みんなの麻雀DS

ディーエスの特長である二画面の使い方については、既に色々なソフトが発売されそれぞれのメーカーが色んなアイディアを提示してきています。中にはちょっと無駄な使い方をしているなぁ、というのもあったりするんですが、ディーエスのその他の特長(スタイラスだったり無線通信だったり)を使うことで存在価値を見出そうとしています。

さて、そこで本作の話になる訳ですが、タイトルで分かる通り麻雀ゲームです。麻雀というと既に麻雀大会役満DSが発売されており、おそらく多くの人がこの2つで採用されているような画面レイアウト(上が対局相手の牌表示で下が自牌の表示)を思い浮かべると思います。しかしながら本作はあえて従来のゲーム機の麻雀と同じように下の一画面内に面子の配牌、捨牌が表示されるシステムになっており、上の画面には点数表示と相手のキャラクタ(たまに台詞)が表示されるようになっています。一見すると、非常にもったいない画面の使い方のように思えるのですが、実際に遊んでみると、麻雀大会役満DSのように上と下の画面で何回も視点を移動しなければならないシステムに比べて、一画面内で全ての牌の情報が分かる本作の方が非常に遊びやすいです。昔からの慣れで一画面の方が遊びやすいと感じているのかもしれませんが、画面が離れているというのはアクションゲーム以外でも結構影響があるように思います。

ただ、画面の使い方についてはこういうのもアリで良いと思うのですが (上の画面にもう少し工夫があっても良かったと思いますけど)、肝心のシステムについてはチョット首をかしげる部分が多いです。特に、操作についてはあまり洗練されていないというか、スタイラスでの操作を考えていない (後で適当に付け足した) ように感じられます。まず、最初のネームエントリーでスタイラスで文字にタップ(ダブルタップでも可)すれば普通は文字を入力したことになりますが、本作の場合は単に文字を選択しただけであり、文字入力を決定するにはAボタンを押さなければなりません。また、麻雀用語辞典などはスタイラスで単語を選んで表示することは出来るのに、画面に前に戻るためのボタンが無いため、Bボタンを押さないと元の画面に戻れません。極めつけは、牌の拡大表示機能。これは手牌が小さくて見にくい、あるいはスタイラスで選択しにくいという問題を解決するため、ルーペアイコンをタッチすると牌が大きく表示されるという機能。機能自体は便利なのですが、拡大表示するということは当然左右にスクロールしなければ全ての牌を表示することが出来ないにも関わらず画面上に表示されているスクロールするためのボタンが小さいために押しにくく、結局は十字キーとA/Bボタンによる操作になってしまうという本末転倒な状態になっています。

まぁ別にディーエスだからといって全てをスタイラスで操作する必要は無い訳ですが、ちょっと対応が中途半端というか上手く見極められてない感じですね。スタイラスで操作しやすい部分っていうのもある訳ですからその辺はちゃんと作りこんで欲しかったなぁと残念に思います (特に手牌の拡大表示機能の部分なんかは特に)。

操作系とは別に残念なことがもうひとつ。対局のテンポが非常に遅いです。CPUが打牌するのに一呼吸空く感じで、しかも他の面子が全員そんなテンポで打つので自分の番になるまでが妙に長く感じます。オプションでCPUの速度が変えられるということもなく、ほぼ全員がそんな感じで打つので半荘終わるまでにかなり時間がかかります。まぁ、途中でレジューム出来るディーエスだから始めたら最後まで気が抜けないってことはありませんけど、気軽に対局を始めるのは気がひけるカンジですね。

あと、これは欠点ではなく注意事項ですが、リーチをした後にどの牌を捨てるかを自動的に選択してくれないので、きちんと役が出来ているかどうかを判断出来ないと役無しチョンボになったりします。この辺は、実際の麻雀と同じなので、ある程度実力のある人向けかな?というか他のマージャンゲームが親切すぎるところもあるんですけどね (特にゲームボーイでリリースされている麻雀ソフトは購買層も考えて初心者向けに作られていますので)。他の麻雀ゲームに慣れていて、なんでもかんでもテンパイ即リーチしちゃえば良いと思っているような人はちょっと戸惑うかもしれませんが、これは一概にどっちが良いとか悪いとか言えないのであくまで参考意見ということで。

