神経症(不安障害)を治す実践技術(強迫性障害 治療法)

*心の良い状態と悪い状態を交換する心の病の治療法。
   *2000年7月から

何かに没頭している時、すべての心の病は治っています。

 誰でも趣味であれ、仕事であれ、なにかを夢中でしている時は、心は活性化し、良好な状態になります。
 たとえ、神経症的性格の人でも例外ではなく、なにかに没頭している時は良好な状態になります。
 もし、なにかに没頭している状態を、完全に一生続けられるならば、神経症(不安障害)や強迫性障害の素質を持っていても、症状が出て苦しむということなく、生涯を終えることができるでしょう。
 しかし、長い人生で、心の病の素質をもっている者がスキをつくらず、恒常的に症状を出さないというのは非常に難しいでしょう。
 では症状が出た時どうするかです。その時、心の活性化状態への置き換えをするのです。つまり、心の切り替え精神集中行為をして、なにかに没頭している状態、心の良好な状態をつくりだすわけです。
 毎日活動的な生活をするとともに、心の活性化状態への置き換えの実践を続けていると、症状が出てくるのがだんだん弱くなり、さらにそのまま実践を継続することによって治すことができます。  
   
*19解説、詳細目次
*誰でも、いつでも、どこでも、実践でき、心の良好な状態を創りだせる。

    2前書き   3私の少年期の状態   4社会人の時の状態   5「心のクセ」の方法の実践

    6人によりなぜ性格は違う     7なぜノイローゼになる     8正常な状態とは

    9「心のクセ」から応用     10実践の為の知識    11症状に対する具体的な対応

      12段階的に治す    13創造的な生活    14神経質人の生き方

        15他の療法との比較     16本がほしい方へ

*私(このホームページの管理人、鈴木)は、十二指腸癌の手術をしました。癌が成長し、十二指腸を塞いでしまって、吐くようになってからわかったので早期発見ではなかったのですが、現在はだえぶ良くなってきました。これからもこのホームページは続けていきたいと思っております。


18.目次とリンク集
*このホームページはリンクフリーです。       *19の解説を読むことによってこの方法がよく理解できるのではないかと思います。


*読んでいただくと、参考になるかと思います。 以前のゲストブック1   以前のゲストブック2


20.心のエネルギー
*心のクセのもとになっている心のエネルギーと、そのもとの研究である天源術について述べて
 います。心を構成する気質がわかりますので読んでみてください。


*心の切り替え精神集中法は、心の悪い状態(心の病の症状が出ている状態)と心の良い状態(無我の境で何かに没頭している状態)を交換すること、実践するたびに創造の喜びを体験するこの方法は次のような特徴や利点があります。

1.症状が出た時、切り替え精神集中で、確実に、速やかに、消滅させることができる。
*症状が出た時、反射的に症状以外のものに関心を向け、強い精神集中行為をすると、相手にされない症状は、弱まり、そのうえ精神集中行為で心が活性化するため、消滅してしてしまう。

2.切り替え精神集中で、はからいを、きちんと確実に、たちきることができる。
*はからいが始まったら、反射的に、はからい以外のことに精神集中すれば、必然的にはからいが止まり、そのうえ精神集中で心が活性化し、はからいは消滅する。

3.どんな環境でも実践でき、自ら、能動的に、心の良好な状態をつくることができる。
*精神集中行為は工夫すれば、部屋の中、電車の中、街を歩いているとき、車を運転しているときなど、いつでもどこでも実践でき、ノイローゼ状態から、良好な状態(心が活性化して、感情が開放された状態)に変換することができる。

4.この方法を絶えず実践し、普段の生活も活動的にして心を活性化させれば症状も段々出なくなる。
*この方法を絶えず実践するとともに、普段の生活を活動的にして心が常に活性化している状態に保つと症状は段々出なくなってくる。


     

