図書館員のコンピュータ基礎講座

Unicode(南アジア)

【2020-05-19更新】

Unicodeの字種の表です。
下表のリンク先のページに、十六進数の数値文字参照で記述した文字コード表を掲載しています。文字コード表中の文字は、環境によっては文字が正しく表示されない場合がありますが、各ページからリンクしているPDFでは正しく表示されます。

文字ブロック Unicode範囲 説明
アーホム文字 Ahom 11700~1173F 13世紀から18世紀の末にインドのアッサム地方に王国を作ったタイ族系民族のアーホム族が用いたモン=ビルマ系文字の文字です。アホム文字、アーホーム文字とも呼ばれます。
ベンガル文字 Bengali and Assamese 0980~09FF インド、バングラデシュで用いられるベンガル語、アッサム語、マニプリ語などの文字です。
バイクシュキー文字 Bhaiksuki 11C00~11C6F 11~12世紀頃に仏典に用いられたブラーフミー系の北インド古代文字です。多くの文字に矢じりのような形が含まれているという特徴があります。
ブラーフミー文字 Brahmi 11000~1107F 古代インドの文字です。ほとんどの南アジア、東南アジアの文字はこの文字から派生しました。
チャクマ文字 Chakma 11100~1114F バングラデシュのチッタゴン丘陵地区に住むチャクマ族が用いるチャクマ語の文字です。
デーヴァナーガリー文字 Devanagari 0900~097F サンスクリット語、ヒンディー語、マラーティー語、ネパール語、ボージュプリー語などの文字です。文字の上部が横線(シローレーカー)で繋がっているという特徴があります。
デーヴァナーガリー文字拡張 Devanagari Extended A8E0~A8FF
ディヴェ文字 Dives Akuru 11900~1195F モルディブでターナ文字以前に用いられていたディヴェヒ語の文字です。このブロックにはエヴェラ文字(Evela Akuru)も含まれています。
ドグラ文字 Dogra 11800~1184F 現在はデーヴァナーガリーなどで表記されているインドのドーグリー語に用いられた文字です。ドーグラー文字やドーグリー文字とも呼ばれます。
グランタ文字 Grantha 11300~1137F 南インドのタミル語の話される地域でサンスクリット語を表すために用いられる文字です。古くは5世紀以後の碑文に見ることができますが、現在でも書写のために用いられています。
グジャラーティー文字 Gujarati 0A80~0AFF 主にインドのグジャラート州で用いられるグジャラート語の文字で、グジャラート文字とも呼ばれます。
グンジャラ・ゴーンディー文字 Gunjala Gondi 11D60~11DAF インドのゴンド族が用いていたゴーンディー語の文字です。テランガーナ州のグンジャラ村で発見された文書に記述されていました。
グルムキー文字 Gurmukhi 0A00~0A7F 主にインドのパンジャーブ州のシク教徒が用いるパンジャーブ語(パンジャービー語)の文字です。16世紀にシク教の2代目教祖であるグル・アンガド(Guru Angad)が考案しました。
カイティー文字 Kaithi 11080~110CF 主に北インドのビハール語やカーヤスタ(書記カースト)の間で用いられてきた文字で、ビハーリー文字やビハール文字とも呼ばれます。
カンナダ文字 Kannada 0C80~0CFF 主にインドのカルナータカ州で用いられるカンナダ語(カナラ語)の文字で、カナラ文字とも呼ばれます。
カローシュティー文字 Kharoshthi 10A00~10A5F 古代の西北インド、北インドから中央アジアで用いられた文字で、紀元前6~5世紀頃にアラム文字を改良して作られたといわれています。右から左へ書きます。
ホジャ文字 Khojki 11200~1124F 南パキスタンなどのホジャ共同体が用いていたホジャ語の文字です。主にシーア派教の宗教書に用いられ、現在でもイスマーイール派の教団によってある程度用いられています。
フダーワーディー文字 Khudawadi 112B0~112FF インドアーリア系のシンド語の文字です。シンディー文字、シンド文字、ヴァーニキー文字とも呼ばれます。
レプチャ文字 Lepcha 1C00~1C4F 主にインドのシッキム州で用いられるレプチャ語の文字で、ロン文字とも呼ばれます。シッキムの王であるチャクドル・ナムギュー(Phyagdor Namgyal)が1720年に考案しました。
リンブ文字 Limbu 1900~194F インド、ネパール、ブータンで用いられるリンブ語の文字で、キランティ文字とも呼ばれます。9世紀頃にリンブの王であるシリジョンガ・ハン(Sirijonga Haang)が考案したといわれています。
マハージャニー文字 Mahajani 11150~1117F 主にインドのラージャスターン州で用いられるマールワーリー語の文字で、デーヴァナーガリー文字を簡略化したものです。同州のマールワール地方の商人や商業集団をマールワーリーと呼び、その商人が主に用います。
マラヤーラム文字 Malayalam 0D00~0D7F 主にインドのケーララ州で用いられるマラヤーラム語の文字です。
マサラム・ゴーンディー文字 Masaram Gondi 11D00~11D5F インドのゴンド族が用いるゴーンディー語の文字です。ゴーンディー語はデーヴァナーガリー文字やテルグ文字で表記されていましたが、1928年にゴンド族のムンシ・マンガル・シン・マサラム(Munshi Mangal Singh Masaram)がこの文字を考案しました。
マニプール文字 Meetei Mayek ABC0~ABFF 主にインドのマニプール州で用いられるマニプール語(マニプリ語、マニプリー語、マニプル語、メイテイ語)の文字です。マニプリ文字(マニプリー文字、マニプル文字、メイテイ文字)とも呼ばれます。