上記で述べたこと以外に関しては非常にオーソドックスというか基本に忠実なつくりになっていると思います。CPUがあからさまなインチキをすることも無いですし、配牌も良いのがくるようになっています。あと、なんといっても本ソフトは他のディーエスソフトに比べて値段が1000円以上安い(3600円)なので買い求めやすいのと、一本でDSダウンロードプレイによる4人対局が出来るので気軽に麻雀対極を始めたいという人にはオススメといえるかもしれませんね。

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SIMPLE DS シリーズ Vol.1 THE 麻雀

麻雀大会役満DSみんなの麻雀DSに続いて四本目の麻雀ソフトの購入です。ぶっちゃけ未だにまともな点数計算出来ない&単純に絵合わせしてるだけとうタコ雀士だったりする訳ですが、まぁコンピュータ相手なら文句も言われないだろうということで (笑)。まぁそんな人間が今まで好き勝手にディーエス用の麻雀ソフトについて書いてきたのですが、そろそろ同じことを書くのも飽きてきたので (読む方も飽きてると思うし (笑))、本ソフトならではの機能についてのみ書いていこうと思います。

まずゲーム画面 (って、結局同じこと書くのか?) なんですが、今までのソフトのどれとも違います。というのも全員分の牌が上画面に表示されているのです。え?じゃあ下の画面は何を?と思うでしょうが、実は下の画面にも自分の牌が表示されています。上の画面が麻雀卓を上から見た状態、下の画面が雀卓を囲んだメンバーの状態を自分の牌が見える側から見た状態 (東南西北と各々の得点も表示される)というカンジになっているのです (言葉で説明するよりスクリーンショットを見てもらう方が早いか)。なるほど、たしかに実際に麻雀するとこんな風に見えるかもしれない・・・

さて、パッと見ただけだと「なんでこんな無駄なことを?」と感じると思いますが、実は上の画面の牌は十字キーとボタン、下の画面の牌はスタイラスで操作出来るようになっているのです。視点の移動という観点から上下の画面で相手と自分の牌を分けて表示するのは目に負担がかかるけど自分の牌を選択する時は牌の表示を大きめに出来るので選択しやすい、それに比べ一画面に全部納めると小さすぎて見にくくなるし牌の選択が難しくなるけど視点の移動が少なく疲れにくい、ということを今まで書いてきました。本ソフトでは、基本的に後者のスタンスを取り入れ、またスタイラスでの操作を考慮して前者の要素を取り入れているといえるでしょう。ただ、個人的な意見を言わせてもらうと、十字キーとボタンで全ての操作が事足りるので、私自身は上の画面しか見てません (もちろん、点数表示の時などは下の画面も見ますが)。上下画面間の視点移動も無いので非常に楽です。

スタイラスで牌を指示する時は下の画面を見なければならないので面倒なのですが、牌の選択やメニューのオープンなどの操作が直感的に分かりやすいというのはあります。レスポンス自体もそんなに悪くは無いですしね (若干牌が小さく感じますが)。もっとも、本作ではもっと別のことでスタイラスを使うようになっています (というか、それがこのソフトのウリでもある)。それは、チャット機能。対局中にチャットボタンをタップするとチャットウインドウが開き、全員もしくは特定のプレイヤーに手書きでメッセージや絵を送ることが出来ます。ただ、ウインドウが小さく、単純に線をひくか消すかくらいしか出来ないのであまり凝ったことは出来ません (対局中にそんな凝ったことしてる暇は無いと思いますが (笑))。上手く使えば、欲しい牌を捨てさせるコンビ打ちとかも可能だと思いますが、対戦中に一手打つのに時間がかかってれば何かやってるというのがバレバレだと思うので果たして有効なのかどうかは微妙なところです。

