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仕事日記
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INDEX
 
8月2日(火)たなかりか 名古屋・サニーサイド
Raunchy Rita
My Back Pages
Mad Hatter
Vo ………
Relaxin’ At Camariro
In Your Quiet Place
First Trip
Vo……

たなか りか(Vo)
島田剛(Bass)
黒田(Dr)

二回目でこんなに安心感と信頼感が持てるのは素晴らしい。
たなかりかは確実にアップしている。いい状態で仕事が出来ているんだろう。
8月3日(水)ソロ 名古屋スターアイズ

Full Moon〜Summer Afternoon〜Subatotto
2TC〜Concrete〜K
どうしてる?(w/松田昌)
楽しいバス旅行(松田昌ソロ)
Mind Talk〜Martha
Oriental Day Break〜Sand Witch 3-2-3〜Love Goes Marching On
P-Bop〜Tough
夢の如し(w/松田昌)
I Can’t Give You Anything But Love(w/松田昌、入山ひとみ)
In The Velvet〜Poo Song〜Matador
Tears Of Nature
Sugar(w/松田昌、入山ひとみ)


佐山商事(※1)研修旅行、万博ツアー。お茶汲みOLの20数回に亘る下調べによりスムースアンド有意義な万博見学とはなった。

ゴンドラに乗って瀬戸会場へ。こちらから始める所がすでに通。森は大事だというありきたりのパビリオンをまずこなしてから、群読劇。これが素晴らしかった。複雑な動きと膨大なセリフにも一糸乱れぬ30人ほどの若者に感動した。

炎天下1時間ほど並んで(これもおさえるべきポイントのひとつ)昼ビュッフェ。
水素バスにて長久手会場へ。小牧長久手の合戦模型なんてあると嬉しかったのだが勿論そんなものあるはずもない。大阪万博の人の波がようやく髣髴されたところで麦藁帽子を購入。千円〜二千円だろうと思って値段も聞かずに買ってみたらなんと百円。砂時計のおまけつき。飲み物も普通の値段だったし、その辺り工夫が効いているのは好ましい。
イタリア館で海から揚がったという昔の彫刻(※2)を観る。感動した。美術それも彫刻にはアンテナが低いのだが素直に感動できたのが嬉しかった。ガラス越しじゃないこととか、なんとかいうらしいが“欠けているからこそ”なのか、ともかくも説明のつかないただの感興に身を任せるというのはいいものだ。芸術体験?そう、今時はなんでも説明してくれすぎなのだ。

昼寝はしたのだがさすがに炎天にやられたと見えて、ソロの前半はいつのまにかテンポが一箇所に集まってしまう悪い出来。が、自作の良さ、オリジナリティを客観的に再発見できたのは収穫。このスタイル、自作を現場で好きに壊す、というのはもっと磨きをかけてみてもいいかと思われる。

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管理人注釈
※1 佐山商事についてはこちらを参照ください。
※2 イタリアの至宝・踊るサテュロス像(ブロンズ)

8月4日(木)M‘s 名古屋スターアイズ
Blue In Green
Peri’s Scope
The Girl From Ipanema
Yesterdays
Relaxin’ At Camariro
Dead Zone
Falling Grace
Ladies In Mercedez
The Boy Next Door
Wish You
Extended Play
All Blues
Raunchy Rita

ソロのあとのトリオは殊更ラクになる。ピアノが良く鳴った。トリオの調子も良い。
8月5日(金)M‘s 吉良・インテルサット
Blue In Green
Peri’s Scope
The Girl From Ipanema
Yesterdays
Relaxin’ At Camariro
Dead Zone
Falling Grace
Ladies In Mercedez
The Boy Next Door
Wish You
Extended Play
All Blues
Raunchy Rita
The Song Is Ended
8月6日(土)M‘s 吉良・インテルサット
1-1 You And The Night And The Music
1-2 The Third Plane
1-3 Floatin’ Time
1-4 枯葉
1-5 Dead Zone
1-6 Ladies In Mercedez

