有明海再生へ共同を/ノリ被害対策、原因究明、干拓事業の中止

仁比候補ら政府交渉の結果報告

 有明海のノリ養殖被害が深刻化する問題で日本共産党の仁比そうへい(聰平)参院比例代表候補は一月三十一日、佐賀県内の各漁業協同組合を訪れ、日本共産党がおこなった政府交渉の結果を報告、ノリ被害対策などで懇談しました。これには武藤明美県議が同行しました。

 仁比候補は、「みなさんの実感からも、諌早湾潮受け堤防閉め切りと干拓事業がノリ被害の原因のひとつだと感じている」とのべ、政府に一刻も早い原因究明や干拓事業の中止と緊急の就労の確保、無利子・長期の融資を求めてきたことを紹介、「みなさんの声は国を動かし、農水大臣の現地視察など変化が出てきた。力を合わせて共同し、さらに声をあげていただきたい」と激励しました。

 武藤議員は有明海の再生へ、「調査研究機関の設置や環境保全への立法化」などを提案し、「水産資源の振興に全力を尽くす」と決意をのべました。

 「水揚げは例年の三割で県内漁協でも最低。今も海は死んでいます。漁民は借金の返済日が迫っており、無利子の融資はありがたい」(千代田漁協)、「来年の見通しもたたない不安で、生活ともとの海を取り戻すため海上デモに踏み切りました。この原因は漁業者だけでは解決できない問題です」(早津江漁協)、「党派を超えて協力を求めていきたい。原因の調査は国まかせでなく、漁協や専門家を参加させ内容を明らかにしてほしい」(東与賀町漁協)など各漁協から、異口同音に深刻な被害状況や切実な声が出されました。


小沢議員の国会常任委員会は厚生労働委員会に

 1月31日に開会した通常国会での、日本共産党国会議員団の委員会担当が決定。省庁再編に伴い、小沢和秋衆院議員の担当常任委員会は厚生労働委員会になりました。(150国会の厚生常任委員会と決算監視特別委員会から変更になりました。日本共産党は衆議院厚生労働委員会は二名で、小沢議員のほかに木島日出夫衆院議員が所属しています)


「社会復帰したい」の声、「福岡市内に500人も」

小沢衆院議員、つの参院候補らホームレスの実態を調査

 日本共産党国会議員団ホームレス問題プロジェクトチームの事務局長、小沢和秋衆院議員は二十九日、福岡市のホームレス(野宿生活者)にかんずる実態調査をおこないました。

 この調査には、つの豊臣参院福岡選挙区候補と比江嶋俊和、綿貫英彦、星野美恵子の各福岡市議、党福岡県議団の事務局員らが同行。訪れた福岡市役所やJR博多駅、さらに救急医療の受け入れや社会復帰への援助活動をしている千鳥橋病院の関係者から詳しく話を聞きました。

 福岡市当局の説明では、市の所管する公園と港湾施設にいるホームレスは三百五十人前後(目視調査)。これに県の公園やJR博多駅などを加えると市内で約五百人に達するとのことです。博多駅で応対した秋月久二駅長は、二十八日には駅構内に約百人のホームレスがいたと語りました。

 千烏橋病院では、入院中の男性ホームレス三人から直接、ホームレスになった経緯や要望を聴取。また、同病院の大脇為常院長をはじめ、婦長やケースワーカーからも実情を聞きました。この男性三人は、十五年ほど営んでいたクリーニング店が不況のあおりで倒産したリ、建設業の仕事がなくなったりしたためホームレスに。元クリーニング店経営の男性(六〇歳)は同市内の大濠公園で半年間、ホームレス生活を送る中で、アルコール依存症になリ、それに糖尿病の悪化などで行き倒れとなり同病院に救急車で担ぎこまれました。この男性は「いま生活保護を受けているが、社会復帰したい。退院後に保護が切られると住居の確保もできず、また、病状が悪くなるという悪循環におちいる」などと窮状を訴えました。

 小沢氏は二十六日、党国会議員団が厚生労働省に「ホームレスの生命と健康を守り生活保障と仕事の確保を求める緊急申し入れ」をおこなったと述べ、この日の調査内容を国会でとりあげることを約束しました。