さて、あまり語られることが無いので知らない人も多いみたいですが、本ソフトの特長としてもうひとつ挙げられるのが三人打ち麻雀が出来るということ。三人打ち麻雀というと面子が足りない時の臨時ルールっぽいモノと思われがちですが、使用する牌が少ないので比較的役が作りやすく展開も速いので好んで遊ぶ人も多いらしいです。一般の麻雀ソフトでも出来ないことが多い打ち方がSINMPLEシリーズでお手軽に遊べるというのは凄いことかもしれませんね。

お手軽といえば、本ソフトもDSダウンロード機能に対応 (この場合でもチャットは出来るようです)。ソフト一本 (と人数分のディーエス) があれば気軽に対局することが出来ます。Touch!Generationシリーズが出たことで2800円という値段のインパクトは薄れましたが、それでも他の麻雀ソフトに対するアドバンテージになっているのではないでしょうか。

最後に1人用のモードについて補足。他のソフトに良くあるストーリー対局が本作にもあります。まぁ、ストーリーといっても次々に現れる対戦相手と戦っていくというシンプルなものですが。ストーリー対局では最初にクリア条件 (トップで上がる、2位に何点差で上がる等) というのが提示され、それをクリアすると対戦相手がフリー対局で選択出来るようになります (対戦相手が一人も居ない場合にはフリー対局は出来ず、1人勝つ毎に二人打ち、三人打ち、四人打ち、とモードが増えていきます)。このフリー対局というのは、ストーリー対局に出てきたキャラクタから自由に面子を選んで対局するモードなのですが、これとは別にシンプル対局というのがあります。これはストーリー対局とは全く無関係で、特に個性の設定されていない面子 (名無し) で固定された状態で対局を行うモードです。名前の通り非常にシンプルでとにかく一局打ちたいという場合に良いモードですね。

ちょっと残念だなと思ったのは、自分の成績が残らないこと。まぁ本ソフトの場合、麻雀を学ぼうとか上達しようとかいう人より、単純に麻雀を打ちたいという人の需要の方が多いと思うので、こまかい個人データとかは無くても良いのかな?ただ、成績が残るとそれなりに励みになるというのも事実ですし、名前を登録するんだから成績も残る、と思うのが普通ではないかと (苦笑)。あと、全体的に打牌のテンポが遅め。対局相手もそうだし、自分の打牌も決定してすぐに切られるのではなくちょっと間があります。流れが止まるという訳ではなく全体的にゆっくりということなのですが、何回も対局するとなるとやはり気になりますね。細かいことですが、十字キーを使用して遊んでいる場合、アガリ牌が出た時に自動的に「ロン」(あるいは「ツモ」)と「キャンセル」のボタンが出てくるのですが、この時「キャンセル」の方にカーソルが合わせられているので、うっかりするとそのままアガリ牌を逃してしまいます。ポン・チー・カンの場合は、鳴かないことの方が多いのでキャンセルを優先させても良いと思うけど、リーチの時はほぼ間違いなく当たると思うので逆にした方が良いんじゃないかなぁ、と。

あとはマニュアルかなぁ。必要なことは書いてあるみたいなんだけど説明がを省きすぎている(ひとつの写真でなんでもかんでも説明しようとしてる)ので、他のソフトのようにこのボタンを押せばこういうメニューが開くとか、こういう画面になって何をすれば良いのか、というのが分かりにくいかな、と。まぁ、それなりにゲームに触れてきた人なら、実際に操作して遊ぶから説明書なんて要らないってことになるんでしょうけど、ディーエスはゲームで遊んでいなかった人も視野に入れて作られているハードな訳で(実際、Touch!Generationのゲームなんかは今までとは異なる年齢層に売れてるらしいし)、値段が安いからといっても肝心なところはおさえるようにして欲しいかなぁ、と。

