション・ゾーンで ある幅2mの母屋の西側 を強い潮風が吹き抜ける。防風林兼垣根として風の強い海側にはトリの糞から自然に発芽した常緑のマ サキを植え、その北側には常緑のト ベラを植えた。20年経つとトベラも高齢となり衰えてくる。トベラが大好きなアブラムシが密植したトベラに大発生して蜜の糞をする。これにカビが 発生して葉が黒ずんでくるという欠点がある。カイガラムシも梅雨時に大発生する。
やむを得ず2005年5月、老齢化したトベラを皆伐した。トベラの下で育った潮風に強いモ チノキとカ ラスザンショ ウは高木になるため、暫時伐採してしまった。そして鳥の糞から発芽したハ マヒサカキ、シャ リンバイ、ソ テツを次世代防風林とすることにした。
ハマヒサカキは「街路樹にも使われていて、都市ガスの付臭剤の臭いがする花をつける。ここに越してきた当初、ガス漏れと 勘違いし、東京ガスを呼んでしまうという失敗もなつかしく思い出す。このハマヒサカキは2本樹高4mとなったので2本は、ピンクのノ ウゼンカズラを絡ませている。3-4月に花をつけるヒサカキの花と10-11月に花をつけるハマヒサカキの花がある。
トランジション・ゾーン 2008年5月
サビの入った御影石の鋪道石を敷き、ラティスでプライベト・ゾーンとパブリックの区分とした。欧米のように玄関まではパブリック・ゾーンとするほうがセキュリティー上優れてい る。
このトランジション・ゾーンにはヒメウツギとク
リスマス・ローズを植えた。
ヒメウツギ |
このトランジション・ゾーンはナーサリーの役目 も持っている。冬の間、室内を飾っていた鉢植えのベンジャミンは夏の間、ここで鋭気 を養う。ツルバキアという小さな6弁のピンクの花を持つ。暑さや乾燥、風に強く、長雨にも耐える。アガパンサスと同様に生きる。
南斜面に植えたクリスマスローズは日照りに弱いのでここに移したら20184/6には元気になった。ここでミョウガは何 とか生き残って食材を提供してくれる。
西隣の家屋が撤去されて風当りが激しくなり防風林につかっていた木が1本枯れ、トベラすらかなり厳しくなったため、風に 強いシャリンバエの苗を20本程植えてみた。しかし2018年の過去最強の台風でほとんどダメになった。2019/10/20に台風19号という超ド級台 風で、我が家は準備よく、壊れたのは雨水タンクのホースのみ。ただ西側のマサキの大木は根本からゆすぶられて、家に当たる可能性が出たため、すべて電気鋸 で伐採。そして雨水が南斜面を削らないように、グレーチング式にして雨水を下水に流れこみようにした。
庭周り(南斜面)の植生
相模湾に南面する庭は斜度30度、落差20メートルの斜面である。移住当時、上半分はス スキ、中間が落葉低木のイ ボタノキ、下部はアズマネザサと 蔓草の天下であった。英国ではススキの類は観賞用としてけっこうな値段がついて園芸店で売られているようだが、ここでは丈高2mにもなるし、枯れススキは 花火遊びなどで一旦火がついたら斜面であるだけに危険である。そしてその処理は重労働である。20年間の戦いの結果、ススキとササ原を海風に強い雑木林に転換 した。
ベランダから江ノ島方向 2007年 6月
強い潮風を受けるため庭園用のツツジなどの植木は枯れてしまう。苗を買って植えた木はツバキ、ゴー ルデンクラッカー、ボ トルブラシ、夏ミカン、ユズ、実生のレモン、茶の木、アジサイ、バラ、斑入りのススキである。いずれも潮風に強いという期待で選んだ。ラベンダー は潮風には強いがゴールデンクラッカーは枯れてしまった。アジサイ、バラはなんとか生きている。