*心の病は何かに集中している時は出ない。また、出た時は何かに集中すると消える。

 持って生まれてくる性格は人それぞれ違います。先天的に心の病になりやすいような素質を持って生まれてくる人も居ると思います。
 しかし、私が思うには、どのような素質を持ち、どのような症状が出る人も、仕事や勉強など何かに没頭している時、心の病は治っています。精神集中行動等によって、ある程度以上に心を活性化させると、心の病の症状は消滅するのではないかと思います。
 忙しい時などは、心が活性化して症状が出ない、また症状が出た時は、心を活性化させて症状を消滅させることができる。この二つの法則を利用すれば、恒常的に健康な心をつくりだすことができるというわけです。
 「健全な精神は正しい心の活性化によって成る」これは私の今までの実践の結果から感じる言葉ですが、実践をすると、この言葉の意味を実感し、心の活性化による心のコントロールに興味を持つようになると思います。   

*より効果的な精神集中行為で精神安定剤をつくる

 このノイローゼの治し方は、症状が出た時、心の切り替えや切り替え精神集中を行い、症状を流し消滅させるわけです が、外出しているときに症状が出た時など、文字の書いてあるところがあったら、それを何度も繰り返し読むなども良い方法です。
 最もたいへんなのは、目を使った具体的な精神集中行動がとれない時です。
 その時は祈ったり、数をかぞいたりしなければなりません。しかし、頭の中に症状を浮かべたまま実行しても効果はうすい時もあります。
 ですので数をかぞえる時はその数字を思い浮かべる。祈る時は祈りの言葉を思い浮かべるなどの工夫をして、とらわれ(症状)を頭の中から引き離し、通過させなければなりません。
 つまり、心を切り替えてから行う具体的な精神集中行為・行動に、より精神を集中させ、症状を流すわけです。
 精神集中度が強いほど、症状はよく流れ 早く消滅するわけで、本を読むにしてもマンガや週刊誌よりも、難しい本を読んだ方がよいわけですが、それは心がより活動的になり、より良好な状態になるということです。
 強くまわっているコマが倒れにくく、安定するように、精神集中度が強いと心は良好な状態になった上に安定します。
 よくセロトニンの多い少ない等で、心が不安になったり、よい状態になったりするなどの説もありますが、それも事実であるかも知れませんが、私の体験や、心が活性化するような生活や行動をしている人達の状態を見てみますと、心が活性化したときにセロトニンが心に良い状態になるのはほぼ間違いないと思います。
 禅僧が座禅に没入している時や、芸術家が創作活動に没頭している時には、創造の喜びの感情があふれ出るということですが、ベストセラーになった脳内革命という本によりますと、人間が何か楽しいことをすると、脳内モルヒネが出て心を気持ちよい状態にするのだそうです。
 そして、「高級脳を生かして世のため人のために尽くすようなとき、それを止めるものはなにもなく、どんどん脳内モルヒネが出て、最高に気持ちの良い状態にしてくれる」そうです。
 これはまさに創造の喜びのことを云っているように思います。
 ある意味では、精神安定剤を飲まなくとも副作用のない精神安定剤が、無限につくられるようなものです。

 神経症者が、初めて、この方法を実践してうまくいった時、大きな創造の喜びの感情が湧いてきます。この時の創造の喜びは、心の調子の悪い状態が良い状態に変化するときに起きるようです。自然の法則によって起きる喜びの感情噴出体験が、この方法が創造的なノイローゼの治療法であることを実感すると思いますが、それから続く継続的な毎日の実践にも、それ相応の創造の喜びの感情が湧きます。その実践が自然の法則にあった正しいものなので、創造の喜びが湧き心は良好な状態になるわけです。そういう意味でも、心の切り替え精神集中の実践と普段の活動的な生活が心に良い影響を与えているわけです。

