児童書ですが「アミ小さな宇宙人」 徳間書店(エンリケ・バリオス)をご存知でしょうか。ひふみ神示でネット探索している時にたまたま引っかかったのですが、気になって図書館で借りてきました。

 全部は本を読んでもらうこととして、その内容をいくつか拾ってみます。
 そこに書かれている中身は、まさしく「ひふみ神示」に書かれている、これからの世界のあるべき姿について、具体的に色々と書かれてあります。

★ ファンタジー ★
これから語る全てのことは、ぼくのたんなるファンタジーにすぎず、子供のためのおとぎ話だと。
彼の言ったとおりにしよう。
そうこれは、全くのおとぎ話です。

★ 宇宙の法? ★
「”力ずく”とか”破壊する”とか”強制する”とかいったことは、みな、地球人や未開人のやることであり、暴力なんだよ。人類の自由とは、我々にとっても他人にとっても、なにかもっとずっと神聖なものなんだ。一人ひとりにみな価値があり尊ぶべきものなんだよ。そして暴力や無理やり”強制する”といったことは、宇宙の基本法を破ることでもあるんだよ。ペドロ……」

「三つの基本的な必要条件を満たしていない世界のことを、我々は未開世界と呼んでいる……」
「その三つって、いったい何?」
「文明世界と呼ばれるための三つの守らなければならない必要条件は、第一に宇宙の基本法を知ることだ。この法を知って実行するように心掛ければ、あとの二つを実行するのは簡単なことだ。第二は世界の統一をはかること、たったひとつの政府をつくるべきなんだ。第三は、宇宙の基本法に基づいた組織作りをすること」

★ 今を楽しむ ★
「起こらなかった問題やこれからもけっして起こりもしない問題を心配して、頭を悩ませて生きていくのをやめて、もっと”いま”というときを楽しむようにしなくちゃ、と言っているんだよ。人生は短いんだ。もし現実に、何かの問題に直面したときはそれに全力であたって解決すればいいんだよ。起きもしない巨大な津波がいつか押し寄せてきて、我々を全滅させるだろう、と言うようなことを空想して心配しながら生きていくのが、賢明なことだと思うのかい。この”いま”という瞬間を、こんな美しい夜を十分満喫しなかったら、それこそなんとおかしなことだろう……。よく見てごらん! 小鳥たちがなんの心配もせずに飛び回っているのを。どうして、実際起こりもしないことに頭を悩ませて、現在を犠牲にしなくてはならないんだい?」

「なんて綺麗な街灯なんだろう。絵に描いてみたくなるほどだ……。見てごらん。月の光に照らされ、星いっぱいの夜空にシルエットのように、くっきりと浮かび上がったアンテナを……。ペドロ、人生はこれらを健全に満喫する以外に目的はない。人生が提供してくれたすべてのものに注意の目を向けるように努めてごらん。たえずいろんな素晴らしさを発見することだろう。頭ばかりで考えるかわりに、感じるように知覚するように努めてみてごらん。人生の深い意味は思考のもっと向う側にあるんだ……人生は現実のおとぎ話のようなものなんだ……神がきみに捧げた美しい贈り物なんだよ……何故なら神はきみを愛しているからね……」

「もし、人生やその瞬間が美しいと感じはじめたとしたら、その人は目覚めはじめているんだ。目覚めている人は、人生は、素晴らしい天国であることを知っていて、瞬間、瞬間を満喫することができる……でもあまり多くのことを未開文明に要求するのはよそう……」

★ 夕食はなに ★
「これ映画じゃないの?」
「いや、これは”生(放送)”だよ……ダイニングルームに行ってみよう」
「”カメラ”は寝室の壁を突き抜けてダイニングルームに出た。大きなピンクの市松模様のクロスがかかったテーブルがあり、ぼくがいつも座るところにお皿が置いてあり、その上にもう一枚お皿でふたがしてあった。
アミはそれを見て、「これはぼくの”UFO”そっくりだ!」と冗談を行って笑った。
「ちょっと、きみの夕食はなにか見てみよう」
ちゃめっけたっぷりに言って装置をいじると、上にかぶさっているお皿がガラスのように透明になった。ビーフステーキとポテトフライとトマトサラダが見えてきた。
突然「ゲェーッ」と吐き気をもよおしたような声でアミが叫んだ。
「よく死骸が食べられるもんだ!」
「死骸だって?」
「ウシの死骸さ。一切れの死んだウシの肉。殺されたウシの肉だ」
こんなふうに表現をされるとぼくもなんだか気持ちが悪くなって、吐き気をもよおしてきた。