CPUの強さについては他の麻雀ソフトでも多かれ少なかれあるのですが、ちょっと配牌にムラがあって、上がれる時は東一局で連荘して相手をハコにして終了するかと思えば、テンパイする暇もなく高め上がられて終わりとかいう傾向が強いですね。ただ、脱衣系麻雀のようなあからさまなイカサマは無いのでその辺は安心して良いと思います。いずれにせよ、CPUとの対局だけじゃなく、対人対局をする機会が多いという人は選択肢として考えてよいのでは内科と思います (コスト的にも、システムのお手軽さ的にも)。逆に、麻雀を覚えたいとか上達したいとかいう人は他の麻雀ソフトを買った方が良いかもしれません。

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らき☆すた・萌えドリル

美水かがみが描く、いわゆる萌えキャラ満載の女子高生活4コマ漫画が原作らしいのですが、残念ながら(?)未だにマンガは読んだことがありません(詳細はこちら)。ということで、原作に忠実なのかどうかという判断は全く出来ませんが、逆に純粋にゲームとして取り組むことが出来たような気がします(って、なんか大げさな書き方だな (苦笑))

本作は脳を鍛える大人のDSトレーニング以降に各社から色々とリリースされているいわゆる脳力系のソフト(まぁ、ドリルって書いてあるから分かるでしょうけど)。基本は四則演算なのですが、脳を鍛える大人のDSトレーニングのような単純な一桁の計算だけでなく、3桁の掛け算とかも出てくるし(頻度は低いけど)、単純に解答の方を答えるのではなく、計算式の方の数字を答える問題も混じって出てくるので、結構難易度は高いです。また、他のトレーニングソフトと違って登場キャラ(CPU)との対戦を軸に進んでいくので、単純に計算だけするという訳ではありません。対戦では、互いに体力メーターがあって正解するごとに相手の体力を削ることが出来ます。さらに、自分が解答した値が5つまでストックされるのですが、これがポーカーのような仕組みになっていて、役(ワンペアとか、スリーカードとか色々)が出来ると、通常よりも多くのダメージを与える技を発動できます。これに、連続正解数コンボ(10問、15問、20問)が重なるとさらにダメージが入ります。

ゲームモードは、ひたすらドリルを繰り返すのと、キャラとのストーリーを楽しむモードの2つ。前者は、上記の基本ルールの他に、役やコンボでダメージを与えると、☆マークをゲット。これを20個集めるごとにエクストラステージが始まり、キャラの写真を並べ替えたり、萌え単語を記憶したり、画面上で動いているキャラの数を数えたりといったミニゲームで遊ぶことが出来ます。ストーリーモードと交互に遊んで条件フラグを立てていくことで段々と使えるキャラが増えていく・・・のは良いんだけど、自分がどのキャラでストーリーをクリアしたかイマイチ分かりにくいのが難点かも。

ストーリーモードはキャラごとにシナリオがあり、さらに選んだパートナーによって分岐が変わったり、ゲーム中にゲット出来るアイテム(着せ替え用の衣装とか、ゲーム中のCGとか、オプションのギャラリーで閲覧出来るモノ)が増えたりします。また、ストーリーに合わせたミニゲーム(スタイラスでこすって皿を洗うゲーム、メイドになって客のオーダーを覚える記憶力ゲームなど)が遊べるのも良いアクセントになっています。ただ、同じシナリオを違うパートナーで遊ぶといったことを繰り返すことになるため、何回も遊ばなければならず、飽きるというか面倒な印象が強かったりもします (苦笑)

ストーリーの進行中はキャラはまったくしゃべらないのですが、対戦中はとにかく喋りまくり、というか叫びまくり。特に外国人キャラなんて、思いっきりデカイ声で叫び声あげるから驚いちゃいましたよ。近くに人がいる時はヘッドフォンが必須ですな (笑)

そうそう、しゃべるといえば本作では、音読ゲームもあります。ディーエスのマイクに向かって、画面に表示された文章を読み上げるんですが、これがいかにもオタクっぽい文章ばかり (笑)。なんかゲーム中に出てくる女の子がしゃべるようなセリフだったり、アニメやマンガのセリフだったり(発売元が角川書店なので、エヴァのセリフとかも出てくる)、分かる人が見ればニヤリとするけど、そうでない人には口に出すのも恥ずかしいセリフが多いです (苦笑)。一応、マイク入力のオン/オフを設定することが出来て、オフにしておけばこのゲームは出てこないみたいですが、人前では絶対遊べないし、部屋にこもって遊んでても絶対妖しい人間にしか見えないでしょうね (笑)