芝生にはガザニアと北米原産の帰化植物であるヒルザキツキミソウが強い日射と海風に絶えて頑張っている。
ベランダからビーチを見下ろす 2008年7月
手前左からアガパンサ ス、ラベンダー 奥左からツバキ、シロダモ、 タブノキ
強い潮風が吹き付ける斜面には、葉が薄い落葉樹のカエデ、ケヤキ、サクラ、コナラ、トチノキなどの木は育たない。生存できるのはトベラ、マサキ、ヤ ツデ、 ツバキ、タブノキ、モチノキなど表面に光沢のある厚手の葉を持った、常緑樹だけである。タブノキは強い西風で30mの高木には育ちそうにないため、伐採せ ず、トリミングだけで維持している。斜面下端のタブノキは30どの斜面に安全に維持することは難しいので全て伐採している。
ススキを刈った後にはまず潮風に強い常緑小高木のトベラの苗2本から種を取り、育てた沢山の苗を植えて防風林を作り、自 生していた落葉低木のイボタノキを適当に伐採し、剪定をすることで、野鳥を呼び込んだ。この野鳥が持って来る種から潮風に強い常緑小高木のトベラ、マサ キ、日陰を好むアオキ、ヤツデが第一陣として自然発芽し育った。 マサキはますます元気で大きくなるので剪定しなければならない。また幼木がドンドン生えてくるので全て伐採している。
ト ベラの花 2018/4/30
30度はある芝の斜面は樹木の根で根固めしていないため、毎年0.5ミリ、20年で10センチずり落ちている。コンクリート製の擁壁を用意しても基礎を岩 盤まで掘り下げなければ擁壁自体が次第に傾いて見苦しい。むしろ石やレンガを接着せずに積み、土圧で傾いてきたら積み直ししたほうがいい。そして表土を下 から上に移して芝面を動的 平衡に維持するのだ。こうして造った擁壁の上にはシ ラン、アメジス ト・セージ(メキシカン・セージ)オリヅル・ランなど を植えて土固めしてある。
コンクリートで固めないレンガの擁壁 2007 年6月
斜面の上部数メートルは芝面とした。この芝にはスイセンの球根を植え込んである。その下にラベンダーやアガパンサスやシランを植え
た。球根に混ざってタマスダレが数根が咲く。葉や鱗茎にリコリンというアルカロイド成分が含まれており、誤食すると嘔吐、痙攣の症状をおこす。
積み増したレンガの擁壁 2008 年4月
ボトルブラシとモチノキ 2007年10月
梅雨の三浦半島 方向 2013年6月24日
急斜面を下る東側の上部階段の玉石の隙間は芝にした。下部階段はコンクリートブロックなどで造った。この石段は冬季間はオキザリス・ぺスカプラエが優勢になってきて、1月には奇麗な黄色の花をつける。これは夜になると花は閉じる。
石段には斑入りススキ、下部にはジンジャー(冬季は刈り取ってある)を植えてある。そして一番下部にはツルニチニチ
ソウが繁茂。斑入りススキの東側に裏庭にあった茶の木を移植した。
東側階段下部から見上げる石段 2018年1月4日
秋にはイチジクのような小さな実をつける落葉小木のイヌビワが5本、常緑小高木のヒサカキなども発芽し、育った。しかしこのイヌビワは2016年に枯れて しまったので一部伐採。2018年のゴールデンウィーク後、繁茂したツワブキを駆除し、そこにアガパンサスを5株程移植した。
東側階段から東 をみる、全斜面に笹を退治したのち繁茂したツルニチニチソウ
左手に枯れたイ
ヌビワ、中心に自生するヤブラン(ノシラン)、右手に枯れたイボタノキ
左手前はシャリ
ンバエの実生、ジンジャーそして移植したアガパンサスの株