心の病が治る論理

 禅について述べたある本によると、禅の本質とは雑念連想を追わず、一事に精神を集中するということだそうである。
 読売新聞社の発行した「人間この不可思議なもの」という本に禅の高僧が座禅をしている時の脳波を計測してみた時のことが述べてあった。
 座禅を始めてから、数分後にアルファ波が現れたそうである。(アルファ波は目を閉じ、心が落ち着いた時に出るそうである。)さらに計測しているとシーター波が現れてきた。(シーター波は、うとうと眠りかけている時に出てくるそうである。)これが無我の境というものであり、心が極めて良好な状態ではないかと思われる。
 また以前に読んだ本によると、プロ将棋の高段者の対局中の脳波を計測したところ、禅の高僧が座禅に没入している時と同じような脳波が現れたそうである。これは将棋だけでなく、プロの囲碁棋士の対局中の脳波や非常に集中している時の研究者や創作活動者の脳波も同じような結果が出ると思われる。
 つまり、無我の状態で何かに集中している時、心は良好な状態になるのではないかと推察される。
 ということは、現在、心の病に苦しんでいる人も、夢中で何かに集中すれば心は良好な状態になり、一時的には治った状態になるであろうということである。また、たとえ精神病院に入院している人であっても、無心に何かに没頭できるとしたら、没頭しているその時間帯は心の病は治っていると考えられる。
 精神集中はいつでもできるから、一時的には、いつでも治せるということである。一時的に治すことができれば、後は一時的に治す実践を、症状が出るたびに実践すると、だんだん症状は出なくなってくる。すべての症状に対してそのように対処することによって、常に治った状態にすることができる。
 また、心の切り替え精神集中で、心の病が出るたびに一時的に治すことを実践するとともに、普段の生活を活動的なものにして、適度な精神集中状態を持続するようにする。そうすることによって、より早く常に心の健康な状態を実現することができる。
 この方法を実践することは、健康な性格の完成をめざして性格の改善を実行していることになるのである。

 また、脳波によって心の状態がわかるということは、将来は脳波計みたいなものを活用して、心の病の症状が出た時などに、信号音等で教えてもらい、その時、精神集中行為をすることによって、心の悪い状態を良い状態に変えることができる。そうすればより確実に、より楽に治すことができる。

*心(脳)の活性化によって扁桃体の過剰活動を抑制する。また人間の心は、常に適度に活性化状態にしておくのが良いようにつくられている。

   不安や恐怖、鬱などになりやすい人には扁桃体が過剰活動をしていることがわかったと云うようなことが言われています。そしてこの過剰活動を抑制するのは、脳の血液の流れを良くし、血流を増加させることだそうです。精神集中行為をすれば脳は当然、血流が増えますし。普段の生活を活動的にしての心の活性化も当然、血流は増えます。この方法の実践は脳の血流を増加させ、不安や恐怖、鬱などの心の状態を抑制することに非常に貢献します。
 またこのようなことからも人間の心は、常に適度に活性化状態にしておくのが良いようにつくられていると考えることもできるわけです。

*治療法の実力を、先入観でみない

   この方法(心の切り替え精神集中法)を知って、明快で、効果が期待できそうな方法と認めながらも、認知生物学的行動療法はカリフォルニア大学の先生の奨める方法、森田療法は日本の伝統ある方法、そういう理由で、そちらのほうがすぐれていると思っている人も多いと感じます。
 焼き肉を二つの皿に分け、片方をブランド肉、もう片方をスーパーマーケットの肉と表示して食べてもらい、どちらがうまかったか聞いてみると、83%の人がブランド肉と答えたそうです。実はどちらもスーパーマーケットの肉で同じ物だったのです。人は無意識のうちに先入観で見ているということです。
 もしこの方法と、他の方法を実践して比較した場合、確実に症状を消滅させる力、再発の可能性の少なさ、治る速度、その他すべての面で、この方法のほうがはるかにすぐれているのではないかと思っております。
 しかし、皆さんが他の方法も研究するのは良いことです。他の方法を研究することによって、本当に良い方法が見えてくるからです。