ちなみに、この音声認識、どういう処理をしているのか良く分かりません。というのも、ハッキリ喋っても認識されないことがあるし、ボソボソ喋っただけで認識される時もあります。また、長いセリフが簡単に認識されることもあれば、一言二言くらいのセリフが認識されないこともあります。脳を鍛える大人のDSトレーニングの単純な単語(色や数字)だけでも誤認することがあったから長い文章になると誤認率も高くなると思ってたのですが、一概にそうなっていないのが不思議なところです。まぁ、ゲームの進行上それほどシビアな問題ではないのですが、ちょっと気になったので。

ストーリーモードで遊べるミニゲームの他に、15パズルゲームや、4コママンガを使った間違い探し、記憶力ゲームなどのミニゲームが遊べたり、シナリオをクリアしてゲットしたアイテムを使っての着せ替え遊び、ゲーム中のグラフィックや音楽を鑑賞することが出来るモードなど、オマケの要素も充実しています。そういった意味では、かなりファン向けのソフトと言えるんですが、ゲームの基本が意外にも(失礼)しっかりしてるので、脳力トレーニングソフトとしても結構楽しんで遊ぶことが出来ます。まぁ、せっかく鍛えた脳を萌えで台無しにする可能性も無きにしも非ずですが (苦笑)

最後に、気になる点を挙げておくと、数字の認識率は悪くないのですが、3つのマス目の中に書かないといけない(しかも桁も認識してる)ので脳を鍛える大人のDSトレーニングのように殴り書きしても大丈夫という訳にはいきません。また、これはあえてそうしてるのかもしれませんが、問題(の=の後の答の部分)が表示されるところにキャラクタの顔が表示されていて、次の問題が隠れてしまうことがあります。通常、この手のゲームでは次の問題を先読みして対処するのが普通だと思うので、これはチョット困りもの。CPUが弱いうちはまだ良いですが、段々レベルが上がってくるとチョットした遅れが命取りになりますからねぇ

あと、とことんスタイラスによる操作にこだわっているのも良いのか悪いのか。ストーリーモードのメッセージの早送り以外はボタン操作を受け付けません。まぁ、ゲーム自体がスタイラスを使わないといけないものなので問題無いといえば無いんですが、ゲームスタートとかメニューからモードを選ぶ時くらいはボタン操作が出来ても良いんじゃないかと思いました。気になったのはそれくらいかな。流通ルートが限られてるのか店頭で見かけることがほとんどなく、普通の人が買うことはあまり無いかもしれませんが、秋葉に行けば普通に売ってると思うので興味のある人は是非 (笑)

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THEイラストパズル&数字パズル

廉価ソフトとして有名なsimple DSシリーズの最新版として、イラストパズル (お絵描きロジックといった方が分かりやすいと思うが) と数字パズル (同じく数独といった方が・・・)をカップリングしたソフトが登場。各々収録問題が1000問というヴォリュームで超お買い得・・・なのかな?

イラストパズルの方は、この手のゲームでは珍しい (少なくとも携帯ハードでは) カラーロジックになっています。カラーロジックというのは、基本はお絵描きロジックなんですがヒントの数字が色分けされており、色が違う数字の場合は間に空白を入れなくても良いというルールになっているパズルで、完成した絵がカラフルなのが特徴。普通のお絵描きロジックに慣れているとチョット戸惑いますがヒントが多いぶん簡単ともいえます。

スタイラスで操作する場合、画面の左に並んでいるカラーパレットで色を指定してからマスをタップするとその色が塗られます。連続して塗りたい時はスタイラスをドラッグすればOK。一見、非常に良さそうなんですが、マスがそれほど大きくないので、意図しないマスを選択したり、一直線にドラッグしようとしてズレちゃったりということが意外にありました (液晶保護シートの厚みとか影響あるのかな?)。で、修正する場合もカラーパレットから白色を選ばないといけないので、結構操作が煩雑になりがちです (もう一度マスをタップしたら消去、とかだったら楽なんだけど)。まぁ、何問か解くうちに操作に慣れて上手く出来るようになるとは思うんですけどね。ただ私の場合はスタイラスの操作はチョット馴染まない気がしました。

