タイトル |
著者名 |
投票得点 |
『黄金色の祈り』 |
西澤保彦著 |
+5点 |
間違いなく現時点で西澤保彦の最高傑作ですし、この先これを超えるものは書けないのではないかと心配してしまう程、素晴らしい作品です。
このトリック、この構成、この動機、この犯人、この心理描写。本作には私がミステリに求めるもの全てが含まれています。自分がミステリ読みで良かったと思える一冊でした。 |
『バトル・ロワイアル』 |
高見広春著 |
+4点 |
ここまでやってくれれば言う事無いです。
こういう小説が出てくるのを長いこと待っていたような気がします。ペーバーバックの安っぽいデザインも内容にマッチしていて評価高いです。 |
『百器徒然袋−雨』 |
京極夏彦著 |
+4点 |
「こういう小説を書けば読者が喜ぶだろう」という作者の顔が思い浮かんで癪なのですが、ゲラゲラ笑いながら読む自分がいて非常に悔しいです。 |
『ハサミ男』 |
殊能将之著 |
+2点 |
あまり印象に残りませんでした。可も無く不可も無し。
99年はメフィスト賞受賞作がまともな作品ばかりで、実につまらなくなりました。 |
『誰かの見た悪夢』 |
積木鏡介著 |
+3点 |
このオチは非常に好きです。 |
『法月綸太郎の新冒険』 |
法月綸太郎著 |
+2点 |
作者は本当にこういう方向に行ってしまうのでしょうか。
このままでは、その他大勢のミステリ作家の中に埋もれてしまうのではないでしょうか。まだ『パズル崩壊』の方が作者の目指す方向がはっきりして良かったように思います。 |
『田舎の事件』 |
倉阪鬼一郎著 |
+3点 |
よくこういう題材を思い付いたなあと感心しますが、本当の田舎はもっと喜劇に溢れています。 |
『塔の断章』 |
乾くるみ著 |
+3点 |
前作・前々作がとんでもない傑作だったので期待しただけに、読んでみてがっかりしました。が、後から考えるとこれはかなり面白いトリックだと思えてきました。作者の正体は不明ですが、WWW で有名な人だそうですね。ここを読んでいたらこっそりメールを下さい(^^)。
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『涙流れるままに』 |
島田荘司著 |
+4点 |
やはり島田荘司はすごい、と思わせる作品でした。 |
『放浪探偵と七つの殺人』 |
歌野晶午著 |
+4点 |
こういう無意味な袋とじにこだわるところがちょっと好きです。
あのころ島田荘司推薦デビューした人たちの中で、本当に面白いミステリを今でも書いているのは、この人だけのような気がします。 |