北九州市議選で日本共産党10氏全員当選

 各党とも参院選挙の前哨戦と位置づけ総力をあげる激戦となった北九州市議選は二十八日投・開票されました。日本共産党は、新人二人をふくむ十人が全員当選。前回、単独で初の市議会第二党に躍進した十議席を確保しました。(投票率五三・一三%) 

 日本共産党は、介護保険料・利用料の減免など、市民の願いにこたえた政策を、財源も明らかにして具体的に提起しました。 

 市民との共同で市政を動かし、教室暖房の実施や二千五百億円ものむだづかい中止を実現した日本共産党こそ、市政の流れを変え、切実な要求実現の力になると訴えました。 

 北九州市では、日本共産党以外は、自民、公明、民主、社民の各党、無所属が「オール与党」で、豪華な橋架けや巨大な港湾づくりに税金をむだづかいし、福祉を切り捨てる末吉市政を推進。政治をどう切りかえ、市民の願いを実現するかが問われました。 

 同時に、KSD事件で自民党が汚職ざんまい、その一方で、国民には不況と社会保障の連続改悪を強いる、ゆきづまった自民・公明中心の政治への審判をよびかけました。 
 小沢和秋衆院議員も連日、北九州へ応援に入り、十人当選へ力を尽くしました。


ホームレス救済急いで/凍死者でる深刻な事態

日本共産党が政府に申入れ

 日本共産党国会議員団ホームレス問題プロジェクトチーム(責任者・山下芳生参院議員、事務局長・小沢和秋衆院議員)は二十六日、厚生労働省の戸苅利和官房長に、深刻な社会問題になっているホームレス(野宿生活者)対策で緊急申し入れをしました。

 申し入れ書は、全国で三万人を超えるといわれるホームレスが野宿による体調の悪化と衰弱で凍死者がでるなど悲惨な状況に置かれ、憲法二五条の生存権が侵害されていると強調しています。「人道上、一刻も放置できない現状にある」と指摘し、国が十分な財政措置をとって、住居の確保、生活保護行政の改善による救済、医療の保障、雇用の確保の四点についての施策を緊急に行うよう求めています。

 簡易宿泊所の空き部屋の借り上げ、緊急避難施設の建設など国と自治体の責任で住居を確保するよう求めています。

 ホームレスが住所不定や「まだ働ける」などと生活保護の適用を拒否されている問題では、生活保護法の運用基準からも逸脱していると指摘。国が地方自治体に改善を指導するよう要求しています。

 結核のまん延などが心配されるホームレスの健康管理や医療について、公的医療機関が責任を持つことを強調。入院時だけでなく退院後も生活保護による所得保障を行うことを求めています。さらに、国と自治体の責任で臨時に公的就労事業を起こすことを求めています。

 戸苅官房長は「多岐にわたるので検討したい」とのべました。山下芳生、緒方靖夫、小池晃の各参院議員、児玉健次衆院議員が申し入れました。(申し入れ全文


堤防閉め切り「影響なし」/有明海の漁獲被害で政府

日本共産党小沢議員の質問主意書に

 長崎県・諌早湾干拓事業の潮受け堤防の閉め切りで有明海の漁獲物への被害が政治問題化するなか、日本共産党の小沢和秋衆院議員が提出した干拓中止を求める質問主意書への政府答弁書が「堤防閉め切りは影響を及ぼしていない」とのべるなど、無責任ぶりが改めて明らかになっています。

 質問主意書は昨年十一月三十日に提出。有明海での漁獲物の著しい減少、環境変化の影響を受けたすべての関係者の意見を聞く必要性、造成される農地での営農の見通しなどについて政府の見解をただしており、一月二十三日付で森喜朗首相名の政府答弁書が出されました。

 答弁書は漁獲量の推移について、「平成九年四月の潮受け堤防閉め切りの前後でその傾向に著しい変化は見られない」とし、「漁業に対して影響を及ぼしているとは判断できない」と断じています。プランクトンの異常発生によって起こっている養殖ノリの不作には一言も触れていません。

 さらに、養殖ノリの不作で佐賀、福岡、長崎、熊本の沿岸四県の漁民が堤防の水門の開放を求めている問題については、「同法(土地改良法)に規定されていない者から意見を聴取することは考えていない」と、長崎県以外の漁業関係者から意見聴取しない態度をとっています。(質問の全文と回答)