で、十字キーとボタンで操作してみたんですが、ここで重大な問題が。Aボタンで色を塗るのは良いのですが、Bボタンで消去という仕様になっているのです。いや、何が問題かというと、いわゆる×印 (塗らないマスのチェック) をボタン一発で出来ないのです (カラーパレットから×印を選んでAボタンで塗る)。これはねぇ、マジで致命的。いや、×印使わないって人もいるかもしれないけど、個人的には×印チェックは欠かせない (DSで出たガオガイガーとかいうロジックパズルは×印自体が使えないっていうバカみたいな仕様だったけど) ので、何回も頻繁にカラーパレットを切り替えて塗って・・・という操作は非常に時間がかかるし煩雑です。つかね、消去なんていう操作自体そんなにしないと思うんだけど、それをボタンに割り当てるってのはどうなのよ、と。カラーロジックなのでXボタンを押して十字キーの上下で色を選択した後に左右のどちらかで問題の上にカーソルが戻るっていう多少手数が多くなるシステムは仕方ないと思うんだけど (それほど違和感無く出来るし)、マリオのピクロスやってた人には耐えられん仕様なんじゃないかなぁ。少なくとも私はモチベーションが大幅に下がりました (つーか、全然解いてない (苦笑))

数字パズルの方は、期せずしてパズルシリーズVol.3 数独BRAIN AGEみんなのソフトシリーズ・ナンプレアドバンスというソフトがリリースされていたこともあり、それらとの比較ということになってしまいますが、まず上下画面でまったく同じ表示っていうのは無駄だな、と (笑)。あと、見た目の点で言うと、文字が太字で見やすいのが良いかな。まぁ、どちらもあまり核心部分ではないことなんでどうでもいいんですけど。

次に操作系ですが、スタイラスで操作する場合、まずマスを指定するとパレットが現れます。そのパレット上に数字を書いた後に「仮置」か「確定」のいずれかをタップすると数字が認識され画面上に反映されます。数字の認識率はかなり高いのですが (BRAIN AGEよりも上だと思う)、やはり数字を書いた後に一手間あるというのはチョット煩雑な感じがしますね。特に私の場合、BRAIN AGE で遊んでいたのでどうしてもそっちの操作系の方が自然でやりやすいと感じていたので。仮置機能を頻繁に使うような人には本ソフトの仕様の方がやりやすいのかもしれませんし、特に致命的な問題では無いと思います。ただ、スタイラスでマスを指定した場合に必ず手書き入力になるというのはどうなのかな?テンキーで入力出来るようになっていても良かったと思うんだけど・・・

で、そのテンキーを使うのが十字キーとボタンを使って問題を解く場合。十字キーでカーソルを動かしてマスを選択するとテンキーが現れ、数字を選び「仮置」か「確定」のいずれかを選ぶと画面上に数字が反映されます。こちらの操作系で気になったというか「なんで?」と思ったのが、数字を選んだ後に「仮置」の方にカーソルが移動すること。普通「確定」の方に移動するのが自然なんじゃないのかな?この不思議な仕様のせいで、普通に数字を入力するだけでも手間がかかってしまいます (ゲームの目的は数字を確定させることであって、仮置をすることでは無いと思う)。あと、カーソル表示がイマイチ。縦のラインと横のラインが表示されているのですが両方とも同じ色で、さらに交差している場所すなわちカーソルの位置が明確に色分けされていない=まったく同じ色なので、いちいちラインを確認して交差しているところを見ないといけないという。少なくともカーソルの位置は枠を違う色にするとかパッと見て分かるようにした方が遊びやすいと思うんですが・・・私だけですかね?

