マリオカートDS

スーファミでデビューして以来、新ハードが発表されるたびに続編が作られ、そのいずれもが高い人気を誇ってきたマリオカートシリーズが、満を持して携帯ハードに登場。いや、一応マリオカートアドバンスは出てましたけど、これはあくまでもスーファミ版のリメイクというスタンスに近かったので・・・

スーファミ以降のハードにはアナログ入力が出来るデバイスが標準で搭載されており、マリオカートもそれに合わせて進化。微妙なハンドリングなどを表現することが可能になりました。ディーエスも一応スタイラスを使ってアナログ的な入力が出来ないことは無いのですが(Ridge Racer DSのように)、あえて任天堂はそれを切捨て、スーファミ版同様ボタンのみによる操作系にしてきました。個人的には、この仕様については賛成派。下手にスタイラスを使わせることを考えると操作が冗長になってしまうし、元々ボタン操作だけでも出来るゲームですからね(スーファミ版がそうなんだし)

さらに、下の画面をマップ表示のみにしてレース中にスタイラスを使うような場面を持たせていないという割り切りも好印象。しかもこのマップ、スクロール表示なので全体を見渡すことは出来ないもののコース上のアイテムの位置とかも表示されるし、ある程度先のコースを見渡すことが出来るので、初めて走るコースでもそれなりに走ることが出来ます。もちろん、コンマ何秒かのタイムを削るようなタイムアタックなどはコースを覚えていないと話にならないし、二画面を交互に見ると視点の移動が多いのでとっさの状況に反応しきれないというのはあるのですが、自分が初めて見るコースでバトルする場合でもそれなりに楽しめるのは良いことだと思います。

「ディーエス=スタイラス」という固定概念を払い、「ディーエス=通信対戦」というのをもうひとつの柱を前面に持ってきており、実際ネット上でも熱いバトルの報告が色々なサイトで上がっているのですが・・・残念ながら私はまだ一度もバトルをしたことがありません(´・ω・`)。通信環境は整ってるんですけどね、一応。ただ、あまりにもレベルが低くて(50ccクラスのグランプリをランクC程度でやっとこさクリア出来た程度 (苦笑))とてもじゃないけど対戦なんか出来る状態じゃないという。

一応、ともだちコードを交換する以外に、自分と同じくらいのレベルのプレイヤーと対戦することも出来るらしいのですが、そういった配慮があっても多分ぶっちぎりで最下位だと思うので・・・もう少し腕を上げてから挑戦しようと思います。

という訳で、現状書けるのは一人用モードくらいなのですが、一応一通り遊んだ感想を。通常のグランプリモードは今までのシリーズと同じ。従来のシリーズのコースを走るモードと新規のコースを走るモードがあります。前者は非常に懐かしいカンジがしますね。苦手だったコースとかもバッチリそのままです (苦笑)。後者は、コースのレイアウトやギミックがかなり凝ってます。レースそっちのけでコースに見とれてたりして(ぉぃ)。いずれも、好きなキャラクタを選んで走る訳ですが、各キャラクタ毎に性能の違うカートが用意されており、同じキャラでもカートが違えば挙動が結構変わります。自分にあったカートを見つける楽しみ?もあると言えるかもしれません(まぁ、結局は強いキャラと弱いキャラという格付けは出てくるんでしょうけどね)

カートといえば、エディット機能でカートに貼るエンブレムを自作することが出来ます。実際に作ってみましたが、あまり凝ったモノを作っても小さすぎて良く見えない、ということもあったりしてナカナカ難しいですが、対戦中にもエンブレムが表示されたりするらしいので、個性を主張したい方は是非デザインに挑戦してみてはいかがでしょうか(スタイラスも使えるので作業自体は結構楽です)

グランプリモード以外のモードとしては、タイムアタックモード、VSモード、バトルモードというお馴染みのモノが揃っています。これらについては特に説明するまでも無いと思うので割愛 (ぉぃ)。ディーエス版では、これらのモードの他にミッションランモードというのがあります。これがナカナカ面白い!レベルごとにいくつかのステージが用意されていて、たとえば時間内にコインを全部集めろとか、番号順にゲートをくぐれとかいった指示をこなしていくのです。また、各レベルの最終ステージにはボスが登場。それぞれ弱点が異なり倒し方も異なります。ハンドリングやアクセルワークなどを駆使しないとタイムオーバーになったり、指示通りにクリア出来無かったりと、バトルゲームモードの練習にはもってこいかもしれません。ゴースト相手にタイムを削る遊び方も良いですが、こういったクリア目的のあるモードは一人で遊ぶ際のモチベーションの持続にもってこいだと思います(スーファミ版には無かったけど、他のハードにはあったのかな?)