2018/5/10
シロダモとよく似た木にヤブニッケイという同じクスノキ科の木があるが、こちらは 葉の裏が白くなく、側脈が互生である。この木は残念ながらまだ我が庭にはない。しかし2011年と2012年の強い風で大きな木は枯れてしまった。
林床にあるミョウガ、ヤ ブコウジを保護するためには、ツワブキ、ササ、ススキを常に刈り取らないといけない。そして2009 年1月レンガで土留めを作った。ノビルを植えたら気に入ったらしく増えている。2018/4/29に30本収穫。
ヤブコウジを保護するために作った遊歩道まわりのレンガの土留めとノビル 2013 年5月9日
西側にも石の階段を造って回遊式庭園とした。この遊歩道の周りにはヤブラン、カンゾウ、シャリンバイなどが発芽して自 生している。
西側階段
ヤ マグワも芽を出している。しかしヤマグワは大木になるので 全て伐採することにした。イヌビワも適宜伐採しないと増えすぎると心配していたが2020年の夏、ほとんどのイヌビワは枯れてしまった。最近の高温に負けたようだ。
西の端には数年前に秋ウコンを移植したところ。2020/9/4 きれいな秋ウコンの花を咲かせていた。
秋ウコン
2008年6月、古くなったトベラやヤマグワの木を伐採して出来た空き地にアガパンサスを3株移植した。日当たりが悪いので2013年に3 株のアガパンサスは新しく造成した階段わきの段々畑に再度移植した。
母屋の北側に植えていた白アジサイが大きく育ち、持て余して南面の隙間に植えた。南面では日差しが強く元気がないと思っ ていたが、20年経ても絶えること なく毎年花をつけてくれる、手入れ 不要でまことにありがたい。ただ周辺の樹木が育つと日差しが入らなくなり弱ってしまうので周辺の木々をトリミングする必要がある。10年前にいただいた紫 アジサイも育っている。 挿し木しても赤みがかった紫色になった青色のアジサイも元気だ。
南斜面の白アジサイ 2008 年6月 |
南斜面の白アジサイ 2008 年6月 |
紫アジサイ 2008年6月 |
間伐した落葉低木のイボタノキは100株を超えたと思う。アズマネザサも苦労して刈り取りできた空き地にトベラなどを植 林したが、2002年には下草刈り時まちがってほとんど刈り取ってしまった。やむを得ず2006年にマサキを植えなおした。ただマサキは常緑低木とはいえ 結構大きくなるので 刈り込みをして生垣にしようと思う。マ ルバアキグミなど葉はきれいなのだが、枝が蔓のように他の樹木の上に伸び藪となる。伐採してもまた伸びて手におえない。2021/5にグミを見つけたので丁寧に見つけて除去。
葉が五裂するクワに似た草のようなものが枯れた茎から新芽を出して成長するので往生している。図鑑にあるゴ ショイチゴに似ているが、もしゴショイチゴならレッドデータブックに登録されている絶滅危惧種である。ゴショイチゴの果実は漢方薬で覆盆子(ふくぼしん)といわれ、滋養強壮に利くという。しかし実をつけたのを見たことが無いし、茎にトゲもない。茎が柔らか く冬季には枯れて翌春再生するので大島など伊豆諸島の特産暖地性の海浜植物のアシタバかもしれないとも 思う 。広町緑地にも沢山あり、岩 手山の6合目でもみた。もしアシタバなら若葉を天婦羅にして食べられるのだが。2021/6/6にはクワが太さ6cmになったので根本から伐採。
草木染めにつかうク サギも芽をだしツバキと競合するようになったのでマサキを間伐して空いた空間に移植した。実をつけるかどうか?