これが政府の本心

日本共産党の市田忠義書記局長の話…答弁書が届けられた一月二十三日は、養殖ノリなど漁獲物被害がすでに大問題になっていた時期だ。その時期に森首相の名で出した答弁書には、有明海の問題に対する政府の本心がある。私たちは潮受け堤防閉め切りのとき、重大な被害がおきることは明らかだと反対した。予想したことが起こったわけだから、水門を開けることも含めて調査結果に基づいて国会で追及していきたい。


ホームレス問題でチーム発足、初会合

日本共産党国会議員団/小沢議員事務局長に

 日本共産党国会議員団は、「ホームレス問題プロジェクトチーム」を発足させ、二十三日、国会内で初会合を開きました。

 席上、同チーム責任者の山下芳生参議院国対委員長は、「長引く不況の中でホームレスが急増し、今や全国で三万人をこえている。大阪では大阪城公園をはじめ一万人をこえる人たちが厳寒の中で野宿生活を余儀なくされている。政府の責任で実態を把握し、緊急の対策を立てるとともに、これ以上ホームレスを増やさない対策が強く求められている」とあいさつしました。

 会合では、この間の調査の報告や、意見交換がおこなわれ、緊急の対応を検討することを確認しました。事務局長は小沢和秋衆議院議員。木島日出夫、瀬古由起子、吉井英勝の各衆議院議員、小池晃、八田ひろ子、宮本岳志の各参議院議員が出席しました。


有明海ノリ激減/諫早干拓で被害

小沢議員、仁比候補ら農水省に漁民対策要請

 九州・有明海のノリ養殖が壊滅的な打撃を受けている問題で日本共産党の小沢和秋衆院議員、沿岸の福岡、佐賀、長崎、熊本の四県の党代表は二十三日、諌早湾干拓事業を中止し干潟の再生をはかることなどを求め、谷津義男農水相あてに緊急の申し入れをしました。(申し入れ全文)

 申し入れをしたのは小沢氏のほか、仁比そうへい参院比例代表候補、かみむら泰稔(佐賀)、小川きみ子(長崎)、西川えつ子(熊本)の各参院選挙区候補と、下川忠範福岡県議ら。

 小沢氏らは十八日に現地で漁業者からの聞き取りをおこない、ノリが黄土色に色落ちしている実態を調査しました。有明海では一九九七年四月に諌早湾干拓の潮受け堤防閉め切り後、アサリやタイラギなど貝類の水揚げが激減。さらに、潮位が上がったり、プランクトンの発生の時期が年々早まるなかで、福岡の漁協で一月のノリの入札出品枚数が前年同月比でわずか二〇%になるという凶作になっています。

 小沢、仁比両氏らは「漁民は干拓事業による被害だと肌で感じている」と訴え、原因を究明し、つぎの漁期に作付けができるよう真剣な対応を要求。さらに、ノリ漁業者が設備投資の借金を抱え、「日銭を稼げる仕事がないか」と切迫した状況にあり、自殺を考える人もいるほど深刻な事態をふまえ、就労の場の確保や無利子・長期の融資など、血の通った対応をとるように求めました。

 応対した水産庁栽培養殖課長らは海域環境を調査し、三月末と十月の漁期前に中間報告をすると言明。漁業者の就労確保については「県から具体的な話があれば対応していきたい」とのべました。


北九州市議選告示「巨大開発より福祉・雇用を」

日本共産党10候補が第一声、小沢議員ら応援演説

 北九州市議選挙(定数六四、立候補八七)が十九日告示(二十八日投票)され、日本共産党の十候補が七選挙区で第一声を上げました。

 告示前に続き、各党の党首級幹部が応援に駆けつけ、日本共産党は、橋本敦参院議員団長、小池晃参院国対副委員長、小沢和秋、赤嶺政賢両衆院議員が応援演説をしました。

 橋本議員は、「国の政治が問われるなかで全国が注目する大事な選挙」と強調、KSD問題に示された自民党の金権腐敗をとりあげながら、「国の政治にきっぱりノーの厳しい審判を下す一票を日本共産党へ」と訴え、十人全員当選をよびかけました。