同じWi-Fi通信というインフラを使いながら、対戦というおいでよ どうぶつの森(協力・対話)とはまた違ったアソビを提示してきた任天堂。改めてその地力の凄さに感心するばかりなのですが、こんなソフトを立て続けに出しちゃイカンですよ。まともに遊ぶ時間が全然無いじゃないですか (苦笑)。まぁ、すべてのソフトに手を出す人は少ないとは思うんですけどね。私みたいに積みゲーにする人は別として・・・orz

ソフトウェア一覧表に戻る

もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング

未だに売れている脳を鍛える大人のDSトレーニングの続編として登場した本作は、その追い風に乗ってかなりの販売数が見込まれ・・・って、まぁそんなことは遊ぶ側にはどうでもいいことか。肝心なのは中身。今回はトレーニングが全て一新されているということでかなり期待して発売を待ち望んでました (予約までしたっていうのに某ショップがまともに発送しやがらなかったので年明けまで遊ぶことが出来なかったというオチが付いてたりしますが (苦笑))

ゲームを起動したら例の教授が変わらぬ姿で登場 (笑)。若干BGMが変わっているような気もしますが、メニューも特に変わりなく何の違和感も無く脳年齢チェック開始。とりあえず24歳でクリアした後、トレーニングの方もチェック。最初は数が少なく、ハンコの数が増えると共にトレーニングの数も増えるというシステムも変化無し。ただ、???になってる項目がずいぶん多いなぁ。トレーニングが一新されると共に数も増えたってことみたいですね。

一通りトレーニングや脳年齢チェックをやってみて気付いたのは、

◎基本的なシステムはこれといって変わっていない。
前作は脳年齢チェックとトレーニングの項目は独立していたのに、本作では脳年齢チェックの項目もトレーニングに出てくる。
前作では自動的に出題された脳年齢チェックが、今回は自分で選んでトレーニングできるようになっている(隠しメニューっぽいけど)
◎お絵描きだけではなく、筆跡鑑定や歌詠みなどのミニトレーニングなどが出てくるようになった。
前作で不満だったランキング表示について、隠し機能っぽい出し方 (セレクト押しながらメニュー選択) ながらも出来るようになっている。

全体的に細かいところまでチューニングされているというか、より遊びやすくなったような気がします。

ただ、トレーニングの内容は盛りだくさんになったのですが、そのぶん何となく手軽さが無くなったような気もします。この辺は人の感じ方によって色々だと思うので明言は出来ないのですが、おそらく前作をやっていない人が本作をいきなりやるとチョット長続きしないかもしれません。というのも、前作は誰でも出来る簡単な作業をいかに効率よく出来るか、というのがメインだったのに比べ、本作のトレーニングはかなり難易度が高いというか、知らなければお手上げというものが増えている(漢字問題)ので、お手軽に出来るというカンジではなくなっているのです。スケルトンパズルは言葉の意味を知らなくても出来るけど、クロスワードは知らなければ絶対に答えが出てこない、というのと似てますね。実際、ソフトを手に入れてから毎日やってるのですが、計算問題のようなトレーニングはほぼ横ばい状態なのに対して、漢字書取や漢字合成は日によって結構バラつきがあります (四字熟語は結構得意だったりする(゚∀゚))。知ってるモノと知らないモノでここまで差が出るというのは正直凄いなぁ、と思いつつ本当に漢字が書けなくなったなぁと愕然としている次第です (苦笑)