モ チノキは3本育ったが、巨木にしてはプロしか手がだせなくなるために枝を落とし、トリミングして管理していた。南面の一番下のモチノキは道路上に枝が張り 出すおそれがあるから余りに巨木にすると万一倒木となったとき、下の道路を閉鎖してしまう。そこで3mの高枝トリマーで根気よく刈っていたが。こちらも歳 で扱いかね、ついに2016年、高枝用電動チェーンソーを購入して少しずつトリミングし、最終的には伐採した。直径40cmにもなって、朽ちるまでの幹の 保管はロープ固定してある。2021/4/12に切り株にビッチリと小枝がでて、伸びてきたので電気鋸で再度伐採した。2005年にホソエカエデに似た見慣れない落葉樹の幼木がフェンス2m上に芽をだした。良くみればその上のフェンスより 6mの地点に他の樹木の上に頭を出した同じ木がある。東隣の敷地にも2本ある。鳥が種を運んだのだろう。2007年6月上旬には小さな淡黄色の小さな球形 の花を沢山つけた。植物図鑑でしらべてアブラギリか なともおもったが、葉に蜜線がみつからないのがあやしい。枝をとり、数種類の図鑑と見比べてア カメガシワと も思える。落葉高木で雌雄異株とのこと。もしそうならわが庭にあるのは雄株である。すでに幹の直径が10cmある。高さは10mにな るというが 手に負えなくなるうちにと伐採した。2016年にアカメガシワの幼木を8本見つけて全て伐採した。2020/9/26にさらに増えたアカメガシワの幼木を 多数伐採。この樹木の種子は100年は待機するとか。2021/4にアカメガシワをまだ沢山みつけてせっせと伐採している。七里ガ浜に下るS字坂の底にこのアカメガシワが野生している。
フェンスヘ下る階段 2007年9月
斜面にはサビの入った御影石などを買ってきて階 段を作ったが、フェンスヘ下る階段は伐採した樹木を使って自作した。
樹木がある程度密集して木陰が暗くなってくるとヤ マブドウ、サ ルトリイバラやヤマイモの一種のトコロ(野老)などのツル性植物が樹冠を覆い樹木を枯 死させる。注意深く監視し、取り除く必要がある。 ミツバアケビもツル性植物で自生しているが、早めに取り払うせいか実をつけたのをみたことがない。新芽を摘んで、湯がいて玉子とじにすると格好の酒の肴と なる。
この数年の気候変動で弱ってきたイヌビワ、イボタノキ、シロダモが弱りつつある。ついに2018年にイボタノキが数本枯れた。以上ザット数えてみると自生が19種、植えたもの16種、合計35種の樹木が茂っていることになる。斜面最下部は5m高の石垣となっているため、潮風で腐食してしまった転落防止フェンスを2004年に更新した。夏季には 週末の草刈り程度ではヤブとなってフェンス近くまでに入れなくなり、秋を待って枯れ草を刈っている。退職後8年目にしてようやく夏でも南斜面善全域を散 策できるようになった。フェンス周辺に崩れる土が溜まり、フェンスに横方向の土圧がかかり、変形させるため、2017年についにその土をシャベルで取り除 き、下の道路に落とした。これをジープで上に運ぶ。
転落防止フェンス 2018/11/16
石垣とフェンス廻りは除草剤を 使った。落葉高木のハ ゼノキ2本が大きくなって、紅葉は美しい。ただ道路上に張り出して近所迷惑となった。またカブレの原因となって危険なため、2002年4月初旬伐採した。しかし毎年 『ひこばえ』が生えてくる。石垣に強いラセイタ草の生き残りと危険なハゼノキの『ひこばえ』を枯死させるために除草剤を2度目噴霧し完全に退治した。ただ除草剤の使 用を嫌う人がいるため、使えない。
イヌビワ、ヤツデ、トベラ、アカメガ シワ、アジサイ、モチノキ(中央の大きな木が2016年伐採) 2008年5月17日
毎年冬には下のフェンス周りの剪定ばさみで除草していたが、2017年からは溜まる土も下におとして車で上にあげている。
東隣りの石垣の下にはハゼノキとマサキの上にツル性のグミが絡まって巨大な塊となっている。グミの根にフランキア属の放線菌が共生し窒素固定を行うので、海岸などのやせた土地にも育つ。
虫害
