◆旅のおわりに
フィンランドで一番印象的だったのは、空気の透明感でした。
肌で感じる温度と、目で見る温度が違うということも発見!
冷たいのに、暖かそうで、とてもクリアで鮮やかな感じ。
そこで出会った人の笑顔もまた、控えめな感じなのだけれど、
深く暖かく、鮮やかで、とても愛しい印象でした。
マーケットで買った、おばあちゃんの手編みの手袋は
眺めると、今もなんとなく、涙が出そうになります。
初めてなのに、懐かしい場所。
いつかまた、出会いに「帰ろう」と思います

フィンランドレポート、始めてみたら、お伝えしたいことが沢山で、
予想よりとても長いものになってしまいました。。。
まるで、一ヶ月くらい行っていたの?っていうくらい(笑)
帰ってきてもこんなに長く、余韻に浸ることができて、
私はとても楽しかったけれど、
見て下さる方には、まだ終らないの?だったかも。。。
長い間、私の自己満足におつきあい下さって、
本当にどうもありがとうございました。

次回8月からは、ふつうのつれづれですが、
ぜひまた、遊びにいらして下さいね!

 

 

 

◆明るい夜
pm8時すぎのエスプラナーディ公園です。
初めての場所は、とても緊張する性質なのですが、
今回の旅は、初日の夜から、すっかり安心できました。
起きている間、ほとんど明るかったから。
お日さまの光をいっぱいあびようと、公園の日向のベンチでは
若い家族づれ、素敵なおじいちゃんとおばあちゃん、
きれいな女の子たち、ゲイのカップル、沢山の人が、
夏の夕暮れを、ゆっくり楽しんでいる様子。
そんな光景を、いつまでも、眺めていたいと思いました。



 

 

 

◆ロッキその2
ポルヴォーの川辺でも、カモメに出会いました。
ちょっと仲良くなろうと思って、
朝食の時、山ほどポケットに入れたパンをあげてみたら、
ものすごい大群に囲まれて、ちょっと焦りました。。
飛びながら、必死で見つめてくるまんまるお目目には、
ちょっとキュンとなりました

 

 

◆ポルヴォー
今日はバスでポルヴォーへ。
バスが着いた時、途方にくれるほどのどしゃぶりでしたが、
ぐるりと歩いていたら、ものすごく良いお天気になりました。
日曜日でお休みのお店も多かったけれど、
坂の多い、石畳の町は、あちこち絵になる光景です。

 

 

◆ある日の夕飯
夕飯は、ほとんど近くのスーパーからテイクアウトでした。
豚のスペアリブとか、ポテトグラタンとか、缶ビールとか。
まだ、明るい窓の外を眺めつつ、ホテルの部屋で。
なんだか、毎日ピクニックみたいでした♪

 

 

 

◆バス停
ヌークシオからの帰り道、バス停がみつからず、
たくさん歩いて不安になるころ、
女の子に出会って、連れていってもらいました。
そうしたら、この看板!
さっき通ったとき、かわいい!と思って写真に撮ったのに、
バス停だって気づきませんでした。まぬけ。。。
心細い山の中で、出会った女の子は、
無口だけど感じが良くて、本当に天使のようだと思いました。

 

 

◆森の色
ヌークシオには、3種類のハイキングコースがあり、
私たちは、距離約4km、所要約2時間の、
ハウカランピハイキングコースを選びました。
コースごとに色の違うひし形のマークが目印になっていて、
私たちの目印は、青いひし形。
グレーがかった、苔のような淡いグリーンが、印象的な森の色。
とても気持ちが良いのですが、ちょっとでも立ち止まると、
たちどころに、ものすごい数の、蚊の大群に囲まれてしまうので、
虫よけスプレーをして、ひたすら、前に進みます。
森を歩くのは、とても楽しかったけれど、
残念なことに、深呼吸しても虫よけスプレーの匂いばかりで、
森の匂いが、よくわからなかったのでした。。。涙

 

 

◆ヌークシオ国立公園
エスポーからバスに乗って、ヌークシオ国立公園へ。
たまたま、国立公園で働くガイドさんと同じバスになり、
ヘルシンキからの電車のチケットでバスにも乗れることとか、
ひとつ手前のバス停で降りた方が近いこととか
ガイドブックには載っていない、貴重な情報を教わって、
まったくもって、ラッキーでした!
バス停からハイキングコース入口までも、結構距離がありますが、
途中の景色も本当に素敵で、立ち止まったり、写真を撮ったり、
ここでも、ついつい、時間をとってしまいます。。。
コース入口付近の湖には、空が写ってとてもきれい!
いよいよハイキングに出発です!