 小池議員は、民主党や社民党が「国政の政治の転換のスタート」などとかかげるが、「国政では野党の政党も、市政では与党になって自民党といっしょに悪政をすすめている」と指摘。「国政でも市政でも政治を変えたい、要求を実現したい」の願いをこぞって日本共産党へと訴えました。

 日本共産党の十候補は、「豪華な橋架けや巨大な港づくりよりも、福祉や雇用を」などの願いにこたえ、介護保険料・利用料の減免、公共事業の地元発注率を八割に引き上げ、生活福祉型に改革、三十人以下学級実現という「三つの重点公約」をかかげ、市長いいなりの「オール与党」のなかでも市民と日本共産党の十人の議員団の共同で市政を動かせると力説。全員当選と得票増で、市政でも国政でも、政治の流れを変えようと訴えました


福岡、佐賀「有明海ノリ被害深刻」

小沢議員、仁比氏ら調査/来週、政府交渉へ

 九州・有明海特産のノリ養殖やタイラギ、アサリなど魚介類の凶作で漁民が大打撃を受けている問題について、日本共産党の「有明海ノリ被害調査団」(団長・小沢和秋衆院議員)が十八日、佐賀県川副町の漁港から沖合に出てノリ養殖場を視察したのをはじめ、漁民と懇談し、被害の実態を聞きました。

 また、福岡県の出先機関である県水産海洋技術センター「有明海研究所」と福岡県大牟田市から、それぞれ事情聴取しました。養殖揚では、プランクトンの異常繁殖による赤潮が発生し、ノリの成長が遅いうえ、本来、黒色に近いノリの色が茶黄色に色落ちしている状況を視察。

 福岡県の柳川、大牟田両市と熊本県荒尾市の各ノリ生産者との懇談では「魚介類の凶作を招いた責任と原因をはっきりさせてほしい」「諌早湾を閉め切ってから、この三年ぐらいの間に、所によっては潮の高さが五十センチから一メートルも上がった」「″原因を究明するのに数年かかる″といわれているが、それを待たずに廃業せざるをえない」「ノリの凶作で借金が返せず、生活もできない」などとの不安の声や意見が続出。「とにかく早く水門を開けてほしい」と悲痛な訴えがつづきました。

 各地での懇談で、小沢氏は、こうした漁民の声を聞いた後、「来週早々にも政府にたいして漁民の声をまとめて申し入れる」との約束に、漁民から期待が寄せられました。

 この調査には、参院選挙区候補のつの豊臣(福岡)、かみむら泰稔(佐賀)、西川えつ子(熊本)の各氏や下川忠範・福岡県議、さらに関係自治体の地方議員、福岡、熊本の党県委員会の関係者ら約二十人か同行しました。


川内原発増設/党国会調査団が現地視察

小沢議員らが市長、漁協長らと懇談

 九州電力が川内原発の増設のための環境調査を計画している問題で日本共産党の小沢和秋衆院議員を団長とする党国会調査団が十七日、鹿児島県川内市などを現地調査しました。調査団は小沢議員のほか大森猛衆院議員(秘書)、仁比そうへい参院比例候補、山口はるき党県国政対策委員長(参院鹿児島選挙区候補)、祝迫かつ子県議、井上森雄川内市議ら地元の党幹部、地方議員です。

 調査団は森卓朗川内市長、県漁連、各漁協参加の原発増設対策協副会長でもある野村義也黒之浜漁協長ら阿久根市の三漁協長や市民運動グループ代表から話をききました。川内原子力発電所では松本茂彦所長の案内で施設を視察しました。

 小沢議員らは森市長に原発依存のエネルギー政策を改めるべきだと党の政策を説明。森市長が「調査ゴーサインを出すのではないか」と一部でいわれていることについて、同市長は「三月までには周辺市町村長が態度を決めるだろう。昨年六月議会で(調査促進を)決めており、いつまでも放置できない」とのべました。
 その一方で、新エネルギーの開発もすすみ、十年後も原発依存の状態はつづかないのではないかとの見解を示し、原発立地による財政的メリットは一過性のものであることも語りました。

