図書館員のコンピュータ基礎講座

Unicode(中東)

【2020-05-19更新】

Unicodeの字種の表です。
下表のリンク先のページに、十六進数の数値文字参照で記述した文字コード表を掲載しています。文字コード表中の文字は、環境によっては文字が正しく表示されない場合がありますが、各ページからリンクしているPDFでは正しく表示されます。

文字ブロック Unicode範囲 説明
アナトリア・ヒエログリフ Anatolian Hieroglyphs 14400~1467F 紀元前15世紀頃にアナトリア半島に王国を築いたヒッタイト人の象形文字です。ヒッタイト象形文字とも呼ばれます。
アラビア文字 Arabic 0600~06FF アラビア語をはじめとして、ペルシャ語、ウルドゥー語、パシュート語、ウイグル語などで用いられている文字です。右から左に(数字を除く)続けて書き、字形は独立形を中心に語頭形・語中形・語末形に変化します。子音文字に母音記号を付けて表します。
「アラビア表示形A」と「アラビア表示形B」は、FD3EとFD3Fを除き、互換用の文字です。また、FDD0~FDEFは、アラビア文字とは関係のない非文字(文字を定義しない)領域です。また、FEFFもアラビア文字と関係のないBOM(ボム;Byte Order Mark)という特殊記号です。
アラビア文字補助 Arabic Supplement 0750~077F
アラビア文字拡張A Arabic Extended-A 08A0~08FF
アラビア表示形A Arabic Presentation Forms-A FB50~FDFF
アラビア表示形B Arabic Presentation Forms-B FE70~FEFF
アラム文字 Aramaic, Imperial 10840~1085F 古代アラム語やシリア語などのアラム諸語の文字の総称で、中東の国際語として用いられていました。中東の文字の多くはこの文字から派生しました。右から左に書きます。
アヴェスター文字 Avestan 10B00~10B3F イランで起こったゾロアスター教の聖典「アヴェスター」で用いられたアヴェスター語の文字です。右から左に書きます。
ホラズム文字 Chorasmian 10FB0~10FDF 中央アジア西部アム・ダリヤ川下流域のホラズム地方で用いられていたホラズム語(コレズム語)の文字です。コレズム文字とも呼ばれます。
くさび形文字 Cuneiform 12000~123FF くさび形文字は、紀元前3500年頃にシュメール人が考案し、メソポタミア地方で用いられた粘土板に刻まれたくさび形の文字です。
  • 初期王朝くさび形文字は、紀元前2900~2335年頃の初期王朝時代に用いられていたくさび形文字です。初期シュメールくさび形文字とも呼ばれます。
  • 古代ペルシャ文字は、紀元前6~4世紀のアケメネス朝時代に用いられた古代ペルシャ語(古代ペルシア語)のくさび形文字です。古代ペルシア文字と書くこともあります。
  • ウガリト文字は、地中海東岸のウガリト(ウガリット)という都市国家で紀元前14~13世紀頃に用いられていたウガリト語(ウガリット語)のくさび形文字です。
くさび形文字の数字と句読点 Cuneiform Numbers and Punctuation 12400~1247F
初期王朝くさび形文字 Early Dynastic Cuneiform 12480~1254F
古代ペルシャ文字 Old Persian 103A0~103DF
ウガリト文字 Ugaritic 10380~1039F
エリマイス文字 Elymaic 10FE0~10FFF パルティア時代に現イラン南西部にあったエリマイス王国で用いられていた文字です。右から左に書きます。
ハトラ文字 Hatran 108E0~108FF 紀元前3世紀~240年頃にイラク北部にあったハトラで用いられていたアラム語ハトラ方言の文字です。
ヘブライ文字 Hebrew 0590~05FF ヘブライ語、イディッシュ語、ラディノ語などの文字です。右から左に書き、子音文字に母音記号を付けて表します。
ほかに、「ヘブライ語表示形」があります。
マンダ文字 Mandaic 0840~085F マンダ教の典礼言語であるマンダ語の表記に用いられる文字です。右から左に書きます。
ナバテア文字 Nabataean 10880~108AF 紀元前2世紀前半頃にペトラ(現在のヨルダン西部)で栄えたナバテア王国で用いられていたアラム系文字のひとつで、アラビア文字の基となった文字です。ナバタイ文字とも呼ばれます。右から左に書きます。
古代北アラビア文字 Old North Arabian 10A80~10A9F 紀元前8~紀元後5世紀頃に主にアラビア半島北西部とシリア砂漠を中心に用いられた古代アラビア語の文字です。先アラビア文字、初期北アラビア文字とも呼ばれます。
古代南アラビア文字 Old South Arabian 10A60~10A7F 紀元前9~紀元後7世紀頃に現在のイエメン周辺で用いられた古代アラビア語の文字です。
碑文パフラヴィー文字 Pahlavi, Inscriptional 10B60~10B7F パフラヴィー文字は、中世ペルシア語(パフラヴィー語)の文字です。右から左に書きます。
  • 碑文パフラヴィー文字は、3~7世紀のサーサーン朝ペルシアの碑文や貨幣に用いられた文字です。
  • 詩編用パフラヴィー文字は、6~7世紀に用いられた文字で、中国の新疆ウイグル自治区トゥルファンで出土した中世ペルシア語訳の旧約詩篇断片に用いられていたものです。
  • 書物のパフラヴィー文字は、9世紀以後に作成されたゾロアスター教文書に用いられた文字で、13世紀以後の写本などが残っています(Unicode未搭載)。
詩編用パフラヴィー文字 Psalter Pahlavi 10B80~10BAF
パルミラ文字 Palmyrene 10860~1087F 紀元前1~紀元後3世紀に現在のシリアにあった古代都市パルミラで用いられたアラム語パルミラ方言の文字です。右から左に書きます。
碑文パルティア文字 Parthian, Inscriptional 10B40~10B5F イラン高原のパルティア朝(紀元前247~226年)で用いられたパルティア語の文字で、当時の碑文などに残っています。右から左に書きます。
フェニキア文字 Phoenician 10900~1091F フェニキア人が用いたフェニキア語の文字で、紀元前1050年頃に作られました。右から左に書きます。
サマリア文字 Samaritan 0800~083F サマリア語の文字です。サマリア語は、古ヘブライ語の方言で、「サマリア五書」の記述などの宗教的な目的で現在も用いられています。右から左に書きます。
シリア文字 Syriac 0700~074F シリア語の文字です。右から左に続けて書き、子音文字に母音記号を付けて表します。「シリア文字補助」は、マラヤーラム語スリヤーニー方言の表記に用いられる文字で、ガルシュニ文字(Garshuni)などとも呼ばれます。
シリア文字補助 Syriac Supplement 0860~086F
イェジディ文字 Yezidi 10E80~10EBF 一部のクルド人が信仰しているヤズィーディー教(イェジディ教、ヤジディ教、ヤズディ教)で用いられる文字です。右から左に書きます。
参照・参考文献
  • The Unicode standard, version 4.0 / the Unicode Consortium ; edited by Joan Aliprand ... [et al.]. Addison-Wesley, c2003 [b]
  • Unicode標準入門 / トニー・グラハム[ほか]著 ; 乾和志, 海老塚徹訳. 翔泳社, 2001.5 [b]
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CyberLibrarian : tips on computer for librarians, 1998-