JMAI 2000

インターネットで選ぶ日本ミステリー大賞 2000
Japan Mystery Award on Internet 2000

百器徒然袋−雨 京極夏彦著
出版社 講談社ノベルス 本体価格 1150円 ISBN 4-06-182100-8

タマモクロス +3点
京極堂と榎木津との掛け合い漫才を見たような気分。早く、『陰摩羅鬼の瑕』が読みたい。

トモ +3点
シリーズのファンとしては楽しめたが、推理としては今一つ。最近の京極夏彦はちょっとつまらなくなってきてるようです。デビュー当初のバカバカしくもすごい話を読ませてほしい。

鈴木芳樹 +4点
そろそろ目も当てられない駄作を書いてもおかしくないのに(そのほうがむしろ健全)、作品を追うごとにうまくなっているとはいかがなものか。ぎりぎりまで読者に事件の全容を垣間見させず、最後の最後にカタストロフィーを演出する手際の良さは、もはや前人未到の境地。ものすごい作家と同世代を生きているのですね、われわれは。

あけみ +5点
大笑いしました。二回読んでもやはり大笑いしました。

あい@R +5点
初めてこの作家の作品で、手放しで面白いと言いきれるものを読んだ。そうなのだ、私は登場人物とか設定とかが嫌いなのじゃなく、あのお化けの薀蓄が邪魔だったのだ。こんなすっきりした短編が書けるじゃないか。是非これからも短くすっきりいって欲しいという願いを込めて5点。

masaki +4点
「こういう小説を書けば読者が喜ぶだろう」という作者の顔が思い浮かんで癪なのですが、ゲラゲラ笑いながら読む自分がいて非常に悔しいです。

xx +3点
地の文が途轍もなく上手くて選択肢の存在しないゲームブック。

氏家琢生 +3点
作者自身楽しんで書いているところが目に浮かぶ快/怪作。固有名詞の言葉選びのセンスや(本編と比較した)キャラクターのデフォルメ加減の上手さが光ります。

+1点
 

亀井秀光 +4点
榎木津ファンには、堪らん一冊である。

まるあ +4点
やはり、神の「怪刀乱麻」ぶりがスゴイ。でも私は、はやく長編が読みたい。

シェラ +4点
京極堂シリーズのスピンオフ。とにかく無頼に楽しい。榎木津の下僕ども(笑)が、右往左往しているところに、榎木津が登場すると一気にテンションが上がる、そのギャップがなんともおかしい。堪能しました。

東風 +4点
榎木津探偵を主人公とした中編3つが収められた、榎木津ファン待望の一冊! とくに最初の一編はお薦めですね。これはテーマは重いはずなのに、とにかく軽快、痛快。いわゆる妖怪シリーズの番外編的作品群です。京極堂もけっこういい味だしてます。
にしてもこの語り手は、新レギュラーなのでしょうか。

すぎさわあかね +3点
もー、単純に面白かったっす。

広沢吉泰 +3点
「鳴釜」レベルで3篇が揃っておれば、問題なしに4点だったのだが。



総得点 得票 平均点 5点 4点 3点 2点 1点 0点 -1点 -2点
53 15 3.53 2 6 6 1
総合順位 6位 男性順位 6位 女性順位 5位
20歳未満 20代前半 15位 20代後半 6位
30代 2位 40代 3位 平均点順位 13位

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