3-2.北海道冬の旅









北海道庁旧本庁舎


冬の北海道旅行は気候的には大変厳しいものがありますがこの時期にしか見ることができない、体験することができないものも多くあり、一度は訪れたい季節です。

代表的な冬の風物詩はやはり流氷でしょう。オホーツク海に果てしなく埋め尽くされた流氷の雪原は自然の力を思い知らされます。また各地の湖沼ではハクチョウが越冬地へ渡る途中の休憩地として滞在し、釧路湿原一帯ではタンチョウが給餌場に集まります。これらの鳥を見に行くのもいいでしょう。また雪や氷を利用した札幌雪まつりをはじめとする冬ならではのイベントも各地で開催されます。その時期に合わせて渡道するのもひとつのアイデアです。冬のアウトドアとしてクロスカントリースキーや氷上でわかさぎ釣りを楽しむのもいいものです。

注意しなければいけないのはやはり天候です。冬に天候が荒れると外で活動することができない場合さえもあります。道路が寸断、交通機関が運休することも考えられるので最悪の場合、渡道期間が延びることも考慮に入れることは絶対に必要です。天気予報も渡道前に確認しましょう。




冬の雪道を歩くことは慣れない場合は不安なものです。つるつる路面転倒防止委員会のサイトを見て、補助具を用意しておくのもいいでしょう。またサイトからは観光客向けのパンフレットもダウンロードできます。

 ・転ばないコツ 札幌発!雪みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト


北海道の冬のドライブは慣れない人には決してお薦めできるものではありません。特に荒天候時、峠道はかなりに危険が伴いますので注意しましょう。北の道ナビには冬道運転ガイドが掲載されているので一度ご確認ください。

 ・北の道ナビ(冬道運転ガイド)




冬の北海道を旅するためのガイドブックでは定番のるるぶ冬の北海道まっぷる冬の北海道があります。’08年版を比較するとまっぷるが圧倒的に使いやすい印象でした。まっぷるは冬のイベントや訪問地も冬の北海道に特化したページが多く充実し、さっぽろ雪まつりの地図も見やすいものでした。るるぶは店舗情報は多く、冬のイベントスケジュール一覧は予定を計画するのに便利そう、スキーゲレンデ情報はさわり程度ですがるるぶにしか載っていません。ただどちらも札幌周辺の一部の地域のみばかり取り上げられ、道東方面の情報が不足しています。








冬の北海道のイベント
   


北海道では2月をピークに冬のイベントが多数開催されます。イベントは大別すると都市での冬まつり、温泉街の冬まつり、そして町村部での小さなイベントです。都市でのイベントは1週間〜2週間の短期間で2月上旬の札幌雪まつり前後に集中します。温泉街でのイベントは温泉街の冬の集客の目的もあるため、ひと月〜ふた月の長期間開催されますがそんなに規模が大きいものはなく雪や氷の像のライトアップ、週末の花火、屋台程度となります。町村のイベントは1日〜2日限定で本州からそれを目的に訪問することは難しいでしょう。


さっぽろ雪まつり

令和4年2月のさっぽろ雪まつり(公式サイト)は中止です。大通会場、駅前通会場のさっぽろホワイトイルミネーションの点灯期間が延長されています。SnowMiku2021(公式サイト)では雪ミク仕様の市電は今年は運行されません。札幌駅と定山渓温泉を結ぶバスで雪ミクラッピングバスが運行されます。

さっぽろ雪まつりのメイン会場は札幌の中心地の大通会場です。そして隣接したすすきのにすすきの会場があり、2ヶ所については一緒に周ることができます。そして地下鉄東豊線にて大通駅から栄町まで行き(13分)、栄町駅から徒歩8分のところにつどーむ会場があります。つどーむ会場は子供向けのすべり台やイベントが開催されて、観光客向けの側面よりは地元子供向けと考えた方がいいかもしれません。


