お馴染みマリオの顔のアップ

マリオのピクロス

Produced by (c) 任天堂
1995.03.14 発売 (\.3900)

パズル雑誌で『お絵かきロジック』として親しまれているパズルをGB風にアレンジしたモノ。他のコンシューマー機でも色々な種類のお絵描きロジックが発売されていますが、お手軽さという点ではGBが一歩抜きんでているでしょう。


やさしいモードの1コマ

このゲームが出た当時、まだお絵描きロジック自体が流行り始めた頃で認知度も低かったためか非常に初心者に配慮した仕様になっています。GBの画面の大きさでは15×15の大きさが限界なので、もともと初心者向けではあるのですが (一般に25×25がイチバン面白いとされている)。5×5、10×10、15×15の問題が用意されています。また、機械ならでは仕様としてヒントルーレット機能が付いています (縦横1列ずつ正解が表示される機能)。これはまぁホントにどこから取り掛かって良いか分からない超初心者向けの措置だと思うのですが、こういう所にまで配慮するのが任天堂らしいですね (GBのユーザー層を良く考えているというか)


いったい何が出てくるのかな?

操作性は極めて良好です。Aボタンで塗り (このゲームの場合は削り)、Bボタンで×マーク、同じボタンをもう1度押すと取り消しになるのですが、この操作は感覚的に非常にやりやすいです。実際にやってみてもらえば分かると思いますが非常に動きに無駄が無く自然なのです (Aで塗り、Bで消しのネオジオポケット版お絵描きパズルのあそびにくかったこと!)。他の多くのコンシューマーでも同じ方式を採用していることからもその良さは分かるでしょう。ただ、操作性は良いのですがヒント数字が小さく見にくいため、間違って削ってしまうということもあるので注意が必要です。


救急車が出てきました

ただ、問題に制限時間を課したために間違えたマスを削ると制限時間がマイナスされ自動的に正解が表示されてしまいます。これは、いわばヒント数字以外の意図しないヒントを得たことに他なりません。本来ヒント数字のみで問題を解くモノであるし、15×15の問題の場合、ひとつのマスが確定するかしないかが分かってしまうのは非常に重要で、それによりその後の展開が非常に楽になってしまいます。そういう意味ではちょっとパズル本来の面白さを損なっているような気もします (まぁ、お絵かきパズルではなくピクロスなんだと言われればそれまでですが)


とにかく親切設計のソフトですが、全ての問題をクリアした後に出現するタイムトライアルモードは結構ハードです。ヒントルーレットは無いし、当然の事ながら削りミスも知らせてくれません。ここまで来るのは大変ですが (結構問題数が多い=しかも簡単=ので上級者にはタルイ (^_^;))、このモードは中級者以上の人にも楽しめる内容になっていると思うので是非挑戦して欲しいものです (全64問、難易度も結構高い)

お買い得度:★★★☆☆(3)
今となってはピクロス超初心者向けって感じかな?