★ 未来のこと ★
「幸いなことに、未来のことは誰にもわからないからね……」
「どうして”幸いなこと”なんて言うの?」
「もし未来が前もってわかってしまったら、もう、人生はほとんどなんの意味もなくなってしまうだろう。想像してごらん。あらかじめ結末のわかっている映画を見るのが、楽しいかい?」
「ううん、そんなの面白くないよ」
「じゃ、落ちのわかっている笑い話を聞くのは?」
「そんなの退屈だよ」
「前もって中身のわかっている誕生日のプレゼントをもらうのは?」
「そりゃ、最低だ」
わかりやすい例を出しての彼の説明は、とても明快だった。

★ 手助け ★
「地球人が悪を克服しないうちに、我々が生きのびることを手助けしたとしたら、地球人は直ぐにほかの星を支配したり搾取したり征服したりするだろう……でも進歩した宇宙というのは、平和で、愛と親交に満ちたところなんだ。そのうえ、ほかの種類の強大なエネルギーがあるんだ。その前では、原子力エネルギーは太陽の前のマッチの火のようなもんだよ。ある乱暴な人達がこのエネルギーを所有し、文明社会の平和を脅かすような、さらには宇宙の大災難まで招くような、危険を冒すことはできないんだ……」

★ センソ・メトロ(感覚計) ★
「彼の進歩度は、地球人にしては、かなり高い水準に達しているんだ」
「進歩度」
「獣に近いか、”天使”に近いかの度合いのことだよ」


ぼくにとっておじさんは英雄であり、……そしてとてもインテリなんだ……。
「きみのおじさんは頭の中にすぐれた”コンピュータ”をもっている。たんにそれだけのことだよ。同じ言葉でも解釈の違いが生じている。地球ではインテリとか賢者と言われている人はたんに頭脳がすぐれている人を意味している。それは我々のもっているうちのひとつの脳だ。しかし、我々は脳をふたつ持っているんだよ……」
「えっ!!」
「ひとつは頭。これは言ってみれば”コンピュータ”で地球人の知っている、唯一のもの。でも胸にもう一つ別の脳を持っているんだ。目に見えないけれどちゃんと存在しているんだ。こちらの方が頭より重要で、あの男の胸に輝いて見えた光のことだ。我々にとって、本当のインテリとか賢者とかいうのは、このふたつの脳の調和がとれている人のことを言う。つまり頭の脳が胸の脳の奉仕するという形であって、多くの地球の”インテリ”のようにその反対ではないと言うことだよ」

★ オフィル星 ★
「オフィルの人達は、どうやってここにやってきたの?」
「我々が連れてきたんだ。戦争の起こる少し前に、愛の度数が700度かそれ以上あるよい種を有している人だけ選んで助けたんだ。助けるに値する人は、ほんのわずかだったよ。当時の地球人の平均は、450度だったから、現在に比べて100度も少なかった。だから、地球も進歩してきているわけだ。」

「オフィルにも、ほかの文明世界にも都市というものは存在していないんだよ。都市というのは、先史時代的な生活共同形態だからね」 とアミが言った。
「どうして?」
「都市形態っていうのはね、たくさんの欠点があるんだよ。そのひとつとして一ヵ所にあまりにも多くの人々が集中するために生じる精神の異常によって、人々にも、惑星にも悪影響を与えることがある」
「惑星に?」
「惑星だってそれぞれ進化の異なったひとつの生命体なんだよ。唯一、生命のあるものから生命が生まれるんだ。みな、依存していてお互いに関係し合ってるんだよ。地球の起こすことは、そこに住んでいる人々に影響を与えるし、反対に人々のすることが地球に影響を与えるんだ」
「でも、どうして沢山の人が一ヵ所に集中することが、精神の異常を生み出すの?」
「何故なら人々は幸せじゃないからね。それを地球が知覚するんだよ。人々には、自然や空間が必要なんだ。花や木や庭が、……」

「ところで、オフィルの人達だけど、地球に帰りたがったりしないの?」
「しないよ」
「どうして?」
「だって、もう、巣立ってしまったからね。大人は、揺りかごには戻らない。だってそこは狭すぎるからね……」