 

 

◆ヘルシンキ中央駅
今日は、ヌークシオ国立公園へハイキングに出掛けます。
再度ヘルシンキ中央駅から、今度は普通列車に乗ってエスポーまで。
中央駅の扉は、バタン と開く自動扉になっていて、
魔法とか超能力を使える人みたいなつもりになれて、
ちょっと楽しかったのですが、
初めて通った時、逆から入ったので、
扉が、バタンと手前に開き、ぶつかりそうになって、焦りました。。
この扉、ちょっと気に入ってました♪

 

 

◆自転車
ハメーンリンナでも、ヘルシンキでも、
自転車、かっこよかった!
普通に乗られている自転車も、自転車に乗る人も。
かっこいいなあ!と、よく見ると、ペアルックの
おじいちゃんとおばあちゃんだったり、
小さな子供たちも、レース用のヘルメットでキメていたり。
路駐してある自転車も、道が広いせいか、
日本のような雑然とした感じは、ぜんぜんありません。

 

 

◆トリのミートボール
デザインムセオでは、アールト展が開催されていました。
雑誌でしか見たことのない「実物」を、見ることができ、
iittalaの花器の作り方が分かって、とても感動。
歴史のある建物と、近代的なパーツの組み合わせが、とても感じが良かったです。
近くにあったら、しょっちゅう行きたいのに。。。

今回は節約のため、レストランには数えるほどしか行っていないのですが、
写真は、そんな貴重な外食(?)のひとつ、トリのミートボール。
大きなミートボールは、ボリューム満点!
つけあわせのマッシュポテトとベリーのソースが、意外に合うのでした!
まんぷくー♪ごちそうさまでした!
おとなりの方が召し上がっていた、パスタもおいしそうでしたよ。



 

 

◆ロッキ(フィンランド語でカモメ)
ジャーン
これが「黒い顔のカモメ」記念すべき‘捕獲’写真第一段です
市場の上空、頭のすぐ上を、憧れの被写体が、スイスイ飛ぶのです。
あら?あそこには、ずいぶんたくさんカモメが飛んでいるじゃないの!
と、カモメを追いかけて、市場の裏手、ずんずん柵を乗り越えてみると、
そこは、カモメたちには楽園!?市場の生ゴミ捨て場でした・・・・。
あの日本人は、あんな所で、いったい何を?
という視線を背中に感じつつ、
ちょっと恥ずかしくて、ぶれた写真を何枚か撮ってから、元の道へ。
3日間、そんな苦労をして(?)やっと撮った、感動の一枚!
このカゴ屋さんのおばあちゃんが、いつも餌をくれるのですね。

おばあちゃんと、このカモメは、なんだか通じ合って見えました。

 

 

◆マーケット市場
ここも楽しみにしていた場所のひとつです。
カラフルな野菜や果物が、ピカピカきれいでおいしそう!!!
カリフラワーの黄緑、トマトのオレンジ色が、すごくかわいい!
いちご・チェリー・さやえんどうが、ちょうど旬のようでした。
よく、果物を歩きながら食べている人に出会います
なかには、葉っぱ付のにんじんをポリポリかじっている子供たちも・・・
ここは観光者
向けの市場なのだそうですが、
地元の方らしき素敵なおばあちゃんが、ルバーブを買っていたりして、
ヘルシンキに住んで買い物をしている自分を、うっとり想像・・・。
普通のスーパーマーケットとか、「生活」を感じる場所にはとても魅かれます。

絵になる光景に、ついつい興奮気味で、
どんなものが並んでいるのか、じっくり見ていませんでした。。。
もうひとまわり、今度はゆっくり、見て歩きましょう


 

 

◆大聖堂広場
今日はヘルシンキ市内観光に出かけます。
大聖堂広場から、マーケット市場へ行って、デザインムセオへ。
昨日に引き続き、夏の雲がドラマチックです
日が差すと暑くて、ジャケットもぬぎたくなるのに、
日が陰ると、急にコートがほしくなる。。。

まるで「北風と太陽」のように、脱いだり、着たり・・・。
ポールのてっぺんにとまったカモメの、まさに飛び立つ瞬間を、
写真に撮ろうとスタンバイ!

腕がしびれて、首が痛くなって、皮膚がひりひりするまでねばったけれど、
カモメの勝ち・・・。すっかり落ち着いて、飛び立つ気配無しなので、
諦めて移動することに・・・。予定外のところで
ちょっと消耗。。
生き物の撮影は、大変なのですねぇ。
。。ふう。

 

 

 

◆ヴァナヤヴェシ湖
ハメーンリンナは、内陸の街としては、
フィンランドで最も古い歴史を持つ街で、
くから手工芸が盛んなのだそうです。
アウランコですっかり長居してしまったので、
大急ぎでもうひとつ見たかった「カードの家」へ急ぎます。

ここは過去100年にわたる絵ハガキを展示している小さな博物館
ところが、ヴァナヤヴェシ湖畔や、街の中の穏やかな様子が、
あんまり魅力的なので、立ち止まることしばしばで、
閉館間際に、慌てて駆け込むことになってしまいました。

最近、織りを始めたので、興味津々で伝統的テキスタイルの学校のお店、
ヴェッテルホーフ手芸店で、少しだけ糸を買い、
とてもとても幸せな気持ちで、帰りのICに乗りました。

本当は、イッタラのガラスセンターにも行きたかったけれど、

このペースでは、無理だねぇ。。。

今回はあきらめて、今度またゆっくり来よう!