 阿久根市の阿久根、黒之浜、西目の三漁協長らとの懇談で、漁協長らは原発の安全性が確立していないことや百五十万キロワットの世界最大の原発ができると温排水による漁場の被害などをこもごものべ、断固反対する強い姿勢を示しました。
 小沢議員や仁比氏らの激励に、漁協長らは「日本の食料をまもり、自然・環境を子孫に残すために原発の増設とそのための環境調査を許さない」と決意をのべました。

 原発増設・調査の反対している市民運動グループの人々との懇談で、調査団は「反対する人々が結集してがんばれば勝利できる」と激励しました


「解決へ最大限努力する」(経済産業省)

日田場外車券場問題で小沢議員ら交渉

 大分県日田市に計画されている別府競輪の場外車券場問題で、日本共産党大分県委員会は十六日、経済産業省に対し、設置許可の取り消しを求めて交渉しました。小沢和秋衆議院議員が同席しました。

 別府市が日田市内に別府競輪の場外車券売り場を設置しようとしている問題。日田市では、市長、市議会はじめ市商工会議所など十七団体が反対し、市をあげて反対運動が広がっています。通産省(経済産業省)は昨年六月、住民の反対を無視して業者に設置許可をだし、日田市と別府市の対立が続いています。

 交渉では、「地元との調整を十分おこなうよう指導するという国の指導要領に反している」「市民の怒りと不安はますます募っている」と訴え、許可取り消しを求めました。
 瀬戸比呂志車両課長は、許可は法律上問題ないとしながらも、「行政指導で解決すべき問題だった」と、対応に問題があったことをにじませました。その上で「反対運動のもりあがりは十分承知している。早急に解決するために最大限努力する」と約束、すでに事態収拾にむけ動きだしていることも明らかにしました。

 小沢議員は、「反対運動が広がっているのに許可をだした責任は重大。三月の別府市議会での関連予算審議再開までに解決すべきだ」と重ねて要請しました。交渉には、三重野昇党国会議員団県事務所長、加藤純子党大分県議、平野文活、野田紀子、猿渡久子の各党別府市議、大谷敏彰、矢野みちこの両日田市議が参加しました。


大分・日出生台「一番心配なのは米海兵隊演習の拡大」

小沢議員、仁比比例候補が湯布院、玖珠、九重の3町で懇談

 日本共産党の小沢和軟衆議院議員と仁比そうへい参院比例代表候補は一月十二日、来月の米海兵隊による三回目の実弾砲撃演習を目前にしている大分県日出生台演習場を抱える湯布院町、玖珠町、九重町と大分県を訪問しました。

 小沢氏らは、各自治体の担当者に日出生台問題での小沢議員らの質問主意書への政府の答弁書を手渡しました。小沢氏は「移転当初は沖縄と同質同量の演習と約束したが、沖縄ではやられなかった夜間演習など拡大されている。米軍用の宿舎建設など基地恒久化の動きもあり、放置できない」とのべました。

 各自治体の担当者は、米兵の外出等に備えた対応など、町の実情を話しました。
 玖珠町の日隈紀生助役は、「地元としては海兵隊演習はイヤだということをいいつづけてきた。一番心配していることは演習の拡大だ。これ以上演習を拡大しないで、恒常化しないでほしい。要望は地元三町と県で毎回政府に要請している」とのべました。

 湯布院町では志手一助役が対応、政府答弁書では米兵の外出問題で米軍の要請があるときに職員が同行するとしている点で、「それでは困る。同行してトラブルのないようにすべきだ」とのべました。
 このほか演習期間中の住民の安全対策で町職員による二十四時間常駐体制、消防団の巡回、子どもの登下校送迎体制など、海兵隊演習によって町の負担が増えている実情が出されました。

 仁比氏は、「地元のみなさんが線り返し米軍演習にたいして要請行動をしてきたことが演習の拡大を許さないでいる。監視を強めていきましょう」とのべ、「町も住民も苦労を強いられているが、政府の米軍との対応ぶりにはギャップがある」と地元の気持ちを理解しない政府の態度を批判しました。町の担当者もうなずいていました。
 湯布院町では、米軍演習に反対する住民運動グループ「ローカルネット日出生台・大分」の浦印龍次さんを訪問し激励しました。(日出生台問題での赤嶺、小沢議員の質問主意書と政府の答弁書