2-1 ラプソディ・イン・ブルー
2-2 Daddy Blue
2-3 Falling Grace
2-4 Spain

昨日ピアノの鳴りが辛かったのでマイクを入れたら随分ラクになった。意地を張らずに臨機応変すべし。
8月7日(日)M‘s モーションブルー横浜
Blue In Green
Peri’s Scope
The Girl From Ipanema
Yesterdays
Relaxin’ At Camariro
Dead Zone
Falling Grace
Ladies In Mercedez
The Boy Next Door
Wish You
Extended Play
All Blues
Raunchy Rita

妙に張り切ってタイムがすべる場面が多かった。あんまりだったらしく、小井が“あの〜”と言いにくそうにするので、気にせずご教授をと願い、大坂に分析と対応手段を教わる。謙虚第一。欠点を隠して威張ってもなんにもいいことはない。こんなところに才能のアナが!っていうのもいいもんだ。辿り着くかどうかはわからずともトライすべし。
8月8日(月)ほりえ まちこリハ 小原孝リハ 松濤高木クラビア
 
8月9日(火)仙台前乗り
新幹線乗り遅れて冷や汗。リハを1時間遅らせてくれて助かったが、オケと合唱の200人近い人々の時間を、、、。さすがに反省。スコアはうまく書けていたようで安心。外山さんも優しく対応下さり感謝。写譜の山本純氏とてもいい人。コンピュータに打ち込むので音も確かめることが出来、3箇所ほどの書き損じをリハ前にチェックできたのはこの大編成にとってとても大きい。フィナーレというソフトだそう。ピアノコンチェルトに至る勉強写譜や経験書きのことを考えると今のうちに購入しておこうか。

転勤から早くも一年、高橋さんを呼び出してNHKの隣のピアノバーで飲む。愉快。最後に一曲というので“君をのせて”を弾くと絶唱してくれたのも嬉。
8月10日(水)瀬木貴将 仙台青年文化センター
外山雄三さんはオペラも振るし、作曲作品はコンチェルト交響曲その他ほぼ全ジャンルに亘って多作だし、自分のスコアを振ってもらうのはとても光栄と緊張。国立の作曲出身でもちゃんとピアノの上手なのがいるんじゃないか、と誉めてくださったのは初対面としては上々だろう。打ち上げでいろいろオーケストレーションのことをお尋ねしたかったのだが、ご出席にならず残念。写譜してくれた本業チェロの山本さん、ティンパニの???さんが親切にいろいろアドバイスをくださった。

デュークエイセスファンクラブの永沢さんと会った。なかなか東京には行けないので、と恐縮してくださるのだが、遠くにいていつも気にかけてもらっているというのは嬉しいものである。
8月11日(木)伝兵衛DUO サプライズゲスト里見紀子 ブルースアレイジャパン
念頭のオレウタ以来のブルースアレイはスタッフも相変わらず気持ちよき人々で嬉。ピアノの鳴りが記憶と違うのは僕の方の変化だと思われる。里見が上手くなっている。なんだか野太い音になってきて頼もしい。
8月12日(金)伝兵衛 新城・木陰プラザ
帰れない二人
夢はいつも
嘘が八コ
次の音
Soul Shadow
嘘つきDiamond
いつものズブロッカ
Martha
Summer Afternoon
Wesが聴こえる
夜明け前に
椰子の葉陰で
あと一杯
またしてもHi-Way
湘南rainy Days

川久保さんは相変わらずにこにこと誠実に迎えてくれる。調律の佐藤さんが朝から奮闘してくれたおかげでアップライトとは思えないくらいに支えの効く低音に満足。

バーンスタインの不安の時代を譜読みしていると伝兵衛が“バッハが懐かしい。こんどこそピアノ殺人事件になりそうだ”
8月13日(土)陽塾塾歌録音
伝兵衛が作ったという塾歌のピアノバージョンを頼まれてランプで録音。ビートルズ風、エバンス風、童謡風と3パターン演奏する。童謡風が最後にはアドリブバンバンになっていまい申し訳ない。おまけでとったニューオリンズマンボバージョンが受けた。