あと、色々とトレーニングを繰り返して気になったことを挙げると、算術記号を書くトレーニングは、早く書こうとすると+が×になり書き直しに時間がかかるし、かといってゆっくり書くと、それはそれでタイムが悪くなります。ボタンを押すことで判定するようなシステムでも良かったような気がしますね。手書きという点では、漢字の認識率は結構高く、自己流の書き順でも比較的思った通りに認識してくれると思うのですが、単純な漢字【重とか】が何故か上手く認識できなかったりして何でかな?と思ったら書き順が違ってたとかいうことがありました。

本作で良いと思ったのは、音に関するトレーニングが追加されていること。今まで、視覚ばかりのトレーニングだったので、聴覚を使うトレーニングはかなり新鮮でした。特に聖徳太子は個人的にかなり好きです (好きだけどあまり成績は良く無かったりする (苦笑))。あと、名曲演奏も簡単だと思いながら弾き始めたら2コーラス目からコードが変わったりしてナカナカ飽きさせない仕掛けになっています。

飽きさせないといえば、ドクターマ・・・じゃなくて細菌撲滅というゲームが出来るようになっているのも面白いところ。正直いうと、スタイラスで操作するのは非常に難しいというかイライラしてクールダウンどころかストレスが溜まる一方だったりするのですが (苦笑)

本文中にも書きましたが前作に比べると、バラエティに富んだ内容になっているのですが継続性というか連続性は低いかなぁ、と個人的には思います。もちろん、面白くないという意味ではないのですが、前作は本当に誰でも出来ることをいかに効率よくやるかを主眼に置いていたので気軽に出来るとっつきやすさがあったのですが、本作は結構かまえてしまうというか、さぁやるぞ的なノリが必要なのと、ある程度の知識が無いと出来ないというところがあるので、ある程度の能力が無いと楽しめないような気がします。とはいえ、小学生くらいの子供が遊んでいるのも見かけたことがあるので一概には言い切れませんけどね。

ブームはそう長く続かないというか、個人的な感触として本シリーズは本作で終わりかなという気がします。それだけ詰め込まれている感じがするし、充実しています。逆に言うと、もうそろそろこの手のソフトは止めにして他のジャンルを作ってくれないかなぁ、ということでもあります。なんというか、ディーエスに限らず食傷気味もいいとこですよね本当に (苦笑)

ソフトウェア一覧表に戻る

英語が苦手な大人のDSトレーニング・えいご漬け

Touch!Genarationソフトとして人気を博している脳を鍛える大人のDSトレーニングもっと脳を鍛える大人のDSトレーニングの番外編というか、特化バージョンとして英語に関するトレーニングを行うソフト。元々、platoという会社がパソコン用として販売し大ヒットを記録したソフトえいご漬けをディーエスに移植したものであり、完成されたシステムにディーエスの手書き入力が加わることによって、より活発に脳を動かしながら勉強することが出来るようになっています (多分 (苦笑))

トレーニングはディクテーションという形式で行われます。これは、耳で聴いた英文を書き取っていくもので、最も効果的な語学練習方法といわれているそうです。英文は難易度によってレベルごとに分けられている他、熟語や褒め言葉など特定のジャンルだけを扱うレベルなどもあります。基本設定のままだと、上の画面には文章が四角いマスで隠され、正解を入力する毎にマスが開いていきます。設定変更で、四角いマスを表示しない (文字数が分からなくなるので適当に連想で解答出来ない)、日本語の翻訳文章を表示しない、1回のトレーニングで出題する問題数を変更する (5,10,15問) 等が出来るので、自分のレベルに合わせてトレーニングを進めていくことが出来ます。トレーニングではヒントやパスを使うことも出来るのですが、間違いでペナルティという概念が無く、分からなくても適当に文字を書いているうちに正解になるのでヒントやパスを使わないで進めていくことも出来ます。もちろん、そんなことしてたらトレーニングにならないし、やったところでソフトの中に良い成績を残せても、自分自身の英語力が上がる訳ではないので意味無いですけどね。ただ、何回も繰り返して聴くのはアリだとしても、適当に何個も連続で書くのは何らかのペナルティがあった方がより集中出来て良かったかもしれませんね。