 

 

◆空と雲
この日は、本当に、
ドキドキするような夏の雲でした。

まるで、手が届きそうなほど近く、

ずっとずっと、果てしなく。。。
空の色は、とてもクリアな深い青。


 

 

◆塔の上から
塔に到着!
高さ36mを階段でのぼると、壮大な景色が、目の前に広がります。
これが、私の「どうしても見たかったもの」。
高い山脈の無いフィンランドの大地は、どこまでもなだらかで

見えるものは森と、湖と、点在する家々と、あとは空と雲ばかり。
飛行機が空港に近づいた時、森の木々の上空からの眺めに感動し、
もう一度、果てしなく広がる森の木々を、
間近の上空から、見下ろしてみたいと、思ったのでした。

ぐるりと360度、緑色の大地。 放心。。。
現実だということが、なんだか、とても不思議。
これは、鳥の見る景色。

 

 

◆アウランコ自然公園
ハメーンリンナ駅から、バスに乗ってアウランコ自然公園へ。
ここには、私が「どうしても見たいもの」があります。
1883年-1910年にかけて、
実業家の大佐が造った人造公園なのですが、
公園の中には、小さな湖がふたつあり、
車道にそってぐるりと歩くのに、2時間かかるくらいの規模
(縦横の林道を歩けば、もっともっと広そうです)
この森のにおいを、なんと表現したら良いのでしょう!

生まれて初めてかいだのに、懐かしくて泣きたくなるような、
全身鼻になってしまいたいほどの、香しい針葉樹のにおい。
森の木々は新緑のように鮮やかで、至る所小さな花が咲き乱れています。
ちょっと進んでは、深呼吸をし、スケッチをし、写真を撮り
夢うつつなまでに、美しく心地よいので、
ついうっかり、目的を忘れそうになってしまいました。
そうそう!この看板の絵、私はこの公園にある、
塔」にのぼるために、やってきたのですよ!

 

 

 

◆ハメーンリンナへ
目が覚めたとき、快晴だったので、列車でハメーンリンナへ!
Inter Cityという特急で、およそ一時間の列車の旅。
ちょっとドキドキしながら、チケットを買って、
ホテルの窓からみた、あの線路の向こうへ出発です。

ヘルシンキから少しずつ遠ざかるにつれて、
まばたきしたくないような、美しい景色が続きます。
KIOSKIで、おやつに買ったチョコレートもおいしい!
車窓からの景色を見ていたら、いつか、いきあたりばったりに、
途中下車しながら、スケッチ旅をしたくてたまらなくなりました。
ICは快適で、あっという間にハメーンリンナ駅到着。
あああ!それにしても、今日の雲は、なんていい感じ!

 

 

◆ホテルの部屋の窓から
滞在したのは、中央駅の間近に立つホテル。
部屋の窓からすぐ、列車とホームが見えます。
列車と人々の、到着や出発を、飽きるまで眺めていられるなんて、
なんてステキなのでしょう!

大きな荷物をかかえた家族、別れ際のカップルの抱擁・・・
映画のシーンではない、普通の日常の、ドラマチックな光景。
朝ベッドで目が覚めて、最初に目にとびこんでくるものは、
この窓から見える、その日の空と雲でした。
空を最初に目にできる朝、とてもとてもぜいたく。
お天気に一喜一憂し、流れる雲の速度と相談しながら、
その日の予定を考えます。
さて、今日はどこへ行こうか?

 

 

◆Vantaa 空港
雨と一緒に、フィンランドへ降りたちました。
15:22pm 気温11度。
空港から、はじめて外に出た時のにおいは、
「寒い季節」のにおい
でした。
顔にあたる空気の冷たさが心地良い。
フィンエアーバスに乗って、市内へ向う途中
黒い顔のカモメを見つけて、
なぜだか、ものすごくときめいてしまった!!
以来、しばらくの間、カモメ撮影に必死だった私・・。
カモメが飛んでいると、気もそぞろ。
早くなんとかしなくては、落ち着いて景色も見られません。
で、3日目にやっと、カメラに「全身捕獲」成功
めでたし、めでたし?

 

 

ただいまー!無事に帰ってまいりました!
しばらく、つれづれは、フィンランドレポートです。

美しい印象的なフィンランドを、少しづつご紹介していきます。
ほんのすこし、旅の気分を感じて頂けたら嬉しいな。。。
まず第一回目は、フィンエアーから・・・!

◆ハバロフスク上空
日本から7,837km。
約9時間半のフライトの後、Vantaa空港に到着の予定。
窓の外には、青い大きな、たのもしいエンジン。
はるかはるか下
、糸のような白い路、亀の甲羅のような山脈。
雲の上に居ると、なんだか現実という気がしなくて不思議。
下では、どんな人々が、どんな営みがあるのだろう?
海の上を飛ぶのもすごいけれど、
大陸の上を飛ぶのって、なんかスゴイ!
ひろいなあ!

 

 

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