「ところで、ここの警察はどうなっているの?」
「警察だって? なんのための?」
「警備したり、悪人を取り締まったり……」
「誰が悪人なの?」
「ここには、悪い人がいないの?」
「誰も完璧な人はいないよ。でも、700度以上は持ち合わせていて、前向きで的確な情報と適度な刺激と愛を伴った社会組織の中にいるので、みんな、同胞に対して害をあたえるということがない。”悪人”になる必要がないんだよ。だから、警察も要らないんだ……」


★ 宇宙の基本法 ★
「法律はないの?」
「ある。でも、例の基本法に基づいていて、全ての人が、幸せになるように作られているんだ」
「じゃ、もう、そろそろ、その素晴らしい法を教えてくれても……」
「もうちょっとの我慢だよ」 笑って言った。
「じゃ、もし、その法を誰かが破ったとしたらどうなるの?」
「当然、苦しむね」
「罰したり、牢屋に入れたりするの?」
「ここには罰もなければ刑務所もない、もし誰かが何か過失をおかした場合、その人自身が苦しむことになるんだよ。つまり、自分で自分を罰するんだ」
「自分で自分を罰する? それ、どういうこと? アミ」
「ペドロ、例えばきみは、お婆ちゃんの頬を殴ったりする?」
「なんてこと言うの? そんなこと絶対しないよ……」
「もし、かりに殴ったと想像してごらん。どう感じる?」
「そりゃ、とても心が痛むよ。とても後悔するし、耐えられないことだよ……」
「それが、自分で自分を罰するということだよ。人が罰することも、投獄することも必要ない。例えば、ここには誰もしないことがあるけれど、それは法が禁止しているからしないんじゃないんだ。きみはお婆ちゃんを傷つけたり、侮辱したり、彼女のものを盗んだりなんかしないだろう。それどころか、反対に助けたり保護したりするだろう」
「うん、もちろん。だってぼくは、お婆ちゃんのこと愛しているもん」

「ここは、みんな、愛し合っているんだ。みんな、兄弟だんだよ」
突然、まるで、目から鱗が落ちるように理解できた。アミの説明のおかげで、彼が言おうとすることの全てが分かった。この世界の人々は、お互いに、みんな愛し合っている大きな家族なんだ。だからみんな全てを分かち合って仲良く生きているんだ。そう考えると、とても単純なことのようにさえ思えた。
「宇宙の全ての文明世界は、みんな同じように組織されているんだよ」とアミは、ぼくがやっと理解したことを喜んで言った。
「それじゃ、組織の基本は愛なの?……」
「そのとおり、ペドロ。やっとわかったね。それが宇宙の基本法なんだよ」
「え!!どれが?」
「愛が」
「愛? 愛が法なの?……ぼくはまた、何かもっとずっと複雑なものかと思っていたよ……」


「ペドロ、宇宙の基本法は信仰じゃなくて法なんだよ。科学的にも立証されていることなんだよ。我々にとって、科学と精神性(霊性)は同じことなんだ。やがて地球でも科学が愛を発見した時には、同じようになるよ」


★ 障害 ★
「我々の内部には障害があって、それが我々の一番素晴らしい感覚である愛を、阻んだり、ブレーキをかけたりしているんだ」
「その障害って?」
「エゴだよ。自我、自己、自惚れ。我々自身に対する間違った考え。ニセの自分だよ。人にエゴが沢山育っていると、他人よりも自分がずっと重要だと考えるようになり、人を軽蔑したり、傷つけたり、利用したり、他人の人生を支配する権利まであるように思いこんでくる。
エゴは愛が育つさいの大きな障害になっているから、他人に対する慈しみ、思いやり、憐れみ、優しさ、愛情などを感じさせにくくするんだよ。
例えば、エゴイスト……自分以外には全く興味を持っていない。自己崇拝者……自分以外の誰も崇拝しない。自己本位者……自分のことしか話さない。自己中心主義者……宇宙が自分を中心に回っていると思いこんでいる人。人間の進歩とは、エゴを減少させて、愛が育っていくようにすることを言うんだよ」


神の仕組み、大人たちには見えないようですが、子供たちにはとてもよく見えているのでしょうね。
だって、アミーゴ(友達)の話ですから。