トレーニングを進めてレベルをクリアしていくと、レベルが追加されたり、マイドリルというゲーム要素の強いトレーニングが増えていきます。マイドリルには、自分が解けなかった問題やチェックを付けた問題だけを繰り返し練習したりする「徹底練習」、英文を自動的に連続で流してくれる「オートリスニング」の他、英文を連続で書き取ることで速く走らせる「書き取りマラソン」、チーズを食べようと向かってくるネズミを退治する「書き取りネズミ捕り」そして「クロスワード」などが用意されており、単に繰り返し聴いてるだけだと飽きてしまうという人でも楽しく反復練習をすることが出来るようになっています。というか、なんかムキになってやってしまうんですよね (苦笑)。やることが単純なので失敗=自分の間違いというのが事実として受け止めざるを得ず、低い記録で終わってしまうと悔しくて続けてやっちゃうカンジ。しかも、マラソンなんかだと凄く良い調子で進んでいたのにゴール直前で分からない問題が出てきてリタイヤ、なんてなっちゃったらもう・・・

このようにトレーニングを進めていくと何となく英語が分かるよう(な気分)になってきます。そこで登場するのが英語力判定モード。脳を鍛える〜でいうところの脳年齢チェックに当たるモードなのですが、本ソフトでは本当に一発勝負で一日一回やったらメニューから選ぶことすら出来ないようになっています。これはかなり緊張しますね。Sランクから問題外まで全部で10段階のレベルで成績が評価される訳ですが、成績は記録されていき折れ線グラフで表示されるようになっています。良く出来たと思ってもナカナカ上のランクにいかなかったり、逆にちょっとしたミスであっという間に下がったりと一喜一憂の日々です。しかしながら、Sランクへの道のりは遠いなぁ、というか塞がっているカンジがするなぁ (苦笑)

ここ二週間ほど毎日十数問ずつトレーニングをしてみたんですが、短期間の割に意外に聞き取れるようになるというか、分からなくても連想でこう言ってるんじゃないかな?というのが分かるようになってきた実感があります (まぁ、レベルが上がっても簡単な文章はあるので、単純に自分の能力が上がったとは言えないんですけどね)。英語力判定もAランク付近をウロウロといったカンジですが、これは多分に聴いたことがある文章が問題に出てくるかどうかで左右されてます。今のところ、まだまだ先のレベルがたくさんあるので問題無いですが、そのうち覚えた文章ばかりが出てきて、ディクテーションではなく単に暗記力勝負になるかも・・・って、そうなったらこのソフトでトレーニングする意味が無いか (苦笑)

ソフトの内容はこれくらいにしてシステム自体に話を移すと、複雑な筆記体も認識する一方でチョットした書き具合で別の文字に認識されてしまう (あるいは認識しない) という場合が結構あり、解答の流れが止まってしまうことが多いです (そのつど何回も聴き直しすることになる)。もっと脳を鍛える大人のDSトレーニングの「英単語書き取り」の方がストレス無く入力出来るような気がするんだけど、アルゴリズムとか違うんですかねぇ (単純に入力するのが単語と長文という違いもあるんですが)。もし続編を作ることがあるならば、是非この辺を改善して欲しいですね。

まだ、バーバラ様が登場するところまでトレーニングが進んでいないのですが、よりフランクな英語のトレーニングも出来るようになっているらしいですね。もっとも、普通の英語が聞き取れない私には多分ついていけないであろうことは容易に想像出来ちゃったりするんですが (苦笑)、まぁそれはそれで楽しめそうな気がするので、これからも毎日トレーニングを続けていって早くステップアップしたいと思います。

あとは、実際にこのソフトを使ったことによってそれなりの結果が出るかどうかなんですが・・・とりあえず、TOEICでも受けてみようかな?