塾といっても書道の先生や英語教育システムのえらいさん、コンピュータ会社のオーナーなど(僕などと違って)立派なほうの大人の集い。全国組織だという。

彼らが行きつけのレストランで打ち上げ食事会。庭でスモークしてくれたしゃけが素晴らしかった。スモークサーモンというと思い浮かべるあの薄いスライスでなくて、塩鮭ふたきれほどの大きさの四角い身厚のブロックでいただくのがたまらなく風味があって、おそろしいほど旨かった。
8月14日(日)伝兵衛DUO 名古屋・ランプ
打ち上げて帰り道うどんを食べて信号を渡ればホテル。点滅したので無理せずに立ち止まって数秒すると、おい、と声をかけるものあり。山岸潤史だった。偶然に会ってこんなに嬉しい気持ちになる友人というのは滅多にいるものではない。彼がいま後にしてきたというOTISへ一緒に戻ってわいわいと飲み、喋る。

同年の僕たちが最初に出会ったのは二十歳の頃、京都八瀬のロックフェスティバル。向こうはSo Bad Review こちらはRCサクセション。今から30数年以前のこと。本格的に付き合いだしたのは古沢良治朗バンドで一緒になった27〜8の頃。彼はオコゼのような顔をしているが、金子マリによると天使であって、色んな人が山岸によって知り合い、結びつき、時には運命が変わったりしている。ぼくもマリやジョニー、鮎川さん始め数え切れない人々との付き合いの大半は潤史からのように思う。ホトケたちとクレイジーブギナイトを結成に至るのもその流れ。

短い方をとって25年ほどの付き合いだがまるで変わらぬバイブレーションを保っているのが素晴らしい。変わらぬということは成長し続けているからである。本当に変わらない人やモノは古びていくだろう。それはそれでオツではあるが、山岸とは変わり続ける変わらなさを競いあっていたいものだ。生涯の友であり続けるだろうことは大丈夫そうだから。
8月15日(月)伝兵衛DUO 神辺
会場近くの中華屋で食事をしていると矢田先輩登場。バーコード矢田。地元のドラマー。キャバレーあがりのバリバリオヤジである。こういう人がいると何故かむしょうに嬉しい。新居浜の秦さんも同じ匂い。

店主のトクさんはブルースシンガー。そのピアニスト木村君はフローリスト。そのお向かいの床屋のタイゾー君はドラマー。地域社会である。タイゾー君はここんとこジャズフュージョンにどっぷり。翌日顔を剃って貰いに訪ねたらモントルーのポンタボックスがかかっていた。セッションで遅くなった挙句に二件目の店はトクさんのお姉さまのお店。こちらにはヤマハG5があり、クラッシックの人がよく出てるとのこと。クラッシックミュージックがライブ感覚、クラブ感覚で身近にあるのはさぞ楽しいだろう。久しぶりに4時ごろまで飲んだ。
8月16日(火)伝兵衛DUO 洲本・ジョルジュ
北先生と久々に会えて嬉。歌詞論に花。後半うるさい二人連れ客。こういう人に限ってステージの近くに座る。歌が終わるたびに拍手もする。が、曲の間はずっと喋っている。帰りにCDを全部買って行く。よくわからないが有難い、、、のか?
8月17日(水)渡辺香津美セッション 新宿・ピットイン
渡辺香津美(Gi) やはり素晴らしい。デュオ愉。セッションの仕切りも良し。マイク・マイニエリとの交流話など聞けて収穫多し。

グレッグ・リー(Bass) 兄弟である。彼が入ると本当に演奏がラクになる。

矢野沙織(As) 池田篤の弟子だという。土岐さんの孫弟子になるわけだ。土岐スクールは藤陵、池田を筆頭に堤千恵子などプロデビュー率が恐ろしく高い。沙織さんもいい感じで突っ張っててチャレンジャブルな演奏姿勢が好ましい。突っ走って欲しいもんである。