北九州市議選勝利へ折尾地域で新春のつどい

八幡西区党後援会・相談所、小沢議員があいさつ

 北九州市八幡西区で日本共産党の折尾地域後援会・相談所主催の「新春のつどい」が五日、開かれ、約百十人が楽しく交流しながら新年の決意を固めました。

 あいさつに立った石田康高市議(折尾相談所長)は、元日に黒崎商店街の初売りで宣伝したとき、「そごう」閉店などのきぴしい状況のなか、その人出にうれしくなり、思わず「黒崎商店街よろしく頼みます」と訴えたという工ピソードを紹介。長引く本況のなかでの商店の苦境を横目に、市民の暮らしや福祉をさらに追い詰める市政を批判し、「不況を地元からふっとぱすようなすばらしい結果を出したい」と新年の決意を語りました。

 来賓の小沢和秋衆院議員は、「大企業のやりたい放題を支える政治を、国民の暮らしを守る政治に変えよう」と訴え、市議選の勝利と参院選の躍進を目指す決意をのべました。諸岡昭三郎折尾地域後援会長は「市議選は大変きぴしい選挙。みなさんの知恵と力の限りを尽くして絶対勝利しよう」とよぴかけました。集いには瀬川康之県議も参加しました。


国民の怒りを国政へ

衆議院議員 小沢和秋

 昨年は大変お世話になりました。おかげで七年ぷリに議席を回復し忙しい毎日を送っています。この半、九州・沖縄の重要な問題は必ず国会に反映させる決意でがんばリ、各地のみなさんから「国会が身近になった」と喜んでいただき、光栄に思っています。

 今や「この悪政を変えたい」という国民の怒りが国政を大きくゆり動かしはじめています。この力を参院選での日本共産党の躍進に結ぴつけることができれば二十一世紀最初の年に日本の政治を大きく変える展望を切り開くことがでさると確信します。

 その重大な前哨戦が年頭の、私の地元北九州の市議選です。全国が注目するこの政冶戦でなんとしても十名全員当選、得票増をかちとって党に新たな勢いをつける責任を痛感しています。いま寒風をついて連日、市議候補と街頭での訴えを続けています。今年もよろしく。


国立大病院看護婦(非常勤)を増員/来年度予算案で773人

日本共産党の小沢議員ら、調査もとに要求

 二〇〇一年度政府予算案に、国立大学病院の看護婦(非常勤)七百七十三人増員分の五十八億円がもりこまれました。この問題では、日本共産党の国会議員団が、一九九七年に「九州大学病院では夜勤回数が平均して月十回」との現場の訴えを受けて以来、独自の調査にもとづき、一貫して看護婦の増員を要求してきました。 

 党国会議員団は、この間、大阪大学、東京大学など七つの国立大学病院を調査。そのなかで、ある大学では月十九回もの夜勤があるなど驚くべき実態が判明しました。一九六五年に出された「人事院判定」は、「複数夜勤・月八日以内」としましたが、七大学で「八日以内」を実施しているところは皆無でした。国立大学病院の七割がこの基準を守れないなかで、看護婦の健康破壊がすすみ、退職者が後をたたないのが実態です。 

 日本共産党は、高度な医療を提供する国立大学病院での看護婦不足は患者・国民の命にかかわる問題という立場から、連続して六回国会で質問し、増員を求めました。


署名、請願…運動の成果

●湯浅伸子全国大学高専教職員組合(全大教)病院協議会議長(京都大学病院看護婦)の話…今回の増員は、この間、私たちが力を入れてとりくんできた署名や国会請願などの看護婦増員運動の成果ととらえています。国会でも日本共産党などが看護婦のひどい労働実態を質問でとりあげてくれたことが力になりました。 
 かつてない規模の非常勤の増員ですが、今後、定員内にくりこんで身分保障をきちんとさせていく運動が必要と考えています。 


今後も定員増を求めて

●三年前からとりくんできた小沢和秋衆院議員の話…今回は国家公務員総定員法のもとで、「非常勤」職員としての増員にとどまりましたが、今後も定数増を求めて取り組んでいきたいと思います。


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