ソフトウェア一覧表に戻る

漢字そのままDS楽引辞典

ちょっと使ったくらいで評価が出来る類のソフトではないのですが、まぁ今回もとりあえず使ってみた感想をチョコッとだけ書いてみます。というか大まかな感想は前作とほとんど同じなのでそっちを見てもらった方が良いかな、と (ぉぃ)

実は前作のレビューの最初に書いたこと「=漢字入力が出来る」がいきなり実現しちゃっててその時点で既に買うしかない!という状態だった訳ですが、辞書自体の完成度 (操作感も含めて) としてはそれほど大きく変わってなかったりします。辞書のデータが最新になってたり、英単語の一部で音声が出るというのは結構大きなことかもしれませんけど、辞書としての本質というかもっと基本的な部分という点で考えると肩透かし (というとチョット言い過ぎかもしれないけど) を食ったカンジがしないでもないです。それよりも前作で改善して欲しいと思ってた「ワイルド検索が出来ない」「一括検索時にリストアップされる単語の色分けがハッキリしてない=見難い」というのは今回もそのまま継承されるカタチになっており個人的には非常に残念です。

辞書以外のツール類の機能としてはほとんど変わっていませんが、イトイ新聞のヨメナ語の代わりに「英単語帳 (音声付)」「明鏡DS日本語クイズ」が追加されています。英単語帳は「基本語1000」に加えて、TOEIC 470/600レベルの英単語が収録されてます。意味の表示はもちろんボタン一つで英語と日本語の切替も可能、しかもスタイラスではなくボタンだけで操作出来る (しかも片手操作モード付) ので通勤や通学中の乗り物の中とかで使うのに便利かも。もうひとつの日本語クイズの方は、国名を漢字で書いたり、寿司ネタの漢字を読んだり、漢字クロスワードを解いたりといったお遊び要素の強いモノから、対義語を書いたり、送り仮名や漢字の用法の正しいモノを選んだりといった純粋に勉強になりそうな (といっても堅苦しいカンジではなくゲーム感覚で出来る) モノまで色んなジャンルの問題が揃っています。正答率 (100%の場合はクリアタイム) が記録されるのですが、問題数が少なめなので1回答を知ってしまうとそれまでってカンジなのが残念です (ランダムに問題が出てくるのではなく同じ問題が順番を変えて出てくるだけなので)。個人的には、この日本語クイズだけ (もちろん問題数はもっと増やして) で単品のソフトとして売り出して欲しいなぁと思ったり。

漢字が手書き入力出来るというだけで前作に比べるとかなり実用性 (というか使う機会が増えた) は上がったと思います。若干、文字の認識速度が下がった (妙にもっさり) 気がするので、今後もしシリーズ化するのならばその辺を含めたインタフェースの使いやすさと、辞書としての実用度を上げていってもらえたらなぁ、と思います (やっぱり英和・和英辞書を使いたい場合、普通の電子辞書の方が扱いやすい)。あと、辞書というよりも事典の方にシフトするというのもアリかな、と思ったり。子供用の百科事典とかなら図と音声入れてもそんなに容量くわないだろうし、パラパラと見る分には非常に楽しそう?!

ちなみに今回もオマケ要素としてゲーム&ウォッチが遊べるようになっています (詳細はこちら)。本ソフトの感想からは外れちゃうけど、ゲーム&ウォッチギャラリーの完全版をDSで出して欲しいなぁ、と改めて思いました (´д`)

ソフトウェア一覧表に戻る

テトリスDS

パソコンでリリースされて以来、家庭用ゲーム機はもちろんアーケードやケータイ、はたまた液晶ゲームとして数年ごとに色々なカタチで登場しているのでテトリスを知らない人はいないと思いますが、こちらの公式サイトにルール等書いてあるので読んでみると良いでしょう。つか、こんだけのゲームに対して一からルール説明するってのも「どんだけ親切やねん」ってカンジですが (苦笑)

ゲームボーイでテトリスが出た時、その操作性と通信ケーブルによる対戦にとても感動したモノですが (今でもそのゲームバランスの良さは特筆モノだと思っている)、どうもその後に出たテトリスは (亜種も含めて) イマイチだったような気がします (アーケードのテトリスグランドマスターは素晴らしい出来なんだけど、もはや下手の横好き程度の私の手に負えないレベルになってたし (苦笑))。特に、GBGBAといった携帯機ではコレだ!といったソフトが無く (逆にそこそこ遊べるソフトはあったとも言えるんですが)、結局モノクロテトリス (あるいはテトリスDX) で遊んでいるという人も結構居たのではないかと思います。そんな状況の中、久々に任天堂自身がテトリスを作るというのでチョット期待してました。