上田正樹(Vo)三浦半島の先端に住みだしたそうな。引退間近か!?などと冗談を言い合う。長い付き合いだが共演は初めて。

シークレットゲストの村治佳織さん。素晴らしかった。存在感大きく、なおかつ柔らかく、物腰あくまで謙虚でそれでいて人を寄せ付けないオーラは出ず、気品溢れる男前。精進が効いている人というのはああいうものか。彼女のコンサートに行きたい。どんな内容のものであれ彼女が手がけるものであれば必ずや素晴らしい体験になるだろうと思われる。そういう信用度こそ、ミュージシャンあるいはライブハウス、コンサートホールに最終的に求められる事柄ではないか。こういう人になりたい、と久しぶりに思った。
8月18日(木)伝兵衛DUO 今治ジャズインエイティフォー
マスターのやっちゃん、相変わらずいい味のお人柄。お客様、松山勢多く有難し。松山にも来い、と皆さん仰るので、簡単に来れるならここでいいじゃないか、というと、車で来るから飲めなくてつまらぬ。そりゃそうですね。打ち上げも短くなっちゃうし。
8月19日(金)広原かおりデュオ 和歌山宮井楽器
Come Together初仕事。子供も多いのにじっくり聞いて下さって有難し。ラプソディインブルーなど弾く。担当者はなんとラバーソウルで毎回お世話になっているトンペイちゃん。オモテの社会ではヤマハの田中さんだったようである。
8月20日(土)黒葛野敦司バンド 茂原ひめはるの里ジャズフェスティバル
ベースがグレッグだった。堤智恵子のバンドが若さに任せる感じでよかった。竹内直が素晴らしい。ああいう人が宝物だと思う。
8月21日(日)吉田教室発表会ゲスト
吉田先生の兄君、法島泉氏が僕と同年で尼崎出身だと判明。盛り上がる。武庫中から武庫川工業に進んだそうで、尼北野球部の草崎君や喧嘩の目茶強かった成山君らとよく遊んでたというから大体のキャラがわかると言うもんである。
8月22日(月)ヤマハ千葉店
 
8月23日(火)M‘s 銀座スィングシティ
小井政都志検査入院欠席のため上村信のベースにて行う。

Relaxin’ At Camariro
Alone Together
Anthoroporogy
I Thought About You
All The Things You Are
Happy Birthday……調号を一つずつ増やす趣向が、Dbに困ったので店から言われていたでハッピーバースデイを変二長調でアレンジして(3拍子、暗めのコード)演奏。しょうがないんだけど、店に着いた途端にそのことを言い渡されるのはモチベーションが下がる。演奏して当然だと思っているらしいのも問題だ。言われちゃったら断る方がかっこ悪いしなぁ。
Round About Midnight
Giant Steps…………三木俊雄登場。小井も欠席なので応援がてら遊びに来て、と電話したら来てくれた。しかし最もキビシイ曲の時から参加になってしまうところが彼のヒキの弱さを象徴している。終演後、三木の新居に大坂とお邪魔。演奏も良かったが、大坂と三木はバークリーの同級生ということもあって、学生に戻ったような飲み会で楽しかった。
次はBかG#mなのだが選曲に無理が出るので調性を追うのをやめる。
????
No Me Esqueca
------------80分ステージは長い。やってもやっても終わらない。ワンコジャズ………….
Girl Talk
Fallin’ Grace
Setembro
Creopatra’s Dream〜Anthony’s Scream
 ここまでトリオ。以後三木参加
The Girl From Ipanema
Like Someone In Love
Soul Eyes
Fine Rouge
Dolphin Dance
Ronchy Rita
8月24日(水)佐山セッション 銀座スィングシティ
小池修(Ts)
小沼ようすけ(Gi)
安ヵ川大樹(B)
大坂昌彦(Dr)

Long Time No See
Syeeda’s Song Flute
Dead Zone
Spanish Key〜In A Silent Way
Love Goes Marching On
Ladies In Mercedez
Falling Grace
Well You Needn’t Ts〜Pfデュオ
Fine Rouge
You’d Be So Nice To Come Home To ギタートリオ
Bye Bye Blackbird
Basho
Take The “A” Train