さっぽろ雪まつり 大通会場 1〜5丁目 さっぽろ雪まつり 大通会場 6丁目 北海道食の広場
さっぽろ雪まつり 大通会場 7〜10丁目 さっぽろ雪まつり 大通会場 11・12丁目
さっぽろ雪まつり 大通会場 8丁目 雪のHTB広場プロジェクションマッピング ゆきあかりin中島公園(2月8日〜10日)(中島公園パーフェクトガイド「中島パフェ」札幌
さっぽろ雪まつり すすきの会場 すすきの氷の祭典 さっぽろ雪まつり つどーむ会場 屋外イベント
さっぽろ雪まつり つどーむ会場 屋内イベント


 
さっぽろ雪まつり さとらんど会場 チューブすべり台(現つどーむ会場) さっぽろ雪まつり さとらんど会場 雪の大迷路(現つどーむ会場)
さっぽろ雪まつり さとらんど会場 その他のイベント(現つどーむ会場) ※現在のつどーむ会場の内容とは若干異なります。



SNOW MIKU2015レポート

 
さっぽろホワイトイルミネーション
(第40回さっぽろホワイトイルミネーション 公式サイト

メインとなる大通会場(ミュンヘン・クリスマス市は中止。)は例年年末までですが札幌雪まつりの中止に伴い再設置され2月12日まで延長される模様です。駅前通会場は雪まつり終了の令和3年2月12日まで。
南一条通会場は令和3年3月14日まで。平成29年度より設置された札幌市北3条広場(アカプラ)会場、札幌駅南口駅前広場会場は令和3年3月14日まで。いずれもまん延防止等重点措置の適用期間は点灯時間が21時までに短縮されます。


 
都市部のイベント


旭川冬まつり

令和4年の旭川冬まつり(公式サイト)は中止です。


旭川冬まつり 旭橋河畔会場 旭川冬まつり 買物公園会場
旭川冬まつり 常磐公園会場


小樽雪あかりの路 (小樽雪あかりの路24 令和4年2月11日〜2月13日 公式サイト

新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえた上、1月末に最終的な開催内容を決定するとのこと。


小樽雪あかりの路 手宮線会場 小樽雪あかりの路 小樽運河会場
小樽雪あかりの路 各地のあかりの路会場



温泉街のイベント


千歳・支笏湖 氷濤まつり (2022千歳・支笏湖第43回氷濤まつり 令和3年1月29日〜2月23日 公式サイト ※売店、子供向け遊戯施設なしにて開催。
ダイヤモンドダストinKAWAYU (公式サイト) ※中止。
層雲峡氷瀑まつり (2021第46回層雲峡氷瀑まつり 令和3年1月29日〜3月13日 公式サイト) 
知床流氷フェス (令和4年1月30日〜2月28日 知床斜里町観光協会) ※今年もスタンプラリーとして開催。今後フェスとしての開催はどうなるのか不明
阿寒湖氷上フェスティバル (令和4年2月1日〜3月19日 公式サイト) 
美瑛青い池ライトアップ (令和2年11月1日〜令和3年4月30日公式サイト
美瑛白ひげの滝ライトアップ (常設)


オホーツク流氷紀行
   


流氷観光は冬の北海道旅行では行程にどうしても組み入れたいもののひとつではないでしょうか。流氷を見ることができる場所は北海道のオホーツク海沿岸で一帯で網走紋別が観光拠点になっています。年によってかなり違いがあるのですが流氷が沿岸から初めて確認できた日、流氷初日は1月中旬、そして最後に確認できた日、流氷終日は3月末〜4月上旬です。1月中と3月中旬以降は流氷も着岸、離岸を繰り返すことが多く、見る可能性を上げるには2月〜3月上旬に訪問することをお薦めします。また網走の流氷砕氷船オーロラは着岸していない場合でも沿海に流氷がある場合は沖合まで運行されるので見る可能性は上がります。またオホーツク海に突き出た知床半島のウトロ周辺では観光船等はありませんが流氷が着岸している期間はずっと長くなります。