あと、全体的なつくりで言うと、自由に問題を選べないのはどうなのかな、と。個人的にはリストから自由に選べる場合でも最初から順番に解いていくタイプなんで問題ないんですけど、これらのパズルに慣れてる人にとって、初心者用の最初の問題は取るに足らないというかやってもやらなくても良い問題だと思うんですよ。そういう人達にとって楽しめるであろうレベルの問題を選べるまでに無駄に時間を使わせるのはどうなのかな、と。あと、どうしても解けなくて煮詰まってしまった時に別の問題を解いて気分転換ということも出来ないですよね、本ソフトの仕様だと。実際にパズル雑誌で遊ぶ時もレベル見ながら問題選んだり、違うパズルと並行して遊んだりすることもあると思うし、こういった制限を付けるのはあまり意味が無いと思いますねぇ。

実際問題として、操作系がイマイチ馴染めなくて問題を解く気が起きないというのが正直なところ。これしかソフトが出ていなかったとしたら別なのかもしれませんけど、他にも各社からソフトが出てる訳ですしね (ケータイでも遊べるくらいだし)。とはいえ、手軽に購入出来る価格帯のソフトであり、多少の不便さを除けばコストパフォーマンスは高いと思います。気長にチョコチョコと遊ぶ分には良いソフトかもしれませんね。

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みんなのDSゼミナール・カンペキ漢字力

脳力系はもう食傷気味・・・と言いながら何だかんだで出るたびに買ってる訳ですが、そろそろ作ってる方も飽きてるんじゃないかな?と要らぬ心配をしている今日この頃。まぁファミ通のランキングとか見ても売れ筋なのは間違いないジャンル(他機種のも含めて)なので、しばらくはリリースが続くんでしょうけどね (苦笑)。ま、そんなこんなで色々と考えるところはあったけれども買ってしまった本ソフト。実は脳力系ソフトではなく、本当の学習ソフトでした(゚∀゚) アヒャ

漢字を扱ったゲームには漢字の渡り鳥というのがありましたが、これが漢字を知らなければお話にならないというシステムだったのに対し、本ソフトはまず漢字の勉強をしてテストを受けてその結果を診断するというシステムになっています。一応、ストーリーモードというのが付いているのですが、全体的な雰囲気としてゲームというよりも学習ソフトに近いつくり (テスト形式で問題が出題される) になっています。もっとも「さぁ勉強するぞ!」というカンジで取り組むのではなく、やってるうちに「こんな漢字があったのか」とか「こんな意味だったのか」という風に気付く (&覚える)というカンジなので堅苦しい印象は無いです。言ってみれば、教科書で勉強するのではなく、小説などを読んでいるうちに使われている漢字を覚えていくみたいなカンジですね。

漢字の渡り鳥が読みだけだったのに対し、書き取りもあるのが本ソフトの特長。認識率自体はそれほど悪くないのですが多少認識までに時間がかかる (スタイラスで書いてから一呼吸あって認識される) 気がします。実際にはそれほど気にする時間ではないのかもしれませんが、入力するマス目が一つしかなく認識が終わるまで次の漢字が入力出来ないので余計に気になるのかもしれませんね。画数の多い漢字も多く出題されるので、大きなマスが一つというのは入力がしやすいというのはあるんですが、テスト形式で漢字の書き取りを行う場合、入力の時間制限が短いため (答えが何文字であっても30秒)、一度間違うと確実にタイムアウトになってしまいます。最初から違う漢字を書いたのならともかく誤認識されて間違いといわれるのではやりきれませんね (ここはやはり一文字入力30秒という風にして欲しかった)

あと、読みを入力する際、手書き入力とソフトキーボードから文字を選ぶ方式の2通りがあるのですが、モードによって変わる(自分で選べない)というのが不思議。ひらがなも手書き認識の速度に若干タイムラグが生じるので、最初からソフトキーボードから文字を選ぶ方式を使えるようにしておけば良いのになぁ、と。もっとも、読みを入力する時には、音読みは平仮名、訓読みはカタカナで入力しないといけないので、ソフトキーボードだと仮名切り替えを忘れて入力しなおし、という面倒なことが起こる可能性もあり、一概にどっちが良いのかは分からないんですけどね。