コノテガシワ、月桂樹、ミモザ・アカシアのミノムシの虫害は塩害と同じ症状を呈するので注意深く見つけて捕まえないと大 被害となる。
4本のツバキにはチャドクガが繁殖して触ると皮膚に 強いアレルギー症状を起こす。潮風が強く当たるところは好まないが他の樹木の陰になったところは大発生して葉を食べつくす。伐採を検討中であったが 2015年に再発、芝の手入れ中に腕にアレルギー反応を生ずる。完全武装で有機リン系のスミチオン500倍を2,500cc噴霧し、冬になったからの全て のツバキの伐 採を決意する。2021/5また元気なツバキの枝がみつかったので全部伐採。
ベラドンナ・リリーを毛虫が好んで食べて殆ど全滅に近いので球根も含め処分した。
ヨトウムシはキランソウを好んで食べる。
ク チナシは 注意していないと、キアゲハの幼虫に葉を全て食べられてしまう。ジメチルジカルベトキシエチルジチオフォスフェートを含むマラソン乳剤の散布すればクチナ シは助けられるが、キアゲハは死ぬ。そこでつかまえて1年草のパセリに移してやると羽化していずこともなく飛び去る。
キアゲハの幼虫
2013年7月16日
2012年7月20日、コノテガシワの枝に花瓶のようは型をした繭のようなものを発見。いままで見たこともない。いろい
ろ調べたがわからない。
アブラムシはトベラ、シャリンバイ、ツバキ、バラが大好物。 トベラも実を撒けば盛んに発芽する。おかげでトベラだらけとなり、アブラムシが繁殖してアブラムシが排泄する蜜を食べるカビで葉が黒くなる。オルトラン (O,S-ジメチル-N-アセチルホスホロアミドチエオー)という薬液散布しなければならないはめになる。 散布回数を減らすためトベラを間伐する必要に迫られた。オルトラン粉剤を土壌に散布すれば植物に吸収されて長期間有効である。
梅雨時は白いワタ毛で身を保護するカイガラムシが大発生する。 アクテリック(2-ジエチルアミノ-6-メチルピリミジン-4-イルジメチルホスホロチオネート)という薬液散布してもあまり効かない。ハエや蚊に聞く アース(トランスフルトリン)も使っているが、成虫はにげるだけで効果の程はわからない。
いづれもリン製剤である。
プランターの土の中や芝には地虫とよばれるコフキコガネムシの幼虫が大量発生して根を全て食べてしまう。プランターは時 々土を入れ替えながら捕まえるが芝の場合は薬剤散布した手が無い。
梅雨の季節にはナメクジが増えるが、同時に天敵のプラナリヤ(コウガイビル)が増えるので大切にしている。
ハチも困ったものだ、一度庭で軍手の上 からさされた。抗体ができた2度目があぶないという。抗体検査をしエピペンを冷蔵庫に保管していたが、2015/6蔓を取り払おうとヤブに手をいれてシャ ツの上から再度さされた。姿は見えなかったが多分足長蜂だろう。数年経過したエピペンを使うこともあるまいとなにもしなかったが生きている。
訪問客
南斜面は柵などないので、斜面伝いにノラ猫、狸、アライグマ、ハクビシンなどの移動回廊に なっている。ノラ猫を除き夜間に出没するが、4日間降り続いた秋雨があがった2014/10/24、珍しく狸の親子が昼間にベランダに上がってきて、気持 ちよさそうに日向ぼっこをしていた。
タ ヌキの親子
タイワンリスがシャリンバイの紫色の実を狙ってやってくる。
シャリンバエの 実を食べるタイワンリス 2014年1月6日
2018/7/26 七里ヶ浜に住んで40年、アオサギが始めて庭にやってきて小1時間、興味深そうに辺りをキョロキョロ。
手入れ
梅雨の中休みといえ、強い日差しで芝の手入れもできない。
ビーチパラソルを芝の法面に挿して日陰を作りその下で芝の中の雑草を抜く。
休憩
風の無い日はテラスでティータイムとする。濃いミルクティーが何よりの息抜きとなる。2019年に西隣の風で生育した植生が西隣家屋が解体されたため西風が吹き付け、ついにマサキの生存の瀬戸際となった。やむをえず、伐採。おかげで眺望は抜群。
ティータイム |
テラス 2000年4月 |
BGM:Romance
April 2000
Rev. July 11, 2021