流氷の直近の状況確認には以下のサイトを参考にしてください。

 ・流氷サイト(流氷の動きがアニメで見ることができ最もわかりやすい。)
 ・海氷情報センター(専門的。)

流氷の楽しみ方には以下の方法があります。

 ・流氷砕氷船に乗り船から流氷を眺める→(流氷砕氷船おーろら公式サイトガリンコ号公式サイト
 ・流氷物語号から流氷を眺める→(流氷物語号JR北海道プレスリリース
 ・オホーツクタワーで海底から流氷を見上げる→(オホーツク・ガリンコタワー公式サイト
 ・高台から流氷を眺める
 ・流氷原を歩く(流氷ウォーク)、流氷ダイビング→(SHINRA[知床ウトロ]公式サイト

網走にて流氷砕氷船おーろらに乗船し、ノロッコ号に乗車する。」、「紋別にて流氷砕氷船ガリンコ号Uに乗船し、ガリヤゾーンのオホーツクタワー、オホーツク流氷科学センターGIZA(ギザ)、ごまちゃんランドを巡る。」などが一般的なコースです。観光メニューがシステム化する中、地味に様々な高台から流氷を眺めるのも捨て難いものがあります。体験型観光として流氷原を歩く流氷ウォークや流氷ダイビングを行程に組み入れるのもいいでしょう。


流氷砕氷船おーろらと網走観光 ガリンコ号Uと紋別ガリアゾーン
流氷ノロッコとフレトイ展望台 ウトロ・オロンコ岩からの流氷
枝幸・北見神威岬からの流氷


白鳥と丹頂(ハクチョウとタンチョウ)
   

北海道の冬の使者としてハクチョウがシベリアから飛来します。ハクチョウは北海道及び本州の北部にて越冬をしますがその越冬する湖、その越冬地へ向かう途中の休息する湖にてハクチョウが観察できます。どの湖沼にも給餌場があり、その周辺にハクチョウは集まります。

タンチョウは一時は絶滅が危惧された鳥ですが今は保護され生息数は1,000羽を越えています。冬場は釧路湿原一帯の給餌場に集まるので容易に観察することができます。タンチョウ観察のポイントは以下の4ヶ所などがあります。

 ・鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ公式サイト
 ・阿寒国際ツルセンター〔グルス〕公式サイト
 ・SL冬の湿原号(茅沼駅)公式サイト
 ・鶴見台

白鳥に湖沼で出会うには 浜頓別クッチャロ湖のハクチョウ
白鳥の飛来地とその時期 屈斜路湖コタン露天風呂とハクチョウ



冬の北海道アウトドア
   


簡単に楽しめるクロスカントリースキー 支笏湖YHの冬のオコタンペ湖ツアー他
冬の摩周湖を満喫、摩周湖YH・ひとつぶの麦※閉業 知床自然センターから乙女の涙へ
氷のニョロニョロを探しに・北湯沢YH※閉業

北海道のわかさぎ釣り 手ぶらで料理までできる、してくれる施設、湖◇阿寒湖、糠平湖、金山湖、網走湖
手ぶらで釣りに行ける湖◇朱鞠内湖、ポロト湖、塘路湖他



北海道スキーゲレンデリンク集


NISEKO UNITED(ニセコ全山ポータル) 札幌国際スキー場
サッポロテイネ さっぽろばんけいスキー場
キロロ マウントレースイ
星野リゾートトマム 十勝サホロリゾート
ルスツリゾート カムイスキーリンクス


旭山動物園雪の中の動物園と旭山雪の村

園内を行進するペンギンの散歩も楽しめる旭山動物園は冬もお薦めです。

旭山動物園雪の中の動物園ガイド 旭山雪の村ガイド



滝野スノーワールド

札幌近郊で子連れで行くならファミリー向けのゲレンデがあり、チューブそりや歩くスキーが楽しめる滝野すずらん丘陵公園がお薦めです。

 
滝野すずらん丘陵公園ガイド公式サイト

 
ファミリーゲレンデ チューブそり
歩くスキー





   

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