実力診断や強化訓練など色々なモードがありますが、基本的には「読み」「書き取り」「熟語の構成」「四字熟語」「対義語」「類義語」「同音異義語」「同訓異義語」「部首」「画数」といったジャンルがあり、各ジャンル毎にまとめて問題が出題されます (10〜20問)。四字熟語などは単純に漢字を並べ替えたり正しい組み合わせを選んだりするだけじゃなく、意味や読みを問う問題などが出題される場合があります。最初に表示される画面には四字熟語自体が表示されるだけで、意味や読みなどはボタンを押して呼び出さないと表示されないので、ついつい飛ばしがちになってしまうのですが、それだと駄目ということになります (最初から知っている場合に余計な情報を表示する必要は無いと思うので、この仕様自体は問題ないと思う)。他のジャンルでも、一番最初に画面に表示される情報は少なく、詳しい情報などはボタンを押して呼び出すようになっているので、ちょっとでも気になる場合には情報を呼び出して中身を読んでみると良いでしょう。意外に自分が覚えている事と全く違う意味を持った漢字があったりしてタメになります。

数あるモードの中にストーリーモードというのがあります。とある師範代の元に弟子入りした主人公が弟子や師範と漢字の修行をしながら漢字の腕を磨いていくというもの。どのジャンルの修行をするかは自由に選べ、1日1回の修行を3日続けた後に1日テストを行います。テストは、修行した問題の中から出題されるのでテストというよりも復習に近いかもしれませんね。ゲームの中ではこの4日を1週間として換算し、これを1年間続けます。実際の時間軸とはリンクしてないので継続性はあまり無いかもしれません。えいご漬けなんかは、時間があまり無い時でもカレンダに空きが出来るのが嫌でついついやってしまうというところがありましたが (ま、それもあまり良いことではないかもしれませんけど (苦笑))、本ソフトの場合には1日にまとめてやって、しばらく放置してまた思い出したようにやる、みたいなことをしても別にペナルティは無いので、意思を強くもってやらないと長続きしないかもしれませんね。

で、ある意味長続きさせるというか最後までプレイさせようという仕掛け?が当番制といわれる月に1回起こるイベント。当番=ミニゲームになっており、全部で6種類のミニゲームが用意されている(雑巾がけ、かまど職人、まき割り、障子張替え、鍋料理、下駄箱整理)。どれも漢字を使ったゲームで、テレビのクイズ番組で出てくるような 漢字クロスワードや、間違い探しのような形式となっている。1回のプレイ時間(制限時間)が短いのでサクサク遊べるのは良いのですが、ストーリーモードをかなりやりこまないと全てのミニゲームを出現させることは出来ません。個人的に、結構お気に入りのミニゲームが多いので、最初から独立したモードで遊べるようになってたら良かったのになぁ、と思いました (あるいはストーリーモード自体を無くして、ミニゲームをもっと充実させても良かったかも)

あと、本ソフトでオススメなのが便利書庫とよばれるツール類 (つっても2種類しか無いけど (苦笑))。うんちくというのを選ぶと漢字にまつわる様々な薀蓄を読むことが出来ます。役に立つかどうかはともかく話のタネにはなるでしょう?もうひとつの漢和辞典は収録されているのが常用漢字のみというのがチョット弱いですが、読みを入力するだけでなく、漢字をそのまま手書き入力して検索することが出来るという優れモノ。漢字そのままDS楽引辞典も漢字をそのまま入力出来ましたが漢和辞典は無くあくまで国語辞典だったのに対し、本ソフトでは漢字の読み (音読み・訓読み)、画数、意味等を表示してくれます。個人的にはJISコードとかも表示されるようになっていると更に使い勝手が良くなるのになぁと思いましたが、まぁ、おまけ機能の一つなので多くを望むのは酷かもしれませんね。

最初に書いたようにゲームというよりも学習ソフトとしての色合いが強いので、良く考えてから買った方が良いと思います。個人的には結構お買い得なソフトだとは思うんですけどね。

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