素晴らしいセッションだった。全員素晴らしい。凄腕で最高のセンス。小沼も小池もここまで上手いとは思ってなかった。同じ景色を一緒に見ることの出来る人たちだとは、嬉しい驚きと身の引き締まる思い。どんなに真剣に集中していても上回るのもが常に返って来るのだから。
8月25日(木)伊太山伝兵衛商会 水道橋・東京倶楽部
浜中、石井に加えて藤田のドラムが入っていやがうえにも同窓会の盛り上がり。種子田ついに現れず。
8月26日(金)伝兵衛DUO 三ケ日・パラディソ
伊藤ゆかり真っ黒け。
佐藤調律師ここでも名人芸。
8月27日(土)伝兵衛DUO 大屋町
久々本来のホールでのベーゼンドルファー。以前はこの町にベーゼンがあることそのものがニュースだったがなかなかどうして、何年ぶりかで弾いてもコンディションが最高に保たれており、文化意識の高さを感じる。ベーゼンの保守はむずかしいのだ。

現行の4つの校歌を皆で歌って依頼されている新設小学校(統合)の新校歌の参考に。あとは翌日の町内観光の印象を待とう、と言っていたらその場のノリで大枠できてしまった。打ち上げでコピーしてみんなで歌う。なかなかに好評。
8月28日(日)伝兵衛DUO 岡山・モグラ
伝兵衛に先に移動してもらって大屋町見学。上垣ヤスとともにトージさん一家が付き合ってくれて有難し。なんせ町史に詳しいのである。特に明延鉱山が興味深かった。日本の錫の9割以上をまかなっていたというからすごい。その殷賑ぶりを思い描きながらわずかに残る山肌の事務所跡など眺めるは安土にて信長をしのぶにも似たタイムワープ感をともなって、すずやかな切なさに浸った。

モグラにはヤブさんがきてくれていて嬉しかった。ドラマー談義に花が咲き、あることないこと盛り上がったが、ふとヨセフと、ハッシーは謙虚だったな、などと思い起こす。
8月29日(月)伝兵衛DUO 大口・シスターズバー
国立の先輩奈良木君の妹君、筋金入りのソウルファンであるところから通称シスターが店を開いて3年になるというが知らなかった。ということは4年ほどは会ってなかったことになる。ヨンが結婚したことなど聞きながらだらだらと焼酎を飲む席には水俣からノビ・尚ちゃんのコンビ、鹿児島から桐原先生ファミリーも居合わせて愉。久美はどうしているだろう。ももちゃん20代もそこそこ過ぎてなお童顔。最近ブレイクしたというAI(歌手)の話など興味深く聞く。
8月30日(火)伝兵衛DUO 志布志??楽器
鹿児島キャパルボホールの岩下君が出張ブックしてくれた。辛島トリオなども鹿児島からの流れで来ているそう。到着早々カレーハウスナイルというのを訪ねると17時まで休憩。やむなく隣のイタリアントマト。これが往年のでかケーキの頃と違ってドトールのようなシステムになっている。トマトソースのスパをいただくが不満足。出てくるのが遅かったこともあり17時を過ぎたので、今のは前菜だなどといいつつカレー。トッピングにとんかつ。ぺろりと入ってこりゃ腹も出てくるはずである。伝兵衛君は生卵と温泉卵をトッピングしていた。変なの。