で、結論から言うと「久々にスタンダードになりうるテトリスが出てきたな」という感じです。基本はテトリスグランドマスターなんですが、操作系やレスポンスなど非常に快適ですし、何よりも無線通信 (wi-fi) による対戦が非常に手軽に楽しめるようになっているのが良いです。特にレーティングは自分がいったいどの程度テトリスが上手いのかを示す指標であると同時に、世界中の見知らぬ相手と対戦する時にはどのように戦うかを考える目安にもなり (下手に攻め込まない方が良いとか、一気にやっつけるべきとか)、対戦が非常に白熱したものになります。

また、1対1の対戦以外に4人対戦 (ゲームシェアリングを使う場合は10人まで可能) をすることが出来るようになっているのですが、この対戦ではマリオカートよろしくアイテムが出現します。アイテムにはブロックの配置をごちゃ混ぜにしたり、NEXTブロック表示を隠したりといった相手を邪魔するモノ、2ライン分を無条件に消去したり、一定時間棒状のテトリミノしか落ちてこなくなるといった自分に有利に働くモノがあります。この対戦では単にテトリスが上手ければ勝てる訳ではなく、相手の出方を見てアイテムを効果的に使うことや、あとはアイテムの出目の良さ=が勝敗を分けます (まぁ結局は地道にラインを消し続けられる人が勝つことが多かったりするみたいですが)。初心者が上級者に勝つこともあるし、大勢で遊べるので盛り上がること間違いナシです。

対戦の話を先にしちゃいましたが (まぁ個人的にCPU相手ではなく対人対戦が面白いゲームだと思うので仕方ない (笑))、次に本ソフトに収録されているテトリス (モード) について書きます。まずは「スタンダード」モードですが、これは昔からある何の飾りも無い通常のテトリスです。上に積みあがるまで続ける「マラソン」モードと、規定のライン数を消したらクリアになる「ステージクリア」モード、CPU相手に対戦する「VS COM」モードの3つがあります。レベル毎に歴代のファミコンゲームが上画面に表示され、ゲームの進行に応じてデモを繰り広げます。もっとも、高レベルになるにつれ上画面を見ている余裕なんて無いと思いますけどね (少なくとも私は無理 (苦笑))。非常にシンプルなモードですがそれゆえ一番遊ぶ機会が多いモードではないかと思います。

プッシュ」モードは、綱引きの逆バージョン?のようなゲームです。上画面に自分の陣地、下画面に相手の陣地が繋がった状態で表示され、一度に2ライン以上消すと相手の陣地にブロック全体を押し込みます (一度に消すラインが多いほど、深く陣地に押し込む)。相手の陣地のデッドライン (点線表示) までブロックを押し込むと勝ち、逆に自分のデッドラインに押し込まれると負けになります。このモードの面白いところは、積まれたブロックは自分のだろうが相手のだろうが消すことが出来る、上と下で画面が繋がっているため、ブロックが通り抜けてしまう場合がある (積んだブロックを上手く使わないと置くこともままならない) といった通常のテトリスには無い要素があり、通常の対戦とは違った戦略が要求されることです。ただ、あまり人気が無いのか、wi-fiで繋いでもあまり対戦をする人が居なかったりします (通常対戦ならすぐに相手が見つかるんですが・・・)

タッチ」モードはスタイラス(のみ)を使って遊ぶというDSならではのモードです。ゲームは既にブロックが高く積みあがった状態で始まります。で、下画面にあるブロックをスタイラスで操作し (タッチして左右にスライド、ダブルタップで回転)、ラインを揃えて消していきます。ラインを揃えてブロックを消すことによって、積みあがっているブロックを落とし、さらに別のラインを消すこと(連鎖)も可能。レベルが高い問題ではブロックを回転することが出来なくなるので、かなり先読みしながら動かさないと手詰まりになってしまうこともあります。基本的にリアルタイムの要素が無いのでパズルとしてのテトリスを楽しめるモードかな。ただ、テトリス本来の攻略が使えない (ブロックの切れ端という存在があるので) ので全く別のゲームということも出来そうです。個人的にはあまり遊んでいないモードです (苦笑)