マニプール文字拡張 Meetei Mayek Extensions AAE0~AAFF
モーディー文字 Modi 11600~1165F 13~20世紀に西インドのマラーティー語の速記用文字として用いられた文字です。ヤーダヴァ朝の初代宰相ヘーマードリパント(Hemādri Pandit)が開発したという説が有力です。
ムロ文字 Mro 16A40~16A6F 1980年代にMenlay Murang(またはManley Mro)が考案したバングラデシュのムル語の文字です。
ムルターニー文字 Multani 11280~112AF インド語派に属するサライキ語で用いられた文字で、インドのパンジャーブ語で用いられていたランダー文字の一種です。このブロックは、ムルターニー文字とランダー文字を統合する形で制定されました。
ナンディナーガリー文字 Nandinagari 119A0~119FF 主にサンスクリット語に用いられた南インドのナーガリー系文字です。
ネワール文字 Newa 11400~1147F カトマンズ盆地周辺に住むネワール族が用いるネワール語(ネパール・バサ語)の文字です。ネパール・バッサ文字とも呼ばれます。
オル・チキ文字 Ol Chiki 1C50~1C7F 主にインドのジャールカンド州、ビハール州、西ベンガル州、オリッサ州などで用いられるサンタル語の文字です。1925年にサンタル人であるラグナート・ムルム(Raghunath Murmu)考案しました。サンタル文字とも呼ばれます。
オリヤー文字 Oriya 0B00~0B7F 主にインドのオリッサ州で用いられるオリヤー語の文字です。
サウラーシュトラ文字 Saurashtra A880~A8DF インドのグジャラート州、タミル・ナードゥ州で用いられるサウラーシュトラ語の文字です。20世紀頃に考案されました。
シャーラダー文字 Sharada 11180~111DF インドのカシュミール地方で用いられたカシュミール語の文字で、8世紀頃に考案されました。シャラダ文字とも呼びます。
悉曇文字 Siddham 11580~115FF 古代インドから中国を経て日本に伝えられたサンスクリット語(梵語)を表わすための文字で、梵字とも呼ばれます。北インドで6~10世紀に用いられていたシッダマートリカー文字の変種で、悉曇はシッダム(siddhaṃ)の漢字音写です。
シンハラ文字 Sinhala 0D80~0DFF 主にスリランカで用いられるシンハラ語の文字です。旧シンハラ数字は、シンハラ文字の数字として用いられていた数字です。
旧シンハラ数字 Sinhala Archaic Numbers 111E0~111FF
ソラ・ソンペン文字 Sora Sompeng 110D0~110FF インドのソラ語(ソーラー語)の文字です。非キリスト教徒ソーラー人の指導者を義父に持つマンゲイ・ゴマンゴ(Mangei Gomango)が1936年に考案したといわれています。ソラング・ソンペング文字とも呼ばれます。
シロティ・ナグリ文字 Syloti Nagri A800~A82F バングラデシュで用いられたシロティ語の文字です。14世紀頃に聖シャー・ジャラル(Saint Shah Jalal)が考案したといわれています。
タークリー文字 Takri 11680~116CF インドのドーグリー語、キシュトワーリー語、シルモウリー語、チャメアーリー語で用いられた文字です。タクリ文字とも呼ばれます。
タミル文字 Tamil 0B80~0BFF 主にインドのタミル・ナードゥ州、スリランカ、マレーシア、インドネシア、シンガポールなどで用いられるタミル語の文字です。
タミル文字補助 Tamil Supplement 11FC0~11FFF
テルグ文字 Telugu 0C00~0C7F 主にインドのアーンドラ・プラデーシュ州で用いられるテルグ語の文字です。
ターナ文字 Thaana 0780~07BF モルディブで用いられるディヴェヒ語の文字です。右から左に書きます。
ティルフータ文字 Tirhuta 11480~114DF インドのビハール州などで用いられるマイティリー語の文字で、この文字が主に用いられるティルフトという地方名に由来します。ティルフティー文字、マイティリー文字とも呼ばれます。
ヴェーダ文字拡張 Vedic Extensions 1CD0~1CFF インドの古代宗教文書であるヴェーダ用の記号です。
ワンチョー文字 Wancho 1E2C0~1E2FF インドの北東部などに住むワンチョー族が用いるワンチョー語の文字です。教員であるBanwang Losuが2001~2012年に考案しました。
ワラング・クシティ文字 Warang Citi 118A0~118FF 主にインドで用いられるムンダ諸語に属するホー語の文字です。1950年半ばにビハール州生まれのラコ・ボドラ(Lako Bodra)が考案しました。
参照・参考文献
  • The Unicode standard, version 4.0 / the Unicode Consortium ; edited by Joan Aliprand ... [et al.]. Addison-Wesley, c2003 [b]
  • Unicode標準入門 / トニー・グラハム[ほか]著 ; 乾和志, 海老塚徹訳. 翔泳社, 2001.5 [b]
  • 世界の文字を楽しむ小事典 / 町田和彦編 大修館書店, 2011.11 [b]
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CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-