ヤマハのセミグランドながら調整が利いていて弾きやすかった。

真っ直ぐ夜走りで長崎に向かうというので、ちょうどいい休肝日だわいと思いながらもなにか物足りず。通過地点の都城で地鶏を食べようということになって、松元正一郎と秀樹に声をかけるとすぐに合流してくれてた。子供の宿ったチホちゃんも顔を出してくれて申し訳なくもとても嬉しい。男女が解らぬと言うのでどちらでもよい名前を考えて“クリスティーヌ”。漢字はどうするというので暮捨犬。
8月31日(水)伝兵衛DUO 長崎
早朝5時のホテル入り。荷物を運ぶキャリアーを頼むとそんなものはなく、ふうふうと5つの荷を運ぶ。フロント嬢頑張って愛想良くしてくれるが、チェックアウトタイムや掃除をしてもらえるための案内など、当節の“予め説明”の長さに当方辟易。
奥のほうの、、、という言葉尻だけをとらえて最初に目に付いたエレベーター(1台きり)を通り過ぎつつ、いずれから昇るのか聞くと、奥というのは昇降機ではなく7階に辿り着いてからの部屋のことだそう。こういうときは鷹揚に構えるのが一番とは知りつつも夜走りの疲れについせっかちになって先方に気の毒ではある。
部屋に入るとエアコンのつまみが取れているのでフロントに電話。イライラをおさえつつ丁寧に問いかけるのに答えて“壁にリモコンがありませんでしょうか”と、向こうもムッとしているのを一生懸命我慢している様子が手にとるようで尚更気の毒であった。相性が悪いというのはこんなもんである。
、、、、オレか?


早入りして練習したいので伝兵衛に無理を言って4時に店に入る。大音響でPA仕込をしているので恐れをなして、ピアノは生でいいですと言った。それでもマイクセッティングをお続けになる。諦めてコーヒーでも、と外へ。
いい感じの古い屋敷でカステラ屋。福砂屋。コーヒーなどいただけないかと問うに、喫茶はいたしておりません、との返事。それでもあまりに綺麗な店の内、陳列してあるベネチアガラスカップの美しさに見とれていると“お茶が入りました”と冷たい玄米茶。感動的に嬉しかった。よほど高級な茶葉を贅沢にたっぷり使わないとこの冷たさでこの香りは出ないのがよくわかる。十分お金が取れるお茶を出すが、本業はカステラを売ることだ、という意地にも似たポリシーを感じる。
120年前に創業した時と同じ建物。誠意に満ちた和服のにこやかさの中に、文明堂とを横目に見ながらひたひたと地道に一つの商道を貫いている凄みが漂うと言えば大袈裟か。伝兵衛君ついつられて二斤郵送。生もの航空便につき商品と同じくらいの郵送料。ぼくは半斤手持ちでお店でスタッフと食べようと。

意気揚々と店に戻る。ゲストの小國雅香(オグニ・モトカ)さんと初対面。握手をした途端にピーッとハウリング。だからそういう音楽じゃないっていうのに。CDを聞いたりHPを見たり、仕事の予習をしないんだろうか。
カステラを持ったまま今度は一人でまた外へ。違う方向へブラブラ歩いてると前回泊まったJALシティホテルに出たのでコーヒーを注文。テーブルの下でこそこそとカステラの包みを開けて頬張る。こんな気分でこんな食べ方しても美味しくないよなぁ、と思いきや!旨いのである。手作業で卵の黄身白身を分けて、溶きつ混ぜつの丁寧な作り、と解説には聞いていたがその行程が味わえるかのような密度のスポンジにザラメがいい感じに効いている。

伝兵衛から電話。いい具合に調整しておいたからというので戻る。今日はリハなし。


先ず小國雅香が3曲ソロ。僕が交じってドルフィンダンスをデュオ。グランドとアップライト。ともにカワイ。

小國さん、とても上手。辛島さんの弟子だと聞いた。辛島文男の薫陶を受けた人は総じてリズムが落ち着いている。半ば想像ながら、辛島さん自身がジョージ大塚さんとの交流を通じてかして地に足の着いたビートを最重視しているからだが、弟子達の多くがそこに重点を置きすぎる嫌いもある。モトカさんはその足場に立脚しながらも、音楽への情熱と夢が縫い目からこぼれ出るようにして溢れている。

打ち上げ後に連れてもらったライブハウスも、レンガの壁が景色としても音響としてもとてもよい。ギターデュオの生演奏があって、歌も良かったがソロパート担当の“ソウちゃん”が素晴らしかった。

高い技術を持ちながらも、それがあくまでも裏地になるくらいのより高い志操にあふれたこういうミュージシャンが一人二人いることが種子となって、長崎という土地の今後に期待が持てる気がした。
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