パズル」モードは、詰めテトリスとでもいいましょうか、限られたテトリミノを使って画面上のブロックを全て消すというモードです。問題は上画面に表示され、下画面には使用出来るテトリミノが表示されます。まず落としたいテトリミノをタップし、次に落とし方=テトリミノの向きをタップすると自動的に決められた位置に落下してブロックが消えます (ただし1ラインも消せない落とし方は出来ないようになっている)。これ結構頭使う、というか如何に普段テトリスをする時に先のことを考えないで積んでるかが分かるモードですね (苦笑)。いや、まだ最初の方しか解いてないのに「そんな消し方出来るのか!」みたいなのがいくつもあって、もう本当にド素人以下だな、オレってなカンジです (´・ω・`)。とりあえず、全部で200問あるようなのですが、全部クリアする頃には少しはテトリスが上手くなってるといいなぁ・・・

ミッション」モードは、上の画面に表示される指示通りにブロックを消していくモードです。「合計で5ライン消せ」とか「四角テトリミノのみで1ライン消せ」といった単純な指示から「棒状テトリミノを使わずに3ライン同時に消せ」とか「中抜きで2ライン消せ」といった簡単には出来ないモノまで色んな指示があり、ステージ上に存在するブロックやNEXTに表示されるテトリミノ、ホールド機能を駆使しないといつまで経ってもミッションを完了出来ないでしょう。ちなみに、ゲームオーバーになるまで次々に指示をクリアしていく「ステージクリア」では一つの指示毎に制限時間があり、制限時間内にクリア出来ないとブロックが大量にせり上がってしまいます。10個の指示を如何に早くクリア出来るかを競う「タイムアタック」では制限時間はありませんが、逆に苦手な指示が出された場合にはいつまで経ってもクリア出来ずそのうちブロックが上まで積んでしまってゲームオーバーということもあります。特殊な指示を除いては通常のテトリスでも遭遇する場面が結構あるので、どんな状況にも対応出来るように備える実戦的な練習になるモードかな、と思います。

キャッチ」モードは、テトリミノの方を操作するのではなく、ステージ側というか受け側のブロックの方を操作するという、テトリスとは全く別物といえるゲームです。GBC用ソフトとして「kluster」というのがありましたが (日本では結局発売されなかったんだっけか)、これに非常に良く似ています (テトリミノが上下左右から飛んでくるとか、揃えるブロックの数が違うとか細かい相違はあるけれども)。上から落ちてくるテトリミノをキャッチしてブロックを4×4以上の塊にすると爆発、上下左右のブロックや周りに居る敵を巻き込んで消滅します。塊が大きければ大きいほど爆発力も大きいのですが、あまり大きくしすぎると身動きが取れなくなったり、回転の時に落下中のテトリミノに接触 (ダメージとなる) したり、敵にぶつかったり (大幅にダメージ) するのでどこまで大きくするかの見極めが重要になります (キャッチしそこなったテトリミノが画面の下まで到達してもダメージとなるので、小さい方が良いという訳でもない)。この辺の駆け引きっていうのかな、そういうのが面白いモードですね。メトロイドのフィーチャーしたステージも雰囲気あるし、個人的には結構好きです (ただし上手くは無いです (苦笑))

今までのテトリスのアレンジ版ではスーパーボンブリステトリスアドベンチャーすすめミッキーとなかまたちが好きで、その他 (特にテトリスフラッシュ) はあまり面白いと思わなかったんですが、本ソフトに収録されているアレンジ版は「飛びぬけて面白いというほどではないけど、結構遊べる」というカンジでかなりお買い得度は高いと思います。ただ、やっぱりオススメは対戦なんですけどね。ワンサイドゲームだとアレですけど、実力が似通った同士で遊ぶと、勝っても負けても面白いと感じることが出来ます。家にwi-fi繋げる環境がある人はもちろん、無い人は店頭のwi-fiステーションから繋いで是非対戦してみましょうヽ(゚∀゚)ノ

ソフトウェア一覧表に戻る